JPH11290719A - 電気集塵装置 - Google Patents

電気集塵装置

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Publication number
JPH11290719A
JPH11290719A JP10282698A JP10282698A JPH11290719A JP H11290719 A JPH11290719 A JP H11290719A JP 10282698 A JP10282698 A JP 10282698A JP 10282698 A JP10282698 A JP 10282698A JP H11290719 A JPH11290719 A JP H11290719A
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JP
Japan
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dust
dust collecting
electrode
electrodes
electric
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Application number
JP10282698A
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English (en)
Inventor
Takuya Yamamoto
卓也 山本
Kenji Shibata
憲司 柴田
Mitsuhiro Mieno
光博 三重野
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ダストの再飛散現象及び逆電離現象が発生する
のを防止し、電気集塵(じん)装置の集塵率を高くする
ことができるようにする。 【解決手段】互いに間隔を置いて配設された複数の回転
電極61と、該各回転電極61間に配設された複数の放
電極62と、駆動手段とを有する。そして、前記各回転
電極61は、回転自在に配設され、前記駆動手段によっ
て回転させられる複数の集塵極63、及び隣接する各集
塵極63間に配設され、無風空間を形成する掻(かき)
落し部材を備える。各集塵極63は常時回転させられて
いるので、集塵極63に付着したダストは、極めて短時
間で掻(か)き落とされ、剥(はく)離させられる。集
塵極63の表面にダスト層が形成されないので、逆電離
現象は発生しない。また、無風空間でダストが掻き落と
されるので、再飛散現象も発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気集塵(じん)
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気集塵装置においては、被処理
ガスを放電極と集塵極との間に形成された電場に供給
し、被処理ガス中のダストを、前記電場の電気力によっ
て集塵極に吸引し、付着させて集塵を行うようになって
いる。この場合、前記電気集塵装置の集塵率が低くなる
要因として、逆電離現象及びダストの再飛散現象があ
る。
【0003】前記逆電離現象は、集塵極に付着させられ
たダストが形成する層(以下「ダスト層」という。)の
見かけの電気抵抗率ρd が所定値より高くなる(ρd
5.0×1010〔Ω・cm〕)と発生し、ダスト層が厚
くなるほど発生しやすい。そして、逆電離現象が発生す
ると、集塵極側において異常な放電が起こり、集塵率が
低くなってしまう。
【0004】また、前記ダストの再飛散現象は、前記電
気抵抗率ρd が所定値より低くなる(ρd <104 〔Ω
・cm〕)場合に発生する。これは、前記電気抵抗率ρ
d が所定値より低くなると、ダストの付着性が電気力学
的に低くなり、その結果、集塵極の表面からの再飛散が
起きてしまうからである。図2はダスト層の見かけの電
気抵抗率と集塵率との関係図である。なお、図におい
て、横軸に電気抵抗率ρd を、縦軸に集塵率を採ってあ
る。
【0005】図に示されるように、集塵率は、電気抵抗
率ρd の所定の領域において一定の値を採るが、前述し
た理由により、電気抵抗率ρd が前記領域より高い場合
及び前記領域より低い場合は低くなる。また、ダストの
再飛散現象は、集塵極を槌(つい)打装置によって槌打
し、集塵極に付着したダストを剥(はく)離させるとき
にも発生する。そして、ダストの再飛散現象が発生する
と、再飛散したダストが被処理ガスの流れ方向における
下流側に流れてしまい、集塵率が低くなってしまう。
