JP6862207B2 - 電気集塵装置及び湿式電気集塵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気集塵装置及び湿式電気集塵装置に関するものである。
従来の電気集塵装置として、ガス流れに沿って平行に配列された平板状の集塵極と、その中央に配列された鋭利な形状を有する放電極とを備えたものが知られている。
電気集塵装置では、集塵極と放電極との間に直流高電圧を印加し、放電極に安定したコロナ放電を行うことで、ガス流れ中のダストを帯電させる。帯電したダストは放電極と集塵極との間の電界下でダストに作用するクーロン力の働きにより集塵極に捕集されると、従来の集じん理論では説明されている。
ところで、特許文献1,2の電気集塵装置は、ダストを通過させるための複数の貫通孔を備え、内部にダストを捕集するための閉空間を有した集塵極を備えている。特許文献1,2では、該貫通孔を介して閉空間にダストを閉じ込めることで捕集ダストが再飛散しにくくさせている。
特許文献3の電気集塵装置は、65%から85%の開口率を有するアース電極と、ガスを捕集する集塵フィルタ層と、を含む集塵極を備えている。このような集塵極を備えることにより、特許文献3では、ガス流れと直交する断面内においてイオン風を発生させ、放電極と集塵極との間を循環するらせん状のガス流れを生成させ、ダストを効率よく捕集するようにしている。特許文献3では、イオン風を積極的に利用するが、本ケースはダストを、主として集じんフィルタ層に捕集させることを目的としている。
特許第5761461号公報 特許第5705461号公報 特許第4823691号公報
電気集塵装置における集塵効率ηは、よく知られた下記のドイチェの数式(式(1))により算出することができる。wは、集塵性指数(粒子状物質の移動速度)、fは、単位ガス量当たりの集塵面積である。
η=1−exp(−w×f)・・・(1)
上記式(1)において、ダスト(粒子状物質)の移動速度wは、クーロン力による力と、気体の粘性抵抗の関係で決まるとされている。ドイチェの数式(上記式(1))では、ダストが放電極から電界中を移動するとされおり、イオン風は性能への影響においては直接考慮されていない。しかしながら、その性能設計の前提であるダスト濃度は、常に放電極と集塵極との間の集じん空間内では一様であるという前提条件があり、イオン風はガスの乱れを生じさせて、ダスト濃度を一様とさせる要因の一つとして考えられている。
イオン風は、電極間に負の電圧を印加した際に、放電極でコロナ放電によりマイナスイオンが発生し、その結果、生じるものであり、正の電圧の場合にはプラスのイオンにより生じる。以下、産業用の電気集塵装置をベースに考えるため、負の電圧を印加するケースについて記載するが、正であっても同様である。
放電極で生じたイオン風は、集塵極に向けて、ガス流れを横切るよう流れる。集塵極に達したイオン風は、集塵極で反転して流れ方向を変える。これにより、電極間にらせん状の乱流が生じる。
乱流のうち、放電極から集塵極へと向かう流れは、ダストを集塵極近傍まで運ぶ作用がある。集塵極近傍まで運ばれたダストは、最終的にはクーロン力により捕集される。
しかしながら、集塵極で反転したイオン風は、収集体である集塵極から離れる方向へとダストを移動させるため、集塵を阻害するような作用もある。
尚、唯一特許文献3には、イオン風の効果も考慮した電気集塵装置を記載している。しかしながら、このケースでは、開口部を有する集塵極の背後にあるフィルタ層にイオン風を送り込む構造であり、主ガスの影響を受けない箇所での集じんをすることを目的としていて、構造も複雑であること、及び、乾式では付着ダストの剥離回収が困難であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、従来の電気集塵装置では考慮されていなかったイオン風に着目し、集塵効果を低減するイオン風の離反作用を抑制し、集塵効率を高めることのできる電気集塵装置を提供することを目的とする。
本発明は、複数の開口が形成され、ガスの流通方向に沿って設けられた集塵極と、対面する前記集塵極に向いて突出したコロナ放電用のコロナ放電部を複数有し、前記集塵極に対して並列に配置された放電極と、を備え、前記集塵極の開口率が、10%以上70%以下である電気集塵装置を提供する。
集塵極に複数の開口部を設けることで、放電極から集塵極へ向けて流れるイオン風の一部が集塵極の裏側へ抜けることを許容する。これにより、イオン風が集塵極で反転されて離反する流れを抑制できる。
集塵極としては、例えば、複数の貫通孔を有する一枚の板状体をガスの流通方向に沿って設けた平板集塵極が挙げられる。平板集塵極としては、例えばパンチングメタルが用いられる。また、他の形式の集塵極としては、複数の剛性を有する部材を所定間隔でガスの流通方向に並べた離散形集塵極が挙げられる。剛性を有する部材としては、例えばパイプ形状の部材が挙げられる。
