JP2010172161A - 圧縮接続器の支持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】送電用鉄塔上でのジャンパー線接続作業に際してロープにより圧縮接続器を吊り下げることなく、腕金に固定した専用の支持装置により圧縮接続器を支持した状態で最適の位置に移動、停止させて、しかも圧縮接続器を作業員が保持することなく少ない労力で接続作業を実施できる。
【解決手段】送電用鉄塔から延びる腕金51に対して着脱自在に固定される固定基部2と、固定基部から下方へ延び、且つ該固定基部により第1の横方向Aへ進退自在に支持された第1の横方向可動部10と、第1の横方向可動部によって上下動自在に支持された上下可動部20と、上下可動部によって第1の横方向と直交する第2の横方向Cへ進退自在に支持されて圧縮接続器60を支持する圧縮接続器支持部30と、を備え、第1の横方向可動部に沿って上下可動部を手動操作、又は電動機によって上下動させる昇降機構40を備えている。
【選択図】図2
【解決手段】送電用鉄塔から延びる腕金51に対して着脱自在に固定される固定基部2と、固定基部から下方へ延び、且つ該固定基部により第1の横方向Aへ進退自在に支持された第1の横方向可動部10と、第1の横方向可動部によって上下動自在に支持された上下可動部20と、上下可動部によって第1の横方向と直交する第2の横方向Cへ進退自在に支持されて圧縮接続器60を支持する圧縮接続器支持部30と、を備え、第1の横方向可動部に沿って上下可動部を手動操作、又は電動機によって上下動させる昇降機構40を備えている。
【選択図】図2
Description
本発明は送電用鉄塔上において圧縮接続器を用いて実施されるジャンパー線接続作業を効率化して作業員の労苦を低減し、安全性を高めることができる圧縮接続器の支持装置に関するものである。
送電用鉄塔から横方向へ突設された腕金に送電線を支持する際には、鉄塔との間の絶縁を確保するために、二本の送電線端部を腕金に固定した絶縁碍子によって夫々支持した状態でジャンパー線によって接続している。
即ち、二本の送電線を鉄塔上において接続する際には、まず図4(a)に示すように腕金100に一端を固定した2つの絶縁碍子101、102の他端部に夫々送電線120と送電線121の端部を固定する。次いで、各送電線120、121の端部と接続したジャンパー線122、123の端部間をスリーブ124を用いて圧着接続することにより接続を完了する。ジャンパー線の端部間をスリーブを用いて圧着する手段として、(b)に示した如き圧縮接続器(電線圧縮接続器)110が用いられる。圧着ヘッドは油圧により作動する加圧手段を備え、側面に設けた挿通穴111内に配置したスリーブ内に二本のジャンパー線の端部を差し込んだ状態で加圧手段を作動させることによってスリーブを圧着してジャンパー線端部間を電気的機械的に接続する。
即ち、二本の送電線を鉄塔上において接続する際には、まず図4(a)に示すように腕金100に一端を固定した2つの絶縁碍子101、102の他端部に夫々送電線120と送電線121の端部を固定する。次いで、各送電線120、121の端部と接続したジャンパー線122、123の端部間をスリーブ124を用いて圧着接続することにより接続を完了する。ジャンパー線の端部間をスリーブを用いて圧着する手段として、(b)に示した如き圧縮接続器(電線圧縮接続器)110が用いられる。圧着ヘッドは油圧により作動する加圧手段を備え、側面に設けた挿通穴111内に配置したスリーブ内に二本のジャンパー線の端部を差し込んだ状態で加圧手段を作動させることによってスリーブを圧着してジャンパー線端部間を電気的機械的に接続する。
