JP2010173432A - 乗物用シート - Google Patents

乗物用シート Download PDF

Info

Publication number
JP2010173432A
JP2010173432A JP2009017392A JP2009017392A JP2010173432A JP 2010173432 A JP2010173432 A JP 2010173432A JP 2009017392 A JP2009017392 A JP 2009017392A JP 2009017392 A JP2009017392 A JP 2009017392A JP 2010173432 A JP2010173432 A JP 2010173432A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock mechanism
impact reducing
reducing member
impact
seat back
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009017392A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5584420B2 (ja
Inventor
Kenichi Niitsuma
健一 新妻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TS Tech Co Ltd
Original Assignee
TS Tech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TS Tech Co Ltd filed Critical TS Tech Co Ltd
Priority to JP2009017392A priority Critical patent/JP5584420B2/ja
Priority to US12/691,007 priority patent/US8544948B2/en
Publication of JP2010173432A publication Critical patent/JP2010173432A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5584420B2 publication Critical patent/JP5584420B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract


【課題】ロック機構を備え一定以上の衝撃で確実に作動し、後面衝突時に乗物の後方への身体の移動量を大きくでき、ヘッドレストと独立して後面衝突時に乗員に加わる衝撃を効果的に軽減する乗物用シートを提供する。
【解決手段】乗物用シートSは、シートバックフレーム1と、ヘッドレストS3と、ヘッドレストS3と独立して可動する受圧部材20と、シートバックフレーム1の両側のサイド部で、少なくとも一方側に配設されている回動部材30と、回動部材30の可動を阻止するロック機構50を備えている。
所定の衝撃荷重によりヘッドレストS3と独立して回動部材30が可動するが、回動部材30は、連結部材22を介して受圧部材20をシートバックフレーム1の前方側に付勢する付勢手段35と連結され、ロック機構50は、一定量の荷重で、回動部材30の可動阻止を解除し、付勢手段35に抗して回動部材30が可動するように構成されている。
【選択図】図10

