JP2010179440A - 軸部挿入方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸部とワークの孔との位置を確実に合わせることができる軸部挿入方法を提供する。
【解決手段】ワーク(バルブガイド210)の端面211を軸部101の中心軸と直交する方向(水平方向)に対して傾斜させた状態で、軸部の中心方向に沿って軸部をワークに相対的に接近させ、軸部の端部101bをワークの端面に当接させることにより、ワークの端面で軸部の端部をガイドしながら軸部を孔212の開口部に嵌り込ませるものである。
【選択図】図9

Description

本発明は、ワークの端面に開口した孔に軸部を挿入するための方法に関する。
一般に、ワークの孔に軸部が嵌合する場合、軸部の外周面と孔の内周面とはほぼ同径に形成される。このような軸部を孔に挿入するには、両者の位置を正確に合わせる必要があるため、作業が非常に困難となる。
例えば、図14に示すように、ワーク210の端面211が軸部101の中心軸Mと直交している場合、軸部101の下端部101bとワーク210の孔212とが水平方向に少しでもずれていると、軸部101の下端部101bがワーク210の上端面211と当接し、軸部101が孔212に挿入されない。
特許文献1には、上記のような軸部と孔とのずれを修正する方法が示されている。具体的には、軸部の下端部の面取り部分をバルブガイドの開口縁部でガイドすることにより、バルブを僅かに水平移動させて軸部を孔に挿入している。
特開平7−80735号公報
しかし、特許文献1に示されている方法では、軸部と孔とが軸部の面取り部分の範囲を越えてずれた場合、すなわち、軸部の端面がバルブガイドの端面に当接した場合は、もはや両者の位置のずれを修正することはできず、軸部を挿入できない。
本発明の解決すべき課題は、軸部をワークの孔に向けてガイドすることで、軸部を孔に確実に挿入できる軸部挿入方法を提供することにある。
前記課題を解決するためになされた本発明は、ワークの端面に設けられた孔に軸部を挿入するための方法であって、ワークの端面を軸部の中心軸と直交する方向に対して傾斜させた状態で、軸部の中心軸方向に沿って軸部をワークに相対的に接近させ、軸部の端部をワークの端面に当接させることにより、ワークの端面で軸部の端部をガイドしながら軸部を孔の開口部に嵌り込ませるものである。
軸部と孔の位置がずれている場合には、軸部の端部を挿入方向(軸部の中心軸方向)と直交する方向(軸直交方向)に移動させる必要がある。例えば、図14に示すように軸部の挿入方向とワークの端面とが直交していると、ワークの端面に軸部が当接しても軸部を軸直交方向に移動させるような力は生じない。そこで、上記のように、ワークの端面を挿入方向に対して傾斜させ、傾斜したワークの端面に軸部を当接させることで、軸部に軸直交方向の力が加わるため、軸部を孔に向けてガイドすることができる。尚、ここで「ワークの端面」とは、端面の平面部だけでなく端面に開口した孔の縁部も含むものとする。すなわち、本発明は、ワークの端面の平面部で軸部をガイドする場合だけでなく、端面に開口した孔の縁部で軸部をガイドする場合も含む。
軸部の端部が孔の開口部に嵌り込んだら、軸部の中心軸と孔の中心軸とを一致させることにより、軸部が孔の内周の奥まで挿入される。このとき、軸部の軸方向が傾斜すると、軸部の中心軸と孔の中心軸とを一致させることが困難となり、挿入に支障を来たす恐れがある。従って、ワークの端面で軸部の端部をガイドする際には、軸部の軸方向を傾斜させることなく、軸方向と直交する方向に軸部を平行移動させることが望ましい。
この場合、軸部が軸方向と直交する方向で自由に平行移動すると、軸部の初期位置を定めることができず、軸部と孔との位置合わせが困難となる恐れがある。従って、軸部の端部をワークの端面に当接させる際には、軸方向と直交する方向に軸部を付勢して、所定の初期位置に配することが好ましい。特に、軸部の軸方向を鉛直方向に対して傾斜させた場合、保持部が重力で軸方向と直交する方向に移動するため、軸部を初期位置に配することが望ましい。
