JP2010168103A - 重包装袋及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】持ち運び性と通気性がよく、チャック付きながらロール形態にでき、既存の充填機を使用して米等の内容物充填ができる重包装袋を提供。
【解決手段】ヒートシール層を有する積層フィルムを、平行な二辺2、2が互いに隙間3を有して対向するように且つヒートシール層が内面となるように折り込んで袋の表面と裏面を形成し、一方の長辺6の近傍の表裏面間に隙間3を覆うように通気性シート10を介装して空気抜き部7とするとともに、表面側と裏面側の積層フィルムを通気性シートを介して熱接着して開口部9を形成して取っ手とする。
【選択図】図1

Description

本発明は重包装袋及びその製造方法に関し、より詳しくは、持ち運びのための取っ手と空気抜き機能を備えている重包装袋及びその製造方法に関する。
従来、米袋は大きくて重いにも拘らず持ち手が設けられていなかったため、米袋単体では非常に持ち運びにくく、持ち運びを容易とするためには、別の袋を用意して入れる必要があった。
かかる問題点に鑑みて、袋の上部に持ち手となる開口部を設けた米袋が既に提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
このような袋の上部に持ち手となる開口部を設けた米袋は、持ち手を把持して持ち運ぶことが可能であるため、持ち運びが容易となり、別の袋を使用する必要もなくなるため、非常に有用である。
しかしながら、米袋は通常薄い合成樹脂フィルムから形成されているため、5〜10kgといった重い米袋の場合、持ち運び時に持ち手となる開口部が重みによって伸びたり破れたりする虞があった。
また、袋の上部に持ち手となる開口部が設けられていることから、大きい米袋の場合、持ち運び時に米袋の底が階段等の段差にぶつかって破れてしまう虞があった。
また、米を充填した米袋を積み重ねた際に、袋内に残留した空気の圧力により袋が破裂することを防ぐために、通常米袋には空気抜き機構が設けられている。
従来、空気抜き機構として小孔をあけた米袋が多く存在しているが、このような米袋は小孔から虫や異物が侵入する虞があるという問題点を有している。
一方、小孔の代わりに通気性フィルムを袋の一部に使用した米袋も存在しており、このような米袋によれば小孔からの虫や異物の侵入を防止することができる。
しかしながら、このような通気性フィルムを袋の一部に使用した従来の米袋は、通気性に関する問題点は解決できるものの、上記した持ち手に関する問題点を解決し得るものではない。
つまり、従来、上記した持ち手に関する問題点と通気性に関する問題点の両方を同時に解決し得るような構造をもつ米袋は存在していなかった。
また、一旦開封した後の袋を再度封止できるチャック付の包装袋が知られている。
チャック付の包装袋は、通常、図10に示すように、ロールから巻き出されて搬送される合成樹脂シート(A)の流れ方向と同方向にチャック(B)を取り付けることにより製造されている。
しかしながら、このような従来の方法で製造されたチャック付の包装袋は、チャックの部分の厚みが他の部分よりも厚くなることから、ロール状に巻き取るとチャックが付いた片側部分だけが厚くなるため、ロール形態にすることはできなかった。
また、この方法でチャック付の米袋を製造した場合、袋内に米を充填するための充填口(C)が流れ方向に対して平行に形成されるため、既存の充填機をそのまま使用して米袋内に米を充填することができないという問題もある。すなわち、従来のチャック無しの米袋の場合は充填口が流れ方向に対して直角方向に形成されるが、チャックを付けることで充填口の方向が変更されることとなり、既存の充填機をそのまま使用することができなくなる。
特開平9−2487号公報
本発明は、上記した従来技術が有する持ち運び時における問題と通気性の問題を同時に解決することができ、更にチャック付きの包装袋でありながら、ロール形態とすることができるとともに、既存の充填機をそのまま使用して米等の内容物の充填を行うことができる重包装袋及びその製造方法を提供するものである。
