JP2010168977A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2010168977A
JP2010168977A JP2009011545A JP2009011545A JP2010168977A JP 2010168977 A JP2010168977 A JP 2010168977A JP 2009011545 A JP2009011545 A JP 2009011545A JP 2009011545 A JP2009011545 A JP 2009011545A JP 2010168977 A JP2010168977 A JP 2010168977A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
vane
discharge port
hermetic compressor
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009011545A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5040934B2 (ja
Inventor
Daisuke Funakoshi
大輔 船越
Takeshi Karino
健 苅野
Noboru Iida
飯田  登
Masao Nakano
雅夫 中野
Akira Iwashida
鶸田  晃
Hiroyuki Fukuhara
弘之 福原
Hideki Murakami
秀樹 村上
Tsutomu Tsujimoto
力 辻本
Kiyoshi Sawai
澤井  清
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2009011545A priority Critical patent/JP5040934B2/ja
Publication of JP2010168977A publication Critical patent/JP2010168977A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5040934B2 publication Critical patent/JP5040934B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2210/00Fluid
    • F04C2210/26Refrigerants with particular properties, e.g. HFC-134a
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2210/00Fluid
    • F04C2210/26Refrigerants with particular properties, e.g. HFC-134a
    • F04C2210/263HFO1234YF

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

【課題】揺動ピストン型ロータリ圧縮機では、ベーンの先端部でオイルが保持されやすくなり信頼性は向上するも、ピストンとベーンの先端部の揺動部でガス漏れが生じやすく圧縮機の効率が低下するという課題があった。
【解決手段】吐出ポート38をベーン33の先端部である挿入部33aとピストン32の嵌合部32aとで揺動自在に揺動接続される揺動部300と連通しない位置に設けることにより、揺動部300の隙間を通じて高圧の圧縮室から低圧の吸入室へと洩れるガスを抑制することができ、高い信頼性と高い効率をもった密閉型圧縮機を得ることが可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、空調機、冷凍機、ブロワ、給湯機等に使用される密閉型圧縮機に関するものである。
従来、冷凍装置や空気調和装置などにおいては、蒸発器で蒸発したガス冷媒を吸入し、凝縮するために必要な圧力まで圧縮して冷媒回路中に高温高圧のガス冷媒を送り出す密閉型圧縮機が使用されている。このような密閉型圧縮機の一つとして、ローリングピストン型ロータリ圧縮機が知られている。