以上のように、本発明の軸部挿入方法によれば、軸部とワークの孔との位置を確実に合わせることができる。
バルブ挿入装置の側面視の軸方向断面図である。 バルブ挿入装置の正面視の軸方向断面図である。 保持部の斜視図である。 保持部の正面視の軸方向断面図であり、(a)はアンチャック状態、(b)はチャック途中の状態、(c)はチャック状態を示す。 錘回転部の軸方向断面図である。 錘回転部の水平方向断面図である。 ユニットと基部との接続部を示す軸方向断面図である。 バルブの中心軸とバルブガイドの中心軸とを傾斜させた様子を示す軸方向断面図である。 (a)は、バルブの軸部がバルブガイドの開口部でガイドされる様子を示す側面視の軸方向断面図であり、(b)は同平面図である。 (a)は、バルブの軸部がバルブガイドの開口部に嵌り込んだ状態を示す側面視の軸方向断面図であり、(b)は同平面図である。 (a)は、バルブの軸部がバルブガイドの開口部でガイドされる様子を示す側面視の軸方向断面図であり、(b)は同平面図である。 バルブの軸部がバルブガイドの開口部でガイドされる様子を示す平面図である。 軸部と孔との位置を合わせる様子を示す平面図である。 (a)及び(b)は、軸部の端部がバルブガイドの端面に当接する様子を示す軸方向断面図である。
図1及び図2に、本発明の一実施形態にかかる軸部挿入方法に使用される軸部挿入装置(バルブ挿入装置1)を示す。バルブ挿入装置1は、ワークに設けられた孔(図示例では、シリンダヘッド200に設けられたバルブガイド210の孔212)に、バルブ100の軸部101を挿入するものである。尚、本実施形態では、バルブ100の中心軸Mを鉛直方向とし、バルブ100を鉛直方向下方に降下させることで、バルブ100をワークの孔212に挿入する場合を示す。
バルブ挿入装置1は、保持部10と、錘回転部20と、ワーク固定部30と、保持部10とワーク固定部30とを鉛直方向で接近・離反させる移動手段(図示省略)とを有する。保持部10および錘回転部20は、中間部材40を介して一体に固定され、この保持部10、錘回転部20、及び中間部材40のユニットAが、スラスト軸受51及び52を介して基部60に取付けられる。基部60は、ユニットAから水平に延びた水平部61と、水平部61の端部から下方に延びた垂直部62とを有し、支持台70に軸方向移動可能に取付けられる。図示例では、基部60の垂直部62に固定されたガイド63と、支持台70に設けられたガイドレール71とを嵌合させ、図示しない移動手段で基部60を昇降させることで、基部60及びユニットAを一体に昇降させることができる。
保持部10は、固定部11と、固定部11に取付けられ、作動軸12aを昇降させるシリンダ12と、作動軸12aに取付けられ、固定部11に対して上下動可能に設けられた可動部13とを有し、傘部102を軸方向両側から挟持することでバルブ100を保持するものである(図4参照)。詳しくは、固定部11の下端面11aがバルブ100の傘部102の端面に上方から当接すると共に、可動部13に設けられた切り欠きスリーブ14の上端開口部が傘部102の下面に形成されたテーパ面103に下方から当接することにより、バルブ100が保持される。
切り欠きスリーブ14は、例えば金属材料や樹脂材料で形成され、円周方向の一部を軸方向全長に亘って切り欠いた形状を成している(図3参照)。切り欠きスリーブ14の上端開口部14aには面取りが施され、図示例では軸方向断面で円弧状に形成される(図4参照)。
切り欠きスリーブ14の水平方向両側には、一対のプランジャ16が設けられる。プランジャ16は、スプリング(図示省略)で上方に付勢された支持軸16aを有し、支持軸16aの上端部で、バルブ100の傘部102を下方から支持している。支持軸16aに、スプリングの弾性力よりも大きな下向きの力が加わると、支持軸16aが相対的に押し下げられる。