圧縮接続器110は10〜15kg程度の重量物であり、従来は図4(a)に示した様に腕金100からロープ115によって吊り下げた状態で、作業員がジャンパー線間の接続部に挿通穴111を位置あわせした上で接続作業を行っていた。この際、ジャンパー線間の接続部に圧縮接続器100の高さ位置、及び横方向位置を調整するためにロープを種々操作(ロープの引出し、引き戻し、移動、固定等)する必要があり、この作業は多大な時間と労力を要する煩雑な作業であった。また、ジャンパー線間の接続位置の判断を誤った場合等、接続位置を変更する必要がある場合における圧縮接続器の位置の微調整も同様に大変な労力を要する作業となっていた。また、作業員が重量物である圧縮接続器を手で保持したままでの接続作業となるため、少しでも手元が狂うとスリーブが曲がる、接続不良等の不具合が発生する虞があった。
特開平08−070515号公報には、圧縮接続装置について開示されているが、送電用鉄塔上でのジャンパー線接続作業に際しての位置合わせに好適な圧縮接続装置の支持装置については開示されていない。
また、特開平2008―171634公報には電線圧縮接続用スリーブの構造について開示されているが、送電用鉄塔上でのジャンパー線接続作業に際しての位置合わせに好適な圧縮接続器の支持装置については開示されていない。
特開平08−070515号公報
特開2008―171634公報
特開平08−070515号公報には、圧縮接続装置について開示されているが、送電用鉄塔上でのジャンパー線接続作業に際しての位置合わせに好適な圧縮接続装置の支持装置については開示されていない。
また、特開平2008―171634公報には電線圧縮接続用スリーブの構造について開示されているが、送電用鉄塔上でのジャンパー線接続作業に際しての位置合わせに好適な圧縮接続器の支持装置については開示されていない。
以上のように従来圧縮接続器を用いてジャンパー線をスリーブにより圧着接続する場合に、作業員は、鉄塔から突出した腕金からロープを用いて圧縮接続器を吊り下げた状態で、ロープの引出し長さや水平方向位置等を種々調整してジャンパー線の接続位置に合わせてからロープを腕金に固定し、その後二本のジャンパー線の端部を圧縮接続器の挿通穴内に差し込んで圧着作業を実施していた。このため、ロープを操作することによる圧縮接続器の位置決め作業が極めて煩雑であるばかりでなく、重量物である圧縮接続器を保持しながらの接続作業完了に要する時間と労力が多大となっていた。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、送電用鉄塔上でのジャンパー線接続作業に際してロープにより圧縮接続器を吊り下げることなく、腕金に固定した専用の支持装置により圧縮接続器を支持した状態で最適の位置に移動、停止させて、しかも圧縮接続器を作業員が保持することなく少ない労力で接続作業を実施することができる圧縮接続器の支持装置を提供することを目的としている。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、送電用鉄塔上でのジャンパー線接続作業に際してロープにより圧縮接続器を吊り下げることなく、腕金に固定した専用の支持装置により圧縮接続器を支持した状態で最適の位置に移動、停止させて、しかも圧縮接続器を作業員が保持することなく少ない労力で接続作業を実施することができる圧縮接続器の支持装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る圧縮接続器の支持装置は、送電用鉄塔との間を絶縁碍子により夫々電気的に絶縁された二本の送電線間を電気的に接続するジャンパー線の圧縮接続器を支持する圧縮接続器の支持装置であって、前記送電用鉄塔から延びる腕金に対して着脱自在に固定される固定基部と、該固定基部から下方へ延び、且つ該固定基部により第1の横方向へ進退自在に支持された第1の横方向可動部と、該第1の横方向可動部によって上下動自在に支持された上下可動部と、該上下可動部によって前記第1の横方向と直交する第2の横方向へ進退自在に支持されて前記圧縮接続器を支持する圧縮接続器支持部と、を備え、前記第1の横方向可動部に沿って前記上下可動部を手動操作、又は電動機によって上下動させる昇降機構を備えていることを特徴とする。
