JP3219522U - 蓋体開閉装置 - Google Patents

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年雄 ▲桑▼山
年雄 ▲桑▼山
毅 戸本
毅 戸本
田中 宏樹
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Abstract

【課題】蓋体開閉装置に不具合が発生した場合であっても、蓋体を開くことが可能な蓋体開閉装置を提供する。【解決手段】ロッド51及びキャップ52が出没可能に挿入された挿入穴53Aを有する筒状のロッドケーシング53を備え、ロッドケーシング53の挿入穴53A及びキャップ52のうちいずれか一方には、他方に設けられたカム溝に嵌り込む従動突起が設けられ、当該従動突起が当該カム溝内を滑り変位することにより、キャップ52がロッド51の変位に連動して回転変位し、さらに、カム溝から分岐してロッドと平行な方向に延びる離脱溝であって、係合突起51Aが係合穴52Dから離脱した際に、従動突起が進入可能な離脱溝が設けられている。【選択図】図6

Description

本開示は、開口部を開閉する蓋体の開閉装置に関する。
例えば、特許文献1に記載の蓋体開閉装置では、円筒状の回動シャフト、及び当該回動シャフト内に挿入された直動シャフト等を備えている。回動シャフトは、直動シャフトに対して回転可能である。直動シャフトは、回動シャフトと一体的に長手方向に往復動可能である。
回動シャフトの先端には、蓋体と係止可能な係止部が設けられている。当該回動シャフトは、直動シャフトと一体的に往復動しながら当該直動シャフトに対して回転する。これにより、係止部は、蓋体と係止するラッチ位置と係止が解除されたアンラッチ位置との間を回転変位する。
特開2017−43893号公報
本開示は、蓋体開閉装置に不具合が発生した場合であっても、蓋体を開くことが可能な蓋体開閉装置の一例を開示する。
開口部を開閉する蓋体(3)の開閉装置は、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
すなわち、当該構成要件は、蓋体(3)に設けられた被係止部(3B)と係止可能な係止状態と当該係止が解除可能な解除状態との間で状態変位可能な係止機構(50)であって、互いに係合した第1部材(51)及び第2部材(52)を少なくとも有する係止機構(50)を備え、第1部材(51)と第2部材(52)との係合は、予め決められた大きさを越える力(以下、解除力という。)が作用したときに、当該係合が解除されるように構成されていることである。
これにより、当該蓋体開閉装置では、不具合が発生した場合であっても、予め決められた大きさを越える力、つまり解除力が蓋体(3)に作用したときに、第1部材(51)と第2部材(52)との係合が解除されるので、当該蓋体(3)は、開放可能な状態となり得る。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
第1実施形態に係る蓋体開閉装置を示す図である。 第1実施形態に係る蓋体開閉装置を示す図である。 第1実施形態に係る交番機構の分解図である。 第1実施形態における突出位置を示す図である。 第1実施形態における格納位置を示す図である。 第1実施形態におけるプッシュロッドとキャップとの係合を示す図である。 第1実施形態に係るカム溝及び従動突起を示す図である。 第1実施形態に係る交番機構の作動説明図である。 第1実施形態に係る交番機構の作動説明図である。 第1実施形態に係る交番機構の作動説明図である。 第2実施形態に係る係合突起を示す図である。
以下の「考案の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された考案特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
