JP2010177107A - ケーブルコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】同軸ケーブルを構成する材料にクリープが発生しやすい材料を用いた場合であっても、同軸ケーブルとケーブルコネクタとの電気的な接続を確保できるケーブルコネクタを提供する。
【解決手段】本発明に係るケーブルコネクタ1は、内部導体20と、内部導体20の外周に設けられる絶縁体と、絶縁体の外周に凹凸を含んで設けられる外部導体24とを有する同軸ケーブル2を保持するガイド10と、ガイド10と嵌合し、同軸ケーブル2の外部導体24に電気的に接触するカラー7を有するシェル30とを備え、外部導体24は、アルミニウムを含んで形成され、カラー7は、外部導体24に電気的に接触すると共に、ガイド10側の表面に突起を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、ケーブルコネクタに関する。特に、本発明は、クリープ変形しやすい材料からなる導体を有するケーブルコネクタに関する。
従来、内部導体と、同心円状リングの凹凸が長手方向に同一ピッチで形成される銅管からなる外部導体とを有する同軸ケーブルと、同軸ケーブルを保持するケーブルガイドと、ケーブルガイドにねじ込みされて連結される変換部とを備え、ケーブルガイドは、同軸ケーブルの端部を外周から固定して同軸ケーブルの軸方向に移動可能な外部コンタクトを有しており、変換部は、同軸ケーブルの外部導体の端部に接続するテーパー部を含むブッシングを有しており、同軸ケーブルの外皮とケーブルガイドの内面との間にOリングを有する同軸ケーブル用コネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の同軸ケーブル用コネクタは、ケーブルガイド部と、変換部と、Oリングとを備えた3点構成であるのでコネクタ取付け時の工程を簡易化して組立てミス・部品欠損を防ぐことができ、更にOリングにより防水機能を発揮できると共に、同軸ケーブルの外部導体端部をテーパー加工する特殊工具を不要とすることができる。
特開2003−86309号公報
しかし、特許文献1に記載の同軸ケーブル用コネクタは、外部導体の端部とブッシングのテーパー部とを接続させるために外部導体を外部コンタクトで押しつけているので、外部導体にクリープが発生すると、その形状が変化する場合がある。
したがって、本発明の目的は、同軸ケーブルを構成する材料にクリープが発生しやすい材料を用いた場合であっても、同軸ケーブルとケーブルコネクタとの電気的な接続を確保できるケーブルコネクタを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、内部導体と、内部導体の外周に設けられる絶縁体と、絶縁体の外周に凹凸を含んで設けられる外部導体とを有する同軸ケーブルを保持するガイドと、ガイドと嵌合し、同軸ケーブルの外部導体に電気的に接触するカラーを有するシェルとを備え、外部導体は、アルミニウムを含んで形成され、カラーは、外部導体に電気的に接触すると共に、ガイド側の表面に突起を含むケーブルコネクタが提供される。
また、上記ケーブルコネクタは、外部導体は、ガイドのシェルへの挿抜方向に対して傾斜する外部導体傾斜面を有し、カラーは、ガイドのシェルへの挿抜方向に対して傾斜し、外部導体の傾斜面と電気的に接触すると共に、ガイド側の表面に突起を含むカラー傾斜面を含んでもよい。
また、上記ケーブルコネクタは、外部導体傾斜面及びカラー傾斜面は、挿抜方向に対して垂直方向に傾斜していてもよい。
また、上記ケーブルコネクタは、ガイドと同軸ケーブルとの間に設けられ、外部導体傾斜面をカラー傾斜面側に押さえつける弾性部材を更に備えてもよい。
また、上記ケーブルコネクタは、カラー傾斜面は、突起を覆い、外部導体を構成する材料とは異なる材料から形成される被覆層を有することもできる。
また、上記ケーブルコネクタは、ガイドとシェルとの間、及びガイドと同軸ケーブルとの間に設けられるパッキングを更に備えてもよい。
本発明に係るケーブルコネクタによれば、同軸ケーブルを構成する材料にクリープが発生しやすい材料を用いた場合であっても、同軸ケーブルとケーブルコネクタとの電気的な接続を確保できるケーブルコネクタを提供できる。
