JP2010179375A - 被研磨物キャリア及び研磨製品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリア本体の内壁の内側に取り付けられた被研磨物を保護するためのインサートの磨耗や変形を減らす。
【解決手段】半導体ウェーハの平面研磨などで使用される被研磨物キャリア100Aは、被研磨物保持穴105Aを囲む内壁106Aに、研磨物を保護するための樹脂製インサート104Aを有する。インサート104Aの摩耗や変形を減らすために、インサート104Aの径方向の幅(内壁106Aの最小内径とインサート104Aの最小内径との差)は、1mm未満で、望ましくは0.5mmである。内壁106Aの径方向断面形状は、その上端部と下端部が中央部より径方向内方へ突出した凹形であり、それにより、インサート104Aの摩耗部分である上面部と下面部の径方向長さが最小になる。
【選択図】図5

Description

本発明は、研磨加工中の被研磨物を保持する被研磨物キャリア及び研磨製品の製造方法に関し、特に、半導体ウェーハのラッピング加工又は平面研磨加工に好適なものである。
例えば、半導体ウェーハのようなディスク状の被研磨物のラッピング加工又は平面研磨加工において、研磨加工中に研磨機械の上下定盤間で被研磨物を保持するための被研磨物キャリアとして、被研磨物を収容するための複数の貫通穴を有する円板を用いることが知られている。この円板の材料には、金属、例えばSUSやSKなどの鋼が好んで使用される。研磨加工中この金属製の被研磨物キャリアの貫通穴を囲む内壁が被研磨物の縁に直接接触してこれを損傷することを防ぐために、その内壁の内側にその内壁より柔軟な樹脂製のリング状のインサートが取り付けられる(例えば、特許文献1)。
図1AとBは、従来の被研磨物キャリアの貫通穴の内壁付近部分の径方向断面図を示す。
図1AとBにぞれぞれ示されるように、被研磨物キャリア200A、200Bの金属製のキャリア本体202A、202Bの貫通穴(図中の右側空間)を囲む内面に、樹脂製のインサート204A、204Bが、樹脂の溶着、接着又は嵌め込みなどの方法で、取り付けられている。因みに、インサート204A、204Bと接するキャリア本体202A、202Bの内壁の径方向断面形状は、インサート204A、204Bが固定しやすいように、インサート側へ突出した形状(図1A)或いは階段形状(図1B)などとなっている。
インサート204A、204Bの径方向の幅(すなわち、キャリア本体202A、202Bの内壁の内径とインサート204A、204Bの内径との差)は、1.5mm〜2mmである。
特開2002−18708号公報
研磨加工により、上記した樹脂製のインサートが摩耗したり変形したりする。図2は、図1A,Bに示す被研磨物キャリアの磨耗状態を示す径方向断面図であり、例えば、図2A、Bに示されるように、インサート204A、204Bの上下定盤と接する上下面が、より内方ほどより多く摩耗するように偏って摩耗し、とりわけその最も内側の部分の厚さが最も薄くなってしまう。また、このようにインサート204A、204Bの内側部分が薄くなると、加工中に被研磨物との接触で曲ったり変形したりし易くもなる。その結果、被研磨物(例えば半導体ウェーハ)の研磨加工で得られる平坦度が悪化したり、研磨加工中に被研磨物の外縁部分が破損するなどの問題が生じる。
従って、本発明の目的は、被研磨物キャリアにおけるキャリア本体の内壁の内側に取り付けられた被研磨物を保護するためのインサートの摩耗や変形を減らすことにある。
上記の課題を解決するために、本発明の第一の側面に従う被研磨物キャリアは、被研磨物を収容するための貫通穴を有するキャリア本体と、キャリア本体の貫通穴を囲む内壁の内側に取り付けられた、内壁の材料より柔軟な材料製のインサートとを備える被研磨物キャリアにおいて、キャリア本体の内壁の径方向断面形状が、内壁の上端部と下端部が中央部より径方向内方へ突出した凹形である。インサートの内径が、キャリア本体の内壁の内径より所定幅だけ小さく、前記所定幅は好適な実施形態では1mm未満であって、望ましくはほぼ0.5mmである。
