JP2017220319A - レーザ駆動光源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プラズマ容器を透過したレーザ光が、プラズマ容器から発する光と共に出射することを回避することにより、ワークの加工精度や視聴者等の安全性に配慮したレーザ駆動光源装置を提供することを目的とする。
【解決手段】凹面反射鏡4と、凹面反射鏡4の焦点位置に配置されたプラズマ容器2と、プラズマ容器2に対してレーザ光を照射するレーザ源3と、を備えるレーザ駆動光源装置1において、プラズマ容器2が発する光を透過する基板11と、基板11上に設けられ、プラズマ容器2が発する光を透過すると共にレーザ光を遮蔽する光線遮蔽層12とで構成される光線遮蔽部材10が、プラズマ容器2を透過したレーザ光の光路上に配置されていることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】凹面反射鏡4と、凹面反射鏡4の焦点位置に配置されたプラズマ容器2と、プラズマ容器2に対してレーザ光を照射するレーザ源3と、を備えるレーザ駆動光源装置1において、プラズマ容器2が発する光を透過する基板11と、基板11上に設けられ、プラズマ容器2が発する光を透過すると共にレーザ光を遮蔽する光線遮蔽層12とで構成される光線遮蔽部材10が、プラズマ容器2を透過したレーザ光の光路上に配置されていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、レーザ駆動光源装置に関し、特に、半導体、液晶基板若しくはカラーフィルタの露光装置やデジタルシネマ用の画像投影装置に使用されるレーザ駆動光源装置に係わるものである。
近年、半導体、液晶基板若しくはカラーフィルタの露光には、入力電力の大きな紫外線光源を使うことにより、処理時間の短縮化や、大面積の被処理物への一括露光等が進められている。また、デジタルシネマ用の画像投影装置の分野においては、スクリーンの輝度を高いものとすることが要求されている。これに伴い、上記用途の光源には、より高輝度の光を放射することが求められている。しかし、プラズマ容器への入力電力を単純に大きくすれば、プラズマ容器の内部に配置された放電用の電極への負荷が増大してその蒸発物が原因となって、プラズマ容器の黒化や短寿命が発生する、といった問題があった。
このような問題に対して、従来から様々な対策が検討されている。例えば、特表2009−532829号公報(特許文献1)に示されるレーザ駆動光源装置では、チャンバ(石英バルブ)内に封入されたガスに外部からレーザ光を集光して、レーザ光による励起で封入ガスの高温プラズマを発生させることにより、封入ガスの成分組成に応じたスペクトル分布の安定した発光強度が得られ、更には、発光中心位置が、外部からのレーザ光の焦点位置で定まるために常に安定に維持できる光源として期待されている。
図8、9にその従来技術の概略構造が示されている。 図8において、レーザ駆動光源装置30は、レーザ源31と、チャンバ(プラズマ容器)32とからなり、このチャンバ32にはこれを取り囲むよう放物面などの凹面反射鏡33が設けられている。 レーザ源31からのレーザ光Lは、集光光学系34によって集光されて、凹面反射鏡33の後部開口に設けられた入射窓35を介して、チャンバ32に集光入射する。 これにより、チャンバ32内にプラズマPが生成され、封入された水銀やキセノンなどの発光元素が励起されて、該発光元素に応じた波長の励起光ELが放射される。
また、図9には他の実施形態が開示されていて、チャンバ32には点火源として一対の電極32a、32bが配置されていて、この一対の電極32a、32b間で予備放電がなされ、ここにレーザ光Lが照射されることでプラズマPが発生するものである。
しかして、これらのレーザ駆動光源装置は、チャンバ内に封入された発光ガスに外部からレーザ光を集光して高温プラズマを生成するものであるが、レーザ光の全てがプラズマの生成に寄与している訳ではなく、チャンバを透過したレーザ光がチャンバから発した励起光と共にそのまま出射されることが頻繁にあった。 そして、このチャンバを透過したレーザ光の強度は、チャンバから発する励起光に対して無視することができない位に高いことが確認された。しかしながら、上記のレーザ駆動光源装置においては、高温プラズマの生成に寄与することなくチャンバを透過したレーザ光についての対策が検討されていなかった。
