JP2009128153A - 車両用のシート用荷重検知センサ - Google Patents

車両用のシート用荷重検知センサ Download PDF

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直紀 水野
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晃 榎本
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Abstract

【課題】高い信頼性を発揮することができる車両用のシート用荷重検知センサを提供する。
【解決手段】車両のフロア12にシート11を固定するためのアッパレール16とフレーム17との間に介在され、シート11に着座している乗員の荷重を測定するための車両用のシート用荷重検知センサ10である。歪ゲージG1,G2を備え、シート11に着座している乗員の荷重により生じる歪を歪ゲージG1,G2で検知させる起歪体20と、歪ゲージG1,G2で検知された歪を外部出力部材に伝達させるFPC28とを備えている。FPC28は、歪ゲージG1,G2と外部出力部材との間に設けられ、円弧形状からなる湾曲部71a,71bと直線からなる直線部71c、71d、71eとを有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両のシートに着座している乗員の荷重を測定する車両用のシート用荷重検知センサに関するものである。
従来、特許文献1記載の車両用のシート用荷重検知センサが知られている。この車両用のシート用荷重検知センサは、センサ基板(起歪体)の中央部に設けられた検出穴に検出部材が圧入されるとともに、検出穴の両側に配置された第1、第2の固定穴に第1、第2の固定部材が圧入されている。また、センサ基板の検出穴と第1、第2固定穴との各間には第1、第4歪検出素子及び第2、第3歪検出素子が設けられ、これらの歪検出素子が回路パターンで接続されてホイートストンブリッジ回路が構成されている。このホイートストンブリッジ回路からの出力はセンサ基板の上面に設けられた増幅回路に接続され、増幅回路の出力はセンサ基板の端部に外部電源電極、外部GND電極とともに設けた外部出力電極に接続されている。この車両のシート用乗員荷重センサでは、検出部材に外力を作用させると、第1、第2の固定部材に反力が作用し、センサ基板に歪が生じる。この歪は各歪検出素子の抵抗変化として検知され、この抵抗変化がホイートストンブリッジ回路で電圧に変換される。さらに、ホイートストンブリッジ回路からの出力電圧は増幅回路で増幅され、外部出力電極を介して外部にセンサ出力として出力される。
また、特許文献2記載の車両用のシート用荷重検知センサも知られている。この車両用のシート用荷重検知センサは、フロア側固定部材に面接触して取り付けられるフランジ部と、フランジ部と当接して垂直方向に突出しシート側固定部材にナットで固定されるボルト部と、フランジ部とボルト部との接合部に設けられた歪部に貼付されてボルト部に軸線方向に加わる荷重を検出するためのセンサとから構成されている。該センサは、端子ボックスを介して信号線で他の位置に配置された増幅回路に接続されている。この車両のシート用乗員荷重センサは、フランジ部とボルト部との間に鉛直方向の荷重を受けると、歪部が微視的の撓み、この撓みをセンサが検出して検出信号として端子ボックスを介して信号線で増幅回路に出力する。そして、検出信号は増幅回路により増幅され、シートに着座している乗員の荷重とされる。
特開2003−83707号公報(〔請求項1〕、段落〔0020〕、図1) 特開2004−268620号公報(〔請求項1〕、図1−3)
しかし、特許文献1記載の車両用のシート用荷重検知センサでは、センサ基板の歪によって荷重を検出するので、測定可能な荷重は制限される。すなわち、増幅回路がセンサ基板の上面に設けられている上、配線パターンがセンサ基板上に形成されているため、大きな歪が加わった場合には断線等の虞がある。そのため、車両のフロアにシートを固定するためのフロア側固定部材とシート側固定部材との間に、このシート用荷重検知センサを直接介在させることは不可能である。