送電用鉄塔の腕金によって送電線を支持する際には、一方の送電線の端部を腕金に支持した絶縁碍子に固定すると共に、他方の送電線の端部を他の絶縁碍子に固定し、更に両送電線間を電気的に接続する手段としてジャンパー線を用いる。各送電線から延びるジャンパー線の端部間は圧縮接続器を用いてスリーブにより圧着接続される。本発明では、圧縮接続器を支持する支持装置を腕金に固定した状態で、圧縮接続器をx、y、zの三方向へ移動させることを可能としたので、少ない労力にて圧縮接続器をジャンパー線の端部間に移動、位置決めして効率的に接続作業を行うことが可能となる。圧縮接続器の位置の微調整も容易である。
送電用鉄塔の腕金によって送電線を支持する際には、一方の送電線の端部を腕金に支持した絶縁碍子に固定すると共に、他方の送電線の端部を他の絶縁碍子に固定し、更に両送電線間を電気的に接続する手段としてジャンパー線を用いる。各送電線から延びるジャンパー線の端部間は圧縮接続器を用いてスリーブにより圧着接続される。本発明では、圧縮接続器を支持する支持装置を腕金に固定した状態で、圧縮接続器をx、y、zの三方向へ移動させることを可能としたので、少ない労力にて圧縮接続器をジャンパー線の端部間に移動、位置決めして効率的に接続作業を行うことが可能となる。圧縮接続器の位置の微調整も容易である。
請求項2の発明に係る圧縮接続器の支持装置は、請求項1において、前記固定基部は、前記腕金を構成する二本の並行なアングル材に夫々固定される二個の係止部材と、各係止部材に夫々固定された二本の平行な第1の横方向ガイドレールを備え、前記第1の横方向可動部は、前記二本の第1の横方向ガイドレールによって第1の横方向へ進退自在に支持された第1の横方向可動部材と、該第1の横方向可動部材から垂下する少なくとも二本の垂下部材と、を備え、前記上下可動部は、前記各垂下部材に沿って上下動可能に支持された上下可動部材を備え、前記圧縮接続器支持部は、前記上下可動部材により第2の横方向へ進退自在に支持されたスライド部材と、前記圧縮接続器との連結部と、を備えていることを特徴とする。
請求項3の発明に係る圧縮接続器の支持装置は、請求項1、又は2において、前記昇降機構は、少なくとも一方の前記垂下部材を棒ネジとすると共に、前記上下可動部材には前記棒ネジと螺合する雌螺子部を備え、前記棒ネジを回転させる操作レバーを備えていることを特徴とする。
請求項4の発明に係る圧縮接続器の支持装置は、請求項1、又は2において、前記昇降機構は、前記上下可動部材によって回転自在に軸支されたプーリと、該プーリを回転させる操作レバーと、該プーリに一端を固定されると共に該プーリに巻掛けられ、且つ他端を第1の横方向可動部に固定されたワイヤと、から構成されていることを特徴とする。
請求項3の発明に係る圧縮接続器の支持装置は、請求項1、又は2において、前記昇降機構は、少なくとも一方の前記垂下部材を棒ネジとすると共に、前記上下可動部材には前記棒ネジと螺合する雌螺子部を備え、前記棒ネジを回転させる操作レバーを備えていることを特徴とする。
請求項4の発明に係る圧縮接続器の支持装置は、請求項1、又は2において、前記昇降機構は、前記上下可動部材によって回転自在に軸支されたプーリと、該プーリを回転させる操作レバーと、該プーリに一端を固定されると共に該プーリに巻掛けられ、且つ他端を第1の横方向可動部に固定されたワイヤと、から構成されていることを特徴とする。
本発明に係る圧縮接続器の支持装置は、送電用鉄塔から延びる腕金に対して固定される固定基部から下方へ延び、且つ該固定基部により第1の横方向へ進退自在に支持された第1の横方向可動部と、該第1の横方向可動部によって上下動自在に支持された上下可動部と、該上下可動部によって第1の横方向と直交する第2の横方向へ進退自在に支持されて圧縮接続器を支持する圧縮接続器支持部と、を備え、第1の横方向可動部に沿って上下可動部を手動操作、又は電動機によって上下動させる昇降機構を備えているため、送電用鉄塔上でのジャンパー線接続作業に際してロープにより圧縮接続器を吊り下げることなく、腕金に固定した専用の支持装置により圧縮接続器を支持した状態で最適の位置に移動、停止させて、しかも重量物である圧縮接続器を作業員が保持することなく少ない労力で接続作業を実施することができる。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の圧縮接続器を送電用鉄塔の腕金に取り付けた状態を示す説明図であり、図2(a)及び(b)は圧縮接続器の取付け状態と構成を示す斜視図、及び正面図である。