Description

本発明は、乗物用シートに係り、特に後面衝突時における衝撃の低減を図った乗物用シートに関する。
一般に、自動車などの乗物用シートの後部が追突されたり、後退走行時に大きく衝突したりするなど、いわゆる後面衝突の際には、着座している乗員の頭部が慣性力によって急激に後傾し、頸部が衝撃を受ける虞がある。
そのため、従来から自動車などの乗物用シートには、後面衝突時による衝撃から乗員の頭部や頚部を保護し、頸部への衝撃を軽減するために、シートバック上方に乗員の頭部を後方から受けるヘッドレストを設けている。
しかし、ヘッドレストを設けているだけでは、身体への衝撃を軽減できないだけでなく、後面衝突時に乗員の頭部とヘッドレストとの間の隙間を速やかに減少させないと、頸部へ加わる衝撃を十分に軽減できない場合がある。
このような問題を解消するために、後面衝突時に乗員の後方への移動荷重によってヘッドレストを前方に可動させ、乗員の頭部を支持して頸部への衝撃を軽減するようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、ロック機構が、可動フレームの移動に関与するように設けられ、ヘッドレストが平常位置からシート着座者の頭部に向かう方向の可動フレームの移動を許容するようにした技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−028956号公報 特開2004−203252号公報
特許文献1で開示される技術は、乗員の衝撃を緩和することにあるが、特許文献1に開示された技術は、シートバックの背中部分(特許文献1では「胸部」としている)が当接する部位のばね係数を小さくすることで、上半身の後方移動を大きくして頭部と背中部分の相対移動量を小さくするとともに、低反発クッション材を用いて減衰係数を大きくすることで、上半身の跳ね返りを抑制して頭部と背中部分の相対速度を低減することにより、頸部に作用するせん断力の低減を図っている。
また、特許文献2で開示される技術は、ロック機構は、ヘッドレストが平常位置からシート着座者の頭部に向かう方向の可動フレームの移動を許容するようにしたものであり、また、可動フレームの逆方向の移動は、ヘッドレストに一定の荷重が負荷されている状態では阻止し、この荷重が軽減されたときに許容するように設定されている技術である。
特許文献2の技術は、上下のリンク機構を用いて可動フレームを移動させて、ヘッドレストを移動させているもので、ロック機構が上のリンク側に連結されており、リンク機構が大型化し、同時にロック機構が複数のリンク機構を介する機構であり、リンク機構のガタ付き防止の観点は存在しなかった。
上述のように特許文献1及び特許文献2で示される技術は、いずれもヘッドレストと連動しており、全体として装置が大きくなり、軽量化が困難であるという不都合があった。
本発明の目的は、一定以下の衝撃で作動することを防ぎ、一定以上の衝撃で確実に作動する小型且つ軽量化が可能なロック機構を備え、後面衝突時に乗物の後方への身体の沈みみ込み(移動)量を大きくでき、ヘッドレストと独立して後面衝突時に乗員に加わる衝撃を効果的に軽減することのできる乗物用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、衝撃低減部材やロック機構のガタ付きを防止し、構造が単純で、且つ低コストで、ヘッドレストと独立して後面衝突時における身体、頸部等への衝撃を効果的に軽減できる乗物用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の乗物用シートによれば、両側に位置するサイド部と、上方に配設されたアッパー部とを少なくとも備えたシートバックフレームと、該シートバックフレームの上方に配設されるヘッドレストと、前記シートバックフレームに連結部材を介して連結されると共に、前記ヘッドレストと独立して可動する受圧部材と、前記シートバックフレームの両側のサイド部の少なくとも一方側に配設されると共に、前記連結部材と連結され、前記ヘッドレストと独立して可動する衝撃低減部材と、前記衝撃低減部材に連結され、前記受圧部材を前記シートバックフレームの前方側に付勢する付勢手段と、前記衝撃低減部材の可動を阻止するロック機構と、を備え、前記ロック機構は、一定量の荷重が加わることで、前記衝撃低減部材の可動の阻止を解除して、前記付勢手段に抗して前記衝撃低減部材の可動を可能にすること、により解決される。
このように、ロック機構を用いることにより、一定量の荷重が加わることで、衝撃低減部材の可動の阻止を解除して、付勢手段に抗して衝撃低減部材の可動を可能にするので、付勢手段を小型化でき、一定以上の衝撃で確実に作動するようにできる。
また、衝撃低減部材は、連結部材を介して受圧部材をシートバックフレームの前方側に付勢する付勢手段と連結され、受圧部材はヘッドレストと独立して可動するので、衝撃低減部材は、後面衝突時に受圧部材からの荷重で可動し、乗員の身体が着座姿勢を保持した状態で、乗員の頭部がヘッドレストに当接できるようになる。このため、ヘッドレストを前方へ移動させるためのヘッドレストと連携した機構を設けなくても、乗員の頭部を支持して頭部或いは頸部に加わる衝撃を軽減することが可能となる。
さらに衝撃低減部材及び受圧部材はそれぞれヘッドレストと独立しているので、衝撃低減部材及び受圧部材に生じる荷重をヘッドレストへ伝達する機構等が不要となり、単純化が図れると共に軽量化を図ることが可能となる。
また、請求項2のように、前記ロック機構は、前記シートバックフレームのサイド部に配設されていると好適である。このように、ロック機構をサイド部に設けることにより、ロック機構を衝撃低減部材に近づけて配設することが可能となり、小型化を図ることが可能となる。
さらに、請求項3のように、前記ロック機構は、前記衝撃低減部材の配置位置より車両下方側に配設されていると、衝撃低減部材の下方の比較的広い配置領域にロック機構を設けることができる。
このとき、請求項4のように、衝撃低減部材は、回動可能な軸部を備え、ロック機構は、一定量の荷重が加わるまで衝撃低減部材の回動を阻止する衝撃低減部材との当接部を備えていると好適である。このように、当接部が設けられていると、ロック機構の重心を高い位置にすることが可能となるため、動き出しを調整することが可能となり、より一定以下の衝撃で作動することを防ぎ、一定以上の衝撃で確実に作動するようにできる。
より具体的には、請求項5のように、ロック機構は、一定の荷重が加わることによって衝撃低減部材が回動するときに、衝撃低減部材の動きに反して、当接部が衝撃低減部材から離間し、付勢手段に抗して衝撃低減部材の可動を可能にするように構成するとよい。
例えば、衝撃低減部材が反時計周りに付勢され、ロック機構が時計周りに動こうとしている場合に、ロック機構の当接部と衝撃低減部材の2つが当接してロック機構が、衝撃低減部材の動きを阻止している。そして、ロック機構の当接部が外れ、一定の荷重により衝撃低減部材が回動し、確実にシートバック方向に沈み込むことが可能となる。
このとき、請求項6のように、ロック機構は、衝撃低減部材の回動を阻止する方向に付勢する付勢手段を備え、付勢手段によって付勢されることで当接部が衝撃低減部材と当接するようにしている。このように、ロック機構に付勢手段が設けられていると、衝撃低減部材やロック機構が、常に緊張されて、ガタ付かないように構成することが可能となる。
