JP2010179843A - 運転操作支援装置および運転操作支援方法 - Google Patents

運転操作支援装置および運転操作支援方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010179843A
JP2010179843A JP2009026646A JP2009026646A JP2010179843A JP 2010179843 A JP2010179843 A JP 2010179843A JP 2009026646 A JP2009026646 A JP 2009026646A JP 2009026646 A JP2009026646 A JP 2009026646A JP 2010179843 A JP2010179843 A JP 2010179843A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
avoidance
control
support
vehicle
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009026646A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Shimizu
洋志 清水
Hiroto Nakajima
廣人 中嶋
Ryota Shirato
良太 白土
Yasunari Sudo
康成 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2009026646A priority Critical patent/JP2010179843A/ja
Publication of JP2010179843A publication Critical patent/JP2010179843A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ドライバに極力違和感を与えずに、回避支援することが可能な運転操作支援装置および運転操作支援方法を提供する。
【解決手段】ドライバがとる回避操作を特定するドライバ回避操作特定部106がブレーキ操作のみを特定し、且つ、回避支援をする制御方法を選択する回避制御選択部107が制動制御と操舵制御との双方の実行を選択したときには、回避制御支援量算出部108が、回避制御開始地点(時点T1)から時間経過と共に操舵制御の支援量を増加させることにより、例えば、障害物である歩行者の動きの変化の可能性が少なくなるに連れて操舵制御の支援量を漸増させる操舵介入を行い、回避制御支援の介入時におけるドライバの違和感を低減する。
【選択図】 図2

Description

本発明は車両の運転操作支援装置および運転操作支援方法に関し、特に、当該車両の外界環境における特定物に対する回避を行う場合の回避支援制御に係る支援制御特性の向上を図った運転操作支援装置および運転操作支援方法に関する。
ドライバのブレーキのみの操作に対して操作力を増力したりアンチスキッド制御を行う形態でブレーキアシストする装置は既に普及している。また、当該車両の環境認識部で認識したガードレールのような障害物に対して、ドライバが操舵とブレーキの両方で回避しようとしている場合に対応する運転操作支援装置に関する提案もある(例えば、特許文献1参照)。この提案における運転操作支援装置では、車両と障害物との位置関係を求めて、障害物を回避できるように摩擦円以内の横力と制動力の組合せを求めて、障害物を回避するようにしている。
特開2000−128007号公報
特許文献1の開示における障害物回避では、ドライバのブレーキによる回避操作のみで障害物を回避できるように横力と制動力とが摩擦円内に収まる関係を維持しつつ障害物回避するとしても、その後の歩行者の動きによって、ドライバが回避操作していない不要な操舵介入を加えることも起こり得る。このような操舵介入が発生した場合には、ドライバに違和感を与え、回避能力も低下させる懸念がある。
本発明は上述のような状況に着目してなされたものであり、ドライバに極力違和感を与えずに、回避支援することが可能な運転操作支援装置および運転操作支援方法を提供することを目的としている。
ドライバがブレーキ操作のみで回避操作を行おうとしており、且つ、運転支援装置側では制動制御と操舵制御との双方を実行することを選択したときには、当該操舵制御の支援量が回避制御開始時点から経時的に増加するように支援制御を介入させる。
ドライバによる車両の障害物回避操作に支援制御を介入させるに際して、ドライバに与える違和感を低減することができる。
実施の形態に係る運転支援装置を適用した車両を示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態としての運転支援装置(メインコントロールユニット)を表す機能ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態の動作を表すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に適用する回避操作限界マップを表す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御支援量の経時的推移を表す図である。 本発明の第2の実施の形態の動作を表すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の制動と操舵制御の作動タイミングを示した図である。 本発明の第2の実施の形態における制御支援量の経時的推移を例示する図である。 本発明の第3の実施の形態としての運転支援装置(メインコントロールユニット)を表す機能ブロック図である。 本発明の第3の実施の形態における、確信度に応じた、操舵支援量の経時的推移の一例を表す図である。 本発明の第3の実施の形態における、確信度に応じた、操舵支援量の経時的推移(応答遅延時間)の他の例を表す図である。 本発明の第3の実施の形態における、回避限界時間TTCと確信度の減点度との関係を表わす図である。 本発明の他の実施の形態に係る運転操作支援方法を表すフローチャートである。
図1は本発明の実施の形態に係る運転支援装置を適用した車両を示す模式図である。
この車両VE(以下、適宜、自車両)において、ドライバがブレーキペダル1を操作(例えば、踏込み操作)すると、電動ブースタ2がその電力によってブレーキペダルの踏込み量、即ち、ドライバの踏込み力である操作入力を倍力させる。このように倍力させた操作入力をマスターシリンダ3が制動液圧に変換する。マスターシリンダ3によって昇圧した制動液圧を、個々の車輪に対応して設けたホイールシリンダ4に対して供給する。個々の車輪は、例えば、ブレーキパッド、キャリパ及びディスクロータを有した周知の油圧式ブレーキ機構を備えている。即ち、個々の車輪における制動力は、図1の例では各車輪に対応して4箇所に設けたホイールシリンダ4に各供給する制動液圧を制御することにより調整する。また、制動液圧は、ブレーキコントロールユニット5からも制御可能である。換言すれば、ブレーキコントロールユニット5は、車輪に付与する制動力を制御する制動制御手段として機能する。
