JP2010175253A - 荷重検出装置 - Google Patents

荷重検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010175253A
JP2010175253A JP2009014950A JP2009014950A JP2010175253A JP 2010175253 A JP2010175253 A JP 2010175253A JP 2009014950 A JP2009014950 A JP 2009014950A JP 2009014950 A JP2009014950 A JP 2009014950A JP 2010175253 A JP2010175253 A JP 2010175253A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strain
sensing element
generating body
load
strain sensing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009014950A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimitsu Ikeyama
佳光 池山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2009014950A priority Critical patent/JP2010175253A/ja
Publication of JP2010175253A publication Critical patent/JP2010175253A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Force In General (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、起歪体が荷重に対して撓み易くなって、出力信号の感度を向上させることができる荷重検出装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明の荷重検出装置は、歪検知素子28,30,31,32を外側面に設けた円筒形状の起歪体21と、この起歪体21の両端開口部21a,21bを支持する支持部材33,34と、前記起歪体21の内側面に一体形成した凸状の押圧部22とを備え、前記押圧部22に対して前記起歪体21の軸心と垂直な方向に荷重を加えることにより、両端開口部21a,21bが固定された起歪体21の略中央に剪断力を作用させるようにしたものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用ペダル類の踏込み荷重の検出、車両用パーキングブレーキのケーブル張力の検出、車両用シートの座面荷重の検出等、種々の荷重を検出するための荷重検出装置に関するものである。
従来のこの種の荷重検出装置は、図8〜図10に示すように構成されていた。図8は従来の荷重検出装置の斜視図、図9は同荷重検出装置における起歪体の展開図、図10は同荷重検出装置の回路図である。
図8〜図10において、1は円筒形状の起歪体で、この起歪体1の外側面には、一対の周方向歪検知素子2および一対の幅方向歪検知素子3が固着されている。また、前記起歪体1の外側面には、前記周方向歪検知素子2および幅方向歪検知素子3と電源電極4、GND電極5および出力電極6とを回路パターン7で電気的に接続することにより図9に示すようなブリッジ回路が構成されているものである。
以上のように構成された従来の荷重検出装置においては、円筒形状の起歪体1に、軸心Cと平行な方向に圧縮力が作用すると、一対の幅方向歪検知素子3の抵抗値は小さくなるとともに、一対の周方向歪検知素子2の抵抗値は大きくなる。そして、この一対の幅方向歪検知素子3および一対の周方向歪検知素子2は、電源電極4、GND電極5、出力電極6および回路パターン7でブリッジ回路を構成しているため、起歪体1に作用する圧縮力に応じて出力信号e0が出力電極6から出力されるものである。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平6−207866号公報