また、本発明の第一の側面に従う被研磨物キャリアは、被研磨物を収容するための貫通穴を有するキャリア本体と、キャリア本体の貫通穴を囲む内壁の内側に取り付けられた、内壁の材料より柔軟な材料製のインサートとを備える被研磨物キャリアにおいて、インサートの内径が、キャリア本体の内壁の最小内径より所定幅だけ小さく、前記所定幅は好適な実施形態では1mm未満であって、望ましくはほぼ0.5mmである。
また、本発明は、研磨製品の製造方法も提供する。すなわち、被研磨物キャリアに被研磨物を収容するステップと、被研磨物を収容した被研磨物キャリアを上定盤と下定盤の間に挟むステップと、上定盤と下定盤とに挟まれた被研磨物キャリアを、上定盤と下定盤に対して相対的に移動させることにより、被研磨物の上面または下面を研磨するステップとを有する研磨製品の製造方法において、被研磨物キャリアが、被研磨物を収容するための貫通穴を有するキャリア本体と、キャリア本体の貫通穴を囲む内壁の内側に取り付けられた、内壁の材料より柔軟な材料製のインサートとを備え、キャリア本体の内壁の径方向断面形状が、内壁の上端部と下端部が中央部より径方向内方へ突出した凹形である。インサートの内径が、キャリア本体の内壁の最小内径より所定幅だけ小さく、前記所定幅は好適な実施形態では1mm未満であって、望ましくはほぼ0.5mmである。
本発明の第一の側面に従う被研磨物キャリアによれば、キャリア本体の内壁の径方向断面形状が、内壁の上端部と下端部が中央部より径方向内方へ突出した凹形であるから、この内壁に取り付けられたインサートは、他の断面形状(例えば、図1A,Bに示したような突形状や階段形状)のキャリア本体内壁に取り付けられた同じ径方向幅をもつインサートに比べて、そのインサートの主たる摩耗部分である上面部と下面部の面積がより小さい。従って、インサートの摩耗や変形を少なくすることができるので、高い平坦度で被研磨物の表面を研磨することができ、また、被研磨物が破損するおそれも減る。また、インサートの摩耗や変形が少ないために、消耗品である被研磨物キャリアや研磨パッドの交換頻度を低減させることができるので、被研磨物の製造原価を低減させることが可能となる。
本発明の第二の側面に従う被研磨物キャリアによれば、被研磨物キャリアにおけるキャリア本体の内壁に取り付けられたインサートの径方向の幅が小さいために、インサートの摩耗や変形を少なくすることができるので、高い平坦度で被研磨物の表面を研磨することができ、また、被研磨物が破損するおそれも減る。また、インサートの摩耗や変形が少ないために、消耗品である被研磨物キャリアや研磨パッドの交換頻度を低減させることができるので、被研磨物の製造原価を低減させることが可能となる。
さらには、インサートの摩耗や変形が少ないために、被研磨物キャリアを再生使用することができるので、被研磨物キャリアの廃棄物を低減させて環境保護に貢献することができると共に、被研磨物の製造原価の低減化を図ることができる。また、インサートの摩耗や変形が少ないために、被研磨物キャリアの破損頻度を低減させて研磨装置の立上げロス低減を低減させることができる。
従来の被研磨物キャリアの貫通穴の内壁付近部分の径方向断面図である。 図1A,Bに示す被研磨物キャリアの磨耗状態を示す径方向断面図である。 本発明の実施形態にかかる被研磨物キャリアの上面図である。 本発明の実施形態にかかる被研磨物キャリアが適用される研磨装置の要部断面図である。 本発明の実施形態に係る被研磨物キャリアの被研磨物保持穴を囲む内壁付近部分の径方向断面図である。 本実施形態による被研磨物キャリアの効果を示すキャリア種類とキャリアギャップの実験結果の特性図である。
図3は、本発明の実施形態にかかる、例えば半導体ウェーハのラッピング加工や平面研磨加工に用いられる、被研磨物キャリアの上面図である。この被研磨物キャリア100は、SUSやSK鋼などの金属製のキャリア本体102に、これを貫通して複数の被研磨物保持穴105が設けられ、その被研磨物保持穴105を囲むキャリア本体102の内壁には、キャリア本体102より柔軟な樹脂製のリング状のインサート104が、溶着、接着、又は嵌め込みなどの方法によって取り付けられている。インサート104が、それぞれの被研磨物保持穴105内に収容された半導体ウェーハを、それが研磨中にキャリア本体102に直接衝突することを防いて保護する。被研磨物キャリア100の外周には、その被研磨物キャリア100を研磨装置上で研磨中に遊星ギアとして自公転駆動させるためのギア歯列108が設けられている。