ローリングピストン型ロータリ圧縮機は、たとえば図13、図14に示すように、電動機2と圧縮機構部3をクランク軸31で連結して密閉容器1内に収納したものであって、電動機2は、ステータ22とロータ24とで構成されている。圧縮機構部3は、シリンダ30とこのシリンダ30の両端面を閉塞する上軸受34aの端板34と下軸受35aの端板35とで形成された圧縮室39と、この圧縮室39内に上軸受34aおよび下軸受35aに支持されたクランク軸31の偏心部31aに嵌合されたピストン132と、このピストン132の外周にピストン132の偏心回転に追従して往復運動し圧縮室39内を低圧部と高圧部とに仕切るベーン133を備えている。ベーン133はシリンダ30に形成されたベーン溝30b内をピストン132の方向にバネ7により押圧されている。クランク軸31には軸線部に油穴41が設けられるとともに、上軸受34a、下軸受35aに対する壁部には、それぞれ油穴41に連通した給油穴42、43が設けられている。また、クランク軸31の偏心部31aに対する壁部には油穴41に連通した給油穴44が設けられ、外周部には油溝45が形成されている。一方、シリンダ30には、圧縮室39内の低圧部に向けてガスを吸入する吸入ポート40が開通され、上軸受34aには、圧縮室39内の低圧部から転じて形成される高圧部からガスを吐出する吐出ポート38が開通されている。吐出ポート38は上軸受34aを貫通する平面視円形の孔として形成されており、吐出ポート38の上面には所定の大きさ以上の圧力を受けた場合に解放される吐出弁36が設けられており、この吐出弁36を覆うカップマフラー37とで構成されている。低圧部側ではピストン132の摺接部が吸入ポート40を通過して吸入室を徐々に拡大しながら離れていき、吸入ポート40から吸入室内にガスを吸入する。一方、高圧部側ではピストン132の摺動部が吐出ポート38へ圧縮室39を徐々に縮小しながら近づいていき、所定圧力以上に圧縮された時点で吐出弁36が開いて吐出ポート38からガスを流出し、カップマフラー37より密閉容器1内に吐出される。
上記の構成では、ピストン132とベーン133先端の摺動部でオイルが保持されににくく、摺動性が厳しく油膜が形成されず金属接触が起こり、磨耗が起こりやすい。なお、代替冷媒の移行により、非共沸混合冷媒のR407CやR410Aを使用すると冷媒自身の潤滑性が悪く、磨耗がさらに発生しやすい。
この磨耗を解決する手段として、特許文献1の図12に示すように、シリンダ30と、シリンダ30内に設けられたクランク軸31の偏心部に嵌合されたピストン32と、シリンダ30に設けられたスロット30b内を往復運動してピストン32と先端部33aで揺動自由に接続されるベーン33と、シリンダ30の両端面を閉塞する二つの端板34、35と、少なくとも一方の端板34、35に吐出ポート38と吸入ポート40を有する揺動ピストン型ロータリ圧縮機を採用することで、ピストン32とベーン33の先端部33aの揺動部にオイルが保持されやすく油膜が形成されるようになり、信頼性を大幅に向上させることが出来る。
特開昭50−80510号公報
近年においては、冷媒を循環させる空気調和装置等のさらなる高効率化が望まれているため、これらを達成するためにも圧縮機のさらなる高効率化が重要となっている。
上述した従来の揺動ピストン型ロータリ圧縮機の構造では、ピストン32とベーン33の揺動部には必ず隙間を設けなければならない。そのため、高圧の吐出ポート38とベーン33の先端部33aの揺動部が連通することにより、図13、図14に示すようなローリングピストン型ロータリ圧縮機と較べて、揺動部の隙間を通じて高圧の圧縮室39から低圧の吸入室へとガスの漏れが生じやすい。よって、図12に示すような、揺動ピストン型ロータリ圧縮機では、ピストン32と先端部33aで揺動自由に接続されるベーン33を持つ揺動ピストン型ロータリ圧縮機では、ベーン33の先端部33aでオイルが保持されやすくなり信頼性は向上するも、ピストン32とベーン33の先端部33aの揺動部でガス漏れが生じやすく圧縮機の効率が低下するという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ベーン先端での磨耗や焼き付き等の発生を抑え、信頼性の向上を図ることが出来るとともに、ピストンとベーン先端の揺動部の隙間を通じて高圧の圧縮室から低圧の吸入室へのガスの漏れを抑制できることから高い効率を持った密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の密閉型圧縮機は、少なくとも1つのシリンダと、前記シリンダ内に設けられてクランク軸の偏心部に嵌合されたピストンと、前記シリンダに設けられたスロット内を往復運動して前記ピストンと先端部で揺動自在に接続されるベーンと、前記シリンダの両端面を夫々閉塞する二つの端板と、少なくとも一方の前記端板に吐出ポートを有する密閉型圧縮機であって、前記吐出ポートを前記ベーンの先端部である挿入部と前記ピストンの嵌合部とで揺動自在に揺動接続される揺動部と連通しない位置に設けることにより、揺動部の隙間を通じて高圧の圧縮室から低圧の吸入室へと洩れるガスを抑制することができ、高い信頼性と高い効率をもった密閉型圧縮機を得ることが可能となる。
また、吐出ポート38と分離された圧縮室39に、吐出ポート38と連通する経路48を設けることにより、圧縮された微小ガスを閉じ込めてしまうことがないので異常な圧力上昇を抑制することが出来るため、更に高い効率を持った圧縮機を得ることが出来る。