また、特許文献2記載の車両用のシート用荷重検知センサでは、センサと増幅回路とが離れて配置されているため、センサの微弱な検出信号をセンサの近傍で増幅することができない。そのため、シートに着座している乗員の荷重を正確に測定するためには、端子ボックスから増幅回路までの信号線をノイズから十分に防御する必要がある。
上記特許文献1、2の車両用のシート用荷重検知センサに対して、歪ゲージが貼付された起歪体と、歪ゲージからの信号を増幅するためのアンプ基板とが並んで配置され、歪ゲージとアンプ基板とがフレキシブルプリント基板で接続された車両用のシート用荷重検知センサが考えられつつある。このような車両用のシート用荷重検知センサにおいて、フレキシブルプリント基板には、外部からの衝撃力や温度変化による熱応力が加わることが考えられるため、これらを考慮したフレキシブルプリント基板とすることは、車両のシート用乗員荷重センサの信頼性向上の観点から望ましい。
本発明は係る従来の問題点に鑑みてなされたものであり、高い信頼性を発揮することができる車両用のシート用荷重検知センサを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る車両用のシート用荷重検知センサの特徴は、車両のフロアにシートを固定するためのフロア側固定部材とシート側固定部材との間に介在され、前記シートに着座している乗員の荷重を測定するための車両用のシート用荷重検知センサであって、歪ゲージを備え、前記シートに着座している乗員の荷重により生じる歪を前記歪ゲージで検知させる起歪体と、前記歪ゲージで検知された前記歪を外部出力部材に伝達させるフレキシブルプリント基板とを備え、前記フレキシブルプリント基板は、前記歪ゲージと前記外部出力部材との間に設けられ、円弧形状からなる湾曲部と直線からなる直線部とを有していることである。
請求項2に係る車両用のシート用荷重検知センサの特徴は、請求項1において、前記フレキシブルプリント基板は、前記湾曲部と前記直線部とを交互に有していることである。
請求項1に係る車両用のシート用荷重検知センサにおいては、歪ゲージと外部出力部材との間のフレキシブルプリント基板は、円弧形状からなる湾曲部と直線からなる直線部とを有しているため、外部からの衝撃力や温度変化による熱応力等を受けた場合でも、湾曲部や直線部による可撓性によって、その衝撃力や熱応力等による撓みや収縮を吸収することができ、フレキシブルプリント基板等の断線を防止することができる。また、歪ゲージと外部出力部材との間に寸法誤差や位置ずれ等があっても、容易に歪ゲージと外部出力部材との距離を保つことができる。したがって、この車両用のシート用荷重検知センサによれば、高い信頼性を発揮することができる。
請求項2に係る車両用のシート用荷重検知センサにおいては、フレキシブルプリント基板が湾曲部と直線部とを交互に繰り返してもつため、歪ゲージと外部出力部材との間の3次元方向のずれ、撓み及び収縮を確実に吸収することができる。特に、3次元方向のずれ等を解析し、解析結果に基づいて湾曲部と直線部との組み合わせを変えれば、確実にそのずれ等を吸収することができ、より高い信頼性を発揮することができる。
本発明に係る車両用のシート用荷重検知センサを具体化した実施形態1、2を図面に基づいて以下に説明する。図1に示すように、実施形態1のシート用荷重検知センサ10は、車両のシート11に着座している乗員の荷重を測定するものである。図1及び図2において、シート11を車両のフロア12に位置調整可能に固定するシートスライド装置13は、フロア12に固定され車両の前後方向に延在する一対のロアレール14と、ロアレール14に移動可能に支持されるアッパレール16等で構成されている。シートクッションによって覆われシート11の下部を構成するフレーム17がその下面4隅の位置でシート用荷重検知センサ10を介して一対のアッパレール16の上面に形成された取付け面18に固定されている。シート用荷重検知センサ10が固定される各アッパレール16の各両端部には、シート用荷重検知センサ10を取付け面18上に固定するための一対の固定軸19が車両の前後方向に所定距離だけ隔てて垂直方向に突設されている。ここで、アッパレール16が「フロア側固定部材」であり、フレーム17が「シート側固定部材」である。
