JP2010175583A - 投写型表示装置 - Google Patents

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Nobuhide Hinomoto
宣秀 樋野本
Mitsuhiro Kawaguchi
満広 川口
Toshimitsu Iwai
敏充 岩井
Tetsushi Uosaki
哲史 宇於崎
Shinji Kanbara
真治 神原
Shinobu Kawajiri
忍 川尻
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Abstract

【課題】本発明は、安定した電気的接触が得られるとともに接触熱抵抗を抑制することが可能な投写型表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明による投写型表示装置は、DMD素子500、DMDホルダー540、DMD制御基板、基板補強部材550、およびヒートシンク534を一括して光学エンジン筐体700に締結して固定する段付ネジ711を備え、段付ネジ711の締結時に生じる圧縮コイルバネ522の付勢によるヒートシンク534の押圧によって、ヒートシンク534の凸部とDMD素子500の放熱部とが接触して固定されることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、投写型表示装置に関し、特に、光変調素子保持構造を備える投写型表示装置に関する。
一般的に、投写型表示装置を構成する部品のうち、入力電力を光に変換するランプ光源、ランプ光源から集光した光を必要な色に選択して透過させるカラーホイル、映像信号に応じて光の透過量または反射量を調整する光変調素子が発熱部となり、各部品の寿命や投写型表示装置の信頼性に影響を与えている。
このような発熱部となる部品に対しては、冷却装置を設けることによって、各部品の寿命と投写型表示装置の信頼性の向上を図っている。特に、光変調素子としてDMD(Digital Micromirror Device)素子を用いた投写型表示装置では、DMD素子に設けられた放熱部から熱伝導によって熱エネルギーを取り出し、放熱部に接するように配置されたヒートシンクなど複数のフィン形状を形成することにより放熱面積を拡大させた冷却装置と強制空冷用ファンとによって、DMD素子を備える投写型表示装置内にて生じた熱を外部に放熱している。
従来では、良好な冷却と安定した光変調素子の動作環境を保持しつつ、簡略な構造によって設置された冷却装置を備える投写型表示装置が提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
特開2005−241969号公報 特開2006−133409号公報
上記の冷却装置を備える投写型表示装置において、DMD素子に設けられた放熱部とヒートシンク等の冷却装置とを確実に接触させることによって接触熱抵抗を抑制する必要がある。また、DMD素子の電極部とDMD素子を制御する制御基板との間で、安定した電気的接触が必要となる。
しかし、従来の投写型表示装置では、各構成部品の寸法精度や平面度が精度良くなければ、DMD素子と冷却装置との接触が不十分となって接触熱抵抗が増加するためDMD素子が十分に冷却されないという問題があった。また、制御基板に負荷がかかるため電気的接触にばらつきが生じ、制御基板からDMD素子への電気信号の伝達が阻害される恐れがあった。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたもので、安定した電気的接触が得られるとともに接触熱抵抗を抑制することが可能な投写型表示装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明による投写型表示装置は、光変調素子と、光変調素子を光学エンジン筐体に保持する光変調素子保持構造とを備える投写型表示装置であって、光変調素子保持構造は、光変調素子の放熱部側の面に形成された複数の電極部の各々に対応する箇所に複数のバネ性電極部を有し、かつ、放熱部に対応する箇所に第1の開口部を設け、光変調素子を固定する光変調素子ホルダーと、複数のバネ性電極部の各々に対応する箇所に電極パターンを形成し、かつ、第1の開口部に対応する箇所に第2の開口部を設け、光変調素子ホルダー上に配設されて、バネ性電極部を介して電極部に電気信号を伝達することによって光変調素子を制御する光変調素子制御基