JP2010178708A - ロータリ耕耘装置用の整地部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】可撓性を有する2つの平板18を備え、2つの平板18のそれぞれの上端部18aがロータリ耕耘装置のカバー11の後端部に連結された状態で、2つの平板18がカバー11の後端部に沿って横方向に並設されており、平板18の下辺部18bに沿った横向き姿勢で横方向に並設されて取り付けられた状態、及び平板18の外側縦辺部18eに沿った縦向き姿勢で平板18に取り付けられた状態に姿勢変更自在に、金属製の支持板25を2つの平板18のそれぞれに備えてあるロータリ耕耘装置用の整地部材。
【選択図】図4
Description
これにより、ロータリ耕耘装置によって耕起された土が、整地部材により受け止められて、整地部材の下辺部によって均平面が形成される(均平作業)。
これにより、ロータリ耕耘装置によって耕起された土が、整地部材により右及び左の横側に押し分けられて、右及び左の横側に畝(右及び左の横側の畝の壁部、畝の底部)が形成される。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、コスト的に有利であり、尚且つ作業性も良いロータリ耕耘装置用の整地部材を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明のうちの請求項1に記載の発明では、
可撓性を有する2つの平板を備え、
前記2つの平板のそれぞれの上端部がロータリ耕耘装置のカバーの後端部に連結された状態で、前記2つの平板が前記カバーの後端部に沿って横方向に並設されており、
前記平板の下辺部に沿った横向き姿勢で横方向に並設されて取り付けられた状態、及び前記平板の外側縦辺部に沿った縦向き姿勢で前記平板に取り付けられた状態に姿勢変更自在に、金属製の支持板を前記2つの平板のそれぞれに備えてあることを特徴とする。
本発明により均平作業を行う場合、2つの平板の下辺部を、ロータリ耕耘装置のカバーの後端部から垂れ下げると共に、金属製の2つの支持板のそれぞれを、2つの平板の下辺部に沿う横向き姿勢で横方向に取り付けて並設する。
これにより、ロータリ耕耘装置によって耕起された土が2つの平板により受け止められて、2つの平板全体が後方(上方)に移動する状態になると共に、圃場に接地する2つの平板の下辺部によって均平面が形成される。このとき、各平板の下辺部に沿う支持板が、重しのような役割を果たして各平板の下辺部のばたつきを抑えるので、均平面が安定して形成される。
これにより、ロータリ耕耘装置によって耕起された土が、並設する2つの平板により受け止められる際、各平板の外側縦辺部に沿う支持板が、重しのような役割を果たして各平板の外側縦辺部を外側から押え付けるような状態となるので、平板の外側縦辺部は後方に移動せず、一方そのような支持板のない各平板の内側の横側部が、後方に移動して斜めに後方に折れ曲がるような状態となる(例えば図8参照)。この状態において、2つの平板の折れ曲がった横側部のそれぞれによって、畝の右壁部及び左壁部が形成されることとなり、結果として、2つの平板の間に内盛りの畝が形成される。
本発明のうちの請求項2に記載の発明では、
前記2つの支持板のそれぞれの一端が、前記2つの平板のそれぞれの外側下端部に枢支連結されていることを特徴とする。
本発明によれば、支持板を平板外側下端部の枢支軸周りに自在に回動させることにより姿勢変更することができるので、平板に対して支持板を取り付けたり、取り外したりして姿勢変更する必要がない。その結果、支持板の姿勢変更を簡易に行うことができるようになり、作業性がより一層向上する。
本発明のうちの請求項3に記載の発明では、
前記2つの支持板が記平板の下辺部に沿った横向き姿勢で平板に取り付けられた状態において、前記2つの支持板が連結可能に構成されることを特徴とする。
本発明によれば、並設する2つの平板の下辺部が、横向き姿勢で連結された支持板によって支持されることとなるため、均平作業を行う際、一方の平板のみが後方に移動して浮き上がるような状況が防止される。その結果、ロータリ耕耘装置によって耕起された土が、2つの平板の間から漏れ難くなるので、耕耘地をより確実に均平化することができる。
本発明のうちの請求項4に記載の発明では、
前記支持板に整地部が備えられていることを特徴とする。