【0006】次に、各種のダストの集塵特性について説
明する。図3は各種のダストの集塵特性を示す図であ
る。なお、図において、横軸に時間を、縦軸に集塵率を
採ってある。図において、L1はタルクのダストの集塵
特性を、L2は硫黄のダストの集塵特性を、L3はカー
ボンブラックのダストの集塵特性を示す。また、L4は
タルクのダストの集塵を行うときのタイムチャート、L
5は硫黄のダストの集塵を行うときのタイムチャート、
L6はカーボンブラックのダストの集塵を行うときのタ
イムチャートである。なお、前記タイムチャートL5、
L6において、bは集塵極の表面を清浄な状態にしたタ
イミングを示す。
【0007】硫黄のダストの場合、電気抵抗率ρd が高
いので、逆電離現象が発生し、時間の経過と共に集塵率
が低下する。また、カーボンブラックのダストの場合、
前記電気抵抗率ρd が低いので、電気力学的なダストの
再飛散現象が発生し、時間の経過と共に集塵率が低くな
る。なお、前記硫黄のダスト及びカーボンブラックのダ
ストの場合、集塵極に付着したダストを剥離させ、集塵
極の表面を清浄にすると、集塵率を向上させることがで
きる。
【0008】このように、前記集塵率は、前記電気抵抗
率ρd 及び槌打の影響を受けるので、集塵率を高くする
ためには、集塵極の表面を清浄な状態に保ち、ダスト層
が厚くなるのを防止するとともに、被処理ガスの流れの
中で槌打を行わないようにするのが効果的である。とこ
ろで、電気集塵装置においては、一般に、集塵極を槌打
装置によって槌打し、集塵極に付着したダストを剥離さ
せて回収するようにしている。
【0009】図4は従来の電気集塵装置における槌打装
置の斜視図である。図に示されるように、槌打装置は、
モータ51、該モータ51によって回転させられる集塵
極槌打シャフト52、該集塵極槌打シャフト52に固定
されたフォークエンド56、該フォークエンド56に支
持された槌打ハンマ58、及び集塵極50の下端部に固
定された集塵極叩(たた)き座54から成る。前記構成
の槌打装置において、前記モータ51を駆動して集塵極
槌打シャフト52を回転させると、1回転ごとに槌打ハ
ンマ58が矢印方向に回動させられ、集塵極叩き座54
を槌打し、集塵極50の表面から図示されないダストを
剥離させる。
【0010】この場合、前記槌打は被処理ガスの流れの
中で行われるので、剥離したダストが再飛散すると、集
塵率が低くなってしまう。そこで、剥離したダストに重
力が効果的に働くように、集塵極50にある程度の厚さ
のダスト層を形成させてから槌打を行うようにしてい
る。ところが、電気抵抗率ρd が高い場合は、ダスト層
が厚くなると逆電離現象が発生しやすい。
【0011】そこで、集塵極からダストを剥離させる方
式として、カタピラ形移動集塵極方式、ベルト形移動集
塵極方式、移動スクレーパ方式等が提供されている。前
記カタピラ形移動集塵極方式及びベルト形移動集塵極方
式においては、集塵極を移動させ、集塵極に付着したダ
ストをブラシによって掻(か)き落とすようにしてい
る。また、移動スクレーパ方式においては、集塵極上に
配設されたスクレーパを上下方向に移動させ、集塵極に
付着したダストをスクレーパによって掻き落とすように
している。
【0012】図5は従来のカタピラ形移動集塵極方式に
よる電気集塵装置の斜視図、図6は従来のカタピラ形移
動集塵極方式による電気集塵装置の正面図である。この
場合、複数の移動電極21が互いに所定の間隔を置いて
配設され、該各移動電極21内及び各移動電極21間に
それぞれ格子状の放電極33が配設される。そして、前
記各移動電極21は、上方において駆動シャフト22に
固定された一対の上部ローラ23、下方において従動シ
ャフト24に固定された一対の下部ローラ25、前記各
上部ローラ23と各下部ローラ25との間にそれぞれ張
設されたチェーン26、及び該各チェーン26間を連結
し、水平方向に延びる複数の板状の電極板27を有す
る。なお、各チェーン26及び各電極板27によってカ
タピラが構成される。
【0013】したがって、図示されない駆動手段を駆動
して前記駆動シャフト22を矢印B方向に回転させる
と、チェーン26は矢印C方向に走行させられ、該チェ
ーン26の走行に伴って前記電極板27も移動させられ
る。なお、前記各チェーン26が上部ローラ23及び下
部ローラ25の部分に到達して湾曲したときに、電極板
27がチェーン26と共に上部ローラ23及び下部ロー
ラ25の周囲を移動することができるように、各電極板
27は、両縁の中央において固定手段31によってチェ
ーン26に固定される。
【0014】そして、前記放電極33と電極板27との
間に電場が形成され、該電場に被処理ガスが矢印F方向
