JP2010172971A - 切断装置 - Google Patents

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博雅 相川
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Abstract

【課題】低コストにて、切断装置の損傷を抑制することができる切断装置を提供する。
【解決手段】相互に対向する一対の型を備え、一方の上記型は、他方の上記型に対する対向面に切断対象物を載置する載置面を有し、上記他方の型は、上記一方の型に対する対向面に、当該一方の型の対向面に向けられた刃部を有すると共に、上記切断対象物の切断形状に対応する形状に配置されたトムソン刃を備え、上記一対の型の間にストッパー部材を備えると共に、当該ストッパー部材の上記一対の型の対向面間に位置する部位の長さを、上記トムソン刃の上記他方の型からの突出部分の長さよりも長く形成した、という構成を採る。
【選択図】図6

Description

本発明は、切断装置にかかり、特に、トムソン刃を備えた刃型にて切断対象物をプレス切断する切断装置に関する。
図1に示すようなシート状のフレキシブル基板1から、図2に示す個々の個片フレキシブル基板2を分離する場合には、当該個片フレキシブル基板2と周囲部分との接続部分である個片分離ポイント3を切断する必要がある。このような切断処理には、上記個片分離ポイント3の位置に対応してトムソン刃が配置された刃型を用いる。具体的には、各トムソン刃を各個片分離ポイント3に当てて刃型をプレスすることで、図2に示すような個片フレキシブル基板2を切断して捨基板部5と切り離し、各個片フレキシブル基板2を製造している。
そして、上記刃型の一例を、図3乃至図5を参照して説明する。まず、図3は、上方に配置される上型10を示しており、図3(A)は、上面図であり、図3(B)は平面図である。この図に示すように、上型10本体は、板状の樹脂性ダイボード14にて構成されている。そして、樹脂製ダイボード14には、レーザー加工にて加工され形成されたトムソン刃11を圧入するトムソン刃圧入穴6を、上述した各個片分離ポイント3の位置に対応して形成している。そして、各トムソン刃圧入穴6には、各トムソン刃11を圧入して設けられる。
また、上型10のダイボード14には、パイロットピン圧入穴7と、上型10をダイセットへ固定する時に使用するタップ穴9と、が設けられている。そして、上記パイロットピン圧入穴7には、パイロットピン13が圧入され装備される。なお、これらパイロットピン圧入穴7及びタップ穴9は、例えば、レーザー加工で形成されるが、レーザー加工で形成されなくてもよい。
また、上記上型10と対となる下型18の上面図を図4(A)に示し、その正面図を図4(B)に示す。この図に示すように、下型18は、ベース板19に対し、上述した上型10に設けられたパイロットピン13を嵌合させる穴であるパイロットピンブッシュ21と、下型18をダイセットへ固定するときに使用するボルト下穴22と、が形成されている。さらに、下型18は、シート状のフレキシブル基板1を位置決めするための位置決めピン20を有している。
そして、シート状のフレキシブル基板1から、図2に示す個々の個片フレキシブル基板2を分離する場合には、まず、図4(A)に示すように、フレキシブル基板1の四隅に形成された位置決め穴4を下型18に設けられた位置決めピン20に挿入して、当該下型18に載置する。
そして、図5に示すように、下型18の上方から、矢印Y1に示すように、上型10を移動させる。このとき、上型10に設けられたパイロットピン13を下型18に形成されたパイロットピンブッシュ21に挿通させることで、トムソン刃11がフレキシブル基板1の個片分離ポイント3の位置に位置決めされる。そして、各トムソン刃11を各個片分離ポイント3に当てて、上型10をさらに矢印Y1に示す方向にプレスすることで、図2に示すような個片フレキシブル基板2を切断して、捨基板部5と切り離すことができる。
