JP2010175376A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベース材の表面に接着されて加速度等の物理量を検出する半導体センサチップの特性変化を抑制し、ベース材に対する半導体センサチップの共振周波数が物理量の検出を阻害しないようにする。
【解決手段】平面視矩形環状に形成された板状の支持枠部21と、その内縁21aに連結されて物理量を検出するセンサ部22とを備える半導体センサチップ3において、支持枠部21の一辺31の幅寸法を他の辺32〜34の幅寸法w1よりも大きく設定して一辺31のうちその内縁21aから他の辺32〜34の幅寸法w1分だけ差し引いた部分を延長部35とし、延長部35には支持枠部21の外縁から支持枠部21の面方向に窪む切欠部37を形成する。半導体センサチップ3とベース材Pとは、その表面P1に対向する延長部35の主面うち切欠部37よりも一辺31の内縁21aから離れた外側領域S1において、接着剤Gにより複数個所で点接着する。
【選択図】図1

Description

本発明は、加速度、傾斜、角速度等の物理量を検出する半導体センサチップを備える半導体装置に関する。
従来、加速度、傾斜、角速度等の物理量を検出する半導体装置としては、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて製造され、可撓性を有する可撓部の変位や変形をピエゾ抵抗部等の検出手段によって検出して電気信号で出力する半導体センサチップを、接着剤によりベース材の表面に固定して構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。なお、ベース材の表面は、例えば半導体センサチップを収容するケース内の搭載面等である。
半導体センサチップは、平面視環状に形成された支持枠部の内縁に可撓部を支持させて構成されており、平面視環状に形成された支持枠部の下面に接着剤を塗布してベース材の表面に固定される。なお、この支持枠部は、その内縁から外縁までの幅寸法が周方向にわたってほぼ等しく設定されている。また、接着剤は、支持枠部の下面の周方向にわたって等間隔となる複数の位置に塗布されている。
特開2006−302943号公報
しかしながら、上記従来の半導体装置において、半導体センサチップ及びベース材の熱膨張係数が相互に異なっていると、半導体センサチップ及びベース材が加熱若しくは冷却された際に、前述した熱膨張係数の差に基づいて支持枠部とベース材との間に応力が発生したり、支持枠部が変形したりする。その結果、可撓部も変形する等して半導体センサチップの特性が変化してしまう、という問題がある。
なお、特許文献1には、可撓部が上述した応力や変形の影響を受けないように、支持枠部の一箇所において点接着する手法も記載されている。しかしながら、この場合には、半導体センサチップ全体が、点接着部分を軸としてベース材に対して振動しやすく、その固定状態が不安定となる。また、ベース材に対する半導体センサチップの共振周波数は低く、可撓部の共振周波数に近くなることが多いため、物理量の検出を阻害する虞がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、半導体センサチップの特性変化を抑制できると共に、ベース材に対する半導体センサチップの共振周波数が物理量の検出を阻害しない半導体装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の半導体装置は、平面視矩形環状に形成された板状の支持枠部と、当該支持枠部の内側に配されて前記支持枠部の内縁に連結された可撓部と、当該可撓部の変形又は変位を検出する検出手段とを備える半導体センサチップを接着剤によりベース材の表面に固定した半導体装置であって、前記支持枠部の内縁から外縁に至る前記支持枠部の一辺の幅寸法が、他の辺の幅寸法よりも大きく設定されることで、前記一辺のうちその内縁から他の辺の幅寸法分だけ差し引いた部分を延長部とし、当該延長部には、前記支持枠部の外縁から前記支持枠部の面方向に窪む切欠部が形成され、前記半導体センサチップは、前記ベース材の表面に対向する前記延長部の主面うち、前記切欠部よりも前記一辺の内縁から離れた外側領域において、前記接着剤により複数個所で点接着されていることを特徴とする。
なお、ベース材の表面としては、例えば、上記半導体センサチップを収容するケース内の搭載面や、半導体センサと電気接続される回路基板の表面等が挙げられる。
