JP2010180844A - 容器のシール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】液状ガスケットの余剰分が合面から溢れ出る構成を採りながら、液状ガスケットの溢出部が容器内に脱落することを防ぐ。
【解決手段】シリンダブロック2とオイルパン4との合面部分を液状ガスケット6によってシールする。オイルパン4の第2のフランジ5に余剰の液状ガスケット6を収容する貯留部を備える。貯留部を、第2のフランジ5の合面12におけるオイルパン内側の端縁から合面12内に延在する複数の凹溝13によって形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、対をなす容器形成部材の合面間を液状ガスケットによってシールする容器のシール構造に関するものである。
従来のこの種のシール構造としては、例えば特許文献1や特許文献2に記載されているものがある。これらの特許文献に開示されたシール構造は、エンジンのシリンダブロックとオイルパンとの接続部分をシールするためのものである。
特許文献1に示すシリンダブロックの下端部には、下方を指向する合面が形成され、オイルパンの上端部には、前記合面と対向する合面を有するフランジが形成されている。
特許文献1に示すシール構造でシリンダブロックとオイルパンとの間をシールするためには、オイルパンの合面に液状ガスケットを塗布し、この合面がシリンダブロックの合面と重なる状態でオイルパンのフランジをシリンダブロックの下端部に締結させることによって行う。液状ガスケットは、両合面によって挟まれて合面間の全域に広がり、合面間の隙間に充填される。
液状ガスケットの塗布量は、液状ガスケットが合面の全域に広がるように、前記締結によって合面から溢れ出るような量に設定されている。このため、液状ガスケットは、オイルパンの外側と内側とに溢れた状態で硬化することになる。合面から溢れ出て硬化した液状ガスケットの溢れ出し部は、合面内で硬化した薄膜状のシール部に接続された状態で合面から吊り下げられるようになる。
この溢れ出し部は、振動や衝撃が加えられることによって、前記薄膜状のシール部との境界で分断され、脱落することがある。このように液状ガスケットの分断片がオイルパン内に落下すると、これがオイルポンプ吸込部のオイルストレーナに付着し、オイルの吸入通路を阻害する要因となるおそれがある。
特許文献1に示すシール構造においては、液状ガスケットの溢れ出し部がオイルパン内に落下することを防ぐために、オイルパンのフランジに合面からオイルパン内側に溢れ出した液状ガスケットを収容する溝状の貯留部が形成されている。この貯留部は、前記フランジにおけるオイルパン内側の端部に合面の長手方向に延在するように形成されている。
特許文献2に記載されているシール構造においては、液状ガスケットを空気と充分に接触させて確実に硬化させるために、オイルパンのフランジにおけるオイルパン内側の端縁部分に傾斜面が形成されている。この傾斜面は、合面の一部を構成しており、オイルパンの内側に向かうにしたがってシリンダブロックの合面との間の隙間が漸次広くなるように形成されている。
この特許文献2に示すシール構造によれば、余剰の液状ガスケットを前記傾斜面の上に収容することができる。
特開平11−36838号公報 特開2005−114113号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているように、余剰の液状ガスケットを収容するための貯留部をオイルパンのフランジに設けるためには、このフランジを合面よりオイルパン内側に延在させ、合面より幅が広くなるように形成しなければならない。このため、特許文献1に示すシール構造では、オイルパンの容積が小さくなるという問題があった。
このような問題は、特許文献2に開示されているように、前記合面のオイルパン内側の端縁部分を傾斜させ、この傾斜面上に余剰の液状ガスケットを流入させることによってある程度は解消することができる。
しかし、前記傾斜面は、オイルパンの内側に向かうにしたがって漸次低くなるように傾斜しているから、傾斜面上で硬化した液状ガスケットが繰返される振動や衝撃によって前記傾斜面に沿ってオイルパン内に落下するおそれがある。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、液状ガスケットの余剰分が合面から溢れ出る構成を採りながら、液状ガスケットの溢れ出し部が容器内に脱落することがない容器のシール構造を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る容器のシール構造は、液状ガスケットによってシールされる容器形成部材の合面部分に余剰の液状ガスケットを収容する貯留部を備えた容器のシール構造において、前記貯留部を、前記容器形成部材の合面における容器内側の端縁から合面内に延在する複数の凹溝によって形成したものである。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した容器のシール構造において、前記凹溝の底を容器外側が相対的に深くなる係止溝に形成したものである。
