JP2010177290A - 半導体チップの検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】より多くのデータを取得できるようにした半導体チップの検査方法を提供する。
【解決手段】複数の試験チップに通常試験を実施する工程と、複数の試験チップの中から、予め設定されたサンプリング頻度に基づいて特別試験の対象となる試験チップ(即ち、特定チップ)を選択する工程と、特定チップに特別試験を実施する工程と、を含む。特別試験では、特定チップに負荷を与えてこれを破壊又は劣化させる。プローブ検査の工程で、より多くのデータを取得することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、半導体チップの検査方法に関する。
半導体装置の製造工程としては、ウエーハ上に複数個の半導体チップ(即ち、集積回路)を作り込む前工程と、前工程で作られた複数個の半導体チップをダイシングにより個片化し、個片化された各々の半導体チップをそれぞれパッケージに封入する後工程とがある。また、多くの場合、前工程と後工程との間には、前工程で形成された半導体チップが良品か否かを検査する工程が設けられている。この検査工程は、例えばプローブ検査と呼ばれている。例えば、特許文献1には、(プローブ検査として)半導体チップの良否を判定する合否判定テストや、半導体チップの電気的特性を測定する特性測定テストなどを実施することが開示されている。
特開2003−188216号公報
ところで、プローブ検査は、ウエーハに形成された個々の半導体チップが正しく機能するか否かを調べ、その良否を判定する検査である。例えば、テスト用の入力信号に対して、所定の出力信号が得られるか否かを確認したり、リーク電流が規格値以下に収まっているか否かを確認したりする検査である。プローブ検査は、各試験項目について、規格値を満たすか否かを調べる定性的な検査であり、半導体チップの実力を定量的に把握するための検査ではない。
ここで、半導体チップの実力を定量的に把握するためには、例えば破壊試験のように通常の量産工程に用いる試験内容とは異なる試験(以下、特別試験という。)を行う必要がある。
例えば、半導体チップに含まれるMOSトランジスタについて、そのゲート絶縁膜の耐圧を詳細に知るためには、ゲート電圧を徐々に上昇させていき、ゲート絶縁膜が破壊されるときのゲート電圧値を測定する必要がある。また、半導体チップに含まれる不揮発性メモリ(例えば、EEPROM)などの記憶素子について、その書き換え可能回数を詳細に知るためには、データの書き込みと消去(即ち、書き換え)を繰り返し行い、データを保持できなくなるときの書き換え回数を求める必要がある。或いは、実使用で予想される回数以上(例えば、千回又は一万回)の書き換えが可能か否か、実際に行ってみる必要がある。
上記の特別試験では、半導体チップは破壊されたり、その寿命が著しく低下したりするため、製品としての価値はなくなり、当然、出荷することができなくなる。そのため、今までのプローブ検査では、半導体チップに対して特別試験を行うことはなかった。即ち、量産性を考慮した場合、製品としての半導体チップに対して特別試験を行うことはなく、スクライブラインに形成されるTEG(Test Element Group)等に対してのみ、破壊検査が行われていた。
しかしながら、TEGは、半導体チップを構成する素子や構造の一部を切り出したり、評価に適した専用の回路で構成されたりしたものである。TEGは、製品としての半導体チップと構造が異なり、デザインルールが異なる場合もある。それゆえ、プロセス工程の製造条件変更や、長期的な特性変動、製造ばらつきを考慮した場合、TEGによる評価だけでは、十分なデータを得ることができない可能性があった。
そこで、本発明のいくつかの態様に係る半導体チップの検査方法は、このような事情に鑑みてなされたものであって、より多くのデータを取得できるようにした半導体チップの検査方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る半導体チップの検査方法は、複数の半導体チップに通常試験を実施する工程と、前記複数の半導体チップの中から、予め設定されたサンプリング頻度に基づいて特別試験の対象となる半導体チップを選択する工程と、選択された前記半導体チップに前記特別試験を実施する工程と、を含み、前記特別試験では、前記半導体チップに負荷を与えて当該半導体チップを破壊又は劣化させることを特徴とするものである。
また、上記の検査方法において、前記特別試験の対象となる半導体チップを選択する工程では、前記通常試験により良品と判定された半導体チップの中から、予め設定されたサンプリング頻度に基づいて特別試験の対象となる半導体チップを選択することを特徴としても良い。