圧縮接続器の支持装置1は、送電用鉄塔50の腕金51に対して着脱自在に固定された状態で、油圧で作動する圧縮接続器60を一定の軌道に沿って上下・前後・左右へ移動させることにより、二本の送電線55、56と接続された各絶縁碍子52から夫々延びるジャンパー線53の端部間をスリーブ54を用いて圧着接続する作業を効率化、低労力化するための装置である。
即ち、縮接続器の支持装置1は、各腕金51に対して夫々着脱自在に固定される2個の固定基部2と、各固定基部2から下方へ延び、且つ各固定基部2により腕金51の長手方向(第1の横方向)Aへ進退自在に支持された長手方向可動部(第1の横方向可動部)10と、長手方向可動部10によって上下方向(縦方向)Bへ昇降自在に支持された上下可動部20と、上下可動部20によって長手方向Aと直交する幅方向C(第2の横方向)へ進退自在に支持されて圧縮接続器60を支持する圧縮接続器支持部(第2の横方向可動部)30と、長手方向可動部10に沿って上下可動部20を手動操作、又は電動機によって上下動させる昇降機構40と、を備えている。
図1は本発明の圧縮接続器を送電用鉄塔の腕金に取り付けた状態を示す説明図であり、図2(a)及び(b)は圧縮接続器の取付け状態と構成を示す斜視図、及び正面図である。
圧縮接続器の支持装置1は、送電用鉄塔50の腕金51に対して着脱自在に固定された状態で、油圧で作動する圧縮接続器60を一定の軌道に沿って上下・前後・左右へ移動させることにより、二本の送電線55、56と接続された各絶縁碍子52から夫々延びるジャンパー線53の端部間をスリーブ54を用いて圧着接続する作業を効率化、低労力化するための装置である。
即ち、縮接続器の支持装置1は、各腕金51に対して夫々着脱自在に固定される2個の固定基部2と、各固定基部2から下方へ延び、且つ各固定基部2により腕金51の長手方向(第1の横方向)Aへ進退自在に支持された長手方向可動部(第1の横方向可動部)10と、長手方向可動部10によって上下方向(縦方向)Bへ昇降自在に支持された上下可動部20と、上下可動部20によって長手方向Aと直交する幅方向C(第2の横方向)へ進退自在に支持されて圧縮接続器60を支持する圧縮接続器支持部(第2の横方向可動部)30と、長手方向可動部10に沿って上下可動部20を手動操作、又は電動機によって上下動させる昇降機構40と、を備えている。
各固定基部2は、腕金51を構成する二本の並行なアングル材51aに夫々上端部を固定される二個ずつの係止部材3と、各二個の係止部材3の端部間を連結する二本の平行な長手方向ガイドレール4と、を備えている。
各係止部材3の上端部にはアングル材51aに対してボルト、ナットにより固定される固定金具3aが設けられている。同一のアングル材51aに固定される2個の係止部材の下端部間を長手方向ガイドレール4により連結することにより全体として略U字状の固定基部2が構成されている。
長手方向可動部(第1の横方向可動部)10は、二本の長手方向ガイドレール(第1の横方向ガイドレール)4によって両端部(スリーブ)を移動自在に支持されることにより長手方向(第1の横方向A)へ進退自在に支持された長手方向可動部材(第1の横方向可動部材)11と、長手方向可動部材11から垂下する少なくとも二本の棒状の垂下部材12と、を備えている。長手方向ガイドレール4上における長手方向可動部材11及び垂下部材12の位置決めは、例えば長手方向ガイドレール4に所定ピッチで形成した穴4aと長手方向可動部材11側に設けた穴11a内にピン5を差し込むことにより行う。