板と、光変調素子制御基板の光変調素子ホルダーとは反対側に配置され、光変調素子制御基板との接触面に柔軟な絶縁部材を形成し、かつ、第2の開口部に対応する箇所に第3の開口部を設けた補強部材と、補強部材の光変調素子制御基板とは反対側に配置され、第1の開口部、第2の開口部、第3の開口部を通して放熱部と接触するように凸部が一体的に形成され、凸部とは反対側の面に複数の放熱フィン部を設けたヒートシンク部材と、光変調素子、光変調素子ホルダー、光変調素子制御基板、補強部材、およびヒートシンク部材を一括して光学エンジン筐体に締結して固定する段付ネジと、段付ネジに環装され、段付ネジのネジ頭部とバネ受け面であるヒートシンク部材の放熱フィン部側の面との間に配置された圧縮コイルバネとを備え、段付ネジの締結時に生じる圧縮コイルバネの付勢によるヒートシンク部材の押圧によって、ヒートシンク部材の凸部と光変調素子の放熱部とが接触して固定されることを特徴とする。
本発明によると、光変調素子、光変調素子ホルダー、光変調素子制御基板、補強部材、およびヒートシンク部材を一括して光学エンジン筐体に締結して固定する段付ネジを備え、段付ネジの締結時に生じる圧縮コイルバネの付勢によるヒートシンク部材の押圧によって、ヒートシンク部材の凸部と光変調素子の放熱部とが接触して固定されるため、安定した電気的接触が得られるとともに接触熱抵抗を抑制することが可能となる。
一般的な投写型表示装置の構成図である。 一般的なDMD素子の構成図である。 従来における投写型表示装置の構成の一例を示す図である。 従来における投写型表示装置の構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態1によるDMD素子保持構造の側面図である。 本発明の実施形態1によるDMD素子保持構造の側面図である。 本発明の実施形態1による段付ネジの側面図である。 本発明の実施形態1による圧縮コイルバネの説明図である。 本発明の実施形態1によるヒートシンクおよび段付ネジの断面図である。 本発明の実施形態2によるDMD素子保持構造の側面図である。 本発明の実施形態2によるヒートシンクおよび段付ネジの断面図である。 本発明の実施形態3によるDMD素子保持構造の側面図である。 本発明の実施形態4によるDMD素子保持構造の側面図である。 本発明の実施形態5によるDMD素子保持構造の側面図である。
本発明の実施形態について、図面を用いて以下に説明する。
本発明の前提となる技術について説明する。
図1は、一般的な投写型表示装置の構成図である。図1に示すように、ランプ光源100から発生した光をリフレクター110にて反射・集光させ、集光した光のうちから必要な色を選択可能なカラーホイル210を透過させ、ライトパイプ200および集束レンズ300によって光学エンジン内部に光を導入する。光学エンジン内部に導入された光は、反射ミラー400、410にて反射されて光変調素子(DMD素子)500に入射される。入射された光は、光変調素子500にて映像信号に応じて変調された後に、投写レンズ600を介してスクリーン(図示せず)に投写される。なお、本実施形態では、光変調素子としてDMD素子を用いているため、以後はDMD素子として説明するが、DMD素子以外の光変調素子であってもよい。
図2は、一般的なDMD素子の構成図である。図2に示すように、DMD素子500は、入射した光を導入する入射部501を設け、入射部501とは反対側に放熱部502およびDMD電極部504が設けられている。DMD素子500にて生じた熱は、放熱部502から放熱される。
図3は、従来における投写型表示装置の構成の一例を示す図である。図3に示すように、DMD素子500に設けられた複数の電極部504側(放熱部側)には、各電極部504に対応する箇所に形成されたバネ性電極部541を有し、DMD素子500を保持するDMDホルダー540が配置され、DMDホルダー540のDMD素子500とは反対側にバネ性電極部541に対応する箇所に形成された電極パターン(図示せず)を有し、DMD素子500に映像信号に応じた制御信号を伝達するDMD制御基板510が配置されている。DMDホルダー540およびDMD制御基板510の各々には、DMD素子500の放熱部に対応する箇所に開口部が形成されている。また、DMD制御基板510のDMDホルダー540とは反対側にヒートシンク部品530が配置され、ヒートシンク部品530のDMD制御基板510とは反対側に板バネ部品520が配置されている。DMD制御基板510および板バネ部品520にはネジ穴が形成されており、ネジ710によって、DMD素子500、DMDホルダー540、DMD制御基板510、ヒートシンク部品530、および板バネ部品520を一括して光学エンジン筐体700に締結して固定されている。