本発明の密閉型圧縮機は、ベーン先端での磨耗や焼き付き等の発生を抑え、信頼性の向上を図ることが出来るとともに、ピストンとベーン先端の揺動部の隙間を通じて高圧の圧縮室から低圧の吸入室へのガスの漏れを抑制できることから高い効率を持った密閉型圧縮機の提供が可能となる。
第1の発明は、少なくとも1つのシリンダと、前記シリンダ内に設けられてクランク軸の偏心部に嵌合されたピストンと、前記シリンダに設けられたスロット内を往復運動して前記ピストンと先端部で揺動自在に接続されるベーンと、前記シリンダの両端面を夫々閉塞する二つの端板と、少なくとも一方の前記端板に吐出ポートを有する密閉型圧縮機であって、前記吐出ポートを前記ベーンの先端部である挿入部と前記ピストンの嵌合部とで揺動自在に揺動接続される揺動部と連通しない位置に設けることにより、揺動部の隙間を通
じて高圧の圧縮室から低圧の吸入室へと洩れるガスを抑制することができ、高い信頼性と高い効率をもった密閉型圧縮機を得ることが可能となる。また、ベーン33先端とピストン32の揺動部でオイルが保持されるため、摺動状態が良化し、圧縮機の信頼性が向上する。
第2の発明は、特に第1の発明の密閉型圧縮機において、吐出ポートと分離された圧縮室に、吐出ポートと連通する経路を設ける。この構成によって、圧縮された微小ガスを閉じ込めてしまうことがないので異常な圧力上昇を抑制することが出来るため、圧縮機の効率と信頼性が向上する。さらに、ピストン32がこの領域を通過後に高圧ガスが急激に再膨張することによる騒音の増大を抑制することが可能となる。
第3の発明は、特に第1または2の発明の密閉型圧縮機において、経路をシリンダに設ける。この構成によって、圧縮された微小ガスを閉じ込めてしまうことがないので異常な圧力上昇を抑制することが出来るため、圧縮機の効率と信頼性が向上する。また、シリンダの端面に経路を設け吐出ポートと経路が連通することから、吐出ポートがシリンダの端面と重なる部分が減少して吐出の有効面積が増加し、吐出行程でのガス抜けが良化して圧縮機の効率が更に向上する。
第4の発明は、特に第1〜3のいずれか1つの発明の密閉型圧縮機において、経路をピストンに設ける。この構成によって、圧縮された微小ガスを閉じ込めてしまうことがないので異常な圧力上昇を抑制することが出来るため、圧縮機の効率と信頼性が向上する。また、従来のローリングピストン型ロータリ圧縮機ではクランク軸の角度でピストンの端面の位置が規定できないのに対して、本発明では、ピストンが非自転のためピストンの端面の位置が規定出来るため経路を設けることが可能となる。ピストンの端面に経路を設け吐出ポートと経路が連通することから、吐出ポートがピストンの端面と重なる部分が減少して吐出の有効面積が増加し、吐出行程でのガス抜けが良化して圧縮機の効率が更に向上する。
第5の発明は、特に第1〜4のいずれか1つの発明の密閉型圧縮機において、経路を端板に設ける。この構成によって、圧縮された微小ガスを閉じ込めてしまうことがないので異常な圧力上昇を抑制することが出来るため、圧縮機の効率と信頼性が向上する。
第6の発明は、特に第1〜5のいずれか1つの発明の密閉型圧縮機において、作動流体としてCOを用いることで、特に、差圧が大きく、摺動損失と漏れ損失が大きいCOにおいても、より効果的に圧縮機の効率と信頼性の向上が可能となる。この構成によって、圧縮された微小ガスを閉じ込めてしまうことがないので異常な圧力上昇を抑制することが出来るため、圧縮機の効率と信頼性が向上する。
第7の発明は、特に第1〜5のいずれか1つの発明の密閉型圧縮機において、作動流体としてHFO−1234yf冷媒を用いる。HFO−1234yf冷媒では、高温で分解しやすく不安定である。よって、本発明の密閉型圧縮機ではベーンの先端とピストンの揺動部の潤滑性が向上するため、従来のローリングピストン型ロータリ圧縮機と比較して信頼性が向上する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における密閉型圧縮機の縦断面図であり、図2は本発明の第1の実施の形態における圧縮機構部の要部拡大断面図であり、図3は本発明の第1
の実施の形態における圧縮機構部を用いた圧縮動作を示す模式図であり、図4は本発明の第1の実施の形態における密閉型圧縮機のベーンとピストンを示す拡大分解斜視図である。以下、図1ないし図4に基づいて、第1の実施の形態における密閉型圧縮機を揺動ピストン型ロータリ圧縮機に適用した例を以下に説明する。
