JP2010175444A - 抗原の検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】サンドイッチELISAにおいて、バックグラウンドを低減し、高感度で抗原を検出することができる抗原の検出方法を提供する。
【解決手段】試料中に含まれる抗原を検出対象とする抗原の検出方法であって、抗原に対する抗体を、化学反応によって抗体と可逆的に結合解離可能な置換基との反応により、固相の表面に結合させて固定化する抗体固定化工程と、抗原を含む試料と抗体を固定化した固相とを接触させ、抗原を抗体に結合させる抗原反応工程と、標識部分を含む抗原に対する標識化抗体を、抗体に結合させた抗原に結合させる標識化工程と、置換基により形成された結合部分の解離反応により、抗体と抗原と標識化抗体とを含む複合体を固相から分離する分離工程と、分離された複合体における標識部分を検出することによって、抗原を検出する検出工程と、を含む抗原の検出方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、抗原の検出方法に関する。
ELISA(Enzyme Linked ImmunoSorbent Assay)は、試料中に含まれる抗原などの目的物質を、酵素標識した抗体を用い、抗原抗体反応を利用して定量的に検出する方法であり、免疫検査などにおいて汎用されている手法の1つである。ELISAには、サンドイッチ法、競合法などが知られている。
これらのうち、サンドイッチELISAの測定原理は例えば、以下の通りである。まず、樹脂基板やガラス基板などの固相の表面に、あらかじめ目的物質(抗原)に対する抗体を結合させて固定化しておき、これに試料を添加して、試料中の抗原を抗原抗体反応により固相表面の抗体に結合させる。未反応の抗原を洗い流した後、酵素標識した酵素標識化抗体を添加して、再び抗原抗体反応により、「固定化抗体/抗原/酵素標識化抗体」のサンドイッチ構造を形成する。ここで遊離の酵素標識化抗体を洗い流し、発色基質を添加すると、サンドイッチ構造の量(すなわち試料中の抗原の量)に比例して発色反応が起こる。生成した発色物質の吸光度を吸光度計などにより測定し、濃度既知の標準品を用いて作成した標準曲線から、試料中の抗原の量を定量することができる。
しかし、このサンドイッチELISAにおいて、固相の表面などへの抗原や酵素標識化抗体の非特異吸着に起因するバックグラウンドが存在し、測定感度が悪くなる場合がある。特に、試料中の低濃度の抗原を定量する場合、測定すべきシグナルを分離することが困難となる。
バックグラウンドを低下させるためには、抗原を固相表面の抗体に結合させる前や、酵素標識化抗体を抗原に結合させる前に、ブロッキング剤などを用いて固相の表面などをブロッキングして非特異吸着を減少させる方法が一般的であるが、効果が不十分なものが多い。
一方、アミノフェニルボロン酸誘導体を結合した担体を、糖タンパク質の精製などに利用することが知られている。
例えば、非特許文献1では、糖タンパク質を精製するためにm−アミノフェニルボロン酸誘導体が結合したビーズ担体を用い、アフィニティクロマトとして使用している。非特許文献1では、m−アミノフェニルボロン酸誘導体を、多種のタンパク質を含む試料から、糖タンパク質(抗体)のみを精製、抽出するために利用しており、サンドイッチELISAおよびサンドイッチELISAにおけるバックグラウンド低減に関する記載はない。
非特許文献2では、磁性細菌由来の磁性粒子とm−アミノフェニルボロン酸とをBis−(succcimidyl)suberateを用いて結合させている。そして、糖尿病関連マーカである糖タンパク(HbA1c)の選択的な分離、ALPラベルした抗HbA1c抗体を用いたHbA1cの発光検出を行っている。非特許文献2では、m−アミノフェニルボロン酸を、磁性粒子に結合させて、糖タンパク抗原の結合に用い、抗体を用いた発光検出に使用しているが、サンドイッチELISAおよびサンドイッチELISAにおけるバックグラウンド低減に関する記載はない。
非特許文献3では、表面プラズモン共鳴(SPR)センサを用いるグリコアルブミンの定量において、表面プラズモン共鳴用の金表面にカルボキシル基を有するアルキルチオール分子を結合し、水溶性カルボジイミドとN−ヒドロキシサクシンイミドを用いて、カルボキシル基を活性化した後、m−アミノフェニルボロン酸をアミドカップリングにより固定化したセンサチップを作製し、糖タンパクであるグリコアルブミン(GA)の定量を行っている。また、酸で処理してGAを除去し、センサチップを再生している。非特許文献3では、m−アミノフェニルボロン酸を金表面に結合させて、グリコアルブミン(GA)の定量に用いているが、サンドイッチELISAおよびサンドイッチELISAにおけるバックグラウンド低減に関する記載はない。