板バネ部品520は、ネジ710の締結に従って板バネを変形させながら、ヒートシンク部品530を押圧によってDMD素子500の放熱部に接触させる。また、DMD素子500の電極部504、DMDホルダー540のバネ性電極部541、DMD制御基板510の電極パターンの各々は、ネジ710の締結によって電気的に接触される。
しかし、図3に示す投写型表示装置では、ネジ710の締結によって各電極の電気的接触を保持しているため、板バネ部品520やヒートシンク部品530の寸法精度や平面度が良くなければDMD制御基板510に不均一に負荷がかかって電気的接触にばらつきが生じ、DMD制御基板510からDMD素子500への電気信号の伝達が阻害される恐れがあった。また、各構成部品の寸法精度や平面度が精度良くなければ、DMD素子500とヒートシンク部品530との接触が不十分であるため接触熱抵抗が増加してDMD素子500が十分に冷却されないという問題があった。
図4は、従来における投写型表示装置の構成の一例を示す図である。図4に示す投写型表示装置は、各電極を確実に電気的接触させ、DMD素子500の放熱部とヒートシンクとを確実に接触させることによって接触熱抵抗を低減させることを図った構成となっている。
図4に示すように、ヒートシンクは、放熱フィン部(ヒートシンクA)531とDMD裏面接触部(ヒートシンクB)532とから構成され、両ヒートシンクはネジ533によって締結され固定されている。DMD裏面接触部(ヒートシンクB)532とDMD素子500とは板バネ521によって確実に接触される。また、板バネ521とDMD制御基板510との間には、DMD制御基板510に接触する部分に柔軟な絶縁部材を形成した基板補強部材550が配置されているため、板バネ521、基板補強部材550、DMD制御基板510、DMDホルダー540、光変調素子500を、ネジ710によって光学エンジン筐体(マグネシウム筐体)700に締結して固定してもDMD制御基板510に不均一な負荷がかからず、DMD制御基板510、DMDホルダー540、DMD素子500の各電極を確実に電気的接触させることが可能となる。
しかし、図4に示す投写型表示装置は、構成部品数が多いため組み立て工程数が増加し、また、板バネ521を使用することで通常の圧縮コイルバネに比べてコストがかかるという問題がある。また、DMD裏面接触部(ヒートシンクB)532に板バネ521のバネ受け部を設ける必要があるため、DMD素子500の放熱部と放熱フィン部(ヒートシンクA)531との間隔が広くなって熱伝導が悪くなるという問題がある。さらに、放熱フィン部(ヒートシンクA)531とDMD裏面接触部(ヒートシンクB)532との接触面にて接触熱抵抗が発生するため、一体型のヒートシンクよりも接触熱抵抗の管理項目が増加するという問題がある。
本発明は、上記の問題を解決するためのものであり、以下に詳細を説明する。
〈実施形態1〉
図5および図6は、本発明の実施形態1によるDMD素子保持構造の90°異なる方向から見た側面図である。図5および図6に示すように、本実施形態1による投写型表示装置は、DMD素子(光変調素子)500と、DMD素子500を光学エンジン筐体700に保持する光変調素子保持構造(DMD素子保持構造)とを備え、DMD素子保持構造は、DMD素子500の放熱部(図示せず)側の面に形成された複数の電極部(図示せず)の各々に対応する箇所に複数のバネ性電極部(図示せず)を有し、かつ、放熱部に対応する箇所に第1の開口部を設け、DMD素子500を固定するDMDホルダー(光変調素子ホルダー)540と、複数のバネ性電極部各々に対応する箇所に電極パターン(図示せず)を形成し、かつ、第1の開口部に対応する箇所に第2の開口部を設け、DMDホルダー540上に配設されて、バネ性電極部を介して電極部に電気信号を伝達することによってDMD素子500に含まれるマイクロミラーの駆動を制御するDMD制御基板(光変調素子制御基板)510と、DMD制御基板510のDMDホルダー540とは反対側に配置され、DMD制御基板510との接触面に柔軟な絶縁部材を形成し、かつ、第2の開口部に対応する箇所に第3の開口部を設けた基板補強部材(補強部材)550と、基板補強部材550のDMD制御基板510とは反対側に