JP2010171219A - 光源装置および当該光源装置を備える露光装置 - Google Patents

光源装置および当該光源装置を備える露光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、ランプから出射される光の出力を高いものとするとともに、ランプに照射されるレーザー光の利用効率を向上させることを目的とする。
【解決手段】 本発明の光源装置は、放電媒体が封入されたランプと、前記ランプから出射した光を反射する凹面形状の反射面を有する凹面反射鏡と、前記ランプに向けてレーザー光を出射するレーザー発振器と、S偏光のレーザー光は反射しP偏光のレーザー光は透過する偏光ビームスプリッターと、前記ランプを透過して前記凹面反射鏡を介して出射した直線偏光の偏光方向を変える偏光回転素子と、前記ランプを透過して前記凹面反射鏡を介して出射した直線偏光が前記偏光回転素子と前記偏光ビームスプリッターとにこの順に入射するよう当該直線偏光を導く光学素子と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、半導体、液晶基板若しくはカラーフィルタの露光用の光源装置および映写機等の画像投影装置のバックライト用に使用される光源装置並びに当該光源装置を備える露光装置に関する。
近年、半導体、液晶基板若しくはカラーフィルタの露光には、入力電力の大きな紫外線光源を使うことにより、処理時間の短縮化や、大面積の被処理物への一括露光等が進められている。また、映写機等の画像投影装置の分野においては、スクリーンの輝度を高いものとすることが要求されている。これに伴い、上記用途の光源には、より高輝度の光を放射することが求められている。しかし、ランプへの入力電力を単純に大きくすれば、ランプの内部に配置された放電用の電極への負荷が増大し、該電極からの蒸発物が原因となって、ランプの黒化、短寿命が発生する、といった問題があった。
このような問題を解決するために、種々の提案がなされている。例えば、特許文献1の光源装置は、放電媒体が封入されたチャンバーを配置し、当該チャンバー内に封入された放電媒体に対して連続又はパルス状のレーザービームを照射するためのレーザー発振器を備えた光源装置を開示する。この文献の光源装置によれば、プラズマがレーザービームによって高温状態に加熱され、高温状態になったプラズマから高輝度の光を得ることができるものと期待されている。
しかしながら、同文献の光源装置においては、チャンバーに向けて出射したレーザービームのうちの一部が、プラズマの生成に寄与しないため、レーザービームの利用効率が低いという問題があった。
US2007/0228288 A1
この発明が解決しようとする課題は、ランプに向けて照射されるレーザー光を再利用することにより、レーザー光の利用効率を向上させることを目的とする。
本発明の光源装置は、ランプを透過したレーザー光を再利用する手段を設けることにより、レーザー光の利用効率を高いものとした。すなわち、本発明の光源装置は、次のようにして前記課題を解決した。
(1)
放電媒体が封入されたランプと、
前記ランプから出射した光を反射する凹面形状の反射面を有する凹面反射鏡と、
前記ランプに向けてレーザー光を出射するレーザー発振器と、
前記レーザー発振器から出力されたレーザー光の光路に配置され、S偏光のレーザー光は反射しP偏光のレーザー光は透過する偏光ビームスプリッターと、
前記ランプを透過して前記凹面反射鏡を介して出射した直線偏光の偏光方向を変える偏光回転素子と、
前記ランプを透過して前記凹面反射鏡を介して出射した直線偏光が前記偏光回転素子と前記偏光ビームスプリッターとにこの順に入射するよう当該直線偏光を反射する光学素子と、を備える。
(2)
前記(1)において、前記ランプは、一対の電極が対向して配置される発光部と前記発光部の両端のそれぞれに連続して管軸方向外方に伸びるロッド状の封止部とで構成され、前記ランプと前記凹面反射鏡とが前記凹面反射鏡の光軸と前記ランプの管軸とが一直線上に並んで配置される。
(3)
前記(1)において、前記偏光回転素子がλ/2板である。
(4)
前記(1)において、前記偏光回転素子がλ/4板である。
(5)
前記(1)において、前記レーザー発振器は、前記凹面反射鏡の反射面に向けて、前記凹面反射鏡の光出射口側からレーザー光を入射する。
(6)
前記(1)ないし(5)の光源装置を備える露光装置であって、前記凹面反射鏡の光出射口から出射した前記ランプの光の光路には、前記ランプの光を反射して前記ランプの光の光路を変える一方で、前記レーザー発振器から出射したレーザー光を透過する波長選択式反射鏡を備える。
本発明の光源装置においては、放電媒体が封入されたランプと、ランプから出射した光を反射する凹面反射鏡と、ランプに向けてレーザー光を出射するレーザー発振器と、偏光ビームスプリッターと、偏光回転素子と、ランプを透過したレーザー光を前記偏光回転素子と前記偏光ビームスプリッターとにこの順に入射するように反射する光学系とを備えることにより、ランプを透過したレーザー光を再利用することができる。したがって、レーザー光の利用効率が向上する。