図4は、本発明の実施形態にかかる被研磨物キャリアが適用される研磨装置の要部断面図である。
研磨加工の手順は、次の通りである。準備段階として、図4に示されるように、被研磨物キャリア100のインサート104の内側にウェーハ110が収納され、そのような複数枚の被研磨物キャリア100が、研磨パッド130,140を介して、研磨装置120の上定盤150と下定盤160の間に挟み込まれる。その後、研磨加工が開始される。研磨加工中、上定盤150と下定盤160が互いに逆方向に回転し、各被研磨物キャリア100が遊星ギアとして自公転し、上定盤150と下定盤160間に押圧された研磨パッド130、140によって、被研磨物キャリア100に保持されたウェーハ110の両面が研磨される。なお、ラッピング研磨を行う場合も、本発明に従う被研磨物キャリア100が同様に使用できる。因みに、ラッピング加工では、研磨パッド130,140は用いられず、研磨作用面に格子溝を有する上定盤150と下定盤160が使用される。
図5A〜Dは、本発明の実施形態に係る被研磨物キャリアの幾つかの具体例の被研磨物保持穴を囲む内壁付近部分の径方向断面図を示す。
図5A〜Dに示された被研磨物キャリアの具体例は、いずれも、樹脂性のインサートによってウェーハへの衝撃吸収を確保しつつ、そのインサートが研磨パッドに触れる面積を出来るだけ小さくしてインサートの磨耗量をできるだけ少なくするために、磨耗領域となるインサートの上面部と下面部の径方向の幅をできるだけ小さくした構成となっている。
先ず、図5Aに例示された被研磨物キャリア100Aでは、金属製のキャリア本体102Aの被研磨物保持穴105Aを囲む内壁106Aの径方向断面形状は、その上端部と下端部とが同程度の距離だけ、その中央部より径方向内方へ突出した凹形状となっている。このような形状の内壁106Aに、内壁106Aの凹形状に完全にフィットする凸形状の外面をもった樹脂(例えば、ナイロン/アラミド/エポキシガラス等)製のインサート104Aが、接着、樹脂溶着又は嵌め込みなどの方法で取り付けられている。インサート104Aの内面は、キャリア本体102Aの上下面に垂直な平坦面である。インサート104Aの径方向の幅(すなわち、キャリア本体102Aの内壁の最小内径とインサート104Aの最小内径との差)は、0.5mm以上1mm未満であり、望ましくはほぼ0.5mmである。インサート104の厚み(キャリア本体102Aの上下面に垂直な方向の厚み)は、キャリア本体102の厚みより僅かに厚いか又は同等である。
図5Bに例示された被研磨物キャリア100Bでも、キャリア本体102Bの被研磨物保持穴105Bを囲む内壁106Bの径方向断面形状は、その上端部と下端部とが同程度の距離だけ、その中央部より径方向内方へ突出した凹形状となっている。図5Aに例示された被研磨物キャリア100Aでは、内壁106Aの凹形状が折れ線的であるのに対し、図5Bに例示された被研磨物キャリア100Bでは、内壁106Aの凹形状が曲線的である。他の構成については、図5Aに例示された被研磨物キャリア100Aと同様である。
図5A,Bに示された構成によれば、樹脂性のインサート104A,Bの径方向の幅として、ウェーハなどの被研磨物が金属製のキャリア本体102Aの内壁106Aから受ける衝撃を吸収できる最小限の幅(ほぼ0.5mm)を確保しつつ、内壁106A,Bの凹形状とインサート104A,Bの径方向の幅の小ささの双方による利点として、インサート104A,Bの摩耗領域である上面部と下面部の面積と径方向長さを最小限に小さくすることができるので、インサート104A,Bの磨耗量を少なくすることができる。従って、図4に示すような研磨装置120において、ウェーハ110を高い平坦度で研磨することができ、また、ウェーハ110の破損の原因となるインサート104A,Bの摩耗による変形も抑制できる。
