JP5879474B2 - ロータリ圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、空調機、冷凍機、ブロワ、給湯機等に使用される密閉型圧縮機に関するものである。
従来、冷凍装置や空気調和装置などにおいては、蒸発器で蒸発したガス冷媒を吸入し、吸入したガス冷媒を凝縮するために必要な圧力まで圧縮して冷媒回路中に高温高圧のガス冷媒を送り出す圧縮機が使用されている。このような圧縮機の一つとして、ロータリ圧縮機が知られている。
ロータリ圧縮機は、たとえば図16に示すように、電動機と圧縮機構部をクランク軸で連結して密閉容器内に収納したものであって、圧縮機構部は、シリンダとこのシリンダの両端面を閉塞する上軸受の端板と下軸受の端板とで形成された圧縮空間と、この圧縮空間内に上軸受および下軸受に支持されたクランク軸の偏心部に嵌合されたピストンと、このピストンの外周に偏心回転に追従して往復運動し圧縮空間内を低圧部と高圧部とに仕切るベーンを備えている。クランク軸には軸線部に油穴が設けられるとともに、上軸受、下軸受に対する壁部には、それぞれ油穴に連通した給油穴が設けられている。
また、クランク軸の偏心部に対する壁部には油穴に連通した給油穴が設けられ、外周部には油溝が形成されている。一方、シリンダには、圧縮室内の低圧部に向けてガスを吸入する吸入ポートが開通され、上軸受には、圧縮室内の低圧部から転じて形成される高圧部からガスを吐出する吐出ポートが開通されている。吐出ポートは上軸受を貫通する平面視円形の孔として形成されており、吐出ポートの上面には所定の大きさ以上の圧力を受けた場合に解放される吐出弁が設けられており、この吐出弁を覆うカップマフラ−とで構成されている。低圧部側ではピストンの摺接部が吸入ポートを通過して吸入室を徐々に拡大しながら離れていき、吸入ポートから吸入室内にガスを吸入する。
一方、高圧部側ではピストンの摺動部が吐出ポートへ圧縮室を徐々に縮小しながら近づいていき、所定圧力以上に圧縮された時点で吐出弁が開いて吐出ポートからガスを流出し、カップマフラ−より密閉容器内に吐出される。
一方、クランク軸の偏心部と上軸受の端板とピストンの内周面で囲まれる空間、クランク軸の偏心部と下軸受の端板とピストンの内周面で囲まれる空間が構成されている。その空間には油穴から給油穴を経て油が漏れ込んでくる。またこの空間にはほぼ常に圧縮室内部の圧力より高い状態にある。
図15に示すように吸入ポートはシリンダの肉厚部を通り、シリンダの円筒状の内周壁に直行して開口する。吸入ポートは円形断面を有し、開口部分の形状も楕円形である。ピストンは図中左回りに偏心回転し、回転方向の室が吸入室、右側が圧縮室となる。ピストンはシリンダの内周壁に対し接触しながら転がりつつ移動するが、この接触は、シリンダの軸方向に直線状に行われる。この直線状の接触部が吸入ポートの楕円形の図中の左端を超えると吸入ポートが閉じられ、左方向の室は圧縮室となり、圧縮行程が開始される。
圧縮機の能力を高めるためには、吸入ポートから吸入されるガスの流体抵抗を減少させる必要がある。しかし、ガスは吸入ポートを出ていきなり大きくなってしまい、渦や乱流が発生しやすくなり、一回の吸入で吸入室へ導かれるガスの密度(以下、体積効率とも称す)を大きくしにくいという課題があった。
特開平11−141481号公報
特許文献1で示すように、シリンダ内の吸入ポート開口部に、吸入ポートの開口幅と略同一または小さい幅の切欠きを設けることにより、吸入流れが一部改善される。この構成では、ピストンがベーン上死点の位置から吸入ポートの閉じ込みまでの区間で、ガスは右方向に流れやすく、流体抵抗が低減される。ただし、この区間は吸入行程のわずかの区間であり、その他の大部分の吸入区間では、右方向の流れだけでなく左方向の流れの改善も必要であり、特許文献1の構成では不十分である。
また、切欠きが軸方向に貫通する構成をとっており、ベーン溝の強度が低下し、運転時にベーン溝の変形量が大きくなり、圧縮機の効率や信頼性に悪影響を及ぼす可能性がある。
