JP2010180597A - 自転車用錠 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ケーシング11内に開錠位置と施錠位置との間を往復動自在に配設され、車輪のスポーク間に挿脱されるかんぬき体12と、一端部がケーシング11に固着されるとともに、他端部14bがケーシング11の支持孔13内に抜き差しされるフレキシブルワイヤー体14と、施錠位置にあるかんぬき体12の固定およびその解除を切り替える錠機構と、を備える自転車用錠であって、ケーシング11内には、支持孔13内に差し込まれたフレキシブルワイヤー体14の他端部14bを、施錠位置に固定されたかんぬき体12を用いて固定する一方、この固定を、かんぬき体12を開錠位置側Yに移動させたときに解除する固定機構32が設けられている。
【選択図】図6
Description
したがって、錠機構を開錠してかんぬき体を開錠位置側に移動するだけで、フレキシブルワイヤー体を開錠することが可能になり、この自転車用錠に高い開錠操作性を具備させることができる。
また、支持孔が、前記往復動方向に沿って前記他方の周端開口が開口する向きと反対向きに開口しているので、フレキシブルワイヤー体の他端部の支持孔に対する抜き差しと、かんぬき体の往復動と、が互いに干渉し合うのを防ぐことが可能になり、高い操作性を確実に具備させることができる。
ここで、かんぬき体を施錠した状態で、支持孔内にフレキシブルワイヤー体の他端部を差し込むと、揺動体の他端部側は、前述のように前記往復動方向に沿った施錠位置側に向けて移動し、かんぬき体の前記端部から離れることとなる。したがって、かんぬき体の位置に係わりなく、支持孔内にフレキシブルワイヤー体の他端部を差し込んで前記環状溝内に揺動体の一端部を進入させることが可能になる。これにより、かんぬき体およびフレキシブルワイヤー体をそれぞれ、任意の順に施錠することが可能になり、良好な取り扱い性を具備させることができるとともに、かんぬき体を開錠して自転車を走行している最中には、フレキシブルワイヤー体の他端部を支持孔内に係止させておくこともできる。
また、かんぬき体を開錠位置側に位置させ、かつフレキシブルワイヤー体の他端部を支持孔内に差し込んだ状態で、このフレキシブルワイヤー体をその他端部が支持孔から抜き出される方向に引っ張ると、前記環状溝に揺動体の一端部が引っ掛かることで、前記弾性体が弾性変形させられつつ揺動体が揺動して、揺動体の一端部が前記環状溝から外れ、フレキシブルワイヤー体の他端部が支持孔から抜き出されることとなる。したがって、錠機構を開錠してかんぬき体を開錠位置側に移動すれば、フレキシブルワイヤー体をも開錠することが可能となる構成を容易かつ確実に実現することができる。
また、揺動体の一端部における前記他端面が前記往復動方向に沿った施錠位置側に向けて凸の曲面となっているので、フレキシブルワイヤー体の他端部を、揺動体の一端部における前記他端面に引っ掛かり少なく摺接させつつ、前記支持孔内に差し込むことが可能になり、操作性をさらに向上させることができる。
また、ハンドル錠が前記連動体を備えているので、錠機構を開錠してかんぬき体を開錠位置に移動するだけで、フレキシブルワイヤー体のみならずハンドル錠をも開錠することが可能になり、この自転車用錠に高い開錠操作性を具備させることができる。
この場合、ケーシングにブラケットが設けられ、フレキシブルワイヤー体の不使用時には、このフレキシブルワイヤー体の中間部分をブラケットに保持することが可能になり、自転車用錠の見映えを向上させることができるとともに、自転車の走行中にフレキシブルワイヤー体が邪魔になるのを防ぐことができる。
本実施形態に係る自転車用錠1は、ケーシング11内に開錠位置と施錠位置との間を往復動自在に配設され、図示されない車輪のスポーク間に挿脱されるかんぬき体12と、一端部がケーシング11に固着されるとともに、他端部14bがケーシング11に形成された支持孔13内に抜き差しされるフレキシブルワイヤー体14と、施錠位置にあるかんぬき体12の固定およびその解除を切り替える錠機構15と、を備えている。
ケーシング11において、その両周端開口同士の間の隙間における前記周方向の中央部を通りかつケーシング11の径方向に沿って延びる仮想線Lに対して、一方の周端開口が位置する一方側の部分11aに、前記錠機構15と、かんぬき体12に連結された操作片16と、が配設されている。
なお、かんぬき体12の前記周方向の中央部に前記操作片16が突設されており、この操作片16はケーシング11の表面から外側に突出している。
