JP2010177578A - 並列光伝送装置の光モジュール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】モジュール基板33の最下層パターン面において、各組の信号入出力端子p1〜p12は、モジュール基板33の外周端部に配置されている。各組の信号入出力端子p1〜p12は、モジュール基板33の最下層パターン面において、コの字に配置されている。モジュール基板33において各組の信号入出力端子より外周端部側にはグランド端子が無いので、1チャネルあたりの電気端子数が減る。また、光モジュール30が実装される電気基板において、各組の信号入出力端子から高周波の差動信号を入出力させる高周波信号線外周部に容易に引き出すことができる。
【選択図】図6
Description
情報信号を電気信号で伝送する電気伝送方式だけでは、伝送速度や伝送損失等の観点から限界を迎えつつあるために、光伝送を利用した光インターコネクション方式による信号伝送が実用化されている。光インターコネクション方式は、電気伝送方式に比較してはるかに広帯域な信号伝送を行うことが可能であるとともに、小型かつ低消費電力の光モジュールを使用した信号伝送システムを構築できるという利点がある。
従って、チャネル数を増やしマルチチャネルにした場合でも、光モジュール自体を小型化でき、光モジュール外部のインターフェース設計/構成が簡単になると共に、光モジュール外部の電気基板の製造コストを低減することができる。
この構成によれば、モジュール基板の外周端部に、各組の信号入出力端子の第1の端子がその外周端部に沿って並ぶ形態になるので、通常矩形の形態を有するモジュール基板の各辺の寸法を小さくすることができる。これにより、モジュール基板が小さくなり、光モジュール自体を更に小型化することができる。
この構成によれば、光モジュールを、電気プラガブルソケットを介して電気基板に実装する場合には、電気プラガブルソケットに設けられ、押圧力を受けると電気的に接続状態になる端子(例えば、ばね状の端子)で、光モジュール側の電気端子と電気基板側の電気端子を電気的に接続する複数の接続端子に均等な押圧力を付与することができ、信頼性の高い電気的接続を得ることができる。また、光モジュールを電気基板上に直接半田実装する場合でも、安定した半田付けが可能になり、半田付け作業でのエラーリスクが起きにくい。
まず、本発明の一実施形態に係る並列光伝送装置1の概略構成を図1に基づいて説明する。
並列光伝送装置1は、図1に示すように、電気基板10と、電気プラガブルソケット20と、光モジュール30と、押さえ板40と、光コネクタ50と、光学部品60とを備えている。この並列光伝送装置1は、一例として、電気信号を光信号に変換し、その光信号を複数のチャネル、例えば12チャネル(12ch)で12本の光ファイバを介して並列伝送(10Gbps/1ch×12ch伝送)する送信用の並列光伝送装置である。
次に、上記並列光伝送装置1の光モジュール30における、高周波の差動信号を入出力させる複数組(12組)の信号入出力端子のレイアウトについて説明する。
まず、光モジュール30のドライバIC32とこれに接続された12組の高周波信号線との接続関係を、図3に基づいて説明する。図3は、ドライバIC32とVCSELアレイ31が一方の面上に実装された光モジュール30のモジュール基板33を透視的に示している。このモジュール基板33は、アルミナ(Al2O3)等のセラミックスからなる7つの層と、各層の両面に形成された8つのパターン面とを有する多層基板で構成されている。
また、図4(A),(B)、図5および図6に示すように、各組の信号入出力端子p1(A,B)〜p12(A,B)の周囲で、モジュール基板33の外周端部側を除く領域に複数のグランド端子Gがコの字状に(同軸ライクに)配置されている。つまり、各組の信号入出力端子p1(A,B)〜p12(A,B)の第1の端子Aより外周端部側にはグランド端子が無い構成になっている。
そして、図6に示すように、12chの信号入出力端子p1(A,B)〜p12(A,B)は、矩形のモジュール基板33の中心線C1に関して対称に形成されている。
さらに、モジュール基板33の最下層パターン面には、図6に示すように、上述した複数の制御信号線に接続された複数の制御用端子36、および上述した複数のモニタ信号線に接続された複数のモニタ用端子37等が形成されている。
また、電気基板10の一方の面には、図7に示すように、12chの信号入出力端子p101(A,B)〜p112(A,B)および12chの高周波信号線73,74の他、複数の制御信号線およびモニタ信号線が領域76に、これらの信号線に接続された複数の端子が中央の領域77にそれぞれ形成されている。