図5Cに例示された被研磨物キャリア100Cでは、キャリア本体102Cの被研磨物保持穴105Cを囲む内壁106Cの径方向断面形状は、その上端部と下端部よりもその中央部の方が径方向内方へ突出した凸形状となっている。このような形状の内壁106Cに、内壁100Cの凸形状に完全にフィットする凹形状の外面をもった樹脂製のインサート104Cが樹脂の溶着、接着又は嵌め込みなどの方法で取り付けられている。他の構成にいては、図5A,Bの例と同様である。
また、図5Dに例示された被研磨物キャリア100Cでは、キャリア本体102Dの被研磨物保持穴105Dを囲む内壁106Dの径方向断面形状は、その上半部より下半部の方が径方向内方へ突出した階段形状となっている。このような形状の内壁106Dに、内壁100Dの階段形状に完全にフィットする階段形状の外面をもった樹脂製のインサート104Dが樹脂の溶着、接着又は嵌め込みなどの方法で取り付けられている。他の構成にいては、図5A〜Cの例と同様である。
図5C,Dに例示された被研磨物キャリア100C,Dによれば、樹脂性のインサート104C,Dの径方向の幅として、ウェーハなどの被研磨物が金属製のキャリア本体102Aの内壁106Aから受ける衝撃を吸収できる最小限の幅(ほぼ0.5mm)を確保しつつ、インサート104C,Dの径方向幅の小ささによる利点として、インサート104C,Dの摩耗領域である上面部と下面部の面積と径方向長さを、図1A、Bに例示した従来製品より小さくすることができるので、インサート104C、Dの磨耗量を少なくすることができる。従って、図4に示すような研磨装置120において、ウェーハ110を高い平坦度で研磨することができ、また、ウェーハ110の破損の原因となるインサート104C,Dの摩耗による変形も抑制できる。
図6は、図5Aに例示された本発明に従う被研磨物キャリア100Aの性能を実験的に調べた結果を、図2Aに例示された従来の被研磨物キャリア200Aと対比して示す。
図6において、横軸の「本発明品(新品)」は、本発明に従う被研磨物キャリア100Aの新品(インサート104Aの径方向幅が0.5mmのもの)を指し、「従来品(新品)」と「従来品(中古品)」は従来の被研磨物キャリア200Aの新品と中古品を指す。縦軸は、それぞれの被研磨物キャリアを用いてウェーハの研磨加工を行った結果としての、ウェーハの平坦度の指標値、SFQR(μm)、を示している。横軸の「本発明品(新品)」、「従来品(新品)」、「従来品(中古品)」の下に記述された「GAP(ギャップ)」は、キャリア本体とインサートの最薄個所の間の厚さの差を意味しており、「本発明品(新品)」ではGAP=1〜2μm、「従来品(新品)」ではGAP=2〜3μm、「従来品(中古品)」ではGAP=14〜18μmであった。
新品であっても、本発明品の方が従来品よりもギャップが小さい理由は、樹脂製インサートの製造プロセスにおいて、インサートの厚さを目標厚さに加工する工程で、径方向の幅がより大きい従来品の方が、径方向の幅がより小さい本発明品に比べて、より薄くなってしまう部分が、どうしても生じてしまうからである。なお、この事実は、発明者らが実際に本発明品を製造してみて、従来品と比較してみて、初めて知った新規な知見であり、単なる従来の文献的知識からでは容易に得ることができなかったものである。
さて、図6に示すように、従来品(中古品)である被研磨物キャリア200Aを用いてウェーハを研磨した場合は、ウェーハのSFQRの最小値〜最大値は0.15μm〜0.24μmで、SFQRの平均値は0.19μmであった。従来品(新品)でる被研磨物キャリア200Aを用いてウェーハを研磨した場合は、ウェーハのSFQRの最小値〜最大値は0.08μm〜0.14μmで、SFQRの平均値は0.11μmであった。
これに対し、本発明品(新品)である被研磨物キャリア100Aを用いてウェーハを研磨した場合は、ウェーハのSFQRの最小値〜最大値は0.06μm〜0.12μmで、SFQRの平均値は0.08μmであった。
このように、本発明品(新品)の被研磨物キャリアを用いた場合は、従来品(新品)を用いた場合よりも、ウェーハの平坦度が明らかに向上した。その理由として、本発明品では、インサート104の径方向の幅が小さく、インサートの上面部と下面部の面積も小さいことから、新品の段階から、キャリア本体102とインサート104との間の厚みの差(Gap)が従来品よりも小さいということを挙げることができる。