しかしながら、上記した従来の構成においては、起歪体1の軸心Cと平行な方向に荷重が作用するようになっているため、起歪体1の変形量が小さく、周方向歪検知素子2および幅方向歪検知素子3に歪が発生しにくくなり、これにより、出力信号の感度が低いという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、起歪体が荷重に対して撓み易くなって、出力信号の感度を向上させることができる荷重検出装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、歪検知素子を外側面に設けた円筒形状の起歪体と、この起歪体の両端開口部を支持する支持部材と、前記起歪体の内側面に一体に形成した凸状の押圧部とを備えるとともに、前記凸状の押圧部に対して前記起歪体の軸心と垂直な方向に荷重を加えることにより、両端開口部が固定された起歪体の略中央に剪断力を作用させるようにしたもので、この構成によれば、起歪体の内側面に一体に形成した凸状の押圧部に対して前記起歪体の軸心と垂直な方向に荷重を加えることにより、両端開口部が固定された起歪体の略中央に剪断力を作用させるようにしているため、起歪体に対する荷重の作用点位置を一定にできるとともに、起歪体が荷重に対して撓み易くなり、これにより、歪検知素子に歪が発生し易くなるため、出力信号の感度を向上させることができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、凸状の押圧部を円筒形状の起歪体の内側面の全周に形成したもので、この構成によれば、凸状の押圧部を円筒形状の起歪体の内側面の全周に形成しているため、軸心に対して垂直なあらゆる方向からの荷重を受けることができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、凸状の押圧部を円筒形状の起歪体の内側面における少なくとも歪検知素子が形成される領域と対向する領域に一体に形成したもので、この構成によれば、凸状の押圧部を円筒形状の起歪体の内側面における少なくとも歪検知素子が形成される領域と対向する領域に一体に形成しているため、前記凸状の押圧部が形成される範囲の面積は小さくなり、これにより、荷重を加えたときに前記凸状の押圧部に加わる応力は大きくなるため、押圧部の周囲の歪を大きくすることができ、また、変形に対する抵抗が大きい凸状の押圧部の範囲が小さくなるため、起歪体全体の撓みが発生し易くなり、これにより、出力信号の感度をさらに向上させることができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項4に記載の発明は、特に、凸状の押圧部の端部に面取り部を形成したもので、この構成によれば、凸状の押圧部の端部に面取り部を形成しているため、荷重検出装置における円筒形状の起歪体への軸の圧入、圧接が容易に、かつ確実に行えるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項5に記載の発明は、少なくとも第1の歪検知素子と第2の歪検知素子を外側面に設けた円筒形状の起歪体と、この起歪体の両端開口部を支持する支持部材と、前記起歪体の内側面における前記第1の歪検知素子と第2の歪検知素子との略中間に位置する部分に一体に形成した凸状の押圧部とを備えるとともに、前記第1の歪検知素子と第2の歪検知素子に歪検知量補正回路を接続し、前記起歪体の内側面に一体に形成される凸状の押圧部の形成加工時に寸法誤差が生じ、剪断力の作用点が前記第1の歪検知素子と第2の歪検知素子のどちらか側に偏倚した際に、前記第1の歪検知素子の歪検知量と第2の歪検知素子の歪検知量を前記歪検知量補正回路で加算平均し、前記凸状の押圧部の形成加工時における寸法誤差に起因する荷重検出量の誤差を補正するようにしたもので、この構成によれば、前記凸状の押圧部の形成に要する加工精度を緩和させることができるという作用効果を有するものである。
以上のように本発明の荷重検出装置は、歪検知素子を外側面に設けた円筒形状の起歪体と、この起歪体の両端開口部を支持する支持部材と、前記起歪体の内側面に一体形成した凸状の押圧部とを備え、前記押圧部に対して前記起歪体の軸心と垂直な方向に荷重を加えることにより、両端開口部が固定された起歪体の略中央に剪断力を作用させるようにしているため、起歪体に対する荷重の作用点位置を一定にできるとともに、起歪体が荷重に対して撓み易くなり、これにより、歪検知素子に歪が発生し易くなるため、出力信号の感度を向上させることができるという優れた効果を奏するものである。
