JP2010167358A - 電気集塵装置および掻き落し装置 - Google Patents

電気集塵装置および掻き落し装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ダストの掻き落しのコストを低減すると共に、掻き落し性能を向上させた電気集塵装置を提供する。
【解決手段】ガスの入口から出口に向って含塵ガスを流すケーシングと、上記ケーシング内の集塵域となるガス流路に吊り下げられる多数の放電極と、対の無端チェーンに懸垂された複数枚の集塵極板によってループを形成して周回し、上記周回する集塵極板の面を所定位置でブラッシングする掻き落し手段を有する移動電極を備えた電気集塵装置において、上記掻き落し手段は、上記集塵極板の幅方向に伸びた長尺状であって周回方向に複数段並べて配置されたブラシと、上記ブラシを上記集塵極板に押圧接触させる付勢手段を備え、上記集塵極板の周回動作に伴って、上記各段のブラシで上記集塵極板を複数回ブラッシングする。
【選択図】図2

Description

本発明は、移動電極を有する電気集塵装置および掻き落し装置に係り、特にケーシング内に所定の間隔を有して吊り下げられる多数の放電極と、これらの放電極の近傍に配置され周回する多数の集塵極板を備えた電気集塵装置および掻き落し装置に関する。
この種の電気集塵装置は、例えば火力発電所のボイラー排ガスや製鉄用各種炉の排ガス中のダストを除去するための電気集塵装置として知られ、特許文献1に示される概略構造を図6〜図9に基づいて説明する。
図6において、移動電極式電気集塵装置10はケーシング12と、このケーシング12の下部のホッパー13と、ケーシング12内に配設された多数の放電枠(放電極)14及び多数の移動電極15とによって構成されており、入口煙道16からケーシング12内に導入された排ガス17は、電気集塵の原理によって除塵され、出口煙道18から排出される。捕集された塵(ダスト)はホッパー13内に落下し、図示されない機構によって、排出口20から取り出す。
図7は図6のA−A矢視図であり、ケーシング12内には所定の間隔を有して多数の放電枠14が図6に示した碍子22から垂れ下げた吊り枠24を介して吊り下げられている。また、この放電枠14を一個置きに周回する多数の移動電極15が配設されている。
図8は移動電極15の構造を示す斜視図であり、上部の駆動ホイール26と下部ローラー28との間には一対の無端チェーン30、30が張り渡されており、この一対の無端チェーン30、30に複数枚の集塵極板32がその移動方向の縦長さの中間部33の位置で係止されて懸垂され、板面がガスの流れに沿って配置されており、全体としてループを形成している。駆動ホイール26の駆動軸34は図示されない駆動機構によって回転し、この駆動軸34の回転が駆動ホイール26と噛み合う一対の無端チェーン30、30に伝達されて、前記ループを形成する複数枚の集塵極板32が前記放電枠14を一個置きに周回移動する。
図9は移動電極15下部の配置図であり、無端チェーン30に懸垂されて下降した集塵極板32は下部ローラー28の位置でUターンし、上昇に転じる。この上昇直後の集塵極板32を挟む位置に一対の回転ブラシ36、38(以下、この一対の回転ブラシを併せてブラシ手段と称し、符号40で表わす。)が移動電極15の各レーン毎に配置されている。ブラシ36、38は回転軸に金属製の刷毛を植毛したものであり、集塵極板32の表面に付着したダストを下方に払い落とすように、ブラシ36は時計廻りに、ブラシ38は反時計廻りに回転する。ブラシ手段40よって表面に付着したダストが除去された集塵極板32は順次上昇し、放電枠14がある放電領域で電気集塵の原理により排ガス中のダストをその表面に捕集して、再び下降してくる。
特許文献2には、固定式ブラシを用いた電気集塵機が示されている。この技術では固定式ブラシを自重や錘により集塵電極の金属ネットに押圧接触させて、ダストを掻き落している。
特開2001−246286号公報 特開2003−62486号公報