図3、図5に示すように、シート用荷重検知センサ10は、起歪体20、起歪体20の表面に貼付された歪ゲージG1,G2、起歪体20を両端部でアッパレール16の取付け面18に固定する第1、第2ロアブッシュ21,22、起歪体20の中央部に垂直方向に固定されシート11のフレーム17に固定される連結軸23と、起歪体20の裏面に両端部で固定されるアッパブラケット24、アッパブラケット24の取付け部47に起歪体20と並んで取り付けられ歪ゲージG1、G2からの信号を増幅するためのアンプ基板26が収納されたアンプケース27と、歪ゲージG1、G2とアンプ基板26とに接続されるフレキシブルプリント基板(以下「FPC」と称す。)28等から構成されている。
図5、図6に示すように、第1、第2ロアブッシュ21,22は、同一形状をなし、所定の厚さの円形のベース部29,34と、これらベース部29,34から突出して起歪体20の両端部に形成された一端穴30及び他端穴35に圧入される中軸部31,36と、これら中軸部31,36から突出する先端軸部32,51と、中心に貫通して形成された取付け穴33,37から構成されている。
起歪体20の両端部には、一端穴30及び他端穴35が、固定軸19の間隔と同じ所定距離だけ隔てて形成されている。起歪体20は、下面が第1、第2ロアブッシュ21,22のベース部29,34に当接するまで一端穴30及び他端穴35に中軸部31,36がそれぞれ圧入される。起歪体20の中央部には中央穴38が形成され、中央穴38には連結軸23の中軸部39が圧入されている。連結軸23の端部には、第1、第2ロアブッシュ21,22のベース部29,34より厚さの小さなフランジ40が形成され、起歪体20の下面に当接されている。中軸部39の端面から先端軸部41にリング部材48が圧入されることにより、連結軸23はフランジ40とリング部材48との間に起歪体20を挟着して起歪体20に固定される。
従って、連結軸23を介して起歪体20に荷重が作用すると、起歪体20は両端部を第1、第2ロアブッシュ21,22に両端支持されて撓み、起歪体20の表面には、第1、第2ロアブッシュ21,22と連結軸23との各間に、荷重に比例して第1、第2ロアブッシュ21,22側に圧縮歪、連結軸23側に引張歪が生じる。これら圧縮歪、引張歪を検出するために、起歪体20の両端部と中央部との各間、即ち第1、第2ロアブッシュ21,22と連結軸23との各間には、ハーフブリッジを構成する2素子をそれぞれ有する歪ゲージG1,G2が貼付されている。歪ゲージG1,G2の各ハーフブリッジでフルブリッジが構成され、起歪体20の撓み、すなわち、起歪体20に作用した荷重に応じた電気信号が出力されるようになっている。なお、第1、第2ロアブッシュ21,22側に圧縮歪、連結軸23側に引張歪が生ずるように設定する場合だけでなく、第1、第2ロアブッシュ21,22側にのみ圧縮歪または引張歪が生ずるように設定する場合や、連結軸23側に圧縮歪または引張歪が生ずるように設定する場合も有り得る。
起歪体20の上面には、アッパブラケット24が両端固定部43,44で起歪体20の両端部に固定される。すなわち、アッパブラケット24の両端には固定部43,44が設けられ、両端固定部43,44は取付け部47によって一体的に連結されている。取付け部47は起歪体20の側方、言い換えれば、起歪体20の伸長方向と直交する方向に延在するように形成されている。
一方の固定部43に穿設された固定穴45が、起歪体20の上面から突き出た第1ロアブッシュ21の先端軸部32に圧入されることにより、起歪体20の一端がアッパブラケット24の固定部43と第1ロアブッシュ21のベース部29との間に挟持される。他方の固定部44に穿設された固定穴46は、一方の固定部43に穿設された固定穴45より大きな内径を有し、この大径の固定穴46は起歪体20の上面から突き出た第2ロアブッシュ22の先端軸部51に隙間を有して遊嵌される。