集塵極は、従来の電気集塵装置と同様の、槌打によるダストの剥離回収が可能である。
開口率が10%未満となるとイオン風の離反抑制効果が低くなる。開口率が70%を超えると有効な集塵面積が少なくなり集塵性を低下させる。また、集塵極として複数の貫通孔が形成された平板を用いた場合には、開口率が大きすぎると集塵極の強度が低下する。開口率を上記範囲とすることで、集塵極の強度を維持しつつ、貫通孔を設けていない集塵極と比較して集塵効率が向上する。
上記発明の一態様において、前記放電極が、前記集塵極の両側にそれぞれ配置され、一方の放電極の前記コロナ放電部と、他方の放電極の前記コロナ放電部とが、ガス流れ方向に交差する方向において千鳥配置されていることが好ましい。
コロナ放電部を千鳥配置させることで、集塵極を挟んで一方の側のコロナ放電部ではイオン風が生じ、他方の側の対向する位置の放電極では電界のみが作用する。これにより、貫通孔を通過したイオン風と共にすり抜けたダストを集塵極近傍で捕集することができる。
上記発明の一態様において、前記集塵極が折板形状であり、前記放電極に対して凹んだ凹部を有していることが好ましい。
折板形状とすることで、集塵極の強度が上がり、集塵面積も増える。また、後述の凹部とコロナ放電部を対峙させる構造が可能となり、集塵性をさらに向上させることができる。
上記発明の一態様において、前記集塵極が、複数の凹部材で構成された分割構造であり、複数の前記凹部材は、任意の前記放電極に対して凹部の向きを交互に替えて組み合せられていてもよい。
集塵極を分割構造とすることで、集塵極の製造が容易となる。
上記発明の一態様において、前記コロナ放電部が、前記凹部と対向配置されていることが好ましい。
集塵極の凹部と、放電極のコロナ放電部を対向配置することで、主ガスの流れに比べて速度の遅い場所で、イオン風を有効に集塵極側に作用させることで、集塵性をより向上させることができる。
上記発明の一態様において、前記集塵極が、複数の剛性を有する部材を所定間隔でガスの流通方向に並べられて形成されていることが好ましい。
複数の剛性を有する部材を所定間隔でガスの流通方向に並べて形成した離散形集塵極とすることで、開口率を大きくしても所定値以上の剛性が維持できる集塵極を得ることができる。
本発明の電気集塵装置及び湿式電気集塵装置によれば、従来の孔のない集塵極を用いた場合と比較して、イオン風が集塵極から離反するのを抑制し、集塵効率を高めることができる。
(a)は第1実施形態に係る電気集塵装置の横断面図、(b)は(a)のA−A切断断面図である。 図1(b)の部分拡大図である。 集塵極の一例を示す部分拡大図である。 (a)は第1実施形態に係る変形例の電気集塵装置の横断面図、(b)は(a)のA−A切断端面図、(c)は(a)のB−B切断端面図、(d)は(a)のC−C切断端面図である。 (a)は第2実施形態に係る電気集塵装置の横断面図、(b)は(a)のD−D切断端面図である。 (a)は第3実施形態に係る電気集塵装置の横断面図、(b)は(a)のE−E切断端面図である。 図6の(b)の部分拡大図である。 (a)は第4実施形態に係る電気集塵装置の横断面図、(b)は(a)のF−F切断端面図である。 第5実施形態に係る電気集塵装置の部分横断面図である。 第6実施形態に係る電気集塵装置の横断面図である。 図10の開口率を説明する図である。 図10の変形例を示す横断面図である。 図10のその他の変形例を示す横断面図である。 図10のパイプ部材の変形例を示す横断面図である。 第1実施形態の集塵面積比を開口率に対して示したグラフである。 第6実施形態の集塵面積比を開口率に対して示したグラフである。
以下に、本発明に係る電気集塵装置および集塵方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
図1の(a)は本実施形態に係る電気集塵装置の横断面図、(b)は図1(a)のA−A切断端面図である。図2は、図1(b)の部分拡大図である。図1(a)において、ガス流Gは、水平流であり、紙面下側から上側に向けて流れる。
電気集塵装置1は、ガス流れGに沿って配列された複数の集塵極4(4a,4b,4c、4d)と、集塵極4に対して並列に配置された複数の放電極5(5a,5b,5c)と、電源(不図示)と、を備えている。集塵極4(4a,4b,4c、4d)と放電極5(5a,5b,5c)の組合せはケーシング2内に配置されている。
ケーシング2の内側には、複数の遮蔽板3が設置されている。遮蔽板3は、ケーシング2と、該ケーシング2近傍にある集塵極(4aまたは4d)との間にガスが流れ込むのを遮り、ガス流Gが集塵極4と放電極5との間へと流れるよう導く役割を果たす。
集塵極4および放電極5は、それぞれガス流れGに交差する方向(紙面垂直方向)に延在している。図1に示した電気集塵装置1は概略的に示したものであり、放電極5(5a,5b,5c)および集塵極4(4a,4b,4c、4d)のサイズおよび設置数は、図示の例に限定されない。
