JP2010180667A - 錠前付き開閉用ハンドルおよび不正開錠防止装置 - Google Patents

錠前付き開閉用ハンドルおよび不正開錠防止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010180667A
JP2010180667A JP2009027316A JP2009027316A JP2010180667A JP 2010180667 A JP2010180667 A JP 2010180667A JP 2009027316 A JP2009027316 A JP 2009027316A JP 2009027316 A JP2009027316 A JP 2009027316A JP 2010180667 A JP2010180667 A JP 2010180667A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
keyhole
door
opening
lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009027316A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohito Shinoda
智史 篠田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINODA KIKAI SEKKEI KK
Original Assignee
SHINODA KIKAI SEKKEI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHINODA KIKAI SEKKEI KK filed Critical SHINODA KIKAI SEKKEI KK
Priority to JP2009027316A priority Critical patent/JP2010180667A/ja
Publication of JP2010180667A publication Critical patent/JP2010180667A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Burglar Alarm Systems (AREA)

Abstract

【課題】鍵穴の汚損および錠前の不正開錠を防止することが可能で美観に優れた自動車のドアハンドルを提供する。
【解決手段】自動車の駐停車時や走行時には、ドアノブ13のレバー部13aの基端部およびスライド部13bが、ドアハンドル10の凸膨部12の取付孔12a内に完全に嵌り込んで収容され、錠前14の鍵穴14aは取付孔12a内に隠れているため、鍵穴14aは全く露出されていない(図1(A))。操作者がレバー部13aを掴んで引くと、スライド機構が機能することにより、レバー部13aの基端部およびスライド部13bが取付孔12a内からスライドして凸膨部12の外側に突出し、錠前14の鍵穴14aが露出する(図1(B))。
【選択図】 図1

Description

本発明は錠前付き開閉用ハンドルおよび不正開錠防止装置に係り、詳しくは、鍵穴を有する錠前付きの開閉用ハンドルと、その錠前付き開閉用ハンドルを用いて当該錠前の不正開錠を防止する装置とに関するものである。
従来より、自動車のドア外側に配置されたドアハンドルにはドアノブが装着され、ドアハンドルの正面側には鍵穴(キー差込口)が配設され、この鍵穴は剥き出しのまま露出されている(特許文献1参照)。
特開平8−318783号公報(第2〜3頁、図1〜図3)
自動車のドアハンドルに配設された鍵穴が剥き出しのまま露出している場合には、以下の問題がある。
[ア]鍵穴に埃やゴミなどの汚れが付着し易いため、鍵(キー)の操作に悪影響を与えるおそれがある。
[イ]ドアハンドルの美観を損ねる。
[ウ]自動車の盗難者がピッキングなどの操作により、鍵を使わずに不正開錠(解錠)し易い。また、盗難の目標にされ易い。
近年、リモートコントロールキー(以下、「リモコンキー」と呼ぶ)を用いて自動車のドアを開錠する技術が広く普及している。
リモコンキーを備えた自動車では、自動車の鍵をドアハンドルの鍵穴に挿入して開錠する必要がないため、鍵穴を覆う合成樹脂製のカバーを取り付けることにより、前記[ア][イ]の問題を克服するようにしたものがある。
鍵穴を覆うカバーは着脱可能に取り付けられており、リモコンキーが故障した場合などには、自動車の乗員などの適正な操作者がカバーを取り外し、従来どおりに鍵を鍵穴に挿入して開錠する。
そのため、自動車の盗難者がカバーを取り外すことも容易であり、前記[ウ]の問題を解消することはできなかった。
また、取り外したカバーはドアハンドルとは別体になるため、[エ]取り落としたり紛失し易いという問題もあった。
ところで、前記[ア]〜[エ]の問題は、自動車のドアハンドルに限らず、例えば、住宅の戸に配設されたドアハンドルや、収納容器の蓋に配設された開閉用ハンドルなど、鍵穴を備えた錠前付きの開閉用ハンドルであればどのような錠前付き開閉用ハンドルにも適用されるものである。
本発明は前記各問題を解決するためになされたものであって、以下の目的を有するものである。
(1)鍵穴の汚損および錠前の不正開錠を防止することが可能で美観に優れた錠前付き開閉用ハンドルを提供する。
(2)前記(1)の錠前付き開閉用ハンドルを用い、錠前の不正開錠をより確実に防止することが可能な不正開錠防止装置を低コストに提供する。
請求項1に記載の発明は、
鍵穴(14a)を有する錠前(14)と、レバー(13a,22a)により開閉操作を行うノブ(13,22)とを備えた錠前付き開閉用ハンドル(10,20,30,40)であって、
前記レバーが操作されていない定常状態では前記鍵穴が露出されておらず、前記レバーが操作されると前記鍵穴が露出されることを技術的特徴とする。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の錠前付き開閉用ハンドルにおいて、
前記鍵穴は開閉用ハンドルの側面に配設されていることを技術的特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
請求項1または請求項2に記載の錠前付き開閉用ハンドルにおいて、
前記錠前は前記レバーに取付固定されていることを技術的特徴とする。
請求項4に記載の発明は、
鍵穴(14a)を有する錠前(14)と、開閉操作を行うノブ(51)と、前記鍵穴を開閉する鍵カバー(52)とを備えた錠前付き開閉用ハンドル(50,60)であって、