また、上記の検査方法において、前記特別試験が実施された前記半導体チップを全て不良品と判定する工程、をさらに含むことを特徴としても良い。
また、上記の検査方法において、前記複数の半導体チップは基板に形成されており、前記通常試験及び前記特別試験では、当該両試験を実施するための装置として、前記基板に探針を接触させて前記半導体チップとの間で信号を送受するプローバーを用いることを特徴としても良い。ここで、「基板」としては、例えばウエーハ又は、液晶表示装置などで使用されるガラス基板などが挙げられる。
また、上記の検査方法において、前記半導体チップはMIS構造のトランジスタを有し、前記特別試験では、前記負荷として前記トランジスタのゲート電極に電圧を印加すると共に、前記電圧の絶対値を徐々に大きくして、前記トランジスタのゲート絶縁膜が破壊されるときの電圧値を測定することを特徴としても良い。ここで、「MIS」とは、Metal Insulator Semiconductorのことである。MIS構造において、ゲート絶縁膜が酸化膜の場合が、MOS(Metal Oxide Semiconductor)構造である。
また、上記の検査方法において、前記半導体チップはデータの書き換え可能な記憶素子を有し、前記特別試験では、前記負荷としてデータの書き換えを繰り返し行い、書き換え可能な回数の限界値を求めることを特徴としても良い。
また、上記の検査方法において、前記半導体チップはデータの書き換え可能な記憶素子を有し、前記特別試験では、前記負荷としてデータの書き換えを繰り返し行い、実使用で予想される回数以上の書き換えが可能か否かを確認することを特徴としても良い。
本発明の別の態様に係る半導体チップの検査方法は、複数の半導体チップに通常試験を実施する工程と、前記通常試験で測定されるデータに基づいて、前記複数の半導体チップの中から特別試験の対象となる半導体チップを選択する工程と、選択された前記半導体チップに前記特別試験を実施する工程と、を含み、前記特別試験では、前記半導体チップに負荷を与えて当該半導体チップを破壊又は劣化させることを特徴とするものである。
また、上記の検査方法において、前記特別試験の対象となる半導体チップを選択する工程では当該半導体チップとして、前記通常試験で測定されるデータが所定の範囲から外れた半導体チップを選択することを特徴としても良い。
本発明のさらに別の態様に係る半導体チップの検査方法は、基板に形成された複数の半導体チップに通常試験を実施する工程と、前記基板内の所定位置に形成された半導体チップに特別試験を実施する工程と、を含み、前記特別試験では、前記半導体チップに負荷を与えて当該半導体チップを破壊又は劣化させることを特徴とするものである。
本発明の第1実施形態に係る特定チップの選択例を示す図(その1)。 本発明の第1実施形態に係る特定チップの選択例を示す図(その2)。 本発明の第1実施形態に係る特定チップの選択例を示す図(その3)。 本発明の実施形態に係る検査装置10の構成例を示す図。 第1実施形態に係る検査方法を示すフローチャート(その1)。 第1実施形態に係る検査方法を示すフローチャート(その2)。 第2実施形態に係る検査方法を示すフローチャート(その1)。 第2実施形態に係る検査方法を示すフローチャート(その2)。 第2実施形態に係る検査方法を示すフローチャート(その3)。 第3実施形態を説明するための測定結果の一例を示す図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する各図において、同一の構成を有する部分には同一の符号を付し、その重複する説明は省略する。
(1)第1実施形態
図1(a)〜図3(b)は、本発明の第1実施形態に係る特定チップの選択例を示す概念図である。以下の第1〜第3実施形態では、プローブ検査の工程で、ウエーハに形成された複数の半導体チップに対して通常試験を実施すると共に、特定の半導体チップに対して特別試験を実施する場合について説明する。
ここで、通常試験とは、ウエーハに形成された個々の半導体チップが正しく機能するか否かを調べ、その良否を判定する試験である。例えば、テスト用の入力信号に対して、所定の出力信号が得られるか否かを確認したり、リーク電流が規格値以下に収まっているか否かを確認したりする試験である。通常試験は、各試験項目について、規格値を満たすか否かを調べる定性的な試験である。また、通常試験では、半導体チップに加えられる電圧・電流等の大きさや書き換え回数等は半導体チップの破壊や劣化につながらない範囲内(例えば、電気製品に組み込まれて使用される際の最大定格の範囲内や、1又は2回程度の書き換え回数)に抑えられている。