なお、各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載されたものである。本開示に示された考案は、各図に付された方向に限定されるものではない。
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。本開示に示された蓋体開閉装置は、少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位等の構成要素を備える。
(第1実施形態)
1.蓋体開閉装置の概要
本実施形態は、本開示に係る蓋体開閉装置の一例を車両に適用したものである。具体的には、図1に示されるように、当該蓋体開閉装置1は、蓋体3の開閉作動を制御する装置の一例である。
蓋体3は、車両の給油口(図示せず。)を開閉する閉塞体の一例である。給油口は、開口部の一例である。当該給油口は車両の外板(図示せず。)に設けられている。蓋体3は、ヒンジ部3Aを介して当該外板に装着される。当該蓋体3は、紙面と直交する仮想線を回転中心線として、当該外板に対して回転可能である。
2.蓋体開閉装置の構成
2.1 蓋体開閉装置の概要
蓋体開閉装置1は、図2に示されるように、ロッド装置5及びロック装置7等を少なくとも備える。ロッド装置5は蓋体3の開閉作動を制御するための装置である。ロック装置7は、ロッド装置5の作動を規制するための装置である。
2.2 ロッド装置の構成
ロッド装置5は、図3に示されるように、係止機構50及び交番機構55等を少なくとも有する。係止機構50は、係止状態(図5参照)と解除状態(図4参照)との間で状態変位可能な機構である。交番機構55は、プッシュロッド51を交番変位させるための機構である。
<係止機構>
係止機構50が係止状態にある場合、当該係止機構50は、蓋体3に設けられた被係止部3Bと係止可能な状態となる(図5参照)。係止機構50が解除状態にある場合、当該係止機構50は、当該係止が解除可能な状態(図4参照)となる。
係止機構50は、図3に示されるように、プッシュロッド51及びキャップ52等を少なくとも有して構成されている。プッシュロッド51とキャップ52とは、図6に示されるように、互いに係合している。
そして、プッシュロッド51とキャップ52との係合は、矢印D1に示される向きの力であって、予め決められた大きさを越える力(以下、解除力という。)が作用したときに、当該係合が解除されるように構成されている。なお、プッシュロッド51は第1部材の一例であり、キャップ52は第2部材の一例である。
<プッシュロッド>
プッシュロッド51は、突出位置(図4参照)と格納位置(図5参照)との間を変位する棒状の部材である。プッシュロッド51は、押圧力F(図8参照)を受ける度に、突出位置と格納位置との間を交番変位する。
つまり、プッシュロッド51は、突出位置にあるときに押圧力Fを受けると、当該押圧力Fにより格納位置に変位にする。プッシュロッド51は、格納位置にあるときに、押圧力Fを受けると、ばね55A(図3参照)の弾性力により突出位置に変位する。
突出位置とは、プッシュロッド51の一部がロッドケーシング53から突出した位置である(図4参照)。格納位置とは、当該一部の少なくとも一部がロッドケーシング53内に格納された位置である(図5参照)。なお、突出位置は第1位置の一例である。格納位置は第2位置の一例である。
ロッドケーシング53は、図6に示されるように、プッシュロッド51及びキャップ52が出没可能に挿入された挿入穴53Aを有する筒状の部材である。挿入穴の断面形状は、プッシュロッド51が中心軸線Lp(図3参照)を中心として回転することを規制可能な形状である。
したがって、プッシュロッド51は、押圧力Fを受ける度に突出位置と格納位置との間を中心軸線Lp周りに回転することなく、中心軸線Lpと平行な方向に往復変位する。なお、押圧力Fは、中心軸線Lpと平行な成分を含む力である。
<キャップ>
キャップ52は、図6に示されるように、1つの挿入穴52A及び少なくとも1つ(本実施形態では、2つ)の係止部52B等を少なくとも有する。挿入穴52Aは、プッシュロッド51の一部が挿入された止まり穴(非貫通穴)である。
