JP2010176010A - 光通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】静電気放電(ESD)によるVCSELの破壊や劣化を抑制して、長寿命化と信頼性の向上を図った光通信装置を提供する。
【解決手段】光通信装置は、電気信号を光信号に変換する光モジュール3と光コネクタ4とを備える。光モジュール3は、モジュール基板34と、VCSELアレイ32およびドライバIC33と、モジュールカバー35とを有する。光コネクタ4は、複数本の光ファイバを保持したコネクタ部42と光学部品60とを有する。光学部品60は、VCSELアレイ32から垂直な方向に出射される光を90度曲げた後、光ファイバの各端面に光結合させる。コネクタ部42に帯電した静電気がVCSEL32へ直接流れないように、放電パスを設けている。放電パスは、コネクタ部42とモジュール基板34上に形成されたグランドパターン70とを限りなく近づけることにより形成される第1の放電経路81を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ボード間光伝送システムや装置間(筐体間)光伝送システムに用いられる光通信装置に関し、特に面発光型半導体レーザ素子(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser、以後、VCSELと呼ぶ)の静電気放電(ESD:Electrostatic Discharge、以後、ESDと呼ぶ)対策を施した光通信装置に関する。
光通信装置には、複数の光素子およびICを有する光モジュールと、光モジュールに装着され、複数の光素子との間で光信号を並列に伝送する光コネクタとを有するモジュール構造が用いられる。このようなモジュール構造では、例えば、複数の光素子として、基板面に垂直な方向に光(光信号)を出射する面発光型半導体レーザ素子であるVCSELアレイが用いられ、ICとしてVCSELアレイを駆動するドライバICが用いられる。
VCSELはESDに非常に弱いことが知られている(例えば、非特許文献1および非特許文献2参照)。また、液晶モジュールにおいて、静電気による駆動ICの破壊を低減する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−109395号公報
「VCSELを利用した超高速光リンク技術の研究会春」富士ゼロックス株式会社 光システム事業開発部 First published in Proceedings of the SPIE, vol. 5737
ところで、VCSELなどの光素子を用いる光通信装置では、VCSELがESDに非常に弱いため、ESDによるVCSELの破壊や劣化を抑制して、長寿命化と信頼性の向上を図ることが重要な課題となっている。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る光通信装置は、モジュール基板と、該基板上に実装された光素子を有し、電気信号を光信号に或いは光信号を電気信号に変換する光モジュールと、前記光モジュールに装着され、前記光素子との間で前記光信号を伝送する光コネクタと、を備え、前記光コネクタに伝わった静電気が、該光コネクタから前記光素子へ伝わらないように放電パスを設けたことを特徴とする。
この構成によれば、静電気が光コネクタやファイバ(リボンファイバ)から光素子へ伝わらないように放電パスを設けているので、光コネクタやファイバ(リボンファイバ)に人の手が触れて光コネクタが帯電した時に、静電気放電(ESD)が原因となったサージ(ESDサージ)が光コネクタから光素子へ流入するのが抑制される。これにより、ESDによる光素子の破壊を抑制して、長寿命化と信頼性の向上を図ることができる。つまり、光コネクタから光素子へのESDサージ流入による光素子の破壊を低減することができる。ここで、「光素子」は、VCSELなどの発光素子と、フォトダイオードなどの受光素子とを含む意味で用いる。
本発明の他の態様に係る光通信装置は、前記放電パスは、前記光コネクタと前記モジュール基板上に形成されたグランドパターンとを限りなく近づけることにより形成される第1の放電経路を有することを特徴とする。この構成によれば、光コネクタからのESDサージが、光コネクタとモジュール基板上のグランドパターンとを限りなく近づけることにより形成される第1の放電経路に流入するので、ESDサージが光コネクタから光素子へ流入するのが抑制される。
本発明の他の態様に係る光通信装置は、前記光コネクタが前記モジュール基板上に形成されたグランドパターンと接することにより、前記第1の放電経路が形成されていることを特徴とする。この構成によれば、第1の放電経路は、光コネクタがモジュール基板上のグランドパターンと接することにより形成されているので、光コネクタからのESDサージが第1の放電経路により一層流入しやすくなり、ESDサージが光コネクタから光素子へ流入するのが更に抑制される。