そのため、上記のレーザ駆動光源装置を露光装置若しくは画像投影装置における光源として使用した場合は、チャンバを透過したレーザ光がチャンバから発した励起光と共に出射されることにより、例えば半導体基板等のワークの加工精度が低下したり、あるいは、光学部品に対して悪影響を与えたり、更には、視聴者および作業者の皮膚や目にとって有害であったりする、といった問題があった。
この発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて、レーザ源と、該レーザ源からのレーザ光が入射されてプラズマを生成するプラズマ容器とを備えたレーザ駆動光源装置において、プラズマ容器を透過したレーザ光が、プラズマ容器から発する励起光と共にそのまま出射されてしまうことを防止することにより、ワークの加工精度や視聴者等に安全性に配慮したレーザ駆動光源装置を提供せんとするものである。
上記課題を解決するために、この発明に係わるレーザ駆動プラズマ容器は、プラズマ容器が発する励起光を透過し、レーザ光を遮蔽する光線遮蔽部材が、前記プラズマ容器を透過したレーザ光の光路上に配置されていることを特徴とする。 また、前記光線遮蔽部材が、前記プラズマ容器が発する励起光を透過する基板と、該基板上に形成され、前記励起光を透過すると共に前記レーザ光を遮蔽する光線遮蔽層とで構成されていることを特徴とする。 また、前記光線遮蔽層が、前記基板の両面に形成されていることを特徴とする。
また、前記光線遮蔽層は、前記レーザ光の透過率が0.1%以下であることを特徴とする。 また、前記プラズマ容器が管球形状であり、該プラズマ容器を取り囲む凹面反射鏡が設けられていることを特徴とする。 また、前記プラズマ容器が、凹面反射面を有する本体と、該本体の後方開口に設けられた入射窓と、前記本体の前方開口に設けられた出射窓とからなり、前記本体と前記入射窓と前記出射窓によって密閉空間が形成されていることを特徴とする。
本発明においては、プラズマ容器を透過したレーザ光の光路上に光線遮蔽部材を備えているので、プラズマ容器から発せられた励起光は透過し、プラズマ容器を透過したレーザ光を遮蔽することができる。 したがって、プラズマ容器を透過したレーザ光がプラズマ容器から発する光と共にそのまま出射することが防止されるので、半導体基板などのワークの加工精度を低下させることがなく、また、視聴者および作業者の安全性が高いものとなる。また、1枚の基板の両面に光線遮蔽層を形成することで、簡単な構造の光線遮蔽部材によって効率的なレーザ光遮断効果が期待できる。
図1は、本発明のレーザ駆動光源装置の第1実施例の構成の概略を示す図である。 レーザ駆動光源装置1は、プラズマ容器2と、該プラズマ容器2にレーザ光Lを照射するレーザ源3とからなり、プラズマ容器2にはこれを取り囲むように放物面形状や楕円面形状などの凹面反射鏡4が設けられている。なお、このプラズマ容器2は、種々の形態を採用できるが、この実施例では、管球形状をしている。ここで、管球形状とは、ランプ技術における、略球形状や略楕円回転体形状などの発光管形状を意味する。 この管球形状のプラズマ容器2は、例えば、石英ガラスからなり、その内部には発光媒体として、例えば、希ガス、水銀等が封入されている。これらの発光媒体は、使用波長に応じて適宜に選択される。 また、このプラズマ容器2は、その中心点が前記凹面反射鏡4の焦点Fに位置するように配置されることが好ましい。
そして、前記凹面反射鏡4の光軸(回転中心軸)は、前記レーザ光Lの光路と一致しており、この凹面反射鏡4には、レーザ光Lが入射する後方開口4aと、プラズマ容器2から発せられる励起光ELが出射する前方開口4bが形成されている。 このプラズマ容器4の後方開口4aには入射レンズ(入射窓)5が設けられており、レーザ源3からのレーザ光Lが、集光レンズ7によって集光され、更にこの入射レンズ5によって集光されてプラズマ容器2に入射する。このとき、プラズマ容器2内で集光するレーザ光Lの焦点は、前記凹面反射鏡4の焦点Fと一致するように配置されている。なお、前記入射レンズ5と集光レンズ7とは、いずれか一方を省略することもできる。
レーザ源3としては、パルス駆動、CW駆動、あるいはそれらを併用する駆動方式のレーザ光を使用することができる。 また、レーザ源3は、プラズマ容器2から発する励起光ELのうち、主用途の波長以外の波長域にピークを有するレーザ光Lを発する。例えば、励起光ELとして、プラズマ容器2が水銀の発光である波長365nmの紫外光を発する場合は、レーザ源3から発するレーザ光Lの波長は、365nm以外であることが好ましく、例えば、809nm、または1μm以上の赤外波長域にピークを有するものである。