この半導体装置によれば、半導体センサチップが延長部に位置する複数の点接着部分に分けてベース材に接着されているため、半導体センサチップ及びベース材の熱膨張係数の相異に基づいて支持枠部とベース材との間に応力が発生しても、複数の点接着部分の間の距離が変化する等して延長部が変形することで、この応力を緩和することができる。
そして、延長部に切欠部が形成されることで、延長部には切欠部よりも一辺の内縁側の領域と比較して変形しやすい易変形部が現れるため、前述した延長部の変形を易変形部に集中させることができる。
したがって、上述した応力や変形が延長部から支持枠部の内縁に伝わることを抑制して、半導体センサチップの特性が変化することを抑制できる。
また、ベース材と半導体センサチップとを複数箇所で点接着しているため、一箇所のみで点接着する場合と比較して、半導体センサチップを安定して固定できると共に、ベース材に対する半導体センサチップの共振周波数を可撓部の共振周波数よりも十分に大きくすることができる。したがって、可撓部及び検出手段による物理量の検出が上記共振周波数によって阻害されることを防止できる。
そして、前記半導体装置においては、前記切欠部が、前記外縁から前記主面に沿って前記延長部の延出方向に直交する方向に窪んで形成されていることが好ましい。
この場合には、前述した易変形部として、延長部の延出方向の一部(延長部をなす支持枠部の一辺の幅方向の中途部)に、他の部分よりも細く狭まった括れ部が形成されるため、支持枠部とベース材との間に生じる応力に基づく延長部の変形を、この括れ部に集中させることができる。
また、前記半導体装置においては、前記切欠部が、前記外縁から前記延長部の延出方向と逆向きに窪んで形成され、前記接着剤による少なくとも2つの前記点接着部分が、前記切欠部を挟み込むように位置することが好ましい。
この場合には、切欠部の両側に位置する延長部の2つの外側領域が、一辺の他の部分よりも変形しやすい易変形部として形成されることになる。このため、支持枠部とベース材との間に生じる応力に基づく延長部の変形を、これら2つの外側領域に集中させることができる。
本発明によれば、半導体センサチップの特性が変化することを抑制できると共に、可撓部及び検出手段による物理量の検出が上記共振周波数によって阻害されることを防止できる。
以下、図1〜4を参照して本発明の一実施形態に係る半導体装置について説明する。図1〜4に示すように、この実施形態に係る半導体装置1は、接着剤Gにより半導体センサチップ3をベース材Pの表面P1に固定して構成されている。なお、ベース材Pの表面P1の具体例としては、例えば半導体センサチップ3を収容するケース内の搭載面、半導体センサチップ3と電気接続される回路基板の表面等が挙げられる。
半導体センサチップ3は、MEMS技術を用いて単結晶シリコン層11にデバイス層12を積層したSOI(Silicon on Insulator)ウエハ10により製造されるものである。ここで、SOIウエハ10をなすデバイス層12は、単結晶シリコン層11側から二酸化シリコン(SiO)からなる酸化層と、単結晶シリコン(Si)からなる半導体層(SOI層)とを順次積層して構成されている。また、酸化層は単結晶シリコン層11の表層が熱酸化されることで形成されるものである。
この半導体センサチップ3は、平面視矩形環状に形成された板状の支持枠部21と、支持枠部21の内側に取り付けられたセンサ部22とを備えて構成されている。
センサ部22は、支持枠部21の内側に間隔をあけて配された平面視矩形の錘部Mと、可撓性を有して支持枠部21と錘部Mとを一体に連結する複数の可撓部Fと、検出手段としてのピエゾ抵抗部23とを備えている。すなわち、センサ部22は、錘部Mに作用する慣性力に応じた可撓部Fの変形又は変位をピエゾ抵抗部23によって電気信号に変換することで加速度(物理量)を検出する加速度センサとして構成されている。
支持枠部21及び錘部Mは、SOIウエハ10の単結晶シリコン層11及びデバイス層12によって構成されており、その厚さ寸法が互いに等しくなるように設定されている。なお、錘部Mには、平面視矩形の各辺から内側に窪む4つの凹部M1が形成されている。
一方、可撓部Fは、SOIウエハ10のデバイス層12によって構成されている。すなわち、支持枠部21、錘部M及び可撓部Fは、同一のデバイス層12によって一体に形成されている。そして、各可撓部Fは、支持枠部21の内側の各辺から錘部Mに向けて延びており、その先端部が錘部Mの各凹部M1の底部に結合されている。これにより、錘部Mの大きさを十分に確保しつつ、可撓部Fも十分な可撓性を有するように形成することができる。