本発明の他の態様に係る光通信装置は、前記光コネクタの表面の少なくとも一部で、前記モジュール基板上に形成されたグランドパターンに近接或いは接している部分が導電性であることを特徴とする。この構成によれば、光コネクタからのESDサージが第1の放電経路により一層流入しやすくなり、ESDサージが光コネクタから光素子へ流入するのが更に抑制される。
本発明の他の態様に係る光通信装置は、光コネクタの表面の少なくとも一部には金属膜が形成されていることを特徴とする。
本発明の他の態様に係る光通信装置は、前記光素子および該光素子と電気的に接続されるICの少なくとも一部を覆って前記モジュール基板に固定されるモジュールカバーを備え、前記モジュールカバーの少なくとも一部は電気導電性を有し、前記放電パスは、前記モジュールカバーを前記モジュール基板上に形成されたグランドパターンに接地させることにより形成される第2の放電経路を有することを特徴とするとする。
この構成によれば、光コネクタからのESDサージが、電気導電性を有するモジュールカバーをモジュール基板上のグランドパターンに接地させることにより形成される第2の放電経路に流入するので、ESDサージが光コネクタから光素子へ流入するのが抑制される。
本発明の他の態様に係る光通信装置は、前記ICと対向する前記モジュールカバーの内面には、電気導電性を有する放熱用の金属板が固定されており、前記放電パスは、前記光コネクタの一部を放熱用の金属板と接触させることにより形成される第3の放電経路を有することを特徴とする。
この構成によれば、光コネクタからのESDサージが、光コネクタの一部をモジュールカバーの内面に固定された電気導電性を有する放熱用の金属板と接触させることにより形成される第3の放電経路に流入するので、ESDサージが光コネクタから光素子へ流入するのが抑制される。放熱用の金属板としては、銅板が好ましい。
本発明の他の態様に係る光通信装置は、前記光コネクタは、光ファイバと、該光ファイバを保持したコネクタ部と、前記光素子から基板に垂直な方向に出射される光を第1のマイクロレンズを介して反射面に入射し、前記反射面で90度曲げた後、第2のマイクロレンズを介して前記コネクタ部に保持された光ファイバの端面に光結合させる光学部品とを有することを特徴とする。
この構成によれば、光素子と光コネクタの光学部品の端面との間に、マイクロレンズアレイの各マイクロレンズの焦点距離に応じた空気間隔を持たせることができるので、ESDサージが光コネクタから光学部品(光結合系)を介して光素子へ流入するのがさらに抑制される。
本発明の他の態様に係る光通信装置は、前記光コネクタは、光ファイバと、該光ファイバを保持したコネクタ部と、前記光素子から基板に垂直な方向に出射される光を一端に入射し、90度曲げた方向に、他端から前記光を出射し、前記コネクタ部に保持された光ファイバの端面に光結合させる曲げ光ファイバとを有することを特徴とする。
本発明の他の態様に係る光通信装置は、前記光素子は複数のVCSELからなるVCSELアレイであり、前記光ファイバは複数の光ファイバからなるテープファイバ又はリボンファイバであることを特徴とする。
この構成によれば、光コネクタやファイバ(リボンファイバ)に人の手が触れて光コネクタが帯電した時に、静電気放電(ESD)が原因となったサージ(ESDサージ)が光コネクタからVCSELアレイへ流入するのが抑制される。これにより、ESDによるVCSELアレイの破壊を抑制して、長寿命化と信頼性の向上を図ることができる。
ここで、「VCSEL」は、面発光型半導体レーザ素子(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)をいう。
本発明によれば、光素子としてVCSELを使用する場合において、ESDによるVCSELの破壊や劣化を抑制して、長寿命化と信頼性の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る光通信装置の概略構成を示す分解斜視図。 一実施形態に係る光通信装置を示す斜視図。 一実施形態に係る光通信装置の組み立て状態を示す斜視図。 図2の一部を拡大して示した断面図。 図2に示すモジュール構造の縦断面図であり、同モジュール構造に形成した第1の放電経路と第2の放電経路を説明するための説明図。 (A)はモジュール基板上にドライバICとコンデンサとが実装された状態を示す斜視図、(B)はモジュール基板の凹部内にVCSELが実装された状態を示す斜視図。 (A)は光コネクタのコネクタ部と光学部品が、光モジュールのモジュールカバーの開口部内に装着されていない状態を示す斜視図、(B)は図7(A)の縦断面を示す断面図。 図2に示すモジュール構造の縦断面図であり、第3の放電経路を説明するための説明図。