一方、特別試験とは、ウエーハに形成された半導体チップに負荷を与えてこれを意図的に破壊又は劣化させることにより、半導体チップの真の実力を定量的に把握する試験である。例えば、半導体チップに含まれるMOSトランジスタについて、ゲート電圧を徐々に上昇させていき、ゲート絶縁膜が破壊されるときのゲート電圧値を測定する試験である。又は(及び)、半導体チップに含まれる不揮発性メモリ(例えば、EEPROM)などの記憶素子について、データの書き込みと消去(即ち、書き換え)を繰り返し行い、データを保持できなくなるときの書き換え回数を測定する試験である。或いは、実使用で予想される回数以上(例えば、千回又は一万回)の書き換えを実際に行う試験である。
このように、特別試験とは、破壊又は劣化を伴うものであり、例えば、最大定格より高い電圧、電流を印加するような耐圧試験、又は、不揮発性メモリのEnduranceの実力把握試験、その他、通常試験では(破壊等のおそれから)測定することが困難な試験のことである。
以上を前提に、この第1実施形態では、図1(a)〜図3(b)に示すように、特別試験の対象となる半導体チップ(以下、特定チップともいう。)1aを、ウエーハWの面内におけるTEG2の形成位置や、露光工程で形成されるパターン(以下、露光パターンともいう。)のショット依存性、工程変動の影響が出やすい位置、ウエーハ間やロット間で生じるばらつきなどを考慮して任意に決めることができる。
例えば、図1(a)及び(b)に示すように、ウエーハWの面内にTEG2が形成されている場合は、このTEG2に隣接する半導体チップ1を特定チップ1aとする。また、ウエーハWの面内にTEG2が例えば5箇所形成されている場合は、これら5箇所のTEG2にそれぞれ隣接する5個の半導体チップ1を特定チップ1aとする。これにより、特別試験の結果を、隣接するTEG2の測定結果と関連付けて評価することができる。
また、図2(a)に示すように、同一ロット内の複数のウエーハWにおいて、それぞれ同じ位置にある半導体チップ1を特定チップ1aとしても良い。これにより、特別試験の結果について、(同一ロット内での)ウエーハW間のばらつきを把握することができる。
また、図2(b)に示すように、ロットナンバー(No.)が異なる複数のウエーハWにおいて、それぞれ同じ位置にある半導体チップ1を特定チップ1aとしても良い。これにより、特別試験の結果について、ロット間のばらつきを把握することができる。なお、各ロットにおいて、ウエーハNo.は同じ数字で揃えても良いし、異なる数字であっても良い。特別試験の試験項目について、ウエーハNo.に依存したばらつきが存在する場合は、ウエーハNo.を同じ数字に揃えることにより、測定値からウエーハNo.に依存したばらつきを排除することができる。その他、図2(c)に示すように、任意のウエーハNo.の任意の半導体チップ1を特定チップ1aとしても良い。
また、図3(a)及び(b)に示すように、露光パターンにショット依存性がある場合は、一つのショット3内に含まれる複数の半導体チップ1を特定チップ1aとしても良い。ここで、一つのショット3とは、一枚のレチクルによって同時に露光される範囲のことである。図3(a)に示すように、特定チップ1aを平面視で斜め方向に複数個設定すると、一つのショット3内における斜め方向のばらつきを把握することができる。また、図3(b)に示すように、特定チップ1aを平面視で縦方向に複数個設定すると、一つのショット3内における縦方向のばらつきを把握することができる。
以上示したように、本発明では、例えば工程変動、4M(Machine:機械、Man:人、Method:方法、Material:材料)、ばらつき、品質確認など、種々の要因を考慮して、特定チップ1aを任意に選択することができる。
さらに、本発明では、特定チップ1aの選択ルールを予め複数のレベルに分けて決めておいても良い。例えば、レベル1では、特定チップを1ロット当たり1枚のウエーハから3チップ/ウエーハの割合で選択する。レベル2では、特定チップを全ウエーハから3チップ/ウエーハの割合で選択する。レベル3では、特定チップを全ウエーハから5チップ/ウエーハの割合で選択する。レベル4では、特定チップを全ウエーハから5チップ(但し、同一ショット内)/ウエーハの割合で選択する。