配置され、第1の開口部、第2の開口部、第3の開口部を通して放熱部と接触するように凸部が一体的に形成され、凸部とは反対側の面に複数の放熱フィン部を設けたヒートシンク(ヒートシンク部材)534と、DMD素子500、DMDホルダー540、DMD制御基板510、基板補強部材550、およびヒートシンク534を一括して光学エンジン筐体700に締結して固定する段付ネジ711と、段付ネジ711に環装され、段付ネジ711のネジ頭部711aとバネ受け面であるヒートシンク534の放熱フィン部側との間に配置された圧縮コイルバネ522とを備え、段付ネジ711の締結時に生じる圧縮コイルバネ522の付勢によるヒートシンク534の押圧によって、ヒートシンク534の凸部とDMD素子500の放熱部とが接触して固定されることを特徴としている。
なお、本実施形態では、アルミニウム製の基板補強部材550を用いているが、アルミニウムと同様の効果を有する材料であれば如何なる材料であってもよく、ヒートシンク534は、銅やアルミニウムなど、熱伝導率が高くて加工性に優れた材料であれば如何なる材料であってもよい。
また、ヒートシンク534の凸部とDMD素子500の放熱部とを接触させる際の、圧縮コイルバネ522の付勢によるヒートシンク534の押圧の圧力Pが、0.07MPa≦P<0.4MPaとなるように段付ネジ711を締結する。すなわち、ヒートシンク534の凸部とDMD素子500の放熱部との接触圧力は、0.07MPa以上0.4MPa未満である。ここで、下限値である0.07MPaは、ヒートシンク534とDMD素子500の放熱部との間に配置される熱伝導シート(図示せず)の必要加圧力によって決定され、上限値である0.4MPaは、DMD素子メーカーが提示する許容加圧値によって決定される。従って、DMD素子500の信頼性を考慮すると、接触圧力は、伝達熱抵抗の許容範囲内でできるだけ低い加圧力で保持できるように設計を行う。
図7は、本発明の実施形態1による段付ネジ711の側面図である。図7に示すように、本実施形態1による段付ネジ711は、φ8のネジ頭部711a、φ5のバネ支持部711b、およびM3のネジ部711cから構成される。バネは、バネ支持部711bにて環装される。
図8は、本発明の実施形態1による圧縮コイルバネ522の説明図である。図8に示すように、本実施形態1による圧縮コイルバネ522は、平均巻き径φ6、線径0.7mm、巻き数7、ピッチ1.8mm、バネ全長12mmとしている。
図9は、本発明の実施形態1によるヒートシンク534および段付ネジ711の断面図である。図9に示すように、ヒートシンク534には、段付ネジ711のバネ支持部711b(φ5)が通過し、かつ、圧縮コイルバネ522(φ6)が通過できない通し穴(φ5.5)が設けられている。
図6に示すように、光学エンジン筐体700に設けられたネジ穴部に段付ネジ711のネジ部711cがねじ込まれると、段付ネジ711のバネ支持部711bに環装された圧縮コイルバネ522は、ヒートシンク534とネジ頭部711aとの間で圧縮負荷される。バネ支持部711bと光学エンジン筐体700との間、すなわちネジ部711cには、DMD素子500、DMDホルダー540、DMD制御基板510、および基板補強部材550が挟み込まれて配置されており、各部の厚みは、DMD素子500と光学エンジン筐体700との接触面を基準面としたときにおいて、基準面からDMDホルダー540のDMD制御基板510との接触面までの厚みが約4.8mm、DMD制御基板510の厚みが約1.8mm、基板補強部材550の厚みが約3.25mmとなる。段付ネジ711の掛部を1.5mm以上設けることを考慮すると、ネジ部711cの長さは11.35mm以上必要となる。なお、本実施形態1では、ネジ部711cの長さを12.5mmとした。
また、図9に示すように、DMD素子500の放熱部からヒートシンク534の放熱フィン底部(バネ受け部)までの厚みhは、厚さhの間に配置されている各部品の合計厚みが約6.5mmとなるため、a>6.5mm、bおよびcはヒートシンク534の熱伝導を考慮して各3.5mmとして、合計約13.5mmとした。ここで、bはヒートシンク534の水平方向の熱拡散部の厚み(図5および図6における、ヒートシンク534と基板補強部材550と間隔)を示し、cはヒートシンク534の放熱フィンのベースの厚みを示している。
