JP3268466B2 - 電気集塵装置 - Google Patents

電気集塵装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気集塵装置に関し、特
に、その集塵部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コロナ放電を利用した電気集塵装置は、
空気中で不平等電界をつくる放電極と集塵極との間に高
電圧を印加することにより、放電極と集塵極の両電極間
にコロナ放電を起こし電界の強い部分の空気を電離させ
荷電帯を発生させて、放電極と集塵極の両電極間に生じ
た荷電帯に処理気体を流すことにより、処理気体に含ま
れる粉塵および雑菌等の粒子を帯電させ、この帯電粒子
を反対電位の集塵極に付着させ捕集するものである。
【0003】図6は、一般に用いられている電気集塵装
置の従来技術を示す要部平面図である。同図において、
集塵部40は、処理気体の流路に沿って並行に設けられた
板状の集塵極42,42 を有し、放電部44は、集塵極42,42
の中間部分に延在する平板46、この平板46の気体流入側
及び気体流出側にそれぞれ止め金具48,48 によって固定
された針状片50,50 とによって構成された放電極52を有
している。そして、この針状片50,50 は、平板46の気体
流入側及び気体流出側の各端部に沿って所定ピッチで植
設されており、それらの先端は気体流入側及び気体流出
側にそれぞれ延在している。
【0004】この様に構成された電気集塵装置におい
て、集塵極42,42 と放電極52,52 との間に放電極52,52
が負極となる高電圧を印加すると、針状片50,50 の先端
から集塵極42,42 に向かって点線で示すようなコロナ放
電が発生する。これに対して、矢印で示すように粉塵が
含まれた処理気体が流れると、コロナ放電エリアを通過
する粉塵の大部分が負に帯電される。従って、このコロ
ナ放電が生じている部分には荷電帯が構成されているこ
とになり、この荷電帯において帯電された粉塵は、集塵
極42,42 と放電極50,50 との間に生じる高電界により、
集塵極42,42 に吸引されてこの集塵極42,42 の表面に捕
集されることになる。
【0005】図8は、本発明の発明者がすでに発明し、
商品化した電気集塵装置の要部斜視図である。この電気
集塵装置は、針状片60が植設された放電帯62と中空金属
棒64とが交互に並設された放電部68と、この放電部68に
沿って中空金属棒70を並設した集塵部72とによって構成
されている。そして、この様に構成された電気集塵装置
において、各針状片60の先端から集塵部72に向けて強い
コロナ放電が生じ、集塵部72の中空金属棒70の表面に粉
塵が吸引捕集される。なお、集塵部72が中空金属棒70の
集合体によって構成されていることから、全体としての
表面積が増し、これにより集塵効率を向上させることが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上記電気集塵装置は、荷電された粉塵を平板の表面又は
中空金属棒の表面に吸引捕集するものであるために、一
度それらの表面上に付着した粉塵を剥離することが困難
な状態であった。この問題を解決する対策として、ハン
マ等により集塵部に衝撃を与えて粉塵を剥離落下させ、
回収する等の処置が取られていた。しかし、かかる方法
においても粉塵を完全に除去することは不可能であり、
また、衝撃により、捕集した粉塵の一部が飛散して、結
果的に集塵効率が低下するなど、十分な解決対策とする
ことができなかった。
【0007】本発明は、上記問題に鑑みなされたもの
で、集塵部にハンマ等による衝撃を与えずに、捕集した
粉塵を完全に剥離落下させて効率よく回収し、集塵効率
を上げることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の構成を次の通りとした。即ち、請求項1の
発明は、集塵部と放電部が所定距離離間して対向配置さ
れた電気集塵装置において、前記集塵部は、2枚の多孔
板を間隙をあけて対向させ、その対向する多孔板の上端
部を上部を開口した断面凹状の貯液部で連結し、下端部
を断面矩形の支持部材で連結して構成され、該貯液部に
供給する液体の供給装置を前記貯液部の上方に間隙をあ
けて設け、前記貯液部の多孔板側壁上端を越流して多孔
の面上に流下するように液体を供給するようにしたこ
とを特徴とする。請求項2の発明は請求項1の発明にお
いて、前記多孔板の孔は、上段の孔を所定間隔で略水平
方向に複数配設した時に下段の孔を前記上段の隣合う孔
の間に臨ませる、千鳥掛け状に所定間隔で複数配設され
ていることを特徴とする。
【0009】
【作用】以上のように構成したことにより、供給装置に
より液体を過剰に貯液部に供給すると液体は貯液部の多
孔板側壁上端を越流する。集塵部の多孔板の板面上に吸
引捕集された粉塵は、貯液部の両上端を越流してそのま
ま多孔板の板面上をフィルム状に流される液体により、
液体と一緒に多孔板の下方に流される。これにより、集
塵部は常時確実に清浄に保たれる。また、多孔板の孔の
配置を、上段の孔と孔の間隙の下方に下段の孔が位置す
るように千鳥掛け状にしたので、液体が多孔板の孔の周
囲を巡り易くなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図にもとづい
て説明する。まず、図4により、電気集塵装置10の概略
構成について説明する。電気集塵装置10は、後述する集
塵部12と、集塵部12を挟むように所定間隔をおいて離間
された2つの電極部14,14から構成され、ダクト16内に
設置されている。又、集塵部12は各電極部14に対向する
ように後述する2つの多孔板18,18 を備えている。
【0011】この様に構成された電気集塵装置におい
て、集塵部12と電極部14,14 との間に集塵部12が正極と
なり電極部14,14 が負極となる高電圧を印加すると、電
