JP2010177413A - 発熱部品冷却装置用アルミニウム・クラッド材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】心材20の片面或いは両面にAl−Si系合金ろう材からなる皮材22をクラッドしたアルミニウム・クラッド材16において、心材20が、不可避的不純物の含有量を0.1質量%以下とした、アルミニウム純度が99.9質量%以上の高純度アルミニウムからなる発熱部品冷却装置用アルミニウム・クラッド材を、熱間合わせ圧延操作により製造する。
【選択図】図3
Description
前記高純度アルミニウムからなる第一の部材と、前記ろう材からなる第二の部材とを用い、該第一の部材の片面或いは両面に該第二の部材を重ね合わせた後、熱間圧延を行なうことを特徴とする発熱部品冷却装置用アルミニウム・クラッド材の製造方法。
V<(T−400)/15
を満たすように、前記熱間圧延が実施される上記態様(1)又は(2)に記載の発熱部品冷却装置用アルミニウム・クラッド材の製造方法。
V<(T−400)/15
を満たすように実施されることが望ましく、これによって、目的とするクラッド材16を与える熱間合わせ圧延材が、有利に製造されることとなる。
純度が99.5%(質量基準。以下同じ)、99.9%、99.99%、又は99.999%である心材用Al、及びJIS A4004のろう材用Al合金を、それぞれ、通常の連続鋳造法により造塊し、そして、心材用の鋳塊については600℃×3時間の均質化処理を、またろう材用の鋳塊については500℃×1時間の均質化処理を、それぞれ施す一方、ろう材用Al合金の鋳塊については、更に熱間圧延を行なって、所定の厚さ(約1.5mm)の板材(第二の部材)を得た。
上記において、純度が99.99質量%の高純度アルミニウムからなる心材(20)を用いて得られたクラッド材(20mm×20mm×1mmt)と、アルミニウム合金(A3003)板材(50mm×50mm×1mmt)とを重ね合わせ、カーボン治具で固定した後、真空ろう付けを行なった。なお、このろう付け時の到達真空度(圧力)は、5×10-5torr以下、最高到達温度は600℃とし、更に、かかる到達温度における保持時間は3分とした。
上記で得られたアルミニウム純度が異なる各種のアルミニウム心材(20)と、アルミニウム合金ろう材(A4004)からなる皮材(22)とにて構成されるクラッド材(16)を用いて、熱応力緩和性を評価した。なお、アルミニウム純度が99.9%のアルミニウム心材(20)の片面に対して、アルミニウム合金ろう材(A4004)からなる皮材(22)が設けられてなるクラッド材(16)にあっては、その一つの皮材(22)の厚さが0.05mmとなるようにされている。そして、ぞれぞれのクラッド材(16)について、その熱応力緩和性を、それぞれの心材(20)の機械的特性により評価し、素子(14)の温度上昇を想定した150℃における耐力が25MPa以下であれば○、それを超えた時に×として、その結果を、下記表3に示した。
4,14 半導体素子
6 はんだ(ろう)
8,18 冷却水通路
10 半導体素子冷却装置
16 クラッド材
20 心材
22 ろう材
Claims (8)
- 心材の片面或いは両面に、Al−Si系合金ろう材からなる皮材をクラッドしたアルミニウム・クラッド材であって、該心材が、不可避的不純物の含有量を0.1質量%以下とした、アルミニウム純度が99.9質量%以上の高純度アルミニウムからなる発熱部品冷却装置用アルミニウム・クラッド材を製造する方法にして、
前記高純度アルミニウムからなる第一の部材と、前記ろう材からなる第二の部材とを用い、該第一の部材の片面或いは両面に該第二の部材を重ね合わせた後、熱間圧延を行なうことを特徴とする発熱部品冷却装置用アルミニウム・クラッド材の製造方法。 - 前記熱間圧延が、前記第一及び第二の部材を相互に接合する前段の工程と、それら部材の接合物を目標とする板厚にまで圧延する後段の工程とを含み、且つ該前段工程における圧延速度が、該後段工程における圧延速度よりも低くなるようにした請求項1に記載の発熱部品冷却装置用アルミニウム・クラッド材の製造方法。
- 前記熱間圧延の開始温度:T(℃)と開始速度:V(m/分)とが、次式:
V<(T−400)/15
を満たすように、前記熱間圧延が実施される請求項1又は請求項2に記載の発熱部品冷却装置用アルミニウム・クラッド材の製造方法。 - 前記熱間圧延の開始温度が、500℃以上である請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の発熱部品冷却装置用アルミニウム・クラッド材の製造方法。
- 前記アルミニウム・クラッド材が、0.5mmを超え、3mm以下の厚さを有している請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載の発熱部品冷却装置用アルミニウム・クラッド材の製造方法。
- 前記心材が、不可避的不純物の含有量を0.01質量%以下とした、アルミニウム純度が99.99質量%以上の高純度アルミニウムからなることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一つに記載の発熱部品冷却装置用アルミニウム・クラッド材の製造方法。
- 前記心材が、不可避的不純物の含有量を0.001質量%以下とした、アルミニウム純度が99.999質量%以上の高純度アルミニウムからなることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一つに記載の発熱部品冷却装置用アルミニウム・クラッド材の製造方法。
- 前記皮材のクラッド厚さが、0.005mm〜0.1mmである請求項1乃至請求項7の何れか一つに記載の発熱部品冷却装置用アルミニウム・クラッド材の製造方法。
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