請求項3に記載した発明は、請求項1に記載した容器のシール構造において、前記凹溝に、前記合面の長手方向に延在する横溝を一体に形成したものである。
請求項4に記載した発明は、液状ガスケットによってシールされる容器形成部材の合面部分に余剰の液状ガスケットを収容する貯留部を備えた容器のシール構造において、前記貯留部を前記容器形成部材の合面における容器内側の端縁部分に前記合面の長手方向へ延在するように形成し、この貯留部の底を容器外側が相対的に深くなる係止溝に形成したものである。
本発明によれば、液状ガスケットが前記複数の凹溝に流入して硬化することにより、複数の柱状部が合面の形成範囲内に成形される。これらの柱状部は、合面間で硬化した液状ガスケットのシール部と、合面から容器内側に溢れ出して硬化した液状ガスケットの溢れ出し部と一体形成された状態で凹溝の溝壁面に接着されることになる。
このため、このシール構造によれば、前記溢れ出し部を複数の柱状部とシール部とによって支持することができるから、前記シール部のみによって溢れ出し部を支持する場合に較べて、溢れ出し部を強固に支持することができる。
したがって、本発明によれば、液状ガスケットの余剰分が合面のから溢れ出る構成を採っているにもかかわらず、液状ガスケットの溢れ出し部が容器内に脱落することがない容器のシール構造を提供することができる。
本発明に係る容器のシール構造を示す図で、同図(A)は断面図、同図(B)は合面部分の斜視図、同図(C)は硬化後の液状ガスケットの一部を示す斜視図である。 本発明に係る容器のシール構造の他の実施例を示す図で、同図(A)は断面図、同図(B)は合面部分の斜視図、同図(C)は硬化後の液状ガスケットの一部を示す斜視図である。 本発明に係る容器のシール構造の他の実施例を示す図で、同図(A)は断面図、同図(B)は合面部分の斜視図、同図(C)は硬化後の液状ガスケットの一部を示す斜視図である。 本発明に係る容器のシール構造の他の実施例を示す図で、同図(A)は断面図、同図(B)は合面部分の斜視図、同図(C)は硬化後の液状ガスケットの一部を示す斜視図である。
(第1の実施例)
以下、本発明に係る容器のシール構造の一実施例を図1(A)〜(C)によって詳細に説明する。この実施例においては、本発明に係るシール構造をエンジンのシリンダブロックとオイルパンとの接続部分に適用する場合の例について説明する。
図1(A)に示すシール構造1は、シリンダブロック2の下端部に設けられている第1のフランジ3と、オイルパン4の上端部に設けられている第2のフランジ5との間を液状ガスケット6によってシールするものである。この実施例においては、前記シリンダブロック2とオイルパン4とによって本発明でいう容器形成部材が構成され、前記第1のフランジ3と第2のフランジ5とによって、本発明でいう合面部分が構成されている。
前記液状ガスケット6は、従来からよく知られている、いわゆるFIPG(Formed In Place Gasket)と呼称されているもので、液体の状態であるときに容器形成部材の一対の合面間に充填され、その後硬化することによりシール性能が得られるものである。
前記第1のフランジ3と第2のフランジ5とは、これら両フランジ3,5を貫通する複数の締結用ボルト7によって互いに締結させられている。締結用ボルト7は、第2のフランジ5に穿設された貫通孔8に下方から挿入され、第1のフランジ3に形成されたねじ孔9に螺着している。
シリンダブロック2の下端部は、下方に向けて開口するように形成されている。前記第1のフランジ3は、シリンダブロック2の下端の開口部分に全周にわたって途切れることがないように一連に形成されている。また、この第1のフランジ3は、シリンダブロック2の下端の開口縁からエンジンの外側に向けて略水平に(第1のフランジ3の長手方向とは直交する方向に)延在するように形成されている。
図1(A)においては、同図の右側がオイルパン4の内側を示し、同図の左側がオイルパン4の外側を示している。前記複数のねじ孔は、第1のフランジ3の幅方向の略中央部に第1のフランジ3の長手方向に所定の間隔をおいて形成されている。第1のフランジ3の下面には、平坦面からなる合面11が形成されている。