また、加工時のシリンダ内壁面の仕上げ行程においても、一部分が完全に脱落しているため、切欠き周辺の円筒度、新円度などの精度を保つことが非常に困難となり、圧縮機の効率低下に繋がる。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、吸入行程全ての区間で、吸入の流れが良化し、圧縮機の効率が大幅に向上する。また、運転時のベーン溝の変形を最小限にすることが出来、信頼性の悪化を抑制することが出来る。さらに、加工時のシリンダ内壁仕上げの行程においても、精度よく加工する事が出来るため、圧縮機の効率向上と加工不良が少なくなり生産性も向上する。
上記従来の課題を解決するために、本発明のロータリ圧縮機は、シリンダと、シリンダ内に配置される、シャフトの偏心部と、偏心部に嵌合されるピストンと、ピストンの偏心
回転に追従してシリンダに設けられたベーン溝内を往復運動し、シリンダ内を吸入室と圧縮室とに区分するベーンと、シリンダの吸入室側に設けられる吸入ポートを有するロータリ圧縮機であって、前記シリンダの内壁には、前記シリンダの軸方向に貫通していないで、前記シリンダの両端面のいずれか一方の端面まで延びる切欠きが形成され、前記切欠きの幅は、前記吸入ポートの開口部の幅よりも大きく、前記切欠きの一部は、前記吸入ポートの開口部と連通している。
上記構成によれば、吸入行程全ての区間で、吸入の流れが良化し、圧縮機の効率が大幅に向上する。また、運転時のベーン溝の変形を最小限にすることが出来、信頼性の悪化を抑制することが出来る。さらに、加工時のシリンダ内壁仕上げの行程においても、精度よく加工する事が出来るため、圧縮機の効率向上と加工不良が少なくなり生産性も向上する。
実施の形態1に係るロータリ圧縮機の縦断面図 実施の形態1に係るロータリ圧縮機の圧縮機構部の拡大断面図 実施の形態1に係るロータリ圧縮機の切欠きと吸入ポートを示す図 従来例(特開平11−141481号公報)の切欠きと吸入ポートを示す図 実施の形態1に係るロータリ圧縮機の切欠きを示す断面図 実施の形態1に係るロータリ圧縮機の切欠きを示す断面図 実施の形態1に係るロータリ圧縮機の切欠きを示す斜視図 従来例の切欠きと実施の形態1におけるロータリ圧縮機の切欠きとの効率差の関係を示すグラフ 実施の形態1における切欠きが軸方向に貫通する場合としない場合における効率差の関係を示すグラフ 実施の形態1における切欠きが面取り形状の時の効率を示すグラフ 実施の形態1におけるロータリ圧縮機の要部の平面図 実施の形態1におけるロータリ圧縮機の要部の平面図 参考例1に係るロータリ圧縮機の切欠きを示す断面図 参考例2に係るロータリ圧縮機の切欠きを示す断面図 従来のロータリ圧縮機の吸入ポートを示す斜視図 従来のロータリ圧縮機の断面図
第1の発明は、電動機と圧縮機構部をクランク軸で連結して密閉容器内に収納し、圧縮機構部は、シリンダと、シリンダ内に配置される、シャフトの偏心部と、偏心部に嵌合されるピストンと、ピストンの偏心回転に追従してシリンダに設けられたベーン溝内を往復運動し、シリンダ内を吸入室と圧縮室とに区分するベーンと、シリンダの吸入室側に設けられる吸入ポートを有するロータリ圧縮機であって、前記シリンダの内壁には、前記シリンダの軸方向に貫通していないで、前記シリンダの両端面のいずれか一方の端面まで延びる切欠きが形成され、前記切欠きの幅は、前記吸入ポートの開口部の幅よりも大きく、前記切欠きの一部は、前記吸入ポートの開口部と連通していることを特徴とするロータリ圧縮機である。
この構成により、ピストンがベーン上死点の位置から吸入ポートの閉じ込みまでの区間だけでなく、吸入行程全ての区間で、吸入の流体抵抗が減少し、圧縮機の効率が大幅に向上する。また、切欠きが軸方向に貫通しないことにより、運転時のベーン溝の変形を最小限にすることが出来、信頼性の悪化を抑制することが出来る。さらに、加工時のシリンダ内壁仕上げの行程においても、精度よく仕上げる事が出来るため、圧縮機の効率の向上と加工不良が少なくなり生産性も向上する。
第2の発明は、切欠きが、吸入ポートを完全に覆うことを特徴とするロータリ圧縮機である。
この構成により、ピストンの回転方向の流れだけでなく、軸方向の吸入の流体抵抗が低減することが出来、さらに効率が向上する。
第3の発明は、前記切欠きが、前記ベーン溝と連通していることを特徴とするロータリ圧縮機である。