各係止部材3の上端部にはアングル材51aに対してボルト、ナットにより固定される固定金具3aが設けられている。同一のアングル材51aに固定される2個の係止部材の下端部間を長手方向ガイドレール4により連結することにより全体として略U字状の固定基部2が構成されている。
長手方向可動部(第1の横方向可動部)10は、二本の長手方向ガイドレール(第1の横方向ガイドレール)4によって両端部(スリーブ)を移動自在に支持されることにより長手方向(第1の横方向A)へ進退自在に支持された長手方向可動部材(第1の横方向可動部材)11と、長手方向可動部材11から垂下する少なくとも二本の棒状の垂下部材12と、を備えている。長手方向ガイドレール4上における長手方向可動部材11及び垂下部材12の位置決めは、例えば長手方向ガイドレール4に所定ピッチで形成した穴4aと長手方向可動部材11側に設けた穴11a内にピン5を差し込むことにより行う。
上下可動部20は、各垂下部材12により両端部(スリーブ)を上下動可能に支持された上下可動部材21を備えている。
圧縮接続器支持部30は、上下可動部材21により幅方向へ進退自在に支持されたスライド部材31と、圧縮接続器60との連結部32と、を備えている。スライド部材31はスリーブ状とし、上下動部材21の外面に対してスライド自在に係合している。上下動部材上におけるスライド部材31の幅方向位置決めは、例えば上下動部材21の側面に所定のピッチで形成した穴21aとスライド部材31に設けた穴31aとをピンにより接続することにより行う。
圧縮接続器60は、挿通穴62に挿通された二本のジャンパー線53の各端部をスリーブ54を用いて圧着させる圧着手段を内部に備えた筒状本体61を備えており、筒状本体61の基部61aを連結部32に固定すると共に、基部61aにより可動部61bを回転自在に支持する。挿通穴62を備えた可動部61bが回転自在であることにより、挿通穴と接続対象物との位置合わせが容易となり、作業性を高めることができる。
昇降機構40は、例えば、少なくとも一方の垂下部材12(12a)を棒ネジとすると共に、上下可動部材21の一端部には棒ネジと螺合する雌螺子部22を備える。更に、棒ネジ12aを回転させる操作レバー6を適所(本例では下端部)に備えている。操作レバー6を手動操作により正逆回転させて棒ネジ12aを回転させることにより、雌螺子部22を棒ネジ12aと螺合させ、且つ他端部(スリーブ部)23を他方の垂下部材12(12b)と係合させた上下可動部材21を上下動させることができる。
圧縮接続器支持部30は、上下可動部材21により幅方向へ進退自在に支持されたスライド部材31と、圧縮接続器60との連結部32と、を備えている。スライド部材31はスリーブ状とし、上下動部材21の外面に対してスライド自在に係合している。上下動部材上におけるスライド部材31の幅方向位置決めは、例えば上下動部材21の側面に所定のピッチで形成した穴21aとスライド部材31に設けた穴31aとをピンにより接続することにより行う。
圧縮接続器60は、挿通穴62に挿通された二本のジャンパー線53の各端部をスリーブ54を用いて圧着させる圧着手段を内部に備えた筒状本体61を備えており、筒状本体61の基部61aを連結部32に固定すると共に、基部61aにより可動部61bを回転自在に支持する。挿通穴62を備えた可動部61bが回転自在であることにより、挿通穴と接続対象物との位置合わせが容易となり、作業性を高めることができる。
昇降機構40は、例えば、少なくとも一方の垂下部材12(12a)を棒ネジとすると共に、上下可動部材21の一端部には棒ネジと螺合する雌螺子部22を備える。更に、棒ネジ12aを回転させる操作レバー6を適所(本例では下端部)に備えている。操作レバー6を手動操作により正逆回転させて棒ネジ12aを回転させることにより、雌螺子部22を棒ネジ12aと螺合させ、且つ他端部(スリーブ部)23を他方の垂下部材12(12b)と係合させた上下可動部材21を上下動させることができる。