特許文献1では、糖化タンパク質を含むタンパク質サンプルをプレート上に物理吸着させ、化学的に西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)で標識したフェニルボロン酸などのボロン酸誘導体を用いて、糖化タンパク質の量(割合)を比色定量している。特許文献1では、タンパク質の糖化部位に反応性を有する標識化したボロン酸誘導体を用いて、糖化タンパク質の定量を行っているが、サンドイッチELISAおよびサンドイッチELISAにおけるバックグラウンド低減に関する記載はない。
特開平6−066807号公報
Clontech社、オンラインカタログ、糖タンパク質精製・検出、インターネット<URL:http://clontech.takara-bio.co.jp/product/catalog/200808_06.shtml> Tanaka T. and Matsunaga T.、「Detection of HbA(1c) by boronate affinity immunoassay using bacterial magnetic particles」、Biosens Bioelectron.、Dec;16(9-12):1089-1094(2001) 藤井永治、外8名、「表面プラズモン共鳴センサーを用いるグリコアルブミンの定量」、BUNSEKI KAGAKU、Vol.52、No.5、pp311-317(2003)
本発明は、サンドイッチELISAにおいて、バックグラウンドを低減し、高感度で抗原を検出することができる抗原の検出方法である。
本発明は、試料中に含まれる抗原を検出対象とする抗原の検出方法であって、前記抗原に対する抗体を、化学反応によって前記抗体と可逆的に結合解離可能な置換基との反応を利用して、固相の表面に結合させて固定化する抗体固定化工程と、前記抗原を含む試料と前記抗体を固定化した固相とを接触させ、前記抗原を前記抗体に結合させる抗原反応工程と、標識部分を含む前記抗原に対する標識化抗体を、前記抗体に結合させた抗原に結合させる標識化工程と、前記置換基により形成された結合部分の解離反応により、前記抗体と前記抗原と前記標識化抗体とを含む複合体を前記固相から分離する分離工程と、前記分離された複合体における前記標識部分を検出することによって、前記抗原を検出する検出工程と、を含む抗原の検出方法である。
また、本発明は、試料中に含まれる抗原を検出対象とする抗原の検出方法であって、前記抗原に対する1次抗体を、化学反応によって前記1次抗体と可逆的に結合解離可能な置換基との反応を利用して、固相の表面に結合させて固定化する抗体固定化工程と、前記抗原を含む試料と前記1次抗体を固定化した固相とを接触させ、前記抗原を前記1次抗体に結合させる抗原反応工程と、2次抗体を前記1次抗体に結合させた抗原に結合させる抗体反応工程と、標識部分を含む標識化抗体を、前記抗原に結合させた2次抗体に結合させる標識化工程と、前記置換基により形成された結合部分の解離反応により、前記1次抗体と前記抗原と前記2次抗体と前記標識化抗体とを含む複合体を前記固相から分離する分離工程と、前記分離された複合体における前記標識部分を検出することによって、前記抗原を検出する検出工程と、を含む抗原の検出方法である。
また、前記抗原の検出方法において、前記置換基が、ジヒドロキシボリル基であり、前記抗体に含まれる糖残基のジオール部分と前記ジヒドロキシボリル基との可逆的な反応により、前記抗体の固定化および前記複合体の分離を行うことが好ましい。
また、前記抗原の検出方法において、前記標識部分が、酵素、蛍光物質および発光物質のうち少なくとも1つであることが好ましい。
本発明では、試料中に含まれる抗原を検出対象とするサンドイッチELISAにおいて、化学反応によって可逆的に結合解離可能な置換基との反応を利用して固相の表面に結合させた抗体と試料中に含まれる検出対象の抗原と標識化抗体とを含む複合体を形成させ、その複合体を固相から分離して、標識部分を検出することにより、バックグラウンドを低減し、高感度で抗原を検出することができる。