本発明の光源装置の第1の実施形態の構成の概略を示す。 図1の光源装置に用いられるランプの構成の概略を示す。 図1の光源装置においてレーザー光の光路を示す。 本発明の光源装置の第1の実施形態に関する他の構成例の概略を示す。 図4の光源装置においてレーザー光の光路を示す。 本発明の光源装置の第1の実施形態に関する他の構成例の概略を示す。 図6の光源装置においてレーザー光の光路を示す。 本発明の光源装置の第2の実施形態の構成の概略を示す。 図8の光源装置においてレーザー光の光路を示す。 本発明の光源装置の第2の実施形態に関する他の構成例の概略を示す。 図10の光源装置においてレーザー光の光路を示す。 本発明の光源装置の第2の実施形態に関する他の構成例の概略を示す。 図12の光源装置においてレーザー光の光路を示す。 本発明の露光装置の構成の概略を示す。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の光源装置の第1の実施形態の構成の一例を示す。図2は、図1の光源装置に用いられるショートアーク型のランプの構成の一例を示す。光源装置の第1の実施形態は、ランプを透過したレーザー光を1回限り再利用するためのレーザー光帰還手段3を備えている。
光源装置10は、光源1と、レーザー発振器2と、点線で囲まれたレーザー光帰還手段3とで構成される。この光源装置10は、光源1のランプ11を点灯させて一対の電極114,115の極間にプラズマPZが形成された状態とし、この状態でプラズマPZに対してレーザー発振器2から出射したレーザー光を照射することによって、ランプ11から高出力の光を出射させるものである。
光源1は、ショートアーク型のランプ11と、ランプ11から出射した光を集光する凹面反射鏡12とで構成される。ランプ11は、図2に示すように、発光部111と発光部111のそれぞれの両端に連続して管軸方向外方に向けて伸びるロッド状の封止部112、113と、発光部111内に例えば1〜3mmの距離を隔てて対向して配置される一対の電極114、115と、各封止部112、113に装着された給電用の口金116、117とで構成される。各電極114、115は、それぞれ各口金116、117に電気的に接続されている。
このランプ11は、発光部111内に放電媒体として水銀が封入されており、不図示の給電装置によって一対の電極間に交流電力を供給して一対の電極間にプラズマを形成して得られる、例えば波長365nmのi線を出射するものである。なお、放電媒体として、水銀に代えてキセノンガスを用いることもできる。
凹面反射鏡12は、全体が凹面状であって、前端縁に形成された光出射口12Aと、ランプ11から出射した光を反射する回転楕円形状を有する反射面12Bを備える。例えば露光技術に本発明の光源を応用する場合、回転楕円反射面12Bは、ランプ11から出射するi線などの紫外線を反射するために、例えばHfO(酸化ハフニウム)とSiO(酸化シリコン)を交互に積層してなる誘電体多層膜、或いは、Ta(酸化タンタル)とSiO(酸化シリコン)を交互に積層してなる誘電多層膜等で構成される。
このようなショートアーク型のランプ11と凹面反射鏡12とは、凹面反射鏡12の第一焦点F1がランプ11における一対の電極114、115の極間に概ね一致するとともに、凹面反射鏡12の光軸とランプ11の管軸とが概ね一直線上に並ぶように配置され、これにより、光源1が構成される。ここに、ランプ11の管軸とは、ランプ11の電極114、115のそれぞれの中心軸を共に通過する仮想線Rを意味し、凹面反射鏡12の光軸とは、凹面反射鏡12の第一焦点F1と第二焦点F2を共に通過する仮想線Mを意味する。
なお、ランプ11の光出射側に位置する封止部112に装着された口金116は、光出射方向に向かうに従い次第に外径が縮小するテーパー部116Aを有している。このようにすれば、図1のレーザー発振器2から出射するレーザー光がランプ11における封止部112および発光部111に照射されることを防止し易くなる。
レーザー発振器2は、例えばファイバーレーザーや半導体レーザー等の一般に市販されているレーザ装置を使用することができる。レーザー発振器は、例えば波長809nm或いは1μmのレーザー光を出射する。レーザー光は、ランプ11から出射される光のうち主として使用する波長以外の波長を有する。例えば、ランプ11から出射される波長365nmの紫外光を露光に用いる場合は、レーザー光の波長は365nm以外とすることが必要となる。
レーザー光帰還手段3は、偏光ビームスプリッター31と、レンズ32、33と、偏光回転素子であるλ/2板34と、光学素子35、36と、で構成される。偏光ビームスプリッター31は、例えば直角プリズムを2つ貼り合わせ、その接合面に誘電体多層膜や金属薄膜をコーティングした構成を有する。偏光ビームスプリッター31は、直線偏光を分離するために用いられ、S偏光のみを反射しP偏光を透過させる。レンズ32、33は、凹面反射鏡12の第二焦点F2に焦点を有するように配置される。λ/2板34は、直交する偏光成分の間にπの位相差を生じさせることにより、直線偏光の偏光方向を90°変えることができるものである。光学素子35、36は、レンズ33により集光されたレーザー光が、λ/2板34と偏光ビームスプリッター31とにこの順に入射するように配置されたミラーである。4は、レーザー光を捕捉するためのビームダンパーである。