に供給されると、被処理ガス中のダストは、前記電場の
電気力によって電極板27に吸引され付着させられる。
また、各移動電極21における下方部分の所定箇所に
は、前記電極板27を両側から挟んで一対の回転ブラシ
32が配設される。該回転ブラシ32は、図示されない
駆動手段と連結され、先端が電極板27の移動方向に対
して逆の方向に移動するように、矢印D、E方向に回転
させられる。したがって、電極板27に付着したダスト
は、前記回転ブラシ32の衝撃力によって掻き落とされ
て電極板27から剥離し、図示されないホッパに落下さ
せられた後、排出される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の電気集塵装置においては、カタピラ、ベルト、スク
レーパ等の移動速度を高くして、付着したダストを直ち
に剥離させると、機械的な振動等によってダストの再飛
散現象が発生し、集塵率が低くなってしまう。本発明
は、前記従来の電気集塵装置の問題点を解決して、ダス
トの再飛散現象が発生するのを防止し、集塵率を高くす
ることができる電気集塵装置を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の電
気集塵装置においては、互いに間隔を置いて配設された
複数の回転電極と、該各回転電極間に配設された複数の
放電極と、駆動手段とを有する。そして、前記各回転電
極は、回転自在に配設され、前記駆動手段によって回転
させられる複数の集塵極、及び隣接する各集塵極間に配
設され、無風空間を形成する掻(かき)落し部材を備え
る。
【0017】本発明の他の電気集塵装置においては、さ
らに、前記複数の集塵極は1列に並べて配設される。本
発明の更に他の電気集塵装置においては、さらに、前記
各集塵極の回転速度は被処理ガスの性状に対応させて変
更される。本発明の更に他の電気集塵装置においては、
互いに間隔を置いて配設された複数の回転電極と、該各
回転電極間に配設された複数の放電極と、駆動手段とを
有する。
【0018】そして、前記各回転電極は、回転自在に配
設され、前記駆動手段によって回転させられる複数の集
塵極、隣接する各集塵極間に配設された掻落し部材、及
び隣接する各集塵極間に配設され、無風空間を形成する
防風板を備える。本発明の更に他の電気集塵装置におい
ては、さらに、前記掻落し部材は隣接する各集塵極に共
通にされる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態における回転電極ユニットの斜視図、
図7は本発明の第1の実施の形態における電気集塵装置
の概念図、図8は本発明の第1の実施の形態における回
転電極ユニットの平面図、図9は本発明の第1の実施の
形態における回転電極ユニットの側面図、図10は本発
明の第1の実施の形態におけるダストの剥離状態を示す
図である。
【0020】図7において、41は電気集塵装置であ
り、該電気集塵装置41内には、図示されないダストを
含有する被処理ガスの流れ方向(図における矢印方向)
における上流側に第1の電極部AR1が、下流側に第2
の電極部AR2がそれぞれ形成され、前記第1の電極部
AR1に図示されない平板状の集塵極及び放電極から成
る複数の固定電極ユニット43が配設される。そして、
前記集塵極と放電極との間に連続荷電方法又はパルス荷
電方法によって電場が形成され、該電場にダスト濃度が
高い被処理ガスが矢印方向に供給されると、該被処理ガ
ス中のダストは、前記電場の電気力によって集塵極に吸
引され付着させられる。続いて、ダスト濃度が低くなっ
た被処理ガスは、前記第2の電極部AR2に供給され
る。
【0021】また、前記固定電極ユニット43に隣接さ
せて、図示されない集塵極用槌打装置が配設され、集塵
極に付着したダストは、前記集塵極用槌打装置の槌打に
よって集塵極から剥離してホッパ45に落下させられた
後、排出される。そして、前記集塵極用槌打装置によっ
て槌打が行われたときに再飛散したダストは、被処理ガ
スと共に第2の電極部AR2に送られる。
【0022】該第2の電極部AR2には回転電極ユニッ
ト46が配設され、該回転電極ユニット46において捕
集されて掻き落とされたダストは、ホッパ47に落下さ
せられた後、排出される。なお、本実施の形態において
は、第1の電極部AR1に固定電極ユニット43が、第
2の電極部AR2に回転電極ユニット46がそれぞれ配
設されるが、第1の電極部AR1の固定電極ユニット4
3に代えて回転電極ユニットを配設することもできる。
また、3個以上の電極部を有する電気集塵装置において
は、少なくとも最終段の電極部に回転電極ユニットを配