また、請求項7のように、ロック機構は、回動軸と、この回動軸から所定位置に形成された衝撃低減部材と当接する当接部と、この当接部とシートバックフレームのサイド部との間に配設された付勢手段と、を備え、当接部より車両下側に形成された回動軸によって回動可能に配設されていると、好適である。このように構成すると、ロック機構は、ロック機構の回動軸の位置・重心の位置などにより位置が決まるので、最適な位置を決定することが可能となる。
また、請求項8のように、前記ロック機構は、当接部を含む重量が、他の部分に比して、重量が大きく形成されているとよい。これにより、後面衝突が生じた場合、衝撃低減部材は慣性力が生じて前方(時計回り)へ一時揺動する。一方、ロック機構は軸位置・重心の位置などにより慣性力に反して自重で残ろうとする(相対的に後方に回転する)。このとき、当接部より車両下側に形成された回動軸によって回動するが、当接部を含む重量が、他の部分に比して、重量が大きく形成されているので、重心が高くなり、より確実にロック機構の外れが確実になり、一定量の荷重が加わることで、衝撃低減部材の回動の阻止を解除することが可能となる。
以上のように、後面衝突時などにより大きな衝撃荷重が生じた場合には、付勢手段の付勢力に抗して衝撃低減部材が可動又は回動して、連結部材を動かし、受圧部材を後方側へ移動させて、乗員を乗物後方へ沈み込ませることが可能となる。
このように構成すると、通常の着座荷重で生じる荷重領域で衝撃低減部材が可動又は回動しないことから、着座フィーリングに影響を及ぼさず、着座フィーリングを良好に保つことができる。また付勢手段が、衝撃低減部材を可動又は回動する力に抗して初期状態に復帰させる力が、初期は高く、可動するに従って低くなり、通常着座時に衝撃低減部材が回動できにくい状態となり、後面衝突時に衝撃低減部材が動き易い状態となる。
請求項1の乗物用シートによれば、ロック機構を用いることにより、一定量の荷重が加わることで、衝撃低減部材の可動の阻止を解除して、付勢手段に抗して衝撃低減部材の可動を可能にするので、付勢手段を小型化でき、一定以上の衝撃で確実に作動するようにできる。
請求項2の乗物用シートによれば、ロック機構を衝撃低減部材に近づけて配設することが可能となり、小型化を図ることが可能となる。
請求項3及び4の乗物用シートによれば、ロック機構の重心を高い位置にすることが可能となるため、動き出しを調整することが可能となり、より一定以下の衝撃で作動することを防ぎ、一定以上の衝撃で確実に作動するようにできる。
請求項5の乗物用シートによれば、ロック機構の当接部が外れ、一定の荷重により衝撃低減部材が回動し、確実にシートバック方向に沈み込むことが可能となる。
請求項6の乗物用シートによれば、衝撃低減部材やロック機構が、常に緊張されて、ガタ付かないように構成することが可能となる。
請求項7の乗物用シートによれば、ロック機構は、ロック機構の回動軸の位置・重心の位置などにより位置が決まるので、最適な位置を決定することが可能となる。
請求項8の乗物用シートによれば、重心が高くなり、より確実にロック機構の外れが確実になり、一定量の荷重が加わることで、衝撃低減部材の回動の阻止を解除することが可能となる。
シートの概略斜視図である。 シートフレームの概略斜視図である。 衝撃低減部材の可動前のシートバックフレームの概略断面説明図である。 衝撃低減部材の可動後のシートバックフレームの概略断面説明図である。 シートバックフレームの背面からの概略説明図である。 衝撃低減部材と付勢手段とロック機構の関係を示す拡大説明図である。 衝撃低減部材と付勢手段とロック機構の分解説明図である。 衝撃低減部材の説明図である。 ロック本体を示す説明図である。 後面衝突前後での衝撃低減部材と付勢手段とロック機構の状態を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。また、本明細書において、乗物とは、自動車・鉄道など車輪を有する地上走行用乗物、地上以外を移動する航空機や船舶など、シートを装着できる移動用のものをいうものとする。また通常の着座荷重とは、着座するときに生じる着座衝撃、乗物の急発進によって生じる加速時の荷重などを含むものである。また後面衝突時の荷重とは、後面衝突によって生じる大きな荷重であり、後方側からの乗物による大きな追突、後退走行時における大きな衝突などを指すものであり、通常の着座時に生じる荷重と同様な荷重領域のものは含まないものである。
図1乃至図10は本発明に係る実施の形態を示し、図1はシートの概略斜視図、図2はシートフレームの概略斜視図、図3は衝撃低減部材の可動前のシートバックフレームの概略断面説明図、図4は衝撃低減部材の可動後のシートバックフレームの概略断面説明図、図5はシートバックフレームの背面からの概略説明図、図6は衝撃低減部材と付勢手段とロック機構の関係を示す拡大説明図、図7は衝撃低減部材と付勢手段とロック機構の分解説明図、図8は衝撃低減部材の説明図、図9はロック本体を示す説明図、図10は後面衝突前後での衝撃低減部材と付勢手段とロック機構の状態を示す説明図である。
本実施の形態に係る乗物用シートSは、図1で示すように、シートバックS1(背部)、着座部S2、ヘッドレストS3より構成されており、シートバックS1(背部)及び着座部S2はシートフレームFにクッションパッド1a,2aを載置して、表皮材1b,2bで被覆されている。なお、ヘッドレストS3は、頭部の芯材(不図示)にパッド材3aを配して、表皮材3bで被覆して形成される。また符号19は、ヘッドレストS3を支持するヘッドレストピラーである。
乗物用シートSのシートフレームFは、図2で示すように、シートバックS1を構成するシートバックフレーム1、着座部S2を構成する着座フレーム2から構成されている。
着座フレーム2は、上述のようにクッションパッド2aを載置して、クッションパッド2aの上から表皮材2bによって覆われており、乗員を下部から支持する構成となっている。着座フレーム2は脚部で支持されており、この脚部には、図示しないインナレールが取り付けられ、車体フロアに設置されるアウタレールとの間で、前後に位置調整可能なスライド式に組み立てられている。
また着座フレーム2の後端部は、リクライニング機構11を介してシートバックフレーム1と連結されている。
シートバックS1は、シートバックフレーム1に、上述のようにクッションパッド1aを載置して、クッションパッド1aの上から表皮材1bにより覆われており、乗員の背中を後方から支持するものである。本実施の形態において、シートバックフレーム1は、図2で示すように、略矩形状の枠体となっており、サイド部とアッパー部とロアー部を備えている。
サイド部は、シートバック幅を構成するため、左右方向に離間して配設され、上下方向に延在する2本のサイドフレーム15を有している。そして、サイドフレーム15の上端部側を連結する上部フレーム16が、サイド部から上方に延出し、アッパー部を構成している。
また、シートバックフレーム1のロアー部は、サイドフレーム15の下端部側を下部フレーム17で連結して形成されている。下部フレーム17は、サイドフレーム15の下側に連結され下方に延長した延長部17aと、両側を連結する中間部17bを有しており、延長部17aは、着座フレーム2との関係で、支障のない範囲で延長されている。