集塵極4と放電極5とは、互いに離隔され、電気的に絶縁されている。放電極5はケーシング2とも絶縁されている。集塵極4は接地され、放電極5には電源が接続されている(不図示)。放電極5は、隣り合う集塵極4の中間位置にある。
集塵極4(4a,4b,4c、4d)は、導電性を有する材質からなる一枚の板状の部材である。集塵極4の板面は、ガス流れG方向に対し略平行に配置されている。
集塵極4(4a,4b,4c、4d)は、それぞれ複数の貫通孔6を備えている。貫通孔6の配置、形状は限定されるものではなく任意に変更可能である。貫通孔6の形状は、例えば、丸、長丸などである。
集塵極4(4a,4b,4c、4d)は、例えば金属製のパンチングメタル、金属製のメッシュベルトなどであってよい。図3にメッシュベルトの部分拡大図を示す。回転部材(回転駆動ローラ)を用いて集塵極を移動させる方式の電気集塵装置に適用する場合には、集塵極4はメッシュベルトとしてもよい。集塵極を一枚のメッシュベルト状の構造にすることで、無端ベルト方式と組合せ、ブラシによるダストの剥離回収が可能となる。
集塵極4の開口率は、10%以上70%以下である。ただし、平板とされた集塵極4を槌打によってダスト除去する槌打方式を採用する場合には、平板とされた集塵極4の強度を確保する必要があるので、開口率は35%以下とすることが好ましい。平板とされた集塵極4であっても水流によってダストを除去する場合には、平板とされた集塵極4には槌打方式で要求されるほどの強度は必要ないので、開口率は70%以下とされる。「開口率」は、放電極5側から正面視したときの各集塵極4の総面積に対して開口部分が占める割合である。
放電極5(5a,5b,5c)は、集塵極4(4a,4b,4c、4d)に挟まれるよう配置されている。放電極5(5a,5b,5c)は、それぞれ取付基材7と、複数のコロナ放電部8(8a,8b)とを有している。取付基材7は、導電性を有する材質からなる棒状または板状の部材である。取付基材7は、対面する集塵極4に対して略平行に配置されている。
コロナ放電部8は、放電極5に電圧が印加されることによって、コロナ放電を発生させるものである。コロナ放電部8は、対面する集塵極4に向いて突出するよう取付基材7に設置された突起である。該突起は、導電性の材質からなる。該突起は、先端が先細のトゲ状となっている。
コロナ放電部8には、第1コロナ放電部8aおよび第2コロナ放電部8bがある。第1コロナ放電部8aと第2コロナ放電部8bとは、ガス流れGに交差する方向T(図1(a)の紙面垂直方向すなわち放電極5の高さ方向)において千鳥配置されている。
例えば、図2に示すように、集塵極4cを挟んで両側に配置された対になる放電極5(5b、5c)では、一方の放電極5cに該集塵極4c側(同図において左側)を向いて突出した第1コロナ放電部8aが設置され、他方の放電極5bに該集塵極4c側(同図において右側)を向いて突出した第2コロナ放電部8bが設置される。
集塵極4b,4cに挟まれた放電極5bは、一方の集塵極4bに向いて突出した第1コロナ放電部8aと他方の集塵極4cに向いて突出した第2コロナ放電部8bとが取付基材7に設置される。異なる方向を向いた第1コロナ放電部8aおよび第2コロナ放電部8bは、ガス流れGに交差する方向T(図1(a)において紙面垂直方向すなわち放電極5の高さ方向)において千鳥配置されている(図1(b)参照)。
なお、図1の例に限らず、図4のように第1コロナ放電部8aと第2コロナ放電部8bとは、ガス流れG方向(図4の紙面下から上方向)において千鳥配置されてもよい。図4の(a)は本実施形態に係る変形例の電気集塵装置の横断面図、(b)は図4(a)のA−A切断端面図、(c)は図4(a)のB−B切断端面図、(d)は図4(a)のC−C切断端面図である。
集塵極4において複数の貫通孔6は、対面する放電極5で発生したコロナ放電の影響を受ける範囲に一様に設けられるとよい。コロナ放電の影響を受ける範囲は、コロナ放電部8の突起先端から集塵極までの距離をLとすると、突起先端から片側で略45度の広がりを有するエリアとなる(直径が2L)。
電気集塵装置1には、集塵極4に付着した粒子状物質を剥離する槌打装置(不図示)が設けられてもよい。槌打装置はハンマを有しており、ハンマが集塵極4を槌打することで、表面に付着した粒子状物質を振動によって剥離除去する。
なお、粒子状物質の集塵極4からの除去方法は、槌打装置を用いた槌打に限定されない。例えば、集塵極4に捕集された粒子状物質に対しガスを吹き付ける方法、又は、ソニック・ホーンを用いて音波を照射する方法によって、粒子状物質を集塵極4から除去してもよい。また、湿式の電気集塵装置で行われている洗浄液による洗浄によって、集塵極4から粒子状物質を除去してもよい。
次に、図1の電気集塵装置1の動作を説明する。
電気集塵装置1では、放電極5に電圧を印加することで、コロナ放電部8の先端でコロナ放電が発生する。ガス流に含まれる粒子状物質は、コロナ放電により帯電される。従来の電気集塵装置の捕集原理では、帯電された粒子状物質は、クーロン力により集塵極4に引き寄せられ、集塵極4上に捕集されるとされてきたが、実際にはイオン風の影響が大きく作用している。