設する。
【0023】次に、前記回転電極ユニット46について
説明する。該回転電極ユニット46は、互いに所定の間
隔を置いて配設された複数の回転電極61、及び該各回
転電極61間に所定のピッチで1列に並べて配設された
複数の棒状の放電極62から成る。前記各回転電極61
は、所定のピッチで1列に並べて回転自在に配設された
複数の円柱状の集塵極63、該各集塵極63を各列ごと
に連結し、各集塵極63に回転を伝達する一対のチェー
ン64、及び図示されない被処理ガスの流れ方向(図8
における矢印方向)において、互いに隣接する各集塵極
63間に配設された共通の掻落し部材としてのブレード
68を備える。
【0024】また、前記各集塵極63のシャフト65に
固定されたスプロケット66間に前記チェーン64が張
設され、所定のシャフト65が図示されない駆動手段と
しての駆動モータと連結される。したがって、該駆動モ
ータを駆動することによって、各集塵極63を同じ方向
(図における矢印方向)に回転させることができる。こ
の場合、集塵極63の回転速度は、図示されない制御部
によって被処理ガスの性状、すなわち、ダスト濃度、電
気抵抗率ρd 等に対応させて変更され、例えば、ダスト
濃度が高い場合は回転速度が高くされる。
【0025】本実施の形態において、前記集塵極63は
円柱状にされるが、円筒状、多角柱状又は多角筒状にす
ることもできる。また、本実施の形態においては、各集
塵極63間にチェーン64を張設するようになっている
が、ベルトを張設することもできる。そして、本実施の
形態においては、各集塵極63をチェーン64によって
連動させて回転させるようにしているが、前記駆動モー
タによって、それぞれ、又は所定数ごとに独立に回転さ
せることもできる。その場合、被処理ガスの流れ方向に
おける上流側と下流側とで前記集塵極63の回転数を異
ならせることができる。また、一部の集塵極63が破損
して回転させることができなくなっても、残りの集塵極
63を回転させることができる。
【0026】前記ブレード68は、上端及び下端に突出
させて形成されたピン72を軸にして回動させられる。
そして、図8に示されるように、前記ブレード68は、
チェーン64より外側においてチェーン64と平行に、
かつ、該チェーン64の走行方向における上流側から下
流側に向けて配設され、先端が集塵極63の表面に順方
向に対向させられる。したがって、ブレード68と集塵
極63の表面(ラインL1)とは、集塵極63の回転方
向における上流側に鋭角θを形成するので、集塵極63
の回転に伴ってブレード68が集塵極63に食い込むこ
とはなく、集塵極63に加わる負荷を小さくすることが
できる。
【0027】そして、図10に示されるように、ブレー
ド68の先端を集塵極63の表面と対向させながら、集
塵極63を矢印方向に回転させることによって、各集塵
極63に付着したダスト74を掻き落とすことができ
る。なお、ブレード68の先端と集塵極63の表面との
間に、ダスト74を掻き落とすのに十分なわずかな距離
を置いてもよく、また、ブレード68の側縁と集塵極6
3の表面とを軽く接触させてもよい。
【0028】また、前記放電極62に負の極性の電圧が
印加され、集塵極63が接地されて、放電極62と集塵
極63との間に電場が形成される。そして、該電場に被
処理ガスが供給されると、ダスト74は、コロナ放電に
よって荷電され、電気力により集塵極63に付着させら
れ、捕集される。この場合、各集塵極63は常時回転さ
せられ、しかも、図10に示されるように、一つの集塵
極63の表面における点対称位置の2箇所においてブレ
ード68が対向させられるので、集塵極63に付着した
ダスト74は、ブレード68によって極めて短時間で掻
き落とされ、剥離させられる。したがって、集塵極63
の表面にダスト層が形成されないので、逆電離現象が発
生するのを防止することができる。その結果、電気集塵
装置41の集塵率を高くすることができる。
【0029】ところで、隣接する集塵極63間には、一
対のブレード68が被処理ガスの流れ方向に延在させて
配設されるので、被処理ガスの流れ方向における集塵極
63より下流側に、一対のブレード68及び一対の集塵
極63によって覆われた無風空間が形成される。したが
って、前記ダスト74は前記無風空間内で掻き落とされ
るので再飛散することがない。その結果、電気集塵装置
41の集塵率を高くすることができる。
【0030】さらに、集塵極63の表面が常に清浄な状
態に保たれるので、前記集塵率を安定させることができ
る。そして、各集塵極63によって偏心のない回転電極
61が形成されるので、機械的な振動等によって再飛散
