JP2010165981A - 半導体レーザー駆動装置およびそれを備えた光走査装置ならびに画像形成装置 - Google Patents

半導体レーザー駆動装置およびそれを備えた光走査装置ならびに画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010165981A
JP2010165981A JP2009008859A JP2009008859A JP2010165981A JP 2010165981 A JP2010165981 A JP 2010165981A JP 2009008859 A JP2009008859 A JP 2009008859A JP 2009008859 A JP2009008859 A JP 2009008859A JP 2010165981 A JP2010165981 A JP 2010165981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor laser
value
light
light output
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009008859A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanobu Sakamoto
順信 坂本
Hiroshi Inanaga
宏 稲永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2009008859A priority Critical patent/JP2010165981A/ja
Publication of JP2010165981A publication Critical patent/JP2010165981A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】半導体レーザーの光出力値をオープン制御で変化する場合、半導体レーザーに電流に対する光出力のリニアリティが無くても、精度の高いオープン制御が可能となるような光出力の設定ができる半導体レーザー駆動を提供する。
【解決手段】画像情報に応じて変調された駆動電流を半導体レーザー9に供給する駆動電流供給手段17、画像情報の有無に関わらず一定の電流を半導体レーザー9に供給するバイアス電流供給手段16、半導体レーザー9の駆動電流と光出力との関係を記憶する記憶手段19、APC制御の光出力値以外に、書込み光出力値を設定する場合に、記憶手段19に記憶された半導体レーザー9の複数のサンプリング設定値から駆動電流供給手段17の駆動電流値を決定する制御部15を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、レーザープリンタやデジタル複写機等の光走査装置を有する画像形成装置に係り、特にそれに用いる半導体レーザー駆動装置に関するものである。
一般に半導体レーザーは、図3に示すような駆動電流−光出力特性(I−L特性)が存在する。このため半導体レーザーの光出力を制御する場合、予め閾値電流(Ith)と、駆動電流の変化に対する光出力の変化率(スロープ効率(η))を検出し、これに基づいて駆動電流値やバイアス電流値が決定される。この動作を一般的には初期化と呼ぶ。
スロープ効率(η)の検出は図3中に示した特定の二点の光出力(P1、P2)をモニターし、対応する駆動電流値(I1、I2)からη=(P2−P1)/ (I2−I1)により算出される。さらに、光出力P2とP1の二点を通る直線が駆動電流軸を交差する点の駆動電流値をIthとして検出し、そのIthから所定の値を減じる等の方法によりバイアス電流値が決定される。
このような初期化方法は、特許文献1(特許第3365094号公報)や特許文献2(特開2004−216846号公報)にも開示されている。
また、前記Ithやスロープ効率(η)は半導体レーザーの温度上昇により変化することが知られており、印刷開始前に再初期化を行うことなどの改善策が従来より検討されている。具体例として、特許文献3(特開2000−294871号公報)や特許文献4(特開平8−84231号公報)を挙げることができる。
特許第3365094号公報 特開2004−216846号公報 特開2000−294871号公報 特開平8−84231号公報
半導体レーザーのI−L特性は必ずしも図3に示すような線形とは限らない。実際には図4に示すように非線形のふるまいを示す。I−L特性が非線形である場合、以下のような問題がある。
図2は光走査装置の概略構成図であり、同図に示すように光走査装置4は、半導体レーザー9と、集光レンズ群10と、ポリゴンミラー11と、走査レンズ12と、駆動装置13と、光センサ14などを備えている。
前記半導体レーザー9から出射したレーザー光3は、集光レンズ群10を通りポリゴンミラー11により走査レンズ12を介して感光体1上を走査する構成になっている。走査開始時にはレーザー光3が光センサ14を通過し、走査タイミング信号(Vt)が光センサ14より出力される。また、半導体レーザー9は、駆動装置13により発光動作が制御されている。