一方、車両VEにおいて、ドライバがステアリング6の操作(例えば、回転操作)を行うことによりステアリング6の操舵量に応じた舵角を車輪(例えば、前輪)に設定する。ステアコントロールユニット7は、ドライバによるステアリング6への操作に対して、例えば、車速に応じたアシストトルクを設定することができる。また、車輪の舵角は、ステアコントロールユニット7によっても制御することが可能である。換言すれば、このステアコントロールユニット7は、車輪の舵角を制御する操舵制御手段として機能する。
本例の車両VEは、上述のほか、フロントグリルにレーザレーダ20を、ルームミラーに車両VE前方を撮像視野とするカメラ21を備えている。また、アクセルペダルに関連してアクセルペダルセンサ22を、ブレーキペダルに関連してブレーキペダルセンサ23を、ステアリング6に関連して操舵角センサ24を備えている。
更にまた、車両VEのフロントフロアの適所等に、車速センサ25、ヨーレイトセンサ26、加速度センサ27、および、メインコントロールユニット100を備えている。
(本発明の第1の実施の形態)
図2は、本発明の運転支援装置の一つの実施の形態であるメインコントロールユニット100の機能ブロック図である。メインコントロールユニット100は、外界環境検出部101と、車両状態検出部102と、ドライバ操作検出部103と、回避制御実施判断部104とを備えている。更に、メインコントロールユニット100は、回避経路算出部105と、ドライバ回避操作特定部106と、回避制御選択部107と、回避制御支援量算出部108と、回避制御終了判定部109と、回避限界時間算出部110とを備えている。
また、メインコントロールユニット100は、図1を参照して説明した各機能部やセンサからの検出信号を受ける。即ち、メインコントロールユニット100は、マスターシリンダ3(それに付設したセンサ)からの制動液圧の信号、レーザレーダ20の測距による距離信号、および、カメラ21が撮影した映像信号をそれぞれ受ける。メインコントロールユニット100は、更に、アクセルペダルセンサ22、ブレーキペダルセンサ23、操舵角センサ24、ヨーレイトセンサ26、および、加速度センサ27、からの検出信号をそれぞれ受ける。
一方、メインコントロールユニット100は、後述するようにして、ブレーキコントロールユニット5に対し制動制御信号C1を供給し、ステアコントロールユニット7に対し操舵制御信号C2を供給する。
以下、メインコントロールユニット100とその関連各部について詳述する。メインコントロールユニット100は、本発明の第1の実施の形態の運転操作支援装置の実体を成す各構成要素としての複数の機能部を含んでおり、CPU、ROM、RAM、I/Oインタフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータを適用して構成し得る。
図1を参照してその配置を示したレーザレーダ20は、車両VE前方の障害物までの距離(相対距離)を検出するセンサである。このレーザレーダ20によって得られる相対距離の単位時間当たりの変化量を求めることにより、障害物に対する自車両VEの相対速度を求めることができる。
カメラ21は、車両VE前方の障害物の位置や道路環境を検出するセンサである。このレーザレーダ20およびカメラ21は、車両前方の障害物や道路環境を検出する外界環境検出手段として機能する。
メインコントロールユニット100の外界環境検出部101は、レーザレーダ20およびカメラ21からの上述のようなセンサとしての検出信号を受けて車両VEの外界環境に関する外界環境情報を取得する。
一方、アクセルペダルセンサ22は、ドライバの操作(例えば、踏込み操作)するアクセルペダルの踏込み量を通じてスロットル開度を検出する。同様に、ブレーキペダルセンサ23は、ドライバの操作(例えば、踏込み操作)するブレーキペダルの踏込み量に基づいてドライバが意図する制動力を検出する。また、操舵角センサ24は、ステアリング6に関する操舵角を検出する。
ドライバ操作検出部103は、アクセルペダルセンサ22、ブレーキペダルセンサ23、および、操舵角センサ24からの上述のようなセンサとしての検出信号を受けて当該車両VEに対するドライバの操作を表すドライバ操作情報を取得する。
また、車速センサ25は、自車両VEの車速を検出する。ヨーレートセンサ26は、車両VEの重心を通る鉛直軸回りの回転角(ヨー角)の単位時間当たりの変化量、即ち、ヨー角速度を検出する。更に、加速度センサ27は車両VEに作用する加速度を検出する。
車両状態検出部102は、車速センサ25、ヨーレートセンサ26、および、加速度センサ27からの上述のようなセンサとしての検出信号を受けて車両VEの運動に関する状態を表す車両運動情報を取得する。
また、メインコントロールユニット100には、マスターシリンダ3から制動液圧に関する情報が入力されている。
メインコントロールユニット100のその他の各機能部について更に説明する。
回避制御実施判断部104は、外界環境検出部101が取得した外界環境情報と車両状態検出部102が取得した車両運動情報とに基づき外界環境情報から認識した特定物に対する当該車両VEの回避運動に関する回避支援制御を実施するか否かを判断する。この判断処理の詳細については更に後述する。
回避経路算出部105は、回避制御実施判断部104が回避支援制御を実施すると判断したときに、外界環境検出部101が取得した外界環境情報と車両状態検出部102が取得した車両運動情報から回避経路を算出する。即ち、自車両VEと障害物との相対位置や相対速度に基づいて、障害物を回避するために必要な経路を算出する。
ドライバ回避操作特定部106は、回避制御実施判断部104が回避支援制御を実施すると判断したときに、ドライバ操作検出部102が取得したドライバ操作情報に基づいて当該ドライバがとる回避操作を特定する。即ち、障害物に対する回避操作としてドライバが制動操作をしているか、操舵操作をしているか、それとも制動操作と操舵操作との双方の操作を行っているか、または、回避操作を行っていないかを特定する。
回避制御選択部107は、ドライバ回避操作特定部106、回避経路算出部105、車両状態検出部102、および、外界環境検出部101によりそれぞれ取得した上述の各情報に基づき回避支援をする制御方法を選択する。この選択処理は、回避制御実施判断部104が回避支援制御を実施すると判断したことを条件に実行する。ここに、ドライバ回避操作特定部106からは該特定部106が特定したドライバ回避操作の情報を得る。回避経路算出部105からは該算出部105が算出した回避経路の情報を得る。車両状態検出部102からは該検出部102が取得した車両運動情報による当該車両の運動に関する状態を表す情報を得る。また、外界環境検出部101からは該検出部101が取得した外界環境情報による当該車両の外界環境を表す情報を得る。回避制御選択部107は、これらの情報に依拠して、上述の回避支援をする制御方法の選択処理を実行する。選択の対象とる制御方法は、制動制御のみによる制御、操舵制御のみによる制御、および、制動制御と操舵制御との双方による制御の3通りである。
回避制御支援量算出部108は、回避制御選択部107が選択した制御方法で回避支援をするときの回避制御の支援量を算出する。具体的には、目標ヨー角、目標減速度を算出する。このように算出した支援量を表す制御指令を、ステアコントロールユニット7に対し操舵制御信号C2として、ブレーキコントロールユニット5に対し制動制御信号C1としてそれぞれ供給する。ステアコントロールユニット7およびブレーキコントロールユニット5では、上述のような操舵制御信号C2、制動制御信号C1を受けて、これらに対応する制御動作を実行する。即ち、ステアコントロールユニット7は、操舵制御信号C2による目標ヨー角に基づいて車輪の舵角を制御する。また、ブレーキコントロールユニット5は、制動制御信号C1による目標減速度に基づいて制動液圧を制御する。これらの制御により、車両VEにおける制動操作、操舵操作を行う。