本実施の形態1の揺動ピストン型ロータリ圧縮機では、図1と図2において、電動機2と圧縮機構部3をクランク軸31で連結して密閉容器1内に収納したものであって、圧縮機構部3は、シリンダ30とこのシリンダ30の両端面を閉塞する上軸受34aの端板34と下軸受35aの端板35とで形成された圧縮室39と、この圧縮室39内に上軸受34aおよび下軸受35aに支持されたクランク軸31の偏心部31aに嵌合されたピストン32と、圧縮室39内を低圧部と高圧部とに仕切りピストン32と先端部33aで揺動自由に接続されるベーン33を備えている。クランク軸31には軸線部に油穴41が設けられるとともに、上軸受34a、下軸受35aに対する壁部には、それぞれ油穴41に連通した給油穴42、43が設けられている。また、クランク軸31の偏心部31aに対する壁部には油穴41に連通した給油穴44が設けられ、外周部には油溝45が形成されている。一方、シリンダ30には、圧縮室39内の低圧部に向けてガスを吸入する吸入ポート40が開通され、上軸受34aには、圧縮室39内の低圧部から転じて形成される高圧部からガスを吐出する吐出ポート38が開通されている。吐出ポート38は上軸受34aの端板34を貫通する平面視で円形の孔として形成されており、吐出ポート38の上面には所定の大きさ以上の圧力を受けた場合に解放される吐出弁36が設けられており、この吐出弁36を覆うカップマフラー37とで構成されている。図3に示すように、低圧部側ではピストン32の摺接部が吸入ポート40を通過して吸入室を徐々に拡大しながら離れていき、吸入ポート40から吸入室内にガスを吸入する。一方、高圧部側ではピストン32の摺動部が吐出ポート38へ圧縮室39を徐々に縮小しながら近づいていき、所定圧力以上に圧縮された時点で吐出弁36が開いて吐出ポート38からガスを流出し、カップマフラー37を介して密閉容器1内に吐出される。
以上のように構成された揺動ピストン型ロータリ圧縮機において、図4の拡大分解斜視図に示すように、ベーン33の先端部である円筒形の挿入部33aと、ピストン32に形成された円筒形の凹部で形成された嵌合部32aが揺動自在に揺動接続する構成となっており、ベーン33の先端部である挿入部33aとピストン32の嵌合部32aの間には必ず隙間が設けられている。ここで、ベーン33の先端部である挿入部33aとピストン32の嵌合部32aとで揺動自在に揺動接続される箇所を揺動部300と称す。図3の模式図で示すように、クランク軸31が一回転する間に(図3ではクランク軸31の偏心部31aがベーン33方向に来た時を0度と置く)、ベーン33の先端部である挿入部33aとピストン32の嵌合部32aとで形成される揺動部300が吐出ポート38と連通しない位置に設けられている。換言すれば、図3に一点鎖線で示すベーン33の先端部である挿入部33aの移動軌跡を介して対向する位置に吐出ポート38が配置されている。
この構成によって、揺動部300の隙間を通じて高圧の圧縮室39から低圧の吸入室へのガスの漏れを抑制し、揺動ピストン型ロータリ圧縮機の効率が向上する。また、ベーン33と吐出ポート38が連通しないため、ベーン33の端面のシール長(ベーン33の厚み方向)を確保できるようになり、高圧の圧縮室39から低圧の吸入室40へのガスの漏れも抑制し、効率が向上する。図13で示す従来の一般的なローリングピストン型ロータリ圧縮機では、ベーン33の先端ではオイルが保持されにくく、摺動性が厳しく油膜が形成されにくいのに対し、本実施の形態の揺動ピストン型ロータリ圧縮機ではベーン33の先端部である挿入部33aとピストン32の嵌合部32aとで形成される揺動部300でオイルが保持されるため、摺動状態が良化し、信頼性が向上する。なお、図3はピストン32を90度ずつ反時計方向に回転させた時のピストン32とベーン33との関係を図3(A),(B),(C),(D)の順に示している。
次に、本実施の形態の揺動ピストン型ロータリ圧縮機において、異常な圧力上昇を抑制する構成を図5ないし図11により説明する。図5は本発明の第1の実施の形態における密閉型圧縮機の要部を示す拡大平面図、図6は本発明の第1の実施の形態における密閉型圧縮機のシリンダを示す斜視図、図7は本発明の第1の実施の形態における密閉型圧縮機の要部を示す拡大平面図、図8は本発明の第1の実施の形態における密閉型圧縮機の要部を示す拡大平面図、図9は本発明の第1の実施の形態における密閉型圧縮機のピストンを示す斜視図、図10は本発明の第1の実施の形態における密閉型圧縮機の要部を示す拡大平面図、図11は本発明の第1の実施の形態における密閉型圧縮機の上軸受を示す斜視図である。
図5と図6と図7に示すように、吐出ポート38と分離された圧縮室39(図7の斜線部)に、吐出ポート38と連通する経路48Aをシリンダ30に設けている。経路48Aは図6の斜視図に示すようにシリンダ30の吐出ポート38側でシリンダ30の内周面とベーン溝30bに連続する凹部で形成されている。この構成によって、圧縮された微小ガスを閉じ込めてしまうことがないので異常な圧力上昇を抑制することが出来るため、本実施の形態の揺動ピストン型ロータリ圧縮機の効率と信頼性が向上する。さらに、ピストン32がこの領域を通過後に高圧ガスが急激に再膨張することによる騒音の増大を抑制することが可能となる。さらに、シリンダ30端面に経路48Aを設け吐出ポート38と経路48Aが連通することから、吐出ポート38がシリンダ30端面と重なる部分が減少して吐出の有効面積が増加し、吐出行程でのガス抜けが良化して圧縮機の効率が向上する。