請求項1に係る発明は、ヒートシール層を有する積層フィルムから形成されてなる矩形状の袋であって、前記積層フィルムの平行な二辺が互いに隙間を有して対向するように且つヒートシール層が内面となるように折り込まれることにより袋の表面と裏面が形成されており、矩形状の袋の一方の長辺の近傍に該長辺と平行に通気性シートにより形成された帯状の空気抜き部を有し、前記空気抜き部は、前記通気性シートが前記隙間を覆うように前記積層フィルムの内面に熱接着されることにより形成されており、前記空気抜き部と前記長辺との間の領域もしくは当該領域の近傍位置における袋の長手方向略中央部に運搬時の取っ手となる開口部が形成され、前記通気性シートが前記領域において袋の表面と裏面の間に介装され、前記領域において、表面側と裏面側の積層フィルムが前記通気性シートを介して熱接着されていることを特徴とする重包装袋に関する。
請求項2に係る発明は、互いに係合可能な凸条と凹条からなるチャックを有しており、該チャックは、前記空気抜き部に対して直角方向に設けられていることを特徴とする請求項1記載の重包装袋に関する。
請求項3に係る発明は、前記通気性シートが難透水性の不織布からなることを特徴とする請求項1又は2記載の重包装袋に関する。
請求項4に係る発明は、ロール状に巻回されたヒートシール層を有する積層フィルムを繰り出して連続的に移送する繰り出し工程と、該積層フィルムの移送方向に平行な二辺を互いに隙間を有して対向するように且つヒートシール層が内面となるように折り込み、該折り込みにより形成された袋の表面と裏面の間に通気性シートを前記移送方向に連続的に挿入する折り込み・通気性シート挿入工程と、前記隙間を覆うように前記通気性シートと前記積層フィルムの内面を帯状に熱接着して空気抜き部を形成する空気抜き部形成工程と、前記積層フィルムの前記空気抜き部と前記移送方向に平行な一辺との間の領域において、表面側と裏面側の積層フィルムを前記通気性シートを介して熱接着する取っ手部熱接着工程と、前記領域もしくは当該領域の近傍位置における袋の長手方向略中央部を打ち抜いて運搬時の取っ手となる開口部を形成する開口部形成工程と、前記表面側と裏面側の積層フィルムを前記移送方向と直角方向に帯状に熱接着して袋上端の封止部を形成する上端封止部形成工程と、前記上端封止部が形成された積層フィルムをロールに巻き取る巻き取り工程と、を上記の順に行うことを特徴とする重包装袋の製造方法に関する。
請求項5に係る発明は、前記繰り出し工程と折り込み・通気性シート挿入工程の間に、前記移送方向に対して直角に互いに係合可能な凸条と凹条からなるチャックを挿入し、袋の表面側となる積層フィルムの内面に該チャックを熱接着するチャック挿入工程を有し、前記取っ手部熱接着工程と開口部形成工程の間に、前記チャックを袋の裏面側となる積層フィルムの内面に熱接着するチャック熱接着工程を有することを特徴とする請求項4記載の重包装袋の製造方法に関する。
請求項1に係る発明によれば、通気性シートが空気抜き部としての機能と取っ手の強度を補強する機能の両方を兼ね備えることができ、しかも取っ手を把持すると袋を横向きにして持ち運ぶことができる。そのため、空気抜き部にて通気性を確保できると同時に、持ち運び時において持ち手が破損したり、底部が段差等にぶつかって袋が破れたりすることを防止することができる重包装袋となる。すなわち、従来の重包装袋の持ち手に関する問題点と通気性に関する問題点の両方を同時に解決し得るような構造をもつ重包装袋となる。しかも、性質の異なる別々の問題点を単一の通気性シートを用いて同時に解決することが可能となるため、高機能でありながら簡易な構造で安価に提供することができる有用性の高い重包装袋となる。
また、空気抜き部は通気性シートが隙間を覆うように積層フィルムの内面に熱接着されることにより形成されており、空気抜き部と一方の長辺との間の領域において表面側と裏面側の積層フィルムが通気性シートを介して熱接着されているため、単一の通気性シートを用いて熱接着という簡易な手段で空気抜き部の形成と取っ手の強度補強を行うことが可能となる。