なお、切断対象物に対して適切な位置にトムソン刃を配置する技術として、特許文献1に開示の技術がある。この特許文献1に開示の技術によると、まず、上型に位置決めピンを設け、この位置決めピンの先端部に位置決めディスクを装備する。そして、位置決めピンにて位置決めディスクを下型に配置し、この位置決めディスクを介して切断対象物を下型上に位置決め固定している。
特開2005−74615号公報
しかしながら、上述した技術では、切断位置にトムソン刃を適切に位置決めすることはできるものの、切断時における切断方向、つまり、トムソン刃の刃先の高さ位置を適切に制御することはできない。従って、トムソン刃11にてシート状のフレキシブル基板1をプレス切断後、加圧によってトムソン刃11を下型18のベース板19に接触させてしまう場合がある。すると、トムソン刃11にてベース板19に傷を付けてしまったり、トムソン刃11自体の損傷が生じうる。
一方で、上型10の停止位置をダイセットあるいはプレス機にて調節することで、トムソン刃11とベース板19との接触を抑制することも考えられるが、かかる制御装置を設けることで、構成が複雑なり、コストが増加しうる。また、仮に上型の停止位置を制御する制御装置を装備したとしても、トムソン刃を切断対象物に接触させて加圧して切断した後に、かかる加圧によりトムソン刃11をベース板19に接触させずに停止させることは困難である。
このため、本発明の目的は、上述した課題である、低コストにて、切断装置の損傷を抑制する、ことにある。
かかる目的を達成するため本発明の一形態である切断装置は、
相互に対向する一対の型を備え、
一方の上記型は、他方の上記型に対する対向面に切断対象物を載置する載置面を有し、
上記他方の型は、上記一方の型に対する対向面に、当該一方の型の対向面に向けられた刃部を有すると共に、上記切断対象物の切断形状に対応する形状に配置されたトムソン刃を備え、
上記一対の型の間にストッパー部材を備えると共に、当該ストッパー部材の上記一対の型の対向面間に位置する部位の長さを、上記トムソン刃の上記他方の型からの突出部分の長さよりも長く形成した、
という構成を採る。
また、本発明の他の形態である切断方法は、
相互に対向する一対の型のうち、一方の上記型の他方の上記型に対する対向面に切断対象物を載置し、
上記他方の型の上記一方の型に対する対向面に、当該一方の型の対向面に向けられた刃部を有すると共に上記切断対象物の切断形状に対応する形状に配置されたトムソン刃を備えた上記他方の型と、上記一方の型と、をプレスして、上記切断対象物を上記切断形状に切断し、
その後に、上記一対の型の間に設けられ当該一対の型の対向面間に位置する部位の長さが上記トムソン刃の上記他方の型からの突出部分の長さよりも長く形成されたストッパー部材が、上記一対の型の両方の対向面に接触し、上記トムソン刃の刃部が上記一方の型に接触することを規制する、
という構成を採る。
本発明は、以上のように構成されることにより、トムソン刃を備えた切断装置にて、低コストにてトムソン刃の高さ位置を適切に制御することができ、切断装置の損傷を抑制することができる。
切断装置にて切断する対象物の一例であるフレキシブル基板を示す図である。 図1に開示したフレキシブル基板から切断して分離した個片フレキシブル基板を示す図である。 本発明に関連する切断装置のうち、上型の構成を示す上面図及び正面図である。 本発明に関連する切断装置のうち、下型の構成を示す上面図及び正面図である。 図3及び図4に開示した上型と下型とをプレスして、フレキシブル基板を切断するときの様子を示す図である。 本発明の実施形態1における切断装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態2における切断装置のうち、上型を構成するダイボードの構成を示す図である。 本発明の実施形態2における切断装置のうち、上型の構成を示す図である。 ダイボードにトムソン刃を装備したときの様子を示す図である。 本発明の実施形態2における切断装置のうち、下型の構成を示す図である。 図10に開示した下型に載置されるシート部材の構成を示す図である。 