本発明の第1の実施の形態に係るケーブルコネクタに用いられる同軸ケーブルの構造図である。 本発明の第1の実施の形態に係るケーブルコネクタの概要図である。 本発明の第1の実施の形態に係るケーブルコネクタにおいて、外部導体傾斜面とカラー傾斜面とが接触している状態の概要図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係るカラーの斜視図であり、(b)は、カラー傾斜面の部分拡大断面の概要図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係る補償リングの一例を示す図であり、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る補償リングの他の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るケーブルコネクタの概要図である。 (a)は、本発明の第2の実施の形態に係るカラーの斜視図であり、(b)は、カラー傾斜面の部分拡大断面の概要図である。 本発明の第2の実施の形態に係る補償リングの一例を示す図である。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るケーブルコネクタに用いられる同軸ケーブルの構造を示し、図2は、本発明の第1の実施の形態に係るケーブルコネクタの概要を示す。
(同軸ケーブル2の構成の概要)
第1の実施の形態に係る同軸ケーブル2は、銅等の金属材料からなる内部導体20と、絶縁材料からなり、内部導体20の外周に設けられる絶縁体としての内部絶縁体22と、内部絶縁体22の外周に凹凸を含んで設けられる外部導体24とを有して形成される。
(内部導体20及び内部絶縁体22)
内部導体20は、同軸ケーブル2の横断面において当該断面の略中心に位置する。内部導体20は、シェル30が有する中心導体(図示しない)を介して信号を伝搬する。内部導体20は、単数又は複数本の軟銅等からなる線材又は銅管から形成される。なお、内部導体20を構成する線材の表面には、酸化防止用のめっき層を施すこともできる。内部絶縁体22は、内部導体20の外周を被覆して設けられる。そして、内部絶縁体22は、電気的に絶縁性を有する材料、例えば、絶縁性を有する樹脂材料から形成される。
(外部導体24)
外部導体24は、凸部24aと凹部24bとを外部表面に有して形成される。すなわち、外部導体24は、その外部表面に波形状が形成された波付菅から形成される。また、凸部24a及び凹部24bはそれぞれ、同軸ケーブル2の長手方向に間隔をおいて形成される。例えば、凸部24a及び凹部24bはそれぞれ、同軸ケーブル2の長手方向に略等間隔に形成される。また、外部導体24は、銅等の金属材料よりも軽量で、可撓性に優れると共にクリープが発生しやすい金属材料から形成される。例えば、外部導体24は、クリープ変形しやすいアルミニウムから形成される。
また、外部導体24は、その端部に、ガイド10のシェル30への挿抜方向に対して傾斜する外部導体傾斜面24cを有する。例えば、外部導体24は、当該挿抜方向に対して45°の角度で傾斜する外部導体傾斜面24cを有する。この場合、外部導体24の横断面の法線方向から外部導体傾斜面24cを見ると、外部導体傾斜面24cはフレアー面を形成することとなる。なお、外部導体傾斜面24cの傾斜角度は、同軸ケーブル2の軸方向に対して平行ではない角度(例えば、軸方向に平行な方向を0°とした場合、0°を超え180°未満の角度)で設定できる。
(ケーブルコネクタ1の構成の概要)
ケーブルコネクタ1は、同軸ケーブル2と、同軸ケーブル2を保持するガイド10と、ガイド10がねじ込まれることにより保持されるシェル30とを備える。シェル30は、接続ナット3を介して外部の電気機器等に接続される。
(ガイド10)
ガイド10は、シェル30に対してねじ作用で嵌め合わされることにより、シェル30に保持される。また、ガイド10は、同軸ケーブル2が挿入される孔を有しており、当該孔に同軸ケーブル2が挿入される。そして、同軸ケーブル2が挿入された状態のガイド10がシェル30に嵌め合わされることにより、同軸ケーブル2を保持したガイド10がシェル30に保持される。更に、同軸ケーブル2を保持するガイド10をシェル30にねじ作用で嵌め合わせ、締め付けると、外部導体24の外部導体傾斜面24cにカラー7のカラー傾斜面7aが接触する。
具体的に、ガイド10は、ガイド10の内面に組み込まれ、ガイド10のシェル30に対する挿抜方向に沿って移動可能に設けられる補償リング5と、補償リング5に接して設けられるワッシャ6と、補償リング5により押圧され、同軸ケーブル2の外部導体24をカラー7側に押圧するクランプ8と、同軸ケーブル2とガイド10の内面との間に設けられるOリング9とを有する。なお、Oリング9は、ガイド10の外面とシェル30の内面との間にも設けられる。
(補償リング5、クランプ8)