そして、前記凹面反射鏡4の光軸、即ち、レーザ光Lの光路上の前方には、光線遮蔽部材10が配置されている。この光線遮蔽部材10は、図2に詳細が示されるように、プラズマ容器2から発した励起光ELを透過する透光性材料(例えば、石英ガラス、フッ化マグネシウムあるいはサファイア)からなる平板状の基板11と、該基板11上に形成された誘電体多層膜よりなる光線遮蔽層12とで構成されている。 この光線遮蔽層12は、誘電体多層膜における積層数および材質をそれぞれ適宜選択することにより、プラズマ容器2から発した励起光ELを透過し、プラズマ容器2を透過したレーザ光Laを反射する特性を有する。 ここで、光線遮蔽層12を構成するそれぞれの誘電体多層膜は、レーザ光Laの透過率が0.1%以下となるように積層数および材質がそれぞれ適宜選択されていることが好ましい。
図3に、光線遮蔽部材10に関して第2実施例が示されていて、この実施例では、光線遮蔽層12、12が、基板11の両面に形成されている。こうすることで、1枚の光線遮蔽部材10という簡単な構造で極めて有効な光線遮蔽機能が期待できる。 光線遮蔽層12のレーザ光の透過率を0.1%とした場合、両面で2度の遮蔽機能を受けるため、全体の透過率は、0.01%となり、非常に高い程度でのレーザ光の遮蔽が可能となる。
図1において、レーザ源3は、凹面反射鏡4の後方開口4aに固定された入射レンズ(入射窓)5に向けてレーザ光Lを発する。このレーザ光Lは、入射レンズ5により集光され、凹面反射鏡4の焦点位置Fに配置されたプラズマ容器2に照射される。このプラズマ容器2の容器内に封入された発光媒体は、レーザ光Lによって励起され、高温プラズマPを生成する。 高温プラズマPによって発光媒体が励起され、その励起光ELはプラズマ容器2を出射し、凹面反射面4によって反射され、凹面反射鏡4の光軸と平行となって前方開口4bから外部に向けて出射して、凹面反射鏡4の光軸上(レーザ光Lの光路上)に配置された光線遮蔽部材10に入射する。この光線遮蔽部材10は励起光透過性であることから、プラズマ容器2からの励起光ELは、この光線遮蔽部材10を透過して、該光線遮蔽部材10の先に位置する光学素子14に入射する。
以上のように、レーザ光Lは、プラズマ容器2内でプラズマPの生成を行うが、そのすべてがプラズマ生成に寄与するわけではなく、その一部はそのままプラズマ容器2を透過する。このプラズマ容器2を透過したレーザ光Laは、図2に示すように、励起光ELとともに、前記光線遮蔽部材10に入射する。 ここで、このレーザ光Laは、光線遮蔽層12によって99.9%以上が反射され、透過するレーザ光は殆どない。なお、ここで、図3に示す第2実施例のように、基板11の両面に光線遮蔽層12,12を形成したものを採用すれば、更に遮蔽率が高まり、透過量は0.01%以下となり、実質的に0%となって、先に位置する光源素子14にダメージを与えることがない。 なお、ランプ1を透過したレーザ光Laが出射する場所は特定の場所に決定されるため、光線遮蔽層12は、ランプ1を透過したレーザ光Laが入射する部位のみに対応するように設けることができる。
このように、光線遮蔽部材10の光路上の先方に位置する光学素子14に対して、実質的にプラズマ容器2から発した励起光ELのみを照射することができる。 したがって、本実施例の光源装置を露光装置若しくは画像投影装置の光源として使用した場合は、半導体基板等のワークの加工精度が高いものとなり、また、視聴者の目や皮膚の安全を確保することができる。
図4に示す第3実施例では、プラズマ容器2にレーザ光Lを照射するレーザ源3の配置が、図1の第1実施例とは異なる。 即ち、この実施例では、レーザ源3は、凹面反射鏡4の前方4b側に位置していて、当該前方開口4bからプラズマ容器2にレーザ光Lを照射するものである。その他の構成については、凹面反射鏡4の後方開口4aに設けられた入射レンズ5が取り付けられていないことを除いて、図1の第1実施例と同様である。