2つに係止部52Bは、蓋体3の被係止部3Bと係止する部位である。なお、本実施形態に係る係止状態では、2つの係止部52Bのうちいずれか一方の係止部52Bが被係止部3Bと係止し、他方の係止部52Bは被係止部3Bと係止しない。
キャップ52は、プッシュロッド51が変位する際に、中心軸線Lpを回転中心軸線として当該プッシュロッド51に対して回転する。これにより、係止部52Bは、被係止部3Bと係止可能な係止位置と当該係止位置からずれた解除位置との間で回転変位する。
ロッドケーシング53の挿入穴53A及びキャップ52のうちいずれか一方(本実施形態では、キャップ52)には、他方(本実施形態では、挿入穴53Aの内壁)に設けられたカム溝53B(図7参照)に嵌り込む従動突起52C(図3参照)が設けられている。
従動突起52Cはカム溝53B内を滑り変位可能である。カム溝53Bは、プッシュロ
ッド51を変位させる力の一部をキャップ52を回転させる力に変換する。このため、従動突起52Cが当該カム溝53B内を滑り変位すると、キャップ52はプッシュロッド51の変位に連動して回転変位する。
図6に示されるように、キャップ52の挿入穴52A及びプッシュロッド51のうちいずれか一方(本実施形態では、プッシュロッド51)には、他方(本実施形態では、キャップ52)に設けられた係合穴52Dに嵌り込む少なくとも1つの係合突起51Aが設けられている。
本実施形態では、2つの係合突起51Aが設けられ、かつ、2つの係合突起51Aは、中心軸線Lpを中心として略180度ずれている。係合穴52Dは、挿入穴52Aの内周面に沿うような環状の溝部により構成されている。
このため、2つの係合突起51Aが係合穴52Dに嵌合した状態で、キャップ52はプッシュロッド51に対して回転変位できる。そして、上記の解除力がキャップ52に作用したときに、2つの係合突起51Aは、係合穴52Dから離脱する。
なお、2つの係合突起51A及びプッシュロッド51は、樹脂にて一体成形された一体成形品である。キャップ52は、2つの係止部52Bと共に樹脂にて一体成形された一体成形品である。
ロッドケーシング53の挿入穴53A及びキャップ52のうちカム溝53Bが設けられた部材(本実施形態では、ロッドケーシング53)には、図7に示されるように、離脱溝53Cが設けられている。
離脱溝53Cは、カム溝53Bから分岐してプッシュロッド51と平行な方向、つまり中心軸線Lpと平行な方向に延びる溝である。さらに、当該離脱溝53Cは、2つの係合突起51Aが係合穴52Dから離脱した際に、従動突起52Cが進入可能な溝である。
すなわち、離脱溝53Cとカム溝53Bとの分岐部は、カム溝53Bのうち、キャップ52が係止位置にあるときに従動突起52Cが位置する部位である。離脱溝53Cは、当該分岐部から蓋体3側の端部まで延びて当該端部にて開放されている。
なお、2つの係合突起51Aが係合穴52Dから離脱した状態では、当該係合突起51Aは、挿入穴52A内を移動可能な状態となる。このため、キャップ52がプッシュロッド51から離脱する際に、2つの係合突起51Aが当該離脱を妨げることはない。
<交番機構>
交番機構55は、図3に示されるように、ばね55A、第1カム55B、第2カム55C、規制筒55D及び軸部材55E等を少なくとも有する。
ばね55Aは、図10における紙面上方向きの弾性力を発揮可能なばねである。「図10における紙面上方向き」とは、格納位置側から突出位置側に向かう向きである。以下、当該向きを「突出の向きD1」という。突出の向きD1と反対向きを「格納の向きD2」という。
第1カム55B及び第2カム55Cには、図8に示されるように、軸部材55Eが回転可能に挿入されている。軸部材55Eは、中心軸線Lpと共通の中心軸線を有し、かつ、圧入等の固定手法によりプッシュロッド51に一体化されている。