前記鍵カバーは開閉用ハンドルに対して着脱不能に取り付けられており、前記鍵カバーが開かれると前記鍵穴が露出され、前記鍵カバーが閉じられると前記鍵穴が覆い隠されることを技術的特徴とする。
請求項5に記載の発明は、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の開閉用ハンドル(10,20,30,40,50,60)を用い、
視覚的手段(103〜105)または聴覚的手段(106)の少なくともいずれかにより警報を発する警報手段(103〜106)と、
前記警報手段の警報動作を停止させるための停止スイッチ(121)と、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の錠前(14)が施錠されていることを検出する施錠センサ(120)と、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の鍵穴(14a)が露出されていることを検出する鍵穴センサ(123,202)と、
前記停止スイッチの操作と前記施錠センサおよび前記鍵穴センサの検出結果とに基づいて前記警報手段を制御する制御装置(101,201)と
を備えた不正開錠防止装置(100,200)であって、
前記制御装置は、
前記施錠センサにより前記錠前が施錠されていることを検出している場合に、前記鍵穴センサにより前記鍵穴が予め設定しておいた設定時間(T3)以上連続して露出されていることを検出した場合には、前記警報手段に警報動作を行わせ、
前記警報手段が警報動作を行っている最中に、前記停止スイッチが操作された場合には前記警報手段の警報動作を停止させることを技術的特徴とする。
<請求項1:第1〜第4実施形態に該当(図1〜図4参照)>
請求項1では、レバー(13a,22a)が操作されていない定常状態では鍵穴(14a)が露出されておらず、レバーが操作されると鍵穴が露出される。
そのため、請求項1によれば、以下の作用・効果を得ることが可能であり、発明が解決しようとする課題における前記[ア]〜[エ]の問題を解決し、鍵穴(14a)の汚損および錠前(14)の不正開錠を防止することが可能で美観に優れた開閉用ハンドル(10,20,30,40)を提供できる。
[1]鍵穴に埃やゴミなどの汚れが付着するのが防止され、鍵の操作に悪影響を与えるおそれがないことから、前記[ア]の問題を解決できる。
[2]鍵穴が剥き出しのまま露出されていないため、開閉用ハンドルの美観を損ねないことから、前記[イ]の問題を解決できる。
[3]レバー(13a,22a)を操作することは、発明が解決しようとする課題で述べた鍵穴を覆うカバーを取り外す操作を行うことに比べ、動作が大きくなって人目を引き易いことから、人目を気にする自動車の盗難者にとっては心理的な抵抗が大きい。
また、盗難者がレバーを操作していないと鍵穴が露出されないため、盗難者はレバーを操作し続けながら不正開錠の操作を行わなければならず、一人で不正開錠することが困難である。
そして、二人以上の盗難者が開閉用ハンドルの被取付物(ドアDO)に取り付いて不正開錠するとなると、人目を引くため盗難が発覚し易い。
従って、盗難者が不正開錠しようとする意欲を削ぐことが可能になり、盗難者が敬遠することに加え、盗難の目標にもされ難くなることから、前記[ウ]の問題を解決できる。
[4]開閉用ハンドルから取り外されて別体となる部材が無いため、前記[エ]の問題を解決できる。
<請求項2:第1〜第4実施形態に該当(図1〜図4参照)>
請求項2では、鍵穴(14a)が開閉用ハンドル(10,20,30,40)の側面に配設されている。
そのため、盗難者が開閉用ハンドルの被取付物(ドアDO)に向かってピッキングなどの操作により不正開錠する際に、鍵穴が開閉用ハンドルの正面側に配設されている場合に比べ、不正開錠の操作が困難であることから、解錠までに時間を要する。
従って、請求項2によれば、請求項1の前記[3]の作用・効果を更に高めることができる。
<請求項3:第1,第2実施形態に該当(図1,図2参照)>
請求項3では、錠前(14)がレバー(13a,22a)に取付固定されている。
そのため、請求項3によれば、開閉用ハンドルを構成する部品点数を少なくすることが可能になり、レバー周辺の外観をシンプルにすることにより開閉用ハンドルの美観を向上させることができる。
ところで、錠前をレバーとは別体に設けた場合(第3〜第6実施形態に該当:図3〜図6参照)には、ノブの寸法を小さくすることが可能であり、開閉用ハンドル全体の寸法も小さくできることから、開閉用ハンドルの被取付物(ドアDO)が小さい場合でも容易に装着できる。
<請求項4:第5,第6実施形態に該当(図5,図6参照)>
請求項4では、鍵カバー(52)が開閉用ハンドル(50,60)に対して着脱不能に取り付けられており、鍵カバーが開かれると鍵穴(14a)が露出され、鍵カバーが閉じられると鍵穴が覆い隠される。
そのため、請求項4によれば、請求項1の前記[1][2][4]と同様の作用・効果を得ることができる。
<請求項5:第7,第8実施形態に該当(図7,図8参照)>
請求項5は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の開閉用ハンドル(10,20,30,40,50,60)を用いる。
そして、請求項5において、制御装置(101,201)は、施錠センサ(120)により錠前(14)が施錠されていることを検出している場合に、鍵穴センサ(123,202)により鍵穴(14a)が予め設定しておいた設定時間(T3)以上連続して露出されていることを検出した場合には、警報手段(103〜106)に警報動作を行わせる。
また、制御装置は、警報手段が警報動作を行っている最中に、停止スイッチ(121)が操作された場合には警報手段の警報動作を停止させる。
従って、請求項5によれば、請求項1〜4の発明の前記作用・効果と相まって錠前の不正開錠をより確実に防止することができる。
加えて、請求項5は構成が単純であるため低コストに実現することができる。
尚、前記設定時間(T3)は、カット・アンド・トライで実験的に最適値を見つけて設定すればよい。
<用語の説明>
上述した[課題を解決するための手段][発明の効果]に記載した( )内の符号等は、上述した[背景技術]と後述する[発明を実施するための最良の形態]に記載した構成部材・構成要素の符号等に対応したものである。
そして、[課題を解決するための手段][発明の効果]に記載した構成部材・構成要素と、[発明を実施するための最良の形態]に記載した構成部材・構成要素との対応関係は以下のようになっている。