実施形態2における切断装置にてフレキシブル基板を切断する動作を説明する図であり、下型にシート部材を載置した時の様子を示す。 実施形態2における切断装置にてフレキシブル基板を切断する動作を説明する図であり、下型に載置したシート部材の上にフレキシブル基板を載置した時の様子を示す。 実施形態2における切断装置にてフレキシブル基板を切断する動作を説明する図であり、下型に上型を組み合わせた時の様子を示す。 実施形態2における切断装置にてフレキシブル基板を切断する動作を説明する図であり、下型に上型をプレスして、フレキシブル基板を切断した時の様子を示す。 図15に開示したフレキシブル基板を切断したときの切断装置の一部の構成を示す拡大図である。 本発明における上型の変形例を示す図である。 本発明における切断装置の変形例を示す図であり、上型の構成を示す。 本発明における切断装置の変形例を示す図であり、下型の構成を示す。 本発明における切断装置の変形例を示す図であり、当該切断装置にてフレキシブル基板を切断する動作を説明する図である。
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図6を参照して説明する。図6は、切断装置の構成を示す図である。なお、本実施形態では、切断装置の概略を説明する。
図6に示すように、本実施形態における切断装置は、
相互に対向する一対の型14,19を備え、
一方の上記型19は、他方の上記型14に対する対向面19aに切断対象物1を載置する載置面19aを有し、
上記他方の型14は、上記一方の型19に対する対向面14aに、当該一方の型19の対向面に向けられた刃部を有すると共に、上記切断対象物1の切断形状に対応する形状に配置されたトムソン刃11を備え、
上記一対の型14,19の間にストッパー部材12を備えると共に、当該ストッパー部材12の上記一対の型14,19の対向面間に位置する部位の長さを、上記トムソン刃11の上記他方の型14からの突出部分の長さよりも長く形成した、
という構成を採る。
上記発明によると、まず、一方の型の載置面に切断対象物を載置し、この切断対象物に対してトムソン刃の刃部を向けて他方の型を配置する。そして、一対の型を相互にプレスすることで、トムソン刃の刃部が切断対象物に接触し、当該切断対象物を切断形状に切断する。このとき、一対の型の間には、トムソン刃の他方の型からの突出部位の長さよりも長い部位を有するストッパー部材が配置されているため、トムソン刃の刃部が、対向する一方の型の載置面に接触することを抑制することができる。従って、上記ストッパー部材を設けるといった簡易な構成で載置面やトムソン刃自体の損傷を抑制でき、低コストにて、切断装置の損傷を抑制することができる。
また、上記切断装置では、
上記載置面と当該載置面に載置された上記切断対象物との間に、所定の厚さと所定の柔軟性を有するシート部材を備え、
上記ストッパー部材の上記一対の型の対向面間に位置する部位の長さは、上記トムソン刃の上記突出部分の長さよりも、上記シート部材の厚さ分以上に長く形成されている、
という構成を採る。
また、上記切断装置では、
上記ストッパー部材の上記一対の型の対向面間に位置する部位の長さは、上記トムソン刃の上記突出部分の長さよりも、上記シート部材の厚さ分だけ長く形成されている、
という構成を採る。
また、上記切断装置では、
上記載置面と当該載置面に載置された上記切断対象物との間に、上記シート部材を複数枚備えた、
という構成を採る。
このように、切断対象物と載置面との間にシート部材を設け、また、ストッパー部材の長さを、トムソン刃の突出部分の長さに少なくともシート部材の厚さ分を加えた長さよりも長く形成することで、切断対象物を切断したトムソン刃の刃部が、仮に切断部材を貫通したとしても、シート部材に接触することとなる。従って、より確実にトムソン刃の刃部が、対向する一方の型の載置面に接触することを抑制でき、切断装置の損傷を抑制することができる。
また、上記切断装置では、
上記ストッパー部材を、上記トムソン刃を備えた上記他方の型の上記一方の型に対する対向面に設けた、
という構成を採る。
また、上記切断装置では、