ピエゾ抵抗部23はデバイス層12の半導体層に複数形成されている。なお、図示例において、ピエゾ抵抗部23は可撓部Fと支持枠部21あるいは錘部Mとにわたって形成されているが、例えば可撓部Fのみに形成されていてもよい。
図1,2に示すように、支持枠部21では、その内縁21aから外縁に至る支持枠部21の一辺31の幅寸法が、他の辺32〜34の幅寸法w1よりも大きく設定されている。すなわち、支持枠部21の一辺31は他の三辺32〜34よりも幅広に形成されている。なお、図示例においては、他の三辺32〜34の幅寸法w1が互いに等しいが、例えば相互に異なっていてもよい。この場合には、支持枠部21の一辺31の幅寸法が、他の三辺32〜34のうち最も大きい幅寸法w1よりも大きくなるように設定されていればよい。
そして、支持枠部21においては、一辺31のうちその内縁21aから他の辺32〜34の幅寸法w1の分だけ差し引いた部分が、一辺31の延長部35をなしている。
延長部35は、支持枠部21の外縁形状に倣う平面視矩形状に形成されている。延長部35には、一辺31の長手方向(Y軸方向)の両端から当該長手方向に窪む切欠部37が一対形成されている。これにより、延長部35の延出方向(X軸正方向)の一部が、他の部分よりも細く狭まった括れ部(易変形部)39として形成されることになる。言い換えれば、括れ部39は一辺31の幅方向(X軸方向)の中途部に形成されている。したがって、一辺31の長手方向に沿う一対の切欠部37の深さ寸法の合計は、一辺31の長手寸法よりも小さくなるように設定されている。また、一対の切欠部37は、延長部35をなす支持枠部21の外縁の2つの角部が残るように形成されている。
なお、図示例においては、一辺31の内縁21a側に位置する切欠部37の端部が、一辺31の内縁21a側に位置する延長部35の延出方向の基端35aから離れて位置しているが、例えば延長部35の基端35aに重なっていてもよい。
この切欠部37は、錘部M及び可撓部Fを形成する場合と同様に、単結晶シリコン層11やデバイス層12をエッチングすることで形成することができる。
以上のように構成される半導体センサチップ3は、単結晶シリコン層11からなる半導体センサチップ3の下面(主面)3bをベース材Pの表面P1に間隔をあけて対向させた状態で、その下面3b及びベース材Pの表面P1を接着剤Gにより接着することで固定されている。この接着剤としては、例えば樹脂系接着剤やこれにフィラーを添加したものが挙げられる。
そして、半導体センサチップ3は、延長部35をなす半導体センサチップ3の下面3bのうち、切欠部37よりも一辺31の内縁21aから離れた外側領域S1において、接着剤Gにより複数個所で点接着されている。なお、本実施形態における外側領域S1は、切欠部37の窪み方向の先端よりも延長部35の延出方向に沿って一辺31の内縁21aから離れた領域であり、図1においてハッチング領域によって示されている。より具体的に説明すれば、接着剤Gによる点接着部分G1,G2は2つであり、これら2つの点接着部分G1,G2は、それぞれ一辺31の内縁21aとの間に各切欠部37が位置するように、延長部35をなす支持枠部21の外縁の2つの角部近傍に各々位置している。
以上のように構成される半導体装置1において、錘部Mに慣性力が作用した際には、錘部Mが支持枠部21に対して移動すると共に可撓部Fが変形する。ここで、錘部Mは、ベース材Pの表面P1上に隙間をあけて位置するため、この隙間寸法の分だけベース材Pに近付く方向に移動することができる。すなわち、錘部Mがベース材Pに向けて移動できる移動量は、錘部Mとベース材Pとの隙間寸法分に制限され、その結果として、可撓部Fの変形量も制限されることになる。したがって、錘部Mが過度に移動することを防いで、可撓部Fの保護を図ることができる。
そして、上記半導体装置1によれば、半導体センサチップ3が延長部35に位置する2つの点接着部分G1,G2に分けてベース材Pに接着されているため、半導体センサチップ3及びベース材Pの熱膨張係数の相異に基づいて支持枠部21とベース材Pとの間に応力が発生しても、2つの点接着部分G1,G2の間の距離が変化する等して延長部35が変形することで、この応力を緩和することができる。そして、延長部35に切欠部37が形成されることで、延長部35には切欠部37よりも一辺31の内縁21a側の領域と比較して変形しやすい括れ部39が現れるため、前述した延長部35の変形を括れ部39に集中させることができる。