また、圧縮コイルバネ522の付勢によるヒートシンク534の押圧の圧力Pを0.07MPa≦Pとするためには、圧縮コイルバネ522を約3.2mm以上圧縮する必要がある。従って、段付ネジ711のバネ支持部711bの長さは15.8mm以上必要となる。なお、本実施形態1では、バネ支持部711bの長さを15.0mmとした。
以上のことから、本実施形態1のようなDMD素子保持構造とすることによって、安定した電気的接触が得られるとともに、接触熱抵抗が図4に示す従来の構造よりも約15%削減可能となり、さらに、組み立て工程数が削減されることにより低コスト化が図れる。
〈実施形態2〉
図10は、本発明の実施形態2によるDMD素子保持構造の側面図である。本実施形態2では、圧縮コイルバネ522のバネ受け面dが、ヒートシンク534の放熱フィン部側の面に掘り込むように形成されていることを特徴としている。本実施形態2にて特定される内容以外についての構成は実施形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
実施形態1では、段付ネジ711のネジ頭部711aがヒートシンク534の放熱フィンの底面から約10mmの高さだけ飛び出た構造となっていた。そのため、ヒートシンク534の放熱フィン部に対して強制対流を生じさせるために強制空冷用ファンによる空気の流れを導入すると、飛び出た段付ネジ711によって一部の放熱フィンへの空気の流れを妨げる恐れがあった。
そこで、本実施形態2では、図10に示すようにDMD素子500の放熱部からヒートシンク534の放熱フィン底部までの厚みh2を実施形態1と同様の13.5mmとした場合において、バネ受け面dを形成するために実施形態1の図9に示した厚みb分(3.5mm)を厚みc(3.5mm)に組み合わせ、図10に示すようにヒートシンク534の放熱フィンのベースの厚みc2を(7.0−k)mmとした。そして、図11に示すように、放熱フィンの底面から厚みe(5.0mm)だけ掘り込んでバネ受け面dを形成した。なお、図中のkはヒートシンク534と基板補強部材550との間隔を示し、jはヒートシンク534とDMD制御基板510との間隔を示している。
また、圧縮コイルバネ522のバネ線径を0.7mmから0.6mmにすると、圧縮コイルバネ522の圧縮量は約3.2mmから約5.9mmとなる。従って、段付ネジ711のネジ頭部711aの放熱フィンの底部からの飛び出しは、約3.0mm程度となる。
以上のことから、実施形態1と同一の強制空冷用ファンを使用した場合において、冷却効率がさらに向上する。また、強制空冷用ファンによる風が低速であっても空冷可能となるため、強制空冷用ファンの回転数を抑えて使用することによって静音性を向上させることが可能となる。
〈実施形態3〉
図12は、本発明の実施形態3によるDMD素子保持構造の側面図である。本実施形態3では、ヒートシンク534が、基板補強部材550との間隔がヒートシンク534の端部に向かって大きくなるように傾斜して形成されていることを特徴としている。本実施形態3にて特定される内容以外についての構成は実施形態2と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図12に示すように、ヒートシンク534が端部に向かって傾斜して形成されるように、図10に示すk、jの間隔よりも図12に示すk2、j2の間隔の方が大きくなっている。
以上のことから、ヒートシンク534と光学エンジン筐体700との間における各部品の配置が容易となり、ヒートシンク534とDMD素子500との間における耐電圧特性が改善される。また、強制空冷用ファンによる送風によって、製品内部に塵埃が留まることによる不具合の解消が期待される。
〈実施形態4〉
図13は、本発明の実施形態4によるDMD素子保持構造の側面図である。本実施形態4では、ヒートシンク534が、凸部側に放熱フィン部をさらに備えることを特徴としている。本実施形態4にて特定される内容以外についての構成は実施形態3と同様であるため、ここでは説明を省略する。
実施形態3では、図12に示すようなヒートシンク534の形状において、放熱フィン部の長さはヒートシンク534の中央部よりも端部の方が短くなっている。従って、実施形態2の図10に示すヒートシンク534の形状よりも放熱面積が小さくなって冷却効率が低下するという問題があった。
そこで、本実施形態4では図13に示すように、放熱フィンの形状を、ヒートシンク534とDMD素子500との間における耐電圧特性が許容され、かつ、塵埃の滞留が生じない限りにおいて、ヒートシンク534の凸部側にも放熱フィン部を形成した。