「警報手段」は、ハザードランプ103、ヘッドライト104、フォグランプ105、クラクション106に該当する。
「視覚的手段」は、ハザードランプ103、ヘッドライト104、フォグランプ105に該当する。
「聴覚的手段」は、クラクション106に該当する。
「停止スイッチ」は、イグニッションスイッチ121に該当する。
「鍵穴センサ」は、ドアノブ操作センサ123、鍵カバー操作センサ202に該当する。
本発明を具体化した第1実施形態のドアハンドル10の要部概略斜視図。 本発明を具体化した第2実施形態のドアハンドル20の要部概略斜視図。 本発明を具体化した第3実施形態のドアハンドル30の要部概略斜視図。 本発明を具体化した第4実施形態のドアハンドル40の要部概略斜視図。 本発明を具体化した第5実施形態のドアハンドル50の要部概略斜視図。 本発明を具体化した第6実施形態のドアハンドル60の要部概略斜視図。 本発明を具体化した第7実施形態の不正開錠防止装置100の概略構成を示すブロック図。 本発明を具体化した第8実施形態の不正開錠防止装置200の概略構成を示すブロック図。
以下、本発明を具体化した各実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、各実施形態において、同一の構成部材および構成要素については符号を等しくすると共に、同一内容の箇所については重複説明を省略してある。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態のドアハンドル10の要部概略斜視図である。
自動車の左側ドアDOの外側に配置されたドアハンドル10には、凹陥部11、凸膨部12、ドアノブ13、錠前14などが配設されている。
凹陥部11は、ドアハンドル10の右側2/3を占める箇所に配置され、ドアDOの内側に向けて窪んだ形状を成している。
凸膨部12は、ドアハンドル10の左側1/3を占める箇所に配置され、ドアDOの外側に向けて僅かに盛り上がった形状を成している。凸膨部12には、矩形状の取付孔12aが開口形成されている。
ドアノブ13は、レバー部13a、スライド部13b、回動軸13cなどから構成されている。
レバー部13aは、操作者が把持し易いように先端部(自由端部)の幅が徐々に小さくなるような略角柱棒状に形成されており、凹陥部11を上下に二分するようにドアDOに対して略水平方向に配置されている。
レバー部13aの基端部(固定端部)は、自動車の車体(図示略)に対するドアDOの固定機構(図示略)に接続されている。そして、ドアハンドル10はレバー部13aによりドアDOの開閉操作を行う。
スライド部13bは略角柱棒状に形成されており、スライド部13bの基端部(図示略)は凸膨部12の内部に配設されたスライド機構(図示略)に接続されて凸膨部12の取付孔12aに挿通され、スライド部13bの先端部は回動軸13cを介してレバー部13aの基端部に取り付けられている。
錠前14は、円柱状のシリンダー錠から成り、レバー部13aの基端部に埋設されて取付固定されており、錠前14の鍵穴(キー差込口)14aはレバー部13aの基端部の側面から露出されている。
[第1実施形態の操作方法]
ドアハンドル10(レバー部13a)が操作されていない定常状態(自動車の駐停車時や走行時)では、図1(A)に示すように、ドアノブ13のレバー部13aの基端部およびスライド部13bが、ドアハンドル10の凸膨部12の取付孔12a内に完全に嵌り込んで収容され、凸膨部12とレバー部13aの基端部正面側とはほぼ面一になっており、錠前14の鍵穴14aは取付孔12a内に隠れているため、鍵穴14aは全く露出されていない。
図1(B)に示すように、操作者がレバー部13aを掴んで引くと、スライド機構が機能することにより、レバー部13aの基端部およびスライド部13bが取付孔12a内からスライドして凸膨部12の外側に突出し、錠前14の鍵穴14aが露出する。
このとき、錠前14が施錠(ロック)されていない場合には、操作者がレバー部13aを更に引くと、レバー部13aが回動軸13cを中心として矢印α方向に回動し、自動車の車体に対するドアDOの固定機構による固定が解除されることにより、ドアDOが開かれる。
また、錠前14が施錠されている場合には、まず、操作者が自動車の鍵(図示略)を鍵穴14aに挿入して開錠し、次に、操作者がレバー部13aを更に引くと、レバー部13aが回動軸13cを中心として矢印α方向に回動し、自動車の車体に対するドアDOの固定機構による固定が解除されることにより、ドアDOが開かれる。
そして、操作者がレバー部13aから手を離すと、レバー部13aが回動軸13cを中心として矢印αの反対方向に回動し、スライド機構が機能することにより、レバー部13aの基端部およびスライド部13bが取付孔12a内へスライドして凸膨部12内に収容され、鍵穴14aが取付孔12a内に隠れ、図1(B)に示す状態から図1(A)に示す定常状態に戻る。
レバー部13aの基端部が取付孔12a内へスライドして凸膨部12内に収容されるとき、鍵穴14aに鍵が挿入されていると、鍵穴14aから突出している鍵の持手部分が凸膨部12に衝突し、凸膨部12に傷を付けるおそれがある。
そこで、鍵の持手部分が凸膨部12に傷を付けないように、柔軟性を有する合成樹脂材料によって鍵の持手部分を包んでおくことが望ましい。
[第1実施形態の作用・効果]
第1実施形態のドアハンドル10では、レバー部13aが操作されていない定常状態において、錠前14の鍵穴14aがドアハンドル10の凸膨部12の取付孔12a内に隠れており、鍵穴14aが剥き出しのまま露出されていない。
そのため、第1実施形態によれば、以下の作用・効果を得ることが可能であり、発明が解決しようとする課題における前記[ア]〜[エ]の問題を解決し、鍵穴14aの汚損および錠前14の不正開錠を防止することが可能で美観に優れたドアハンドル10を提供できる。
[1]鍵穴14aに埃やゴミなどの汚れが付着するのが防止され、鍵の操作に悪影響を与えるおそれがないことから、前記[ア]の問題を解決できる。
[2]鍵穴14aが剥き出しのまま露出されていないため、ドアハンドル10の美観を損ねないことから、前記[イ]の問題を解決できる。
[3]ドアノブ13のレバー部13aを掴んで引くことによりレバー部13aの基端部およびスライド部13bをスライドさせて錠前14の鍵穴14aを露出させるという操作を行うことは、発明が解決しようとする課題で述べた鍵穴を覆うカバーを取り外す操作を行うことに比べ、動作が大きくなって人目を引き易いことから、人目を気にする自動車の盗難者にとっては心理的な抵抗が大きい。