前記オイルパン4は、上方に向けて開口する箱状を呈する形状に形成されている。前記第2のフランジ5は、オイルパン4の上端の開口部分に全周にわたって途切れることがないように一連に形成されている。また、この第2のフランジ5は、オイルパン4の上端の開口縁からオイルパン外側に向けて略水平に(第2のフランジ5の長手方向とは直交する方向に)延在するように形成されている。
第2のフランジ5を上方から見た形状は、前記第1のフランジ3の平面形状と同一である。第2のフランジ5の前記複数の貫通孔8は、前記ねじ孔9と対応するように、第2のフランジ5の幅方向の中央部に第2のフランジ5の長手方向に所定の間隔をおいて形成されている。
第2のフランジ5の上面には、図1(B)に示すように、平坦面からなる合面12と、複数の凹溝13とが形成されている。前記複数の凹溝13は、本発明でいう余剰の液状ガスケット6を収容する貯留部14を構成するものである。
前記凹溝13は、第2のフランジ5の長手方向{図1(B)においては左下から右上を指向する方向}に所定の間隔をおいて形成されている。各凹溝13は、前記合面12におけるオイルパン内側(容器内側)の端縁12aから合面12の幅方向中央部の近傍まで第2のフランジ5の幅方向に延在するように形成されている。このため、凹溝13の一端(オイルパン内側の一端)は、オイルパン4内に開口している。
この凹溝13におけるその長手方向と直交する方向の断面形状は半円状である。また、この凹溝13における合面12との境界となる開口縁13aの形状は、オイルパン内側に向けて開放するU字状である。さらに、この凹溝13の深さは、図1(A)に示すように、オイルパン内側に位置する一端からオイルパン外側に向けて略一定の深さとなるように形成され、凹溝13の他端部において、オイルパン外側に向かうにしたがって漸次浅くなるように形成されている。
このように構成されたシール構造1によってシリンダブロック2とオイルパン4との間をシールするためには、先ず、第2のフランジ5の合面12に液状ガスケット6を塗布する。液状ガスケット6は、図1(B)中に二点鎖線で示す目標塗布位置に塗布される。この塗布は、例えば液状ガスケット6を塗布用ノズル(図示せず)から吐出する構造の塗布装置を使用して行うことができる。
前記目標塗布位置の上に液状ガスケット6を塗布するに当たっては、前記ノズルから液状ガスケット6を吐出させながらノズルを前記二点鎖線に沿わせて移動させることによって行う。液状ガスケット6の塗布量は、第2のフランジ5を第1のフランジ3に締結させたときに余剰の液状ガスケット6が合面12から溢れ出るように設定されている。
液状ガスケット6を第2のフランジ5に塗布した後、第2のフランジ5の合面12を第1のフランジ3の合面11に重ね、これらの第1、第2のフランジ3,5を締結用ボルト7によって互いに締結させる。この締結により、液状ガスケット6が両合面11,12に挟まれて合面11,12間で押し広げられ、両合面11,12間の隙間に充填される。このときには、図1(A)に示すように、余剰の液状ガスケット6が合面11,12から溢れ出し、溢れ出し部16が形成される。なお、図1(A)においては、オイルパン4の外側に溢出した液状ガスケット6は省略してある。
このように液状ガスケット6が合面11,12間で押し広げられるときには、液状ガスケット6の一部が前記凹溝13に流入し、この凹溝13を満たしてその一端からもオイルパン内側に溢れ出る。凹溝13からオイルパン4内に溢れ出た液状ガスケット6と、合面11,12間からオイルパン4内に溢れ出た液状ガスケット6とは、図1(C)に示すように、オイルパン内側の端縁12aの近傍で合流し、混ざり合って一体化した状態で硬化する。液状ガスケット6の硬化は、例えば大気との接触により生じる化学反応によって行われる。
硬化した後の液状ガスケット6は、図1(C)に示すように、両合面11,12によって成形された薄膜状のシール部17と、合面12の形成範囲内において前記凹溝13によって成形された複数の柱状部18と、前記溢れ出し部16とによって構成されている。なお、図1(C)は、液状ガスケット6の硬化後の形状を理解し易くするために、シリンダブロック2とオイルパン4とを省略した状態で描いてある。図1(A),(C)に示すシール部17は、理解し易いように実際より厚く描いてある。シール部17は、実際には厚みがミクロン単位の薄膜状に形成されている。