大径の固定穴46と第2ロアブッシュ22の先端軸部51との隙間には、アッパブラケット24の上方より、フランジ53b付きのワッシャ53(圧入固定部材としての一例)の円筒部53aが挿入され、円筒部53aの内周面が第2ロアブッシュ22の先端軸部51の外周に圧入される。ワッシャ53の円筒部53aは、フランジ53bがアッパブラケット24の上面に接合する位置まで圧入される。このとき、ワッシャ53の円筒部53aの外周面とアッパブラケット24の固定穴46との間、及び円筒部53aの先端面と起歪体20の端面(上面)との間にはそれぞれ隙間が形成され、ワッシャ53は起歪体20に当接しない。これにより、アッパブラケット24の固定部44側の位置は、第2ロアブッシュ22に対して何ら拘束されず、第2ロアブッシュ22の先端軸部51に圧入されるワッシャ53によって起歪体20に一体結合される。
この結果、第1及び第2ロアブッシュ21、22のピッチ(すなわち、起歪体20の一端穴30と他端穴35のピッチ)と、取付け部47によって両端固定部43,44を一体的に連結されたアッパブラケット24の両端固定穴45、46のピッチが一致していない場合でも、起歪体20に内部応力を加えることなく、アッパブラケット24の両端固定部43,44を確実に固定でき、乗員の荷重を正確に測定できるようになる。
アッパブラケット24の取付け部47には、樹脂製のアンプケース27が起歪体20と並んでねじ49(図3参照)によって取り付けられている。アンプケース27は、樹脂製とすることによって軽量化、低コスト化が可能になる。アンプケース27には、歪ゲージG1,G2からの信号を増幅するためのアンプ基板26が歪ゲージG1,G2が貼付された起歪体20の表面と同じ平面上に位置するように収納されている。アンプケース27には、アンプ基板26の出力を図示略の電子制御ユニットに送信するための通信線を接続するコネクタ59が設けられている。ここで、アンプ基板26、アンプケース27が「外部出力部材」である。ただし、例えば、外部出力部材としては、アンプ基板26及びコネクタ59等を備えたアンプケース27に限定されるものではなく、FPCからの出力を外部に伝達するものであればよい。
図3において、略コの字形状をしたFPC28は、両脚部71(図8参照)の先端の接合部93,94で歪ゲージG1,G2に起歪体20の両端部と中央部との各間で接続され、背部でアンプ基板26の端子に接続されている。起歪体20の表面と同じ平面に位置するアンプ基板26に接続されたFPC28の2個の脚部71は、アンプケース27のアンプ基板26を収納するアンプケース27の基板室91の側壁に形成された凹部92を通って起歪体20の表面に貼付された歪ゲージG1,G2と接続されるので、FPC28は歪ゲージG1,G2とアンプ基板26の端子とに略同じ平面内で変形することなく容易にハンダ付けされる。
FPC28の接合部93,94は、図3、図7に示すように、例えば、シリコン材、ポリアミドやポリエステル系樹脂のホットメルトでホットメルトコーティングされ、コーティング部55で保護されている。アンプケース27の基板室91内には、背部でアンプ基板26の端子とFPC28とが接続されている接続部56及びアンプ基板26を樹脂の低圧成型部57で覆って保護するように、例えば、ポリアミドやポリエステル系樹脂のホットメルトがホットメルト低圧成形されている。このようにすることによって、FPC28を起歪体22に貼付された歪ゲージG1,G2とアンプ基板26とに略同じ平面内で変形することなく容易に接続することができるとともに、FPC28の接合部93,94を正確な位置及び寸法で樹脂のホットメルトコーティングにより保護し、該樹脂のホットメルトコーティングに対して正確な位置関係でFPC28とアンプ基板26との接続部56及びアンプ基板26を覆って保護するように、樹脂を容易にアンプケース27内にホットメルト低圧成形することができる。