また、盗難者がレバー部13aから手を離すと鍵穴14aが取付孔12a内に隠れてしまうため、盗難者はレバー部13aを掴んで引き続けながら不正開錠の操作を行わなければならず、一人で不正開錠することが困難である。
そして、二人以上の盗難者がドアDOに取り付いて不正開錠するとなると、人目を引くため盗難が発覚し易い。
さらに、盗難者がドアDOに向かってピッキングなどの操作により不正開錠する際に、鍵穴14aがレバー部13aの基端部の側面に配設されているため(つまり、鍵穴14aがドアハンドル10の側面に配設されているため)、鍵穴14aがドアハンドル10の正面側に配設されている場合に比べ、不正開錠の操作が困難であることから、解錠までに時間を要する。
従って、盗難者が不正開錠しようとする意欲を削ぐことが可能になり、盗難者が敬遠することに加え、盗難の目標にもされ難くなることから、前記[ウ]の問題を解決できる。
[4]ドアハンドル10から取り外されて別体となる部材が無いため、前記[エ]の問題を解決できる。
[5]錠前14がレバー部13aの基端部に埋設されて取付固定されているため、ドアハンドル10を構成する部品点数を少なくすることが可能になり、ドアノブ13周辺の外観をシンプルにすることによりドアハンドル10の美観を向上させることができる。
<第2実施形態>
図2は、第2実施形態のドアハンドル20の要部概略斜視図である。
自動車の左側ドアDOの外側に配置されたドアハンドル20には、凹陥部21、ドアノブ22、錠前14などが配設されている。
凹陥部21は、ドアハンドル20の全面に配置され、ドアDOの内側に向けて窪んだ形状を成している。
ドアノブ22は、レバー部22aおよび回動軸22bなどから構成されている。
レバー部22aは、操作者が把持し易いように先端部(自由端部)が膨らんだ略矩形平板状に形成されている。レバー部22aの基端部(固定端部)は、回動軸22bを介して凹陥部21の上部におけるドアハンドル20に取り付けられると共に、自動車の車体(図示略)に対するドアDOの固定機構(図示略)に接続されている。そして、ドアハンドル20はレバー部22aによりドアDOの開閉操作を行う。
錠前14は、レバー部22aの先端部に埋設されて取付固定されており、錠前14の鍵穴14aはレバー部22aの先端部の側面から露出されている。
[第2実施形態の操作方法]
ドアハンドル20(レバー部22a)が操作されていない定常状態では、図2(A)に示すように、ドアノブ22のレバー部22aが、ドアハンドル20の凹陥部21内に嵌り込んで収容されており、錠前14の鍵穴14aは凹陥部21内に隠れているため、鍵穴14aは全く露出されていない。
図2(B)に示すように、操作者がレバー部22aを掴んで引くと、レバー部22aが回動軸22bを中心として矢印β方向に回動することにより、レバー部22aの先端部が凹陥部21内から外側に突出し、錠前14の鍵穴14aが露出する。
このとき、錠前14が施錠されていない場合には、操作者がレバー部22aを更に引くと、レバー部22aが矢印β方向に更に回動し、自動車の車体に対するドアDOの固定機構による固定が解除されることにより、ドアDOが開かれる。
また、錠前14が施錠されている場合には、まず、操作者が自動車の鍵を鍵穴14aに挿入して開錠し、次に、操作者がレバー部22aを更に引くと、レバー部22aが矢印β方向に更に回動し、自動車の車体に対するドアDOの固定機構による固定が解除されることにより、ドアDOが開かれる。
そして、操作者がレバー部22aから手を離すと、レバー部22aが回動軸22bを中心として矢印βの反対方向に回動し、レバー部22aの先端部が凹陥部21内に収容され、鍵穴14aが凹陥部21内に隠れ、図2(B)に示す状態から図2(A)に示す定常状態に戻る。
レバー部22aが回動して凹陥部21内に収容されるとき、鍵穴14aに鍵が挿入されていると、鍵穴14aから突出している鍵の持手部分がドアハンドル20の周囲のドアDOに衝突し、ドアDOに傷を付けるおそれがある。
そこで、鍵の持手部分がドアDOに傷を付けないように、柔軟性を有する合成樹脂材料によって鍵の持手部分を包んでおくことが望ましい。
[第2実施形態の作用・効果]
第2実施形態のドアハンドル20では、レバー部22aが操作されていない定常状態において、錠前14の鍵穴14aがドアハンドル20の凹陥部21内に隠れており、鍵穴14aが剥き出しのまま露出されていない。
そして、第2実施形態によれば、第1実施形態の前記[1]〜[5]と同様の作用・効果を得ることができる。
<第3実施形態>
図3は、第3実施形態のドアハンドル30の要部概略斜視図である。
自動車の左側ドアDOの外側に配置されたドアハンドル30には、凹陥部11、凸膨部12、ドアノブ13、錠前14、錠前取付部31などが配設されている。
ドアノブ13は、レバー部13a、スライド部13b、回動軸13cなどから構成されている。
第3実施形態のドアハンドル30において、第1実施形態のドアハンドル10と異なるのは、以下の点だけである。
[3−1]凸膨部12には、矩形状の取付孔12bが開口形成されている。取付孔12bは、第1実施形態の取付孔12aとは寸法形状が異なる。
[3−2]錠前14はレバー部13aの基端部に埋設されておらず、錠前14は錠前取付部31に埋設されている。
錠前取付部31は、角柱棒状に形成されており、スライド部13bの基端部近傍に対して可動可能に接続されている。
スライド部13bの基端部および錠前取付部31は、凸膨部12の内部に配設されたスライド機構(図示略)に接続されて凸膨部12の取付孔12bに挿通されている。
錠前14の鍵穴14aは、錠前取付部31の側面から露出されている。
[第3実施形態の操作方法]
ドアハンドル30(レバー部13a)が操作されていない定常状態では、図3(A)に示すように、ドアノブ13のレバー部13aの基端部とスライド部13bと錠前取付部31とが、ドアハンドル30の凸膨部12の取付孔12b内に完全に嵌り込んで収容され、凸膨部12とレバー部13aの基端部正面側とはほぼ面一になっており、錠前14の鍵穴14aは取付孔12b内に隠れているため、鍵穴14aは全く露出されていない。
図3(B)に示すように、操作者がレバー部13aを掴んで引くと、スライド機構が機能することにより、レバー部13aの基端部およびスライド部13bが取付孔12b内からスライドして凸膨部12の外側に突出するが、錠前取付部31は取付孔12b内に完全に嵌り込んで収容され、凸膨部12と錠前取付部31の正面側とはほぼ面一になっており、鍵穴14aは取付孔12b内に隠れているため、鍵穴14aは全く露出されない。