つまり、第1カム55B及び第2カム55Cは、中心軸線Lpを中心線として回転可能な状態でプッシュロッド51に一体化されている。第1カム55Bの外周面には、少なくとも1つ(本実施形態では、3つ)の突起部55Fが設けられている。
第2カム55Cの外周面にも、少なくとも1つの突起部55Gが設けられている。本実施形態に係る突起部55Gは、突起部55Fと同数である。各突起部55F及び各突起部55Gは、それぞれ外周面から中心軸線Lpと直交する方向に向けて突出している。
規制筒55Dの外周壁55Hには、図3に示されるように、突起部55Gと同数の溝部55Jが設けられている。それらの溝部55Jは、中心軸線Lpと平行に規制筒55Dの端部まで延びている。
複数の突起部55Fそれぞれは、複数の溝部55Jそれぞれに嵌り込んだ状態で、当該溝部55J内において溝部55Jの延び方向に沿って変位可能である(図8〜図10参照)。つまり、第1カム55Bは、中心軸線Lp周りに回転することなく、中心軸線Lp方向に平行変位する。
複数の突起部55Gそれぞれは、複数の溝部55Jのいずれかに嵌り込んだ状態(図8参照)と当該溝部55Jから離脱した状態(図10参照)との間で変位可能である。つまり、各突起部55Gがいずれかの溝部55Jに嵌り込んだ状態においては、第2カム55Cは、中心軸線Lp周りに回転することなく、中心軸線Lp方向に平行変位する。
各突起部55Gが溝部55Jから離脱した状態では、第2カム55Cは、中心軸線Lp周りに回転可能な状態となる。規制筒55Dの端部、つまり各溝部55Jの延び方向開放端側には、各突起部55Gと係合可能な係合突起部55Kが少なくとも1つ設けられている。
各係合突起部55Kは、規制筒55Dの端部から格納の向きD2に向けて突出した突起部である。そして、いずれかの突起部55Gがいずれかの係合突起部55Kに引っ掛かって係合した状態(以下、係合状態という。)では、第2カム55Cの回転が規制される。
各係合突起部55Kの根元位置は、各溝部55Jの延び方向開放端に対して突出の向きD1側にずれている。ばね55Aは、第2カム55Cを常に突出の向きD1に押圧している。このため、図10に示される状態においては、ばね55Aの弾性力は、突起部55Gと係合突起部55Kとの係合状態を維持する力として機能する。
第1カム55B及び第2カム55Cは、図8に示されるように、格納の向きD2の押圧力Fを回転力Frに変換する機能を発揮可能である。回転力Frは、第2カム55Cを当該矢印の向きに回転させる力である。
すなわち、第1カム55Bには、傾斜面55Lが少なくとも1つ(本実施形態では、複数)設けられている。第2カム55Cには、傾斜面55Mが少なくとも1つ(本実施形態では、複数)設けられている。
各傾斜面55L、55Mは、押圧力Fの向きに対して傾いた面である。各傾斜面55L、55Mの傾斜の向きは、傾斜面55Lと傾斜面55Mとが接触したときに、傾斜面55Mで発生する押圧力Fの分力が回転力Frとなる向きである。
<ロック装置>
ロック装置7は、プッシュロッド51を格納位置に保持するためのロック機構の一例で
ある。具体的には、ロック装置7は、図2に示されるように、ロック棒7A等を少なくとも有する。
ロック棒7Aは、ロッドケーシング53を貫通してプッシュロッド51及びキャップ52に嵌り込み可能な部材である。プッシュロッド51及びキャップ52それぞれには、ロック棒7Aが嵌り込み可能な穴部51B、52E(図3参照)が設けられている。ロック棒7Aが穴部51B、52Eに嵌り込んだ状態では、係止機構50は、係止状態にて不動状態となる。
すなわち、ロッドケーシング53は、本体ケーシング9に固定されている。本体ケーシング9は車両に固定されている。ロック棒7Aは、穴部51B、52Eに嵌り込んだ位置と当該穴部51B、52Eから離脱した位置との間で変位可能である。
ロック棒7Aは、ヘリカルラック7Bに一体化されている。ヘリカルラック7Bは、ロッドケーシング53の長手方向と直交する方向に変位可能である。当該ヘリカルラック7Bは、ヘリカル歯車7Cから力を得て変位する。