コロナ放電が発生すると、コロナ放電部8近くでマイナスイオンが発生し、そのマイナスイオンが電界(E)によって集塵極4に向けて移動し、イオン風が生じる。集塵極4に向かって流れるイオン風は、ガス流に含まれる粒子状物質を集塵極4の近傍まで移動させるよう作用する。これにより、粒子径が小さく帯電しにくい粒子状物質をクーロン力が作用する領域内まで運べるため、捕集効率が向上する。
粒子状物質を含んで集塵極4に向かって流れるイオン風の一部は、図2の細矢印で示すように、集塵極4の貫通孔6を通り抜ける。イオン風の一部通過を許容することで、集塵極4でのイオン風の反転が抑制され、乱流の発生を低減できる。これにより、集塵極4近傍からの粒子状物質の離反を防ぎ、集塵極4に捕集された粒子状物質の再飛散も低減できる。
集塵極4を挟んで両側に配置された一対の放電極5において、対向する面で第1コロナ放電部8aと第2コロナ放電部8bとを千鳥配置することで、イオン風が干渉することなく効果的に粒子状物質を集塵極4の近傍まで移動させられる。
集塵極4の一方の面側にある放電極5では、コロナ放電部8が集塵極4に向けてイオン風を生じさせるが、該集塵極4の他方の面側の対向する位置ではイオン風は生じず、電界(E)による生じるクーロン力により、ダストを集塵極へ移動させる力が作用する(図2参照)。よって、イオン風に乗って貫通孔6を通りぬけた粒子状物質は、電界(E)により該集塵極4の裏面近傍に留まり、クーロン力により集塵極4に捕集される。ここで捕集されなかった粒子状物質は、主ガス流に沿って流れ、次ステージで効率よく捕集される。
〔第2実施形態〕
本実施形態に係る電気集塵装置は、集塵極の形状が異なる以外は、第1実施形態と同様の構成である。図5(a)は、本実施形態に係る電気集塵装置10の横断面図、(b)は図5(a)のD−D切断端面図である。
電気集塵装置10は、ガス流れGに沿って配列された複数の集塵極14(14a,14b,14c,14d)と、集塵極14(14a,14b,14c,14d)に対して並列に配置された複数の放電極5(5a,5b,5c)と、電源(不図示)と、を備えている。集塵極14(14a,14b,14c、14d)と放電極5(5a,5b,5c)の組合せはケーシング2内に配置されている。
集塵極14(14a,14b,14c,14d)は、それぞれ導電性を有する材質からなる板状の部材である。各集塵極14は、山谷部11を備えた折板形状となっている。山谷部11は、谷部または山部がガス流れ方向に交互に繰り返される構造となっている。谷部は対面する放電極5に対して凹んでおり、山部は該放電極に対して突き出ている。図5では、谷部と山部とのつなぎ部分を傾斜部12と称す。山谷部11は、板状部材をロールにかけることなどで形成され得る。
集塵極14(14a,14b,14c,14d)は、それぞれ複数の貫通孔16を備えている。各集塵極(14a,14b,14c,14d)は、例えば金属製のパンチングメタルである。貫通孔16は、構造上の制約を受けない範囲、例えば、傾斜部12の直線部分に設けられていてもよい。
集塵極14の開口率は、10%以上70%以下である。ただし、平板とされた集塵極14を槌打によってダスト除去する槌打方式を採用する場合には、平板とされた集塵極14の強度を確保する必要があるので、開口率は35%以下とすることが好ましい。平板とされた集塵極14であっても水流によってダストを除去する場合には、平板とされた集塵極14には槌打方式で要求されるほどの強度は必要ないので、開口率は70%以下とされる。
図5において、貫通孔16は、山谷部11の平面部分のみに設けられており、傾斜部12には設けられていない。
山谷部11の深さ(H)、山谷部11における隣り合う山部頂部と谷部頂部との距離(X)、放電極側から正面視したときの傾斜部12の幅(Y)は、例えば、図4の電気集塵装置10では、H=30mm、X=90mm、Y=30mmである。
集塵極14(14a,14b,14c,14d)は、長手軸がガス流れ方向に対して略平行に配置されている。山谷部11の山部または谷部は、放電極5に設置されたコロナ放電部8と向かい合うよう配置されるとよい。
本実施形態によれば、集塵極14を折板形状としたことにより、放電極5から集塵極14に向けて流れるイオン風を貫通孔16の方へと誘導できる。それにより、イオン風の貫通孔16通過を促進し、集塵極での反転を抑制でき、集塵効率を向上させることができる。集塵極14の谷部と、放電極5のコロナ放電部8を対向配置すると、主ガスの流れに比べて速度の遅い場所となる谷部で、イオン風を有効に集塵極14側に作用させ、集塵性をより向上させることができる。
〔第3実施形態〕
本実施形態に係る電気集塵装置は、放電極のコロナ放電部の配置が異なる以外は、第2実施形態と同様の構成である。図6(a)は、本実施形態に係る電気集塵装置20の横断面図、(b)は図6(a)のE−E切断端面図である。図7は、図6(b)の部分拡大図である。