本発明の実施形態に係る抗原の検出方法の一例の概略を示す模式図である。 抗体中に存在する糖鎖の構造種(ヒトIgGの例)を示す図である。 固相(基板)に結合したm−アミノフェニルボロン酸誘導体と抗体糖残基中のシスジオール基との結合および解離を示す図である。 本発明の実施形態に係る抗原の検出方法におけるバックグラウンドの低減を説明するための模式図である。 固相(基板)に結合したIDA基、TED基と抗体のFc領域に含まれるイミダゾール基との結合および解離を示す図である。 本発明の実施形態に係る抗原の検出方法の他の例の概略を示す模式図である。
本発明の実施の形態について以下説明する。本実施形態は本発明を実施する一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る抗原の検出方法の一例の概略を図1に示す。本実施形態に係る抗原の検出方法は、試料中に含まれる抗原を検出対象とする。まず、検出対象の抗原に対する抗体と化学反応によって可逆的に結合解離可能な置換基Xを有する化合物R−Xを、樹脂基板やガラス基板などの固相10の表面に結合させて、抗体固定化用固相12を作製する(抗体固定化用固相作製工程)。次に、抗原に対する抗体14を、置換基Xとの反応により固相10の表面に結合させて固定化する(抗体固定化工程)。この結合は、置換基Xと、抗体14に含まれる、化学反応によって可逆的に置換基Xと結合解離可能な置換基と、の反応により形成され、結合部分16を生じる。次に、抗原18を含む試料と、抗体14を固定化した固相10とを接触させ、抗原抗体反応により抗原18を抗体14に結合させる(抗原反応工程)。次に、標識部分22を含む、抗原18に対する標識化抗体20を、抗体14に結合させた抗原18に抗原抗体反応により結合させる(標識化工程)。次に、置換基Xにより形成された結合部分16の解離反応により、抗体14と抗原18と標識化抗体20とを含む抗体−抗原−標識化抗体複合体24を固相10から分離する(分離工程)。そして、分離された複合体24における標識部分22を検出することによって、検出対象の抗原18を検出する(検出工程)。なお、各工程の間には、未反応物などを除去するための洗浄工程を含んでもよい。必要に応じて、抗体固定化用固相作製工程、抗体固定化工程、抗原反応工程などにおいて、固相表面や未反応部分をブロッキング剤などによりブロッキングするブロッキング工程を含んでもよい。
本発明者らは、ボロン酸誘導体などの、検出対象の抗原18に対する抗体14と化学反応によって可逆的に結合解離可能な置換基Xを有する化合物を利用して、糖タンパク質の1種である抗体14のELISA反応基板(固相10)への固定化を行い、固相10の表面に結合させた抗体14と試料中に含まれる検出対象の抗原18と標識化抗体20とを含む複合体24を形成させ、その複合体24を固相10から分離して、標識部分22を検出することにより、バックグラウンドを低減し、高感度で抗原18を検出することができることを見出した。
抗体には、図2に示すように、マンノース、ガラクトース、フコース、N−アセチルグルコースアミンなどの糖残基が含まれる。例えば、m−アミノフェニルボロン酸などのボロン酸誘導体は、pH>8の条件、例えば、pH8〜8.5の条件などで、抗体に含まれる糖残基のジオール部分と5員環複合体を形成して結合する。そこで、図3に示すように、固相10の表面に、例えば、m−アミノフェニルボロン酸などのボロン酸誘導体を結合させ、その後、ボロン酸誘導体のジヒドロキシボリル基と抗体に含まれる糖残基のジオール部分との反応により5員環複合体を形成させて、抗体を固定化する。pHを下げたり(例えば、pH≦6)、Tris、ソルビトールなどを含むバッファ中では、結合部分(図3の例では5員環の部分)を解離することができる。
図4の左側に示すように、抗原反応工程、標識化工程などにおいて、抗原18や標識化抗体20が固相10の表面に非特異吸着すると、抗原18と標識化抗体20との複合体である抗原−標識化抗体複合体26や、標識化抗体20が、サンドイッチELISAにおいてバックグラウンドの原因となる。しかし、本方法により、固相10の表面に結合した抗原−標識化抗体複合体26および標識化抗体20と、ボロン酸誘導体などを介して固相10の表面と結合している、測定すべきシグナルを有する抗体−抗原−標識化抗体複合体24とを分離することが可能となる。サンドイッチELISAの最終ステップで、必要に応じて未反応の標識化抗体を洗浄除去した後、分離バッファを加えることにより、抗体−抗原−標識化抗体複合体24を集めて、標識部分22を検出すれば、固相の表面などへの抗原や標識化抗体の非特異吸着に起因するバックグラウンドを大幅に低減させることが可能となる。したがって、高感度測定が可能となり、試料中の低濃度(例えば、1×10−13〜1×10−12g/mL程度)の抗原を定量する場合でも測定すべきシグナルを分離することができる。また、固相の表面などへの非特異吸着が存在しても、測定に影響がほとんどないため、固相表面への特殊な表面処理などをしなくても感度よく測定することができる。