上記トムソン刃が設けられた上記他方の型を、透明な部材にて形成した、
という構成を採る。
これにより、他方の型側から、当該他方の型に設けられたトムソン刃の位置と、一方の型に載置された切断対象物の位置とを、同時に視認することができ、切断個所の位置合わせが容易となる。
また、上記切断装置では、
上記他方の型は、当該他方の型の上記一方の型に対する対向面に形成されたトムソン刃用穴に上記トムソン刃を挿入して固定保持しており、
上記他方の型は、複数枚の板状部材にて積層形成されており、上記トムソン刃用穴が上記一方の型に対する対向面から少なくとも1枚の上記板状部材を貫通して、連続して積層された他の上記板状部材にかけて形成されている、
という構成を採る。
これにより、積層された複数の板状部材に形成されたトムソン刃用穴にトムソン刃を挿入して固定保持するため、当該トムソン刃の保持状態が安定する。
また、上述した切断装置による切断時に実施される、本発明の他の形態である切断方法は、
相互に対向する一対の型のうち、一方の上記型の他方の上記型に対する対向面に切断対象物を載置し、
上記他方の型の上記一方の型に対する対向面に、当該一方の型の対向面に向けられた刃部を有すると共に上記切断対象物の切断形状に対応する形状に配置されたトムソン刃を備えた上記他方の型と、上記一方の型と、をプレスして、上記切断対象物を上記切断形状に切断し、
その後に、上記一対の型の間に設けられ当該一対の型の対向面間に位置する部位の長さが上記トムソン刃の上記他方の型からの突出部分の長さよりも長く形成されたストッパー部材が、上記一対の型の両方の対向面に接触し、上記トムソン刃の刃部が上記一方の型に接触することを規制する、
という構成を採る。
そして、上記切断方法では、
上記ストッパー部材の上記一対の型の対向面間に位置する部位の長さが、上記トムソン刃の上記突出部分の長さよりも、所定の厚さと所定の柔軟性を有するシート部材の厚さ分以上に長く形成されている場合に、
上記一方の型の上記他方の型に対する対向面に上記切断対象物を載置する前に、上記一方の型の上記他方の方に対する対向面に上記シート部材を配置して、その上に上記切断対象物を配置した、
という構成を採る。
上述した構成を有する、切断方法の発明であっても、上記切断装置と同様の作用を有するために、上述した本発明の目的を達成することができる。
<実施形態2>
本発明の第2の実施形態を、図7乃至図20を参照して説明する。図7及び図8は、切断装置の上型の構成を示す図である。図9は、上型に装備されたトムソン刃の状態を説明する図である。図10は、切断装置の下型の構成を示す図である。図11は、シート部材の構成を示す図である。図12乃至図16は、切断装置による切断の様子を示す図である。図17乃至図20は、切断装置の構成の変形例を示す図である。
ここで、本実施形態は、上述した実施形態1にて開示した切断装置の具体的な一例を示すものである。そして、以下では、切断対象物としてフレキシブル基板を一例として説明するが、切断対象物はフレキシブル基板であることに限定されない。
[構成]
まず、本実施形態における切断装置による切断対象物は、上述した図1で開示したシート状のフレキシブル基板1である。そして、このフレキシブル基板1に形成された個々の個片フレキシブル基板2を、当該個片フレキシブル基板2と捨基板部5との接続部分である個片分離ポイント3を切断して分離する構成を備えている。
具体的に、切断装置は、相互に対となり、プレスされる上型10と下型18とを備えている。そして、上型10は、図7(A)の上面図及び図7(B)の正面図に示すように、当該上型10の本体を形成する所定の厚さを有する板状のダイボード14を備えている。なお、このダイボード14は、透明のアクリル(樹脂)にて形成されている。
そして、上記ダイボード14には、厚さ方向に貫通して、トムソン刃11を圧入するトムソン刃圧入穴6と、パイロットピン13を圧入するパイロットピン圧入穴7と、上型10をダイセットへ固定する時に使用するタップ穴9と、スペーサーブロック12を圧入するスペーサーブロック圧入穴8と、が形成されている。