回避制御終了判定部109は、回避制御選択部107が選択した制御方法で、且つ、回避制御支援量算出部108が算出した支援量により回避支援を実行したときの、回避制御を終了するか否かを判定する。
回避限界時間算出部110は、現在の車速をベースに自車両VEが障害物に接近するまでの時間を回避限界時間TTCとして算出する。この回避限界時間TTCは、カメラ21によって認識される障害物の位置と、この位置に対応してレーザレーダ20によって検出される相対距離、即ち、自車両VEから障害物までの距離と、自車両VEと障害物との相対速度とに基づいて算出する。
上述の回避制御実施判断部104における支援制御を実施するか否の判断の処理は、より詳細には、このようにして回避限界時間算出部110が算出した回避限界時間TTCに依拠して実行することになる。また、上述の回避制御終了判定部109における回避制御を終了するか否かの判定処理も、より詳細には、一つにはこの回避限界時間TTCに基づいて実行する。また、車速が零であるときにも終了する旨の判断を行う。
図3は、本発明の第1の実施の形態の動作を表すフローチャートである。次に、このフローチャートを参照して本発明の第1の実施の形態の動作について説明する。
ステップS301では、外界環境検出部101により自車が走行する車線内における障害物の有無を監視する(ステップS301:No)。そして、障害物が有ると判断した場合(ステップS301:Yes)にステップS302に移行する。
ステップS302では、回避制御実施判断部104が回避制御を行う状況が到来しているか否かを監視する(ステップS302:No)。このステップS302では、ステップS301で検出した障害物が、自車両VEにとって回避すべき対象であるかを推定する。この推定を行う一つの方法として、回避限界時間算出部110が算出した現在時点における回避限界時間TTCと予め設定した基準値T0(例えば2秒)との比較を行う。この比較において、現在時点における回避限界時間TTCの方が短い場合に、当該障害物が回避すべきものであり、これに対する回避制御を実施すると判断する。一方、この比較において、現在時点における回避限界時間TTCの方が基準値T0よりも大きい場合には、回避制御を実施しないと判断する。そして、回避制御を実施しないと判断したときには、障害物が無くなった(移動した)場合等に該当するためステップS301に戻る。結果的に、障害物が有ると判断し(ステップS301:Yes)その時点の回避限界時間TTCが基準値T0よりも短くなり回避制御を実施すると判断する(ステップS302:Yes)までステップS302の監視を継続する(ステップS302:No)。そして、回避制御を行う状況が到来したと判断した場合(ステップS302:Yes)にステップS303に移行する。
ステップS303では、回避制御実施判断部104が回避制御を実施すると判断した時点にけるドライバの回避操作をドライバ回避操作特定部106が特定する。即ち、ドライバ操作検出部103が検出した回避操作は、ブレーキによる回避操作及び操舵による回避操作の何れの回避操作であるのかを、ドライバ回避操作特定部106により特定する。この特定の方法として、ブレーキ操作に対する踏力の大きさが一定以上であるか、ブレーキの踏み込み速度が一定値以上であるかで判断する。操舵操作に関しても、現在の操舵角の大きさ及び操舵角速度に基づいて一定値以上であるか否かを基に特定する。そして、特定したドライバの回避操作がブレーキ操作のみである場合には(ステップS303:Yes)、ステップS304に移行する。
ステップS304では、ブレーキだけで回避可能であるか否かを判断する。具体的には、図4に示す回避操作限界マップに基づき、現在時点における自車速度と自車両VEから障害物までの距離(図中「危険回避距離」と表記した危険回避のために必要な距離)により現時点でブレーキだけ、操舵だけ、ブレーキと操舵の組合せの3つの回避方法で回避可能であるか否かを判断する。図4の回避操作限界マップは、制動のみで回避可能な限界線、操舵のみで回避可能な限界線、操舵および制動で回避可能な限界線が記されている。この回避操作限界マップに依拠して、現在時点における自車速度と危険回避距離から求まるマップ上のポイントがそれぞれの限界線に対して、どのような位置関係にあるかを判定することにより、ブレーキだけで回避可能か否かが判定できる。このステップS304においてブレーキだけでは回避できないと判断することは(ステップS304:No)、この状態ではブレーキと操舵の組合せでの回避が可能であることに該当し、ステップS305に移行する。
ステップS305では、ブレーキと操舵の組合せによる複合制御を選択し、この複合制御におけるブレーキと操舵による各回避制御支援量を回避制御支援量算出部108で算出する。回避制御支援量算出部108では、回避制御開始時点をT1(この時点は自車両VEが或る地点に位置していることに対応する)として、この時点T1から制動制御支援量および操舵制御支援量は異なる傾向で変化するように設定する。
図5は、制御支援量の経時的推移を表す図である。図5(a)は制動制御支援量の経時的推移を表し、図5(b)は操舵制御支援量の経時的推移を表している。図示のとおり、制動制御の支援量は時点T1から時間経過によらず定常であるように設定し、操舵制御の支援量は時点T1からの時間経過と共に図示のような増加傾向を呈するように設定している。上述のように回避制御支援量を算出し、次いでステップS306に移行する。
ステップS306では、ステップS305で算出したブレーキによる回避制御支援量に対応するブレーキ制御支援指令CA1をブレーキコントロールユニット5に発し、且つ、操舵による回避制御支援量に対応する操舵制御支援指令CA2をステアコントロールユニット7に発する。ブレーキ制御支援指令CA1は既述の制動制御信号C1の一つの形態に対応し、操舵制御支援指令CA2は既述の操舵制御信号C2の一つの形態に対応する。ブレーキコントロールユニット5およびステアコントロールユニット7では、操舵制御支援指令CA2、操舵制御支援指令CA2を受けて、これらに対応する制御支援動作を実行する。次いでステップS307に移行する。
ステップS307では、ステップS306での回避支援を実行したときの回避制御を終了するか否かを回避制御終了判定部109が判定する。終了すると判定するまで待機し(ステップS307:No)、終了すると判定したときには(ステップS307:Yes)、運転支援を終了(リターン)する。
一方、上述のステップS303で特定した回避操作が、ブレーキ回避のみではではない場合で(ステップS303:No)、操舵回避支援のみと特定したときには、回避経路算出部105が算出した回避経路となるように操舵量を支援する(ステップS308)。次いで、ステップS307に移行する。他方、操舵とブレーキによる回避であれば、回避経路算出部105が算出した回避経路となるように操舵量と制動量を支援する操舵制御とブレーキ制御の複合制御となり、何も回避操作が検出されなければ制御を実行しない。
他方、上述のステップS304でブレーキだけで回避可能と判断した場合には(ステップS304:Yes)、操舵制御は加えず回避できるようにブレーキ制御のみ行い(ステップS309)、次いでステップS307に移行する。