このように、本発明の実施形態に係る抗原の検出方法では、サンドイッチELISAでのバックグラウンド低減のために、例えば、アミノフェニルボロン酸などのボロン酸誘導体と糖ジオール部分との結合解離反応を利用している。抗体−抗原−標識化抗体複合体24の分離には、Trisバッファなどのバッファを用い、温和な条件で行うことができ、適切な解離条件を選択すれば、標識化抗体20に含まれる酵素、蛍光物質、発光物質などの標識部分22にはほとんど影響を与えることがない。
以下、各工程について、詳細に説明する。
<I.抗体固定化用固相作製工程>
抗体固定化用固相作製工程では、検出対象の抗原18に対する抗体14と化学反応によって可逆的に結合解離可能な置換基Xを有する化合物R−Xを、固相10の表面へ結合させる。
抗体固定化用固相12を作製するための固相10の担体形状としては、例えば、板状、ビーズ状、ウェル状、チューブ状、試験管形状などが挙げられる。
また、固相10の材質としては、例えば、ガラス;セルロース、デキストラン、デンプン、デキストリンなどの多糖類またはその誘導体;シリカゲル;多孔性セラミックス;金、銀などの貴金属などの金属;金属酸化物;エチレン、プロピレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、スチレン、メチルスチレン、ブタジエン、イソプレン、アクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどの重合体もしくは共重合体などの樹脂、例えば、ポリプロピレン、ポリスチレンなど、またはこれらに公知の手段によりカルボキシル基、アミノ基、エポキシ基、アルデヒド基、イソシアネート基、イソチオシアネート基、チオール基などの反応性官能基を導入したものなどが挙げられる。
抗体固定化用固相12を作製するための固相10としては、例えば、ストレプトアビジンを表面に固定したもの(下記I−1のa参照)、求電子性官能基を表面に有するもの(下記I−1のb参照)、シランカップリングなどによってアミノ基を表面に露出させたもの(下記I−1のc、I−2のa参照)、カルボキシル基を表面に有するもの(下記I−1のd参照)などを利用することができる。
化合物R−Xとしては、検出対象の抗原18に対する抗体14と化学反応によって可逆的に結合解離可能な置換基Xを有するものであり、任意の置換基Rの部分で固相10の表面に結合させることができるものであればよく、特に制限はない。
置換基Xとしては、例えば、ジヒドロキシボリル基、イミノジアセテート(IDA)基とその誘導体、トリス(カルボキシメチル)エチレンジアミン(TED)基とその誘導体などが挙げられる。これらのうち、抗体に含まれるマンノース、ガラクトース、フコース、N−アセチルグルコースアミンなどの糖残基のジオール部分と温和な条件で5員環複合体を形成して結合し、温和な条件で解離することが可能なジヒドロキシボリル基が好ましい。
Figure 2010175444

IDA基(例えば、*部分で固相10と結合)
Figure 2010175444

TED基(例えば、*部分で固相10と結合)
置換基Xがジヒドロキシボリル基の場合は、抗体に含まれる糖残基のジオール部分とジヒドロキシボリル基との反応により、例えば図3のように結合部分として5員環(1,3,2−ジオキサボロラン環)が形成されて、抗体が固定化され、その結合部分の解離によって、抗体−抗原−標識化抗体複合体が分離されることになる。
置換基XがIDA基、TED基の場合は、抗体のFc領域に含まれるヒスチジンリッチ(イミダゾール基)部分とIDA基、TED基(例えば、IDA基、TED基のNi2+イオン、Cu2+イオンなどの金属イオン(M2+など)との金属錯体)との反応により、例えば図5のように結合部分が形成されて、抗体が固定化され、その結合部分の解離によって、抗体−抗原−標識化抗体複合体が分離されることになる。
ジヒドロキシボリル基を有するボロン酸誘導体(化合物R−X)としては、ジヒドロキシボリル基を構造上有していればよく、特に制限はないが、例えば、(3−アミノフェニル)ボロン酸、(4−アミノフェニル)ボロン酸、(1−アミノ−2−フェニルエチル)ボロン酸、[3−[(アミノカルボニル)アミノ]フェニル]ボロン酸、[2−(ハイドロキシアミノ)フェニル]ボロン酸、[4−(ハイドロオキシアミノ)フェニル]ボロン酸塩酸塩などが挙げられる。アミノ基を有するボロン酸誘導体が好ましく使用され、特にアミノ基を有するフェニルボロン酸誘導体が好ましく使用される。