請求項2に係る発明によれば、チャックが空気抜き部に対して直角方向に設けられているため、チャック付き重包装袋でありながら、製造時においてロール形態とすることができるとともに、既存の充填機をそのまま使用して米等の内容物を充填することが可能な重包装袋となる。
請求項3に係る発明によれば、通気性シートが難透水性の不織布からなることにより、空気抜き部からの水分の浸入を防ぐことができるとともに、取っ手付近にクッション性が付与され、取っ手を把持した時の感触を良好なものとすることが可能となる。
請求項4に係る発明によれば、通気性シートが空気抜き部としての機能と取っ手の強度を補強する機能の両方を兼ね備えるとともに横向きにして持ち運ぶことが可能である重包装袋を連続的に効率良く製造することが可能となる。
請求項5に係る発明によれば、チャックが空気抜き部に対して直角方向に設けられることになるため、チャック付き重包装袋でありながら、ロール形態とすることができるとともに、既存の充填機をそのまま使用して米等の内容物を充填することが可能な重包装袋を製造することができる。
本発明に係る重包装袋の概略図であって、(a)は表面図、(b)は裏面図である。 図1(b)のA−A部拡大断面図である。 本発明に係る重包装袋の変更例の裏面図である。 本発明に係る重包装袋の別の変更例(第二変更例)を示す裏面図である。 本発明に係る重包装袋の更に別の変更例(第三変更例)を示す裏面図である。 本発明に係る重包装袋の製造方法を示すフロー図である。 本発明に係る重包装袋の製造フローの前半工程を示す概略図である。 本発明に係る重包装袋の製造フローの後半工程を示す概略図である。 本発明に係る重包装袋の分離する前の状態を示す図である。 従来のチャック付き袋のチャックの取り付け方向と充填口の向きとの関係を示す概略図である。
以下、本発明に係る重包装袋及びその製造方法の好適な実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る重包装袋を示す概略図であって、(a)は表面図、(b)は裏面図である。
本発明に係る重包装袋(1)は、ヒートシール層を有する積層フィルムから形成されており、この積層フィルムの平行な二辺(2)(2)が互いに隙間(3)を有して対向するように且つヒートシール層が内面となるように折り込まれることにより袋の表面(4)と裏面(5)が形成されている。
積層フィルムは、外面に基材層、内面にヒートシール層を有する複数層構造のフィルムである。
積層フィルムの材質は、基材層としては、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、二軸延伸ポリプロピレン(OP)、クラフト紙、レーヨン等が好適に使用され、ヒートシール層としては、ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等が好適に使用されるが、特にこれらに限定されない。
積層フィルムの層数についても特に限定されず、二層、三層、四層等の任意の層数のフィルムを適宜選択して使用することができる。
積層フィルムの具体的構成を例示すると、二層フィルムとしては、ナイロン/ポリエチレンやナイロン/LLDPE、三層フィルムとしては、ナイロン/蒸着PET/ポリエチレン、四層フィルムとしては、レーヨン/サンドポリエチレン/ナイロン/LLDPEという構成を挙げることができる。
重包装袋(1)の形状は矩形状であって、その一方の長辺(6)の近傍に該長辺と平行に通気性シートにより形成された帯状の空気抜き部(7)を有している(図1(b)参照)。
空気抜き部(7)は、図示例では、重包装袋(1)の上端から下端までに至るように、即ち重包装袋(1)を長手方向に縦断するように形成されている。
また、空気抜き部(7)と一方の長辺(6)との間の領域(8)(図1(b)に両方向矢印(d)で示される幅領域)に、運搬時の取っ手となる開口部(9)が形成されている。