錘回転部20は、図1及び図2に示すように、中間部材40を介して保持部10に固定され、内部に円筒状空間を有するケース21と、ケース21の内部空間に収容された錘(ボール22)と、ケース21の上側開口部に配された蓋部23とを有する。ケース21は、内周面の中心がバルブ100の軸部101の中心軸Mと一致するように配される。ボール22は、ケース21の内部空間内で自由に移動することができる。錘回転部20には、図5に示すように、ケース21の内部空間に空気を吹き込むための空気入口24と、空気を排出するための空気出口25とが設けられる。空気入口24は、蓋部23の軸心から外周側にオフセットした位置に設けられ、空気出口25は、蓋部23の軸心に設けられる。
ワーク固定部30は、シリンダヘッド200を所定姿勢で固定するためのものであり、シリンダヘッド200を載置する基台31と、シリンダヘッド200を基台31上に固定するための固定手段(図示省略)とを備える。基台201は、任意の角度にチルト可能に設けられる。
スラスト軸受51・52は軸方向に離間して配され、上側のスラスト軸受51は中間部材40と錘回転部20との間に、下側のスラスト軸受52は中間部材40と保持部10との間にそれぞれ設けられる。上側のスラスト軸受51は、図7に拡大して示すように、上軌道輪51aと下軌道輪51bとの間に複数のボール51cを配した構成を成している。同様に、下側のスラスト軸受52は、上軌道輪52aと下軌道輪52bとの間に複数のボール52cを保持している。ユニットA側に固定される上側のスラスト軸受51の上軌道輪51a及び下側のスラスト軸受52の下軌道輪52bは、その内周面を中間部材40の外周面に圧入することで位置決め固定される。一方、基部60側に固定される上側のスラスト軸受51の下軌道輪51b及び下側のスラスト軸受52の上軌道輪52aは、その外周面を基部60の内周面に圧入することで位置決め固定される。スラスト軸受51・52の各軌道輪51a・51b・52a・52bの軌道面(ボールとの接触面)は平坦面状である。これにより、ユニットAは、基部60に対する水平方向の全方向への相対移動が許容される。このように、水平移動のみを許容する2つのスラスト軸受51・52を軸方向に離間して配することで、中心軸Mを鉛直方向に維持したまま、ユニットAを基部60に対して水平方向に平行移動させることができる。
基部60には、スラスト軸受51・52により水平移動可能に保持されたユニットAを初期位置に復帰させるための復帰手段が設けられる。図示例では、復帰手段として、ユニットAの外周面を、円周方向等間隔の複数箇所(3箇所以上、例えば4箇所)から内径向きに付勢する複数のプランジャ53が設けられる。図示例のプランジャ53は、内径端に回転自在に配されたボール53aと、ボール53aを内径向きに付勢するスプリング(図示省略)とを有する。スプリングで内径向きに付勢されたボール53aを、下側のスラスト軸受52の下軌道輪52bの外周面に当接させることで、ユニットAには初期位置(すなわち、すべてのプランジャ53の付勢力が釣り合う位置)へ戻す力が常に付勢される。尚、復帰手段はこれに限らず、例えば板バネ等の他の弾性部材で付勢するプランジャも使用できる。あるいは、ユニットAの外周を環状のゴムで囲み、ゴムの弾性力でユニットAを初期位置へ向けて付勢してもよい。
以下、バルブ挿入装置1によるバルブ100の挿入方法を説明する。
まず、保持部10でバルブ100をチャックする。具体的には、図4(a)に示すように、可動部13に設けられた切り欠きスリーブ14の内周にバルブ100の軸部101を配し、プランジャ16の支持軸16aの上にバルブ100の傘部102を載置する。この状態から可動部13を上昇させると、バルブ100が持ち上げられ、バルブ100の傘部102の上面102aが固定部11の下端面11aに当接する(図4(b)参照)。さらに可動部13を上昇させると、支持軸16aがスプリングの付勢力に反して相対的に押し下げられ、切り欠きスリーブ14がバルブ100に下方から当接する(図4(c)参照)。具体的には、切り欠きスリーブ14の内周面の上端開口部14aが、バルブ100の傘部102の下面に形成されたテーパ面103に当接する。このように、バルブ100の傘部102を軸方向両側から挟持することにより、バルブ100が保持部10で位置決め固定される。