ここで、ケーシング11には、フレキシブルワイヤー体14における一端部と他端部14bとの間の中間部分が保持されるブラケット18が設けられている。ブラケット18は半円管状に形成され、この中心軸が仮想線Lに沿ってほぼ平行となるようにケーシング11の前記他方側の部分11bにおける裏面に取り付けられている。
図示の例では、筒体21の外周面に支持板24が突設されており、この支持板24において鉛直方向上側を向く上面に、係合体22が係合溝21aに対して進退移動可能に配設されている。
この状態で、連動ワイヤー28を下方に移動させると、回転体復帰ばね29が復元変形することにより、回転体25が前記軸線回りに回転させられ、係止突片25bが係合体22における凹部の内面を前記進退方向に沿った係合溝21a側の反対側に押し込むことで、この係合体22をコイルスプリング26の付勢力に抗して係合溝21aから後退移動させ、ハンドル錠20を開錠する。
また、連動ワイヤー28は、外筒28a内にその軸方向に沿って移動自在に挿通されている。連動ワイヤー28は外筒28aよりも長くなっており、この連動ワイヤー28の両端部はそれぞれ、外筒28aの両端開口部から各別にその軸方向の外側に突出している。
また本実施形態では、揺動体33において、前記第1貫通孔よりもケーシング11の径方向の内側に位置する長手方向の他端部33dにおける前記差し込み方向の前側を向く一端面は、かんぬき体12の前記一端部12aの外形形状に沿った凹曲面状に形成されている。
以上の構成において、支持孔13内にフレキシブルワイヤー体14の他端部14bを差し込むと、図7に示されるように、まずフレキシブルワイヤー体14の他端縁が、揺動体33の一端部33aを前記往復動方向に沿った開錠位置側Yに向けて押し込むことで、弾性体35をその両端部35bが互いに離間するように弾性変形させつつ、揺動体33の他端部33d側を前記往復動方向に沿った施錠位置側Xに向けて移動させる。そして、フレキシブルワイヤー体14の環状溝14aが揺動体33の一端部33aに到達したときに、弾性体35が復元変形して揺動体33が復元移動することにより、図8に示されるように、揺動体33の一端部33aが環状溝14a内に進入する。
したがって、錠機構15を開錠してかんぬき体12を開錠位置側Yに移動するだけで、フレキシブルワイヤー体14を開錠することが可能になり、この自転車用錠1に高い開錠操作性を具備させることができる。
さらに本実施形態では、支持孔13が、前記往復動方向に沿って前記他方の周端開口が開口する向きと反対向きに開口しているので、フレキシブルワイヤー体14の他端部14bの支持孔13に対する抜き差しと、かんぬき体12の往復動と、が互いに干渉し合うのを防ぐことが可能になり、高い操作性を確実に具備させることができる。
また、揺動体33の一端部33aにおける前記他端面33cが前記往復動方向に沿った施錠位置側Xに向けて凸の曲面となっているので、フレキシブルワイヤー体14の他端部14bを、揺動体33の一端部33aにおける前記他端面33cに引っ掛かり少なく摺接させつつ、支持孔13内に差し込むことが可能になり、操作性をさらに向上させることができる。
また、ハンドル錠20が連動体23を備えているので、錠機構15を開錠してかんぬき体12を開錠位置に移動するだけで、フレキシブルワイヤー体14のみならずハンドル錠20をも開錠することが可能になり、この自転車用錠1に高い開錠操作性を具備させることができる。
さらに、ケーシング11にブラケット18が設けられ、フレキシブルワイヤー体14の不使用時には、このフレキシブルワイヤー体14の中間部分をブラケット18に保持することが可能になり、自転車用錠1の見映えを向上させることができるとともに、自転車の走行中にフレキシブルワイヤー体14が邪魔になるのを防ぐことができる。
例えば、前記実施形態では、ブラケット18およびハンドル錠20を設けたが、これらは設けなくてもよい。
また、固定機構32の構成や配設位置は適宜変更してもよい。
また、前記実施形態では、フレキシブルワイヤー体14の他端部14bを支持孔13内に固定するのに、揺動体33にかんぬき体12の前記一端部12aを近接若しくは当接させたが、これに限らず適宜変更してもよい。
また、かんぬき体12は、開錠位置と施錠位置との間を直線的に往復動してもよい。
また、フレキシブルワイヤー体14の他端部14bに環状溝14aは形成しなくてもよい。
また、支持孔13は、ケーシング11において前記他方の周端開口に該ケーシング11の径方向の内側から隣接する部分に形成されてもよく、またかんぬき体12が往復動する往復動方向に沿って前記他方の周端開口が開口する向きと同じ向きに開口してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