本発明によれば、均平作業時において、支持板を横向き姿勢にすると、可撓性を有する平板に加えて金属製の支持板の整地部によって耕耘地を整地するため、平板によってのみ耕耘地を整地する場合と比べて、均平作業を行ったときの耕耘地表面の形状がより均一な状態となり易い。
図1及び図2に示すように、伝動ケース6の下部から右及び左側に駆動軸9が延出されて、右及び左の駆動軸9に複数の耕耘爪10が固定されており、耕耘爪10の上方を覆うカバー11、及び抵抗棒12等を備えて、ロータリ耕耘装置8が構成されている。右及び左の駆動軸9及び耕耘爪10は、通常は正転方向(図3の矢印A1の方向)に回転駆動されるのであり、逆転方向(図3の矢印A2の方向)にも回転駆動することが可能である。
図3及び図4に示すように、カバー11は、半円筒状の天井部11aの右及び左側部に、扇形状の横壁部11bが連結されて構成され、伝動ケース6の上方、右及び左の駆動軸9及び耕耘爪10の上方を覆っており、伝動ケース6にカバー11(天井部11a)が連結されている。
図3及び図4に示すように、伝動ケース6に固定されたブラケット13が後方に延出され、幅狭の角パイプ状のブラケット14がブラケット13に固定されて、ブラケット14がカバー11(天井部11a)の開口部から上方に突出している。ブラケット14の右側面の開口部(図示せず)には、抵抗棒12をブラケット14に固定するためのロックボルト16が設けられており、ブラケット14の上部の後方側面には、図3の仮想線に示すように耕耘爪10のメンテナンス等を行う際に平板18の中部材21を掛止することによって平板18を捲り上げた状態に保持し得るフック部14aが設けられている。
図2,図3,図4に示すように、整地部材17は、可撓性を有するゴム板等により構成される正方形状の2つの平板18,18と、金属製の中部材21と、金属製で長板状の2つの支持板25,25とを備えて構成されている。
より詳細には、2つの平板18の上辺部18aは、カバー11(天井部11a)の後端部11cの上面(後面)に載せ付けられており、さらに2つの固定部材19,19(金属製の細長い平板)のそれぞれが、2つの平板18の上辺部18aの上に載せ付けられている。各固定部材19の複数箇所(本実施形態においては2箇所)において、ボルト20がカバー11(天井部11a)の後端部11c、平板18の上辺部18a及び固定部材19に貫通して締め付けられており、固定部材19及びボルト20によって、平板18の上辺部18aがカバー11(天井部11a)の後端部11cに固定されている。
尚、本明細書中、平板18の表面を歩行型作業機の後方に面する側とし、裏面をロータリ耕運装置8に面する側とする。
各平板18の表面外側上部には、後述する支持板25の第1ダルマ孔26及び第2ダルマ孔27のそれぞれを掛止させるための第1掛止ピン18c及び第2掛止ピン18dが設けられている。
図5(b)に示すように、中部材21の略中央部には連結ピン21aが設けられており、連結ピン21aの頭部と中部材21との間には、後述する2つの支持板25の端部同士が互いに重なり合った状態で介在し得る程度の隙間が設けられている。
図5(a)に示すように、中部材21の下端部には、下方ほど先細となる整地部21bが設けられている。尚、整地部21bには長孔である貫通孔21cが設けられており、図3に示すように、この中部材21の貫通孔21cを、ブラケット14のフック部14aに着脱自在に掛止させることができるように構成されている。
長孔25aは、支持板25の端部に設けられており、支持ピン22を挿入可能に構成される。
第1ダルマ孔26は、支持板25の長孔25aとは反対側の端部に設けられており、2つの小孔26a,26bのそれぞれが支持板25の長辺方向及び短辺方向に沿って互いに直交する向きで大孔26cに連設する。
第2ダルマ孔27は、支持板25の長辺方向における長孔25aと第1ダルマ孔26との間に設けられている。
図1及び図9に示すように、本実施形態における主クラッチレバー28は、操縦ハンドル7の把持部7aの下方側に設けられている所謂デッドマンクラッチレバーであり、把持部7aと一緒に握られることにより主クラッチを入りにし、手を放すことにより主クラッチを切りにする
図10に示すように、第1取付金具29は、ボルト32を挿通させるためのボルト貫通孔を有する断面「コ」の字状の金具であって、操縦ハンドル7の下側に溶接によって固定されている。