フェニルボロン酸誘導体としては、例えば、適当なスペーサ長を有するNHSエステル−ビオチンを用いて作製されたビオチン誘導体(下記I−1のa参照)、m位などにNHSエステル構造を有するもの、シランカップリング剤の構造を有するものなどを使用することができる。また、m−アミノフェニルボロン酸を適当なスペーサ長を有するBis−NHSエステル化合物を利用して直接、アミノ基を表面に有する基板上に結合することもできる(下記I−1のc参照)。
固相10表面へのフェニルボロン酸誘導体などの結合は、例えば、共有結合、イオン結合、水素結合、物理吸着のうちの1つ、またはこれらの組み合わせであり、好ましくは共有結合、イオン結合、水素結合のうちの1つ、またはこれらの組み合わせである。
以下に、樹脂基板、ガラス基板へのフェニルボロン酸誘導体の結合の方法の例を示すが、これらに限定されるものではない。
[I−1.樹脂基板(プラスチックなど)へのフェニルボロン酸誘導体の結合]
a.市販ストレプトアビジン固定化プレートの利用による結合
水溶性のビオチンラベル化剤(例えば、Dojindo.Biotin−AC5 Sulfo−OSu、PIERCE Sulfo−NHS−LC−Biotin、下記構造式参照)をPBSバッファ中で反応させ、m位にビオチン化されたフェニルボロン酸誘導体を得る。このビオチン化されたフェニルボロン酸誘導体を、ストレプトアビジン固定化プレート上にて反応させ、ビオチン−ストレプトアビジン複合体を形成させて、基板上にフェニルボロン酸を固定化する。市販ストレプトアビジン固定化プレートは、Nunc社などから購入することができる。反応温度、反応時間などの反応条件は、適宜選択すればよい。
Figure 2010175444

Biotin-AC5 Sulfo-OSu(Sulfo-NHS-LC-Biotin)
b.求電子性官能基を有する市販プレートの利用による結合
PEGポリマ構造を含むスペーサを介して求電子性官能基が存在しているプレートを用いて、m−アミノフェニルボロン酸(下記構造式参照)含有溶液とインキュベートさせることにより、同化合物のアミノ基と結合させることができる。反応温度、反応時間などの反応条件は、適宜選択すればよい。なお、未反応の官能基はトリエタノールアミンバッファなどでブロッキングしてもよい。求電子性官能基を有するプレートは、Nunc社から購入することができる(Nuncイモビライザ(求電子性官能基:アミノ基))。
Figure 2010175444

m−アミノフェニルボロン酸
c.アミノ基を有する市販プレートの利用による結合
アミノ基を表面に有するプレートを用いる場合、両端にNHS活性エステルを有する2官能性化合物(例えば、bis(sulfosuccinimidyl)suberate(下記構造式参照)など)を用い、m−アミノフェニルボロン酸のアミノ基とプレート上のアミノ基とをリンカを介して結合させる。また、両端にフォルミル基を有するグルタルアルデヒド(下記構造式参照)を用い、プレート上のアミノ基と一方のフォルミル基とでアルジミンを形成させ、同様にm−アミノフェニルボロン酸のアミノ基と他方のフォルミル基と反応させてアミノフェニルボロン酸をプレートに結合させてもよい。反応温度、反応時間などの反応条件は、適宜選択すればよい。
Figure 2010175444

Bis(sulfosuccinimidyl)suberate
Figure 2010175444

Glutaraldehyde
d.カルボキシル基を有する市販プレートの利用による結合
カルボキシル基を有するプレートを用いる場合、プレート上のカルボキシル基に、水溶性のカルボジイミド(例えば、EDAC(1−ethyl−3−(3−dimethylaminoethyl)carbodiimide(下記構造式参照))を反応させ、活性中間体を得た後、m−アミノフェニルボロン酸をさらに反応、結合させる。反応温度、反応時間などの反応条件は、適宜選択すればよい。
Figure 2010175444

EDAC(1-ethyl-3-(3-dimethylaminoethyl)carbodiimide
アミノ基、カルボキシル基を表面に有するプレートは、例えば、住友ベークライト社(例えば、住友ベークライト社 ELISAプレート、Aタイプ、Cタイプ)およびNunc社(例えば、Nunc コバリンクNHモジュール)から入手できる。なお、基板上の未反応活性化官能基は上記b項と同様の方法でブロッキングしてもよい。