なお、本実施形態のシートバックフレーム1は、サイドフレーム15と上部フレーム16と下部フレーム17との別部材で形成されているが、一体のパイプフレーム、一体の板状フレーム等で形成することもできる。
本実施形態のサイドフレーム15は、シートバックフレーム1の側面を構成する延伸部材であり、図6で示すように、平板状の側板15aと、この側板15aの前端部(乗物前方側に位置する端部)からU字型に内側に折り返した前縁部15bと、後端部からL字型に内側へ屈曲した後縁部15cとを有している。本実施形態の前縁部15bには、図3、図6、図7で示すように、後縁部15c方向へ張り出した突起部15dが形成されており、この突起部15dには、引張りコイルばね35を係止するための係止部としての係止孔34aが形成されている。
また、前縁部15bの突起部15dから付勢手段としての引張りコイルばね35が配設される位置には、乗物前方側に切り欠いて幅を少なくした切り欠き部15eが形成されている。この切り欠き部15eにより、引張りコイルばね35との干渉を防止することができる。
さらに、本実施形態の前縁部15bには、図3、図6、図7で示すように、後縁部15c方向へ張り出した突起部15fが形成されており、この突起部15fには、後述するロック機構50を構成する付勢手段としての引張りコイルばね52を係止するための係止部としての係止孔34bが形成されている。
図2で示すように、上部フレーム16は、略U字状の部材であり、上部フレーム16の側面部16aは、サイドフレーム15の側板15aと一部が重なるように配設され、この重なり部分においてサイドフレーム15に固着接合される。
また、アッパー部を構成する上部フレーム16の上方には、ヘッドレストS3が配設されている。ヘッドレストS3は、前述のように芯材(不図示)の外周部にパッド材3aを設け、パッド材3aの外周に表皮材3bを被覆して構成している。上部フレーム16には、ピラー支持部18が配設されている。このピラー支持部18には、ヘッドレストS3を支持するヘッドレストピラー19(図1参照)がガイドロック(不図示)を介して取り付けられて、ヘッドレストS3が取り付けられるようになっている。
シートバックフレーム1の一部を構成するサイド部としてのサイドフレーム15は、前述のように、上下方向に所定の長さで構成されており、左右方向に所定間隔を有して対向して配設されている。そして、シートバックフレーム1内(両側のサイドフレーム15の間)でシートバックフレーム1の内側領域には、クッションパッド1aを後方から支える姿勢保持部材としての受圧部材20が配設されている。
本実施形態の受圧部材20は、ヘッドレストS3と連携されずに構成されるもので、樹脂を板状の略矩形状に形成した部材であり、クッションパッド1aと接する側の表面には滑らかな凹凸が形成されている。受圧部材20の裏側の上部側と下部側には、図5で示されるように、ワイヤ21,22を係止するための爪部24,24,・・・が形成されている。
本実施形態の受圧部材20は、連結部材に支持されている。すなわち、連結部材としての2本のワイヤ21,22が両側のサイドフレーム15間に架設され、受圧部材20の裏側の上部側と下部側で、所定位置に形成された爪部24によって受圧部材20と係合し、受圧部材20をクッションパッド1aの背面で、支持している。ワイヤ21,22は、ばね性を有するスチール線材から形成され、図5で示されるように、両側のサイドフレーム15の途中に、屈曲部である凹凸部21a,22aが形成されている。
特に本実施形態の受圧部材20に係止された2本のワイヤ21,22のうち、下方に位置するワイヤ22は、凹凸部22aが形成されていることによって、所定以上の荷重(後述する衝撃低減部材の可動又は回動の荷重より大きな荷重)によって大きく変形し、受圧部材20が、より多くの移動量をもって後方へ動くように構成されている。
図3,4及び図6で示すように、本実施形態の受圧部材20に係止された2本のワイヤ21,22のうち、上部側に係止されたワイヤ21の両端部は、両側のサイドフレーム15(詳しく言うならば、サイドフレーム15に取り付けられた上部フレーム16としてのパイプ部材)に設けられた取付けフック37に掛着されている。一方、下部側に係止されたワイヤ22の両端部は、左右のサイドフレーム15に装着された回動部材30の係止部31に掛着されている。
衝撃低減部材としての回動部材30は、後面衝突等により所定以上の衝撃荷重が受圧部材20に加わったときに、連結部材(ワイヤ22)を介して伝わる衝撃荷重により乗物後方に可動、すなわち回動するものであり、この回動部材30の乗物後方への移動により受圧部材20を乗物後方へ大きく移動させることができ、乗員にかかる衝撃を低減することができる。
本実施形態の回動部材30は、図6乃至図8で示すように、両側のサイドフレーム15の側板15aの内側に軸部32(後述)を介して回動自在に軸支され、連結部材としての下方位置のワイヤ22を係止すると共に、ワイヤ22を付勢する付勢手段としての引張りコイルばね35と連結されるものである。つまり、回動部材30は、付勢手段と連結しており、連結部材を介して受圧部材20をシートバックフレーム1の前方側に付勢するように構成されている。
そして、本実施形態の回動部材30は、回動可能な軸部32と、この軸部32から所定距離の位置に形成された連結部材の係止部31と、付勢手段の係止部(係止孔33)と、回動を阻止する回動阻止部39(ストッパ部39a,39b)と、を備えている。
軸部32は、図7で示すように、軸部材32aと、回動部材30に設けられた軸孔32bと、サイドフレーム15の側板15aに設けられた孔部32cと、嵌め合わせ部材32dとから構成されており、軸部材32aを軸孔32bに挿通して孔部32cに嵌着し、軸部材32aの先端側から嵌め合わせ部材32dを嵌合して、回動部材30を回転自在に軸支している。
本実施形態の連結部材(ワイヤ22)の係止部31は、連結部材であるワイヤ22の折れ曲がった鈎状端部を取り付けるのを容易とするために、長孔から形成されている。この係止部31の形成部30cは、回動部材30を構成するベース部30aの外周側に連続して第1立上り部30bをベース部30aから立ち上がるように形成し、この第1立上り部30bから外周方向に延出して形成されている。第1立上り部30bは、軸部32を中心とした場合に、回動阻止部39のストッパ部39a,39b間の所定間隔の間の位置から概略90度離れた位置に形成している。
本実施形態の付勢手段の係止部(係止孔33)は、付勢手段である引張りコイルばね35の端部を係止するものであり、上記係止部31が形成される形成部30cの、係止部31より乗物前方側に形成されている。すなわち、図6に示すように、係止孔33は軸部32と係止部31のワイヤ22が掛着される位置を結ぶ線Yより乗物前方の位置に形成されている。
本実施形態における付勢手段は、ばね線材をコイリング成形した引張りコイルばね35であり、図6で示すように、回動部材30の係止孔33とサイドフレーム15の突起部15dの係止孔34aに係止され、これによって、回動部材30をシートバックフレーム1の前方側へ付勢するものである。また、引張りコイルばね35の両端部には、それぞれ係止するためのフック35aが半円状に成形されている。
本実施形態の回動阻止部39(ストッパ部39a,39b)は、回動部材30が回動したときに、回動を阻止するためのものであり、図8に示すように、軸部32を中心に回動した時に側板15aと摺接するベース部30aの外周側に連続してベース部30aより立ち上がった第2立上り部30dから更に外周方向に延出した延出部が2箇所、所定間隔で(凹部を介して)形成されている。