図3は、レーザー発振器2から出射したレーザー光の光路を示す概念図である。図3において、「S」は図3の紙面に垂直な方向に偏光方向を有するS偏光を、「P」は図3の紙面に水平な方向に偏光方向を有するP偏光を示す。図3(A)に示すように、レーザー発振器2から出射したS偏光のレーザー光L1は、レーザー光帰還手段3内に向けて進む。図3(A)では、レーザー発振器2からプラズマPZまでのS偏光の光路を実線で示している。レーザー光帰還手段3に進んだレーザー光L1は、偏光ビームスプリッター31の90°方向から偏光ビームスプリッター31に入射する。S偏光であるレーザー光L1は、偏光ビームスプリッター31によって光源1に向けて反射され、レンズ32に入射する。レーザー光L1は、レンズ32により凹面反射鏡12の第二焦点F2に集光され、凹面反射鏡12の光出射口12Aから入射する。レーザー光L1は、反射面12Bによってランプ11における一対の電極114、115の極間付近に向けて反射され、一対の電極114、115の極間に形成されたプラズマPZの付近に集光される。ランプ11は、レーザー発振器2からレーザー光L1を出射する前に、一対の電極114と115に電力を供給することにより一対の電極114と115の極間にプラズマPZが発生した状態とされている。ランプ11のプラズマPZは、レーザー光L1が照射されることにより、エネルギーが投入されてランプ内に生成されたプラズマPZの温度が上昇する。
レーザー光L1は、プラズマPZによって一部が吸収されるが、プラズマPZにより吸収されなかった一部が、プラズマPZを透過して凹面反射鏡12の反射面12Bに入射する。図3(A)では、このプラズマPZを透過したレーザー光をL2と表記し、破線で示す。プラズマPZを透過したレーザー光L2は、反射面12Bによって反射され、凹面反射鏡12の光出射口12Aから出射する。レーザー光L2は、凹面反射鏡12の第二焦点F2に集光されるとともに、レンズ33に入射する。レンズ33に入射したレーザー光L2は、光学素子35により反射され、λ/2板34を通過する。その結果、レーザー光L2は、偏光方向が90°回転して、紙面に水平な方向に偏光するP偏光になる。P偏光になったレーザー光L2は、光学素子36で反射され、偏光ビームスプリッター31に入射する。偏光ビームスプリッター31は、S偏光を反射し、P偏光を透過する。したがって、P偏光のレーザー光L2は、偏光ビームスプリッター31を透過して、図3(A)に示す光路と同様の光路を進んで、ランプ11におけるプラズマPZに再び照射される。すなわち、以下に説明するように、プラズマPZを透過したレーザー光がレーザー光帰還手段3を経て再利用されることになる。
図3(B)は、偏光ビームスプリッター31を透過したP偏光の光路を示す概念図である。図3(B)では、偏光ビームスプリッター31を透過してプラズマPZに照射されるレーザー光をL3と表記し、その光路を破線で示す。偏光ビームスプリッター31を透過したレーザー光L3は、レンズ32に入射する。レーザー光L3は、レンズ32により凹面反射鏡12の第二焦点F2に集光され、凹面反射鏡12の反射面12Bに入射する。レーザー光L3は、反射面12Bで反射され、ランプ11のプラズマPZに照射される。つまり、本発明の光源装置においては、レーザー光帰還手段3を備えることにより、プラズマPZを透過したレーザー光がプラズマPZにもう一度照射されるため、プラズマPZを透過したレーザー光を無駄にすることなく有効に再利用することができる。
なお、図3(B)に示すレーザー光L3もプラズマPZに吸収されなかった一部がプラズマPZを透過する。図3(B)では、このプラズマPZを透過したレーザー光をL4と表記し、一点鎖線で示す。プラズマPZを透過したレーザー光L4は、凹面反射鏡12の反射面12Bで反射して、光出射口12Aから出射する。レーザー光L4は、凹面反射鏡12の第二焦点F2に集光された後、レンズ33に入射する。レンズ33に入射したレーザー光L4は、光学素子35で反射して、λ/2板34を通過する。その結果、レーザー光L4は、偏光方向が90°回転して、紙面に垂直な方向に偏光するS偏光になる。S偏光になったレーザー光L4は、光学素子36で反射され、偏光ビームスプリッター31に入射する。レーザー光L4は、S偏光であるため偏光ビームスプリッター31に反射されビームダンパー4によって捕捉される。つまり、光源装置10においては、プラズマPZを透過したレーザー光を1回に限り再利用する。
以上のように、本発明によれば、レーザー光をランプ11のプラズマPZに照射してプラズマPZの温度を上昇させることにより、プラズマPZから出射される光の放射強度が高いものとすることができる。
しかも、本発明では、図3(B)に示すように、ランプ11のプラズマPZに吸収されずにプラズマPZを透過したレーザー光が、レーザー光帰還手段3を介してもう一度プラズマPZに照射され、プラズマPZを透過したレーザー光を無駄にすることなく有効に再利用することができるため、レーザー光の利用効率が高いものとなる。
また、レーザー光を凹面反射鏡12の光出射口12A側から入射しているので、レーザー光を入射するための開口を凹面反射鏡12の反射面12Bに形成することが不要となり、反射面12Bの面積が低減することがないので、ランプ11の光の利用効率が向上する。
図4は、本発明の光源装置の第1の実施形態に関する他の構成を示す。図1の光源装置は、レーザー発振器から出射するレーザー光がS偏光の直線偏光であった。図4の光源装置は、レーザー発振器2から出射されるレーザー光がP偏光の直線偏光であることが図1のものと相違しており、図1のものと共通する構成には図1と共通の符号を付している。
図4の光源装置40は、ランプ11および凹面反射鏡12を備える光源1と、P偏光のレーザー光を出射するレーザー発振器2と、偏光ビームスプリッター31、レンズ32、33、λ/2板34および光学素子35を備えるレーザー光帰還手段3と、ビームダンパー4とを備える。光学素子35は、プラズマPZを透過したレーザー光が、λ/2板34と偏光ビームスプリッター31とにこの順に入射するように配置された一対のミラーである。