しかしながら、特許文献1では大規模な場合、移動電極の数が50〜100レーンとなり、これらを駆動する駆動装置、及びブラシ手段40を回転駆動する駆動装置が必要で設備費が多大になり、また、ブラシ手段が磨耗したとき、駆動手段があるためにブラシ手段の押付け代を変化させ難く、機能確保のためブラシ手段の交換の費用、手間が必要となってくる。そして、多数の集塵極板は隣接する同士に隙間を有しているため、この隙間に上記ブラシが入り込んで集塵極板の周回動作の駆動抵抗を増加させたり、集塵極板の両面に対向させて配置したブラシでは、上記隙間に入り込んだブラシ同士の毛が絡み合って、周回動作を制動してしまう恐れがある。
また、特許文献2では、植毛した固定式のブラシのため、周回動作で集塵電極に付着したダストを十分に掻き落とすことができない場合がある。すなわち、ダストには集塵電極に硬く固着したものがあり、これを植毛したブラシでは十分に掻き落としができない場合がある。
本発明は、上記従来の問題に鑑み、ダストの掻き落しに関するコストを低減すると共に、掻き落し性能を向上させた電気集塵装置および掻き落し装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明は、ガスの入口から出口に向って含塵ガスを流すケーシングと、上記ケーシング内の集塵域となるガス流路に吊り下げられる多数の放電極と、対の無端チェーンに懸垂された複数枚の集塵極板によってループを形成して周回し、上記周回する集塵極板の面を所定位置でブラッシングする掻き落し手段を有する移動電極を備えた電気集塵装置において、
上記掻き落し手段は、上記集塵極板の幅方向に伸びた長尺状であって周回方向に複数段並べて配置されたブラシと、上記ブラシを上記集塵極板に押圧接触させる付勢手段を備え、
上記集塵極板の周回動作に伴って、上記各段のブラシで上記集塵極板をブラッシングすることを特徴とする。
また、上記に記載の電気集塵装置において、上記集塵極板の周回方向の上流側の段(最初にブラッシングする段)のブラシの腰が強く、下流側の段のブラシの腰が弱く設定されたことを特徴とする。
また、上記に記載の電気集塵装置において、上記ブラシは、上記集塵極板の周回方向の上流側の段(最初にブラッシングする段)がプレート状ブラシで、下流側の段が多数の毛で構成されたブラシであることを特徴とする。
また、上記に記載の電気集塵装置において、上記複数枚の集塵極板の隣接する隙間への上記ブラシの嵌入を防止するように、上記各段のブラシが上記隙間を跨って上記集塵極板に接触するように傾斜して取付られたことを特徴とする。
また、上記記載の電気集塵装置において、上記付勢手段は、さらに上記複数枚の集塵極板の隣接する隙間への上記ブラシの嵌入を防止するように、上記ブラシを上記集塵極板への押圧を規制する規制手段を備えたことを特徴とする。
また、上記記載の電気集塵装置において、上記各段のブラシは、集塵極板の幅方向に複数個に分けて並べられたことを特徴とする。
また、上記記載の電気集塵装置において、上記ブラシは、集塵極板の周回方向に並べた複数段のブラシを、集塵極板の幅方向に複数組に分けて配置されたことを特徴とする。
また、上記記載の電気集塵装置において、上記付勢手段は、上記各組のブラシを個別の付勢力で上記集塵極板に押圧接触させるように上記組毎に設けられたことを特徴とする。
また、被洗浄体と相対的に移動することにより被洗浄体の表面をブラッシングする掻き落し装置において、上記被洗浄体の表面をブラッシングするブラシであって、相対的に移動する方向に複数段並べて配置されたブラシと、上記ブラシを上記被洗浄体に押圧接触させる付勢手段とを備え、上記相対的移動に伴って上記各段のブラシで上記被洗浄体をブラッシングすることを特徴とする。
また、上記記載の掻き落し装置において、上記複数段のブラシは異なる腰の強さを有し、上記被洗浄体を最初にブラッシングする段が強い腰に設定されたことを特徴とする。また、上記記載の掻き落し装置において、上記ブラシは上記被洗浄体を最初にブラッシングする段がプレート状ブラシで、他の段が多数の毛で構成されたブラシであることを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構成で電気集塵装置のコストを低減できるとともに、ダストの掻き落し性能を向上させることができる。また、簡単な構成で掻き落し装置のコストを低減できるとともに、被洗浄体の表面をブラッシングする掻き落し性能を向上させることができる。