弾性部材としての補償リング5は、略円筒形状を有して金属材料から形成される。補償リング5は、例えば、リン青銅、ベリリウム銅等の弾性を有する金属材料から形成される。そして、補償リング5は、ガイド10と同軸ケーブル2との間、具体的には、ガイド10と外部導体24との間に設けられ、外部導体傾斜面24cをカラー傾斜面7a側に押さえつける。すなわち、補償リング5は、外部導体24側にクランプ8を押圧する機能を有する。クランプ8は、同軸ケーブル2の外部導体24の凹部24bの形状に対応する形状に形成される。少なくとも、クランプ8は、外部導体傾斜面24cの傾斜に対応する傾斜を有する斜面を有して形成される。そして、クランプ8の外部導体24と接している側の反対側に、補償リング5が配置される。
補償リング5は、ガイド10がシェル30に挿入され、ガイド10がシェル30側に移動すると共にその径が拡大される(以下、径が拡大することを「拡径」ということがある。)。これにより、補償リング5には拡径する前の径に戻ろうとする力(以下、「縮径力」ということがある。)が発生する。この縮径力により外部導体24が内部絶縁体22側に押圧され、この押圧に伴い、外部導体傾斜面24cがカラー7のカラー傾斜面7aに押圧される。
なお、第1の実施の形態に係る補償リング5は、ガイド10がシェル30に挿入されると、拡径されるが、第1の実施の形態の変形例においては、予め径を縮めた状態(以下、「縮径」ということがある。)の補償リング5を用いることもできる。この場合、縮径した補償リング5を補償リング5の内側から外側に向けて拡径させることにより発生する縮径力を利用して、外部導体傾斜面24cをカラー傾斜面7aに押圧させることもできる。
(ワッシャ6、Oリング9)
ワッシャ6は、補償リング5に接触して設けられ、補償リング5がガイド10のシェル30に対する挿抜方向を軸として回転することを低減する。これにより、補償リング5は、ガイド10のシェル30に対する挿抜に応じて実質的に回転せずに当該挿抜方向に沿って移動する。また、Oリング9は、同軸ケーブル2のシース26とガイド10の内表面に設けられるくぼみ部との間、凹部24bとガイド10との間、及びガイド10の外表面に設けられるくぼみ部とシェル30との間のそれぞれに設けられる。Oリング9は、外部からケーブルコネクタ1の内部に水等の異物が侵入することを防止する。
(シェル30)
シェル30は、真鍮等の金属材料から形成され、同軸ケーブル2の内部導体20に電気的に接続する中心導体(図示しない)と、中心導体をシェル30内に保持するスペーサ4と、ガイド10が挿入される側にカラー傾斜面7aを向けてシェル30内に配置されるカラー7とを有する。同軸ケーブル2を保持するガイド10がシェル30にねじ作用で固定されると、同軸ケーブル2の内部導体20とシェル30が有する中心導体とが電気的に接続する。これにより、中心導体と同軸ケーブル2との間で電気信号の伝搬が可能になる。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るケーブルコネクタにおいて、外部導体傾斜面とカラー傾斜面とが接触している状態の概要を示す。また、図4(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るカラーの斜視図であり、図4(b)は、カラー傾斜面の部分拡大断面の概要を示す。
図4(a)に示すように、カラー7は、金属材料から形成されると共に、同軸ケーブル2の内部導体20及び内部絶縁体22を挿入できる直径の開口を有して略円形状、すなわち、リング形状に形成される。第1の実施の形態においてカラー7は、開口の周囲にカラー傾斜面7aを有する。カラー傾斜面7aは、カラー7の外周側から開口の中心軸側に向かって傾斜している。カラー傾斜面7aは、カラー7の開口から離れる方向、又はカラー7の開口内に向かう方向のいずれかの傾斜を有して形成される。なお、外部導体傾斜面24cの傾斜角度を、同軸ケーブル2の軸方向に対して平行ではない角度(例えば、軸方向に平行な方向を0°とした場合、0°を超え180°未満の角度)で設定した場合、カラー傾斜面7aは、当該角度に応じて外部導体傾斜面24cとカラー傾斜面7aとが接触する角度の傾斜を有して形成される。
図4(b)に示すように、カラー傾斜面7aの表面には、突起としての複数の突起部7b及び複数の凹部7cが形成されている。突起部7bは、例えば、5μm以上20μm以下の平均高さを有して形成される。そして、同軸ケーブル2を保持するガイド10がシェル30にねじ作用で固定されると、図3に示すように外部導体傾斜面24cはカラー傾斜面7aに接触する。また、図示しないが、カラー傾斜面7aは、表面に形成されている突起を覆うと共に、外部導体24を構成する材料とは異なる材料から形成される被覆層を更に有することもできる。被覆層は、例えば、スズめっき層を用いることができる。