次に、ユニットAにバルブ100を位置決め固定した状態で、ユニットA及び基部60をバルブ100の中心軸Mに沿って降下させ、バルブ100の軸部101の下端部をバルブガイド210の孔212の上端開口部に配する。このとき、例えば、バルブ100の中心軸Mとバルブガイド210の孔212の中心軸Nとが平行であると、すなわち、バルブガイド210の端面211が中心軸Mと直交していると、軸部101の外周面とバルブガイド210の孔212とが水平方向に少しでもずれていると、軸部101の下端部101bがバルブガイド210の上端面211と当接して孔212に挿入されない(図14参照)。
そこで、図8に示すように、バルブガイド210の端面211を水平方向に対して僅かに傾斜させた状態で、バルブガイド210の孔212の開口部にバルブ100を当接させることにより、バルブ100の軸部101の下端部を孔212へガイドすることができる。傾斜した端面211で軸部101がガイドされる態様は、端面211のどの部分に軸部101が当接するかによって異なる。このガイド機構の態様を、図9〜図12を用いて詳しく説明する。尚、ガイド機構の説明において、シリンダヘッド200のチルトの中心軸方向を「チルト軸方向」と言う(図9(a)〜図11(a)において紙面と直交する方向、図19(b)〜図11(b)及び図12において上下方向)。また、傾斜したバルブガイド210の端面211において、水平方向に対する傾斜角が最も大きくなる方向、すなわちチルト軸方向と直交する方向を「傾斜方向」と言う(図9(a)〜図11(a)において端面211の傾斜方向、図9(b)〜図11(b)及び図12において左右方向)。
まず、シリンダヘッド200をチルトさせ、バルブガイド210の孔212の中心軸Nをバルブ100の中心軸Mに対して僅かに傾斜させると共に、バルブガイド210の端面211を水平方向から僅かに傾斜させる(傾斜角θ、図8では誇張して示す)。この状態でシリンダヘッド200を保持し、バルブガイド210の端面211にバルブ100を当接させる。
このとき、図9に示すように、バルブ100の軸部101がバルブガイド210の孔212に対して傾斜方向で上側にずれている場合は、バルブ100を降下させると、軸部101の下端部101bの縁部が、バルブガイド210の端面211の孔212より上側の領域に当接する(図中、当接点をPで示す)。この状態からバルブ100をさらに押し下げると、軸部101の下端部101bがバルブガイド210の傾斜端面211で傾斜方向下側にガイドされ、図10に示すようにバルブガイド210の上端開口部に嵌り込む。このとき、バルブ100の中心軸Mとバルブガイド210の孔212の中心軸Nとが傾斜しているため、軸部101は孔212の内周の下方までは挿入されず、バルブガイド210の上端開口部の縁部213上の3点で支持される。
その後、バルブガイド210の中心軸Nが鉛直方向となるようにシリンダヘッド200のチルトを戻すと、バルブ100の中心軸Mとバルブガイド210の孔212の中心軸Nとが一致し、バルブ100の軸部101がバルブガイド210の孔212の下方まで挿入される。
尚、軸部101の下端部101bがガイドされることにより、ユニットAの下端部に水平方向の負荷が加わるが、ユニットAを軸方向に離隔した2個のスラスト軸受51・52で支持することで、ユニットA及びバルブ100の中心軸Mを傾斜させることなく鉛直方向に維持したまま、ユニットA及びバルブ100を水平方向に移動させることができる。従って、軸部101が孔212の開口部に嵌り込んだ後、バルブガイド210の中心軸Nを鉛直方向に戻すことで、自動的に軸部101が孔212の下方まで挿入される。また、軸部101の下端部101bがガイドされることにより、バルブ100と保持部10との固定部に負荷(モーメント)が加わるが、上記のようにバルブ100の傘部102を軸方向両側から挟持することにより、バルブ100が強固に固定されるため、バルブ100を確実に保持しておくことができる。