このように、特定チップ1aの選択ルールを予め複数のレベルに分けて決めておけば、レベル1〜4の何れか一を選択することにより、特定チップの選択を容易に行うことができる。また、工程変動などの種々の要因に応じて、レベルの選択を随時変更しても良い。レベルの種類とその選択ルールの内容は、例えば、後述のデータベース14に格納しておけば良い。これにより、テスター12が各レベルの選択を行うことができる。次に、半導体チップの検査装置について説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る検査装置10の構成例を示す概念図である。この検査装置10は、例えばプローブ検査の工程で使用されるものであり、ウエーハWに形成された複数個の半導体チップ1を1個ずつ、又は、複数個ずつ検査する装置である。図4に示すように、この検査装置10は、プローバー11と、テスター12と、第1〜第3のデータベース13〜15と、を有する。
これらの中で、プローバー11は、図示しないが、ウエーハWを固定するためのステージと、プローブカードとを含み、ウエーハWに形成された半導体チップ1のパッド電極にプローブカードの探針(即ち、プローブピン)を接触させる機能を有する。また、テスター12は、プローバー11に電源及び各種の試験用の信号を供給すると共に、半導体チップ1のパッド電極に出力される信号を解析して、半導体チップ1が正常に動作するか否かを確認する機能を有する。なお、テスター12とプローバー11との間は例えば信号線で接続されており、この信号線を介して上記の電圧供給と、信号の授受が行われる。
また、第1のデータベース13は、通常試験を実行するためのプログラムと、その試験項目を格納するものである。第2のデータベース14は、特別試験を実行するためのプログラムと、その試験項目、特定チップ1aの位置情報を格納するものである。特定チップ1aの位置情報には、例えば、ロットNo.や、ウエーハWNo.や、ウエーハW面内における特定チップ1aの座標位置(即ち、チップアドレス)に関する情報が含まれる。第3のデータベース15は、通常試験の結果と、特別試験の結果を格納するものである。
これらのデータベース13〜15は、例えばハードディスク等の記憶装置で構成されている。データベース13〜15は、テスター12の内部に組み込まれていても良いし、複数台のテスター12を制御するホストコンピュータの内部に組み込まれていても良い。データベース13〜15がホストコンピュータの内部に組み込まれている場合は、ホストコンピュータと複数台のテスター12との間が共通の信号線(即ち、バス)で接続されており、この信号線を介して、ホストコンピュータ内のデータベース13、14からテスター12に各種プログラムが送信されるようになっている。また、上記の信号線を介して、テスター12からホストコンピュータ内のデータベース15に試験結果が送信されるようになっている。
また、この検査装置10では、データベース13に格納されている通常試験の試験項目と、データベース14に格納されている特別試験の試験項目とを任意に組み合わせて1種類、又は2種類以上のテストプログラムを作ることができる。また、この組み合わせ内容を任意に変更することにより、各半導体チップ1に対する試験内容を容易に変更することができる。試験内容の変更は、例えばテスター21又はホストコンピュータの演算処理機能により行われる。次に、上記の検査装置10を用いて半導体チップ1を検査する場合について説明する。
図5は、本発明の第1実施形態に係る半導体チップ1の検査方法を示すフローチャートである。
まず始めに、図5のステップA1では、例えば図1(a)〜図3(b)に示したウエーハWをプローバー11内のステージ上に配置した状態で、次に試験する半導体チップ1(以下、試験チップ1という。)のチップアドレスを読み出す。この読み出しは例えばプローバー11が行う。読み出されたチップアドレスは、プローバー11からテスター12に送信される。
次に、図5のステップA2では、読み出されたチップアドレスから、試験チップ1が特定チップ1aであるか否かを判断する。ここでは、データベース14からテスター12に特定チップ1aの位置情報が送信され、この位置情報と(プローバー11が読み出した)チップアドレスとが一致するか否かをテスター12が判断する。一致する場合は、試験チップ1は特定チップ1aであると判断され、ステップA8に進む。また、一致しない場合は、試験チップ1は特定チップ1aではないと判断され、ステップA3に進む。
図5のステップA3では、試験チップ1に対して通常試験を実施する。通常試験の内容は上記した通りである。このとき、データベース13からテスター12に通常試験を実行するためのプログラムが送信され、テスター12はこのプログラムに従って試験チップ1に通常試験を実施する。
図5のステップA4では、通常試験の結果に基づいて、試験チップ1の合否を判定する。合格(即ち、良品)の場合はステップA5へ進み、当該試験チップ1についての良品判定が確定される。一方、不合格(即ち、不良品)の場合ステップA6へ進み、不良品との判定が確定される。良否判定とその確定の処理は、テスター12が行う。