次に、本発明を具体化した実施の形態を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
図1は一実施形態に係る光通信装置10の概略構成を示しており、図2は光通信装置10のモジュール構造を示している。また、図3は光通信装置10の組み立て状態を示している。図4は図2の一部を拡大して示した断面図である。
光通信装置10は、図1に示すように、電気基板5と、電気プラガブルソケット1と、光モジュール3と、押さえ板2と、ヒートシンク20と、光コネクタ4と、光学部品60とを備えている。
電気基板5はPCB(Printed Circuit Board)であり、その表面および裏面には、複数の電気端子51と、各電気端子51と接続された配線パターン(図示省略)とが形成されている。複数の電気端子51は、例えば微細な平たい電極を格子状に並べたLGA(Land Grid Array)端子である。また、電気基板5には、図1に示すように、電気プラガブルソケット1を電気基板5に締結するためのネジ61が挿通する4つの貫通孔52と、電気プラガブルソケット1を電気基板5に位置決めするための一対の位置決めピン孔53とが形成されている。
電気プラガブルソケット1は、図1に示すように、所定の押圧力を受けると電気的に接続状態になる複数の接続端子部13が配置された底壁部11と、光モジュール3を収容するためのモジュール収容凹部14を形成する周壁部12とを有し、電気基板5上にネジ61で固定される。複数の接続端子部13は、格子状に配置されており、底壁部11の表面から突出した上部コンタクトピン13a(図1参照)と、その裏面から突出した下部コンタクトピン(図示省略)とをそれぞれ有している。各接続端子部13は、所定の押圧力を受けるとコイル状のバネ部(図示省略)が収縮して上部コンタクトピン13aと下部コンタクトピンとが電気的に接続されるように構成されたバネ状の端子である。また、電気プラガブルソケット1の周壁部12には、図1に示すように、ネジ61が螺合する4つのネジ孔15と、押さえ板2を電気プラガブルソケット1に締結するためのネジ62が螺合する4つのネジ孔17とが形成されている。さらに、周壁部12の一部には、図1に示すように、光コネクタ4のコネクタ部42(図2参照)の一部を収容する切り欠き部12aが形成されている。
光モジュール3は、電気信号を光信号に変換する機能を有し、電気プラガブルソケット1のモジュール収容凹部14内に着脱自在に装着される。光モジュール3は、モジュール収容凹部14内に装着されると、電気プラガブルソケット1の複数の接続端子部13を介して電気基板5と電気的に接続される。光モジュール3は、図1、図2および図4に示すように、モジュール基板(ESA基板)34と、モジュール基板34の凹部34a内に配置され、配線パターン(図示省略)上に実装されたVCSELアレイ(面発光型半導体レーザ素子アレイ、本例では12個の素子からなる)32と、モジュール基板34の配線パターン上に実装されたドライバIC33と、モジュールカバー35とを有する。ドライバIC33は、モジュール基板34の一面(表面)上にフリップチップ実装(FCB:Flip Chip Bonding)されており、VCSELアレイ32とワイヤディングにより電気的に接続されている。
モジュール基板34は、一例としてセラミックス基板である。モジュール基板34の一面(表面)上には、2つの差動信号用端子を1組とし、チャネル数(本例では12ch)と同数の複数組の差動信号用端子と、ドライバIC33へ電源供給するための複数の電源供給用端子と、ドライバIC33へ制御信号を供給するための複数の制御信号供給用端子と、グランドパターンとが形成されている。その他面には、一面上にある複数組の差動信号用端子、複数の電源供給用端子および複数の制御信号供給用端子とそれぞれ電気的に接続された複数の端子(差動信号用端子、電源供給用端子および制御信号供給用端子)と、一面上にあるグランドパターンと電気的に接続されたグランドパターンとが形成されている。
押さえ板2は、図1および図3に示すように、所定の押圧力を電気プラガブルソケット1の各接続端子部13に付与するように光モジュール3を上から押さえて、電気プラガブルソケット1の周壁部12に着脱自在に固定される。押さえ板2には、ネジ62が挿通する4つの貫通孔23が形成されている。押さえ板2は、ネジ62を4つの貫通孔23にそれぞれ挿通させ、電気プラガブルソケット1の4つのネジ孔17に螺合させることにより、電気プラガブルソケット1に固定される。押さえ板2の上面には、ヒートシンク20が一体に形成されている。