図11に示すように、バルブ100の軸部101が、バルブガイド210の孔212に対して傾斜方向下側にずれた場合は、軸部101の下端部101bの縁部が、バルブガイド210の端面211に開口した孔212の縁部213に当接する。この状態から軸部101を押し下げると、軸部101が孔212の上端開口部の縁部213でガイドされ、孔212の上端開口部に嵌り込む(図10参照)。その後の動作は上記と同様であるため、省略する。
図12に示すように、バルブ100の軸部101が、バルブガイド210の孔212に対してチルト軸方向でずれた場合は、軸部101の下端部101bの縁部が、バルブガイド210の端面211に開口した孔212の縁部213に一箇所で当接する。この状態から軸部101を押し下げると、軸部101が孔212の上端開口部の縁部213でガイドされ、孔212の上端開口部に嵌り込む(図10参照)。その後の動作は上記と同様であるため、省略する。
ところで、軸部101が傾斜方向で上側にずれた場合(図9参照)は、軸部101の下端部101bがバルブガイド210の傾斜端面211に当接する限り、ガイド機能を発揮することができる。一方、軸部101が傾斜方向で下側にずれた場合(図11参照)は、軸部101の下端部101bの縁部のうち、中心より傾斜方向下側でワークの端面211の開口部に当接すれば、軸部101が孔212へ嵌り込む方向へガイドされるが、中心より傾斜方向上側で当接すると、軸部101が孔212から離れる向きに力が加わる。従って、軸部101の傾斜方向下側へのずれが大きいと、ガイド機能が発揮されない恐れがある。本実施形態では、図8に示すように、バルブガイド210(シリンダヘッド200)のチルト中心軸Oをバルブ100(ユニットA)の中心軸M上に配し、バルブガイド210をチルトさせているため、軸部101が孔212に対して傾斜方向上側にずれる。このように、比較的大きなずれが許容される傾斜方向上側に軸部101を積極的にずらすことで、より確実に軸部101を孔212へガイドすることができる。
上記の工程を経てもバルブ100を挿入できなかった場合は、錘回転部20を作動させて軸部101と孔212との位置を合わせる。具体的には、軸部101を端面211に軽く押し付けた状態で、錘回転部20の空気入口24からケース21の内部空間に空気を吹き込む。空気入口24から吹き込まれた空気は、ケース21の内周面に沿って流れ、渦を巻くようにして上方の空気出口25から排出される(図5及び図6の矢印参照)。この空気の流れによりボール22をケース21の内周面に沿って中心軸M周りに公転させ、このときのボール22の遠心力によりユニットA及びバルブ100を水平方向で細かく円運動させる。これにより、バルブ100の下端部101bが、バルブガイド210の端面211上で小さな円を描くように移動し(図13の矢印参照)、孔212の場所と一致したら、軸部101が孔212に嵌り込む。
このとき、上述のように、ユニットAを軸方向に離隔したスラスト軸受51・52を介して基部60に取付けることで、バルブ100の中心軸Mを鉛直方向に維持した状態で、水平方向に円運動させることができる。これにより、バルブ100の中心軸Mとバルブガイド210の孔212の中心軸Nとが平行な状態を維持することができるため、バルブ100を軽く押し下げながら円運動させることで、バルブ100の軸部101の下端部101bと孔212の上端開口部との水平方向位置が合えば、自動的に軸部101が孔212に挿入される。
以上の工程を経て、軸部101が孔212に嵌り込んだら、保持部10によるバルブ100のチャックを解放する。すなわち、可動部13を固定部11に対して降下させ、バルブ100の傘部102を下方から支持していた切り欠きスリーブ14を降下させる。このとき、バルブ100は自重により降下しようとするが、可動部13に設けられたプランジャ16により下方から支持されることで、傘部102の上端面を固定部11の下端面11aに当接した状態で保持される(図4(b)参照)。さらに可動部13を降下させると、傘部102の上端面が固定部11から離隔し、プランジャ16のみでバルブ100を支持した状態となり、バルブ100は、切り欠きスリーブ14に対して浮かせた状態で保持される(図4(a)参照)。