また、本発明の荷重検出装置は、少なくとも第1の歪検知素子と第2の歪検知素子を外側面に設けた円筒形状の起歪体と、この起歪体の両端開口部を支持する支持部材と、前記起歪体の内側面における前記第1の歪検知素子と第2の歪検知素子との略中間に一体に形成した凸状の押圧部とを備えるとともに、前記第1の歪検知素子と第2の歪検知素子に歪検知量補正回路を接続し、前記起歪体の内側面に一体に形成される凸状の押圧部の形成加工時に寸法誤差が生じ、剪断力の作用点が前記第1の歪検知素子と第2の歪検知素子のどちらか側に偏倚した際に、前記第1の歪検知素子の歪検知量と第2の歪検知素子の歪検知量を前記歪検知量補正回路で加算平均し、前記凸状の押圧部の形成加工時における寸法誤差に起因する荷重検出量の誤差を補正するようにしているため、前記凸状の押圧部の形成に要する加工精度を緩和させることができるという優れた効果を奏するものである。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1,2,4に記載の発明について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施の形態1における荷重検出装置の斜視図、図2は同荷重検出装置の側断面図、図3は同荷重検出装置の側面図、図4は同荷重検出装置における起歪体の展開図、図5は同荷重検出装置を相手側取付部材に取り付ける状態を示す側断面図、図6は同荷重検出装置の動作状態を示す側断面図である。
図1〜図4において、21は円筒形状の起歪体で、この起歪体21はその軸心Cが水平方向に設置され、かつその内側面には、第1の開口部21aと第2の開口部21bの略中央に位置して凸状の押圧部22を全周にわたって起歪体21と一体に形成している。また、この凸状の押圧部22の端部にはC面または丸面等の面取り部23を形成している。そしてまた、前記起歪体21の外側面には、図4に示すように、導電材料からなる電源電極24、第1の出力電極25、第2の出力電極26およびGND電極27が互いに近接した位置に設けられている。また、前記起歪体21の外側面には、さらに第1の開口部21a側に位置して第1の歪検知素子28を設けており、そして、この第1の歪検知素子28は一端を回路パターン29により前記電源電極24と電気的に接続するとともに、他端を第1の出力電極25と電気的に接続している。そしてまた、前記起歪体21の外側面には、第2の開口部21b側に位置して第2の歪検知素子30を設けており、そして、この第2の歪検知素子30は一端を回路パターン29により前記第2の出力電極26と電気的に接続するとともに、他端をGND電極27と電気的に接続している。また、前記起歪体21の外側面には、第1の開口部21aと第2の開口部21b間の略中央に位置して歪抵抗素子からなる第3の歪検知素子31を設けており、そして、この第3の歪検知素子31は一端を回路パターン29により前記電源電極24と電気的に接続するとともに、他端を第2の出力電極26と電気的に接続している。そしてまた、前記起歪体21の外側面には、第1の開口部21aと第2の開口部21bの略中央に位置して、前記第3の歪検知素子31と略平行に歪抵抗素子からなる第4の歪検知素子32を設けており、そして、この第4の歪検知素子32は一端を回路パターン29により前記第2の歪検知素子30および第1の出力電極25と電気的に接続している。また、前記第4の歪検知素子32は他端をGND電極27と電気的に接続することによりフルブリッジ回路を構成している。
33は例えばSUS430からなる第1の支持部材で、この第1の支持部材33は前記起歪体21における第1の開口部21aを溶着により支持している。34は円筒形状の例えばSUS430からなる第2の支持部材で、この第2の支持部材34は、前記第1の支持部材33と溶着されることにより一体化されて支持部材35を構成するとともに、この第2の支持部材34の外側面には雄ネジ36を設けている。そしてまた、前記第2の支持部材34は前記起歪体21における第2の開口部21bを溶接により支持している。