したがって、上述した応力や変形が延長部35から支持枠部21の内縁21aに伝わることを抑制して、半導体センサチップ3の特性が変化することを抑制できる。特に、延長部35の延長方向の寸法を支持枠部21の他の三辺32〜34の幅寸法w1の3倍以上に設定すると、上述した半導体センサチップ3の特性変化を効果的に抑制できる。
また、ベース材Pと半導体センサチップ3とを複数箇所で点接着しているため、一箇所のみで点接着する場合と比較して、半導体センサチップ3を安定して固定できると共に、ベース材Pに対する半導体センサチップ3の共振周波数が、可撓部Fを含むセンサ部22の共振周波数よりも十分に大きくなる。したがって、センサ部22による加速度の検出が上記共振周波数によって阻害されることを防止できる。
なお、半導体センサチップ3及び接着剤Gの弾性率、ポアソン比、密度、また、半導体センサチップ3の線膨張係数を〔表1〕のように設定し、さらに、延長部35の延長方向の寸法を支持枠部21の他の三辺32〜34の幅寸法w1の3倍としてモーダル解析を行った。その結果、ベース材Pに対する半導体センサチップ3の共振周波数は6.2〔kHz〕となり、センサ部22の共振周波数1〔kHz〕と比較して、十分に大きくなることが明らかとなった。
Figure 2010175376
なお、上記実施形態において、切欠部37は、一辺31の長手方向の両端から窪んで形成されているが、少なくとも延長部35に括れ部39が現れるように形成されていればよく、例えば一辺31の長手方向の両端のいずれか一方のみから窪むように形成されてもよい。
また、接着剤Gによる2つの点接着部分G1,G2は、延長部35をなす支持枠部の2つの角部近傍にそれぞれ位置するとしたが、少なくとも外側領域S1に位置していればよい。ただし、一方の点接着部分G1が一辺31の内縁21a側に寄せて配される場合には、他方の点接着部分G2を一方の点接着部分G1よりも延長部35の延出方向にずらした位置に配することが好ましい。
さらに、延長部35に形成される切欠部37は、上記実施形態のように一辺31の長手方向に窪んで形成されることに限らず、少なくとも支持枠部21の外縁から支持枠部21の面方向(図1においてXY平面に沿う方向)に窪んで形成されていればよい。
したがって、例えば図5に示すように、支持枠部21の外縁から延長部35の延出方向と逆向き(X軸負方向)に窪む切欠部41が形成されてもよい。このように構成された半導体センサチップ4でも、上記実施形態と同様に、延長部35をなす半導体センサチップ4の下面のうち、切欠部41よりも一辺31の内縁21aから離れた外側領域S2において、接着剤Gにより複数個所で点接着されていればよいが、図示例のように、接着剤Gによる少なくとも2つの点接着部分G1,G2が、切欠部41を挟み込むように位置することが好ましく、これら2つの点接着部分G1,G2が延長部35をなす2つの角部に位置することがより好ましい。なお、この半導体センサチップ4における外側領域S2は、一辺31の内縁21a側に位置する切欠部41の窪み方向の先端よりも一辺31の内縁21aから所定距離だけ離れて切欠部41を挟み込む2つの領域であり、図5においてハッチング領域によって示されている。
上記構成の半導体装置2でも、上記実施形態と同様の効果を奏する。すなわち、支持枠部21とベース材Pとの間に応力が発生しても、2つの点接着部分G1,G2間の距離が変化する等して延長部35が変形することで、この応力を緩和できる。そして、切欠部37の形成によって現れる延長部35の2つの外側領域S2部分は、切欠部37よりも一辺31の内縁21a側の領域と比較して変形しやすい易変形部をなすため、前述した延長部35の変形を2つの外側領域S2部分に集中させることができる。したがって、上述した応力や変形が延長部35から支持枠部21の内縁21aに伝わることを抑制して、半導体センサチップ3の特性が変化することを抑制できる。
また、半導体センサチップ4を安定して固定できると共に、ベース材Pに対する半導体センサチップ4の共振周波数をセンサ部22の共振周波数よりも十分に大きくすることができる。なお、この半導体装置2について、上記実施形態の半導体装置1と同様の条件でモーダル解析を行ったところ、ベース材Pに対する半導体センサチップ4の共振周波数は6.4〔kHz〕となり、センサ部22の共振周波数よりも十分に大きくなることが明らかとなった。