また、図5と図6における経路48Aとは異なる構成として、図8と図9に示すように、吐出ポート38と分離された圧縮室39(図7の斜線部)に、吐出ポート38と連通する経路48Bをピストン32端面に設けている。経路48Bは図9の斜視図に示すようにピストン32の吐出ポート38側で、ピストン32の外周面と端面に連続する凹部で形成されており、揺動部300の一部を形成する嵌合部32aとは位置的に分離して、かつ近傍の位置に形成されている。この構成によって、圧縮された微小ガスを閉じ込めてしまうことがないので異常な圧力上昇を抑制することが出来るため、本実施の形態の揺動ピストン型ロータリ圧縮機の効率と信頼性が向上する。さらに、図13に示すような従来のローリング型のロータリ圧縮機では、ピストン32が自転運動するため、経路48Bの位置を規定する事が出来ない。ここで、本実施の形態の揺動ピストン型ロータリ圧縮機において、クランク軸31の回転角度によって、ピストン32の位置が決まるため、経路48Bを設けることが可能となる。図13で示す一般的なローリングピストン型ロータリ圧縮機では、吐出ポート38とピストン32端面が重なることで、吐出ポート38の面積の内、ピストン32端面と重なる部分は吐出の有効面積として作用しない。本実施の形態の揺動ピストン型ロータリ圧縮機の構成においては、ピストン32端面に経路48を設け吐出ポート38と経路48が連通することから、吐出の有効面積が増加し、吐出行程でのガス抜けが良化して効率が向上する。
また、上記の構成とは別に図10と図11に示すように、吐出ポート38と分離された圧縮室39(図7の斜線部)に、吐出ポート38と連通する経路48Cを上軸受34aの端板34に凹部形状で設けている。ここで、経路48Cは揺動部300とは分離した位置に形成されている。この構成によって、圧縮された微小ガスを閉じ込めてしまうことがないので異常な圧力上昇を抑制することが出来るため、本実施の形態の揺動ピストン型ロータリ圧縮機の効率と信頼性が向上する。
また、下軸受35aの端板35に吐出ポート38を設け、吐出ポート38と連通する経路48を設けても同等の効果が得られる。
また、本実施の形態の揺動ピストン型ロータリ圧縮機において、作動流体として高圧冷媒であるCOを用いることで、特に、差圧が大きく、漏れ損失と摺動損失が大きいCOにおいても、より効果的に本実施の形態の揺動ピストン型ロータリ圧縮機の効率と信頼性の向上が可能となる。
さらに、本実施の形態の揺動ピストン型ロータリ圧縮機において、作動流体としてHFO−1234yf冷媒を用いてもよい。HFO−1234yf冷媒では、高温で分解しやすく不安定である。よって、本実施の形態の揺動ピストン型ロータリ圧縮機ではベーン33の先端部である挿入部33aとピストン32の嵌合部32aとで揺動自在に揺動接続される揺動部300の潤滑性が向上するため、従来のローリング型ロータリ圧縮機と比較して効果的に信頼性が向上する。
以上のように、本発明のロータリ圧縮機は、ベーン先端の磨耗や焼き付きなどの信頼性面の低下を抑制するとともに、漏れ損失と摺動損失を同時に低減し、圧縮機の高効率化を図ることが可能となる。これにより、HFC系冷媒やHCFC系冷媒を用いたエアーコンディショナー用圧縮機のほかに、自然冷媒COを用いたエアーコンディショナーやヒートポンプ式給湯機などの用途にも適用できる。
本発明の第1の実施の形態における密閉型圧縮機の縦断面図 本発明の第1の実施の形態における圧縮機構部の要部拡大断面図 本発明の第1の実施の形態における圧縮機構部を用いた圧縮動作を示す模式図 本発明の第1の実施の形態における密閉型圧縮機のベーンとピストンを示す拡大分解斜視図 本発明の第1の実施の形態における密閉型圧縮機の要部を示す拡大平面図 本発明の第1の実施の形態における密閉型圧縮機のシリンダを示す斜視図 本発明の第1の実施の形態における密閉型圧縮機の要部を示す拡大平面図 本発明の第1の実施の形態における密閉型圧縮機の要部を示す拡大平面図 本発明の第1の実施の形態における密閉型圧縮機のピストンを示す斜視図 本発明の第1の実施の形態における密閉型圧縮機の要部を示す拡大平面図 本発明の第1の実施の形態における密閉型圧縮機の上軸受を示す斜視図 従来の揺動ピストン型ロータリ圧縮機の圧縮機構部を示す横断面図と縦断面図 従来のローリングピストン型ロータリ圧縮機を示す縦断面図 従来のローリングピストン型ロータリ圧縮機の圧縮機構部を示す横断面図
1 密閉容器
2 電動機
22 固定子
24 回転子
3 圧縮機構部
30 シリンダ
30a シリンダ内壁
30b スロット
31 クランク軸
31a 偏芯部
32 ピストン
32a 嵌合部
33 ベーン
33a 挿入部
34 端板
34a 上軸受
35 端板
35a 下軸受
36 吐出弁
37 カップマフラー
38 吐出ポート
39 圧縮室
40 吸入ポート
41 油穴
42 給油穴
43 給油穴
44 給油穴
45 油溝
48 経路
5 上シェル
51 冷媒吐出管
52 吐出空間
6 オイル溜り
7 バネ
300 揺動部