ヘリカル歯車7Cは、ウォーム7Dから回転力を得て回転可能である。ウォーム7Dは、電動モータ7Eにより回転駆動される。本実施形態に係る電動モータ7E、つまりロック装置7は、乗降用ドア(図示せず。)の施錠装置(図示せず。)と連動して作動する。
具体的には、電動モータ7Eは、施錠装置が施錠状態になると、ロック棒7Aが穴部51B、52Eに嵌り込み、かつ、施錠装置が解錠状態になると、ロック棒7Aが穴部51B、52Eから離脱するように作動する。
3.開閉装置の作動
3.1 交番機構の作動
交番機構55は、プッシュロッド51に押圧力Fが作用する度に当該プッシュロッド51を突出位置と格納位置との間で変位させる。プッシュロッド51が突出位置にある場合、交番機構55は図8に示される状態である。
図8に示される状態、つまり突出位置にあるプッシュロッド51に押圧力Fが作用すると、複数の突起部55F及び複数の突起部55Gそれぞれは、複数の溝部55Jのいずれかに嵌り込んだ状態で、押圧力Fの向き、つまり格納の向きD2に変位する。
複数の突起部55Gそれぞれが各溝部55Jの延び方向開放端に到達すると(図9参照)、第2カム55Cに作用する回転力Frにより、各突起部55Gが中心軸線Lp周りに回転する。
これにより、いずれかの突起部55Gがいずれかの係合突起部55Kに係合して係合状態となる(図10参照)。このとき、当該係合状態は、ばね55Aの弾性力により維持されるので、プッシュロッド51が格納状態に維持される。
図10に示される状態、つまり格納位置にあるプッシュロッド51に押圧力Fが作用すると、第2カム55Cが格納の向きD2に変位し、各突起部55Gが各係合突起部55Kから外れる。
このとき、第2カム55Cに作用する回転力Frにより、各突起部55Gが案内部55N(図9参照)に沿って中心軸線Lp周りに回転する。このため、各突起部55Gは、いずれかの溝部55Jの延び方向開放端に案内される。
そして、押圧力Fが消失すると、複数の突起部55F及び複数の突起部55Gそれぞれは、複数の溝部55Jのいずれかに嵌り込んだ状態で、ばね55Aの弾性力により突出の向きD1に変位するので、プッシュロッド51が突出位置に復帰する。
なお、案内部55Nは、規制筒55Dの端部に設けられた傾斜面である。当該案内部55Nの傾きは、傾斜面55L、55Mと同一の向きの傾きである。各突起部55Gの頂部55Pは、図9に示されるように、滑らかな曲面にて構成されている。
3.2 係止機構の作動
プッシュロッド51が格納位置にあるとき、図5に示されるように、係止部52Bは被係止部3Bに引っ掛かって係止状態となる。当該状態において、押圧力Fが作用すると、プッシュロッド51は、ロッドケーシング53から突出して突出位置となる(図4参照)。
プッシュロッド51が格納位置から突出位置に変位するときに、従動突起52Cがカム溝53B内を相対移動することにより、プッシュロッド51を変位させる力の一部がキャップ52を回転変位させる力に変換される。これにより、キャップ52は係止位置から解除位置に回転変位するため、係止機構50は解除状態となる(図4参照)。
当該状態において、プッシュロッド51に押圧力Fが作用すると、プッシュロッド51は、格納位置(図5参照)となる。このとき、キャップ52は解除位置から係止位置に回転変位するため、係止機構50は係止状態となる(図4参照)。なお、本実施形態に係るキャップ52は、プッシュロッド51が交番変位する度に略90度回転変位する。
キャップ52が係止位置にあるときに解除力が蓋体3等に作用すると、2つの係合突起51A及び係合穴52Dのうち少なくとも一方が変形し、2つの係合突起51Aが係合穴52Dから離脱する。
つまり、キャップ52が係止位置にあるときに解除力が蓋体3等に作用すると、2つの係合突起51Aと係合穴52Dとの係合が解除される。このとき、従動突起52Cは、離脱溝53Cに進入するので、キャップ52がプッシュロッド51から離脱可能な状態となる。
4.本実施形態に係る蓋体開閉装置の特徴
プッシュロッド51とキャップ52との係合は、解除力が作用したときに、当該係合が解除されるように構成されている。