前記柱状部18は、液状ガスケット6が複数の凹溝13に流入して硬化したものであり、前記シール部17および溢れ出し部16と一体形成された状態で凹溝13の溝壁面に接着されている。すなわち、前記溢れ出し部16は、これらの複数の柱状部18と、前記シール部17とによって支持された状態でオイルパン内に吊り下げられることになる。
このため、この実施例によれば、前記溢れ出し部16を前記シール部17のみによって支持する場合に較べて、溢れ出し部16を強固に支持することができる。
この実施例によるシール構造1は、このように溢れ出し部16を強固に支持できるから、溢れ出し部16がオイルパン4内で吊り下げられるように形成されているにもかかわらず、この溢れ出し部16がオイルパン4内に脱落することを確実に防ぐことができる。
(第2の実施例)
本発明でいう貯留部は図2(A),(B)に示すように形成することができる。図2において、前記図1によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図2(A),(B)に示すシール構造21は、図1によって説明したシール構造1とは前記凹溝13の形状が異なる以外は同一の構造が採られている。
この実施例による凹溝13は、この凹溝13内で硬化した液状ガスケット6の柱状部18が第2のフランジ5からオイルパン4内へ脱落することができない形状に形成されている。
詳述すると、この実施例による凹溝13の底は、オイルパン4の外側が相対的に深くなる係止溝22となるように形成されている。この実施例による凹溝13の底は、図2(A)に示すように、オイルパン4の内側の一端からオイルパン4の外側に向かうにしたがって漸次深くなり、かつオイルパン4の外側の端部において、オイルパン4の外側に向かうにしたがって漸次浅くなるように形成されている。また、合面12に開口する凹溝13の開口幅は、オイルパン4の内側の一端からオイルパン4の外側に向かうにしたがって漸次広くなり、オイルパン4の外側の端部において、オイルパン4の外側に向かうにしたがって漸次狭くなるように形成されている。
したがって、この実施例によるシール構造21においても、溢れ出し部16をシール部17と柱状部18とによって支持できるから、溢れ出し部16を前記シール部17のみによって支持する場合に較べて、溢れ出し部16を強固に支持することができる。特に、この実施例においては、前記柱状部18は、凹溝13の底を含む溝壁面に係止され、凹溝13内にオイルパン4内へは抜けることができないように保持されているから、溢れ出し部16が柱状部18とともに落下することを確実に防ぐことができる。なお、柱状部18の脱落防止を図るためには、凹溝13の底を上述した係止溝22となるように形成するだけであっても同等の効果を得ることができる。
(第3の実施例)
前記柱状部18の凹溝13内からの脱落を阻止するためには、図3(A),(B)に示す構成を採ることができる。図3において、前記図1によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図3(A),(B)に示すシール構造31は、横溝32が形成されている以外は図1によって説明したシール構造1とは同一の構造が採られている。
この実施例による複数の凹溝13には、合面12の長手方向に延在する前記横溝32が一体に形成されている。この横溝32は、凹溝13におけるオイルパン4の外側の端部から合面12の長手方向に延在するように形成されている。
この実施例による横溝32は、全ての凹溝13のオイルパン4の外側の端部どうしを接続するように形成されている。
この実施例によるシール構造31においては、液状ガスケット6は、合面11,12間で押し広げられることにより、前記横溝32内と凹溝13内とを満たした後、合面12から溢れ出る。
このため、液状ガスケット6が硬化した後には、図3(C)に示すように、複数の柱状部18どうしを互いに接続する連結部33が柱状部18およびシール部17と一体に形成される。なお、図3(C)は、液状ガスケット6の硬化後の形状を理解し易くするために、シリンダブロック2とオイルパン4とを省略した状態で描いてある。
したがって、この実施例によるシール構造31においても、溢れ出し部16をシール部17と柱状部18とによって支持できるから、溢れ出し部16を前記シール部17のみによって支持する場合に較べて、溢れ出し部16を強固に支持することができる。特に、この実施例においては、前記連結部33が実質的に係止部材として機能するから、前記柱状部18が第2のフランジ5からオイルパン4内に脱落することを阻止することができ、溢れ出し部16が柱状部18とともに落下することを確実に防ぐことができる。