上述のように、本発明の第1の実施の形態では、ドライバがブレーキ回避操作のみで回避しようとしているが、ブレーキだけでは回避できない状況で、運転支援装置が操舵介入する場合でも、制御介入直後は制動制御が強く、操舵制御は弱い介入をする(図5)。これにより、障害物の状況変化などに起因して、不要な操舵介入が生じることがあっても、ドライバは大きな違和感を感じることが無い。即ち、時間経過と共に介入当初は漸増するように操舵介入し、且つ、障害物を回避可能な程度まで操舵制御の支援量を増加させることによって回避性能を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態は、機能ブロック図上での構成は既述の図2と差異がなく、以下にフローチャートを参照して説明するように、メインコントロールユニット100の機能上の構成要素である回避制御支援量算出部108が第1の実施の形態とは異なる処理を行う。
図6は、本発明の第2の実施の形態の動作を表すフローチャートである。次に、このフローチャートを参照して本発明の第2の実施の形態の動作について説明する。
ステップS601では、外界環境検出部101により自車が走行する車線内における障害物の有無を監視する(ステップS601:No)。そして、障害物が有ると判断した場合(ステップS601:Yes)にステップS602に移行する。
ステップS602では、回避制御実施判断部104が回避制御を行う状況が到来しているか否かを監視する(ステップS602:No)。このステップS602では、ステップS601で検出した障害物が、自車両VEにとって回避すべき対象であるかを推定する。この推定を行う一つの方法として、回避限界時間算出部110が算出した現在時点における回避限界時間TTCと予め設定した基準値T0(例えば2秒)との比較を行う。この比較において、現在時点における回避限界時間TTCの方が短い場合に、当該障害物が回避すべきものであり、これに対する回避制御を実施すると判断する。一方、この比較において、現在時点における回避限界時間TTCの方が基準値T0よりも大きい場合には、回避制御を実施しないと判断する。そして、回避制御を実施しないと判断したときには、障害物が無くなった(移動した)ような場合に該当するためステップS601に戻る。結果的に、障害物が有ると判断し(ステップS601:Yes)その時点の回避限界時間TTCが基準値T0よりも短くなり回避制御を実施すると判断する(ステップS602:Yes)までステップS602の監視を継続する(ステップS602:No)。そして、回避制御を行う状況が到来したと判断した場合(ステップS602:Yes)にステップS603に移行する。
ステップS603では、回避制御実施判断部104が回避制御を実施すると判断した時点においてドライバ操作検出部103が検出したブレーキによる回避操作及び操舵による回避操作の何れの回避操作であるかを、ドライバ回避操作特定部106により特定する。この特定の方法として、ブレーキ操作に対する踏力の大きさが一定以上であるか、ブレーキの踏み込み速度が一定値以上であるかで判断する。操舵操作に関しても、現在の操舵角の大きさ及び操舵角速度に基づいて一定値以上であるか否かを基に特定する。そして、特定したドライバの回避操作がブレーキ操作のみである場合には(ステップS603:Yes)、ステップS604に移行する。
ステップS604では、ブレーキだけで回避可能であるか否かを判断する。この第2の実施の形態でも、第1の実施の形態におけると同様に、具体的には、図4に示す回避操作限界マップに基づいてこの判断を実行する。即ち、現在時点における自車速度と自車両VEから障害物までの距離(危険回避距離)により現時点でブレーキだけ、操舵だけ、ブレーキと操舵の組合せの3つの回避方法で回避可能であるか否かを判断する。既述のように、図4の回避操作限界マップは、制動のみで回避可能な限界線、操舵のみで回避可能な限界線、操舵および制動で回避可能な限界線が記されている。この回避操作限界マップに依拠して、現在時点における自車速度と危険回避距離から求まるマップ上のポイントがそれぞれの限界線に対して、どのような位置関係にあるかを判定することにより、ブレーキだけで回避可能か否かが判定できる。このステップS604においてブレーキだけでは回避できないと判断すことは(ステップS604:No)、この状態ではブレーキと操舵の組合せでの回避が可能であることに該当し、ステップS605に移行する。
ステップS605では、ブレーキと操舵の組合せによる複合制御を選択し、この複合制御におけるブレーキと操舵による各回避制御支援量を回避制御支援量算出部108で算出する。次いでステップS606に移行する。
ステップS606〜ステップS608の処理は、この第2の実施の形態が既述の第1の実施の形態とは異なる点である。ステップS606で先ずブレーキによる回避制御支援を開始し、ステップS607において所定の応答遅延時間だけ待機した後、ステップS608で操舵制御支援を開始する。上述のような時系列的な支援介入の態様について、次に、適宜図面を参照しつつ説明する。
この第2の実施の形態では、回避制御支援量算出部108が、制動制御支援についての回避制御開始時点をT1(この時点は自車両VEが或る地点に位置していることに対応する)としたとき、操舵制御支援については、この時点T1から所定の応答遅延時間を経て当該操舵制御を開始する経時的特性を呈するように回避制御支援量を算出する。
図7は、第2の実施の形態における回避制御支援量算出部108が実行する処理に従って実現する、制動と操舵制御の作動タイミングを示した図である。図7に示すように、制御開始時点T1(この時点は自車両VEが或る地点に位置していることに対応する)において制動制御は開始し、この時点T1から所定の操舵制御開始待ち時間Tw(応答遅延時間)を経て、時点T2において操舵制御が開始する。
図8は、第2の実施の形態における制御支援量の経時的推移を例示する図である。図8(a)は制動制御支援量の経時的推移を表し、図8(b)および図8(c)は操舵制御支援量の経時的推移を表している。図8(a)のとおり、制動制御の支援量は時点T1から時間経過によらず定常であるように設定してある。これに対し、操舵制御の支援量は、図8(b)のように時点T1から応答遅延時間Twの後にステップ状に立ち上がるか、または、図8(c)のように時点T1から応答遅延時間Twの後に漸増するように設定している。
既述のステップS606では、ステップS605で算出したブレーキによる回避制御支援量に対応するブレーキ制御支援指令CA1をブレーキコントロールユニット5に発する。また、既述のステップS608では、操舵による回避制御支援量に対応する操舵制御支援指令CA2をステアコントロールユニット7に発する。ブレーキコントロールユニット5およびステアコントロールユニット7では、ブレーキ制御支援指令CA1、操舵制御支援指令CA2を受けて、これらに対応する制御支援動作を実行する。次いでステップS609に移行する。
ステップS609では、ステップS606〜ステップS608での回避支援を実行したときの回避制御を終了するか否かを回避制御終了判定部109が判定する。終了すると判定するまで待機し(ステップS609:No)、終了すると判定したときには(ステップS609:Yes)、運転支援を終了(リターン)する。