この構成により、吸入抵抗が改善されるとともに、ピストンがベーン上死点の位置から吸入ポートに臨むまでの区間において、ピストンとシリンダとベーンと上下の端板で囲まれる閉塞部分で圧縮されるオイルを、吐出ポートまで逃がすことが出来るため、オイル圧縮が回避される。
の発明は、作動冷媒として炭素と炭素間に2重結合を有するハイドロフルオロオレフィンをベース成分とした冷媒からなる単一冷媒または前記冷媒を含む混合冷媒を作動冷媒として用いる。
この冷媒は、吸入密度が小さく、例えばR410Aと同等の能力を出すには約1.7倍の循環量を必要し、吸入時の流体抵抗が非常に大きい特性があるため、より効果的に圧縮機の効率を向上させることが可能となる。また、この冷媒に関しては、オゾン破壊が無く、地球温暖化係数が低いため、地球に優しい空調サイクルの構成に寄与することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態における密閉型圧縮機の縦断面図である。図2は本実施の形態における圧縮機構部の拡大図面である。
図1と図2においてロータリ圧縮機は、電動機2と圧縮機構部3をクランク軸31で連結して密閉容器1内に収納したものであって、圧縮機構部3は、シリンダ30とこのシリンダ30の両端面を閉塞する上軸受34aの端板34と下軸受35aの端板35とで形成された圧縮空間39と、この圧縮空間39内に上軸受34aおよび下軸受35aに支持されたクランク軸31の偏心部31aに嵌合されたピストン32と、このピストン32の外周に偏心回転に追従してシリンダ30内に設けられたベーン溝30bを往復運動し圧縮空間39内を低圧の吸入室39aと高圧の圧縮室39bとに仕切るベーン33を備えている。
クランク軸31には軸線部に油穴41が設けられるとともに、上軸受34a、下軸受35aに対する壁部には、それぞれ油穴41に連通した給油穴42、43が設けられている。
また、クランク軸31の偏心部31aに対する壁部には油穴41に連通した給油穴44が設けられ、外周部には油溝45が形成されている。一方、シリンダ30には、圧縮空間39内の吸入室39aに向けてガスを吸入する吸入ポート40が開通され、上軸受34aには、圧縮空間39内の低圧部から転じて形成される高圧部からガスを吐出する吐出ポート38が開通されている。吐出ポート38は上軸受34aを貫通する平面視円形の孔として形成されており、吐出ポート38の上面には所定の大きさ以上の圧力を受けた場合に解放される吐出弁36が設けられており、この吐出弁36を覆うカップマフラ−37とで構成されている。
吸入室39a側ではピストン32の摺接部が吸入ポート40を通過して吸入室を徐々に
拡大しながら離れていき、吸入ポート40から吸入室39a内にガスを吸入する。
一方、高圧部側ではピストン32の摺動部が吐出ポート38へ圧縮室39bを徐々に縮小しながら近づいていき、所定圧力以上に圧縮された時点で吐出弁36が開いて吐出ポート38からガスを流出し、カップマフラ−37より密閉容器1内に吐出される。吐出ポート38は上軸受34を貫通する平面視円形の孔として形成されており、吐出ポート38の上面には所定の大きさ以上の圧力を受けた場合に解放される吐出弁36が設けられており、この吐出弁36を覆うカップマフラ−37とで構成されている。
一方、クランク軸31の偏心部31aと上軸受34aの端板34とピストン32の内周面で囲まれる空間46、クランク軸31の偏心部31aと下軸受35aの端板35とピストン32の内周面で囲まれる空間47が構成されている。その空間46、47には油穴41から給油穴42、43を経て油が漏れ込んでくる。この空間46、47にはほぼ常に圧縮室39b内部の圧力より高い状態にある。
また、シリンダ30の高さはピストン32が内部で摺動できるようにこのピストン32の高さよりやや大きめに設定しなければならず、その結果として、このピストン32の端面と上軸受34aの端板34、下軸受35aの端板35との間に隙間がある。そのため、この隙間を介して空間46,47から圧縮空間39へ油が漏れる。