Claims (7)

  1. 少なくとも1つのシリンダと、前記シリンダ内に設けられてクランク軸の偏心部に嵌合されたピストンと、前記シリンダに設けられたスロット内を往復運動して前記ピストンと先端部で揺動自在に接続されるベーンと、前記シリンダの両端面を夫々閉塞する二つの端板と、少なくとも一方の前記端板に吐出ポートを有する密閉型圧縮機であって、前記吐出ポートを前記ベーンの先端部である挿入部と前記ピストンの嵌合部とで揺動自在に揺動接続される揺動部と連通しない位置に設けることを特徴とする密閉型圧縮機。
  2. 吐出ポートと分離された圧縮室に、前記吐出ポートと連通する経路を設けることを特徴とする請求項1記載の密閉型圧縮機。
  3. 経路がシリンダに設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の密閉型圧縮機。
  4. 経路がピストンに設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の密閉型圧縮機。
  5. 経路が端板に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の密閉型圧縮機。
  6. 作動流体として高圧冷媒であるCOを用いたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の密閉型圧縮機。
  7. 作動流体としてHFO−1234yfを用いたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の密閉型圧縮機。
JP2009011545A 2009-01-22 2009-01-22 密閉型圧縮機 Active JP5040934B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009011545A JP5040934B2 (ja) 2009-01-22 2009-01-22 密閉型圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009011545A JP5040934B2 (ja) 2009-01-22 2009-01-22 密閉型圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010168977A true JP2010168977A (ja) 2010-08-05
JP5040934B2 JP5040934B2 (ja) 2012-10-03