一方、上述のステップS603で特定した回避操作が、ブレーキ回避のみではではない場合で(ステップS603:No)、操舵回避支援のみと特定したときには、回避経路算出部105が算出した回避経路となるように操舵量を支援する(ステップS610)。次いで、ステップS609に移行する。他方、操舵とブレーキによる回避であれば、回避経路算出部105が算出した回避経路となるように操舵量と制動量を支援する操舵制御とブレーキ制御の複合制御となり、何も回避操作が検出されなければ制御を実行しない。
他方、上述のステップS604でブレーキだけで回避可能と判断した場合には(ステップS604:Yes)、操舵制御は加えず回避できるようにブレーキ制御のみ行い(ステップS611)、次いでステップS609に移行する。
上述のように、第2の実施の形態では、ドライバがブレーキ回避操作のみで回避しようとしているが、ブレーキだけでは障害物を回避できない状況で、運転支援装置が操舵介入する場合には、制御介入直後は制動制御のみ作動させ、操舵制御を遅らせて作動させる。これにより、ドライバに対し回避操作や障害物の変化などの状況の変化に対応できる時間を与えながら操舵介入することができる。従って、回避可能となるタイミングで操舵支援を開始させる一方で、不要な操舵介入をせずにドライバに違和感を与える惧れを低減することができる。また、所定の応答遅延時間を経て操舵介入させつつも、適切なタイミングで、障害物を回避可能な程度まで操舵制御の支援量を増加させることによって、回避性能も向上させることができる。
(第3の実施の形態)
図9は、本発明の第3の実施の形態としてのメインコントロールユニット100aを表す機能ブロック図である。図9において、既述の図2との対応部は同一の参照符号を附して示し、それら各部自体の説明は省略する。
図9の第3の実施の形態では、既述の図2の構成に加えて、更に、障害物動き検出確信度推定部111を備えている。この障害物動き検出確信度推定部111は、外界環境検出部101が検出した障害物の動き検出に対する確信度を推定する。
障害物動き検出確信度推定部111による推定確信度が小さい場合には大きい場合に比較して、操舵制御の支援量を、制御開始時点T1(この時点は自車両VEが或る地点に位置していることに対応する)から所定時間経過するまでの間そのレベルが低くなるように抑制する。或いはまた、制御開始時点T1から操舵制御を開始するまでに一定の応答遅延時間を持たせる。
より具体的には、例えば、障害物動き検出確信度を10段階に分けて扱う。即ち、確信度の高いものから10、9、8、・・・、とし、一番低いものを1と設定する。
確信度は基本形を10の確信度が最大と設定しておき、障害物動き検出確信度推定部111が推定した確信度の減点度を設定する。即ち、10点から障害物動き検出確信度推定部111が求めた減点数の総和を引いて、最新の確信度とする。そして、この10段階に設定した確信度に応じて時間経過と共に増加する操舵制御の支援量パターンを予め設定しておく。
図10は、上述のように定めた確信度毎に応じた、操舵支援量の経時的推移の一例を表す図である。図10から判読可能なとおり、確信度が1や2といった相対的に小さい値をとる場合には、制御開始時点T1から操舵支援量が立ち上がり始めるまで経時的に緩慢な推移を示し、一定時間経過後のタイミングで比較的急峻に増加する傾向を呈する。一方、確信度が7,8,9といった相対的に大きい値をとる場合には、制御開始時点T1からの操舵支援量の立ち上がりは、既述の確信度1、2の場合との相対において急増する傾向を呈し、確信度1、2におけるよりも短時間に相対的に低い定常値に達する。特に、確信度10の場合には、制御開始時点T1でステップ状に相対的に低い定常値に達し、これ以降経時的に定常となる。
図11は、本発明の第3の実施の形態における、確信度に応じた、操舵支援量の経時的推移(応答遅延時間)の他の例を表す図である。図11に示す例では、制御開始時点T1以降、操舵制御に係る介入を開始するまでの操舵制御開始待ち時間Tw(応答遅延時間)を、上述のような確信度の多寡に応じて変化させている。ここでは、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様に回避制御を実施すると判断した状況で、ドライバがブレーキ回避操作のみを試みるもブレーキだけでは回避不能でブレーキに操舵を加味する状況を想定する。図11は、このように想定した状況において、障害物動き検出確信度推定部111により推定した確信度を基に、その確信度に対応する操舵制御開始待ち時間Tw(応答遅延時間)を、確信度と操舵制御支援量パターンの関係表を基に抽出したものである。操舵制御の開始タイミングに応答遅延時間Twを加味する場合には、その確信度に対応する操舵制御開始タイミングT2を確信度と操舵制御の制御開始待ち時間Twの関係表を基に抽出する。
次に、障害物動き検出確信度推定部111の例について説明する。回避制御実施判断部104が回避支援制御を実施すると判断したときに、回避限界時間算出部110は、現在の車速をベースに自車両VEが障害物に接近するまでの時間を回避限界時間TTCとして算出する。
図12は、回避限界時間TTCと上述の確信度の減点度との関係を表わす図である。図12から判読可能なように、確信度の減点度が高い状態であるほど回避限界時間TTCは相対的に短くなる。
尚、回避制御実施判断部104が回避支援を実施すると判断した時点で外界環境検出部101が検出した回避対象物の種類、速度、道路上の位置に応じて、障害物動き検出確信度の減点度を表わす対応表として障害物動き検出確信度データベースを構築してもよい。この場合は、該データベースに基づき障害物動き検出確信度を推定する。更に、回避制御実施判断部104が回避支援を実施すると判断した時点で自車速度を検出し、自車速と確信度の減点度との対応関係を表わす対応表を基に障害物動き検出確信度データベースを構築してもよい。このようにして求めた確信度の減点度の総和を10から引いた値、例えば、減点総和が5である場合には、確信度は5となり、確信度に対応した支援量パターンや支援開始タイミングを設定することになる。
上述したように、本発明の第3の実施の形態では、障害物動き検出確信度推定部111によって、外界環境検出部101が検出した障害物の動き検出に対する確信度を推定し、該推定結果に応じて支援量パターンや支援開始タイミングを設定している。
従って、回避可能となるタイミング一層的確に捉え、このタイミングで操舵支援を開始させる一方で、不要な操舵介入をせずにドライバに違和感を与える惧れも一層的確に低減することができる。また、所定の応答遅延時間を経て操舵介入させつつも、適切なタイミングで、障害物を回避可能な程度まで操舵制御の支援量を増加させることによって、回避性能も向上させることができる。
図13は、本発明の他の実施の形態に係る運転操作支援方法を表すフローチャートである。
ステップS1301の情報取得ステップでは、車両VE前方の障害物や道路環境を検出する外界環境検出手段としてのレーザレーダ20およびカメラ21からの車両VEの外界環境に関する外界環境情報を取得する。また、車速センサ25、ヨーレートセンサ26、および、加速度センサ27からの検出信号を受けて車両VEの運動に関する状態を表す車両運動情報を取得する。更にまた、アクセルペダルセンサ22、ブレーキペダルセンサ23、および、操舵角センサ24から検出信号を受けて当該車両VEに対するドライバの操作を表すドライバ操作情報を取得する。上述の外界環境情報は外界環境検出部101等により取得する。また、車両運動情報は車両状態検出部102等により取得する。更に、ドライバ操作情報はドライバ操作検出部103等により取得する。