図5は、図4の光源装置40におけるレーザー光の光路を示す概念図である。図5において、「S」は図5の紙面に垂直な方向に偏光方向を有するS偏光を、「P」は図5の紙面に水平な方向に偏光方向を有するP偏光を示す。図5(A)に示すように、レーザー発振器2から出射したP偏光のレーザー光L1は、偏光ビームスプリッター31を透過してレンズ32を介して凹面反射鏡12の光出射口12Aから凹面反射鏡12の内部に入射され、反射面12Bで反射されてランプ11のプラズマPZに照射される。これにより、プラズマPZが高温化されることによりプラズマPZから出射する光の放射強度が向上する。
一方、プラズマPZを透過したレーザー光L2は、凹面反射鏡12の反射面12Bで反射されてレンズ33および光学素子35を介してλ/2板34に入射する。λ/2板34に入射したレーザー光L2は、λ/2板34により偏光方向が90°回転してS偏光に変換され、偏光ビームスプリッター31に入射する。図5(B)に示すように、S偏光のレーザー光L3は、偏光ビームスプリッター31によって反射され、図5(A)で説明したのと同様の光路を進んでプラズマPZに再び照射される。なお、図5(B)に示すように、レーザー光帰還手段3を経てプラズマPZを透過したレーザー光L4は、レンズ33、光学素子35を介してλ/2板34に入射され、λ/2板34によってP偏光に変換された後、偏光ビームスプリッター31を透過してビームダンパー4に捕捉される。このように、図4の光源装置40においては、レーザー光帰還手段3を設けたことにより、プラズマPZを透過したレーザー光を再利用することができ、レーザー光の利用効率を向上させることができる。
図6は、本発明の光源装置の第1の実施形態に関する他の構成を示す。図6の光源装置60は、凹面反射鏡12の反射面12Bが放物面形状を有することが図1の光源装置と相違しており、図1のものと共通する構成については図1と同一符号を付すことで詳細な説明は省略する。
図6の光源装置60は、ランプ11と凹面反射鏡12とよりなる光源1と、レーザー発振器2と、偏光ビームスプリッター31、λ/2板34および光学素子35、36を備えるレーザー光帰還手段3と、を備えて構成される。光学素子35、36は、プラズマPZを透過したレーザー光が、λ/2板34と偏光ビームスプリッター31とにこの順に入射するように配置された一対のミラーである。
図7は、図6の光源装置60におけるレーザー光の光路を概念図である。図7において、「S」は図7の紙面に垂直な方向に偏光方向を有するS偏光を、「P」は図7の紙面に水平な方向に偏光方向を有するP偏光を示す。図7(A)に示すように、レーザー発振器2から出射したS偏光のレーザー光L1は、偏光ビームスプリッター31により反射されて凹面反射鏡12の光出射口12Aから凹面反射鏡12の内部に入射され、反射面12Bで反射されてランプ11のプラズマPZに照射される。これにより、プラズマPZが高温化されることによりプラズマPZから出射する光の放射強度が向上する。
プラズマPZに入射したレーザー光L1の一部は、プラズマPZに吸収されることなく、プラズマPZを透過する。図7(A)では、プラズマPZを透過したレーザー光を、破線で示しL2と表記する。プラズマPZを透過したレーザー光L2は、凹面反射鏡12の反射面12Bで反射されて光学素子35を介してλ/2板34に入射する。λ/2板34に入射したレーザー光L2は、λ/2板34により偏光方向が90°回転してP偏光に変換され、偏光ビームスプリッター31に入射する。
図7(B)では、偏光ビームスプリッター31を透過したP偏光のレーザー光を、L3と表記しその光路を破線で示す。偏光ビームスプリッター31を透過したレーザー光L3は、図7(A)で説明したのと同様の光路を進んでプラズマPZに再び照射される。
図7(B)に示すレーザー光L3も、プラズマPZに吸収されなかった一部がプラズマPZを透過する。図7(B)では、レーザー光帰還手段3を経てプラズマPZに照射されるレーザー光のうちプラズマPZを透過したレーザー光を、L4と表記し一点鎖線で示す。図7(B)に示すように、プラズマPZを透過したレーザー光L4は、光学素子35を介してλ/2板34に入射され、λ/2板34によってS偏光に変換された後、光学素子36を介して偏光ビームスプリッター31に入射する。偏光ビームスプリッター31に入射したS偏光のレーザー光L4は、偏光ビームスプリッター31により反射されてビームダンパー4に捕捉される。このように、図6の光源装置60においては、レーザー光帰還手段3を設けたことにより、プラズマPZを透過したレーザー光を再利用することができ、レーザー光の利用効率を向上させることができる。
なお、図6の光源装置において、レーザー発振器2からレーザー光帰還手段3に向けてP偏光のレーザー光を出射することもできる。
〔第2の実施形態〕
図8は、本発明の光源装置の第2の実施形態の構成の一例を示す。図8の光源装置80は、プラズマPZを透過したレーザー光を半永久的に再利用するためのレーザー光帰還手段8を備えることが図1の光源装置と相違しており、図1のものと共通する構成については図1と同一符号を付すことで詳細な説明は省略する。
光源装置80は、ランプ11と凹面反射鏡12を備える光源1と、レーザー発振器2と、レーザー光帰還手段8と、ビームダンパー4と、を備える。レーザー光帰還手段8は、偏光ビームスプリッター31、レンズ32、33、偏光回転素子であるλ/4板84および光学素子35、36を備えて構成される。λ/4板84は、プラズマPZを透過したレーザー光の光路に配置され、直線偏光を円偏光に変換する。光学素子35、36は、プラズマPZを透過したレーザー光が、λ/4板84と偏光ビームスプリッター31とにこの順に入射するように配置された一対のミラーである。