また、図3を参照すると、第1の実施の形態に係る外部導体24の外部導体傾斜面24cは、同軸ケーブル2の軸方向からみた場合に、フレアー状に形成されている。また、カラー7は円形に形成されている。したがって、外部導体傾斜面24cとカラー7のカラー傾斜面7aとの接触部分は、略円形状となる。
図5(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る補償リングの一例を示し、図5(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る補償リングの他の例を示す。
図5(a)を参照すると、第1の実施の形態に係る補償リング5の一例としての補償リング5aは、例えば、金属材料から略円筒形状に形成される。そして、補償リング5aは、長手方向に沿って切り欠き52を有する。補償リング5aが有する切り欠き52は、補償リング5aの一方の端から他方の端まで切り込みを入れて形成される。この切り欠き52により、補償リング5aは、弾性を発揮する。
なお、補償リング5を構成する金属材料の材質、金属材料の厚さ、補償リング5の長さ、及び切り欠き52の幅、長さ等を調整することにより、補償リング5の縮径力をガイド10がシェル30にねじ作用で固定される場合における締付力と同等の大きさにすることができる。また、外部導体24にクリープが発生して外部導体24の形状が変形した場合、ガイド10がシェル30にねじ作用で固定される場合における締付力は低下する。したがって、補償リング5の縮径力は、少なくともクランプ8を外部導体24側に押圧させる程度の大きさであればよい。
また、図5(b)を参照すると、第1の実施の形態に係る補償リング5の他の例としての補償リング5bは、補償リング5aと同様の材料から略同様の形状を有して形成される。ただし、補償リング5bは、複数の切り欠き52を有する。そして、補償リング5bが有する複数の切り欠き52はそれぞれ、補償リング5bの一方の端又は他方の端から他方の端又は一方の端に向けて途中まで切り込みを入れることにより形成される。
(第1の実施の形態の効果)
本発明の第1の実施の形態に係るケーブルコネクタ1は、カラー傾斜面7aに突起部を設けたので、カラー傾斜面7aと外部導体傾斜面24cとの接触面積を増加させることができ、カラー傾斜面7aと外部導体傾斜面24cとの接触によって発生する応力を低減できるので、外部導体24におけるクリープを低減できる。また、カラー傾斜面7aに設けられた突起部は、外部導体24の表面に生じた酸化被膜(例えば、外部導体24がアルミニウムから形成されている場合、酸化被膜は酸化アルミニウムである)を突き破るので、カラー傾斜面7aと外部導体傾斜面24cとの電気的な接続を良好にすることができる。
また、第1の実施の形態に係るケーブルコネクタ1は、弾性力を有する補償リング5によって外部導体24をカラー7側に押圧するので、外部導体24にクリープが発生して外部導体24の形状が変化した場合であっても、当該変化に追従して外部導体24をカラー7側に押圧できる。これにより、第1の実施の形態に係るケーブルコネクタ1は、外部導体24におけるクリープの発生により外部導体24のカラー7に対する接触圧力が低下した場合であっても、外部導体24とカラー傾斜面7aとの電気的な接続に要する接触圧力を適切に補償することができる。
また、第1の実施の形態に係るケーブルコネクタ1は、カラー傾斜面7aの突起部を覆う被覆層がカラー傾斜面7aに形成されており、被覆層を構成する材料と外部導体24を構成する材料とが異なる金属であるので、カラー傾斜面7aと外部導体傾斜面24cとの接触部分における電食を低減させることができる。
更に、第1の実施の形態に係るケーブルコネクタ1は、互いに傾斜面であるカラー傾斜面7aと外部導体傾斜面24cとを接触させている。これにより、補償リング5の縮径力又は拡径力が適切にカラー傾斜面7aと外部導体傾斜面24cとの接触面に伝達するので、カラー傾斜面7aと外部導体傾斜面24cとの接続を適切に維持できる。
そして、第1の実施の形態に係るケーブルコネクタ1は、クリープが発生しやすいアルミニウムを用いた同軸ケーブル2であっても、外部導体傾斜面24cとカラー傾斜面7aとの電気的接続を適切に維持できると共に、外部導体24がクリープにより変形した場合であっても補償リング5によって変形を保証して外部導体傾斜面24cとカラー傾斜面7aとの電気的接続を適切に維持できるので、軽量、かつ、可撓性に優れた同軸ケーブル2を用いることができる。これにより、従来銅を用いて形成されていた同軸ケーブルを用いることを要さないので、安価な同軸ケーブル2を用いることができる。