上記トムソン刃圧入穴6は、上述した切断対象物であるフレキシブル基板1の個片分離ポイント3に対応する位置に、複数形成されている。そして、各トムソン刃圧入穴6には、図8に示すように、各トムソン刃11を圧入して設けられる。また、上記スペーサーブロック圧入穴8は、ダイボード14の周囲に形成されており、後述するスペーサーブロック12が圧入され装備される。なお、上記各穴6,7,8,9は、例えば、レーザー加工で形成されるが、必ずしもレーザー加工で形成されることに限定されない。
そして、図8に示すように、上型10は、上述した同一形状のダイボード14を2枚重ねて積層し、各穴6,7,8,9に対応する部材をそれぞれ圧入して固定装備している。具体的には、それぞれ形成されたトムソン刃圧入穴6の位置をそれぞれ合わせて2枚のダイボード14を積層し、1本のトムソン刃11を2枚のダイボード14に挿通させる。なお、各トムソン刃圧入穴6は、トムソン刃11の断面形状とほぼ同一形状であり、当該トムソン刃11の外形よりもやや狭く形成されているため、圧入されたトムソン刃11を固定保持する。
なお、ここで、上述したように、ダイボード14を2枚重ねずに1枚のダイボード14のみでトムソン刃11を保持した場合を、図9に示す。図9(A)に示すように、樹脂性のダイボードをレーザー加工にてトムソン刃の圧入穴を加工する場合には、トムソン刃圧入穴断面15のレーザー照射側の穴形状16が、ラッパ状(テーパー状)に広がってしまう。すると、このような形状のトムソン刃圧入穴6にトムソン刃11を圧入すると、図9(B)に示すように、トムソン刃11とダイボード14との間に加工穴の隙間17が生じる。その結果、トムソン刃11とトムソン刃圧入穴6との接触面積が減少するため、剛性が低下し、矢印Aの方向へのがたつきが発生することになる。
上記のようなトムソン刃11のがたつきを抑制するために、本実施形態では、ダイボード14を2枚重ね、それぞれに形成された2つのトムソン刃圧入穴6にトムソン刃11を圧入している。これにより、トムソン刃11と圧入穴6との接触面積が増加するため、ダイボード14によるトムソン刃11の保持力が増加し、安定して固定保持することができる。
また、図8に示すように、2枚重ねた状態のダイボード14に形成されたパイロットピン圧入穴7にも同様に、1本のパイロットピン13を2枚のダイボード14に圧入する。このとき、パイロットピン13のダイボード14からの突出部分の長さは、上記トムソン刃11及び後述するスペーサーブロック12のダイボード14からの突出部分の長さよりも長く形成されている。また、2枚重ねた状態のダイボード14に形成されたタップ穴9には、図示しないダイセットへ固定する時に使用される。
また、図8に示すように、2枚重ねた状態のダイボード14に形成されたスペーサーブロック圧入穴8には、スペーサーブロック12(ストッパー部材)が圧入される。このとき、スペーサーブロック12のダイボード14からの突出部分の長さは、上記トムソン刃11のダイボード14からの突出部分の長さよりも長く、かつ、上記パイロットピン13のダイボード14からの突出部分の長さよりも短く形成されている。特に、本実施形態では、スペーサーブロック12のダイボード14からの突出部分の長さは、上記トムソン刃11のダイボード14からの突出部分の長さよりも、後述するシート部材23の1枚の厚さ分だけ長く形成されている。なお、スペーサーブロック12の突出長さは、上述した長さに限定されるものではない。
次に、上記上型10と対となる下型18について説明する。下型18の上面図を図4(A)に示し、その正面図を図4(B)に示す。この図に示すように、下型18は、当該下型18の本体を形成する所定の厚さを有する板状のベース板19を備えている。そして、ベース板19の表面、つまり、上述した上型10のトムソン刃11が装備された面と対向する対向面は、後述するシート部材23及び切断対象物であるフレキシブル基板1が載置される載置面を形成している。なお、ベース板19は、アクリル(樹脂)にて形成されている。