本発明の実施例1の移動電極の下部の配置図である。 実施例1のブラシ手段の詳細図である。 同じくブラシ手段の斜視図である。 実施例2のブラシ手段の斜視図である。 実施例3のブラシ手段の斜視図である。 電気集塵装置の一般的な構成を示す側断面図である。 図6のA−A矢視図である。 移動電極の一般的な構成を示す斜視図である。 移動電極の一般的な下部の配置図である。 掻き落し回数と掻き落し量の関係を示すグラフである。
図1は本発明の実施例1に係る下部の配置図である。電気集塵装置としての全体構成は前記背景技術の欄で説明した図6〜図8に示されるものと同様であり、前記と同一符号を付したものは同一の要素を示す。
図1において並列した移動電極15は、3組の無端チェーン30に懸垂されて周回により下降した集塵極板32が下部ローラ28の位置でUターンし、上昇に転じる。この上昇直後の集塵極板32の両面を挟む位置に、それぞれ掻き落し手段(ブラシ手段)40が配置されている。
ブラシ手段40は、各集塵極板32の面に幅方向に伸びて接触する長尺の一対のブラシ1、2と、このブラシを前端に支えるリンク機構としての平行四辺形リンク3、4と、このリンクの後端に固定された付勢手段(錘)5、6を備え、この付勢手段により一対のブラシ1、2を集塵極板32を挟む矢印方向に押圧して、集塵極板32の両面に付着したダストを払い落とすように構成される。図1では、ブラシ1、2は一対であるが、実際は複数対(複数段)設けられており、詳細には図2以降で説明する。
図2に一例として図1に示すブラシ手段40の右半分を詳細に示す。ブラシは集塵極板32の周回方向(進行方向)に沿って、下流側(図2で上側)から上流側(図2で下側で最初にブラッシングする側)に向かって順に2a、2b、2cの3段の長尺のブラシから構成されている。
ブラシ2aに関連して説明すると、平行四辺形リンク4は、互いに平行な上辺4aと下辺4bが集塵極板32に対して垂直となるように、下辺4bの後端が電気集塵装置の固定梁(固定部材)7aに固定され、上記上辺4aの前端には、集塵極板32に向けて長尺のブラシ2aが固定される。上記両辺4a、4bには、前方の辺4cと後方の辺4dが回転自在に連結され、辺4bとの連結支点4eから後方の辺4cが屈曲して下方延び、その下端に錘(付勢手段)6aが取付けられている。
錘6aはその重力(矢印)により、平行四辺形リンク4をその上辺4aが矢印方向に移動するように駆動する。従って、上辺4aに固定されたブラシ2aは、平行四辺形リンク4を介して矢印方向に付勢され、集塵極板32に押圧接触する。この押圧力は、ブラシ2により集塵極板32に付着したダストを掻き落すに適した圧力が得られるように錘6aの重さで調整される。
上記ブラシ2aは、針金状の金属の毛を束ねて構成された金属ブラシであり、集塵極板32の表面に垂直な線から角度α(0°〜45°)だけ集塵極板32の進行方向(上向き)に傾斜して接触するように、上記辺4aに固定される。このブラシ2aの傾斜角αは、ダストの掻き落し効率の良い角度に設定される。また、リンク機構として平行四辺形リンク4を介しているため、ブラシ2aが磨り減ったとき、集塵極板32の方向に平行に移動するが、上記角度αが一定に保たれる。
図10に上記角度αと掻き落し量の関係のグラフを示す。縦軸に掻き落し後のダストの残量(残ダスト厚)のレベル(相対値)を、横軸に掻き落し回数を示し、角度αを0°、45°、60°の場合を示している。この図でみると、掻き落し後の残量が、角度0°と45°では少なく、角度60°では大きいことが分かる。すなわち、角度αを0°〜45°に設定すれば、効率の良い掻き落しを行なうことができる。この理由は、αが小さい程、集塵極板へ接触するブラシの毛先の本数が多いためと考えられる。
また、平行四辺形リンク4の前方の辺4cと後方の辺4dの立ち角度の調整により、ブラシ2の集塵極板32への移動代(移動距離)を任意に設定することができる。すなわち、図2では上記両辺4c、4dが左側に傾斜しているが、使用開始時にこれを垂直に設定した場合、この垂直位置から上記集塵極板32側への移動代をより大きくとることができ、使用に伴ってブラシが擦り減っても、より長期間にわたって掻き落し性能を維持することができる。