そして、本発明品の場合には、すでに説明したように、研磨を繰り返している間に生じるインサートの上面部と下面部の摩耗量も小さいので、同じ使用量の中古品であっても、従来品よりは上記GAPが小さく、よって、被研磨物の平坦度を高く維持することができる。
以上、説明した本発明の実施形態にかかる被研磨物キャリア100によれば、被研磨物保持穴105を囲むインサート104の上面部と下面部の径方向の長さが、従来のものより小さい。特に、キャリア本体102の被研磨物保持穴105を囲む内壁106の径方向断面形状が、その上端部と下端部がその中央部よりも径方向内方へ突出した凹形状である場合には、インサート104の上面部と下面部の径方向の長さが最小になる。その結果、キャリア本体102とインサート104間の厚さのキャップが新品の段階から小さく、また、その後に研磨を繰り返すことにより生じるインサート104の偏磨耗が減り、摩耗に起因する変形も減る。結果として、被研磨物であるウェーハの平坦度が向上し、また、ウェーハの研磨中の破損も減る。被研磨物キャリア100の寿命も延びる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これは本発明の説明のための例示に過ぎず、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱することなしに、上記実施形態以外の様々な形態又は構造で実施することができる。
100、100A、100B、100C、100D 被研磨物キャリア
102、102A、102B、102C、102D キャリア本体
104、104A、104B、104C、104D インサート
105 被研磨物保持穴
108 ギア歯列
110 ウェーハ
120 研磨装置
130、140 研磨パッド
150 上定盤
160 下定盤

Claims (6)

  1. 被研磨物を収容するための貫通穴を有するキャリア本体と、
    前記キャリア本体の前記貫通穴を囲む内壁の内側に取り付けられた、前記内壁の材料より柔軟な材料製のインサートと
    を備える被研磨物キャリアにおいて、
    前記キャリア本体の前記内壁の径方向断面形状が、前記内壁の上端部と下端部が中央部より径方向内方へ突出した凹形であり、
    前記インサートの最小内径が、前記キャリア本体の前記内壁の最小内径より、所定幅だけ小さい、被研磨物キャリア。
  2. 請求項1記載の被研磨物キャリアにおいて、
    前記所定幅が1mm未満である、被研磨物キャリア。
  3. 請求項1記載の被研磨物キャリアにおいて、
    前記所定幅がほぼ0.5mmである、被研磨物キャリア。
  4. 被研磨物を収容するための貫通穴を有するキャリア本体と、
    前記キャリア本体の前記貫通穴を囲む内壁の内側に取り付けられた、前記内壁の材料より柔軟な材料製のインサートと
    を備える被研磨物キャリアにおいて、
    前記インサートの最小内径が、前記キャリア本体の前記内壁の最小内径より、所定幅だけ小さく、
    前記所定幅が1mm未満である、被研磨物キャリア。
  5. 請求湯項4記載の被研磨物キャリアにおいて、
    前記所定幅がほぼ0.5mmである、被研磨物キャリア。
  6. 被研磨物キャリアに被研磨物を収容するステップと、
    前記被研磨物を収容した前記被研磨物キャリアを上定盤と下定盤の間に挟むステップと、
    前記上定盤と下定盤とに挟まれた前記被研磨物キャリアを、前記上定盤と下定盤に対して相対的に移動させることにより、前記被研磨物の上面または下面を研磨するステップと
    を有する研磨製品の製造方法において、
    前記被研磨物キャリアが、
    被研磨物を収容するための貫通穴を有するキャリア本体と、前記キャリア本体の前記貫通穴を囲む内壁の内側に取り付けられた、前記内壁の材料より柔軟な材料製のインサートとを備え、
    前記キャリア本体の前記内壁の径方向断面形状が、前記内壁の上端部と下端部が中央部より径方向内方へ突出した凹形であり、
    前記インサートの最小内径が、前記キャリア本体の前記内壁の最小内径より、所定幅だけ小さい、研磨製品の製造方法。
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