極部14,14 から集塵部12に向かってコロナ放電が発生す
る。これに対して、矢印で示すように粉塵を含む処理気
体がダクト16内を流れてくると、コロナ放電エリアを通
過する粉塵の大部分が負に帯電される。従って、このコ
ロナ放電が生じている部分には荷電帯が構成されている
ことになり、この荷電帯において帯電された粉塵は、集
塵部12と電極部14,14 との間に生じる高電界により、集
塵部12に吸引されて多孔板18,18 の表面に捕集されるこ
とになる。
【0012】つぎに、図1ないし図3により、本発明の
特徴を備えた集塵部12について説明する。集塵部12
は2枚の多孔板18,18を備え、2枚の多孔板18,
18の下端部は断面矩形のパイプ材(支持部材)22で
連結され、多孔板18,18の間に間隙を設けている。
2枚の多孔板18,18の上端部は後述する断面凹状の
第2貯水槽(貯液部)34で連結されている。 第2貯水
槽34の上方は所定の間隙32をあけて断面矩形のパイ
プ材20が配設されている。矩形パイプ材20は第1貯
水槽であってその下面には多数の孔24が穿設されてい
る。又、ダクト16の垂直面に面する側面26には外部
からの水を第1貯水槽(供給装置)20に導くための
水管28が給水弁30を介して連結されている。
【0013】前述したように、第1貯水槽20の下方に
は所定の間隙32、例えば10mmの間隔をおき、か
つ、第1貯水槽20に対して平行に、図3に示すような
断面凹状の第2貯水槽(貯液部)34が配設されてい
る。又、その長手方向両端部は閉鎖されている。
【0014】ところで、多孔板18の孔36は円形に形
成されており、又、所定間隔で水平方向に複数配設さ
れ、かつ多段に配設されている。そして、垂直方向にお
いては、上段または下段の孔が左右にずれるようにして
水平方向の隣合う孔の間に臨んで配設されている。これ
により、後述するように多孔板18の板面上を上方から
流れる水は、それぞれの孔36の周囲を巡りながら、か
つ満遍なく板面上に行き渡りつつ下方に流れることがで
きる。なお、多孔板18の孔36の形状は、円形に限ら
ず、楕円形、ひし形、又は頂点を上方に持つ三角形等、
縦軸に対しシンメトリの形状であれば、同じ効果を得る
ことができる。
【0015】つぎに、以上のように構成した電気集塵装
置、特にその集塵部における捕集粉塵の剥離作用につい
て説明する。外部から給水弁30を通り、第1貯水槽20に
導入された水はその底面に形成された孔24から下方の第
2貯水槽34に落下する。第2貯水槽34を満たした後、水
は外にあふれ出し、前述のように、多孔板18の表面を満
遍なくフィルム上に流れ落ちる。又、この場合の水の流
量は、給水弁30の開度を調節すること、及び第1貯水槽
20の底面に穿設された孔24の合計面積を適正に設定する
こと等により制御する。これにより、多孔板18の表面に
捕集されていた粉塵は水により剥離されて下方に流さ
れ、所定の処理設備まで水と一緒に回収し移送される。
なお、給水は、多孔板18表面に捕集される粉塵の量に応
じ、連続的に行うようにしてもよいし、間欠的に行うよ
うにしてもよい。
【0016】上記のような集塵部を備えた電気集塵装置
は、対象となる塵を100%捕集することが要請されている
場合及び水を利用して処理することができる場合等、例
えば、核燃料廃棄物の切断作業時に飛散する放射能を帯
びた塵を漏れなく捕集回収する必要がある場合に特に有
効である。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、供給装
から液体を貯液部に過剰に供給すると、液体が貯液部
多孔板側上端を越流してそのまま多孔板面上に流れ落
ちるので、多孔板面上を液体がフィルム状に流れ、多孔
板面上に吸引捕集された粉塵を効果的に剥離し液体と共
に下方に流すことができる。これにより、多孔板面上を
常時清浄に保持することができるので、集塵装置の集塵
効率を改善することができる。また、多孔板の孔は、上
段の孔と孔の間隙の下方に下段の孔が位置するようにし
たので、多孔板面上を落下する液体は多孔板の孔の周囲
を巡り易くなり、多孔板面上を満遍なく流れることがで
きる。したがって、吸引捕集された粉塵を効率良く剥離
落下することができ、集塵効果を改善することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す集塵部の斜視図であ
る。
【図2】図1の線A−Aについての断面図である。
【図3】第2貯水槽を示す斜視図である。
【図4】図1の集塵部を含む電気集塵装置の概略平面図
である。
【図5】従来技術を示す平面図である。
【図6】他の従来技術を示す平面図である。
【符号の説明】
10 電気集塵装置 12 集塵部 14 放電部 16 ダクト 18 多孔板 20 第1貯水槽 34 第2貯水槽 36 孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集塵部と放電部が所定距離離間して対向
    配置された電気集塵装置において、前記集塵部は、2枚
    の多孔板を間隙をあけて対向させ、その対向する多孔板
    の上端部を上部を開口した断面凹状の貯液部で連結し、
    下端部を断面矩形の支持部材で連結して構成され、 該貯液部に供給する液体の供給装置を前記貯液部の上方
    に間隙をあけて設け、前記貯液部の多孔板側壁上端を越
    して多孔板の面上に流下するように液体を供給するよ
    うにしたことを特徴とする電気集塵装置。
  2. 【請求項2】 前記多孔板の孔は、上段の孔を所定間隔
    で略水平方向に複数配設した時に下段の孔を前記上段の
    隣合う孔の間に臨ませる、千鳥掛け状に所定間隔で複数
    配設されていることを特徴とする請求項1に記載の電気
    集塵装置。
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