ステップS1302の回避支援態様算定ステップでは、ステップS1301で取得した外界環境情報と車両運動情報とに基づき、外界環境情報から認識した特定物に対する当該車両VEの回避運動に関する回避支援制御の実施要否判断と回避経路の算出とを実行する。更に、ステップS1301で取得したドライバ操作情報に基づいて当該ドライバがとる回避操作を特定する。上述の回避支援制御の実施要否判断は回避制御実施判断部104等で行う。また、回避経路の算出は回避経路算出部105等で行う。
ステップS1303の回避操作特定ステップでは、ステップS1301で取得したドライバ操作情報に基づいて当該ドライバがとる回避操作を特定する。上述の回避操作の特定はドライバ回避操作特定部106等で行う。
ステップS1304の回避支援制御方法選択ステップでは、ドライバ回避操作および回避経路、ならびに、当該車両VEの運動に関する状態および当該車両の外界環境とに基づき回避支援をする制御方法を選択する。上述の制御方法の選択は回避制御選択部107等で行う。
ステップS1305の回避制御支援量算出ステップでは、ステップS1303で選択した制御方法で回避支援をするときの回避制御の支援量を算出する。上述の支援量の算出は回避制御支援量算出部108等で行う。
ステップS1306の回避制御終了判定ステップでは、ステップS1303で選択した制御方法で且つステップS1304で算出した支援量により回避支援を実行したときの回避制御を終了するか否かを判定する。上述の終了するか否かの判定は回避制御終了判定部109等で行う。
ステップS1307では、ステップS1306で「終了」の判定が行われるのを待ってリターンする。
ステップS1303でドライバによるブレーキ操作のみを特定し、且つ、ステップS1304で制動制御と操舵制御との双方の実行を選択したときには、ステップS1305では、特定の傾向を呈するような算出結果を出力する。即ち、回避制御開始時点から所定の経時的特性に沿って当該操舵制御の支援量が増加する算出結果を出力する。
以上により、ドライバに極力違和感を与えずに、回避支援することが可能な運転操作支援方法が実現する。
(本発明の実施の形態における効果)
以上説明した本発明の実施の形態における効果を構成との関連において次に列記する。
(1)本発明の第1の実施の形態では、ドライバがブレーキ回避操作のみで回避しようとしているが、ブレーキだけでは回避できない状況で、運転支援装置が操舵介入する場合でも、制御介入直後は制動制御が強く、操舵制御は弱い介入をする(図5)。これにより、障害物の状況変化などに起因して、不要な操舵介入が生じることがあっても、ドライバは大きな違和感を感じることが無い。即ち、時間経過と共に介入当初は漸増するように操舵介入し、且つ、障害物を回避可能な程度まで操舵制御の支援量を増加させることによって回避性能を向上させることができる。
(2)本発明の第2の実施の形態では、ドライバがブレーキ回避操作のみで回避しようとしているが、ブレーキだけでは障害物を回避できない状況で、運転支援装置が操舵介入する場合には、制御介入直後は制動制御のみ作動させ、操舵制御を遅らせて作動させる。これにより、ドライバに対し回避操作や障害物の変化などの状況の変化に対応できる時間を与えながら操舵介入することができる。従って、回避可能となるタイミングで操舵支援を開始させる一方で、不要な操舵介入をせずにドライバに違和感を与える惧れを低減することができる。また、所定の応答遅延時間を経て操舵介入させつつも、適切なタイミングで、障害物を回避可能な程度まで操舵制御の支援量を増加させることによって、回避性能も向上させることができる。
(3)本発明の第3の実施の形態では、障害物動き検出確信度推定部111によって、外界環境検出部101が検出した障害物の動き検出に対する確信度を推定し、該推定結果に応じて支援量パターンや支援開始タイミングを設定している。
従って、回避可能となるタイミング一層的確に捉え、このタイミングで操舵支援を開始させる一方で、不要な操舵介入をせずにドライバに違和感を与える惧れも一層的確に低減することができる。また、所定の応答遅延時間を経て操舵介入させつつも、適切なタイミングで、障害物を回避可能な程度まで操舵制御の支援量を増加させることによって、回避性能も向上させることができる。
1…………ブレーキペダル
2…………電動ブースタ
3…………マスターシリンダ
4…………ホイールシリンダ
5…………ブレーキコントロールユニット
6…………ステアリング
7…………ステアコントロールユニット
20………レーザレーダ
21………カメラ
22………アクセルペダルセンサ
23………ブレーキペダルセンサ
24………操舵角センサ
25………車速センサ
26………ヨーレートセンサ
27………加速度センサ
100……メインコントロールユニット
100a…メインコントロールユニット
101……外界環境検出部
102……車両状態検出部
103……ドライバ操作検出部
104……回避制御実施判断部
105……回避経路算出部
106……ドライバ回避操作特定部
107……回避制御選択部
108……回避制御支援量算出部
109……回避制御終了判定部
110……回避限界時間算出部
111……障害物動き検出確信度推定部

Claims (8)

  1. 車両の外界環境に関する外界環境情報を取得する外界環境検出部と、
    当該車両の運動に関する状態を表す車両運動情報を取得する車両状態検出部と、
    当該車両に対するドライバの操作を表すドライバ操作情報を取得するドライバ操作検出部と、
    前記外界環境検出部が取得した外界環境情報と前記車両状態検出部が取得した車両運動情報とに基づき前記外界環境情報から認識した特定物に対する当該車両の回避運動に関する回避支援制御を実施するか否かを判断する回避制御実施判断部と、
    前記外界環境検出部が取得した外界環境情報と前記車両状態検出部が取得した車両運動情報から回避経路を算出する回避経路算出部と、
    前記ドライバ操作検出部が取得したドライバ操作情報に基づいて当該ドライバがとる回避操作を特定するドライバ回避操作特定部と、
    前記ドライバ回避操作特定部が特定したドライバ回避操作と前記回避経路算出部が算出した回避経路と前記車両状態検出部が取得した車両運動情報による当該車両の運動に関する状態と前記外界環境検出部が取得した外界環境情報による当該車両の外界環境とに基づき回避支援をする制御方法を選択する回避制御選択部と、
    前記回避制御選択部が選択した制御方法で回避支援をするときの回避制御の支援量を算出する回避制御支援量算出部と、
    前記回避制御選択部が選択した制御方法で前記回避制御支援量算出部が算出した支援量により回避支援を実行したときの回避制御を終了するか否かを判定する回避制御終了判定部と、を備えた運転操作支援装置であって、
    前記ドライバ回避操作特定部が特定した操作がブレーキ操作のみであって、且つ、前記回避制御選択部が制動制御と操舵制御との双方を実行することを選択したときには、前記回避制御支援量算出部は、当該操舵制御の支援量が前記回避制御開始時点から経時的に増加する算出結果を出力することを特徴とする運転操作支援装置。
  2. 前記回避制御支援量算出部は、前記回避制御開始時点から応答遅延時間を経て当該操舵制御を開始する経時的特性を呈する算出結果を出力することを特徴とする請求項1に記載の運転操作支援装置。