光コネクタ4は、光モジュール3のVCSELアレイ32から出射された光信号を並列に伝送する。このコネクタ4は、図1および図2に示すように、複数本(本例では12本)の光ファイバが一列に配置されたテープファイバ41と、複数本の光ファイバを保持したコネクタ部(フェルール)42と、VCSELアレイ32の各素子からそれぞれ基板34に垂直な方向に出射される光(光信号)を90度曲げた後コネクタ部42に保持された複数本の光ファイバの各端面に光結合させる光学部品60とを有する。図1および図2では光軸は反射面によって曲げられているが、光ファイバを折り曲げることによって光軸を曲げることもできる。
コネクタ部42は、多心用のフェルール型コネクタ(MTコネクタ)である。このコネクタ部42の一部は、押さえ部材2を電気プラガブルソケット1に固定した状態で、押さえ部材2の窓21内に配置される。テープファイバ41は、別の光コネクタ43に接続され、光モジュール3との間で光信号を並列に伝送する。
光学部品60は、図4に示すように、複数(本例では12個)のマイクロレンズがそれぞれ一列に配置された2組のマイクロレンズアレイ64,65と、反射面66とを有する。光学部品60は、図4の一点鎖線で示す光路のように、VCSELアレイ32の各素子から基板34に垂直な方向に出射される光をそれぞれマイクロレンズアレイ65を介して、反射面66に入射させ、そして反射面66で反射させ、その反射光をマイクロレンズ64で集光してコネクタ部42の各光ファイバ端面に光結合させるようになっている。
光コネクタ4のコネクタ部42と光学部品60は、例えば光学部品60から突出した2本のガイドピン(図示省略)をコネクタ部42の2つのガイドピン穴(図示省略)に嵌合させた後、接着剤などで固定されている。コネクタ部42と光学部品60は、図2および図4に示すように、電気プラガブルソケット1のモジュール収容凹部14内に装着された光モジュール3のモジュールカバー35の開口部3a内に装着され、接着剤でモジュールカバー35に固定されるようになっている。
また、光通信装置10には、図1に示すように、光モジュール3のドライバIC33での発熱を効率良く押さえ板2およびヒートシンク20へ伝えるためのシート状の熱伝導部材30がモジュールカバー35と押さえ板2との間に配置されている。熱伝導部材30は、熱伝導率の高い材料、例えばシリコングリース、グラファイトシートなどからなる。
次に、以上のような構成を有する光通信装置10に適用した各種のESD対策を、図5乃至図8に基づいて説明する。
図2および図5に示すモジュール構造は、上述したように、電気信号を光信号に変換する光モジュール3と、光モジュール3に装着され、VCSELアレイ32との間で光信号を並列に伝送する光コネクタ4と、を備えている。光モジュール3は、モジュール基板34と、該基板34上に実装されたVCSELアレイ32およびVCSELアレイ32を駆動するドライバIC33と、VCSELアレイ32およびドライバIC33を覆ってモジュール基板34に固定されるモジュールカバー35とを有する。
一方、光コネクタ4は、図2および図4に示すように、複数本の光ファイバが一列に配置されたテープファイバ41と、複数本の光ファイバを保持したコネクタ部42と、光学部品60とを有する。光学部品60は、図4に示すように、VCSELアレイ32の各素子からそれぞれ基板34に垂直な方向に出射される光が、マイクロレンズアレイ64を介して反射面66に入射され、反射面66とにより90度曲げられた後、マイクロレンズアレイ65を介して、コネクタ部42に保持された複数本の光ファイバの各端面に光結合させるように構成されている。
このような構成を有する光通信装置10には、VCSEL32の静電気放電(ESD)対策のために、光コネクタ4のコネクタ部42に帯電した静電気がコネクタ部42からVCSELアレイ32へ直接流れないように、放電パスを設けている。この放電パスの具体例を以下に説明する。
(実施例1)
実施例1の光通信装置では、放電パスは、図5に示すように、光コネクタ4のコネクタ部42とモジュール基板34上に形成されたグランドパターン70(図6(A)参照)とを限りなく近づけることにより形成される第1の放電経路81(パスB)を有する。つまり、この第1の放電経路81は、コネクタ部42に人の手が触れてコネクタ部42が帯電した時に、静電気放電(ESD)が原因となったサージ(ESDサージ)がコネクタ部42からグランドパターン70へ流入する経路である。グランドパターン70に流入したESDサージは、図5に示すように、多層の積層基板であるモジュール基板34のビアホール(via)71の導体を介して別の層のグランドパターン72に流入し、さらに別のビアホール73の導体を介して外部グランド74に流入するようになっている。