これにより、本実施形態に係る蓋体開閉装置1では、不具合が発生した場合であっても、予め決められた大きさを越える力が蓋体3に作用したときに、プッシュロッド51とキャップ52との係合が解除されるので、当該蓋体3は、開放可能な状態となり得る。
係合穴52Dに2つの係合突起51Aが嵌り込むことにより、プッシュロッド51とキャップ52とが係合している。これにより、係止機構50の構成が複雑になってしまうことが抑制され得る。
カム溝53Bから分岐して端部まで延びる離脱溝53Cが設けられている。これにより、2つの係止部52Bが係止状態で、交番機構55又はロック装置7が故障した場合においても、蓋体開閉装置1を利用する利用者は、蓋体3を強制的に開くことが可能となり得る。
つまり、蓋体3を強制的に開くには、キャップ52がプッシュロッド51から離脱可能な構成である必要がある。仮に、離脱溝53Cが設けられていない構成であると、キャップ52の従動突起52Cがロッドケーシング53に引っ掛かってしまうので、キャップ52がプッシュロッド51から離脱できない。
これに対して、本実施形態に係る蓋体開閉装置1では、離脱溝53Cが設けられているので、従動突起52Cは離脱溝53Cを通してロッドケーシング53及びプッシュロッド51から離脱可能となる。したがって、蓋体3を強制的に開くことが可能となり得る。
(第2実施形態)
上述の実施形態では、2つの係合突起51A及び係合穴52Dのうち少なくとも一方が変形することにより、2つの係合突起51Aが係合穴52Dから離脱する構成であった。
これに対して、本実施形態では、図11に示されるように、2つの係合突起51Aが係合穴52Dに対して弾性的に変位可能な構成となっている。
具体的には、各係合突起51Aは、ばね部51Cに設けられている。本実施形態に係る各ばね部51Cは、片持ち梁状の部位である。各係合突起51A及び各ばね部51Cは、プッシュロッド51と共に樹脂にて一体成形された一体成形品である。
なお、上述の実施形態と同一の構成要件等は、上述の実施形態と同一の符号が付されている。このため、本実施形態では、重複する説明は省略されている。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、蓋体開閉装置1は、2つ係止部52Bを備えていた。しかし、本明細書に開示された考案はこれに限定されるものではない。すなわち、当該考案は、例えば、1又は3つ以上の係止部52Bを備えた蓋体開閉装置1であってもよい。
上述の実施形態では、ロッドケーシング53の内周面にカム溝53Bが設けられ、キャップ52の外周面に従動突起52Cが設けられていた。しかし、本明細書に開示された考案はこれに限定されるものではない。すなわち、当該考案は、例えば、ロッドケーシング53に従動突起52Cが設けられ、キャップ52にカム溝53Bが設けられた構成であってもよい。
上述の実施形態では、プッシュロッド51に2つの係合突起51Aが設けられ、キャップ52に環状溝に構成された係合穴52Dが設けられていた。しかし、本明細書に開示された考案はこれに限定されるものではない。すなわち、当該考案は、例えば、プッシュロッド51に環状溝に構成された係合穴52Dが設けられ、キャップ52に1又は3つ以上の係合突起51Aが設けられた構成であってもよい。
上述の実施形態では、離脱溝53Cが設けられていた。しかし、本明細書に開示された考案はこれに限定されるものではない。すなわち、当該考案は、例えば、離脱溝53Cが設けられていない構成であってもよい。
上述の実施形態に係る蓋体開閉装置1は、車両の給油口を開閉する閉塞体の開閉装置であった。しかし、本明細書に開示された考案はこれに限定されるものではない。すなわち、当該考案は、例えば、電気自動車の充電部を開閉する閉塞体の開閉装置等のその他(車両以外も含む。)の蓋体開閉装置にも適用可能である。
上述の実施形態に係る電動モータ7Eは、施錠装置が施錠状態になると、ロック棒7Aが凹部に嵌り込み、かつ、施錠装置が解錠状態になると、ロック棒7Aが凹部から離脱す