以上のように構成されたロータリ圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。圧縮機の能力を高めるためには、吸入ポート40から吸入されるガスの流体抵抗を減少させる必要がある。しかし、ガスは吸入ポート40を出ていきなり大きくなってしまい、渦や乱流が発生しやすくなり、一回の吸入で吸入室39aへ導かれるガスの密度(以下、体積効率という)を大きくしにくいものであった。
図3に、本実施形態に係るロータリ圧縮機の切欠きと吸入ポートを示す。シリンダ30の内壁に軸方向に貫通しない切欠き60を設ける。この切欠き60の幅は、吸入ポート40の開口部を軸方向に延長した幅よりも大きい。つまり、切欠き60の幅は、吸入ポート40の開口部の幅よりも大きい。この切欠き60の少なくとも一部は、吸入ポート40と連通している。図4に上記特許文献1に示す従来の切欠き300を示す。
図8に、従来例の切欠きと本実施の形態における切欠きを設けたロータリ圧縮機の効率差の関係を示すグラフを示す。横軸を切欠き60の体積を閉込み容積で割った値、縦軸を効率とすると、横軸が大きくなるほど、従来例(吸入ポート幅>切欠き幅)と比較して本実施の形態の構成(吸入ポート幅<切欠き幅)の効率の方が高くなる。従来例では、ピストン32がベーン33上死点の位置から吸入ポート40の閉じ込みまでの区間で、ガスは右方向に流れやすく、流体抵抗が低減される。これに対し、本実施の形態では、従来例に追加して、その他の吸入区間でも、左方向の流れも改善されるため、さらなる効率の向上が得られる。
図5に、本実施の形態に係るロータリ圧縮機の切欠きを示す断面図を示す。切欠き60を軸方向に貫通しない形状とする。図9は、本実施の形態における切欠きが軸方向に貫通する場合としない場合における効率差の関係を示すグラフである。切欠き60が軸方向に貫通していない場合と比較して、切欠き60が貫通すると効率が悪化する。よって、切欠き60が軸方向に貫通しないことにより、運転時のベーン溝30bの変形を最小限にすることが出来、効率と信頼性の悪化を抑制することが出来る。さらに、加工時のシリンダ30内壁仕上げの行程においても、一部分が完全に脱落していないため、精度よく仕上げる事が出来、圧縮機の効率の向上と加工不良が少なくなり生産性も向上する。
図6に、本実施の形態に係るロータリ圧縮機の切欠きを示す断面図を示す。切欠き60が、吸入ポート40を完全に覆うように設けられている。この構成により、ピストン32の回転方向の流れだけでなく、軸方向の吸入の流体抵抗を低減することが出来、さらに効率が向上する。また、切欠き60がシリンダ30内の上下ともに貫通しないように設ける。
この構成により、運転時にはベーン33と吸入側のベーン溝30bのエッジ部と摺動しているが、ベーン33の支持点が上下に出来ることにより、ベーン溝30bの微小変形によるベーン33の傾きが抑制される。よって、片側のみに切欠き60を設けていた時と比較して、ベーン33のエッジ当たりなどが緩和され、より信頼性が向上する。
図7に、本実施の形態に係るロータリ圧縮機の切欠き部を示す斜視図を示す。切欠き60は面取り形状としている。この構成により、吸入ポート40から吸入室39aへと断面積がゆるやかに変化するため、流体の抵抗は大幅に低減される。図10に本実施の形態における切欠きが面取り形状の時の効率を示すグラフを示す。面取り量を大きくするほど効率が向上する。
図11に、本実施の形態におけるロータリ圧縮機の要部の平面図を示す。ピストン32の外周部に突出状に結合されて圧縮空間39を低圧側と高圧側とに区画するベーン33と、ベーン33を揺動自在に且つ進退自在に支持する揺動ブッシュで構成されたロータリ圧縮機においても、上記内容と同等の効果が得られる。
図12に、本実施の形態におけるロータリ圧縮機の要部の平面図を示す。ピストン32と先端部で揺動自由に接続されるベーン33で構成されたロータリ圧縮機においても、上記内容と同等の効果が得られる。
作動流体として炭素と炭素間に2重結合を有するハイドロフルオロオレフィンをベース成分とした冷媒からなる単一冷媒または前記冷媒を含む混合冷媒を作動冷媒として用いる。この冷媒は、吸入密度が小さく、例えばR410Aと同等の能力を出すには約1.7倍の循環量を必要し、吸入時の流体抵抗が非常に大きい特性があるため、より効果的に圧縮機の効率を向上させることが可能となる。また、この冷媒に関しては、オゾン破壊が無く、地球温暖化係数が低いため、地球に優しい空調サイクルの構成に寄与することが可能となる。