このような第1の放電経路81を設けるために、図6(A)、図7(A)および図7(B)に示すように、モジュール基板34の表層(表面)には、コネクタ部42が取り付けられる部分にグランドパターン70が形成されている。図6(A)は、モジュール基板34上にドライバIC33とノイズ除去用のコンデンサ36とが実装された状態を示している。ドライバIC33は、モジュール基板34上にフリップチップ実装(FCB)されている。コンデンサ36は、複数(本例では12個)のVCSEL32を含むVCSELアレイと同じ凹部34a内の両隅に実装されている。また、図6(B)は、凹部34a内にVCSELアレイ32が実装された状態を示している。この後、VCSELアレイ32はドライバIC33とワイヤボンディングされる。
実施例1によれば、以下の作用効果を奏する。
・静電気が光コネクタ4の光学部品60から複数のVCSEL(VCSELアレイ)32へ直接流れないように放電パスとしての第1の放電経路81を設けている。このため、コネクタ部42やファイバ(リボンファイバ)41の先端のMPOコネクタ(別に他のコネクタでもよい)に人の手が触れてコネクタ部42が帯電した時に、静電気放電(ESD)が原因となったサージ(ESDサージ)が光学部品60からVCSELアレイ32へ流入するのが抑制される。これにより、ESDによるVCSEL32の破壊を抑制して、長寿命化と信頼性の向上を図ることができる。つまり、光コネクタ4からVCSEL32へのESDサージ流入によるVCSEL32の破壊を低減することができる。
・光コネクタ4のコネクタ部42とモジュール基板34上に形成されたグランドパターン70(図6(A)参照)とを限りなく近づけることにより、第1の放電経路81が形成されている。このため、コネクタ部42が帯電した時に、ESDサージが第1の放電経路81に流入してグランドパターン70へ流れるので、ESDサージが光コネクタ4の光学部品60を介して(経路80を通って)VCSELアレイ32へ流入するのが抑制される。これにより、ESDによるVCSEL32の破壊を抑制して、長寿命化と信頼性の向上を図ることができる。
・VCSELアレイ32と光コネクタ4の光学部品60の端面との間に、マイクロレンズアレイ65(図4参照)の各マイクロレンズの焦点距離に応じた空気間隔を持たせることができるので、ESDサージが光コネクタ4のコネクタ部42から光学部品60を介してVCSELアレイ32へ流入するのがさらに抑制される。
(実施例2)
実施例2の光通信装置では、放電パスは、図5に示すように、コネクタ部42がモジュール基板34上に形成されたグランドパターン70と接することにより、第1の放電経路81が形成されている。
実施例2によれば、コネクタ部42がモジュール基板34上のグランドパターン70と接することにより、第1の放電経路81が形成されている。このため、コネクタ部42からのESDサージが第1の放電経路81により一層流入しやすくなり、ESDサージが光コネクタ4の光学部品60を介して(経路80を通って)VCSELアレイ32へ流入するのが更に抑制される。
(実施例3)
実施例3の光通信装置は、上記実施例2のモジュール構造において、コネクタ部42の一部で、モジュール基板34上に形成されたグランドパターン70に近接或いは接している部分に、金属がメッキ等により成膜形成されている。
実施例3によれば、コネクタ部42の一部で、モジュール基板34上のグランドパターン70に近接或いは接している部分に、金属が成膜されているので、コネクタ部42からのESDサージが第1の放電経路81により一層流入しやすくなり、ESDサージが光コネクタ4の光学部品60を介して(経路80を通って)VCSELアレイ32へ流入するのが更に抑制される。また、スペースの都合で近接部分を接触させられない場合は、コネクタ部42の周囲をメッキし、そこから導電性の配線によってグランドパターン70に接続しても良い。
(実施例4)
実施例4の光通信装置では、モジュールカバー35は電気導電性を有し、放電パスは、図5に示すように、モジュールカバー35をモジュール基板34上に形成されたグランドパターン70に接地させることにより形成される第2の放電経路82を有する(図5参照)。
実施例4によれば、光コネクタからのESDサージが、電気導電性を有するモジュールカバーをモジュール基板上のグランドパターンに接地させることにより形成される第2の放電経路82に流入するので、ESDサージが光コネクタ4の光学部品60を介して(経路80を通って)VCSELアレイ32へ流入するのが抑制される。
(実施例5)
実施例5の光通信装置では、図8に示すように、ドライバIC33と対向するモジュールカバー35の内面には、電気導電性を有する放熱用の金属板37(銅板)が固定されている。この金属板37は、例えば銅板が好ましい。そして、放電パスは、光学部品60の一部(光コネクタ4の一部)を放熱用の金属板37と接触させることにより形成される第3の放電経路82を有する。