図3(C)に示すように、操作者がレバー部13aを更に引くと、スライド機構が機能することにより、レバー部13aの基端部とスライド部13bと錠前取付部31とが取付孔12b内からスライドして凸膨部12の外側に突出し、錠前14の鍵穴14aが露出する。
このとき、錠前14が施錠されていない場合には、操作者がレバー部13aを更に引くと、レバー部13aが回動軸13cを中心として矢印α方向に回動し、自動車の車体に対するドアDOの固定機構による固定が解除されることにより、ドアDOが開かれる。
また、錠前14が施錠されている場合には、まず、操作者が自動車の鍵を鍵穴14aに挿入して開錠し、次に、操作者がレバー部13aを更に引くと、レバー部13aが回動軸13cを中心として矢印α方向に回動し、自動車の車体に対するドアDOの固定機構による固定が解除されることにより、ドアDOが開かれる。
そして、操作者がレバー部13aから手を離すと、レバー部13aが回動軸13cを中心として矢印αの反対方向に回動し、スライド機構が機能することにより、レバー部13aの基端部およびスライド部13bが取付孔12b内へスライドして凸膨部12内に嵌り込んで収容されると共に、錠前取付部31も凸膨部12内に嵌り込んで収容されるため、鍵穴14aが取付孔12b内に隠れ、図3(C)に示す状態から図3(B)に示す状態を経て図3(A)に示す定常状態に戻る。
[第3実施形態の作用・効果]
第3実施形態のドアハンドル30によれば、第1実施形態の前記[1]〜[4]と同様の作用・効果を得ることができる。
そして、第3実施形態では、錠前14がレバー部13aの基端部に埋設されておらず、錠前14が錠前取付部31に埋設されているため、第1実施形態に比べて、レバー部13aの寸法を小さくすることが可能であり、ドアハンドル30全体の寸法も小さくできる。
従って、第3実施形態のドアハンドル30は、ドアDOが小さい場合でも容易に装着できることから、特に小型車に好適である。
<第4実施形態>
図4は、第4実施形態のドアハンドル40の要部概略斜視図である。
自動車の左側ドアDOの外側に配置されたドアハンドル40には、凹陥部21、ドアノブ22、錠前14、錠前取付部41などが配設されている。
ドアノブ22は、レバー部22aおよび回動軸22bなどから構成されている。
第4実施形態のドアハンドル40において、第2実施形態のドアハンドル20と異なるのは、錠前14がレバー部22aの先端部に埋設されておらず、錠前14が錠前取付部41に埋設されている点だけである。
錠前取付部41は、略角柱棒状に形成されており、凹陥部21の内部に配設されたスライド機構(図示略)に接続されている。
錠前14の鍵穴14aは、錠前取付部41の側面から露出されている。
[第4実施形態の操作方法]
ドアハンドル40(レバー部22a)が操作されていない定常状態では、図4(A)に示すように、ドアノブ22のレバー部22aおよび錠前取付部41が、ドアハンドル40の凹陥部21内に嵌り込んで収容されており、錠前14の鍵穴14aは凹陥部21内に隠れているため、鍵穴14aは全く露出されていない。
図4(B)に示すように、操作者がレバー部22aを掴んで引くと、レバー部22aが回動軸22bを中心として矢印β方向に回動することにより、レバー部22aの先端部が凹陥部21内から外側に突出するが、錠前取付部41は凹陥部21内に完全に嵌り込んで収容されており、鍵穴14aは凹陥部21内に隠れているため、鍵穴14aは全く露出されない。
図4(C)に示すように、操作者がレバー部13aを更に引くと、スライド機構が機能することにより、錠前取付部41が凹陥部21内からスライドして外側に突出し、錠前14の鍵穴14aが露出する。
このとき、錠前14が施錠されていない場合には、操作者がレバー部22aを更に引くと、レバー部22aが矢印β方向に更に回動し、自動車の車体に対するドアDOの固定機構による固定が解除されることにより、ドアDOが開かれる。
また、錠前14が施錠されている場合には、まず、操作者が自動車の鍵を鍵穴14aに挿入して開錠し、次に、操作者がレバー部22aを更に引くと、レバー部22aが矢印β方向に更に回動し、自動車の車体に対するドアDOの固定機構による固定が解除されることにより、ドアDOが開かれる。
そして、操作者がレバー部22aから手を離すと、レバー部22aが回動軸22bを中心として矢印βの反対方向に回動し、レバー部22aの先端部が凹陥部21内に嵌り込んで収容されると共に、錠前取付部41も凹陥部21内に嵌り込んで収容されるため、鍵穴14aが凹陥部21内に隠れ、図4(C)に示す状態から図4(B)に示す状態を経て図4(A)に示す定常状態に戻る。
[第4実施形態の作用・効果]
第4実施形態のドアハンドル40によれば、第2実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
そして、第4実施形態では、錠前14がレバー部22aの先端部に埋設されておらず、錠前14が錠前取付部41に埋設されているため、第2実施形態に比べて、レバー部22aの寸法を小さくすることが可能であり、ドアハンドル40全体の寸法も小さくできる。
従って、第4実施形態のドアハンドル40は、ドアDOが小さい場合でも容易に装着できることから、特に小型車に好適である。
<第5実施形態>
図5は、第5実施形態のドアハンドル50の要部概略斜視図である。
自動車の左側ドアDOの外側に配置されたドアハンドル50には、凹陥部11、凸膨部12、錠前14、ドアノブ(ドアノブのレバー部)51、鍵カバー52などが配設されている。
ドアノブ51は、略角柱棒状に形成されており、凹陥部11を上下に二分するようにドアDOに対して略水平方向に配置されている。そして、ドアハンドル50はドアノブ51によりドアDOの開閉操作を行う。
錠前14は凸膨部12に埋設されており、錠前14の鍵穴14aは凸膨部12の正面側から露出されている。
鍵カバー52は、凸膨部12の正面側に対してスライド可能で且つ着脱不能に取り付けられている。
定常状態(自動車の駐停車時や走行時)では、図5(A)に示すように、鍵カバー52が鍵穴14aを覆い隠す位置にスライドされている。
錠前14を開錠する際には、図5(B)に示すように、操作者が鍵カバー52を矢印γ方向にスライドさせることにより、鍵穴14aが露出する。
すなわち、鍵カバー52は鍵穴14aを開閉し、鍵カバー52が開かれると鍵穴14aが露出され、鍵カバー52が閉じられると鍵穴14aが覆い隠される。
従って、第5実施形態のドアハンドル50によれば、第1実施形態の前記[1][2][4]と同様の作用・効果を得ることができる。