図9は、レーザー発振器2から出射したレーザー光の光路を示す概念図である。図9において、「S」は紙面に垂直な方向に偏光方向を有するS偏光を、「P」は紙面に水平な方向に偏光方向を有するP偏光を示す。図9(A)では、レーザー発振器2からランプ11のプラズマPZまでのS偏光の光路を、L1と表記して実線で示す。図9(A)に示すように、レーザー発振器2から出射したS偏光のレーザー光L1は、レーザー光帰還手段8における偏光ビームスプリッター31に入射する。レーザー光L1は、偏光ビームスプリッター31によって光源1に向けて反射され、レンズ32に入射する。レーザー光L1は、レンズ32により凹面反射鏡12の第二焦点F2に集光され、凹面反射鏡12の光出射口12Aから反射面12Bに入射する。反射面12Bに入射したレーザー光L1は、反射面12Bによってランプ11における一対の電極114と115との極間に形成されたプラズマPZに対して照射される。
ランプ11は、レーザー発振器2からレーザー光L1を出射する前に、一対の電極114と115に電力を供給することにより、一対の電極114と115との極間にプラズマPZが発生した状態とされている。ランプ11のプラズマPZは、レーザー光L1が照射されることにより、エネルギーが投入されてプラズマPZの温度が上昇する。
レーザー光L1は、プラズマPZによって一部が吸収されるが、プラズマPZにより吸収されなかった一部が、プラズマPZを透過して凹面反射鏡12の反射面12Bに入射する。図9(A)では、このプラズマPZを透過したレーザー光を、L2と表記して破線で示す。図9(A)に示すように、プラズマPZを透過したレーザー光L2は、反射面12Bによって反射され、凹面反射鏡12の光出射口12Aから出射する。レーザー光L2は、凹面反射鏡12の第二焦点F2に集光されるとともに、レンズ33に入射する。レーザー光L2は、レンズ33により平行化されて、光学素子35により反射され、λ/4板84に入射する。S偏光のレーザー光L2は、λ/4板84によって円偏光に変換され、光学素子36により偏光ビームスプリッター31に向けて反射される。
図9(B)に示すように、偏光ビームスプリッター31は、円偏光のレーザー光を偏光方向が相互に異なる直線偏光に分離し、S偏光をビームダンパー4に向けて反射しP偏光を透過させる。図9(B)では、偏光ビームスプリッター31を透過したレーザー光を、L3と表記しその光路を破線で示す。偏光ビームスプリッター31を透過したP偏光のレーザー光L3は、レンズ32に入射し、レンズ32により凹面反射鏡12の第二焦点F2に集光され、凹面反射鏡12の光出射口12Aから凹面反射鏡12の内部に入射する。レーザー光L3は、凹面反射鏡12の反射面12Bで反射され、ランプ11のプラズマPZに照射される。
図9(B)に示すレーザー光L3も、プラズマPZに吸収されなかった一部がプラズマPZを透過する。図9(B)では、レーザー光帰還手段8を経てプラズマPZに照射されるレーザー光のうちプラズマPZを透過したレーザー光を、L4と表記し一点鎖線で示す。プラズマPZを透過したレーザー光L4は、凹面反射鏡12の反射面12Bで反射して光出射口12Aから出射し、凹面反射鏡12の第二焦点F2に集光した後にレンズ33に入射する。レーザー光L4は、レンズ33により平行化され、λ/4板84を通過して、P偏光から円偏光に変換される。円偏光のレーザー光L4は、光学素子36で反射して偏光ビームスプリッター31に入射し、偏光ビームスプリッター31により偏光方向が相互に異なる直線偏光に分離される。その結果、S偏光のレーザー光が偏光ビームスプリッター31によって、ビームダンパー4に向けて反射され、ビームダンパー4によって捕捉される。一方、P偏光のレーザー光が偏光ビームスプリッター31を透過する。偏光ビームスプリッター31を透過したレーザー光は、前記のレーザー光L3、L4と同様の光路を通って、再び偏光ビームスプリッター31に入射する。このようにして、プラズマPZを透過したレーザー光が半永久的にプラズマPZに照射され続ける。
以上のように、図8に示す光源装置においては、ランプ11のプラズマPZを透過したレーザー光(L2、L4)が、偏光回転素子であるλ/4板84および偏光ビームスプリッター31に順次に入射する構成とされている。そのため、プラズマPZを透過したレーザー光が、光源1とレーザー光帰還手段8との間を半永久的に循環する。したがって、プラズマPZを透過したレーザー光を半永久的に再利用することができ、レーザー光の利用効率を格段に向上させることができる。
なお、図8の光源装置においては、レーザー発振器2は、レーザー光帰還手段8に向けてS偏光のレーザー光を出射するものである。勿論、これに限らず、レーザー発振器2は、P偏光のレーザー光を出射するものとすることもできる。
図10は、本発明の光源装置の第2の実施形態に関する他の構成を示す。図10の光源装置100は、凹面反射鏡12の反射面12Bが放物面形状を有することが図8の光源装置と相違しており、図8のものと共通する構成については図8と同一符号を付すことで詳細な説明は省略する。