実施例5によれば、コネクタ部42からのESDサージが、光学部品60の一部をモジュールカバー35の内面に固定される放熱用の金属板37と接触させることにより形成される第3の放電経路82に流入するので、ESDサージが光コネクタ4の光学部品60を介して(経路80を通って)複数のVCSELへ流入するのが抑制される。
なお、図5に示す第1の放電経路81と第2の放電経路82の2つの放電経路を形成した光通信装置10にも本発明は適用可能である。
また、図8に示す第1の放電経路81と第2の放電経路82と第3の放電経路の3つの放電経路を形成した光通信装置10にも本発明は適用可能である。
本発明は静電気により破壊されやすいVCSELのような素子に適用することが特に適しているが、フォトダイオードなどの静電気によって破壊されうる素子に適用することによっても効果が得られる。
1:電気プラガブルソケット
2:押さえ板
3:光モジュール
4:光コネクタ
5:電気基板
10: 光通信装置
14:モジュール収容凹部
32:VCSELアレイ
33:ドライバIC
34:モジュール基板
35:モジュールカバー
41:テープファイバ(リボンファイバ)
42:コネクタ部
60:光学部品
70:グランドパターン
81:第1の放電経路
82:第2の放電経路
83:第3の放電経路

Claims (10)

  1. モジュール基板と、該基板上に実装された光素子を有し、電気信号を光信号に或いは光信号を電気信号に変換する光モジュールと、
    前記光モジュールに装着され、前記光素子との間で前記光信号を伝送する光コネクタと、を備え、
    前記光コネクタに伝わった静電気が、該光コネクタから前記光素子へ伝わらないように放電パスを設けたことを特徴とする光通信装置。
  2. 前記放電パスは、前記光コネクタと前記モジュール基板上に形成されたグランドパターンとを限りなく近づけることにより形成される第1の放電経路を有することを特徴とする請求項1に記載の光通信装置。
  3. 前記光コネクタが前記モジュール基板上に形成されたグランドパターンと接することにより、前記第1の放電経路が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光通信装置。
  4. 前記光コネクタの表面の少なくとも一部で、前記モジュール基板上に形成されたグランドパターンに近接或いは接している部分が導電性であることを特徴とする請求項3に記載の光通信装置。
  5. 前記光コネクタの表面の少なくとも一部には金属膜が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の光通信装置。
  6. 前記光素子および該光素子と電気的に接続されるICの少なくとも一部を覆って前記モジュール基板に固定されるモジュールカバーを備え、
    前記モジュールカバーの少なくとも一部は電気導電性を有し、
    前記放電パスは、前記モジュールカバーを前記モジュール基板上に形成されたグランドパターンに接地させることにより形成される第2の放電経路を有することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一つに記載の光通信装置。
  7. 前記ICと対向する前記モジュールカバーの内面には、電気導電性を有する放熱用の金属板が固定されており、
    前記放電パスは、前記光コネクタの一部を放熱用の金属板と接触させることにより形成される第3の放電経路を有することを特徴とする請求項6に記載の光通信装置。
  8. 前記光コネクタは、光ファイバと、該光ファイバを保持したコネクタ部と、前記光素子から基板に垂直な方向に出射される光を第1のマイクロレンズを介して反射面に入射し、前記反射面で90度曲げた後、第2のマイクロレンズを介して前記コネクタ部に保持された光ファイバの端面に光結合させる光学部品とを有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載の光通信装置。
  9. 前記光コネクタは、光ファイバと、該光ファイバを保持したコネクタ部と、前記光素子から基板に垂直な方向に出射される光を一端に入射し、90度曲げた方向に、他端から前記光を出射し、前記コネクタ部に保持された光ファイバの端面に光結合させる曲げ光ファイバとを有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載の光通信装置。
  10. 前記光素子は複数のVCSELからなるVCSELアレイであり、前記光ファイバは複数の光ファイバからなるテープファイバ又はリボンファイバであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載の光通信装置。
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