従って、本実施例によれば、ブラシ2aを一定角度で長期間にわたって集塵極板32の表面に押圧してダストを掻き落すことで、使用開始から一定の掻き落し量で長期間維持することができる。
ところで、図1、図2に記載の通り移動電極15は、無端チェーン30に上記集塵極板32を多数懸垂して構成されているが、回動により下部ローラ28の位置でUターンする際に、動き易くするため、隣接する集塵極板32の間に所定幅の隙間31を設けている。前述のように前記ブラシ2aは、錘6aの重力により集塵極板32に常時押圧接触しているため、先端の毛が上記隙間31(間隔W)に入り込むことになる。
この先端の毛が隙間31へ浅く入り込む場合は問題がないが、深く入り込むと集塵極板の周回動作の駆動抵抗を増加させたり、図1に示すように集塵極板の両面に対向させてブラシを配置した場合では、上記隙間31に両側から入り込んだブラシ同士の毛が、絡み合って周回動作を制動してしまう恐れがある。
8は上記ブラシの毛が上記集塵極板同士の隙間32に深く入り込まないように、錘6aの移動範囲を規制するためのストッパー(規制手段)である。錘6aは平行四辺形の後方の辺4dの支点4eを中心とした回動により図2の矢印方向に移動するが、ストッパー8が、この移動を規制するように固定部材7aに取付けられる。従って、錘6aは、重力により常時ブラシ2aを集塵極板32の面に押圧するが、ブラシ2aが隙間31を通過するとき、先端の毛が隙間31に少し入り込むと、図2の矢印方向に移動して下端がストッパー8に当接し、それ以上の移動が規制されブラシ2aの移動が規制される。従って、ブラシ2aの先端の毛が隙間31に深く入り込むことを防止できる。
上記はブラシ2aに関連する構成を説明したが、ブラシ2b、2cに関連しても、上記平行四辺形リンク、錘およびストッパーの構成は同じである。
図3にブラシ2aと集塵極板32の関係を斜視図で示す。上記長尺のブラシ2aが隣接する上記集塵極板同士の隙間31を跨って集塵極板32の面に接触するように(上記隙間31と交差して接触するように)集塵極板32の周回による進行方向に傾斜して上記リンク機構4に取付られている。このように構成することにより、長尺のブラシ2aの先端は、長尺の一部が常時上記集塵極板の面に接触しているので、隙間31に深く入り込むことが無い。すなわち、長尺のブラシ2aを隙間31に跨って集塵極板の面に接触させることで、集塵極板32をストッパーとして作用させている。このときのブラシ2aの傾斜角度は、集塵極板32の幅(横)方向(隙間31の長手方向)に対して5°〜45°に設定される。
図2において、上記ブラシ2aと2bは、針金状の金属の毛を束ねて構成された金属ブラシであり、ブラシ2cは金属または合成樹脂で構成されたプレート(板状)のブラシである。各ブラシの腰の強さは、プレート状のブラシ2cが一番強く(剛性が高い)、ブラシ2aが弱く(剛性が低い)、ブラシ2bがその中間の強さに設定されている。このように設定することにより、集塵極板32の面に付着したダストのうち、硬く固着したダストを最初にブラッシングする段(上流側の段)のプレート状のブラシ2cで粗掻き落としを行い、次にブラッシングする段のブラシ2bで中間の仕上げ掻き落としを行い、最後にブラッシングする段(下流側の段)のブラシ2aで最終の仕上げ掻き落としを行い、従来の回転ブラシと同様な掻き落とし性能を得ることができる。
上記ブラシの腰の強さと掻き落としの関係を説明すると、腰の強い(剛性の高い)プレート状のブラシは集塵極板に強い圧力で接触するが密着性が少なく、硬くて大きなダストを掻き落とすのに適し、腰の弱い(剛性の低い)植毛したブラシ等は集塵極板に弱い圧力で接触するが密着性が良いため、微細なダストを掻き落とすのに適している。したがって、種々のダストを各段の腰の強さの異なるブラシで連続して複数回掻き落とすことで、掻き落とし性能を向上させることができる。集塵極板32は常時含塵排ガスが流れているため、間を置くと直ちに別なダストが付着してしまう。従って、図2のように、腰の強いブラシを上流側に配置することで粗掻き落としを行い、その直後に粗掻き落しで残った微細なダストを腰の弱いブラシで掻き落すことで、全体として高い掻き落し性能が得られる。