図10の光源装置100は、ランプ11と凹面反射鏡12とよりなる光源1と、レーザー発振器2と、レーザー光帰還手段8と、ビームダンパー4と、を備える。レーザー光帰還手段8は、偏光ビームスプリッター31、λ/4板84および光学素子35、36を備えて構成される。光学素子35、36は、プラズマPZを透過したレーザー光が、λ/4板84と偏光ビームスプリッター31とにこの順に入射するように配置された一対のミラーである。
図11は、図10の光源装置100におけるレーザー光の光路を示す概念図である。図11(A)では、レーザー発振器2から出射したレーザー光を、実線で示しL1と表記する。図11(A)に示すように、レーザー発振器2から出射したS偏光のレーザー光L1は、偏光ビームスプリッター31により反射され、凹面反射鏡12の光出射口12Aから凹面反射鏡12の内部に入射され、反射面12Bで反射されてランプ11のプラズマPZに照射される。これにより、プラズマPZが高温化され、プラズマPZから出射する光の放射強度が向上する。
プラズマPZに入射したレーザー光L1の一部は、プラズマPZに吸収されることなく、プラズマPZを透過する。図11(A)では、プラズマPZを透過したレーザー光を、破線で示しL2と表記する。プラズマPZを透過したレーザー光L2は、凹面反射鏡12の反射面12Bで反射されて光学素子35を介してλ/4板84に入射する。S偏光のレーザー光L2は、λ/4板84によって円偏光に変換され、光学素子36により偏光ビームスプリッター31に向けて反射される。
図11(B)に示すように、偏光ビームスプリッター31は、入射した円偏光のレーザー光を偏光方向が相互に異なる直線偏光に分離し、S偏光をビームダンパー4に向けて反射しP偏光を透過させる。図11(B)では、偏光ビームスプリッター31を透過したP偏光のレーザー光を、L3と表記しその光路を破線で示す。偏光ビームスプリッター31を透過したP偏光のレーザー光L3は、凹面反射鏡12の光出射口12Aから凹面反射鏡12の内部に入射する。このレーザー光L3は、凹面反射鏡12の反射面12Bで反射され、ランプ11のプラズマPZに照射される。
図11(B)に示すレーザー光L3も、プラズマPZに吸収されなかった一部がプラズマPZを透過する。図11(B)では、レーザー光帰還手段8を経てプラズマPZに照射されるレーザー光のうちプラズマPZを透過したレーザー光を、L4と表記し一点鎖線で示す。プラズマPZを透過したレーザー光L4は、凹面反射鏡12の反射面12Bで反射して光出射口12Aから出射し、光学素子35で反射してλ/4板84を通過して、P偏光から円偏光に変換される。円偏光のレーザー光L4は、光学素子36で反射して偏光ビームスプリッター31に入射し、偏光ビームスプリッター31により偏光方向が相互に異なる直線偏光に分離される。その結果、S偏光のレーザー光が偏光ビームスプリッター31によって、ビームダンパー4に向けて反射され、ビームダンパー4によって捕捉される。一方、P偏光のレーザー光が偏光ビームスプリッター31を透過する。偏光ビームスプリッター31を透過したレーザー光は、前記のレーザー光L3、L4と同様の光路を通って、再び偏光ビームスプリッター31に入射する。
このように図10の光源装置100においては、レーザー光帰還手段8を設けたことにより、プラズマPZを透過したレーザー光を半永久的に再利用することができるため、レーザー光の利用効率を向上させることができる。
なお、図10の光源装置においては、レーザー発振器2は、レーザー光帰還手段8に向けてS偏光のレーザー光を出射するものである。勿論、これに限らず、レーザー発振器2は、P偏光のレーザー光を出射するものとすることもできる。
図12は、本発明の光源装置の第2の実施形態に関する他の構成を示す。図12の光源装置120は、凹面反射鏡12の反射面12Bが回転楕円面形状を有し、それぞれ対をなして配置される、λ/2板34および偏光ビームスプリッター31並びにλ/4板84および偏光ビームスプリッター121を有することが、図10のものと相違しており、図10のものと共通する構成については同一符号を付している。
図12の光源装置120は、ランプ11と凹面反射鏡12とよりなる光源1と、レーザー発振器2と、レーザー光帰還手段8と、ビームダンパー4と、を備える。レーザー光帰還手段8は、偏光ビームスプリッター31、121と、レンズ32、33と、偏光回転素子であるλ/2板34、λ/4板84と、光学素子36とを備えて構成される。レーザー光帰還手段13においては、プラズマPZを透過したレーザー光が、レンズ33、λ/4板84、偏光ビームスプリッター121、光学素子36、λ/2板34および偏光ビームスプリッター31をこの順どおりに進むように配置される。偏光ビームスプリッター121は、偏光ビームスプリッター31と同様に、例えば直角プリズムを2つ貼り合わせ、その接合面に誘電体多層膜や金属薄膜をコーティングした構成を有する。
図13は、レーザー発振器2から出射したレーザー光の光路を示す概念図である。図13において、「S」は紙面に垂直な方向に偏光方向を有するS偏光を、「P」は紙面に水平な方向に偏光方向を有するP偏光を示す。図13(A)では、レーザー発振器2からランプ11のプラズマPZまでのS偏光の光路をL1と表記し、実線で示す。
図13(A)に示すように、レーザー発振器2から出射したS偏光のレーザー光L1は、レーザー光帰還手段13における偏光ビームスプリッター31に入射する。S偏光であるレーザー光L1は、偏光ビームスプリッター31によって光源1に向けて反射され、レンズ32に入射する。レーザー光L1は、レンズ32により凹面反射鏡12の第二焦点F2に集光され、凹面反射鏡12の光出射口12Aから反射面12Bに入射され、反射面12Bによってランプ11のプラズマPZに対して照射される。