次に、図5のステップA7では、通常試験の結果がテスター12からデータベース15に送信され、格納される。試験結果には、良否判定の結果と、この結果の裏づけとなる測定データ(例えば、試験チップ1から出力される信号の状態(「1」or「0」)、試験チップ1から出力される電圧値、電流値、或いは、試験チップ1に含まれる抵抗体の抵抗値、コンデンサの容量値など)とが含まれる。
一方、図5のステップA8では、(特定チップ1aである)試験チップ1に対して特別試験を実施する。特別試験の内容は上記した通りである。このとき、データベース14からテスター12に特別試験を実行するためのプログラムが送信され、テスター12はこのプログラムに従って試験チップ1に特別試験を実施する。ステップA8の後は、ステップA6へ進む。特別試験により、試験チップ1は破壊され、又は劣化しているため、特別試験が実施された試験チップ1は全て不良品と判定し、これを確定させる。その後、ステップA7へ進み、特別試験の結果を出力する。ここでは、特別試験の結果がテスター12からデータベース15に送信され、格納される。
ステップA7の後は、ステップA9へ進む。ステップA9では、次の試験チップ1の有無をテスター12確認する。次の試験チップ1がある場合はステップA1に戻り、無い場合は図5のフローチャートを終了する。
このように、本発明の第1実施形態によれば、特定チップ1aに対して破壊又は劣化を伴う特別試験を実施することにより、従来は把握することができなかった半導体チップ1の真の実力値を把握することができる。また、例えば、特別試験の結果に基づいてプロセス等を改善することができるので、半導体チップ1の品質レベルの向上を期待することができる。プローブ検査の工程で生産性の低下を抑えつつ、多種多様なデータを得ることができる。
なお、この第1実施形態では、特定チップ1aに対して通常試験を実施しない場合について説明した(例えば、図5を参照。)。しかしながら、本発明はこれに限られることはなく、特定チップ1aに対して通常試験と特別試験の両方を実施するようにしても良い。例えば、図6に示すようなフローチャートであっても良い。このような手順であっても、図5のフローチャートと同様の効果を得ることができる。
(2)第2実施形態
第1実施形態では、ウエーハWの面内に形成されたTEG2の形成位置や、露光パターンのショット依存性、工程変動の影響が出やすい位置、ウエーハW間やロット間で生じるばらつきなどを考慮して、特定チップ1aを選択する場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限られることはない。本発明では、例えば、予め設定されたサンプリング頻度に基づいて、特定チップ1aを選択するようにしても良い。
図7は、本発明の第2実施形態に係る半導体チップ1の検査方法を示す工程図である。
まず始めに、図7のステップB1では、例えばウエーハWに形成された任意の試験チップ1にプローブピンを接触させて、通常試験を実施する。通常試験の内容は上記した通りである。このとき、データベース13からテスター12に通常試験を実行するためのプログラムが送信され、テスター12はこのプログラムに従って試験チップ1に通常試験を実施する。
次に、図7のステップB2では、通常試験の結果に基づいて、試験チップ1の合否を判定する。合格(即ち、良品)の場合はステップB3へ進み、良品判定が確定される。一方、不合格(即ち、不良品)の場合ステップB4へ進み、不良品との判定が確定される。良否判定とその確定の処理は、テスター12が行う。
次に、図7のステップB5では、良品判定の累積数が規定回数に到達したか否かを確認する。ここで、規定回数は、予め任意に設定される数である。例えば、規定回数が100回に設定されている場合、上記の累積数が1〜99であれば規定回数に到達していないと判定してステップB8へ進む。また、上記の累積数が100であれば規定回数に到達していると判定してステップB6へ進む。なお、ステップB8へ進む場合は、累積数が0(ゼロ)にリセットされ、数の累積は再び1から始められる。このように、ステップB5では、良品と判定された試験チップ1の中から、予め設定されたサンプリング頻度(例えば、100回に1回など)に基づいて、特定チップ1aが選択される。
図7のステップB6では、(特定チップ1aに選択された)試験チップ1に対して特別試験を実施する。特別試験の内容は上記した通りである。このとき、データベース15からテスター12に特別試験を実行するためのプログラムが送信され、テスター12はこのプログラムに従って試験チップ1に特別試験を実施する。ステップB6の後は、ステップB7へ進む。特別試験により、試験チップ1は破壊され、又は劣化しているため、特別試験が実施された試験チップ1は全て不良品と判定し、これを確定させる。その後、ステップB8へ進む。