以上のことから、実施形態3と同様の効果が得られるとともに、さらに冷却効率が向上する。
〈実施形態5〉
図14は、本発明の実施形態5によるDMD素子保持構造の側面図である。本実施形態5では、ヒートシンク534の凸部とDMD素子500の放熱部との間に、弾力性が高く、かつ、熱伝導率が高い熱伝達部材800を備えることを特徴としている。すなわち、実施形態1にて使用した圧縮コイルバネ522に替えて、ヒートシンク534の凸部とDMD素子500の放熱部との間に、弾力性を有する熱伝達部材800を備えている。
以上のことから、熱伝達部材800を備えることによって、圧縮ばねと同様の効果を得ることが可能となる。
100 ランプ光源、110 リフレクター、200 ライトパイプ、210 カラーホイル、300 集束レンズ、400 反射ミラー、410 反射ミラー、500 DMD素子、501 入射部、502 放熱部、504 DMD電極部、510 DMD制御基板、520 板バネ部品、521 板バネ、522 圧縮コイルバネ、530 ヒートシンク部品、531 放熱フィン部、532 DMD裏面接触部、533 ネジ、534 ヒートシンク、540 DMDホルダー、541 バネ性電極部、550 基板補強部材、600 投写レンズ、700 光学エンジン筐体、710 ネジ、711 段付ネジ、711a ネジ頭部、711b バネ支持部、711c ネジ部、800 熱伝達部材。

Claims (6)

  1. 光変調素子と、前記光変調素子を光学エンジン筐体に保持する光変調素子保持構造とを備える投写型表示装置であって、
    前記光変調素子保持構造は、
    前記光変調素子の放熱部側の面に形成された複数の電極部の各々に対応する箇所に複数のバネ性電極部を有し、かつ、前記放熱部に対応する箇所に第1の開口部を設け、前記光変調素子を固定する光変調素子ホルダーと、
    前記複数のバネ性電極部の各々に対応する箇所に電極パターンを形成し、かつ、前記第1の開口部に対応する箇所に第2の開口部を設け、前記光変調素子ホルダー上に配設されて、前記バネ性電極部を介して前記電極部に電気信号を伝達することによって前記光変調素子を制御する光変調素子制御基板と、
    前記光変調素子制御基板の前記光変調素子ホルダーとは反対側に配置され、前記光変調素子制御基板との接触面に柔軟な絶縁部材を形成し、かつ、前記第2の開口部に対応する箇所に第3の開口部を設けた補強部材と、
    前記補強部材の前記光変調素子制御基板とは反対側に配置され、前記第1の開口部、前記第2の開口部、前記第3の開口部を通して前記放熱部と接触するように凸部が一体的に形成され、前記凸部とは反対側の面に複数の放熱フィン部を設けたヒートシンク部材と、
    前記光変調素子、前記光変調素子ホルダー、前記光変調素子制御基板、前記補強部材、および前記ヒートシンク部材を一括して前記光学エンジン筐体に締結して固定する段付ネジと、
    前記段付ネジに環装され、前記段付ネジのネジ頭部とバネ受け面である前記ヒートシンク部材の前記放熱フィン部側の面との間に配置された圧縮コイルバネと、
    を備え、
    前記段付ネジの締結時に生じる前記圧縮コイルバネの付勢による前記ヒートシンク部材の押圧によって、前記ヒートシンク部材の前記凸部と前記光変調素子の前記放熱部とが接触して固定されることを特徴とする、投写型表示装置。
  2. 前記ヒートシンク部材の前記凸部と前記光変調素子の前記放熱部との接触圧力は、0.07MPa以上0.4MPa未満であることを特徴とする、請求項1に記載の投写型表示装置。
  3. 前記バネ受け面は、前記ヒートシンク部材の前記放熱フィン部側の面に掘り込むように形成されることを特徴とする、請求項2に記載の投写型表示装置。
  4. 前記ヒートシンク部材は、前記補強部材との間隔が前記ヒートシンク部材の端部に向かって大きくなるように傾斜して形成されることを特徴とする、請求項3に記載の投写型表示装置。
  5. 前記ヒートシンク部材は、前記凸部側に前記放熱フィン部をさらに備えることを特徴とする、請求項4に記載の投写型表示装置。
  6. 前記圧縮コイルバネに替えて、前記ヒートシンク部材の前記凸部と前記光変調素子の前記放熱部との間に、弾力性を有する熱伝達部材を備えることを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の投写型表示装置。
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