さらに、切欠部37,41の窪み方向は、図1,5に示す方向に限らず、例えばX軸方向及びY軸方向の両方に傾斜する方向に傾斜してもよい。この場合には、延長部35をなす支持枠部21の外縁の角部が残るように形成されることに限らず、例えば延長部35をなす支持枠部21の外縁の角部が削り取られるように形成されてもよい。
また、切欠部37,41の平面視形状は、図1,5のように丸みを帯びた形状に限らず、例えば平面視矩形状、平面視三角形状等のように任意の平面視形状を呈してよい。なお、切欠部37,41の平面視形状が矩形状や三角形状等のように直線部分を有する場合には、この直線部分が延長部35の基端35aに重なっていてもよいし、延長部35の基端35aから離れていても構わない。
さらに、同一方向に窪む切欠部37,41は、図1,5のように1つだけ形成されることに限らず、例えば互いに隣り合うように複数形成されてもよい。なお、互いに隣り合う2つの切欠部37,41は、相互に間隔をあけて配されてもよいが、一部が重なり合うように形成されてもよい。
また、接着剤Gによる点接着部分G1,G2は2つに限らず、例えば3つ以上であってもよい。
さらに、錘部M及び可撓部Fの形状は、上記実施形態のものに限らず、少なくとも錘部Mに慣性力が作用した際に、錘部Mが支持枠部21に対して移動すると共に可撓部Fが変形するように形成されていればよい。
例えば、支持枠部21は平面視矩形の環状に形成されることに限らず、平面視円環状に形成されてもよい。また、複数の可撓部Fは、全体として平面視十字状をなすように配されることに限らず、それぞれ任意の位置に配されていてもよい。すなわち、可撓部Fは、例えば支持枠部21の相対する2つの内縁21aを結ぶように直線状に形成されてもよい。また、可撓部Fは、支持枠部21と錘部Mとの間に1つだけ形成される片持ち梁状に形成されてもよいし、支持枠部21の内縁21a全体に連結されるダイヤフラム状に形成されてもよい。
さらに、本発明は、加速度センサとして機能するものに限らず、角速度センサ、圧力センサ、振動センサ、マイクロフォン等として機能する半導体装置にも広く適用することができる。すなわち、本発明の半導体装置は錘部Mを備えていなくてもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
この発明の一実施形態に係る半導体装置を上方から見た状態を示す概略平面図である。 図1のA−A矢視断面図である。 図1の半導体センサチップを構成するセンサ部を半導体装置の上方から見た状態を示す拡大平面図である。 図3のB−B矢視断面図である。 この発明の他の実施形態に係る半導体装置を上方から見た状態を示す概略平面図である。
1,2…半導体装置、3,4…半導体センサチップ、3b…下面(主面)、21…支持枠部、21a…内縁、22…センサ部、23…ピエゾ抵抗部(検出手段)、31…一辺、32〜34…他の辺、35…延長部、F…可撓部、G…接着剤、G1,G2…点接着部分、M…錘部、P…ベース材、P1…表面、S1,S2…外側領域、w1…他の辺32〜34の幅寸法

Claims (3)

  1. 平面視矩形環状に形成された板状の支持枠部と、当該支持枠部の内側に配されて前記支持枠部の内縁に連結された可撓部と、当該可撓部の変形又は変位を検出する検出手段とを備える半導体センサチップを接着剤によりベース材の表面に固定した半導体装置であって、
    前記支持枠部の内縁から外縁に至る前記支持枠部の一辺の幅寸法が、他の辺の幅寸法よりも大きく設定されることで、前記一辺のうちその内縁から他の辺の幅寸法分だけ差し引いた部分を延長部とし、
    当該延長部には、前記支持枠部の外縁から前記支持枠部の面方向に窪む切欠部が形成され、
    前記半導体センサチップは、前記ベース材の表面に対向する前記延長部の主面うち、前記切欠部よりも前記一辺の内縁から離れた外側領域において、前記接着剤により複数個所で点接着されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記切欠部が、前記外縁から前記主面に沿って前記延長部の延出方向に直交する方向に窪んで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記切欠部が、前記外縁から前記延長部の延出方向と逆向きに窪んで形成され、
    前記接着剤による少なくとも2つの前記点接着部分が、前記切欠部を挟み込むように位置することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
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