図7のステップB8では、ステップB1、B6で行われた通常試験又は特別試験の結果を出力する。ここでは、通常試験又は特別試験の結果がテスター12からデータベース15に送信され、格納される。ステップB8の後は、ステップB9へ進む。ステップB9では、次の試験チップ1の有無をテスター12確認する。次の試験チップ1がある場合はステップB1に戻り、無い場合は図7のフローチャートを終了する。
このように、本発明の第2実施形態によれば、第1実施形態と同様、特定チップ1aに対して破壊又は劣化を伴う特別試験を実施することにより、従来は把握することができなかった半導体チップ1の真の実力値を把握することができる。また、例えば、特別試験の結果に基づいてプロセス等を改善することができるので、半導体チップ1の品質レベルの向上を期待することができる。プローブ検査の工程で生産性の低下を抑えつつ、多種多様なデータを得ることができる。
さらに、第1実施形態と異なり、特定チップ1aのチップアドレスを事前に設定する必要がない。これにより、例えば、プローバー11とテスター12との間でチップアドレスに関する情報が通信できない装置でも、特定チップ1aの選択が可能である。
なお、この第2実施形態では、通常試験で良品判定された試験チップ1のみを特定チップ1aに選択する場合について説明した(例えば、図7を参照。)。しかしながら、本発明はこれに限られることはなく、通常試験で不良品と判定された試験チップ1を特定チップに選択しても良い。また、良品、不良品に関係なく、通常試験の実施累積数が規定数に到達したときの試験チップ1を特定チップ1aとしても良い。例えば、図8又は図9に示すようなフローチャートであっても良い。図8では、通常試験で不良品と判定された試験チップ1のみを特定チップ1aに選択するため、図7に示したステップB7が省略されている。また、図9では、良品判定(又は、不良判定)の累積数ではなく、通常試験の実施累積数が規定値に到達したか否かを確認している。この確認は、図9のステップB5、B5´で行う。また、通常試験の実施累積数が規定値に到達した後は、累積数が0(ゼロ)にリセットされ、数の累積は再び1から始められる。このような手順であっても、図7のフローチャートと同様の効果を得ることができる。
また、上記の第2実施形態では、図7〜図9のフローチャートをプローブ検査の工程(即ち、半導体チップをダイシングする前の検査工程)に適用する場合について説明した。しかしながら、図7〜図9のフローチャートは、プローブ検査以外の検査工程にも適用することができ、例えば、半導体チップをダイシングし、パッケージに封入した後のファイナル検査の工程にも適用することができる。
(3)第3実施形態
上記の第1、第2実施形態の他に、本発明では、前記通常試験で測定されるデータに基づいて、複数の半導体チップ1の中から特定チップ1aを選択するようにしても良い。即ち、通常試験の測定データを参照して、ある試験項目の特性値が指定範囲から外れた場合は、その特性値が外れた試験チップ1を特定チップ1aに選択して、特別試験を実施しても良い。
図10は、通常試験の測定結果の一例を示す概念図である。図10の横軸は試験チップ1のNo.を示し、縦軸はある特性値の値を示す。
図10に示すように、No.1〜41の試験チップ1の特性値は全て規格範囲内にある。しかしながら、No.25の試験チップ1の特性値は、他の試験チップ1の特定値よりも大きく、特性値のトレンド(例えば、±3σの範囲)から外れている。このように、ある試験項目の特性値が規格範囲内であったとしても、トレンドから外れているような場合は、そのトレンドから外れている試験チップ1を特定チップ1aに選択して、特別試験を実施する。これにより、半導体チップ1の特性値をより詳細に把握することができる。また、仮に、この特別試験の測定結果に異常があれば、測定中のウエーハW全体に何らかの不具合が生じている可能性もある。そのような場合は、例えば、このウエーハW全体を不良品として処理すると共に、その不良原因を解析して不具合の発見と、改善に役立てるようにしても良い。
このように、本発明の第3実施形態によれば、第1、第2実施形態と同様、特定チップ1aに対して破壊又は劣化を伴う特別試験を実施することにより、半導体チップ1の実力値をより詳細に把握することができる。これにより、半導体チップ1の品質レベルの向上を期待することができる。また、第2実施形態と同様に、特定チップ1aのチップアドレスを事前に設定する必要がないので、例えば、プローバー11とテスター12との間でチップアドレスに関する情報が通信できない装置でも、特定チップ1aの選択が可能である。