図4(a)に示す状態では、切り欠きスリーブ14の内周には、バルブ100の軸部101のみが配される。これにより、テーパ面103と切り欠きスリーブ14とが干渉することなく、切り欠きスリーブ14の内周からバルブ100を水平方向に相対的に引き抜くことができる。このとき、バルブ100のテーパ面103が切り欠きスリーブ14から離隔していることにより、両者が互いに傷つけあう恐れを回避できる。また、傘部102を下方から支持するプランジャ16の支持軸16aの先端部を球面状に形成しているため、支持軸16aによるテーパ面103も防止できる。バルブ100が水平方向に相対的に引き抜かれたら、バルブ100の軸部がバルブガイド210の孔212にガイドされながら自重により降下し、挿入が完了する。
本発明は上記の実施形態に限られない。例えば、上記の実施形態では、シリンダヘッド200を固定し、バルブ100を固定したユニットAを降下させることでバルブ100の挿入を行っているが、これとは逆に、ユニットAを固定し、シリンダヘッド200を上昇させてもよい。
また、上記の実施形態では、軸部の挿入方向、すなわちユニットAの移動方向を鉛直方向とした場合を示しているが、本発明の軸部挿入方法では挿入方向を任意に設定することができる。例えば、シリンダヘッド200を水平面上に載置し、バルブガイド210の傾斜に合わせた角度で軸部101を孔212に挿入してもよい。軸部の挿入方向を斜めにすると、重力が作用することにより、軸部と孔との位置を合わせることが難しくなるが、上記のように、ワークの端面を軸部の中心軸Mと直交する方向に対して傾斜させた状態で軸部の挿入を行い、軸部を孔へ向けてガイドすることで、挿入方向を斜めにした場合でも軸部を確実に挿入することが可能となる。また、軸部の挿入方向を斜めにすると、スラスト軸受51・52で支持されたユニットA及びバルブ100に重力が作用するが、復帰手段(プランジャ53)を設けることで、外力が加わらない状態では常にバルブを初期位置に配することができる。この他、挿入方向を水平方向にしたり、あるいは、上記実施形態とは位置関係を上下反転させて、バルブをワークの孔の下方から挿入するようにしてもよい。
また、上記の実施形態ではバルブ挿入装置1に錘回転部20を設けているが、錘回転部20がなくても軸部101の挿入が確実に行われるようであれば、これを省略してもよい。
また、上記の実施形態では、ワークがシリンダヘッドである場合を示しているが、これにかぎらず、バルブを挿入する必要があるものであれば、他のワークにも適用することができる。
1 バルブ挿入装置
10 保持部
20 錘回転部
30 ワーク固定部
60 基部
70 支持台
100 バルブ
101 軸部
200 シリンダヘッド
210 バルブガイド
211 端面
212 孔
213 縁部
M 軸部の中心軸
N 孔の中心軸

Claims (3)

  1. ワークの端面に開口した孔に軸部を挿入するための方法であって、
    ワークの端面を、軸部の中心軸と直交する方向に対して傾斜させた状態で、軸部の中心軸方向に沿って軸部をワークに相対的に接近させ、軸部の端部をワークの端面に当接させることにより、ワークの端面で軸部の端部をガイドしながら軸部を孔に嵌り込ませる軸部挿入方法。
  2. ワークの端面で軸部の端部をガイドするにあたり、軸部の軸方向を傾斜させることなく、軸方向と直交する方向に軸部を平行移動させる請求項1記載の軸部挿入方法。
  3. 軸方向と直交する方向に平行移動可能に設けられた軸部を、該方向における初期位置に配するように付勢した状態で、軸部の端部をワークの端面に当接させる請求項2記載の軸部挿入方法。
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