この延出部がストッパ部39a,39bとなっており、回動部材30の回動の規制を行うものである。ストッパ部39a,39b間の所定間隔は、回動部材30の回動設定範囲の上限と下限位置で回動を規制するために、常時にはストッパ部39aがサイドフレーム15の後縁部15cに当接して、回動部材30の回動を阻止しているが、後面衝突によって回動部材30が回動したときに、ストッパ部39bが後縁部15cに当接して回動が止まるように設定されている。つまり、回動部材30の回動設定範囲の上限と下限位置で回動を規制するために、回動前の初期位置を設定するストッパ部39aと、回動後の停止位置を設定するストッパ部39bとが、所定の間隔をおいて形成されている。
この回動阻止部39(ストッパ部39a,39b)は、後述する付勢手段(引張りコイルばね35)や連結部材(ワイヤ22)と干渉しない位置に形成される。
上述した回動部材30は、両側のサイドフレーム15に取り付けられており、両側のそれぞれの回動部材30の係止部31に、ワイヤ22の両端部である鈎部22cが掛着されており、各々の回動部材30が個別に作動するように構成されている。また、回動部材30は、ヘッドレストS3と関係せずに、独立して作動するように構成されている。
本実施形態では、回動部材30が、両側のサイドフレーム15に取り付けられているが、これら両側に取り付けられた回動部材30は、互いに独立して回動するように構成されている。このため、荷重が偏って生じた場合において、荷重に合わせて両側のサイド部で回動部材30が、各々独立して回動することになり、衝撃荷重の大きさに応じて、乗員の身体を沈み込ませることができる。
乗員が着座した通常の着座時において、シートバックS1内のクッションパッド1a、受圧部材20、ワイヤ22を介して、回動部材30を後方回動させる張力が生じるが、一方、引張りコイルばね35が回動部材30をシートバックフレーム1の前方側へ回動させるように付勢している。ここで、回動部材30に連結されている引張りコイルばね35は、通常の着座時において生じる荷重領域ではたわまない荷重特性を有しているため、回動部材30は常に初期位置側のストッパ部39aがサイドフレーム15の後縁側15cに当接し、初期位置に制止されている。つまり、回動部材30を回動させる力に抗して初期状態に復帰させる力が、通常の着座時に最も大きくなるように構成している。
本実施形態のロック機構50は、図6,7,9で示すように、サイドフレーム15の回動部材30の下方位置に配設されており、ロック本体51と、付勢手段52と、回動軸53とから構成されている。このように、ロック機構50はサイドフレームの衝撃低減部材である回動部材30に近づけて且つ比較的広い配置領域に配設している。
本実施形態のロック本体51は、図9で示すように、当接部51aと、回動軸形成部51bと、連結部51cとが一体となって構成されている。
本実施形態の当接部51aは、逆L字状をしてロック本体51の一方の端部側に形成され、他の部分より重量が大きく形成されおり、前述した衝撃低減部材としての回動部材30と、確実に当接するように所定範囲の平面からなる当接面を有している。なお、当接部51aは、当接面から図10(b)で示すように回動方向に面が形成されるように、逆L字状に形成されているが、これは、図10(b)の矢印方向への慣性力を確保するために、重量を確保するためであり、形状は、逆L字状である必要はなく、板厚を大きくして重量を確保してもよい。このように、ロック機構50の重心を高い位置にして、動き出しを調整することが可能である。このため一定以下の衝撃で作動することを防ぎ、一定以上の衝撃で確実に作動するようにできる。
本実施形態の回動軸形成部51bは、ロック本体51の他方の端部側に形成された軸孔であり、図7で示すように、回動軸53を形成する軸部材53aを回動軸形成部51bに取り付けて、側板15aと回動可能に取り付けられている。なお、符号15hは、側板15aに形成され、軸部材53aを軸着する孔である。
本実施形態の連結部51cは、上記当接部51aと回動軸形成部51bを連結するものであり、所定の長さを有して形成されている。本実施形態では、屈曲部51dが形成され、連結部51cの屈曲部51dの内側に付勢手段としての引張りコイルばね52と連結される連結孔51eが穿孔されている。
本実施形態の付勢手段としては、ばね線材をコイリング成形した引張りコイルばね52を用いており、引張りコイルばね52の両端部には、それぞれ係止するためのフック52aが半円状に成形されている。
本実施形態の回動軸53は、図7で示すように、軸部材53aと、ロック本体51に設けられた回動軸形成部51bと、サイドフレーム15の側板15aに設けられた孔15hと、嵌め合わせ部材53bとから構成されており、軸部材53aを回動軸形成部51bに挿通して孔15hに嵌着し、軸部材53aの先端側から嵌め合わせ部材53bを嵌合して、ロック本体51を回転自在に軸支している。
後面衝突時の回動部材30について、図3は衝撃低減部材の回動前、図4は衝撃低減部材の回動後を示し、図10において図10(a)は後面衝突前、図10(b)は後面衝突後の状態を示している。後面衝突時においては、図10で示すように、後方から衝撃を受けると、ロック機構50は、一定量の荷重が加わることで、衝撃低減部材の可動の阻止を解除して、付勢手段に抗して衝撃低減部材の可動を可能にする。
つまり、ロック機構50は、通常の着座荷重のときには、回動部材30が時計周りに付勢され、ロック機構50を構成するロック本体51が反時計周りに動こうとしている場合に、ロック本体51の当接部51aと回動部材30が、図10(a)で示すように、当接して、回動部材30の動きを阻止している。このようにロック機構50に設けられている引張りコイルばね52によって、回転部材30やロック本体51が、常に緊張されて、ガタ付かないようになっている。
しかし、後面衝突が生じた場合、回動部材30は慣性力が生じて前方(時計回り)へ一瞬大きく揺動する。一方、ロック機構50のロック本体51は、軸位置・重心の位置などにより慣性力に反して自重で残ろうとする(つまり相対的に後方に回転する)。このとき、ロック本体51は、当接部51aを含む重量が、他の部分に比して、重量が大きく形成されているので、重心が高くなり、より残ろうとして、当接部51aより車両下側に形成された回動軸53によって回動し、回動部材30と当接部51aが外れる。これにより、ロック本体51は、図10(b)のように回動して、当接部51aが回転部材30から離間し、回動部材30は、引張りコイルばね35に抗して回動を可能にする。
そして慣性で乗員が後方に移動しようとすると、この荷重が受圧部材20(図10では不図示)と、受圧部材20に係止されたワイヤ22を介して、回動部材30を後方(図10では右側)に回動させる方向に張力がかかる。このときの張力は、回動部材30を初期位置に留めている引張りコイルばね35を伸長させ、回動部材30を後方に回動させるのに十分な荷重となる。
回動部材30が回動を始める力の閾値は、通常の着座荷重よりも大きな値に設定されている。