そして、上記ベース板19には、厚さ方向に貫通して、上述した上型10に設けられたパイロットピン13を嵌合させる穴であるパイロットピンブッシュ21と、下型18をダイセットへ固定するときに使用するボルト下穴22と、が形成されている。さらに、下型18は、シート状のフレキシブル基板1を位置決めするための位置決めピン20を有している。
次に、上記ベース板19に載置されるシート部材23について、図11を参照して説明する。このシート部材23は、所定の厚さ、例えば、上述したフレキシブル基板1とほぼ同じ厚さに形成されたペット(PET:polyethylene terephthalate)製のシート部材である。そして、このシート部材23は、その外形が上記フレキシブル基板1とほぼ同一形状の長方形に形成されており、その四隅には、下型18に設けられた位置決めピン20が挿通する位置決め用穴24が形成されている。なお、本実施形態では、特に、上記シート部材23を2枚用いる。
[動作]
次に、上記構成の切断装置を用いたフレキシブル基板の切断動作を、図12乃至図16を参照して説明する。
まず、図12(A)の下型18の上面図及び図12(B)の正面図に示すように、下型18のベース板19上、つまり、上型10との対向面に、上記シート部材23を二枚載置する(切断装置の一部の拡大図を示す図16を参照)。このとき、各シート部材23の四隅に形成されている位置決め用穴24を、下型18に設けられた位置決めピン20に挿通する。
続いて、図13(A)の下型18の上面図及び図13(B)の正面図に示すように、上記下型18に載置した2枚のシート部材23上に、さらに、切断対象物であるシート状のフレキシブル基板1を載置する(切断装置の一部の拡大図を示す図16を参照)。このときも同様に、フレキシブル基板1の四隅に形成されている位置決め用穴4を、下型18に設けられた位置決めピン20に挿通する。これにより、図16の切断装置の部分拡大図に示すように、下型18のベース板19上に、当該ペース板19の板面(載置面)から順番2枚のシート部材23とフレキシブル基板1が積層された状態となる。
続いて、図14(B)に示すように、上記フレキシブル基板1を配置した下型18の上方、つまり、載置したフレキシブル基板1側から、当該フレキシブル基板1に対してトムソン刃11の刃先を向けた状態で、上型10を矢印Y11に示すように移動する。そして、上型10に設けられたパイロットピン13を、下型18に形成されたパイロットピンブッシュ21に挿入させて、上型10と下型18とを組み合わせる。このとき、特に、本実施形態では、上型10のダイボード14は透明のアクリルにて形成されているため、図14(A)に示すように、上型10のさらに上方から見た場合に、下型18に載置されているフレキシブル基板1と、上型10に設けられたトムソン刃11と、を視認することができる。従って、フレキシブル基板1の個片分離ポイント3の位置に、トムソン刃11が位置しているかどうかを確認しながら、上型10を下型18に近付けることができる。
そして、さらに、上型10を下型18に向かって移動させると、図15(B)に示すように、上型10のトムソン刃11が下型14に載置されたフレキシブル基板1に接触する。かかる状態でさらに上型10を下型18に押し付けて、上型10と下型18とをプレス(加圧)することで、トムソン刃11にてフレキシブル基板1の個片分離ポイント3を切断することができる。これにより、個片フレキシブル基板2を切断して、捨基板部5と分離することができる。
上述のようにしてトムソン刃11にて切断した後に、上型10は加圧によりさらに下型18側に移動することとなる。すると、図15(B)及びその部分拡大図である図16に示すように、スペーサーブロック12が下型14の表面(フレキシブル基板1の載置面)に接触する。すると、上型10がこれ以上、下型14方向に移動することが規制される。