これにより、FPC28の脚部71が樹脂のコーティング部55と低圧成形部57との間で露出する部分の長さをFPC28が起歪体20の変形に影響を与えない長さに正確に保持することができて、乗員の荷重を正確に測定することができる。さらに、アンプケース27を樹脂製とし、接合部93,94を樹脂でホットメルトコーティングし、FPC28とアンプ基板26との接続部56及びアンプ基板26を覆うように樹脂をアンプケース内にホットメルト低圧成形するので、アンプケース27の基板室91を塞ぐカバーが不要となり、接合部93,94、接続部56及びアンプ基板26を軽量で安価な構成で保護することができる。
また、アンプケース27をアッパブラケット24の取付け部47に取り付ける際、アンプケース27のねじ穴49aにホットメルトを注入しておく。これにより、ホットメルトが接着剤として働き、ねじ49の弛みを防止することができる。
図4に示すように、アンプケース27のコネクタ59には、段部59a、59bが形成されている。この段部59a、59bにより、アンプケース27の基板室91内をホットメルトの低圧成型部57で覆う際、アンプケース27とホットメルトとの接合面積が大きくなる。このため、ホットメルトが剥離し難くなり、防水の点でも有利になる。また、アンプケース27には端子成形穴27aが穿設されており、この端子成形穴27aにより端子ピン58をL字形に成形することが可能になる。すなわち、直線状の端子ピン58をコネクタ59側から圧入した後、端子成形穴27aから冶具を挿入して、端子ピン58を屈曲部58aで折り曲げることができる。このような方法で端子ピン58を成形することができるため、インサート成形により加工する場合に比べて、安価に加工することができる。なお、端子成形穴27aは、図9に示すように、通常、ホットメルトコーティングで封止することができる。
図8に示すように、FPC28は、頭部70と両脚部71とからなっている。頭部70には、背部でアンプ基板26の端子とFPC28とが接続される接続部56が形成され、両脚部71の先端には、歪ゲージG1,G2に接続される接合部93,94が形成されている。また、頭部70と接合部93,94との間の両脚部71には、円弧形状からなる湾曲部71a,71bと、直線からなる直線部71c,71d,71eとが形成されている。この湾曲部71a,71bと直線部71c,71d,71eとにより、荷重センサ10が外部からの衝撃力や温度変化による熱応力を受けた場合でも、その衝撃力や熱応力を吸収することができ、FPC28の断線を防止することができる。具体的には、図8において、FPC28に図面上下方向の力が加わった場合、主に湾曲部71aが撓むことにより、その力を吸収することができる。また、FPC28に図面左右方向の力が加わった場合、主に湾曲部71bが撓むことにより、その力を吸収することができる。
また、FPC28には、直線部71c、湾曲部71a、直線部71d、湾曲部71b及び直線部71eのように、直線部と湾曲部とが交互に同一平面上に配置されている。そして、FPC28の接続された起歪体20にアッパブラケット24を組付けた後、アッパブラケット24の取付け部47にアンプケース27を組付けると、FPC28の接続部56がアンプ基板26の所定位置に位置する程度のFPC28の固さを有している。このため、この荷重センサ10は組付けが容易である。これに対し、頭部70と接合部93,94との間の両脚部71に湾曲部71a,71bを形成することなく、両脚部71を予め撓ませて組付ける方法も考えられる。この場合は、両脚部71が撓んだ状態で組付けられており、荷重センサ10が外部からの衝撃力や温度変化による熱応力を受けた場合、両脚部71の撓んだ部分でその衝撃力や熱応力を吸収することができる。したがって、この方法によっても、外部からの衝撃力や温度変化による熱応力を吸収することは可能であるが、両脚部71を予め撓ませて組み付けなければならず、実施形態1の荷重センサ10に比べ、組付けが困難である。