上記掻き落とし性能は、図10でも確認することができる。図10は角度αと掻き落し量の関係のグラフであるが、同時に掻き落し回数と掻き落し量の関係のグラフでもある。1回目の掻き落し後より、2回目、3回目の掻き落し後のダストの残量(残ダスト厚)のレベルが減少しており、特に2回目の掻き落し後の残量が著しく減少している。本実施例では、3段のブラシ2a、2b、2cより、集塵極板32の通過時に3回の掻き落しを連続して行っているものである。
図4に本発明の実施例2の要部の斜視図を示す。この実施例では、図3に示す長尺のブラシ2a、2cを集塵極板32の幅(横)方向に複数個に分けて並べて集塵極板に進行方向に傾斜させたものを、2段配置したものである。横に並べられたブラシは、その掻き落し代が若干重なるように配置される。
図2と同様に、各ブラシ2a、2cが平行四辺形リンク4に固定され、各平行四辺形リンク4が固定部材7a、7cに固定され、そして錘6a、6cが後方の辺4dの下方に延びた下端に取付けられている。また、横に並べられたブラシは、その各錘が後方の辺4dと下方の辺4bの連結支点4eを貫通した連結軸11a、11dで連結されており、各段毎に均等なかつ個別の圧力で集塵極板32へ押圧される。
本実施例によれば、ブラシ2a、2cを横に複数に分割して並べて設けることによりブラシ1個当りを短くして撓みを少なくできるので、上辺4aからの押圧力をブラシ長さの全体にわたって伝えることができ、掻き落しむらを少なくできる。また、段毎に個別の圧力でブラシを集塵極板に押圧できるので、段毎に掻き落し量を制御でき、全体として効率の良い掻き落し性能を設定することができる。
図5に本発明の実施例3の要部の斜視図を示す。この実施例では、図2に示す長尺の3段のブラシ2a、2b、2cを、集塵極板32の進行方向に傾斜させ、集塵極板32の幅(横)方向に5組に分けて配置したものである。横に並べられたブラシは、その掻き落し代が相互に若干重なるように配置される。
図4と同様に、各ブラシ2a、2b、2cが平行四辺形リンク4に固定されるが、異なるところは、各組の3段のブラシが1個の平行四辺形リンクに連結板9(破線で示す)を介して固定される点である。各ブラシは連結板9に傾斜して固定され、連結板9は平行四辺形リンク4の上辺4aに固定され、そして、平行四辺形リンク4の後辺4dは1個の固定部材(固定梁)7に固定される。また、錘6は各組の平行四辺形リンク4に個別に設けられており、各組のブラシに個別の押圧力(付勢力)を加えることができる。
この実施例によれば、ブラシを横に多数に分割して並べて設けることによりブラシ1個当りを実施例2より短くでき、各ブラシ長さの全体に押圧力を十分に確保できる。また、集塵極板32は、板面がボイラー排ガスの流れに沿って配置されているため、幅方向の一端がガスの上流で他端が下流となり、幅方向に沿って集塵されたダストの厚さにむらが生じることがある。本実施例では、各組のブラシの押圧力(付勢力)を個別に加えることができるので、集塵極板のダストの厚い領域の錘をより重くして掻き落し力を高めるように設定して、掻き落し後のダストの残量を均一化を図ることができる。
なお、上記各実施例はリンク機構として平行四辺形リンクを用いたが、これに限ることは無く、例えば図2で辺4bと4cのみを用いて、辺4cの前端にブラシ2を設けるようにしても良い。また、付勢手段として錘を用いたが、これに代えて付勢バネであっても良い。
さらに、上記実施例では、ブラシの移動を規制する規制手段として錘の移動を規制するストッパーを用いているが、これに代えて、例えば、平行四辺形リンクやブラシを移動範囲を規制するように構成しても良い。
上記各実施例は電気集塵装置について説明したが、本発明は集塵極板に代えて他の被洗浄体にも適応できる。構成(符号は対応部分を示す)を示すと次のようになる。