ランプ11は、レーザー発振器2からレーザー光L1を出射する前に、一対の電極114と115に電力を供給することにより、一対の電極114と115との極間にプラズマPZが発生した状態とされている。ランプ11のプラズマPZは、レーザー光L1が照射されることにより、エネルギーが投入されてプラズマPZの温度が上昇する。
レーザー光L1は、プラズマPZによって一部が吸収されるが、プラズマPZにより吸収されなかった一部が、プラズマPZを透過して凹面反射鏡12の反射面12Bに入射する。図13(A)では、このプラズマPZを透過したレーザー光をL2と表記し、破線で示す。プラズマPZを透過したレーザー光L2は、反射面12Bによって反射され、凹面反射鏡12の光出射口12Aから出射する。レーザー光L2は、凹面反射鏡12の第二焦点F2に集光されるとともに、レンズ33に入射する。レーザー光L2は、レンズ33により平行化されてλ/4板84を通過し、S偏光から円偏光に変換される。円偏光に変換されたレーザー光L2は、偏光ビームスプリッター121により偏光成分が分離され、S偏光が偏光ビームスプリッター121で反射され、P偏光が偏光ビームスプリッター121を透過してビームダンパー4により捕捉される。偏光ビームスプリッター121で反射されたS偏光のレーザー光L2は、光学素子36で反射され、λ/2板34を通過する。その結果、レーザー光L2は、偏光方向が90°回転して、P偏光となる。
図13(B)は、偏光ビームスプリッター31を透過したP偏光の光路を示す概念図である。図13(B)では、偏光ビームスプリッター31を透過してプラズマPZに照射されるレーザー光をL3と表記し、その光路を破線で示す。
偏光ビームスプリッター31を透過したP偏光のレーザー光L3は、レンズ32に入射する。レーザー光L3は、レンズ32により凹面反射鏡12の第二焦点F2に集光され、凹面反射鏡12の反射面12Bに入射する。レーザー光L3は、反射面12Bで反射され、ランプ11のプラズマPZに照射される。
図13(B)に示すレーザー光L3もプラズマPZに吸収されなかった一部がプラズマPZを透過する。図13(B)では、このプラズマPZを透過したレーザー光をL4と表記し、一点鎖線で示す。プラズマPZを透過したレーザー光L4は、凹面反射鏡12の反射面12Bで反射して、光出射口12Aから出射する。レーザー光L4は、凹面反射鏡12の第二焦点F2に集光された後、レンズ33に入射する。レーザー光L4は、レンズ33により平行化され、λ/4板84を通過して、P偏光から円偏光に変換される。円偏光に変換されたレーザー光L4は、偏光ビームスプリッター121に入射し、偏光ビームスプリッター121により偏光成分が分離される。その結果、S偏光が偏光ビームスプリッター121により反射され、P偏光が偏光ビームスプリッター121を透過してビームダンパー4で捕捉される。偏光ビームスプリッター121で反射したS偏光のレーザー光L4は、光学素子36で反射され、λ/2板34を通過し、偏光方向が90°回転してP偏光になる。P偏光に変換されたレーザー光L4は偏光ビームスプリッター31を透過して、前記のレーザー光L3、L4と同様の光路を通過して、再びビームスプリッター31に入射する。
このように、図12の光源装置においては、レーザー光帰還手段8を備えることにより、プラズマPZを透過したレーザー光を半永久的に再利用することができるため、レーザー光の利用効率を高いものとすることができる。
しかも、図12の光源装置によれば、図8および図10に示す光源装置に比べ、個々の偏光ビームスプリッター31、121に入射されるレーザー光のエネルギーが少ないものとなるため、偏光ビームスプリッターが損傷する可能性が極めて小さいものとなる、という利点がある。
なお、図12の光源装置においては、レーザー発振器2は、レーザー光帰還手段8に向けてS偏光のレーザー光を出射するものである。勿論、これに限らず、レーザー発振器2は、P偏光のレーザー光を出射するものとすることもできる。
以上では、ランプが有電極であるものを例示して説明しているが、本発明は、無電極のランプを備える光源装置についても当然に適用することができる。また、入射するレーザービームが所望のビーム径ではないとき、当然レーザー発振器とレーザー光を入射する素子の間にビームエキスパンダーを挿入することが必要となる。
さらに、以上の光源装置においては、ランプ11の駆動のタイミングと、レーザー発振器21の駆動のタイミングに関しては、同時であっても良いし、ランプ11、レーザー発振器21の何れかを先に駆動しても良い。また、ランプ11の一対の電極114、115の間にプラズマPが形成された後は、ランプ11への電力供給を停止した状態でプラズマPに対してレーザー光を照射するようにしても良い。
図14は、本発明の光源装置を用いた露光装置に関して説明する。
露光装置200、図1で示した光源装置10と光学系140とを備える。光源装置10から出射した光は、光学系140を介してワーク146に照射される。光学系140は、波長選択式反射鏡141、アパーチャー142、コリメータレンズ143、インテグレータレンズ144および平面ミラー145を備えている。