電気集塵装置20は、ガス流れGに沿って配列された複数の集塵極14(14a,14b,14c,14d)と、各集塵極14に対して並列に配置された複数の放電極25(25a,25b,25c)と、電源(不図示)と、を備えている。
放電極25(25a,25b,25c)は、それぞれ取付基材27と、複数のコロナ放電部28(28aまたは28b)とを有している。取付基材27は、第1,2実施形態と同様である。コロナ放電部28は、放電極25に電圧が印加されることによって、コロナ放電を発生させるものである。コロナ放電部28は、対面する集塵極14に向いて突出するよう取付基材27に設置された突起である。該突起は、導電性の材質からなる。該突起は、先端が先細のトゲ状となっている。
複数のコロナ放電部28には、第1コロナ放電部28aおよび第2コロナ放電部28bがある。本実施形態では、任意の取付基材27には、第1コロナ放電部28aまたは第2コロナ放電部28bのいずれかのみが設置されている。第1コロナ放電部28aと第2コロナ放電部28bとは、集塵極14の両側に配置されたときの高さ位置が異なる。すなわち、図6(b)に示されているように、集塵極14を挟んで向かい会うコロナ放電部28の高さ位置が異なるようになっている。それ以外は、第1コロナ放電部28aと第2コロナ放電部28bとは同様のものである。「高さ位置」は、板状部材の面内においてガス流れGに交差する方向Tである。
第1コロナ放電部28aと第2コロナ放電部28bとは、ガス流れGに交差する方向において千鳥配置されている(図6(b),図7参照)。このように、本実施形態によれば、集塵極14を挟んで向かい会うコロナ放電部28の高さ位置を異ならせてガス流れGに交差する方向において千鳥配置とすることで、集塵極14を挟んだコロナ放電部28同士でイオン風が干渉することを防ぐことができる。
〔第4実施形態〕
本実施形態に係る電気集塵装置は、放電極のコロナ放電部の配置が異なる以外は、第3実施形態と同様の構成である。図8(a)は、本実施形態に係る電気集塵装置30の横断面図、(b)は図8(a)のF−F切断端面図である。
電気集塵装置30は、ガス流れGに沿って配列された複数の集塵極14(14a,14b,14c,14d)と、各集塵極14に並列に対して配置された複数の放電極35(35a,35b,35c)と、電源(不図示)と、を備えている。
放電極35(35a,35b,35c)は、それぞれ取付基材37と、複数のコロナ放電部38(38aまたは38b)とを有している。取付基材37は、第1,2実施形態と同様である。コロナ放電部38は、放電極35に電圧が印加されることによって、コロナ放電を発生させるものである。コロナ放電部38は、対面する集塵極14に向いて突出するよう取付基材37に設置された突起である。該突起は、導電性の材質からなる。該突起は、先端が先細のトゲ状となっている。
複数のコロナ放電部38には、第1コロナ放電部38aおよび第2コロナ放電部38bがある。本実施形態では、任意の取付基材37には、コロナ放電部を設置するポイントにおいては、第1コロナ放電部38aまたは第2コロナ放電部38bのいずれかのみが設置されている。
図8において、第1コロナ放電部38aと第2コロナ放電部38bとは、集塵極14の両側に配置されたときの高さ位置が異なる。すなわち、図8(b)に示されているように、集塵極14を挟んで向かい会うコロナ放電部28の高さ位置が異なるようになっている。それ以外は、第1コロナ放電部28aと第2コロナ放電部28bとは同様のものである。「高さ位置」は、板状部材の面内においてガス流れGに交差する方向Tの位置である。なお、図8に限定されず、第1コロナ放電部38aと第2コロナ放電部38bとは同じ高さ位置にあってもよい。
第1コロナ放電部38aと第2コロナ放電部38bとは、ガス流れ方向において千鳥配置されている。放電極35bでは、集塵極14aを向いて突出した第2コロナ放電部38bと、集塵極14bを向いて突出した第2コロナ放電部38bとが、取付基材37に千鳥配置で設置されている。
コロナ放電部38がガス流れ方向において千鳥配置された放電極35bを、折板形状の集塵極14に対面配置することで、コロナ放電部38を選択的に集塵極14の凹部に向けて配置できる。これにより、より集塵効率を向上させることができる。
〔第5実施形態〕
本実施形態に係る電気集塵装置は、集塵極の構成が異なる以外は、第4実施形態と同様の構成である。図9は、本実施形態に係る電気集塵装置の部分横断面図である。
本実施形態の集塵極44(44a、44b)は、複数の凹部材41で構成されている。凹部材41は、導電性を有する材質からなる一枚の板状の部材である。複数の凹部材41は、それぞれが別個独立した部材である。