また更に、図5に示す第4実施例では、光線遮蔽部材10はレーザ光Lの光路上において、該光路に対して傾斜して設けられている。レーザ源3からのレーザ光Lは、一旦、光線遮蔽部材10に照射される。レーザ光Lはここで反射されて、光路を変更されて、凹面反射鏡4に入射する。そして、この凹面反射鏡4によって反射されてその焦点位置Fに集光する。つまり、プラズマ容器2の中心位置に集光する。 前記図1の第1実施例と同様に、プラズマ容器2内では集光するレーザ光によりプラズマPが生成され、発生した励起光ELは、凹面反射鏡4の前方開口4bから外部に放射される。
一方、凹面反射鏡4により反射されてプラズマ容器2に入射したレーザ光Lは、その一部Laがプラズマ容器2を透過し、凹面反射鏡4により反射されて前方開口4bから外部に出射される。 こうして、プラズマ容器2から出射した励起光ELとレーザ光Laは、ともに光線遮蔽部材10に至る。 ここで、励起光ELはそのまま当該光線遮蔽部材10を透過し、レーザ光Laは反射され、励起光ELのみが後置された光学素子に至るものである。
図6、7には、プラズマ容器2が管球形状以外の構造を持つ実施例が示されている。
図6の第5実施例においては、プラズマ容器2は、凹面反射鏡4と、この後方開口4aに設けられた入射窓5と、前方開口4bに設けられた出射窓6とから構成されていて、これら凹面反射鏡4と、入射窓5と、出射窓6とによって密閉空間が形成されていて、この密閉空間内に発光媒体が封入されている。 不図示のレーザ源からのレーザ光Lは、入射窓5からプラズマ容器2内に入射し、凹面反射鏡4の焦点F位置に集光する。ここで生成されたプラズマPが発光媒体を励起して励起光ELを生成し、この励起光ELは出射窓6から外部に出射する。 同時に、プラズマ容器2を透過したレーザ光Laも励起光ELと共に出射する。これらの励起光ELとレーザ光Laが、プラズマ容器2の先に配置された光線遮蔽部材10によって、一方の励起光ELが透過し、他方のレーザ光Laが反射されることは、上記実施例と同様である。
図6の第5実施例においては、プラズマ容器2は、凹面反射鏡4と、この後方開口4aに設けられた入射窓5と、前方開口4bに設けられた出射窓6とから構成されていて、これら凹面反射鏡4と、入射窓5と、出射窓6とによって密閉空間が形成されていて、この密閉空間内に発光媒体が封入されている。 不図示のレーザ源からのレーザ光Lは、入射窓5からプラズマ容器2内に入射し、凹面反射鏡4の焦点F位置に集光する。ここで生成されたプラズマPが発光媒体を励起して励起光ELを生成し、この励起光ELは出射窓6から外部に出射する。 同時に、プラズマ容器2を透過したレーザ光Laも励起光ELと共に出射する。これらの励起光ELとレーザ光Laが、プラズマ容器2の先に配置された光線遮蔽部材10によって、一方の励起光ELが透過し、他方のレーザ光Laが反射されることは、上記実施例と同様である。
図7には、管球形状以外の構造を持つ他のプラズマ容器の実施例が示されている。
図7は第6実施例の断面図であり、プラズマ容器2は、円柱形状の本体20を有しており、その内面に凹面反射面21が形成されている。この凹面反射面21は、楕円形状、放物面形状等適宜に選択される。
本体20には後方開口20aと前方開口20bが形成されていて、後方開口20aに対応して入射窓22が設けられ、前方開口20bに対応して出射窓23が設けられている。
そして、本体20の後方開口20aに対応した入射窓22は、金属製の窓枠部材24に装着されていて、この窓枠部材24が、金属筒体25によって本体20に取り付けられている。これら本体20と、入射窓22と、出射窓23とによって密閉空間が形成されていて、この密閉空間内に発光媒体が封入されている。
図7は第6実施例の断面図であり、プラズマ容器2は、円柱形状の本体20を有しており、その内面に凹面反射面21が形成されている。この凹面反射面21は、楕円形状、放物面形状等適宜に選択される。
本体20には後方開口20aと前方開口20bが形成されていて、後方開口20aに対応して入射窓22が設けられ、前方開口20bに対応して出射窓23が設けられている。
そして、本体20の後方開口20aに対応した入射窓22は、金属製の窓枠部材24に装着されていて、この窓枠部材24が、金属筒体25によって本体20に取り付けられている。これら本体20と、入射窓22と、出射窓23とによって密閉空間が形成されていて、この密閉空間内に発光媒体が封入されている。
上記構成のプラズマ容器2における凹面反射面21の光軸(回転中心軸)は、レーザ源(不図示)からのレーザ光Lの光軸と一致している。