37はポリイミドフィルムからなる回路基板で、この回路基板37は前記起歪体21における電源電極24、第1の出力電極25、第2の出力電極26およびGND電極27と電気的に接続されている。38は樹脂製のコネクタで、このコネクタ38は突部39を設けており、そして、この突部39を第1の支持部材33における取付孔40に挿入することにより固着されている。また、前記コネクタ38には4つのコネクタ端子41を設けており、そして、このコネクタ端子41は前記回路基板37と電気的に接続されている。
以上のように構成された本発明の実施の形態1における荷重検出装置について、次に、その組立方法を説明する。
まず、起歪体21の材料となる厚みが1.2mm程度の円筒形状のシームレスのステンレス管(図示せず)の内側面に、押圧部を形成する部位を残すように凸状に切削加工を施し、押圧部22を形成する。
さらに、この押圧部22の端部にC面または丸面等の面取り加工を施し、面取り部23を形成する。
次に、前記ステンレス管の外側面にガラスペースト(図示せず)を印刷した後、約850℃で約10分間焼成する。
次に、前記ステンレス管の外側面に位置して銀を主成分とする導電ペースト(図示せず)を印刷し、約850℃で約10分間焼成することにより、前記ステンレス管の外側面に電源電極24、第1の出力電極25、第2の出力電極26、GND電極27および回路パターン29を形成する。
次に、前記ステンレス管の外側面にメタルグレーズ系抵抗ペースト(図示せず)を印刷した後、約130℃で約10分間乾燥し、その後、前記ステンレス管を約850℃で約10分間焼成することにより、第1の歪検知素子28、第2の歪検知素子30、第3の歪検知素子31および第4の歪検知素子32を形成する。これにより、前記ステンレス管は起歪体21として製造される。
次に、前記起歪体21における第1の開口部21aと第1の支持部材33との当接部(図示せず)にレーザを照射して、起歪体21に第1の支持部材33を固着する。
次に、前記起歪体21における第2の開口部21bと、第2の支持部材34との当接部(図示せず)にレーザを照射して、起歪体21に第2の支持部材34を固着すると同時に、第1の支持部材33と第2の支持部材34との当接部(図示せず)にレーザを照射することにより、第1の支持部材33と第2の支持部材34とを互いに固着して支持部材35を形成する。
次に、予め、コネクタ端子41を一体に成形したコネクタ38を準備し、このコネクタ38に回路基板37を接着剤により固着した後、回路基板37の一端を前記コネクタ端子41に半田付けし、さらに、回路基板37の他端を起歪体21における電源電極24、第1の出力電極25、第2の出力電極26およびGND電極27と半田付けする。
以上のようにして構成され、かつ組み立てられた本発明の実施の形態1における荷重検出装置について、次に、その動作を説明する。
まず、図5に示すように、相手側取付部材42に、第1の支持部材33を当接させた後、ナット43における雌ネジ(図示せず)を支持部材35における雄ネジ36(図示せず)に螺合させることにより、荷重検出装置を相手側取付部材42に固着する。
次に、軸支持部材44における孔45に軸46を挿入し、前記押圧部22の内側面に軸46を圧入、圧接させる。
そして、この状態において、軸支持部材44に荷重検出装置における起歪体21の軸芯方向と垂直な方向に例えば、車輌用ペダル類の踏込み荷重が作用すると、図6に示すように、両端支持の起歪体21の内側面における第1の開口部21aと第2の開口部21bとの略中央に剪断力が作用して起歪体21に剪断方向に歪が発生し、第3の歪検知素子31および第4の歪検知素子32に引張応力が発生するとともに、第1の歪検知素子28および第2の歪検知素子30に圧縮応力が発生する。なお、図6は、理解を容易にするために起歪体21の歪をきわめて大きく示しているものである。
このとき、第3の歪検知素子31および第4の歪検知素子32の抵抗値が大きくなり、一方、第1の歪検知素子28および第2の歪検知素子30の抵抗値が小さくなる。したがって、電源電極24に電圧を印加するとともに、GND電極27を接地して、第1の出力電極25と第2の出力電極26との差動電圧を計測すれば、予め求められた関係からその差動電圧に基づいて起歪体21に加わる荷重を測定することができるものである。