次に、図9に示す組立てられたシート用荷重検知センサ10を、シート11の下面4隅の位置で、シートスライド装置13の一対のアッパレール16とシート11のフレーム17との間に介在させるためのシート用荷重検知センサ10の取付けについて説明する。シート用荷重検知センサ10は、起歪体20がアッパレール16とフレーム17との間に介在され、アンプケース27が一対のアッパレール16の内側に位置され、かつコネクタ59がシート11の中央部の下方でフロア12に固定された図示略の電子制御ユニットの方を向くように、アッパレール16とフレーム17との間に4隅とも同様に取り付けられるので、一箇所について説明する。しかし、上述のように取り付けるためには、シート用荷重検知センサ10は、シートの左右、前後で起歪体20に対するアンプケース27の配置が異なり、シートの左前と右後のものは同一配置となり、左後と右前のものは同一配置となるので、左右勝手の2種類のシート用荷重検知センサ10を用意する必要がある。
図2に示すように、第1、第2ロアブッシュ21,22の取付け穴33,37がアッパレール16の端部に垂直方向に突設されている固定軸19に嵌合され、ベース部29,34の底面が取付け面18上に着座される。固定軸19の先端に刻設されたねじ部に螺着されたナット60が、アッパブラケット24の固定部43,44を押圧することにより、シート用荷重検知センサ10の起歪体20はアッパレール16の取付け面18に該取付け面18から所定隙間を置いて両端部で固定される。
シート11のフレーム17には連結面62が形成され、該連結面62に連結穴63が穿設されている。連結軸23の固定ねじ部42に連結穴63が嵌装されて連結面62の下面がセンタブラケット48の上面に当接し、フレーム11が起歪体20を介してアッパレール16上に載置され、固定ねじ部42に螺着されたナット65が連結面62をセンタブラケット48に圧着することにより、シート用荷重検知センサ10の連結軸23がシート11のフレーム17に固定される。このとき、アンプケース27がアッパレール16及びフレーム17から側方に開離するので、起歪体20に貼付された歪ゲージG1,G2とアンプケース27に収納されたアンプ基板26との距離を極めて短くすることができるとともに、アッパレール16及びフレーム17の間隔を小さくすることができる。
実施形態1に係る車両用のシート用荷重検知センサ10においては、歪ゲージG1,G2とアンプ基板26等との間のFPC28は、円弧形状からなる湾曲部71a,71bと直線からなる直線部71c,71d,71eとを有しているため、外部からの衝撃力や温度変化による熱応力等を受けた場合でも、湾曲部71a,71bや直線部71c,71d,71eによる可撓性によって、その衝撃力や熱応力等による撓みや収縮を吸収することができ、FPC28等の断線を防止することができる。また、歪ゲージG1,G2とアンプ基板26、アンプケース27との間に寸法誤差や位置ずれ等があっても、容易に歪ゲージG1,G2とアンプ基板26、アンプケース27との距離を保つことができる。したがって、この車両用のシート用荷重検知センサ10によれば、高い信頼性を発揮することができる。
また、この車両用のシート用荷重検知センサ10においては、FPC28が湾曲部71a,71bと直線部71c,71d,71eとを交互に繰り返してもつため、歪ゲージG1,G2とアンプ基板26、アンプケース27との間の3次元方向のずれ、撓み及び収縮を確実に吸収することができる。特に、3次元方向のずれ等を解析し、解析結果に基づいて湾曲部71a,71bと直線部71c,71d,71eとの組み合わせを変えれば、確実にそのずれ等を吸収することができ、より高い信頼性を発揮することができる。