現象が発生することもない。また、ブレード68が、被
処理ガスの流れ方向において互いに隣接する集塵極63
間に配設されるので、各回転電極61を1列の集塵極6
3によって形成することができる。したがって、電気集
塵装置41の寸法を小さくすることができる。
【0031】なお、前記ブレード68に代えてヘラ等を
使用することもできる。次に、本発明の第2の実施の形
態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構
造を有するものについては、同じ符号を付与することに
よってその説明を省略する。図11は本発明の第2の実
施の形態における回転電極ユニットの平面図、図12は
本発明の第2の実施の形態におけるダストの剥離状態を
示す図である。
【0032】この場合、図示されない被処理ガスの流れ
方向(図における矢印方向)において、互いに隣接する
集塵極63間に共通の掻落し部材としてのブラシ168
が配設され、該ブラシ168と集塵極63の表面とが対
向させられる。そして、図11に示されるように、チェ
ーン64より外側においてチェーン64と平行に防風板
169が配設され、該防風板169及び集塵極63によ
って、前記ブラシ168を包囲する無風空間を形成する
ことができる。
【0033】そして、ブラシ168の先端を集塵極63
の表面と対向させながら、集塵極63を回転させること
によって、各集塵極63に付着したダスト74を掻き落
とすことができる。なお、ブラシ168の先端と集塵極
63の表面との間に、ダスト74を掻き落とすのに十分
なわずかな距離を置いてもよく、また、ブラシ168の
先端と集塵極63の表面とを軽く接触させてもよい。ま
た、前記ブラシ168自体を回転させることもできる。
【0034】このように、各集塵極63は常時回転させ
られ、しかも、図12に示されるように、一つの集塵極
63の表面における点対称位置の2箇所においてブラシ
168が対向させられるので、集塵極63に付着したダ
スト74は、ブラシ168によって極めて短時間で掻き
落とされ、剥離させられる。したがって、集塵極63の
表面にダスト層が形成されないので、逆電離現象が発生
するのを防止することができる。その結果、電気集塵装
置41(図7)の集塵率を高くすることができる。
【0035】また、前記ダスト74は前記無風空間内で
掻き落とされるので再飛散することがない。したがっ
て、電気集塵装置41の集塵率を高くすることができ
る。さらに、集塵極63の表面が常に清浄な状態に保た
れるので、前記集塵率を安定させることができる。そし
て、各集塵極63によって偏心のない回転電極161が
形成されるので、機械的な振動等によって再飛散現象が
発生することもない。
【0036】また、ブラシ168が、被処理ガスの流れ
方向において互いに隣接する集塵極63間に配設される
ので、各回転電極161を1列の集塵極63によって形
成することができる。したがって、電気集塵装置41の
寸法を小さくすることができる。なお、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基
づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発
明の範囲から排除するものではない。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、電気集塵装置においては、互いに間隔を置いて配
設された複数の回転電極と、該各回転電極間に配設され
た複数の放電極と、駆動手段とを有する。そして、前記
各回転電極は、回転自在に配設され、前記駆動手段によ
って回転させられる複数の集塵極、及び隣接する各集塵
極間に配設され、無風空間を形成する掻落し部材を備え
る。
【0038】この場合、前記放電極と集塵極との間に電
場が形成され、該電場に被処理ガスが供給されると、ダ
ストは、コロナ放電によって荷電され、電気力により集
塵極に付着させられ、捕集される。そして、各集塵極は
常時回転させられているので、集塵極に付着したダスト
は、掻落し部材によって極めて短時間で掻き落とされ、
剥離させられる。したがって、集塵極の表面にダスト層
が形成されないので、逆電離現象が発生するのを防止す
ることができる。その結果、電気集塵装置の集塵率を高
くすることができる。
【0039】また、前記ダストは前記掻落し部材によっ
て形成された無風空間内で掻き落とされるので再飛散す
ることがない。したがって、電気集塵装置の集塵率を高
くすることができる。さらに、集塵極の表面が常に清浄
な状態に保たれるので、前記集塵率を安定させることが
できる。そして、各集塵極によって偏心のない回転電極