Family

ID=42701352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009011545A Active JP5040934B2 (ja) 2009-01-22 2009-01-22 密閉型圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5040934B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200132542A (ko) 2019-05-17 2020-11-25 엘지전자 주식회사 로터리 압축기
KR20200135037A (ko) 2019-05-24 2020-12-02 엘지전자 주식회사 로터리 압축기
KR20200137788A (ko) 2019-05-31 2020-12-09 엘지전자 주식회사 로터리 압축기
KR102270805B1 (ko) 2020-01-15 2021-06-29 엘지전자 주식회사 로터리 압축기
KR20220046891A (ko) 2020-10-08 2022-04-15 엘지전자 주식회사 토출 밸브 조립체 및 이를 포함하는 로터리 압축기
KR20220048089A (ko) 2020-10-12 2022-04-19 엘지전자 주식회사 토출 밸브 조립체 및 이를 포함하는 로터리 압축기

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5540557B2 (ja) * 2009-04-28 2014-07-02 パナソニック株式会社 ロータリ圧縮機

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200132542A (ko) 2019-05-17 2020-11-25 엘지전자 주식회사 로터리 압축기
US11428223B2 (en) 2019-05-17 2022-08-30 Lg Electronics Inc. Rotary compressor with wear avoiding portion
KR20200135037A (ko) 2019-05-24 2020-12-02 엘지전자 주식회사 로터리 압축기
US11225970B2 (en) 2019-05-24 2022-01-18 Lg Electronics Inc. Rotary compressor with vane slot disposed at predetermined tilting angle
KR20200137788A (ko) 2019-05-31 2020-12-09 엘지전자 주식회사 로터리 압축기
US11441566B2 (en) 2019-05-31 2022-09-13 Lg Electronics Inc. Rotary compressor having roller with dimple portion
KR102270805B1 (ko) 2020-01-15 2021-06-29 엘지전자 주식회사 로터리 압축기
EP3851676A1 (en) 2020-01-15 2021-07-21 Lg Electronics Inc. Rotary compressor
US11913456B2 (en) 2020-01-15 2024-02-27 Lg Electronics Inc. Rotary vane compressor with residual refrigerant removal
KR20220046891A (ko) 2020-10-08 2022-04-15 엘지전자 주식회사 토출 밸브 조립체 및 이를 포함하는 로터리 압축기
KR20220048089A (ko) 2020-10-12 2022-04-19 엘지전자 주식회사 토출 밸브 조립체 및 이를 포함하는 로터리 압축기

Also Published As

Publication number Publication date
JP5040934B2 (ja) 2012-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5040934B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP2005299653A (ja) ローリングピストン及びそれを備えた回転式圧縮機のガス漏れ防止装置
JP5542675B2 (ja) 回転型圧縮機
JP3724495B1 (ja) 回転式流体機械
JP5540557B2 (ja) ロータリ圧縮機
JP5504681B2 (ja) ロータリ圧縮機
JP2014240634A (ja) ロータリ式流体機械
JP2010121481A (ja) ロータリ圧縮機
JP2005307764A (ja) 回転式圧縮機
JP2010031733A (ja) ロータリ圧縮機
JP5263139B2 (ja) 回転式圧縮機
JP2012107568A (ja) ロータリ圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP5870246B2 (ja) ロータリ圧縮機
JP5363486B2 (ja) ロータリ圧縮機
JP2009197702A (ja) ロータリ型流体機械
JP2010112173A (ja) ロータリ圧縮機
WO2013080519A1 (ja) ロータリ圧縮機
JP5879474B2 (ja) ロータリ圧縮機
JP2010031734A (ja) ロータリ圧縮機
JP2011163257A (ja) 密閉型圧縮機
JP5168169B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP6350916B2 (ja) ロータリ圧縮機
JP2005240564A (ja) ロータリ圧縮機
JP2011179452A (ja) ロータリ圧縮機
JP2009156207A (ja) 回転式圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120612

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120625

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5040934

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720

Year of fee payment: 3