尚、本発明における「開口部」は、図1に示すような周囲全体がカットされて完全な穴となっているものの他に、周囲の一部のみがカット(ハーフカット)された不完全な穴となっているもの(穴の輪郭の一部が周囲のフィルムとくっついた状態となっているもの)も含む。
図2は、図1(b)のA−A部拡大断面図である。
空気抜き部(7)は、帯状の通気性シート(10)が隙間(3)を覆うように積層フィルムの内面に熱接着されることにより形成されている。
より具体的には、隙間(3)は袋の裏面側に形成されているため、隙間(3)の部分においては、通気性シート(10)は袋の裏面(5)を構成する積層フィルムの内面(ヒートシール層)に熱接着されている。
通気性シート(10)が隙間(3)を覆うように熱接着されることにより、重包装袋の内部の空気を通気性シート(10)を通過させて外部へと逃がすことが可能となる。これにより、重包装袋を積み重ねた際に袋内部に生じる空気圧によって袋が破れることが防がれる。
隙間(3)の幅は、広すぎると袋の強度低下を引き起こし、狭すぎると空気抜きを良好に行えなくなるため、適当な範囲に設定する必要があり、例えば1〜5mm程度に設定することが好ましい。
空気抜き部(7)は、一方の長辺(6)から40〜100mm程度の距離の位置に設けることが好ましい。
これは、一方の長辺(6)からの距離が40mm未満であると、領域(8)の幅が狭くなるために取っ手となる開口部(9)を形成することが困難となり、100mmを超えると、米等の内容物を収容可能な内部空間が狭くなるとともに広い幅の通気性シート(10)が必要となり、いずれの場合も好ましくないからである。
通気性シート(10)の幅(D)は、上記した空気抜き部(7)と一方の長辺(6)の距離(d)(=領域(8)の横幅(d))よりも大きく設定され(図1(b)参照)、具体的には5〜30mm程度大きく設定される。
これは、大きくする度合いが5mm未満であると隙間(3)を確実に覆うように通気性シート(10)を熱接着することが困難となり、30mmを超えると広い幅の通気性シート(10)が必要となる上に収容部における袋の柔軟性が損なわれる虞があり、いずれの場合も好ましくないからである。
通気性シート(10)の種類は特に限定されないが、不織布を使用することが好ましい。
これは、通気性シート(10)として不織布を使用することにより、空気抜き部(7)に高い通気性を確保することができる上に、領域(8)に不織布が内在されることになるために取っ手を把持した時の感触を良好なものとすることができるためである。
通気性シート(10)を構成する不織布は特に限定されないが、難透水性の不織布であることが好ましい。
具体的には、芯がポリエステルで鞘がポリエチレンの二重構造になっている二成分複合型スパンボンド不織布を使用することが好ましい。このような構造の不織布としては、ユニチカ株式会社が製造するエルベス(商品名)が挙げられる。
通気性シート(10)を構成する不織布として難透水性の不織布を使用することにより、空気抜き部(7)からの通気性を確保しつつ水分の浸入を防ぐことができる。
上記領域(8)においては、表面側と裏面側の積層フィルムが通気性シート(10)を介して熱接着されている。図1においては、この熱接着部(11)に右下がり斜線を施している。
ここで、熱接着部(11)は、領域(8)の全体(図1(b)の両方向矢印(d)で示す幅領域全体)に設けてもよいが、空気抜き部(7)との境界ぎりぎりまで設けると空気抜きが良好に行えなくなる虞があるため、図1に示すように、空気抜き部(7)との間に若干の隙間(例えば約5〜20mm程度)を有するように設けることが好ましい。(即ち、熱接着部(11)の幅<領域(8)の幅(d))
熱接着部(11)を空気抜き部(7)との間に隙間を有するように設ける場合、図1に示すように、当該隙間との境界部から一方の長辺(6)に至る領域全体に設けてもよいし、図3の変更例に示すように、当該隙間との境界部近傍にのみ細い帯状に袋の上端から下端に至るように設けてもよい。
図3の変更例に示すように、細い帯状に熱接着部(11)を設けた場合、袋内に収容された米等の内容物が開口部(9)まで移動することを防止することができる一方、開口部(9)の周囲は熱接着されないことにより、開口部(9)の周囲が薄く硬くなることが防がれるため、把持した際に手が痛くなりにくい。