ここで、回動部材30が回動を始める力の閾値について、通常着座している状態(ここでは、着座衝撃や乗物の急発進によって生じる小さな衝撃は除いている)でシートバックS1にかかる荷重は150N程度であるので、閾値は150Nより大きい値が好ましい。この値より小さいと、通常の着座時に移動してしまい、安定性に欠けるため、好ましくない。
さらに通常の着座時に生じる着座衝撃や、乗物の急発進等によって生じる加速時の荷重を考慮して、250Nより大きな値に設定することが好ましく、このようにすると、後面衝突以外では回動部材30が作動せず、安定した状態を維持することができる。
前記のように、回動部材30を後方に回動させることで、係止部31に掛着されているワイヤ22が後方に移動し、それと共にワイヤ22に係止されている受圧部材20と、受圧部材20に支持されているクッションパッド1aが後方に移動し、乗員をシートバックS1内に沈み込ませることができる。
以下に、ロック機構50のロック状態が解除された後の後面衝突時の回動部材30の回動特性について、図10を参照してさらに詳しく説明する。
回動部材30の回動前の初期位置においては、ワイヤ22を係止する係止部31と引張りコイルばね35の下端部を係止する係止孔33は、軸部32よりも乗物前方に位置するように配置されており、引張りコイルばね35の上端部は回動部材30の上方に位置するサイドフレーム15の突起部15dに形成された係止孔34aに係止されている。
つまり、初期状態において、引張りコイルばね35は若干伸びており、これにより回動部材30は、図10(a)で示す矢印(左側)の回動方向に付勢されており、この回動部材30と連結された連結部材(ワイヤ22)が前方側に付勢されている。このとき、回動阻止部39のストッパ部39aが、サイドフレーム15の後縁部15cと当接して、引張りコイルばね35によって回動部材30が図10(a)の矢印(左側)方向へ回動するのを阻止している。
後面衝突により、ワイヤ22に所定以上の張力が生じ、引張りコイルばね35に抗して回動部材30が回動を始めると、引張りコイルばね35が伸びて、回動部材30に設けた係止孔33は、軸部32の回動中心Oを中心に回動しつつ後方へ移動することになる。そして、図10(b)で示すように、回動部材30は、回動阻止部39のストッパ部39bが、サイドフレーム15の後縁部15cと当接して、回動部材30の回動を阻止するまで回動する。これにより、図3で示す状態から図4で示す状態に、受圧部材20はシートフレーム1の後方へ大きく移動して、沈み込み量が大きくなる。
本実施形態では、回動部材30が回動して受圧部材20が移動するとき、引張りコイルばね35の上端部は、回動部材30の上方の係止孔34aに固定されているため、係止孔33の移動方向と、引張りコイルばね35が伸長する方向が一致しない構成となっている。
すなわち、回動部材30の回動量と、引張りコイルばね35の引張り荷重(たわみ量)は比例しない構成となっており、さらに換言すれば、回動部材30の回動角度と、引張りコイルばね35により与えられる前方回動方向のトルク(回転力)は単純に比例しない関係となっている。
つまり、引張りコイルばね35の下端部を係止する係止孔33は、軸部32を回転中心とした円弧状の軌跡を描くのに対し、引張りコイルばね35の上端部を係止する係止孔34aは、回動部材30の上方に固着接合されている固定端として形成されている。
このため、軸部32の回動中心Oと、引張りコイルばね35の両端が係止されている係止孔33,34aが一直線状に並ぶときに引張りコイルばね35の引張り荷重(たわみ量)が最大となるが、この最大荷重点の直前域、すなわち、回動部材30側に取り付けられた係止孔33の描く軌跡が、引張りコイルばね35の他端部を係止している係止孔34aと最も遠い位置となる回動量の近傍では、引張りコイルばね35を係止する係止孔33と係止孔34aの間の距離の変化量が小さくなるために、回動角度に対する引張りコイルばね35の引張り荷重の変化量が微小となる領域が生じる。
本実施形態では、回動部材30がストッパ39bで制止される位置の後方回動量が、引張りコイルばね35の最大荷重点の直前になるように設定されている。
このため、回動部材30が回動を始める時の、ワイヤ22を介して生じる張力に対して、ストッパ39bに当接して回動が抑止されるとき(回動が終了するとき)に生じる張力は、略同じ値となっている。
本実施形態においては、通常の乗車時にも着座状態を良好に保持するために、ある程度反力を有する必要があり、通常着座時の回動部材30の保持荷重を一定にしたまま、衝突時の作動荷重を低くすることが好ましい。このため回動部材30が作動する時の荷重を低く設定することが好ましく、回動部材30を回動する力に対する反力、すなわち引っ張りコイルばね35が回動部材30を回動させるモーメントが、初期(通常の着座時)に最も高く、回動すると低くなるように設定される。
回動部材30は、ワイヤ22を介して生じる張力に対し、上述したような回動特性を有しているために、後面衝突が生じた場合は確実に、且つ効率よく乗員をシートバックS1のクッションパッド1aに沈み込ませることができる。
このとき、乗員の背部がシートバックS1に沈み込むことで後方に移動しているが、ヘッドレストS3の位置は相対的に変わらないため、ヘッドレストS3と頭部の隙間が縮まり、ヘッドレストS3で頭部を支持することができるため、頸部へ加わる衝撃を効果的に軽減する効果を奏する。
前記実施形態では、衝撃低減部材をサイドフレームの両側に設けた例を示しているが、一方側のサイドフレームのみに設ける構成としてもよい。この場合には、衝撃低減部材が設けられていない側のサイドフレームには、連結部材(ワイヤ)を直接係止するように構成することができる。
また、本発明によれば、乗員がシートバックに沈み込む際に、ヘッドレストの前方への移動と連動しないため、後面衝突時の乗員の後方への移動エネルギーのロスが少なく、乗員をより深くシートクッションへ沈み込ませることができる。
なお、前記実施形態では、具体例として、自動車のフロントシートのシートバックS1について説明したが、これに限らず、後部座席のシートバックについても、同様の構成を適用可能であることは勿論である。
S 乗物用シート
S1 シートバック
S2 着座部
S3 ヘッドレスト
F シートフレーム
1 シートバックフレーム
2 着座フレーム
1a,2a,3a クッションパッド(パッド材)
1b,2b,3b 表皮材
11 リクライニング機構
15 サイドフレーム
15a 側板
15b 前縁部
15c 後縁部
15d,15f 突起部
15e 切り欠き部
15h 孔
16 上部フレーム
16a 側面部
17 下部フレーム
17a 延長部
17b 中間部
18 ピラー支持部
19 ヘッドレストピラー
20 受圧部材
21,22 ワイヤ(連結部材)
21a,22a 凹凸部
22c 鈎部
24 爪部
30 回動部材(衝撃低減部材)
30a ベース部
30b 第1立上り部
30c 形成部
30d 第2立上り部
31 係止部
32 軸部
32a 軸部材
32b 軸孔
32c 孔部
32d 嵌め合わせ部材
33,34a,34b 係止孔
35 引張りコイルばね(付勢手段)
35a フック
37 取付けフック
39 回動阻止部
39a,39b ストッパ部
50 ロック機構
51 ロック本体
51a 当接部
51b 回動軸形成部
51c 連結部
51d 屈曲部
51e 連結孔
52 引張りコイルばね(付勢手段)
52a フック
53 回動軸
53a 軸部材
53b 嵌め合わせ部材