なお、この第3実施形態で説明した半導体チップの検査方法は、プローブ検査以外の検査工程にも適用することができる。例えば、第2実施形態と同様、ファイナル検査の工程にも適用することができる。
1 半導体チップ(試験チップ)、1a 特定チップ、2 TEG、3 ショット、10 検査装置、11 プローバー、12 テスター、13〜15 データベース、W ウエーハ

Claims (10)

  1. 複数の半導体チップに通常試験を実施する工程と、
    前記複数の半導体チップの中から、予め設定されたサンプリング頻度に基づいて特別試験の対象となる半導体チップを選択する工程と、
    選択された前記半導体チップに前記特別試験を実施する工程と、を含み、
    前記特別試験では、前記半導体チップに負荷を与えて当該半導体チップを破壊又は劣化させることを特徴とする半導体チップの検査方法。
  2. 前記特別試験の対象となる半導体チップを選択する工程では、
    前記通常試験により良品と判定された半導体チップの中から、予め設定されたサンプリング頻度に基づいて特別試験の対象となる半導体チップを選択することを特徴とする請求項1に記載の半導体チップの検査方法。
  3. 前記特別試験が実施された前記半導体チップを全て不良品と判定する工程、をさらに含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体チップの検査方法。
  4. 前記複数の半導体チップは基板に形成されており、
    前記通常試験及び前記特別試験では、当該両試験を実施するための装置として、前記基板に探針を接触させて前記半導体チップとの間で信号を送受するプローバーを用いることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の半導体チップの検査方法。
  5. 前記半導体チップはMIS構造のトランジスタを有し、
    前記特別試験では、前記負荷として前記トランジスタのゲート電極に電圧を印加すると共に、前記電圧の絶対値を徐々に大きくして、前記トランジスタのゲート絶縁膜が破壊されるときの電圧値を測定することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の半導体チップの検査方法。
  6. 前記半導体チップはデータの書き換え可能な記憶素子を有し、
    前記特別試験では、前記負荷としてデータの書き換えを繰り返し行い、書き換え可能な回数の限界値を求めることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の半導体チップの検査方法。
  7. 前記半導体チップはデータの書き換え可能な記憶素子を有し、
    前記特別試験では、前記負荷としてデータの書き換えを繰り返し行い、実使用で予想される回数以上の書き換えが可能か否かを確認することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の半導体チップの検査方法。
  8. 複数の半導体チップに通常試験を実施する工程と、
    前記通常試験で測定されるデータに基づいて、前記複数の半導体チップの中から特別試験の対象となる半導体チップを選択する工程と、
    選択された前記半導体チップに前記特別試験を実施する工程と、を含み、
    前記特別試験では、前記半導体チップに負荷を与えて当該半導体チップを破壊又は劣化させることを特徴とする半導体チップの検査方法。
  9. 前記特別試験の対象となる半導体チップを選択する工程では当該半導体チップとして、
    前記通常試験で測定されるデータが所定の範囲から外れた半導体チップを選択することを特徴とする請求項8に記載の半導体チップの検査方法。
  10. 基板に形成された複数の半導体チップに通常試験を実施する工程と、
    前記基板内の所定位置に形成された半導体チップに特別試験を実施する工程と、を含み、
    前記特別試験では、前記半導体チップに負荷を与えて当該半導体チップを破壊又は劣化させることを特徴とする半導体チップの検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112415365A (zh) * 2020-11-18 2021-02-26 海光信息技术股份有限公司 一种芯片测试方法、装置、电子设备及存储介质

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