取っ手となる開口部(9)は、上記領域(8)内において、少なくとも親指以外の4本の手指を挿入可能な大きさで、袋の長手方向の略中央に設けられている。
これにより、開口部(9)に手指を挿入して把持することで、重包装袋の長手方向を横向きにして持ち運ぶことが可能となる。そのため、持ち運びが容易であるとともに、階段等の段差に重包装袋の底部をぶつけてしまうことが防がれる。
重包装袋(1)の上端近傍には、空気抜き部(7)に対して直角方向に、即ち袋の長辺に対して直角方向に延びるチャック(12)が設けられている。
チャック(12)は、重包装袋(1)の他方の長辺(13)から空気抜き部(7)に直交し、熱接着部(11)と非熱接着部の境界線まで至るように設けられている。
チャック(12)は、重包装袋の上端部を切断して袋を開放して所要量の米等の内容物を取り出した後に、再度上端部を閉止するためのものである。
チャック(12)は、互いに係合可能な凸条と凹条からなる公知の構造のものであり、凸条と凹条を互いに係合することにより開放後の袋の上端部を閉止することができ、係合を解除することにより袋の上端部を開放することができる。
重包装袋(1)の上端近傍のチャック(12)よりも上方には、チャック(12)に対して平行方向に、即ち重包装袋(1)の上部短辺に対して平行に延びる上端封止部(14)が設けられている。
上端封止部(14)は、重包装袋(1)の一方の長辺(6)から他方の長辺(13)に至るように、即ち重包装袋(1)を幅方向に横断するように設けられている。
上端封止部(14)は、表面側の積層フィルムの内面と裏面側の積層フィルムの内面を帯状に熱接着することにより形成されている。
重包装袋(1)の下端は、米等の内容物を袋内部に充填するために開放されており、内容物を袋内部に充填した後、表面側の積層フィルムの内面と裏面側の積層フィルムの内面を帯状に熱接着することにより封止される。
図4は、本発明に係る重包装袋の別の変更例(第二変更例)を示す裏面図である。
第二変更例に係る重包装袋が上述した重包装袋(図1に示すもの)と異なる点は、第二の熱接着部(15)を備えている点である。
第二の熱接着部(15)は、空気抜き部(7)よりも袋の内側(他方の長辺(13)側)において、袋の上下方向に点状に断続的に設けられている。
また、第二の熱接着部(15)は、通気性シート(10)を介さずに直接表面側の積層フィルムの内面と裏面側の積層フィルムの内面を熱接着している。
第二変更例に係る重包装袋によれば、第二の熱接着部(15)により通気性シート(10)を介さずに直接表裏面のフィルムが熱接着されることにより、表面側のフィルムと裏面側のフィルムとが強固に接着されるため、熱接着部(11)による熱接着の強度を補強することが可能となる。
また、第二の熱接着部(15)は点状に断続的に設けられているため、空気抜き部(7)よりも袋の内側に設けられていても空気抜き部(7)への空気の流通が阻害されることがなく、空気抜き機能を良好に発揮することができる。
図5は、本発明に係る重包装袋の更に別の変更例(第三変更例)を示す裏面図である。
第三変更例に係る重包装袋が第二変更例の重包装袋と異なる点は、開口部(9)の位置である。
図1や図4に示す重包装袋では、開口部(9)が空気抜き部(7)と一方の長辺(6)との間の領域(8)に設けられていたが、第三変更例に係る重包装袋の開口部(9)では、開口部(9)が領域(8)内ではなくその外部近傍位置に設けられている。より具体的には、開口部(9)は空気抜き部(7)よりも袋の内側であって、通気性シート(10)よりも更に袋の内側に設けられている。
第三変更例の重包装袋において、開口部(9)の周囲は熱接着されており、この熱接着部(16)は領域(8)内の熱接着部(11)と繋がっている。
開口部(9)の周囲の熱接着部(16)は、通気性シート(10)を介さずに直接表裏面のフィルムが熱接着されているため、表面側のフィルムと裏面側のフィルムとが強固に接着され、熱接着部(11)による熱接着の強度が補強される。