第2取付金具30の開放端部側には、ボルト32を挿通させるためのボルト貫通孔(図示せず)が設けられており、屈曲部付近には、支軸ピン31を挿通させるためのピン貫通孔(図示せず)が設けられており、他端部には、ケーブル34のケーブルアウタ始端部34bを固定するための係止孔30cが設けられている。
主クラッチレバー28は、その基部28aを第2取付金具30の内側に配置させて、基部28aのピン貫通孔と、第2取付金具30のピン貫通孔とに亘って支軸ピン31を挿通させることによって、支軸ピン31の軸心周りに回動可能に第2取付金具30に軸支される。
図4,図5,図6に示すように、均平作業を行う場合、縦向き姿勢にある2つの支持板25を、支持ピン22を中心に下方向に回転させることによって、平板18の下辺部18bに沿った横向き姿勢で横方向に並設させて、中部材の連結ピン21aを各支持板25の第1ダルマ孔26の大孔26cから挿入して、第1ダルマ孔26の小孔26bを連結ピン21aに掛止させることで、2つの支持板25,25の端部が互いに重なり合った状態で連結される。このとき、図4に示すように中部材21の整地部21bと2つの支持板25の整地部25bとが直線状に連設される。
図7及び図8に示すように、畝立て作業を行う場合、横向き姿勢にある2つの支持板25のそれぞれを、支持ピン22を中心に上方向に回転させることによって各平板18の外側縦辺部18eに沿った縦向き姿勢として、各平板18の第1掛止ピン18c及び第2掛止ピン18dのそれぞれを、支持板25の第1ダルマ孔26の大孔26c及び第2ダルマ孔27の大孔27bから挿入して、各平板18の第1掛止ピン18c及び第2掛止ピン18dのそれぞれに第1ダルマ孔26の小孔26a及び第2ダルマ孔27の小孔27aを掛止させることで、2つの支持板25が固定されるように構成されている。
〔1〕前述の実施形態における第1掛止ピン18c及び第2掛止ピン18dを、例えば、平板18の外側上端部を切り欠いてカバー11(天井部11a)の後端部11cの上面(後面)に設けることによって、縦向き姿勢の支持板25をカバー11に連結する構成としても良い。
〔2〕前述の実施形態における支持板25は、平板18に対して着脱自在な構成とすることによって横向き姿勢と縦向き姿勢とを姿勢変更自在に構成するようにしても良い。尚、このように構成した場合には、中部材21を廃止しても良い。
〔3〕前述の実施形態における中部材21と支持板25において、整地部21b,25bを設けない構成としても良い。従ってこの構成において均平作業を行う場合、圃場に接地する2つの平板18の下辺部18bによって均平面が形成される。このとき、各平板18の下辺部18bに沿う支持板25が、重しのような役割を果たして各平板18の下辺部18bのばたつきが抑えられるので、均平面が安定して形成される。
〔4〕本発明は、走行用の車輪2とロータリ耕耘装置8とを別々に備えた歩行型作業機ばかりではなく、図1及び図2において走行用の車輪3を廃止し、右及び左の車軸2に耕耘爪10を連結してロータリ耕耘装置8を構成した歩行型作業機や、乗用型のトラクタに装備されるロータリ耕耘装置8にも適用できる。
11c カバーの後端部
18 平板
18a 上辺部
18b 下辺部
18e 外側縦辺部
25 支持板
25b 整地部
Claims (4)
- 可撓性を有する2つの平板を備え、
前記2つの平板のそれぞれの上端部がロータリ耕耘装置のカバーの後端部に連結された状態で、前記2つの平板が前記カバーの後端部に沿って横方向に並設されており、
前記平板の下辺部に沿った横向き姿勢で横方向に並設されて取り付けられた状態、及び前記平板の外側縦辺部に沿った縦向き姿勢で前記平板に取り付けられた状態に姿勢変更自在に、金属製の支持板を前記2つの平板のそれぞれに備えてあるロータリ耕耘装置用の整地部材。 - 前記2つの支持板のそれぞれの一端が、前記2つの平板のそれぞれの外側下端部に枢支連結されている請求項1に記載のロータリ耕耘装置用の整地部材。
- 前記2つの支持板が記平板の下辺部に沿った横向き姿勢で平板に取り付けられた状態において、前記2つの支持板が連結可能に構成される請求項1又は2に記載のロータリ耕耘装置用の整地部材。
- 前記支持板に整地部が備えられている請求項1〜3のいずれか1項に記載のロータリ耕耘装置用の整地部材。
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