複数の凹部材41は、任意の放電極(例えば放電極35a)に対して凹面の向きを交互に替えて並べられている。複数の凹部材41は、それぞれガス流れGに交差する方向(紙面垂直方向)に延在しており、長手方向の両端側でケーシング(図9には不図示)に固定されている。これにより集塵極44は、谷部(凹部)と山部がガス流れ方向に交互に繰り返される構造となる。
隣り合う凹部材同士は密着していてもよく、間隔をあけて配置されていてもよい。間隔をあけて配置される場合、凹部材41と凹部材41との間にはスペーサーを設置するとよい。隣り合う凹部材同士は、図9のように交差していなくても良い。
凹部材41は、複数の貫通孔46を備えている。貫通孔46は、集塵極14の開口率が、10%以上70%以下となるよう設けられている。ここで「開口率」とは、放電極5側から正面視したときの集塵極4の総面積に対して開口部分が占める割合である。凹部材と凹部材との間にあるスペースは、開口率に含まれない。
図9では、隣り合う凹部材の内外高低差をH、隣り合う集塵極と放電極との距離をL、集塵極と放電極との最短距離をL、コロナ放電部の突起先端から集塵極までの距離をL、ガス流れ方向に並ぶコロナ放電部とコロナ放電部との距離を第1コロナ放電部ピッチおよび第2コロナ放電部ピッチ/Pとする。集塵極44において複数の貫通孔46は、対面する放電極35で発生したコロナ放電の影響を受ける範囲に一様に設けられるとよい。コロナ放電の影響を受ける範囲は、コロナ放電部38の突起先端から集塵極44までの距離をLとすると、突起先端から片側に略45度の広がりを有するエリアとなる(直径が2L)。
本実施形態によれば、集塵極を分割構造とすることで、折板形状の集塵極を製造しやすくなる。
〔第6実施形態〕
本実施形態に係る電気集塵装置は、集塵極の構成が異なる以外は、上述した各実施形態と同様の構成である。
図10に示されているように、電気集塵装置60の集塵極64(64a、64b)は、複数のパイプ部材64a1、64b1が所定間隔を有してガス流れGの流通方向に並べられた離散式集塵極とされている。各パイプ部材64a1、64b1は、剛性を有する金属性とされている。各パイプ部材64a1、64b1は、軸線がガス流れGに対して直交するように配置されている。ガス流れG方向に並んだ各パイプ部材64a1、64b1同士を共通の枠体を用いてそれぞれを固定することで、各集塵極64b、64bが独立した構成となっている。
各集塵極64a、64bの間には、それぞれ、コロナ放電極68が設けられている。各コロナ放電極68には、第1コロナ放電部68aおよび第2コロナ放電部68bが設けられている。第1コロナ放電部68aは、ガス流れGに直交する一方(図10では上方)に向いて放電し、第2コロナ放電部68bは、ガス流れGに直交する他方(図10では下方)に向いて放電する。各コロナ放電部68a、68bは、ガス流れG方向において、隣り合うパイプ部材64a1、64b1の間に位置するように配置されている。また、各コロナ放電部68a、68bは、ガス流れG方向における同じ位置において互いに逆方向を向くように設けられている。
集塵極64a、64bの開口率は、10%以上70%以下である。開口率は、図11のように定められる。すなわち、開口率は、コロナ放電極68から見た集塵極64a、64bの割合であり、(P−d)/P×100[%]で表される。ここで、Pはパイプ部材64a1、64b1のガス流れG方向におけるピッチ、dはパイプ部材64a1、64b1の外径である。
本実施形態によれば、第1実施形態のようにパンチングメタルを用いる場合に比べて、開口率を大きくしても所定値以上の剛性を維持することができる。
図12には、図10に対してコロナ放電部68a、68bの配置を異ならせた変形例が示されている。図11に示されているように、ガス流れG方向に第1コロナ放電部64a1と第2コロナ放電部64b1とを交互に設けるようにしても良い。
また、図13に示されているように、所定区間にわたって第1コロナ放電部6a1のみを連続して(図13では3つ連続して)設け、その後、第2コロナ放電部68bを連続して設けるようにしてもよい。このようにすることで、隣のコロナ放電部68a、68bの影響でイオン風が干渉することを抑えることができるとともに、複数の集塵極64a、64bにわたってガス流れGに交差する方向にイオン風を流すことができる。
また。集塵極64a,64bに用いられるパイプ部材64a1、64b1の横断面の外形状は、円形状に限定されるものではなく、例えば、図14(a)に示すように、角部にRを付けた略正方形でもよく、図14(b)に示すように、角部にRを付けた長方形でもよく、図14(c)に示すように、略コの字状の凹形状でも良い。すなわち、パイプ部材64a1、64b1は、剛性を確保できるように所定値以上の断面二次係数とされた横断面を有していれば良い。
次に、集塵極の開口率を設定した根拠を説明する。
第1実施形態の構成の電気集塵装置を、以下の条件により運転し、集塵極にダストを集塵させた。すなわち、集塵極としてはパンチングメタルを用いている。
(実験条件)
電極間隔(集塵極間距離):300mm
電圧:35〜50kV