また、第5実施形態では、錠前14がドアノブ51とは別体に設けられているため、ドアノブ51の寸法を小さくすることが可能であり、ドアハンドル50全体の寸法も小さくできることから、ドアDOが小さい場合でも容易に装着でき、特に小型車に好適である。
<第6実施形態>
図6は、第6実施形態のドアハンドル60の要部概略斜視図である。
自動車の左側ドアDOの外側に配置されたドアハンドル60には、凹陥部11、凸膨部12、錠前14、ドアノブ51、鍵カバー52などが配設されている。
第6実施形態のドアハンドル60において、第5実施形態のドアハンドル50と異なるのは、鍵カバー52の端部が回動軸52aを介して凸膨部12の正面側に取り付けられており、鍵カバー52は凸膨部12の正面側に対して回動可能で且つ着脱不能になっている点だけである。
定常状態では、図6(A)に示すように、鍵カバー52が鍵穴14aを覆い隠す位置に回動されている。
錠前14を開錠する際には、図6(B)に示すように、操作者が鍵カバー52を矢印δ方向に回動させることにより、鍵穴14aが露出する。
従って、第6実施形態のドアハンドル60によれば、第5実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
<第7実施形態>
図7は、第7実施形態の不正開錠防止装置100の概略構成を示すブロック図である。
不正開錠防止装置100は、第1〜第4実施形態のドアハンドル10,20,30,40のいずれか1つを用い、制御装置101、ハザードランプ103、ヘッドライト104、フォグランプ105、クラクション106、施錠センサ120、イグニッションスイッチ121、イグニッションスイッチ操作センサ122、ドアノブ操作センサ123などから構成され、自動車に搭載されている。
制御装置101は、各センサ120,122,123の検出信号に基づいて、各ランプ103〜105の点灯状態とクラクション106の鳴動状態とを制御する。
施錠センサ120は、ドアハンドル10,20,30,40の錠前14が施錠されているかどうかを検出し、その検出結果に応じた検出信号を出力する。
イグニッションスイッチ操作センサ122は、自動車のエンジンを始動させるためのイグニッションスイッチ121が操作されたかどうかを検出し、その検出結果に応じた検出信号を出力する。
ドアノブ操作センサ123は、ドアハンドル10,20,30,40のドアノブ13,22が操作されたかどうかを検出し、その検出結果に応じた検出信号を出力する。
すなわち、ドアノブ操作センサ123は、第1実施形態または第3実施形態のドアノブ13が操作され、レバー部13aが引かれて鍵穴14aが露出されているかどうかを検出する。
また、ドアノブ操作センサ123は、第2実施形態または第4実施形態のドアノブ22が操作され、レバー部22aが引かれて鍵穴14aが露出されているかどうかを検出する。
つまり、ドアノブ操作センサ123は、鍵穴14aが露出されているかどうかを検出する鍵穴センサであるといえる。
[第7実施形態の作用・効果]
制御装置101は、施錠センサ120の検出信号に基づいて錠前14が施錠されていることを検出している場合に、ドアノブ操作センサ123の検出信号に基づいてドアノブ13,22が操作されたことを検出した場合には、ドアノブ13,22の操作から第1設定時間T1(例えば3秒間)が経過後にハザードランプ103を点滅させ、ドアノブ13,22の操作から第2設定時間T2(例えば5秒間)が経過後にヘッドライト104およびフォグランプ105を点灯させる。
また、制御装置101は、施錠センサ120の検出信号に基づいて錠前14が施錠されていることを検出している場合に、ドアノブ操作センサ123の検出信号に基づいてドアノブ13,22が第3設定時間T3(例えば10秒間)以上連続して操作されていることを検出した場合には、クラクション106を連続して鳴動させる。
そして、制御装置101は、ランプ類の点灯動作(ハザードランプ103の点滅、ヘッドライト104およびフォグランプ105の点灯)や、クラクション106の鳴動動作を行っている最中に、イグニッションスイッチ操作センサ122の検出信号に基づいてイグニッションスイッチ121が操作されたことを検出した場合には、ランプ類を消灯させると共に、クラクション106の鳴動を停止させる。
従って、第7実施形態によれば、第1〜第4実施形態の前記作用・効果と相まって錠前14の不正開錠をより確実に防止することができる。
加えて、第7実施形態は、不正開錠防止装置100の構成が単純であるため低コストに実現することができる。
尚、第1〜第3設定時間T1〜T3は、この順番で長い時間になるように設定する必要があるが(T1<T2<T3)、具体的な時間については、カット・アンド・トライで実験的に最適値を見つけて設定すればよい。
<第8実施形態>
図8は、第8実施形態の不正開錠防止装置200の概略構成を示すブロック図である。
不正開錠防止装置200は、第5実施形態のドアハンドル50または第6実施形態のドアハンドル60を用い、制御装置201、ハザードランプ103、ヘッドライト104、フォグランプ105、クラクション106、施錠センサ120、イグニッションスイッチ121、イグニッションスイッチ操作センサ122、鍵カバー操作センサ202などから構成され、自動車に搭載されている。
制御装置201は、各センサ120,122,202の検出信号に基づいて、各ランプ103〜105の点灯状態とクラクション106の鳴動状態とを制御する。
鍵カバー操作センサ202は、ドアハンドル50,60の鍵カバー52が操作されたかどうかを検出し、その検出結果に応じた検出信号を出力する。
すなわち、鍵カバー操作センサ202は、第5実施形態の鍵カバー52が操作され、鍵カバー52がスライドされて鍵穴14aが露出されているかどうかを検出する。
また、鍵カバー操作センサ202は、第6実施形態の鍵カバー52が操作され、鍵カバー52が回動されて鍵穴14aが露出されているかどうかを検出する。
つまり、鍵カバー操作センサ202は、鍵穴14aが露出されているかどうかを検出する鍵穴センサであるといえる。
[第8実施形態の作用・効果]
制御装置201は、施錠センサ120の検出信号に基づいて錠前14が施錠されていることを検出している場合に、鍵カバー操作センサ202の検出信号に基づいて鍵カバー52が操作されたことを検出した場合には、ドアノブ13,22の操作から第1設定時間T1(例えば3秒間)が経過後にハザードランプ103を点滅させ、ドアノブ13,22の操作から第2設定時間T2(例えば5秒間)が経過後にヘッドライト104およびフォグランプ105を点灯させる。