このとき、上型10と下型14との間に位置するスペーサーブロック12の長さは、上述したように、トムソン刃11の突出部分の長さよりも1枚のシート部材23の厚さ分だけ長く形成されているため、トムソン刃11の刃先は、下型18のベース板19には接触しない。つまり、トムソン刃11の刃先は、フレキシブル基板1とベース板19から2枚目のシート部材23とを切断するものの、当該ベース板19の載置面に直接載置された1枚のシート部材23だけは切断しない。そして、トムソン刃11の刃先は、ベース板19に載置された1枚のシート部材23分だけ、当該ベース板19の上方に位置した状態で停止する。
以上により、本実施形態における切断装置では、上型10と下型18との間に、所定の長さに形成したスペーサーブロック12を設けるといった簡易な構成にて、トムソン刃11にて下型18やトムソン刃自体の損傷を抑制できる。従って、低コストにて、切断装置の損傷を抑制することができる。
なお、上記では、スペーサーブロック12を、トムソン刃11を装備した上型10に設ける場合を例示したが、必ずしも上型10に設けることに限定されない。スペーサーブロック12を下型18に設けてもよく、あるいは、いずれの型10,18にも設けず、切断時にのみ一対の型10,18間に配置して用いてもよい。
また、上記では、下型18の載置面とフレキシブル基板1との間に、シート部材23を2枚配置する場合を例示したが、その枚数は2枚に限定されず、1枚でもよく、また、3枚以上であってもよい。さらに、シート部材23を必ず配置する必要はなく、下型18の載置面に直接フレキシブル基板1を配置してもよい。なお、上記シート部材23の材質は、上述したPETであることに限定されず、所定の厚さを有していて、上記トムソン刃11が接触したとしても当該トムソン刃11に損傷が生じない程度に柔軟性を有する材質であればよい。
また、上記では、上型10の構成するダイボード14は、透明である場合を説明したが、必ずしも透明である必要はない。さらに、上記では、同一形状のダイボード14を2枚積層して上型10を構成した場合を例示したが、図17に示すように、3枚のダイボード14を積層し、当該各ダイボード14にそれぞれ形成されたトムソン刃11用のトムソン刃圧入穴6の位置をそれぞれ合わせて、1本のトムソン刃11を3枚のダイボード14に挿通させる。これにより、さらにトムソン刃11とトムソン刃圧入穴6との接触面積が増加するため、ダイボード14にてトムソン刃11をさらに安定して固定保持することができる。なお、さらに第ボード14の枚数を増やした場合も同様である。但し、本発明では、ダイボード14が一枚であってもよい。
さらに、本発明では、上述したスペーサーブロック12とパイロットピン13とを同一部品にて形成してもよい。つまり、図18(B)に示すように、上型10に、上述したスペーサーブロック12の先端にさらに径の小さいパイロットピン部分を突出させて形成したスペーサーパイロットピン28を、ダイボード14に圧入して設けてもよい。そして、これに伴い、図19(A),(B)に示すように、下型18のベース板19には、上記スペーサーパイロットピン28が位置する箇所に、当該スペーサーパイロットピン28のパイロットピン部分が挿入されるパイロットピンブッシュ21を形成する。
このようにすることで、図20に示すように、フレキシブル基板1の切断時に、上型10と下型18とを組み合わせた際に、スペーサーパイロットピン28のパイロットピン部分をパイロットピンブッシュ21に挿入させて、位置合わせを行うことができる。
本発明の切断装置は、シート状のフレキシブル基板を個片状に分割するなど、種々の切断対象物を切断する作業に利用することができ、産業上の利用可能性を有する。
1 シート状のフレキシブル基板
2 個片フレキシブル基板
3 個片分離ポイント
4 位置決め用穴
5 捨基板部
6 トムソン刃圧入穴
7 パイロットピン圧入穴
8 ストッパーブロック圧入穴
9 タップ穴
10 上型
11 トムソン刃
12 ストッパーブロック
13 パイロットピン
14 ダイボード
18 下型
19 ベース板
20 位置決めピン
21 パイロットピンブッシュ
22 ボルト下穴
23 シート部材
28 スペーサーパイロットピン

Claims (9)

  1. 相互に対向する一対の型を備え、
    一方の前記型は、他方の前記型に対する対向面に切断対象物を載置する載置面を有し、