第三変更例に係る重包装袋によれば、空気抜き部(7)と一方の長辺(6)との間の領域(8)を狭くして、熱接着部(11)を長辺(6)の近傍位置のみに形成することができる。そのため、内容物を収容可能な袋の内容積を大きくすることが可能となる。
また、袋を把持した時に開口部(9)よりも上方となる領域(開口部(9)と長辺(6)の間の領域)に通気性シート(10)が介在されている。この領域は、袋を把持した時に最も力が加わる領域(破れ易い領域)であることから、この領域に通気性シートが介在されていることで取っ手の強度が補強される。
次に、本発明に係る重包装袋の製造方法について説明する。
図6は本発明に係る重包装袋の製造方法を示すフロー図であり、図7はフローの前半工程を示す概略図、図8はフローの後半工程を示す概略図である。
以下、図6に示された各工程について、図7及び図8を参照しながら説明する。
尚、図8において、各工程で熱接着される部分を斜線部で示している。
第一工程(繰り出し工程)では、ロール状に巻回された上記積層フィルムからなる原反を繰り出して連続的に移送する(図7(a)参照)。
第二工程(チャック挿入工程)では、積層フィルム(原反)の移送方向(太い矢印で示す方向)に対して直角に上記チャック(12)を挿入し、積層フィルム(袋の表面側となるフィルムの内面)にチャック(12)を熱接着する(図7(b)参照)。
第三工程(折り込み・通気性シート挿入工程)では、積層フィルム(原反)の移送方向に平行な二辺を互いに隙間(3)を有して対向するように且つヒートシール層が内面となるように折り込むことにより、袋の表面(4)と裏面(5)を形成し(図7(c)参照)、形成された表面(4)と裏面(5)の間に、通気性シート(10)を上記移送方向に連続的に挿入する(図7(d)参照)。
第四工程(空気抜き部形成工程)では、隙間(3)を覆うように通気性シート(10)と積層フィルムの内面を帯状に熱接着して空気抜き部(7)を形成する(図8(a)参照)。
第五工程(取っ手部熱接着工程)では、空気抜き部(7)と上記移送方向に平行な一辺との間の領域(8)の一部又は全部において、表面側と裏面側の積層フィルムを通気性シート(10)を介して熱接着する(図8(b)参照)。尚、第二変更例及び第三変更例の重包装袋を製造する場合には、ここで同時に第二の熱接着部(15)を形成する。
第六工程(チャック熱接着工程)では、チャック(12)を裏面側の積層フィルムの内面に熱接着する(図示略)。
第七工程(開口部形成工程)では、上記領域(8)もしくは領域(8)の近傍位置における袋の長手方向略中央部をトムソン刃で打ち抜いて(完全に打ち抜く場合とハーフカットの場合の両方を含む)、運搬時の取っ手となる開口部(9)を形成する(図8(c)参照)。
第八工程(上端封止部形成工程)では、表面側と裏面側の積層フィルムを上記移送方向と直角方向に帯状に熱接着して袋上端の上端封止部を形成する(図示略)。
第九工程(巻き取り工程)では、上端封止部が形成された積層フィルムをロールに巻き取る(図示略)。
以上の製造工程を順次経ることにより、図1及び図2に示した重包装袋が長手方向に連続的に繋がった状態の長尺シート(図9参照)が製造され、この長尺シートがロールに巻回された状態のものが得られる。
ここで、上記製造工程において、チャック(12)が積層フィルムの移送方向と直角方向に取り付けられることで、チャックの方向が長尺シートの長さ方向と直角方向となる。そのため、長尺シートをロールに巻き取る時にチャックの厚みにより片側部分だけが厚くなることがなく、ロール形態とすることができる。
米等の内容物を充填する場合、先ずロールから長尺シートを繰り出して白矢印で示す方向(又はその逆方向)に移送し(図9参照)、移送方向と直角方向に長尺シートを一定長さ毎に順次切断(矢印I、II、III部分で切断)することにより、個々に分離された重包装袋を製造する。
次いで、得られた重包装袋の切断面を充填口として、この充填口から既存の充填機を使用して内容物を充填する。