11 ケーシング
12 かんぬき体
12a かんぬき体の一端部(施錠位置側の端部)
13 支持孔
14 フレキシブルワイヤー体
14a 環状溝
14b フレキシブルワイヤー体の他端部
15 錠機構
18 ブラケット
20 ハンドル錠
21 筒体
21a 係合溝
22 係合体
23 連動体
32 固定機構
33 揺動体
33a 揺動体の一端部
33b 揺動体の一端部における一端面
33c 揺動体の一端部における他端面
33d 揺動体の他端部
35 弾性体
H ハンドル
Claims (6)
- ケーシング内に開錠位置と施錠位置との間を往復動自在に配設され、車輪のスポーク間に挿脱されるかんぬき体と、
一端部が前記ケーシングに固着されるとともに、他端部が前記ケーシングに形成された支持孔内に抜き差しされるフレキシブルワイヤー体と、
施錠位置にあるかんぬき体の固定およびその解除を切り替える錠機構と、を備える自転車用錠であって、
前記ケーシング内には、前記支持孔内に差し込まれたフレキシブルワイヤー体の他端部を、施錠位置に固定されたかんぬき体を用いて固定する一方、この固定を、前記かんぬき体を開錠位置側に移動させたときに解除する固定機構が設けられていることを特徴とする自転車用錠。 - 請求項1記載の自転車用錠であって、
前記ケーシングは平面視円弧状をなすように湾曲した管体とされるとともに、前記かんぬき体が開錠位置から施錠位置に移動することにより、前記ケーシングの両周端開口のうちの一方の周端開口から突出して他方の周端開口に到達する構成とされ、
前記支持孔は、ケーシングにおいて前記他方の周端開口に該ケーシングの径方向で隣接する部分に形成されるとともに、前記かんぬき体が往復動する往復動方向に沿って前記他方の周端開口が開口する向きと反対向きに開口していることを特徴とする自転車用錠。 - 請求項2記載の自転車用錠であって、
前記固定機構は、前記往復動方向に揺動自在に支持された揺動体と、該揺動体を前記往復動方向に沿って復元移動させる弾性体と、を備え、
前記フレキシブルワイヤー体の他端部の外周面に環状溝が形成され、
前記支持孔内に対する前記フレキシブルワイヤー体の他端部の抜き差しに伴い、前記弾性体が弾性変形させられつつ前記揺動体が揺動することにより、該揺動体の一端部が前記環状溝内に対して進退移動し、
この揺動体の一端部が前記環状溝内に進入した状態で、前記かんぬき体における前記往復動方向に沿った施錠位置側の端部が、前記揺動体の他端部側に、前記往復動方向に沿った開錠位置側から近接若しくは当接することにより、前記支持孔内にフレキシブルワイヤー体の他端部が固定されることを特徴とする自転車用錠。 - 請求項3記載の自転車用錠であって、
前記揺動体の一端部において、前記往復動方向に沿った開錠位置側を向く一端面は平坦面に形成されるとともに、前記往復動方向に沿った施錠位置側を向く他端面は該施錠位置側に向けて凸の曲面に形成されていることを特徴とする自転車用錠。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の自転車用錠であって、
ハンドルが嵌合されるとともに、外周面に係合溝が形成された筒体と、
車体フレームに装着されるとともに前記係合溝に対して進退自在に設けられた係合体と、
この係合体を前記かんぬき体の往復動に連動させ、かんぬき体が施錠位置から開錠位置に移動したときに前記係合溝内の係合体を該係合溝から後退移動させる連動体と、を備えるハンドル錠が設けられていることを特徴とする自転車用錠。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の自転車用錠であって、
前記ケーシングには、前記フレキシブルワイヤー体における一端部と他端部との間の中間部分が保持されるブラケットが設けられていることを特徴とする自転車用錠。
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CN102730113A (zh) * | 2011-03-29 | 2012-10-17 | 本田技研工业株式会社 | 车辆 |
WO2014089919A1 (zh) * | 2012-12-10 | 2014-06-19 | Hu Fangxiong | 一种具有双锁座的马蹄形锁 |
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