電流密度:0.3〜0.8mA/m
SCA(電極面積/ガス量):5〜30sec/m
ダスト濃度:2〜3g/m
使用ダスト:フライアッシュ(平均径10μm)
図15に、開口率と捕集効率との関係を示す。同図において、横軸は集塵極の開口率(%)、縦軸は集塵面積比の規格値である。集塵面積比は、開口率0%の時の集塵性能を1とした場合に、同じ集塵性能を発揮する場合の集塵面積を示すものである。したがって、集塵面積比は、小さいほど捕集効率が高いことを示す。
曲線C1は、ガス流速が比較的大きい場合、すなわちガス流速が1m/s以上の場合の集塵面積比を示している。開口率が10%以上になると、集塵面積比が2割程度低下し、開口を設けた効果が生じる。集塵面積比は20%あたりで最低となり、その後30%を超えると徐々に集塵面積比が上昇する。これは、集塵極がパンチングメタルのような平板の場合は、集塵極表面ではガスの流れの影響がイオン風よりも大きいため、開口率を増大させてもイオン風による利点が失われてしまうためと考えられる。この場合の開口率の上限は、集塵極の強度から定められる。すなわち、曲線C4に示すように、開口率を増大させると平板とされた集塵極の強度比が低下する。ここで、強度比とは、開口率0%のときの強度に対する比である。開口率が35%となると強度比が0.5となり、強度が半分となる。集塵極を槌打する場合を考慮すると、強度比としては0.5が下減と考えられる。したがって、開口率は35%とすることが好ましい。
よって、平板の集塵極を用い、かつ槌打を行う場合には、開口率は10%以上35%以下(適用範囲I)が好ましい。
ただし、集塵極を槌打せずに水流によってダストを取り除く場合には、強度を考慮する必要が無い。そして、ガス流速が1m/s未満とされたガス流速が比較的小さい場合には、集塵極表面におけるガス流れの影響が小さいため、曲線C2に示すように、開口率を増大しても集塵面積比は低い値を示す。すなわち、曲線C2のように、開口率が70%までは集塵面積比は低い値を示す。開口率が70%を超えると、集塵面積の絶対値が小さくなるので、集塵面積比が増大する。
よって、平板の集塵極を用い、槌打を行わず、かつガス流速が比較的小さい場合には、開口率は10%以上70%以下(適用範囲II)が好ましい。
なお、コロナ電流を上昇させると、イオン風はコロナ電流の略1/2乗に比例するため、上記の主ガス速度との関係において、1m/sはあくまでも目安であり、これに限定されるわけではない。
図16には、第6実施形態のようにパイプ部材64a1、64b1(図10参照)を用いた離散形集塵極を用いた場合の集塵面積比が示されている。同図に示されているように、開口率が10%以上70%以下の場合に集塵面積比が0.8以下となる。したがって、開口率は10%以上70%以下(適用範囲III)が好ましい。
1,10,20,30,60 電気集塵装置
2 ケーシング
3 遮蔽板
4,4a,4b,4c,4d,14,14a,14b,14c,14d,44,44a,44b,64a,64b 集塵極
5,5a,5b,5c,25,25a,25b,25c,35,35a,35b,35c,68 放電極
6,16,46 貫通孔
7,27,37 取付基材
8,8a,8b,28,28a,28b,38,38a,38b,68a,68b コロナ放電部
11 山谷部
12 傾斜部
41 凹部材

Claims (19)

  1. 複数の開口が形成され、ガス流れ方向に沿って設けられた平板の集塵極と、
    対面する前記集塵極に向いて突出したコロナ放電用のコロナ放電部を複数有し、前記集塵極に対して並列に配置された放電極と、
    を備え、
    前記集塵極の開口率が、10%以上35%以下である電気集塵装置。
  2. 前記放電極が、前記集塵極の両側にそれぞれ配置され、
    一方の前記放電極の前記コロナ放電部と、他方の前記放電極の前記コロナ放電部とが、ガス流れ方向に交差する方向において千鳥配置された請求項1に記載の電気集塵装置。
  3. 前記集塵極が折板形状であり、前記放電極に対して凹んだ凹部を有する請求項1または請求項2に記載の電気集塵装置。
  4. 前記集塵極が、複数の凹部材で構成された分割構造であり、
    複数の前記凹部材は、任意の前記放電極に対して凹部の向きを交互に替えて組み合せられている請求項1または請求項2に記載の電気集塵装置。
  5. 前記コロナ放電部が、前記凹部と対向配置されている請求項3または請求項4に記載の電気集塵装置。
  6. 複数の開口が形成され、ガス流れ方向に沿って設けられた集塵極と、
    対面する前記集塵極に向いて突出したコロナ放電用のコロナ放電部を複数有し、前記集塵極に対して並列に配置された放電極と、
    を備え、
    前記集塵極は、複数の剛性を有するパイプ部材が所定間隔で前記ガス流れ方向に並べられて形成され、
    前記コロナ放電部は、前記ガス流れ方向において、隣り合う前記パイプ部材の間のみに位置するように配置され、