Claims (8)

  1. 両側に位置するサイド部と、上方に配設されたアッパー部とを少なくとも備えたシートバックフレームと、
    該シートバックフレームの上方に配設されるヘッドレストと、
    前記シートバックフレームに連結部材を介して連結されると共に、前記ヘッドレストと独立して可動する受圧部材と、
    前記シートバックフレームの両側のサイド部の少なくとも一方側に配設されると共に、前記連結部材と連結され、前記ヘッドレストと独立して可動する衝撃低減部材と、
    前記衝撃低減部材に連結され、前記受圧部材を前記シートバックフレームの前方側に付勢する付勢手段と、
    前記衝撃低減部材の可動を阻止するロック機構と、を備え、
    前記ロック機構は、一定量の荷重が加わることで、前記衝撃低減部材の可動の阻止を解除して、前記付勢手段に抗して前記衝撃低減部材の可動を可能にすることを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記ロック機構は、前記シートバックフレームのサイド部に配設されていることを特徴とする請求項1記載の乗物用シート。
  3. 前記ロック機構は、前記衝撃低減部材の配置位置より車両下方側に配設されていることを特徴とする請求項1記載の乗物用シート。
  4. 前記衝撃低減部材は、回動可能な軸部を備え、
    前記ロック機構は、一定量の荷重が加わるまで前記衝撃低減部材の回動を阻止する前記衝撃低減部材との当接部を備えてなることを特徴とする請求項1記載の乗物用シート。
  5. 前記ロック機構は、一定の荷重が加わることによって前記衝撃低減部材が回動するときに、前記衝撃低減部材の動きに反して、前記当接部が前記衝撃低減部材から離間し、前記付勢手段に抗して前記衝撃低減部材の可動を可能にすることを特徴とする請求項4記載の乗物用シート。
  6. 前記ロック機構は、前記衝撃低減部材の回動を阻止する方向に付勢する付勢手段を備え、該付勢手段によって付勢されることで前記当接部が前記衝撃低減部材と当接することを特徴とする請求項4又は5記載の乗物用シート。
  7. 前記ロック機構は、回動軸と、該回動軸から所定位置に形成された前記衝撃低減部材と当接する当接部と、該当接部と前記シートバックフレームのサイド部との間に配設された付勢手段と、を備え、前記当接部より車両下側に形成された回動軸によって回動可能に配設されていることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  8. 前記ロック機構は、当接部を含む重量が、他の部分に比して、重量が大きく形成されていることを特徴とする請求項7記載の乗物用シート。
JP2009017392A 2009-01-21 2009-01-28 乗物用シート Active JP5584420B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009017392A JP5584420B2 (ja) 2009-01-28 2009-01-28 乗物用シート
US12/691,007 US8544948B2 (en) 2009-01-21 2010-01-21 Vehicle seat