レーザ源からのレーザ光Lは集光されつつ、プラズマ容器2の入射窓22から入射して、凹面反射面21の焦点位置Fに集光する。これにより当該焦点位置Fを中心としてプラズマPが生成され、発光媒体が励起されて生じる励起光ELは、凹面反射面21により反射されて、出射窓23から外部に出射されていく。
この実施例においても、励起光ELと、プラズマ容器2を透過した透過レーザ光Laが、プラズマ容器2の先に配置された光線遮蔽部材10によって、一方の励起光ELが透過し、他方のレーザ光Laが反射されることは、上記実施例と同様である。
レーザ源からのレーザ光Lは集光されつつ、プラズマ容器2の入射窓22から入射して、凹面反射面21の焦点位置Fに集光する。これにより当該焦点位置Fを中心としてプラズマPが生成され、発光媒体が励起されて生じる励起光ELは、凹面反射面21により反射されて、出射窓23から外部に出射されていく。
この実施例においても、励起光ELと、プラズマ容器2を透過した透過レーザ光Laが、プラズマ容器2の先に配置された光線遮蔽部材10によって、一方の励起光ELが透過し、他方のレーザ光Laが反射されることは、上記実施例と同様である。
上記のように、この第5実施例では、プラズマ容器2を、本体部20と入射窓22と出射窓23とで構成することで、本体20はセラミックス材料や、アルミニウムなどの金属材料を採用でき、また、入射窓22はレーザ光透過性であり、出射窓23は励起光透過性であって、ともに水晶やサファイアなどの結晶材を採用できる。 このように、これら本体部20や入射窓22や出射窓23に石英ガラス以外のセラミックスや金属を使用することができ、プラズマからの高出力のUV光やVUV光の照射を受けても、プラズマ容器2に紫外線ひずみが生じることがないという利点がある。
以上説明したように、本発明のレーザ駆動光源装置によれば、高温プラズマの生成に寄与することなくプラズマ容器を透過したレーザ光が、その光路上に配置された光線遮蔽部材に反射されることにより減衰するので、光線遮蔽部材の先に配置される光学素子に殆ど入射することがない、といった効果を期待することができる。
1 レーザ駆動光源装置 2 プラズマ容器 3 レーザ源 4 凹面反射鏡 4a 後方開口 4b 前方開口 5 入射窓 6 出射窓 10 光線遮蔽部材 11 基板 12 光線遮蔽層 14 光学素子 20 本体 20a 後方開口 20b 前方開口 21 凹面反射面 22 入射窓 23 出射窓 24 窓枠部材 25 金属筒体 L レーザ光 La (透過)レーザ光 EL 励起光 P プラズマ F 焦点
Claims (6)
- レーザ源と、該レーザ源からのレーザ光が入射されてプラズマを生成するプラズマ容器と、を備えたレーザ駆動光源装置において、 前記プラズマ容器が発する励起光を透過し、前記レーザ光を遮蔽する光線遮蔽部材が、前記プラズマ容器を透過したレーザ光の光路上に配置されていることを特徴とするレーザ駆動光源装置。
- 前記光線遮蔽部材が、前記プラズマ容器が発する励起光を透過する基板と、該基板上に形成され、前記励起光を透過すると共に前記レーザ光を遮蔽する光線遮蔽層とで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のレーザ駆動光源装置。
- 前記光線遮蔽層が、前記基板の両面に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のレーザ駆動光源装置。
- 前記光線遮蔽層は、前記レーザ光の透過率が0.1%以下であることを特徴とする請求項2または3に記載のレーザ駆動光源装置。
- 前記プラズマ容器が管球形状であり、該プラズマ容器を取り囲む凹面反射鏡が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のレーザ駆動光源装置。
- 前記プラズマ容器が、凹面反射面を有する本体と、該本体の後方開口に設けられた入射窓と、前記本体の前方開口に設けられた出射窓とからなり、前記本体と前記入射窓と前記出射窓によって密閉空間が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のレーザ駆動光源装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180529 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20181128 |