操作レバー6を上昇方向へ回転させることにより棒ネジ12aが上昇方向へ回転して雌螺子部22を介して駆動力の伝達を受けた上下可動部20及び圧縮接続器60が上昇する。逆に、操作レバー6を下降方向へ回転させることにより棒ネジ12aが下降方向へ回転して雌螺子部22を介して駆動力の伝達を受けた上下可動部20及び圧縮接続器60が下降する。
なお、二本の垂下部材12を共に棒ネジとし、一方の棒ネジ12aに設けた操作レバー6の操作と連動して他方の棒ネジ12bも回転するように構成すれば、更に昇降動作を安定させることができる。この場合、一方の棒ネジ12aの回転時にその回転力を他方の棒ネジ12bに伝達させる伝達機構(例えば、プーリとワイヤから成る機構)を設ければよい。
なお、二本の垂下部材12を共に棒ネジとし、一方の棒ネジ12aに設けた操作レバー6の操作と連動して他方の棒ネジ12bも回転するように構成すれば、更に昇降動作を安定させることができる。この場合、一方の棒ネジ12aの回転時にその回転力を他方の棒ネジ12bに伝達させる伝達機構(例えば、プーリとワイヤから成る機構)を設ければよい。
鉄塔上において作業員が圧縮接続器60とジャンパー線の接続部とを位置合わせする際には、長手方向可動部10を長手方向ガイドレール4に沿って移動させることにより圧縮接続器の長手方向位置を確定してから、次に操作レバー6を操作して圧縮接続器の高さ位置を決める。次いで、スライド部材31を上下動可動部材21に沿って横方向Cへ移動させればよい。更に、圧縮接続器の可動部61bを回転させることにより接続作業性を更に高めることができる。
ジャンパー線の接続部に対する圧縮接続器の位置を微調整する場合には、上記の如き操作により上下・左右・前後位置を修正することにより対応が可能である。
昇降機構は、手動操作により作動するように構成してもよいし、モータ等の電動機により作動するように構成してもよい。或いは、油圧、空気圧により作動するように構成してもよい。
なお、上記実施形態では各固定基部2を構成する2個の係止部材3を一本のアングル材51aに固定したが、各固定基部の係止部材3を二本のアングル材51aに跨って(交差するように)固定してもよい。即ち、上記実施形態では腕金の長手方向を第1の横方向とし、幅方向を第2の横方向としたが、各固定基部の係止部材3を二本のアングル材51aに跨って固定した場合には、腕金51(アングル材51a)の幅方向が第1の横方向となり、腕金長手方向が第2の横方向となる。このことは、以下の他の実施形態についても同様に当てはまる。
ジャンパー線の接続部に対する圧縮接続器の位置を微調整する場合には、上記の如き操作により上下・左右・前後位置を修正することにより対応が可能である。
昇降機構は、手動操作により作動するように構成してもよいし、モータ等の電動機により作動するように構成してもよい。或いは、油圧、空気圧により作動するように構成してもよい。
なお、上記実施形態では各固定基部2を構成する2個の係止部材3を一本のアングル材51aに固定したが、各固定基部の係止部材3を二本のアングル材51aに跨って(交差するように)固定してもよい。即ち、上記実施形態では腕金の長手方向を第1の横方向とし、幅方向を第2の横方向としたが、各固定基部の係止部材3を二本のアングル材51aに跨って固定した場合には、腕金51(アングル材51a)の幅方向が第1の横方向となり、腕金長手方向が第2の横方向となる。このことは、以下の他の実施形態についても同様に当てはまる。
次に、図3は本発明の他の実施形態に係る圧縮接続器支持装置1の構成説明図であり、この圧縮接続器支持装置1は昇降機構の構成が上記実施形態とは異なっている。従って、昇降機構以外の共通する構成については符号のみを付して、重複した説明は省略する。
この昇降機構40は、上下可動部材21のスリーブ部23によって回転自在に軸支されたプーリ41と、プーリ41を回転させる操作レバー42と、プーリ41に一端を固定されると共にプーリ41の周面に巻掛けられ、且つ他端を長手方向可動部10(長手方向可動部材11)に固定されたワイヤ43と、から構成されている。