[I−2.ガラス基板へのフェニルボロン酸誘導体の結合]
a.アミノ基を有するガラスプレートの利用による結合
ガラス表面にアミノ基を有するプレートを使用する場合、上記I−1のcの方法を利用することができる。同プレートは市販スライドグラスを十分洗浄後、3−aminopropyltriethoxysilane(下記構造式参照)などのシランカップリング剤を用いて作製が可能である。
Figure 2010175444

3-aminopropyltriethoxysilane
次に、サンドイッチELISA法による操作の具体例を以下に説明する。以下に説明する各工程における手法は一例であって、従来のサンドイッチELISA法における、あらゆる方法を適宜用いることができる。
<II.サンドイッチELISA>
[1.抗体固定化工程]
抗体固定化工程では、検出対象の抗原18に対する抗体14を、化学反応によって抗体14と可逆的に結合解離可能な置換基との反応により、固相10の表面に結合させて固定化する。
例えば、検出対象の抗原に対する抗体(例えば、ポリクローナル抗体)を、pH8.0〜8.5程度のバッファ(例えば、50mM HEPES、50mM Carbonate)で希釈し、I項で作製した抗体固定化用固相上に添加して、固定化を行うことができる。反応時間は通常、室温(通常、20〜30℃)で20分間程度であるが、抗体量により変化する場合がある。また、必要であれば、未反応のボロン酸を、グルコースなどの単糖類などを加えてブロッキングしてもよい。
なお、上記例では、抗体と化学反応によって可逆的に結合解離可能な置換基Xを有する化合物R−Xを、固相の表面へ結合させた後、抗体を固定化しているが、抗体と化学反応によって可逆的に結合解離可能な置換基Xを有する化合物R−Xと、抗体とを反応させた後、固相の表面に結合させて固定化してもよい。
[2.洗浄工程]
定法と同様に、PBSバッファ(pH8.0前後)などにより洗浄を実施してもよい。これにより、未反応の抗体などを除去することができる。
[3.ブロッキング工程]
必要に応じて、定法と同様に、BSA(PBSバッファなどで溶解)などのブロッキング剤で固相表面のブロッキングを行ってもよい。ブロッキングは、抗原抗体反応に関与しないタンパク質などで固相表面を覆い、後の工程で作用させる抗原や抗体などが固相表面に吸着されるのを防ぐ目的で行われる。ブロッキング剤は、糖鎖を含まないタンパク質から構成されるものが好ましい。なお、抗体固定化工程において、BSAなどのブロッキング剤を添加することによって、抗体固定化およびブロッキングを同時に行うこともできる。
[4.洗浄工程]
ブロッキング工程後に、PBSTバッファ(PBS+0.5% Tween20)などを用いて、洗浄を実施してもよい。これにより、未結合のブロッキング剤などを除去することができる。ブロッキングを行わない場合は、本洗浄工程を省略することができる。
[5.抗原反応工程]
抗原反応工程では、検出対象となる抗原18を含む試料と、抗体14を固定化した固相10とを接触させ、抗原18を抗体14に反応させ、結合させる。
反応時間は反応温度により調節すればよい。反応時間は、例えば、反応温度37℃程度の場合、数分以上(例えば、5〜120分)、反応温度4℃程度の場合、一晩(例えば、6〜12時間)である。
[6.洗浄工程]
抗原反応工程後に、4の洗浄工程と同様に、PBSTバッファ(PBS+0.5% Tween20)などを用いて、洗浄を実施してもよい。これにより、未反応の抗原などを除去することができる。
[7.標識化工程]
標識化工程では、標識部分22を含む、抗原18に対する標識化抗体20を、抗体14に結合させた抗原18に結合させる。
標識化抗体(酵素標識抗体、蛍光標識抗体など)としては、糖鎖を含まないモノクローナル抗体、組み換え抗体などを用いることが好ましい。反応時間は反応温度により調節すればよい。反応時間は、例えば、反応温度37℃程度の場合、数分以上(例えば、5〜120分)、反応温度4℃程度の場合、一晩(例えば、6〜12時間)である。
標識部分22としては、酵素、蛍光物質、発光物質、放射性同位体を含む化合物、磁気的に検出可能な標識(例えば、磁性ナノ粒子)、電気的に検出可能な標識(例えば、フェロセン部位を有する高分子)、電気化学的に検出可能な標識(例えば、ルテニウム錯体)などが挙げられ、検出感度、取り扱い性などの点から、酵素、蛍光物質および発光物質のうち少なくとも1つが好ましい。