また、ハイドロフルオロオレフィンをテトラフルオロプロペン(HFO1234yf)とし、ハイドロフルオロカーボンをジフルオロメタン(HFC32)とした、混合冷媒を作動冷媒としてもよい。
また、ハイドロフルオロオレフィンをテトラフルオロプロペン(HFO1234yf)とし、ハイドロフルオロカーボンをペンタフルオロエタン(HFC125)とした、混合冷媒を作動冷媒としてもよい。
また、ハイドロフルオロオレフィンをテトラフルオロプロペン(HFO1234yf)とし、ハイドロフルオロカーボンをペンタフルオロエタン(HFC125)、ジフルオロメタン(HFC32)とした、3成分からなる混合冷媒を作動冷媒としてもよい。
なお、上記実施の形態では、シリンダが一つの1ピストン型ロータリ圧縮機を例にして説明したが、シリンダ30が複数個あるロータリ圧縮機であってもよいものである。
(実施の形態2)
図13に、本実施の形態に係るロータリ圧縮機の切欠き部を示す断面図を示す。切欠き60とベーン溝30bが一部連通してもよい。この構成により、吸入抵抗が改善されるとともに、ピストン32がベーン33上死点の位置から吸入ポート40に臨むまでの区間において、ピストン32とシリンダ30とベーン33と上下の端板34、35で囲まれる閉塞部分で圧縮されるオイルを、吐出ポート38まで逃がすことが出来るため、オイル圧縮が回避される。
(実施の形態3)
図14に、本実施の形態に係るロータリ圧縮機の切欠き部を示す断面図を示す。切欠き60が面取り形状で、切欠き60がベーン溝30bと一部連通してもよい。この構成により、さらに吸入抵抗が改善されるとともに、ピストン32がベーン33上死点の位置から吸入ポート40に臨むまでの区間において、ピストン32とシリンダ30とベーン33と上下の端板34、35で囲まれる閉塞部分で圧縮されるオイルを、吐出ポート38まで逃がすことが出来るため、オイル圧縮が回避される。
以上のように、本発明のロータリ圧縮機は、運転時のベーン溝の変形を最小限にして、信頼性を悪化させずに、吸入行程全ての区間で吸入の流れが良化し、圧縮機の効率が大幅に向上する。これにより、HFC系冷媒やHCFC系冷媒を用いたエアーコンディショナー用圧縮機のほかに、自然冷媒COを用いたエアーコンディショナーやヒートポンプ式給湯機などの用途にも適用できる。
1 密閉容器
2 電動機
3 圧縮機構部
30 シリンダ
30b ベーン溝
31 クランク軸
31a 偏心部
32 ピストン
33 ベーン
36 吐出弁
37 カップマフラ−
38 吐出ポート
39 圧縮空間
39a 吸入室
39b 圧縮室
40 吸入ポート
60 切欠き
300 従来の切欠き

Claims (4)

  1. シリンダと、
    前記シリンダ内に配置されるシャフトの偏心部と、
    前記偏心部に嵌合されるピストンと、
    前記ピストンの偏心回転に追従して前記シリンダに設けられたベーン溝内を往復運動して前記シリンダ内を吸入室と圧縮室とに区分するベーンと、
    前記シリンダの吸入室側に設けられる吸入ポートを有するロータリ圧縮機であって、
    前記シリンダの内壁には、前記シリンダの軸方向に貫通していないで、前記シリンダの両端面のいずれか一方の端面まで延びる切欠きが形成され、
    前記切欠きの幅は、前記吸入ポートの開口部の幅よりも大きく、
    前記切欠きの一部は、前記吸入ポートの開口部と連通していることを特徴とするロータリ圧縮機。
  2. 前記切欠きが、前記吸入ポートを完全に覆うことを特徴とする請求項1に記載のロータリ圧縮機。
  3. 前記切欠きが、前記ベーン溝と連通していることを特徴とする請求項1または2に記載のロータリ圧縮機。
  4. 作動流体として、炭素と炭素間に2重結合を有するハイドロフルオロオレフィンをベース成分とした冷媒からなる単一冷媒または前記冷媒を含む混合冷媒を使用した、請求項1〜のいずれか1項に記載のロータリ圧縮機。
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