被洗浄体(32)と相対的に移動することにより被洗浄体の表面をブラッシングする掻き落し装置において、上記被洗浄体の表面をブラッシングするブラシであって、相対的に移動する方向に複数段並べて配置されたブラシ(2a、2b、2c)と、上記ブラシを上記被洗浄体に押圧接触させる付勢手段(5、6)とを備え、上記相対的移動に伴って上記各段のブラシで上記被洗浄体をブラッシングする。また、上記記載の掻き落し装置において、上記複数段のブラシは異なる腰の強さを有し、上記被洗浄体を最初にブラッシングする段が強い腰に設定されている。また、上記記載の掻き落し装置において、上記ブラシは上記被洗浄体を最初にブラッシングする段がプレート状ブラシ(2c)で、他の段が多数の毛で構成されたブラシである。そして、上記各構成により上記電気集塵装置の実施例と同等の効果が得られるものである。
1、2…ブラシ、2a、2b、2c…複数段のブラシ、3、4…リンク機構(平行四辺形リンク)、5、6…付勢手段(錘)、7…固定部材(梁)、8…規制手段(ストッパー)、10…ケーシング、14…放電極、15…移動電極、30…無端チェーン、31…隙間、32…集塵極板(被洗浄体)、40…掻き落し手段(掻き落し装置)。

Claims (11)

  1. ガスの入口から出口に向って含塵ガスを流すケーシングと、上記ケーシング内の集塵域となるガス流路に吊り下げられる多数の放電極と、対の無端チェーンに懸垂された複数枚の集塵極板によってループを形成して周回し、上記周回する集塵極板の面を所定位置でブラッシングする掻き落し手段を有する移動電極を備えた電気集塵装置において、
    上記掻き落し手段は、上記集塵極板の幅方向に伸びた長尺状であって周回方向に複数段並べて配置されたブラシと、上記ブラシを上記集塵極板に押圧接触させる付勢手段を備え、
    上記集塵極板の周回動作に伴って、上記各段のブラシで上記集塵極板をブラッシングすることを特徴とする電気集塵装置。
  2. 上記集塵極板の周回方向の上流側の段のブラシの腰が強く、下流側の段のブラシの腰が弱く設定されたことを特徴とする請求項1記載の電気集塵装置。
  3. 上記ブラシは、上記集塵極板の周回方向の上流側の段がプレート状ブラシで、下流側の段が多数の毛で構成されたブラシであることを特徴とする請求項1または2に記載の電気集塵装置。
  4. 上記複数枚の集塵極板の隣接する隙間への上記ブラシの嵌入を防止するように、上記各段のブラシが上記隙間を跨って上記集塵極板に接触するように傾斜して取付られたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電気集塵装置。
  5. 上記付勢手段は、さらに上記複数枚の集塵極板の隣接する隙間への上記ブラシの嵌入を防止するように、上記ブラシを上記集塵極板への押圧を規制する規制手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電気集塵装置。
  6. 上記各段のブラシは、集塵極板の幅方向に複数個に分けて並べられたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電気集塵装置。
  7. 上記ブラシは、集塵極板の周回方向に並べた複数段のブラシを、集塵極板の幅方向に複数組に分けて配置されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電気集塵装置。
  8. 上記付勢手段は、上記各組のブラシを個別の付勢力で上記集塵極板に押圧接触させるように上記組毎に設けられたことを特徴とする請求項7に記載の電気集塵装置。
  9. 被洗浄体と相対的に移動することにより被洗浄体の表面をブラッシングする掻き落し装置において、
    上記被洗浄体の表面をブラッシングするブラシであって、相対的に移動する方向に複数段並べて配置されたブラシと、
    上記ブラシを上記被洗浄体に押圧接触させる付勢手段とを備え、
    上記相対的移動に伴って上記各段のブラシで上記被洗浄体をブラッシングすることを特徴とする掻き落し装置。
  10. 上記複数段のブラシは異なる腰の強さを有し、上記被洗浄体を最初にブラッシングする段が強い腰に設定されたことを特徴とする請求項9に記載の掻き落し装置。
  11. 上記ブラシは、上記被洗浄体を最初にブラッシングする段がプレート状ブラシで、他の段が多数の毛で構成されたブラシであることを特徴とする請求項9または10に記載の掻き落し装置。
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