(第4の実施例)
本発明に係る貯留部は図4(A)〜(C)に示すように構成することができる。
図4に示すシール構造41は、上記第1〜第2の実施例で示したシール構造1,21,31とは異なり、貯留部42が第2のフランジ5にその長手方向へ延在するように形成されている。この貯留部42は、第2のフランジ5の合面12におけるオイルパン4の内側の端縁部分に形成されている。また、この貯留部42は、第2のフランジ5の合面12の全周にわたって途切れることがないように一連に形成されている。
この貯留部42の底は、オイルパン4の外側が相対的に深くなる係止溝43となるように形成されている。詳述すると、この実施例による貯留部42の底は、図4(A)に示すように、オイルパン4の内側の一端からオイルパン4の外側に向かうにしたがって漸次深くなり、かつオイルパン4の外側の端部において、オイルパン4の外側に向かうにしたがって漸次浅くなるように形成されている。
この貯留部42におけるオイルパン4の内側に位置する一端は、オイルパン4の縦壁内面4aに接続されている。この一端は、第1のフランジ3と協働してガスケット流出口44{図4(A)参照}を構成するように、第2のフランジ5の合面12と較べて低い(第1のフランジ3との隙間が広くなる)位置に形成されている。
この実施例によるシール構造41においては、第1、第2のフランジ3,5間で液状ガスケット6が押し広げられることによって、液状ガスケット6一部が前記貯留部42に流入し、この貯留部42を満たしてそのオイルパン4の内側の一端からオイルパン4の内側に溢れ出る。
硬化後の液状ガスケット6は、図4(C)に示すように、両合面11,12によって成形された薄膜状のシール部17と、合面12の形成範囲内において前記貯留部42によって成形された薄板部45と、前記溢れ出し部16とによって構成されている。なお、図4(C)は、液状ガスケット6の硬化後の形状を理解し易くするために、シリンダブロック2とオイルパン4とを省略した状態で描いてある。
この実施例によるシール構造41によれば、前記溢れ出し部16は、貯留部42内で硬化した液状ガスケット6の薄板部45と一体成形されているから、薄板部45によって支持される。
このため、液状ガスケット6における合面11,12間で硬化した薄膜状のシール部17のみによって前記溢れ出し部16を支持する場合に較べて、溢れ出し部16を強固に支持することができる。
この貯留部42の底は、オイルパン4の外側が相対的に深くなる係止溝43に形成されているから、貯留部42内で硬化した液状ガスケット6は貯留部42の底に係止され、貯留部42内にオイルパン4の内側へは抜けることができないように保持される。
したがって、この実施例によれば、液状ガスケット6の余剰分が合面11,12から溢れ出る構成を採りながら、液状ガスケット6の溢れ出し部16がオイルパン4内に落下することを防ぐことができる。
上述した第1〜第4の実施例では本発明をシリンダブロック2とオイルパン4との間のシール部に適用する例を示したが、本発明に係るシール構造は、いかなる容器のシール部であっても適用することができる。
1,21,31,41…シール構造、2…シリンダブロック、3…第1のフランジ、4…オイルパン、5…第2のフランジ、6…液状ガスケット、12…合面、13…凹溝、16…溢れ出し部、17…シール部、18…柱状部、32…横溝、33…連結部、42…貯留部、45…薄板部。

Claims (4)

  1. 液状ガスケットによってシールされる容器形成部材の合面部分に余剰の液状ガスケットを収容する貯留部を備えた容器のシール構造において、
    前記貯留部は、前記容器形成部材の合面における容器内側の端縁から合面内に延在する複数の凹溝によって形成されている容器のシール構造。
  2. 請求項1記載の容器のシール構造において、前記凹溝の底は、容器外側が相対的に深くなる係止溝に形成されている容器のシール構造。
  3. 請求項1記載の容器のシール構造において、前記凹溝には、前記合面の長手方向に延在する横溝が一体に形成されている容器のシール構造。
  4. 液状ガスケットによってシールされる容器形成部材の合面部分に余剰の液状ガスケットを収容する貯留部を備えた容器のシール構造において、
    前記貯留部は、前記容器形成部材の合面における容器内側の端縁部分に前記合面の長手方向へ延在するように形成され、
    この貯留部の底は、容器外側が相対的に深くなる係止溝に形成されている容器のシール構造。
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