上記したように本発明の実施の形態1においては、起歪体21の内側面に一体に形成した押圧部22に対して起歪体21の軸心と垂直な方向に荷重を加えることにより、第1の開口部21aおよび第2の開口部21bが固定された起歪体21の略中央に剪断力を作用させるようにしているため、起歪体に対する荷重の作用点位置を一定にできるとともに、従来のように円筒状の起歪体にその軸心方向に荷重を加えるようにしたものに比べて起歪体が撓み易くなり、これにより、第1の歪検知素子28、第2の歪検知素子30、第3の歪検知素子31および第4の歪検知素子32に歪が発生し易くなるため、出力信号の感度を向上させることができるという効果が得られるものである。
また、上記本発明の実施の形態1においては、凸状の押圧部22を円筒形状の起歪体21の内側面の全周に起歪体21の軸心を中心にして形成しているため、軸心に対して垂直なあらゆる方向からの荷重を受けることができるという効果が得られるものである。
そしてまた、上記本発明の実施の形態1においては、凸状の押圧部22の端部に面取り部23を形成しているため、荷重検出装置における円筒形状の起歪体21への軸46の圧入、圧接が容易に、かつ確実に行えるという効果が得られるものである。
なお、上記本発明の実施の形態1における荷重検出装置においては、第1の歪検知素子28、第2の歪検知素子30、第3の歪検知素子31および第4の歪検知素子32によりフルブリッジ回路を構成しているが、第1の歪検知素子28、第4の歪検知素子32あるいは第2の歪検知素子30、第3の歪検知素子31によるハーフブリッジ回路、または第1の歪検知素子28、第4の歪検知素子32と固定抵抗素子2個(図示せず)、あるいは第2の歪検知素子30、第3の歪検知素子31と固定抵抗素子2個(図示せず)によるフルブリッジ回路においても、上記本発明の実施の形態1と同様の効果が得られるものである。
また、上記本発明の実施の形態1における荷重検出装置においては、厚膜抵抗により第1の歪検知素子28、第2の歪検知素子30、第3の歪検知素子31および第4の歪検知素子32を構成したものについて説明したが、薄膜抵抗、ピエゾ素子、圧電素子等を用いて第1の歪検知素子28、第2の歪検知素子30、第3の歪検知素子31および第4の歪検知素子32を構成した場合においても、上記本発明の実施の形態1と同様の効果が得られるものである。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2を用いて、本発明の特に請求項3に記載の発明について、図面を参照しながら説明する。
図7は本発明の実施の形態2における荷重検出装置の側断面図である。なお、この本発明の実施の形態2においては、上記した本発明の実施の形態1の構成と同様の構成を有するものについては、同一番号を付しており、その説明は省略する。
上記した本発明の実施の形態1における荷重検出装置は、起歪体21の内側面に、第1の開口部21aと第2の開口部21bの略中央に位置して凸状の押圧部22を全周にわたって起歪体21と一体に形成していたが、本発明の実施の形態2における荷重検出装置は、起歪体21の内側面における少なくとも第1の歪検知素子28と第4の歪検知素子32が形成される領域と対向する領域、あるいはその近傍の領域に凸状の押圧部22を一体に形成したものである。
上記のような構成にすれば、軸46を起歪体21の内側面に形成した凸状の押圧部22に圧接させる場合、凸状の押圧部22が形成される範囲の面積が小さくなっているため、荷重を加えたときに前記凸状の押圧部22に加わる応力を大きくすることができ、これにより、凸状の押圧部22が形成された領域と対向する領域、あるいはその近傍の領域に設けられた第3の歪検知素子31の歪検知量と第4の歪検知素子32の歪検知量が大きくなり、また、変形に対する抵抗が大きい凸状の押圧部22の範囲が小さくなるため、起歪体21全体の撓みが発生し易くなり、これにより、第1の歪検知素子28と第2の歪検知素子30が設置された部位の歪量も大きくなるため、これら2つの相乗要因により、出力信号の感度をさらに向上させることができるという効果が得られるものである。
(実施の形態3)
以下、実施の形態3を用いて、本発明の特に請求項5に記載の発明について、上記実施の形態1で用いた図2と図4を用いて説明する。
なお、この本発明の実施の形態3においては、上記した本発明の実施の形態1の構成と同様の構成を有するものについては、同一番号を付しており、その説明は省略する。