蛍光物質としては、選択された波長の紫外光、可視光などの放射線による照射に応答して蛍光または燐光を発する物質であればよく、特に制限はないが、例えば、蛍光色素としてフルオレセイン、ローダミン、ダンシル、カルボシアニン誘導体など、あるいは蛍光タンパク質として緑色蛍光タンパク質とその変異体などが挙げられる。
発光物質としては、例えば、ルミノール誘導体、イソルミノール誘導体、ジオキセタン誘導体、アクリジニウム誘導体などの化学発光物質などが挙げられる。
放射性同位体としては、例えば、重水素(H)、三重水素(H)、10B、11B、13C、15N、18Oなどが挙げられる。
酵素としては、発色反応などを利用して検出を行うことができる性質を有するものであればよく特に制限はない。例えば、アルカリホスファターゼ(AP)、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ(GST)、β−ガラクトシダーゼ、ルシフェラーゼ、ペルオキシダーゼなどが挙げられる。これらのうち、高い触媒活性と安定性の観点から、アルカリホスファターゼあるいはペルオキシダーゼが好ましい。
[8.洗浄工程]
標識化工程後に、4の洗浄工程と同様に、PBSTバッファ(PBS+0.05% Tween20)などを用いて、洗浄を実施してもよい。これにより、未反応の標識化抗体などを除去することができる。
[9.分離工程]
分離工程では、置換基Xにより形成された結合部分16の解離反応により、抗体14と抗原18と標識化抗体20とを含む抗体−抗原−標識化抗体複合体24を固相10から分離する。
例えば、分離バッファ(例えば、100mM Tris−HCl、pH8.0〜8.5)を添加して、室温(通常、20〜30℃)で20分間程度インキュベートする。次いで溶液を一部または全量回収する。分離バッファとしては、ソルビトールを含むバッファを用いてもよい。また、液のpHを下げて(例えば、pH≦6)、分離を行ってもよい。
このような温和な条件で固相10から抗体−抗原−標識化抗体複合体24の分離を行うことにより、標識化抗体20に含まれる酵素、蛍光物質、発光物質などの標識部分22にほとんど影響を与えることがない。
[10.検出工程]
検出工程では、分離された複合体24における標識部分22を検出することによって、抗原18を検出する。分離工程で回収した溶液について、標識部分に応じて、酵素活性、蛍光強度などを測定する。酵素活性測定でバッファ交換が必要な場合は、スピンカラムなどを用いると迅速に行うことができる。
標識部分が酵素の場合は、分離工程で回収した溶液に発色基質を添加すると、抗体−抗原−標識化抗体複合体24の量(すなわち試料中の抗原の量)に比例して発色反応が起こる。生成した発色物質の吸光度を吸光度計などにより測定し、濃度既知の標準品を用いて作成した標準曲線から、試料中の抗原の量を定量することができる。
本発明の実施形態に係る抗原の検出方法の他の例の概略を図6に示す。本実施形態に係る抗原の検出方法は、図1の方法において、さらに2次抗体を用いる方法である。まず、検出対象の抗原に対する抗体(1次抗体)と化学反応によって可逆的に結合解離可能な置換基Xを有する化合物R−Xを、樹脂基板やガラス基板などの固相10の表面に結合させて、抗体固定化用固相12を作製する(抗体固定化用固相作製工程)。次に、抗原に対する抗体(1次抗体)14を、置換基Xとの反応により固相10の表面に結合させて固定化する(抗体固定化工程)。この結合は、置換基Xと、抗体(1次抗体)14に含まれる、化学反応によって可逆的に置換基Xと結合解離可能な置換基と、の反応により形成され、結合部分16を生じる。次に、抗原18を含む試料と、抗体(1次抗体)14を固定化した固相10とを接触させ、抗原抗体反応により抗原18を抗体(1次抗体)14に結合させる(抗原反応工程)。次に、抗原18に対する2次抗体28を、抗体(1次抗体)14に結合させた抗原18に抗原抗体反応により結合させる(抗体反応工程)。次に、標識部分22を含む、2次抗体28に対する標識化抗体20を、抗原18に結合させた2次抗体28に結合させる(標識化工程)。次に、置換基Xにより形成された結合部分16の解離反応により、抗体(1次抗体)14と抗原18と2次抗体28と標識化抗体20とを含む1次抗体−抗原−2次抗体−標識化抗体複合体30を固相10から分離する(分離工程)。そして、分離された複合体30における標識部分22を検出することによって、検出対象の抗原18を検出する(検出工程)。なお、各工程の間には、未反応物などを除去するための洗浄工程を含んでもよい。必要に応じて、抗体固定化用固相作製工程、抗体固定化工程、抗原反応工程、抗体反応工程などにおいて、固相表面や未反応部分をブロッキング剤などによりブロッキングするブロッキング工程を含んでもよい。