    前記集塵極の開口率が、10%以上70%以下であり、
    前記集塵極の前記開口率は、前記放電極から見た前記集塵極の割合であり、
    開口率=(P−d)/P×100[%]で表され、
    ここで、Pは前記パイプ部材の前記ガス流れ方向におけるピッチ、dは前記パイプ部材の外径である電気集塵装置。
  7. 前記放電極が、前記集塵極の両側にそれぞれ配置され、
    一方の前記放電極の前記コロナ放電部と、他方の前記放電極の前記コロナ放電部とが、ガス流れ方向に交差する方向において千鳥配置された請求項6に記載の電気集塵装置。
  8. 前記パイプ部材は、横断面の外形状が円形状、略正方向、略長方形又は略コの字状の凹形状である請求項6又は7に記載の電気集塵装置。
  9. 前記コロナ放電部は、前記ガス流れ方向に直交する一方に向いた第1コロナ放電部と、前記ガス流れ方向に直交する他方に向いた第2コロナ放電部と、を有し、
    一の前記放電極において、前記第1コロナ放電部と前記第2コロナ放電部は、前記ガス流れ方向における同じ位置において互いに逆方向を向いている請求項6から8のいずれか1項に記載の電気集塵装置。
  10. 前記コロナ放電部は、前記ガス流れ方向に直交する一方に向いた第1コロナ放電部と、前記ガス流れ方向に直交する他方に向いた第2コロナ放電部と、を有し、
    前記ガス流れ方向において、前記第1コロナ放電部と前記第2コロナ放電部が交互に設けられる請求項6から8のいずれか1項に記載の電気集塵装置。
  11. 前記コロナ放電部は、前記ガス流れ方向に直交する一方に向いた第1コロナ放電部と、前記ガス流れ方向に直交する他方に向いた第2コロナ放電部と、を有し、
    所定区間にわたって前記第1コロナ放電部のみが連続して複数設けられ、所定区間にわたって前記第2コロナ放電部のみが連続して複数設けられる請求項6から8のいずれか1項に記載の電気集塵装置。
  12. 複数の開口が形成され、ガス流れ方向に沿って設けられた集塵極と、
    対面する前記集塵極に向いて突出したコロナ放電用のコロナ放電部を複数有し、前記集塵極に対して並列に配置された放電極と、
    を備え、
    前記集塵極は、液体による洗浄によって粒子状物質が除去され、
    前記集塵極の開口率が、10%以上70%以下であり、
    前記放電極が、前記集塵極の両側にそれぞれ配置され、
    一方の前記放電極の前記コロナ放電部と、他方の前記放電極の前記コロナ放電部とが、ガス流れ方向に交差する方向において千鳥配置された湿式電気集塵装置。
  13. 前記集塵極が折板形状であり、前記放電極に対して凹んだ凹部を有する請求項12に記載の湿式電気集塵装置。
  14. 複数の開口が形成され、ガス流れ方向に沿って設けられた集塵極と、
    対面する前記集塵極に向いて突出したコロナ放電用のコロナ放電部を複数有し、前記集塵極に対して並列に配置された放電極と、
    を備え、
    前記集塵極は、液体による洗浄によって粒子状物質が除去され、
    前記集塵極の開口率が、10%以上70%以下であり、
    前記集塵極が折板形状であり、前記放電極に対して凹んだ凹部を有する湿式電気集塵装置。
  15. 前記集塵極が、複数の凹部材で構成された分割構造であり、
    複数の前記凹部材は、任意の前記放電極に対して凹部の向きを交互に替えて組み合せられている請求項12に記載の湿式電気集塵装置。
  16. 複数の開口が形成され、ガス流れ方向に沿って設けられた集塵極と、
    対面する前記集塵極に向いて突出したコロナ放電用のコロナ放電部を複数有し、前記集塵極に対して並列に配置された放電極と、
    を備え、
    前記集塵極は、液体による洗浄によって粒子状物質が除去され、
    前記集塵極の開口率が、10%以上70%以下であり、
    前記集塵極が、複数の凹部材で構成された分割構造であり、
    複数の前記凹部材は、任意の前記放電極に対して凹部の向きを交互に替えて組み合せられている湿式電気集塵装置。
  17. 前記コロナ放電部が、前記凹部と対向配置されている請求項13から16のいずれか1項に記載の湿式電気集塵装置。
  18. 前記集塵極が、複数の剛性を有するパイプ部材を所定間隔でガスの流通方向に並べられて形成されている請求項12に記載の湿式電気集塵装置。
  19. 複数の開口が形成され、ガス流れ方向に沿って設けられた集塵極と、
    対面する前記集塵極に向いて突出したコロナ放電用のコロナ放電部を複数有し、前記集塵極に対して並列に配置された放電極と、
    を備え、
    前記集塵極は、液体による洗浄によって粒子状物質が除去され、
    前記集塵極の開口率が、10%以上70%以下であり、
    前記集塵極が、複数の剛性を有するパイプ部材を所定間隔でガスの流通方向に並べられて形成されている湿式電気集塵装置。
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