上記した本発明の実施の形態1と実施の形態2の荷重検出装置においては、第1の歪検知素子28および第2の歪検知素子30と、凸状の押圧部22の位置関係によらず、また、フルブリッジ回路、あるいはハーフブリッジ回路のいずれの回路構成を用いても請求項1〜4に記載の作用効果を得ることができるものである。これに対し、本発明の実施の形態3における荷重検出装置は、起歪体21の内側面における前記第1の歪検知素子28と第2の歪検知素子30との略中間に位置する部分に凸状の押圧部22を一体に形成したものである。また、この本発明の実施の形態3における荷重検出装置においては、少なくとも、第1の歪検知素子28と第2の歪検知素子30を用いてフルブリッジ回路を構成しているものである。
以上のようにして構成された本発明の実施の形態3における荷重検出装置について、次に、その動作を説明する。
例えば、凸状の押圧部22を第2の歪検知素子30の側に偏倚して形成加工した場合、起歪体21の歪分布にも偏倚が発生することになり、これにより、第2の歪検知素子30の歪量の絶対値は大きくなり、一方、第1の歪検知素子28の歪量の絶対値は小さくなるものである。しかしながら、本発明の実施の形態3においては、凸状の押圧部22を起歪体21の内側面における前記第1の歪検知素子28と第2の歪検知素子30との略中間に位置する部分に形成しているため、起歪体21の変形が線型領域に留まる限り、第1の歪検知素子28の歪の減少量と第2の歪検知素子30の歪の増加量は等しくなるものである。
ところで、第1の歪検知素子28、第2の歪検知素子30、第3の歪検知素子31、第4の歪検知素子32で構成されるフルブリッジ回路の出力は、前記4つの歪検知素子の歪量の絶対値を加算平均したものに比例するため、上記のような偏倚が生じても、歪検知素子の歪量の絶対値の加算平均は、第1の歪検知素子28の歪の減少量と第2の歪検知素子30の歪の増加量の相殺により、偏倚が生じない場合の加算平均と等しくなるものである。従って、凸状の押圧部22を第1の歪検知素子28の側に偏倚して形成加工した場合と押圧部22の形成加工に偏倚が生じない場合とでブリッジ回路の出力は変動しないものである。
上記とは逆に、凸状の押圧部22を第1の歪検知素子28の側に偏倚して形成加工した場合においても、凸状の押圧部22を第2の歪検知素子30の側に偏倚して形成加工した場合と同様、第1の歪検知素子28の歪の減少量と第2の歪検知素子30の歪の増加量が相殺するため、ブリッジ回路の出力は変動しないものである。
すなわち、上記した本発明の実施の形態3においては、第1の歪検知素子28および第2の歪検知素子30を含んだフルブリッジ回路が、凸状の押圧部22を第1の歪検知素子28の側、あるいは第2の歪検知素子30の側に偏倚して形成加工した場合の歪検知量補正回路として機能していると言えるものである。
このように、本発明の実施の形態3における荷重検出装置においては、凸状の押圧部22の形成加工時における寸法誤差に起因する荷重検出量の誤差を補正することができるため、前記凸状の押圧部22の形成に要する加工精度を緩和させることができるという効果が得られるものである。
なお、上記した構成においては、第3の歪検知素子31と第4の歪検知素子32を固定抵抗と置き換えた場合でも、本発明の実施の形態3と同様の効果が得られるものである。
本発明に係る荷重検出装置は、起歪体が荷重に対して撓み易くなって、出力信号の感度を向上させることができるという効果を有するものであり、特に、車両用ペダル類の踏込み荷重の検出、車両用パーキングブレーキのケーブル張力の検出、車両用シートの座面荷重の検出等、種々の荷重を検出するための荷重検出装置等において有用となるものである。
本発明の実施の形態1における荷重検出装置の斜視図 同荷重検出装置の側断面図 同荷重検出装置の側面図 同荷重検出装置における起歪体の展開図 同荷重検出装置を相手側取付部材に取り付ける状態を示す側断面図 同荷重検出装置の動作状態を示す図 本発明の実施の形態2における荷重検出装置の側断面図 従来の荷重検出装置の斜視図 同荷重検出装置における起歪体の展開図 同荷重検出装置の回路図
21 起歪体
21a 第1の開口部
21b 第2の開口部
22 押圧部
23 面取り部
28 第1の歪検知素子
30 第2の歪検知素子
33 第1の支持部材
34 第2の支持部材
35 支持部材

Claims (5)

  1. 歪検知素子を外側面に設けた円筒形状の起歪体と、この起歪体の両端開口部を支持する支持部材と、前記起歪体の内側面に一体に形成した凸状の押圧部とを備えるとともに、前記凸状の押圧部に対して前記起歪体の軸心と垂直な方向に荷重を加えることにより、両端開口部が固定された起歪体の略中央に剪断力を作用させるようにした荷重検出装置。