が形成されるので、機械的な振動等によって再飛散現象
が発生することもない。
【0040】また、掻落し部材が、被処理ガスの流れ方
向において互いに隣接する集塵極間に配設されるので、
各回転電極を1列の集塵極によって形成することができ
る。したがって、電気集塵装置の寸法を小さくすること
ができる。本発明の他の電気集塵装置においては、互い
に間隔を置いて配設された複数の回転電極と、該各回転
電極間に配設された複数の放電極と、駆動手段とを有す
る。
【0041】そして、前記各回転電極は、回転自在に配
設され、前記駆動手段によって回転させられる複数の集
塵極、隣接する各集塵極間に配設された掻落し部材、及
び隣接する各集塵極間に配設され、無風空間を形成する
防風板を備える。この場合、ダストは防風板によって形
成された無風空間内で掻き落とされるので再飛散するこ
とがない。したがって、電気集塵装置の集塵率を高くす
ることができる。
【0042】本発明の更に他の電気集塵装置において
は、さらに、前記掻落し部材は隣接する各集塵極に共通
にされる。この場合、一つの集塵極の表面における2箇
所において掻落し部材が対向させられるので、集塵極に
付着したダストは、掻落し部材によって極めて短時間で
掻き落とされ、剥離させられる。したがって、電気集塵
装置の集塵率を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における回転電極ユ
ニットの斜視図である。
【図2】ダスト層の見かけの電気抵抗率と集塵率との関
係図である。
【図3】各種のダストの集塵特性を示す図である。
【図4】従来の電気集塵装置における槌打装置の斜視図
である。
【図5】従来のカタピラ形移動集塵極方式による電気集
塵装置の斜視図である。
【図6】従来のカタピラ形移動集塵極方式による電気集
塵装置の正面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における電気集塵装
置の概念図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における回転電極ユ
ニットの平面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における回転電極ユ
ニットの側面図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態におけるダストの
剥離状態を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態における回転電極
ユニットの平面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態におけるダストの
剥離状態を示す図である。
【符号の説明】
41 電気集塵装置 61、161 回転電極 62 放電極 63 集塵極 68 ブレード 168 ブラシ 169 防風板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)互いに間隔を置いて配設された複
    数の回転電極と、(b)該各回転電極間に配設された複
    数の放電極と、(c)駆動手段とを有するとともに、
    (d)前記各回転電極は、回転自在に配設され、前記駆
    動手段によって回転させられる複数の集塵極、及び隣接
    する各集塵極間に配設され、無風空間を形成する掻落し
    部材を備えることを特徴とする電気集塵装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の集塵極は1列に並べて配設さ
    れる請求項1に記載の電気集塵装置。
  3. 【請求項3】 前記各集塵極の回転速度は被処理ガスの
    性状に対応させて変更される請求項1に記載の電気集塵
    装置。
  4. 【請求項4】 (a)互いに間隔を置いて配設された複
    数の回転電極と、(b)該各回転電極間に配設された複
    数の放電極と、(c)駆動手段とを有するとともに、
    (d)前記各回転電極は、回転自在に配設され、前記駆
    動手段によって回転させられる複数の集塵極、隣接する
    各集塵極間に配設された掻落し部材、及び隣接する各集
    塵極間に配設され、無風空間を形成する防風板を備える
    ことを特徴とする電気集塵装置。
  5. 【請求項5】 前記掻落し部材は隣接する各集塵極に共
    通にされる請求項4に記載の電気集塵装置。
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