  3. 前記外界環境検出部が取得した外界環境情報による障害物の動きに対する確信度を推定する障害物動き検出確信度推定部を更に有し、前記回避制御支援量算出部は、前記障害物動き検出確信度推定部が推定した確信度が小さい場合には大きい場合に比較して、当該操舵制御の支援量が、前記回避制御開始時点から経時的に増加する算出結果を出力することを特徴とする請求項1及び請求項2の何れか一項に記載の運転操作支援装置。
  4. 前記外界環境検出部が取得した外界環境情報による障害物の動きに対する確信度を推定する障害物動き検出確信度推定部を更に有し、前記回避制御支援量算出部は、前記障害物動き検出確信度推定部が推定した確信度が小さい場合には大きい場合に比較して、前記回避制御開始時点から相対的に長い応答遅延時間を経て当該操舵制御を開始する経時的特性を呈する算出結果を出力することを特徴とする請求項1及び請求項2の何れか一項に記載の運転操作支援装置。
  5. 前記障害物動き検出確信度推定部は、回避支援制御を実施すると判断した時点における当該障害物と接近するまでの予測時間を算出し、該予測時間が大きいほど、障害物の動き検出確信度が低いと推定することを特徴とする請求項3及び請求項4の何れか一項に記載の運転操作支援装置。
  6. 前記障害物動き検出確信度推定部は、回避支援制御を実施すると判断した時点における外界環境検出部が取得した外界環境情報による回避対象物の種類、速度、および、道路上の位置の各情報のうち少なくとも何れか一の情報に応じて障害物動き検出確信度の程度を特定する障害物動き検出確信度データベースを更に有し、該障害物動き検出確信度データベースに基づき障害物動き検出確信度を推定することを特徴とする請求項3及び請求項4の何れか一項に記載の運転操作支援装置。
  7. 前記障害物動き検出確信度推定部は、前記車両状態検出部が取得した当該車両運動情報による回避支援制御を実施すると判断した時点における自車速度に応じて、該自車速度が大きいほど障害物の動き検出確信度が低いと推定することを特徴とする請求項3及び請求項4の何れか一項に記載の運転操作支援装置。
  8. 車両の外界環境に関する外界環境情報と、当該車両の運動に関する状態を表す車両運動情報と、当該車両に対するドライバの操作を表すドライバ操作情報とを取得する情報取得ステップと、
    前記情報取得ステップで取得した外界環境情報と車両運動情報とに基づき前記外界環境情報から認識した特定物に対する当該車両の回避運動に関する回避支援制御の実施要否判断と回避経路の算出とを実行する回避支援態様算定ステップと、
    前記情報取得ステップで取得したドライバ操作情報に基づいて当該ドライバがとる回避操作を特定する回避操作特定ステップと、
    前記回避操作特定ステップで特定したドライバ回避操作と前記算出した回避経路と前記取得した車両運動情報による当該車両の運動に関する状態と前記取得した外界環境情報による当該車両の外界環境とに基づき回避支援をする制御方法を選択する回避支援制御方法選択ステップと、
    前記回避支援制御方法選択ステップで選択した制御方法で回避支援をするときの回避制御の支援量を算出する回避制御支援量算出ステップと、
    前記回避支援制御方法選択ステップで選択した制御方法で且つ前記回避制御支援量算出ステップで算出した支援量により回避支援を実行したときの回避制御を終了するか否かを判定する回避制御終了判定ステップと、を含む運転操作支援方法であって、
    前記回避操作特定ステップでドライバによるブレーキ操作のみを特定し、且つ、前記回避支援制御方法選択ステップで制動制御と操舵制御との双方を実行することを選択したときには、前記回避制御支援量算出ステップでは、前記回避制御開始時点から所定の経時的特性に沿って当該操舵制御の支援量が増加する算出結果を出力することを特徴とする運転操作支援方法。
JP2009026646A 2009-02-06 2009-02-06 運転操作支援装置および運転操作支援方法 Pending JP2010179843A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009026646A JP2010179843A (ja) 2009-02-06 2009-02-06 運転操作支援装置および運転操作支援方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009026646A JP2010179843A (ja) 2009-02-06 2009-02-06 運転操作支援装置および運転操作支援方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013258962A Division JP2014094748A (ja) 2013-12-16 2013-12-16 運転操作支援装置および運転操作支援方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010179843A true JP2010179843A (ja) 2010-08-19

Family

ID=42761706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009026646A Pending JP2010179843A (ja) 2009-02-06 2009-02-06 運転操作支援装置および運転操作支援方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010179843A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011195083A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Toyota Motor Corp 操舵支援装置
WO2013046293A1 (ja) * 2011-09-26 2013-04-04 トヨタ自動車株式会社 車両の運転支援システム
JP2013190936A (ja) * 2012-03-13 2013-09-26 Toyota Motor Corp 車両の運転支援システム
CN103827940A (zh) * 2011-09-26 2014-05-28 丰田自动车株式会社 车辆的驾驶辅助系统
JPWO2013046293A1 (ja) * 2011-09-26 2015-03-26 トヨタ自動車株式会社 車両の運転支援システム
JP2016523201A (ja) * 2013-06-20 2016-08-08 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 自動車のための回避・ブレーキアシスト
JP2017114168A (ja) * 2015-12-21 2017-06-29 株式会社Subaru 車両の運転支援制御装置
JP2021041754A (ja) * 2019-09-09 2021-03-18 日産自動車株式会社 運転制御方法及び運転制御装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000159077A (ja) * 1998-11-30 2000-06-13 Mazda Motor Corp 車両の制御装置