例えば、第1の実施の形態に係るケーブルコネクタ1は、携帯電話の基地局用途に用いることができ、外部導体24に発生したクリープに基づく外部導体24の変形に伴う相互変調(Inter−Modulation:IM)の発生を抑制できる。これにより、IM発生による電波の受信障害、電圧定在波比(Voltage Standing Wave Ratio:VSWR)の劣化、外部導体24とカラー7との接触不良に基づく接触抵抗の増加によって電圧破壊が発生することを抑制でき、当該基地局のエリア内における電波障害を抑制できる。
[第2の実施の形態]
図6は、本発明の第2の実施の形態に係るケーブルコネクタの概要図を示す。また、図7(a)は、本発明の第2の実施の形態に係るカラーの斜視図を示し、図7(b)は、カラー傾斜面の部分拡大断面の概要を示す。更に、図8は、本発明の第2の実施の形態に係る補償リングの一例を示す。
第2の実施の形態に係るケーブルコネクタ2は、第1の実施の形態とは異なる形状のカラー11及び補償リング12を備える点を除き、第1の実施の形態に係るケーブルコネクタ1と略同一の構成を備える。よって、相違点を除き、詳細な説明は省略する。
第2の実施の形態に係るケーブルコネクタ2においては、図2に示す第1の実施の形態に係るケーブルコネクタ1と異なり、外部導体24の外部導体傾斜面24cの法線、及びカラー11のカラー傾斜面11aの法線のそれぞれが、同軸ケーブル2の軸方向に対して垂直方向となるように外部導体傾斜面24c及びカラー傾斜面11aのそれぞれが形成される。
すなわち、図7(a)を参照すると、カラー11は所定の幅を有する輪状に形成される。そして、カラー11は、少なくとも同軸ケーブル2側に露出する表面であるカラー傾斜面11aの法線が、同軸ケーブル2の軸方向、すなわち、ガイド10のシェル30への挿抜方向に対して垂直な方向となるカラー傾斜面11aを有して形成される。また、図7(b)を参照すると、カラー傾斜面11aの表面には、複数の突起部11b及び複数の凹部11cが形成されている。突起部11bは、第1の実施の形態と同様に、例えば、5μm以上20μm以下の平均高さを有して形成される。
また、図8を参照すると、第2の実施の形態に係る補償リング12は、金属材料から輪状に形成され、輪の外周に間隔をおいて設けられる複数の突起部12aを有する。複数の突起部12aはそれぞれ、例えば、同軸ケーブル2側に傾けて形成される。補償リング12が有する複数の突起部12aにより、補償リング12は弾性を発揮する。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1、1a ケーブルコネクタ
2 同軸ケーブル
3 接続ナット
4 スペーサ
5、5a、5b、12 補償リング
6 ワッシャ
7、11 カラー
7a、11a カラー傾斜面
7b、11b 突起部
7c、11c 凹部
8 クランプ
9 Oリング
10 ガイド
12a 突起部
20 内部導体
22 内部絶縁体
24 外部導体
24a 凸部
24b 凹部
24c 外部導体傾斜面
26 シース
30 シェル
52 切り欠き

Claims (6)

  1. 内部導体と、前記内部導体の外周に設けられる絶縁体と、前記絶縁体の外周に凹凸を含んで設けられる外部導体とを有する同軸ケーブルを保持するガイドと、
    前記ガイドと嵌合し、前記同軸ケーブルの前記外部導体に電気的に接触するカラーを有するシェルと
    を備え、
    前記外部導体は、アルミニウムを含んで形成され、
    前記カラーは、前記外部導体に電気的に接触すると共に、前記ガイド側の表面に突起を含むケーブルコネクタ。
  2. 前記外部導体は、前記ガイドの前記シェルへの挿抜方向に対して傾斜する外部導体傾斜面を有し、
    前記カラーは、前記ガイドの前記シェルへの挿抜方向に対して傾斜し、前記外部導体の前記傾斜面と電気的に接触すると共に、前記ガイド側の表面に突起を含むカラー傾斜面を含む請求項1に記載のケーブルコネクタ。
  3. 前記外部導体傾斜面及び前記カラー傾斜面は、前記挿抜方向に対して垂直方向に傾斜する請求項2に記載のケーブルコネクタ。
  4. 前記ガイドと前記同軸ケーブルとの間に設けられ、前記外部導体傾斜面を前記カラー傾斜面側に押さえつける弾性部材を更に備える請求項2に記載のケーブルコネクタ。
  5. 前記カラー傾斜面は、前記突起を覆い、前記外部導体を構成する材料とは異なる材料から形成される被覆層を有する請求項2に記載のケーブルコネクタ。
  6. 前記ガイドと前記シェルとの間、及び前記ガイドと前記同軸ケーブルとの間に設けられるパッキングを更に備える請求項4に記載のケーブルコネクタ。
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