また、制御装置201は、施錠センサ120の検出信号に基づいて錠前14が施錠されていることを検出している場合に、鍵カバー操作センサ202の検出信号に基づいて鍵カバー52が第3設定時間T3(例えば10秒間)以上連続して操作されていることを検出した場合には、クラクション106を連続して鳴動させる。
そして、制御装置201は、ランプ類の点灯動作(ハザードランプ103の点滅、ヘッドライト104およびフォグランプ105の点灯)や、クラクション106の鳴動動作を行っている最中に、イグニッションスイッチ操作センサ122の検出信号に基づいてイグニッションスイッチ121が操作されたことを検出した場合には、ランプ類を消灯させると共に、クラクション106の鳴動を停止させる。
従って、第8実施形態によれば、第5実施形態または第6実施形態の前記作用・効果と相まって錠前14の不正開錠をより確実に防止することができる。
加えて、第8実施形態は、不正開錠防止装置200の構成が単純であるため低コストに実現することができる。
<別の実施形態>
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記各実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができる。
[1]第1実施形態または第3実施形態において、ドアノブ13から回動軸13cを省き、レバー部13aの基端部とスライド部13bの先端部とを固定してもよい。
この場合には、錠前14の鍵穴14aを露出させて錠前14を開錠した後に、操作者がレバー部13aを更に引くと、スライド部13bが更にスライドし、自動車の車体に対するドアDOの固定機構による固定が解除されることにより、ドアDOが開かれる。
[2]第1〜第4実施形態ではレバー部13a,22aを引くことによりドアDOが開かれる方式であるが、例えば、レバー部13a,22aを押し下げたり回動させることによりドアDOが開かれる方式など、レバー部13a,22aの開閉操作はどのような方式であってもよい。
[3]第7実施形態または第8実施形態において、制御装置101,201に通報装置を接続する。
この通報装置は、自動車のユーザーが契約している警備会社に対し、自動車が盗難にあっていることを無線通信を用いて通報する装置である。
そして、制御装置101,201は、クラクション106を鳴動させるのと同時に、通報装置を用いて自動車が盗難にあっていることを警備会社へ通報させるようにする。
[4]第7実施形態または第8実施形態では、ランプ類の点灯動作(ハザードランプ103の点滅、ヘッドライト104およびフォグランプ105の点灯)を視覚的手段による警報手段としているが、例えば、自動車の適宜な箇所に配置しておいた専用の警告灯が点灯するなど、どのような視覚的手段を用いてもよい。
また、第7実施形態または第8実施形態では、クラクション106の鳴動を聴覚的手段による警報手段としているが、例えば、盗難発生を警告するメッセージを音声で流すなど、どのような聴覚的手段を用いてもよい。
[5]上記各実施形態ではシリンダー錠から成る錠前14を用いているが、シリンダー錠に限らず、鍵穴14aを有する錠前14であればどのような形式の錠前を用いてもよい。
[6]本発明は、自動車のドアハンドルに限らず、例えば、住宅の戸に配設されたドアハンドルや、収納容器の蓋や収納庫(例えば、金庫など)の扉に配設された開閉用ハンドルなど、鍵穴を備えた錠前付きの開閉用ハンドルであればどのような錠前付き開閉用ハンドルに適用してもよい。
10,20,30,40,50,60…ドアハンドル
13,22,51…ドアノブ
13a,22a…レバー部
14…錠前
14a…鍵穴
51…ドアノブ(レバー)
52…鍵カバー
101,201…制御装置
103…ハザードランプ(視覚的手段、警報手段)
104…ヘッドライト(視覚的手段、警報手段)
105…フォグランプ(視覚的手段、警報手段)
106…クラクション(聴覚的手段、警報手段)
120…施錠センサ
121…イグニッションスイッチ(停止スイッチ)
122…イグニッションスイッチ操作センサ
123…ドアノブ操作センサ(鍵穴センサ)
202…鍵カバー操作センサ(鍵穴センサ)

Claims (5)

  1. 鍵穴を有する錠前と、レバーにより開閉操作を行うノブとを備えた錠前付き開閉用ハンドルであって、
    前記レバーが操作されていない定常状態では前記鍵穴が露出されておらず、前記レバーが操作されると前記鍵穴が露出されることを特徴とする錠前付き開閉用ハンドル。
  2. 請求項1に記載の錠前付き開閉用ハンドルにおいて、
    前記鍵穴は開閉用ハンドルの側面に配設されていることを特徴とする錠前付き開閉用ハンドル。
  3. 請求項1または請求項2に記載の錠前付き開閉用ハンドルにおいて、
    前記錠前は前記レバーに取付固定されていることを特徴とする錠前付き開閉用ハンドル。
  4. 鍵穴を有する錠前と、開閉操作を行うノブと、前記鍵穴を開閉する鍵カバーとを備えた錠前付き開閉用ハンドルであって、
    前記鍵カバーは開閉用ハンドルに対して着脱不能に取り付けられており、前記鍵カバーが開かれると前記鍵穴が露出され、前記鍵カバーが閉じられると前記鍵穴が覆い隠されることを特徴とする錠前付き開閉用ハンドル。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の開閉用ハンドルを用い、
    視覚的手段または聴覚的手段の少なくともいずれかにより警報を発する警報手段と、
    前記警報手段の警報動作を停止させるための停止スイッチと、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の錠前が施錠されていることを検出する施錠センサと、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の鍵穴が露出されていることを検出する鍵穴センサと、
    前記停止スイッチの操作と前記施錠センサおよび前記鍵穴センサの検出結果とに基づいて前記警報手段を制御する制御装置と
    を備えた不正開錠防止装置であって、
    前記制御装置は、
    前記施錠センサにより前記錠前が施錠されていることを検出している場合に、前記鍵穴センサにより前記鍵穴が予め設定しておいた設定時間以上連続して露出されていることを検出した場合には、前記警報手段に警報動作を行わせ、
    前記警報手段が警報動作を行っている最中に、前記停止スイッチが操作された場合には前記警報手段の警報動作を停止させることを特徴とする不正開錠防止装置。