JP2003175810A (ja) * 2001-12-11 2003-06-24 Nissan Motor Co Ltd 車両用制動制御装置
JP2004155303A (ja) * 2002-11-06 2004-06-03 Toyota Motor Corp 車輌用制動力制御装置
JP2004302622A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Nissan Motor Co Ltd 車両用制動制御装置
JP2006099715A (ja) * 2004-09-06 2006-04-13 Daihatsu Motor Co Ltd 衝突予測方法及び衝突予測装置
JP2008132867A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Hitachi Ltd 衝突回避支援装置及びそれを搭載した車両
JP2008265722A (ja) * 2007-03-22 2008-11-06 Nissan Motor Co Ltd 走行支援装置および走行支援方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000159077A (ja) * 1998-11-30 2000-06-13 Mazda Motor Corp 車両の制御装置
JP2003175810A (ja) * 2001-12-11 2003-06-24 Nissan Motor Co Ltd 車両用制動制御装置
JP2004155303A (ja) * 2002-11-06 2004-06-03 Toyota Motor Corp 車輌用制動力制御装置
JP2004302622A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Nissan Motor Co Ltd 車両用制動制御装置
JP2006099715A (ja) * 2004-09-06 2006-04-13 Daihatsu Motor Co Ltd 衝突予測方法及び衝突予測装置
JP2008132867A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Hitachi Ltd 衝突回避支援装置及びそれを搭載した車両
JP2008265722A (ja) * 2007-03-22 2008-11-06 Nissan Motor Co Ltd 走行支援装置および走行支援方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011195083A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Toyota Motor Corp 操舵支援装置
WO2013046293A1 (ja) * 2011-09-26 2013-04-04 トヨタ自動車株式会社 車両の運転支援システム
CN103827937A (zh) * 2011-09-26 2014-05-28 丰田自动车株式会社 车辆的驾驶辅助系统
CN103827940A (zh) * 2011-09-26 2014-05-28 丰田自动车株式会社 车辆的驾驶辅助系统
JPWO2013046293A1 (ja) * 2011-09-26 2015-03-26 トヨタ自動車株式会社 車両の運転支援システム
US9196162B2 (en) 2011-09-26 2015-11-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicular driving support system
JP2013190936A (ja) * 2012-03-13 2013-09-26 Toyota Motor Corp 車両の運転支援システム
JP2016523201A (ja) * 2013-06-20 2016-08-08 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 自動車のための回避・ブレーキアシスト
US10427674B2 (en) 2013-06-20 2019-10-01 Robert Bosch Gmbh Evasion and brake-assist system for motor vehicles
JP2017114168A (ja) * 2015-12-21 2017-06-29 株式会社Subaru 車両の運転支援制御装置
JP2021041754A (ja) * 2019-09-09 2021-03-18 日産自動車株式会社 運転制御方法及び運転制御装置
JP7341806B2 (ja) 2019-09-09 2023-09-11 日産自動車株式会社 運転制御方法及び運転制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6308186B2 (ja) 衝突回避支援装置
JP2010179843A (ja) 運転操作支援装置および運転操作支援方法
JP6387948B2 (ja) 車両の運転支援装置
JP6859902B2 (ja) 車両制御装置
US20170315550A1 (en) Autonomous driving control apparatus
JP5317940B2 (ja) 走行路逸脱防止装置及びそれを備えた車両
JP5915152B2 (ja) 走行支援装置及び走行支援方法
US20130338878A1 (en) Safety Device for a Motor Vehicle and Method for Operating a Motor Vehicle
WO2010013542A1 (ja) 車両制御装置
JP2020026207A (ja) 車両の運転支援装置
JP2008018923A (ja) 車両用制動制御装置及び車両制動制御方法
US11691621B2 (en) Driving support apparatus including collision avoidance braking control
KR101745152B1 (ko) 전자동 주차 시스템 및 그 동작 방법
JP6622584B2 (ja) 運転支援装置及び運転支援方法
JP5565136B2 (ja) 運転操作支援装置及び運転操作支援方法
JP2008049932A (ja) 車両の接触回避支援装置
JP4973413B2 (ja) 走行支援装置および走行支援方法
JP2019002689A (ja) 物標検出装置
JP6842551B2 (ja) 制動制御装置
JP2014094748A (ja) 運転操作支援装置および運転操作支援方法
JP7192585B2 (ja) 運転支援装置
JP7001007B2 (ja) 車両制御装置
JP2006321485A (ja) 車両の走行安全装置
JP2008265468A (ja) 走行支援装置
JP5459002B2 (ja) 車両制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100917

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130314

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131001