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009017392A JP5584420B2 (ja) 2009-01-28 2009-01-28 乗物用シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010173432A true JP2010173432A (ja) 2010-08-12
JP5584420B2 JP5584420B2 (ja) 2014-09-03

Family

ID=42704814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009017392A Active JP5584420B2 (ja) 2009-01-21 2009-01-28 乗物用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5584420B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016203816A (ja) * 2015-04-23 2016-12-08 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002002342A (ja) * 2000-06-21 2002-01-09 Nissan Motor Co Ltd 車両用シートバック構造
WO2009011388A1 (ja) * 2007-07-19 2009-01-22 Ts Tech Co., Ltd. シートバックフレーム及び車両用シート

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002002342A (ja) * 2000-06-21 2002-01-09 Nissan Motor Co Ltd 車両用シートバック構造
WO2009011388A1 (ja) * 2007-07-19 2009-01-22 Ts Tech Co., Ltd. シートバックフレーム及び車両用シート

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016203816A (ja) * 2015-04-23 2016-12-08 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP5584420B2 (ja) 2014-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5276808B2 (ja) シートバックフレーム及び車両用シート
WO2010084911A1 (ja) 乗物用シート
US8544948B2 (en) Vehicle seat
WO2012077764A1 (ja) 車両用シート
JP5503158B2 (ja) 乗物用シート
JP5503153B2 (ja) 乗物用シート
JP2010179753A (ja) 乗物用シート
JP5356850B2 (ja) 乗物用シート
JP5414291B2 (ja) 乗物用シート
JP5414294B2 (ja) 乗物用シート
JP5584420B2 (ja) 乗物用シート
JP5420918B2 (ja) 乗物用シート
JP5629516B2 (ja) 乗物用シート
JP2010173434A (ja) 乗物用シート
JP5456354B2 (ja) 乗物用シート
JP5563770B2 (ja) 乗物用シート
JP5588616B2 (ja) 乗物用シート
JP5566034B2 (ja) 乗物用シート
JP5566033B2 (ja) 乗物用シート
JP5414295B2 (ja) 乗物用シート
JP5503152B2 (ja) 乗物用シート
JP5442265B2 (ja) 乗物用シート
JP5629517B2 (ja) 乗物用シート
JP5442266B2 (ja) 乗物用シート
JP5503157B2 (ja) 乗物用シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140325

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140624

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140718

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5584420

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250