図1の方法では、検出対象の抗原に対する抗体ごとに標識を施さなくてはならない(図1の例では標識化抗体20)が、二次抗体を用いることにより、異なる検出対象の抗原に対して、準備する標識化抗体が一種類でよいためコストが低減する。
[抗体反応工程]
図6の方法における抗体反応工程では、抗原18に対する2次抗体28を、抗体(1次抗体)14に結合させた抗原18に結合させる。このとき、2次抗体28は、固相10に固定化した抗体(1次抗体)14とは別の抗体であり、抗原18の抗体(1次抗体)14とは異なる部位に結合するものである。
例えば、1次抗体とは別の、検出対象の抗原に対する2次抗体(例えば、ポリクローナル抗体)を、反応させる。反応時間は反応温度により調節すればよい。反応時間は、例えば、反応温度37℃程度の場合、数分以上(例えば、5〜120分)、反応温度4℃程度の場合、一晩(例えば、6〜12時間)である。
[洗浄工程]
抗体反応工程後に、4の洗浄工程と同様に、PBSTバッファ(PBS+0.05% Tween20)などを用いて、洗浄を実施してもよい。これにより、未反応の2次抗体などを除去することができる。
本実施形態に係る抗原の検出方法において検出対象となる抗原としては特に制限はないが、例えば、感染症関連抗原、癌マーカー、ホルモンなどが挙げられる。
本実施形態に係る抗原の検出方法は、試料中に含まれる抗原などの目的物質を、標識化した抗体を用い、特異性の高い抗原抗体反応を利用して検出する方法であり、抗原などの目的物質を定量的に検出することが可能であり、免疫検査などにおいて用いることができる。
10 固相、12 抗体固定化用固相、14 抗体(1次抗体)、16 結合部分、18 抗原、20 標識化抗体、22 標識部分、24 抗体−抗原−標識化抗体複合体、26 抗原−標識化抗体複合体、28 2次抗体、30 1次抗体−抗原−2次抗体−標識化抗体複合体。

Claims (4)

  1. 試料中に含まれる抗原を検出対象とする抗原の検出方法であって、
    前記抗原に対する抗体を、化学反応によって前記抗体と可逆的に結合解離可能な置換基との反応を利用して、固相の表面に結合させて固定化する抗体固定化工程と、
    前記抗原を含む試料と前記抗体を固定化した固相とを接触させ、前記抗原を前記抗体に結合させる抗原反応工程と、
    標識部分を含む前記抗原に対する標識化抗体を、前記抗体に結合させた抗原に結合させる標識化工程と、
    前記置換基により形成された結合部分の解離反応により、前記抗体と前記抗原と前記標識化抗体とを含む複合体を前記固相から分離する分離工程と、
    前記分離された複合体における前記標識部分を検出することによって、前記抗原を検出する検出工程と、
    を含むことを特徴とする抗原の検出方法。
  2. 試料中に含まれる抗原を検出対象とする抗原の検出方法であって、
    前記抗原に対する1次抗体を、化学反応によって前記1次抗体と可逆的に結合解離可能な置換基との反応を利用して、固相の表面に結合させて固定化する抗体固定化工程と、
    前記抗原を含む試料と前記1次抗体を固定化した固相とを接触させ、前記抗原を前記1次抗体に結合させる抗原反応工程と、
    2次抗体を前記1次抗体に結合させた抗原に結合させる抗体反応工程と、
    標識部分を含む標識化抗体を、前記抗原に結合させた2次抗体に結合させる標識化工程と、
    前記置換基により形成された結合部分の解離反応により、前記1次抗体と前記抗原と前記2次抗体と前記標識化抗体とを含む複合体を前記固相から分離する分離工程と、
    前記分離された複合体における前記標識部分を検出することによって、前記抗原を検出する検出工程と、
    を含むことを特徴とする抗原の検出方法。
  3. 請求項1または2に記載の抗原の検出方法であって、
    前記置換基が、ジヒドロキシボリル基であり、前記抗体に含まれる糖残基のジオール部分と前記ジヒドロキシボリル基との可逆的な反応により、前記抗体の固定化および前記複合体の分離を行うことを特徴とする抗原の検出方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の抗原の検出方法であって、
    前記標識部分が、酵素、蛍光物質および発光物質のうち少なくとも1つであることを特徴とする抗原の検出方法。
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