・各組の信号入出力端子p1(A,B)〜p12(A,B)をモジュール基板33の外周端部に位置させかつ外周端部に沿って並ぶように配置したので、モジュール基板33において各組の信号入出力端子より外周端部側にはグランド端子が無くなる(図6参照)。 このため、モジュール基板33において1チャネルあたりの電気端子数、つまり、1チャネルの信号入出力端子(2つの信号入出力端子)に対して配置するグランド端子Gの数が減るので、チャネル数を増やしマルチチャネルにした場合でも、光モジュール30自体を小型化できる。
・光モジュール外部のインターフェース設計/構成が簡単になるので、電気基板10の多層化が不要になり電気基板10の製造コストを低減できる。また、電気基板10において配線の細線化が不要になるので、一般の低コストなFR4(プリント配線板用材料)で電気基板10の作製が可能になり、電気基板10の製造コストを低減できる。
・電気基板10の多層化が不要になるので、配線パターン幅のバラツキや、配線層の違いに起因するチャネル間の特性バラツキを低減することができる。
・電気基板10の多層化が不要になるので、特性インピーダンス(例えば100Ω)のマッチングが容易になる。
・電気基板10の多層化が不要になるので、チャネル間の伝送特性バラツキを低減することができる。
図9(A),(B)、および図10は、光モジュール30における信号入出力端子のレイアウトの別例を示している。図9(A),(B)は、モジュール基板33の最下層パターン面に形成された12組の信号入出力端子のうち、1組(ch5)の信号入出力端子p5(A,B)のみを示している。また、図10は、12組の信号入出力端子のうち、ch5の信号入出力端子p5(A,B)とch6の信号入出力端子p6(A,B)のみを示している。本例では、各組の信号入出力端子p1(A,B)〜p12(A,B)の周囲には、図9(A),(B)、および図10に示すように、7つのグランド端子Gがコの字状に配置されている。
上記一実施形態では、電気信号を光信号に変換する機能を有する送信用の光モジュール30を用いているが、光信号を電気信号に変換する機能を有する受信用の光モジュールを用いた並列光伝送装置にも本発明は適用可能である。この構成では、複数の光素子として複数のフォトダイオードを有するフォトダイオードアレイを用い、電子素子としてドライバIC33に代えて、各フォトダイオードの出力電流を電圧に変換して増幅するTIA(Transimpedance Amplifier)機能を備えた増幅用ICを用いる。
33:モジュール基板、71,72:高周波信号線、
p1(A,B)〜p12(A,B):信号入出力端子、
A:一方の端子(第1の端子)、B:他方の端子(第2の端子)、
G:グランド端子、C1:中心線、
p101(A,B)〜p112(A,B):電気基板側の信号入出力端子
Claims (4)
- 光信号を並列伝送する並列光伝送装置の光モジュールであって、
複数の光素子と、前記複数の光素子と電気的に接続された電子素子と、前記複数の光素子および前記電子素子が一方の面に実装されたモジュール基板と、を備え、
前記モジュール基板の他方の面には、前記電子素子へ高周波の差動信号を入力し或いは電子素子から前記差動信号を出力する信号線で、2本の信号線を1組とする複数組の高周波信号線にそれぞれ接続された2つの端子を1組とする複数組の信号入出力端子が設けられており、
前記複数組の信号入出力端子は、各組の前記信号入出力端子が前記モジュール基板の外周端部に位置しかつ該外周端部に沿って並ぶように配置され、かつ前記各組の信号入出力端子の周囲で、前記外周端部側を除く領域に複数のグランド端子がコの字に配置されていることを特徴とする並列光伝送装置の光モジュール。 - 前記各組の信号入出力端子は、前記2つの端子の一方が前記モジュール基板の外周端部側に位置し、かつ前記2つの端子の他方が前記一方の端子よりも内側に位置するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の並列光伝送装置の光モジュール。
- 前記各組の信号入出力端子の周囲には、少なくとも3つのグランド端子がコの字に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の並列光伝送装置の光モジュール。
- 前記各組の信号入出力端子は、モジュール基板の中心線に関して対称に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の並列光伝送装置の光モジュール。
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