    前記他方の型は、前記一方の型に対する対向面に、当該一方の型の対向面に向けられた刃部を有すると共に、前記切断対象物の切断形状に対応する形状に配置されたトムソン刃を備え、
    前記一対の型の間にストッパー部材を備えると共に、当該ストッパー部材の前記一対の型の対向面間に位置する部位の長さを、前記トムソン刃の前記他方の型からの突出部分の長さよりも長く形成した、
    切断装置。
  2. 請求項1記載の切断装置であって、
    前記載置面と当該載置面に載置された前記切断対象物との間に、所定の厚さと所定の柔軟性を有するシート部材を備え、
    前記ストッパー部材の前記一対の型の対向面間に位置する部位の長さは、前記トムソン刃の前記突出部分の長さよりも、前記シート部材の厚さ分以上に長く形成されている、
    切断装置。
  3. 請求項2記載の切断装置であって、
    前記ストッパー部材の前記一対の型の対向面間に位置する部位の長さは、前記トムソン刃の前記突出部分の長さよりも、前記シート部材の厚さ分だけ長く形成されている、
    切断装置。
  4. 請求項1乃至3記載の切断装置であって、
    前記載置面と当該載置面に載置された前記切断対象物との間に、前記シート部材を複数枚備えた、
    切断装置。
  5. 請求項1乃至4記載の切断装置であって、
    前記ストッパー部材を、前記トムソン刃を備えた前記他方の型の前記一方の型に対する対向面に設けた、
    切断装置。
  6. 請求項1乃至5記載の切断装置であって、
    前記トムソン刃が設けられた前記他方の型を、透明な部材にて形成した、
    切断装置。
  7. 請求項1乃至6記載の切断装置であって、
    前記他方の型は、当該他方の型の前記一方の型に対する対向面に形成されたトムソン刃用穴に前記トムソン刃を挿入して固定保持しており、
    前記他方の型は、複数枚の板状部材にて積層形成されており、前記トムソン刃用穴が前記一方の型に対する対向面から少なくとも1枚の前記板状部材を貫通して、連続して積層された他の前記板状部材にかけて形成されている、
    切断装置。
  8. 相互に対向する一対の型のうち、一方の前記型の他方の前記型に対する対向面に切断対象物を載置し、
    前記他方の型の前記一方の型に対する対向面に、当該一方の型の対向面に向けられた刃部を有すると共に前記切断対象物の切断形状に対応する形状に配置されたトムソン刃を備えた前記他方の型と、前記一方の型と、をプレスして、前記切断対象物を前記切断形状に切断し、
    その後に、前記一対の型の間に設けられ当該一対の型の対向面間に位置する部位の長さが前記トムソン刃の前記他方の型からの突出部分の長さよりも長く形成されたストッパー部材が、前記一対の型の両方の対向面に接触し、前記トムソン刃の刃部が前記一方の型に接触することを規制する、
    切断方法。
  9. 請求項8記載の切断方法であって、
    前記ストッパー部材の前記一対の型の対向面間に位置する部位の長さが、前記トムソン刃の前記突出部分の長さよりも、所定の厚さと所定の柔軟性を有するシート部材の厚さ分以上に長く形成されている場合に、
    前記一方の型の前記他方の型に対する対向面に前記切断対象物を載置する前に、前記一方の型の前記他方の方に対する対向面に前記シート部材を配置して、その上に前記切断対象物を配置した、
    切断方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013128999A (ja) * 2011-12-20 2013-07-04 Fujifilm Corp 医療シート切断方法及び切断治具
KR101469054B1 (ko) * 2012-11-05 2014-12-05 (주)파인테크 양각 금형 장치
JP2023056713A (ja) * 2021-10-08 2023-04-20 曙機械工業株式会社 裁断機および裁断機のストッパー

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