手動操作により操作レバー42を巻き上げ方向へ回転させることによりプーリ41が回転してその外周面にワイヤ43を巻き取ることにより上下可動部20及び圧縮接続器60は垂下部材12に沿って上昇する。上下可動部20の高さ方向位置決めは、図2の実施形態に示した如き穴とピンとの係止構造を利用すればよい。なお、プーリ41を図示しないコイルバネ等によって上昇方向へ付勢しておくことにより、操作レバー42による巻き上げ作業時の労力を軽減することができる。下降時には操作レバーを下降方向へ回転させるが、この際、圧縮接続器の自重により容易に下降させることができる。
鉄塔上において作業員が圧縮接続器60とジャンパー線の接続部とを位置合わせする際には、人手により長手方向可動部10を長手方向ガイドレール4に沿って移動させることにより圧縮接続器の長手方向位置を確定してから(ピンにより固定)、次に操作レバー6を操作して圧縮接続器の高さ位置を決める。次いで、スライド部材31を上下動可動部材21に沿って横方向Cへ移動させればよい。
ジャンパー線の接続部に対する圧縮接続器の位置を微調整する場合には、上記の如き操作により上下・左右・前後位置を修正することにより対応が可能である。
この昇降機構40は、上下可動部材21のスリーブ部23によって回転自在に軸支されたプーリ41と、プーリ41を回転させる操作レバー42と、プーリ41に一端を固定されると共にプーリ41の周面に巻掛けられ、且つ他端を長手方向可動部10(長手方向可動部材11)に固定されたワイヤ43と、から構成されている。
手動操作により操作レバー42を巻き上げ方向へ回転させることによりプーリ41が回転してその外周面にワイヤ43を巻き取ることにより上下可動部20及び圧縮接続器60は垂下部材12に沿って上昇する。上下可動部20の高さ方向位置決めは、図2の実施形態に示した如き穴とピンとの係止構造を利用すればよい。なお、プーリ41を図示しないコイルバネ等によって上昇方向へ付勢しておくことにより、操作レバー42による巻き上げ作業時の労力を軽減することができる。下降時には操作レバーを下降方向へ回転させるが、この際、圧縮接続器の自重により容易に下降させることができる。
鉄塔上において作業員が圧縮接続器60とジャンパー線の接続部とを位置合わせする際には、人手により長手方向可動部10を長手方向ガイドレール4に沿って移動させることにより圧縮接続器の長手方向位置を確定してから(ピンにより固定)、次に操作レバー6を操作して圧縮接続器の高さ位置を決める。次いで、スライド部材31を上下動可動部材21に沿って横方向Cへ移動させればよい。
ジャンパー線の接続部に対する圧縮接続器の位置を微調整する場合には、上記の如き操作により上下・左右・前後位置を修正することにより対応が可能である。
以上のように本発明によれば、圧縮接続器を支持する支持装置を腕金に固定した状態で、圧縮接続器をx、y、zの三方向(第1の横方向、上下方向、第2の横方向)へ移動させることを可能としたので、少ない労力にて圧縮接続器をジャンパー線の端部間に移動、位置決めして効率的に接続作業を行うことが可能となる。圧縮接続器の位置の微調整も容易である。
1…圧縮接続器の支持装置、2…固定基部、3…係止部材、4…長手方向ガイドレール(第1の横方向ガイドレール)、5…ピン、6…操作レバー、10…長手方向可動部(第1の横方向可動部)、11…長手方向可動部材(第1の横方向可動部材)、12…垂下部材、20…上下動部、30…圧縮接続器支持部、31…スライド部材、32…連結部、40…昇降機構、41…プーリ、42…操作レバー、43…ワイヤ、50…送電用鉄塔、51…腕金、52…絶縁碍子、53…ジャンパー線、54…スリーブ、60…圧縮接続器、61…筒状本体、61a…基部、61b…可動部、62…挿通穴
Claims (4)
- 送電用鉄塔との間を絶縁碍子により夫々電気的に絶縁された二本の送電線間を電気的に接続するジャンパー線の圧縮接続器を支持する支持装置であって、