  2. 凸状の押圧部を円筒形状の起歪体の内側面の全周に形成した請求項1記載の荷重検出装置。
  3. 凸状の押圧部を円筒形状の起歪体の内側面における少なくとも歪検知素子が形成される領域と対向する領域に一体に形成した請求項1記載の荷重検出装置。
  4. 凸状の押圧部の端部に面取り部を形成した請求項1〜3のいずれかに記載の荷重検出装置。
  5. 少なくとも第1の歪検知素子と第2の歪検知素子を外側面に設けた円筒形状の起歪体と、この起歪体の両端開口部を支持する支持部材と、前記起歪体の内側面における前記第1の歪検知素子と第2の歪検知素子との略中間に位置する部分に一体に形成した凸状の押圧部とを備えるとともに、前記第1の歪検知素子と第2の歪検知素子に歪検知量補正回路を接続し、前記起歪体の内側面に一体に形成される凸状の押圧部の形成加工時に寸法誤差が生じ、剪断力の作用点が前記第1の歪検知素子と第2の歪検知素子のどちらか側に偏倚した際に、前記第1の歪検知素子の歪検知量と第2の歪検知素子の歪検知量を前記歪検知量補正回路で加算平均し、前記凸状の押圧部の形成加工時における寸法誤差に起因する荷重検出量の誤差を補正するように構成した荷重検出装置。
JP2009014950A 2009-01-27 2009-01-27 荷重検出装置 Pending JP2010175253A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009014950A JP2010175253A (ja) 2009-01-27 2009-01-27 荷重検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009014950A JP2010175253A (ja) 2009-01-27 2009-01-27 荷重検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010175253A true JP2010175253A (ja) 2010-08-12

Family

ID=42706386

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009014950A Pending JP2010175253A (ja) 2009-01-27 2009-01-27 荷重検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010175253A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008064635A (ja) 荷重検出装置
JP5003431B2 (ja) 車両用シートの荷重検出装置
JP2007132697A (ja) 圧力センサ
JP5975793B2 (ja) 燃焼圧センサ
JP2006307834A (ja) 燃焼圧センサおよびそれを備えたグロープラグ
JP5627556B2 (ja) 車両用シートの荷重検出装置
WO2005080931A1 (ja) 歪センサ
JP2009128153A (ja) 車両用のシート用荷重検知センサ
JP2009128106A (ja) 車両用シート荷重検出装置
JP2004069535A (ja) 歪センサ
JP5978073B2 (ja) 燃焼圧センサ
JP2010175253A (ja) 荷重検出装置
JP5195231B2 (ja) 荷重検出装置
US20160209351A1 (en) Sensor
JP2010101678A (ja) 歪検出装置
JP2008185349A (ja) 圧力センサ
US9885624B2 (en) Strain sensor, and load detection device using same
JP5905342B2 (ja) ガスセンサ及びその製造方法
JP2005106800A (ja) 歪検出装置
JP5893920B2 (ja) 検出システムおよび検出装置
JP2007192663A (ja) 歪センサ
JP4952259B2 (ja) 歪検出装置
JP2008170297A (ja) 歪検出装置
JP2014066691A (ja) 電流センサ
JP2007155576A (ja) トルクセンサ