このとき、充填方向が、チャック無しの米袋等の場合と同様に移送方向と直角方向(黒矢印で示す方向)となるため、チャック付きの袋でありながら既存の充填機をそのまま使用して米等の内容物を充填することが可能となる。
充填が完了すると、充填口を熱接着により封止することによって、米等の内容物が充填された重包装袋が完成する。
本発明に係る重包装袋に収容される内容物としては、米、小麦、肥料、土等を例示することができるが、特にこれらに限定されるものではない。
本発明は、例えば、米、小麦、肥料、土等の内容物を収容するための重包装袋及びその製造方法として好適に利用される。
1 重包装袋
2,2 積層フィルムの平行な二辺
3 隙間
4 重包装袋の表面
5 重包装袋の裏面
6 重包装袋の一方の長辺
7 空気抜き部
8 空気抜き部と一方の長辺との間の領域
9 取っ手となる開口部
10 通気性シート
11 熱接着部
12 チャック
13 重包装袋の他方の長辺
14 上端封止部

Claims (5)

  1. ヒートシール層を有する積層フィルムから形成されてなる矩形状の袋であって、
    前記積層フィルムの平行な二辺が互いに隙間を有して対向するように且つヒートシール層が内面となるように折り込まれることにより袋の表面と裏面が形成されており、
    矩形状の袋の一方の長辺の近傍に該長辺と平行に通気性シートにより形成された帯状の空気抜き部を有し、
    前記空気抜き部は、前記通気性シートが前記隙間を覆うように前記積層フィルムの内面に熱接着されることにより形成されており、
    前記空気抜き部と前記長辺との間の領域もしくは当該領域の近傍位置における袋の長手方向略中央部に運搬時の取っ手となる開口部が形成され、
    前記通気性シートが前記領域において袋の表面と裏面の間に介装され、
    前記領域において、表面側と裏面側の積層フィルムが前記通気性シートを介して熱接着されていることを特徴とする重包装袋。
  2. 互いに係合可能な凸条と凹条からなるチャックを有しており、
    該チャックは、前記空気抜き部に対して直角方向に設けられていることを特徴とする請求項1記載の重包装袋。
  3. 前記通気性シートが難透水性の不織布からなることを特徴とする請求項1又は2記載の重包装袋。
  4. ロール状に巻回されたヒートシール層を有する積層フィルムを繰り出して連続的に移送する繰り出し工程と、
    該積層フィルムの移送方向に平行な二辺を互いに隙間を有して対向するように且つヒートシール層が内面となるように折り込み、該折り込みにより形成された袋の表面と裏面の間に通気性シートを前記移送方向に連続的に挿入する折り込み・通気性シート挿入工程と、
    前記隙間を覆うように前記通気性シートと前記積層フィルムの内面を帯状に熱接着して空気抜き部を形成する空気抜き部形成工程と、
    前記積層フィルムの前記空気抜き部と前記移送方向に平行な一辺との間の領域において、表面側と裏面側の積層フィルムを前記通気性シートを介して熱接着する取っ手部熱接着工程と、
    前記領域もしくは当該領域の近傍位置における袋の長手方向略中央部を打ち抜いて運搬時の取っ手となる開口部を形成する開口部形成工程と、
    前記表面側と裏面側の積層フィルムを前記移送方向と直角方向に帯状に熱接着して袋上端の封止部を形成する上端封止部形成工程と、
    前記上端封止部が形成された積層フィルムをロールに巻き取る巻き取り工程と、
    を上記の順に行うことを特徴とする重包装袋の製造方法。
  5. 前記繰り出し工程と折り込み・通気性シート挿入工程の間に、前記移送方向に対して直角に互いに係合可能な凸条と凹条からなるチャックを挿入し、袋の表面側となる積層フィルムの内面に該チャックを熱接着するチャック挿入工程を有し、
    前記取っ手部熱接着工程と開口部形成工程の間に、前記チャックを袋の裏面側となる積層フィルムの内面に熱接着するチャック熱接着工程を有する
    ことを特徴とする請求項4記載の重包装袋の製造方法。
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