次に、実施形態2の車両用のシート用荷重検知センサについて説明する。図10に示すように、実施形態2の車両用のシート用荷重検知センサ80の主な機械的構成は、図3のものと同様であり、図3に示した構成と同一の構成については同一の符号を用いることとし、その説明を省略する。この荷重センサ80のFPC81には、歪ゲージG1,G2とアンプ基板26との間に、円弧形状からなる湾曲部82と直線からなる直線部83,84とが形成されている。そして、直線部83、湾曲部82、直線部84のように、直線部と湾曲部とが交互に同一平面上に配置されている。その他の構成は実施形態1と同様である。この車両用のシート用荷重検知センサ80においては、歪ゲージG1,G2とアンプ基板26との間のFPC81は、円弧形状からなる湾曲部82と直線からなる直線部83,84とを有しているため、外部からの衝撃力や温度変化による熱応力を受けた場合でも、湾曲部82や直線部83,84による可撓性によって、その衝撃力や熱応力等による撓みや収縮を吸収することができ、FPC81等の断線を防止することができる。また、歪ゲージG1,G2とアンプ基板26、アンプケース27との間に寸法誤差や位置ずれ等があっても、容易に歪ゲージG1,G2とアンプ基板26、アンプケース27との距離を保つことができる。したがって、この車両用のシート用荷重検知センサ80によれば、高い信頼性を発揮することができる。その他の作用、効果は実施形態1と同様である。
上記実施形態1、2では、第1、第2ロアブッシュ21,22をアッパレール16に固定し、連結軸23をフレーム17に固定しているが、第1、第2ロアブッシュ21,22をフレーム17に固定し、連結軸23をアッパレール16に固定するようにしてもよい。また、起歪体20の表面とアンプ基板26とが同じ平面に位置するように配置されているが、起歪体20の表面とアンプ基板26とは多少の段差を有して配置されていてもよい。
以上、本発明の車両用のシート用荷重検知センサを実施形態1、2に即して説明したが、本発明はこれらに制限されるものではなく、本発明の技術的思想に反しない限り、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
実施形態1、2の車両のシートを示す斜視図。 実施形態1、2のシート用荷重検知センサに係り、シートフレームへの組付け状態を示す図。 実施形態1のシート用荷重検知センサに係り、シート用荷重検知センサの正面図。 実施形態1のシート用荷重検知センサに係り、図3のIV−IV断面図。 実施形態1、2のシート用荷重検知センサに係り、シート用荷重検知センサを部品に分解した図。 実施形態1、2のシート用荷重検知センサに係り、各ブラケット、連結軸の起歪体への組付けを示す図。 実施形態1、2のシート用荷重検知センサに係り、起歪体に貼付された歪ゲージを樹脂でホットメルトコーティングした状態の図。 実施形態1、2のシート用荷重検知センサに係り、FPCの正面図。 1、2実施形態のシート用荷重検知センサに係り、組立てられたシート用荷重検知センサの斜視図。 実施形態2のシート用荷重検知センサに係り、シート用荷重検知センサの正面図。
符号の説明
10,80…シート用荷重検知センサ、11…シート、12…フロア、16…フロア側固定部材(アッパレール)、17…シート側固定部材(フレーム)、20…起歪体、G1,G2…歪ゲージ、26,27…外部出力部材(26…アンプ基板、27…アンプケース)、28、81…フレキシブルプリント基板、71a,71b,82…湾曲部、71c,71d,71e,83,84…直線部。

Claims (2)

  1. 車両のフロアにシートを固定するためのフロア側固定部材とシート側固定部材との間に介在され、前記シートに着座している乗員の荷重を測定するための車両用のシート用荷重検知センサであって、
    歪ゲージを備え、前記シートに着座している乗員の荷重により生じる歪を前記歪ゲージで検知させる起歪体と、
    前記歪ゲージで検知された前記歪を外部出力部材に伝達させるフレキシブルプリント基板とを備え、
    前記フレキシブルプリント基板は、前記歪ゲージと前記外部出力部材との間に設けられ、円弧形状からなる湾曲部と直線からなる直線部とを有していることを特徴とする車両用のシート用荷重検知センサ。
  2. 請求項1において、前記フレキシブルプリント基板は、前記湾曲部と前記直線部とを交互に有していることを特徴とする車両用のシート用荷重検知センサ。
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