るように作動した。しかし、本明細書に開示された考案はこれに限定されるものではない。
上述の実施形態に係る蓋体開閉装置1は、交番機構55を利用してプッシュロッド51及びキャップ52を変位させる構成であった。しかし、本明細書に開示された考案はこれに限定されるものではない。
すなわち、当該考案は、例えば、(a)交番機構55が廃止された構成、(b)当該交番機構55に代えてプッシュロッド51及びキャップ52を変位させる電動モータ等のアクチュエータが設けられた構成、(c)又は当該交番機構55に代えてプッシュロッド51を変位させる操作ケーブルが設けられた構成であってもよい。
上述の実施形態に係る各ばね部51Cは、片持ち梁状の部位であった。しかし、本明細書に開示された考案はこれに限定されるものではない。すなわち、当該考案は、例えば、コイルばね等のその他のばね形状であってもよい。
さらに、本開示は、上述の実施形態に記載された考案の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態が組み合わせられた構成、又は上述の実施形態において、図示された構成要件もしくは符号を付して説明された構成要件のうちいずれかが廃止された構成でもよい。
1… 蓋体開閉装置 3… 蓋体 3A… ヒンジ部 3B… 被係止部
5… ロッド装置 7… ロック装置 7A… ロック棒
7B… ヘリカルラック 7C… ヘリカル歯車 7D… ウォーム
7E… 電動モータ 9… 本体ケーシング 50… 係止機構
51… プッシュロッド 51A… 係合突起 52… キャップ
52A… 挿入穴 52B… 係止部 52C… 従動突起
52D… 係合穴 53… ロッドケーシング 53B… カム溝
53C… 離脱溝

Claims (4)

  1. 開口部を開閉する蓋体の開閉装置において、
    前記蓋体に設けられた被係止部と係止可能な係止状態と当該係止が解除可能な解除状態との間で状態変位可能な係止機構であって、互いに係合した第1部材及び第2部材を少なくとも有する係止機構を備え、
    前記第1部材と前記第2部材との係合は、予め決められた大きさを越える力(以下、解除力という。)が作用したときに、当該係合が解除されるように構成されている蓋体開閉装置。
  2. 前記第1部材は、第1位置と第2位置との間で変位可能なロッドであり、
    前記第2部材は、前記ロッドの一部が挿入された挿入穴、及び前記被係止部と係止する係止部を有するキャップであり、
    前記キャップは、前記ロッドが変位する際に、当該ロッドの中心軸線を回転中心軸線として当該ロッドに対して回転することにより、前記被係止部と前記係止部とが係止可能な係止位置と当該係止位置からずれた解除位置との間で変位可能であり、
    さらに、前記挿入穴及び前記ロッドのうちいずれか一方には、他方に設けられた係合穴に嵌り込む係合突起が設けられ、かつ、前記解除力が作用したときに、当該係合突起が当該係合穴から離脱する請求項1に記載の蓋体開閉装置。
  3. 前記ロッド及び前記キャップが出没可能に挿入された挿入穴を有する筒状のロッドケーシングを備え
    前記ロッドケーシングの挿入穴及び前記キャップのうちいずれか一方には、他方に設けられたカム溝に嵌り込む従動突起が設けられ、当該従動突起が当該カム溝内を滑り変位することにより、前記キャップが前記ロッドの変位に連動して回転変位し、
    さらに、前記カム溝から分岐して前記ロッドと平行な方向に延びる離脱溝であって、前記係合突起が前記係合穴から離脱した際に、前記従動突起が進入可能な離脱溝が設けられている請求項2に記載の蓋体開閉装置。
  4. 前記係止状態にあるときに、前記第1部材及び前記第2部材のうち少なくとも一方と係合し、当該係止状態を保持するロック機構を備える請求項1ないし3のいずれか1項に記載の蓋体開閉装置。
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