JP2009027316A 2009-02-09 2009-02-09 錠前付き開閉用ハンドルおよび不正開錠防止装置 Pending JP2010180667A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009027316A JP2010180667A (ja) 2009-02-09 2009-02-09 錠前付き開閉用ハンドルおよび不正開錠防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009027316A JP2010180667A (ja) 2009-02-09 2009-02-09 錠前付き開閉用ハンドルおよび不正開錠防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010180667A true JP2010180667A (ja) 2010-08-19

Family

ID=42762373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009027316A Pending JP2010180667A (ja) 2009-02-09 2009-02-09 錠前付き開閉用ハンドルおよび不正開錠防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010180667A (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62135754U (ja) * 1986-02-21 1987-08-26
JPS6344960U (ja) * 1986-09-11 1988-03-26
JPH09125758A (ja) * 1995-10-27 1997-05-13 Takigen Mfg Co Ltd 防水型扉用ロックハンドル装置
JPH09245265A (ja) * 1996-03-12 1997-09-19 Tokai Rika Co Ltd 車両用警報装置
JPH11241532A (ja) * 1998-02-24 1999-09-07 Yuhshin Co Ltd ドア開放用ハンドル
JP2001271523A (ja) * 2000-03-27 2001-10-05 Tokai Rika Co Ltd ド ア
JP2008022986A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Sanyo Electric Co Ltd ショーケース

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62135754U (ja) * 1986-02-21 1987-08-26
JPS6344960U (ja) * 1986-09-11 1988-03-26
JPH09125758A (ja) * 1995-10-27 1997-05-13 Takigen Mfg Co Ltd 防水型扉用ロックハンドル装置
JPH09245265A (ja) * 1996-03-12 1997-09-19 Tokai Rika Co Ltd 車両用警報装置
JPH11241532A (ja) * 1998-02-24 1999-09-07 Yuhshin Co Ltd ドア開放用ハンドル
JP2001271523A (ja) * 2000-03-27 2001-10-05 Tokai Rika Co Ltd ド ア
JP2008022986A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Sanyo Electric Co Ltd ショーケース

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5369970A (en) Compartment lock
JP2001260968A (ja) スクータ型車両の物品収納構造
JP2004114838A (ja) 自動二輪車における盗難防止装置
FR2598369A1 (fr) Ensemble antivol pour vehicule automobile
KR100694448B1 (ko) 도어 래치의 디텐트 스위치 내장 구조
ITRM20000701A1 (it) Prodotto alimentare a base di soia tostata atto a preparare una bevanda calda e suo procedimento di ottenimento.
JP2010180667A (ja) 錠前付き開閉用ハンドルおよび不正開錠防止装置
EP3100919B1 (en) Vehicle
ITMI20081382A1 (it) antifurto meccanico per veicoli provvisto di mezzi acustici atti a segnalare un tentativo di effrazione
JP5114322B2 (ja) ステアリングロック装置
US20090145180A1 (en) Automobile steering lock with a warning device
JP4430465B2 (ja) 防犯サムターン用キャップ
GB2466352A (en) Keyhole reminder device
JP3111601U (ja) 盗難防止用タグ
CN207208267U (zh) 一种自行车锁
JPH0219335Y2 (ja)
KR200413868Y1 (ko) 경보기능을 가진 자물쇠
JP2007285021A (ja) グローブボックス用ロック装置
JP3080214U (ja) 自動車盗難防止装置
JP2008121195A (ja) 車両用ドアのロック装置
JP3056472U (ja) 自転車の盗難防止装置
JP2002362320A (ja) 車両の盗難防止装置
JPH02169379A (ja) 自動2輪車の物品収納ボックス装置
CN201619630U (zh) 自行车防盗警报锁
JP2001301673A (ja) 自動二輸車のロック装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111108

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120306