波長選択式反射鏡141は、凹面反射鏡12の光軸に対して斜めに交差した状態で配置される。凹面反射鏡12から出射したランプ11の光は、波長選択式反射鏡141により光路が変更される。この波長選択式反射鏡141は、例えば、凹面反射鏡12から出射する波長365nmのランプ11の光を反射する一方で、レーザー発振器2から出射する、例えば波長809nm或いは波長1μmのレーザー光を透過する、といった反射特性を有する。このような反射特性は、例えば、TiO(酸化チタン)等を積層させた誘電体多層膜を所望の膜厚となるように形成することによって実現される。この反射面は、誘電体多層膜の膜厚と膜の総数を適宜設定することによって、前記した特定の波長域の光を選択的に反射する機能を有している。
アパーチャー142は、凹面反射鏡12の第二焦点F2に配置され、第二焦点F2を通過しないランプ11からの光をカットする。コリメータレンズ143は、アパーチャー142を通過した光を平行化する。インテグレータレンズ144は、コリメータレンズ143により平行化されたランプ11の光を所望の形状に成形する。
図14では、便宜のため、ランプ11から出射する光を実線で、レーザー発振器2から出射するレーザー光を破線で示す。レーザー発振器2から出射したレーザー光は、レーザー光帰還手段3を介して光源1の方向へ反射され、波長選択式反射鏡141を透過する。波長選択式反射鏡141を透過したレーザー光は、凹面反射鏡12の光出射口12A側から入射され、反射面12Bで反射され、ランプ11のプラズマPZに照射される。なお、ランプ11は、レーザー発振器2からレーザー光が出射した時点でプラズマPZが発生した状態とされている。すなわち、ランプ11の一対の電極114、115には、レーザー発振器2からレーザー光を出射する所定時間前に電力が供給されることにより、プラズマPZが発生している。前述したように、プラズマPZを透過したレーザー光は、レーザー光帰還手段3によってもう一度プラズマPZに照射される。
ランプ11のプラズマPZから出射した光は、凹面反射鏡12の反射面12Bで反射して、光出射口12Aから出射する。ランプ11の光は、図14の実線で示すように、波長選択式反射鏡141により反射されて光路が変更された後、アパーチャー142を通過する。そのときに、第二焦点F2を通過しない光はアパーチャー142によってカットされる。アパーチャー142を通過した光は、コリメータレンズ143、インテグレータレンズ144、平面ミラー145にこの順に入射し、平面ミラー145で反射されて光路が変更された後、ワーク146の表面に照射される。
以上の本発明の露光装置では、ランプ11のプラズマPZに対してレーザー光を照射してプラズマPZを高温化させることにより、プラズマPZの放射強度が高くなる。したがって、ワーク146における放射照度が高いものとなり、処理時間を大幅に短縮することができ、また、大面積の被処理物に対する一括露光が可能となる。なお、この場合においても、ランプ11の駆動のタイミングと、レーザー発振器21の駆動のタイミングに関しては、同時であっても良いし、ランプ11、レーザー発振器21の何れかを先に駆動しても良い。また、ランプ11の一対の電極114、115の間にプラズマPが形成された後は、ランプ11への電力供給を停止した状態でプラズマPに対してレーザー光を照射するようにしても良い。
1 光源
11 ランプ
111 発光部
112、113 封止部
114、115 電極
116、117 口金
12 凹面反射鏡
12A 光出射口
12B 反射面
2 レーザー発振器
3 レーザー光帰還手段
31 偏光ビームスプリッター
32 レンズ
33 レンズ
34 λ/2板
35 光学素子
36 光学素子
4 ビームダンパー
8 レーザー光帰還手段
84 λ/4板
121 偏光ビームスプリッター
140 光学系
141 波長選択式反射鏡
142 アパーチャー
143 コリメータレンズ
144 インテグレータレンズ
145 平面ミラー
146 ワーク
S S偏光
P P偏光
PZ プラズマ

Claims (6)

  1. 放電媒体が封入されたランプと、
    前記ランプから出射した光を反射する凹面形状の反射面を有する凹面反射鏡と、
    前記ランプに向けてレーザー光を出射するレーザー発振器と、
    S偏光のレーザー光は反射しP偏光のレーザー光は透過する偏光ビームスプリッターと、
    前記ランプを透過して前記凹面反射鏡を介して出射した直線偏光の偏光方向を変える偏光回転素子と、
    前記ランプを透過して前記凹面反射鏡を介して出射した直線偏光が前記偏光回転素子と前記偏光ビームスプリッターとにこの順に入射するよう当該直線偏光を導く光学素子と、を備えることを特徴とする光源装置。
  2. 前記ランプは、一対の電極が対向して配置される発光部と前記発光部の両端のそれぞれに連続して管軸方向外方に伸びるロッド状の封止部とで構成され、前記ランプと前記凹面反射鏡とが前記凹面反射鏡の光軸と前記ランプの管軸とが一直線上に並んで配置されることを特徴とする請求項1記載の光源装置。
  3. 前記偏光回転素子が、λ/2板であることを特徴とする請求項1記載の光源装置。
  4. 前記偏光回転素子が、λ/4板であることを特徴とする請求項1記載の光源装置。
  5. 前記レーザー発振器は、前記凹面反射鏡の反射面に向けて、前記凹面反射鏡の光出射口側からレーザー光を入射することを特徴とする請求項1記載の光源装置。
  6. 請求項1ないし請求項5記載の光源装置を備える露光装置であって、
    前記凹面反射鏡の光出射口から出射した前記ランプの光の光路には、前記ランプの光を反射して前記ランプの光の光路を変える一方で、前記レーザー発振器から出射したレーザー光を透過する波長選択式反射鏡を備えることを特徴とする。
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