前記送電用鉄塔を構成する腕金に対して着脱自在に固定される固定基部と、該固定基部から下方へ延び、且つ該固定基部により第1の横方向へ進退自在に支持された第1の横方向可動部と、該第1の横方向可動部によって上下動自在に支持された上下可動部と、該上下可動部によって前記第1の横方向と直交する第2の横方向へ進退自在に支持されて前記圧縮接続器を支持する圧縮接続器支持部と、を備え、
前記第1の横方向可動部に沿って前記上下可動部を手動操作、又は電動機によって上下動させる昇降機構を備えていることを特徴とする圧縮接続器の支持装置。 - 前記固定基部は、前記腕金を構成する二本の並行なアングル材に夫々固定される二個の係止部材と、各係止部材に夫々固定された二本の平行な第1の横方向ガイドレールを備え、
前記第1の横方向可動部は、前記二本の第1の横方向ガイドレールによって第1の横方向へ進退自在に支持された第1の横方向可動部材と、該第1の横方向可動部材から垂下する少なくとも二本の垂下部材と、を備え、
前記上下可動部は、前記各垂下部材に沿って上下動可能に支持された上下可動部材を備え、
前記圧縮接続器支持部は、前記上下可動部材により前記第2の横方向へ進退自在に支持されたスライド部材と、前記圧縮接続器との連結部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮接続器の支持装置。 - 前記昇降機構は、少なくとも一方の前記垂下部材を棒ネジとすると共に、前記上下可動部材には前記棒ネジと螺合する雌螺子部を備え、
前記棒ネジを回転させる操作レバーを備えていることを特徴とする請求項1、又は2に記載の圧縮接続器の支持装置。 - 前記昇降機構は、前記上下可動部材によって回転自在に軸支されたプーリと、該プーリを回転させる操作レバーと、該プーリに一端を固定されると共に該プーリに巻掛けられ、且つ他端を第1の横方向可動部に固定されたワイヤと、から構成されていることを特徴とする請求項1、又は2に記載の圧縮接続器の支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009014272A JP2010172161A (ja) | 2009-01-26 | 2009-01-26 | 圧縮接続器の支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009014272A JP2010172161A (ja) | 2009-01-26 | 2009-01-26 | 圧縮接続器の支持装置 |
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JP2010172161A true JP2010172161A (ja) | 2010-08-05 |
Family
ID=42703723
Family Applications (1)
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JP2009014272A Pending JP2010172161A (ja) | 2009-01-26 | 2009-01-26 | 圧縮接続器の支持装置 |
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JP (1) | JP2010172161A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106207860A (zh) * | 2016-09-18 | 2016-12-07 | 国家电网公司 | 一种用于进出电场区域的平梯装置 |
CN111969495A (zh) * | 2020-08-17 | 2020-11-20 | 佳木斯大学 | 一种高压电设备高空安全作业架 |
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2009
- 2009-01-26 JP JP2009014272A patent/JP2010172161A/ja active Pending
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