図2に示す光走査装置4では、走査開始時の毎回あるいは一定の走査間隔毎に、駆動電流供給手段である駆動装置13により半導体レーザー9を発光させ、その半導体レーザー9の光出力値を検出して、当該半導体レーザー9の光出力が所定の値になるように前記駆動装置13による駆動電流を調整して、走査あるいは走査を含む複数の走査に適用する基準駆動電流値(基準値)を決定するAPC(Auto Power Control)が行われる。
半導体レーザー9は、光走査において、前記APCの後、画像形成装置の書き出しタイミングを合わせるための発光(BDサーチ)を行い、続いて画像形成領域では画像情報に拠って変調された駆動電流による印刷発光が行われる。前記BDサーチならびに、印刷発光における駆動電流ではAPCで決定された基準値が適用される。
光走査装置4に設けられている走査レンズ12の光透過率が走査方向にばらつきを有する場合、半導体レーザー9が前記APCにより決定された駆動電流値により所定の光出力で発光すると、感光体1上での光出力は走査方向に変動が生じ、画像形成装置の出力画像に濃度ムラが生じてしまう。
そこで、走査レンズ12の走査方向における光透過率のばらつきを補正する目的で、前記画像形成領域の一部で前記半導体レーザー9の光出力値を所定の値から変更することがある。この動作を一般的にシェーディング補正と称する。このシェーディング補正を行うにあたり、予め走査レンズ12の走査方向における光透過率のバラツキを計測して、その結果を画像形成装置内のRAMなどの記憶装置に記憶しておく必要がある。そして、シェーディング補正時は前記記憶装置に記憶された光透過率のバラツキの計測結果を用いて、前記画像形成領域の一部区間における半導体レーザー9の駆動電流値を前記基準値から変更して、半導体レーザー9の光出力値を変更させる。
特定の区間における走査レンズ12の透過率が他の区間に比べて10%低い場合を考える。シェーディング補正では、前記特定の区間では半導体レーザー9の光出力を10%上昇させて、前記走査レンズ12の透過率バラツキを補正する動作を行う。例えば、光出力の所定の値(APCによる光出力の調整値)を5mWとし、APCにて前記5mWの光出力を得るために決定された動作電流(バイアス電流と基準駆動電流値の合計)を20mAとする。特定区間における光出力の制御目標値は5.5mWとなる。
光出力を10%上昇させるには、初期化の際に算出したスロープ効率ηが用いられる。一般的にスロープ効率ηは、APCによる光出力の調整値と前記調整値の1/2の2点の光出力値と、その2点の光出力値に対応する2点の動作電流値(バイアス電流値と駆動電流値の合計)から算出される。したがって、図3の場合は、P2=5mW、P1=2.5mW、I2=20mA、I1=15mA であるので、η=0.5W/Aと算出される。
この条件では、下式よりシェーディング補正時の動作電流値(Iop)が算出される。
Iop=(5[mW] ×0.1)/0.5[W/A]+20[mA] =21[mA]
バイアス電流値は固定であるため、駆動電流供給手段が駆動電流値を1mA増加させて、Iop=21mAとすることで、シェーディング補正が実行される。
Iopが21mAの時の光出力値を図3で確認すると、Iop = 21mAの時の光出力は5.5mWであり、目標通りの制御が可能であることが分かる。
このように、シェーディング補正における半導体レーザー9の光出力値はオープン制御であり、APCのように実際の光出力を検出してレーザーパワーを合わせこむフィードバック制御ではないことが、オープン制御であっても、半導体レーザーのI−L特性が図3のように線形であるならば、シェーディング補正は目標値を正確にトレースすることができる。
次に、半導体レーザーのI−L特性が図4に示すように非線形のふるまいを示す場合を考える。
図3による例と同様に、特定の区間における走査レンズ12の透過率が他の区間に比べて10%低い場合を考える。光出力の所定の値(APCによる光出力の調整値)を5mWとし、APCにて前記5mWの光出力を得るために決定された動作電流(バイアス電流と基準駆動電流値の合計)の基準値を20mAとする。特定区間における光出力の制御目標値は5.5mWとなる。
光出力を10%上昇させるには、初期化の際に算出したスロープ効率ηが用いられ、P2=5mW、P1=2.5mW、I2=20mA、I1=15mA であるので、η=0.5W/Aと算出される。
この条件では下式よりシェーディング補正時の動作電流値(バイアス電流値と駆動電流値の合計、Iop)が算出される。
Iop=(5[mW] ×0.1)/0.5[W/A]+20[mA]=21[mA]
バイアス電流値は固定であるため、駆動電流供給手段が駆動電流値を1mA増加させ、Iop=21mAとすることで、シェーディング補正が実行される。
Iopが21mAの時の光出力値を図4で確認すると、Iop=21mAの時の光出力は5.8mWであり、制御目標値から6%の誤差が生じている。光出力値に6%の誤差があると、レーザービームプリンタなどの画像形成装置の出力画像において濃度ムラが発生するという問題点がある。
本発明の目的は、半導体レーザーの光出力値をオープン制御で変化する場合に、半導体レーザーに電流に対する光出力のリニアリティが無くても、精度の高いオープン制御が可能となるような光出力の設定ができる半導体レーザー駆動装置およびそれを備えた光走査装置ならびに画像形成装置を提供することである。
前記目的を達成するため、本発明の第1の手段は、変調信号に基づいて半導体レーザーを変調して発光させる半導体レーザー駆動装置において、
前記変調信号に応じて変調された駆動電流を前記半導体レーザーに供給する駆動電流供給手段と、
前記変調信号の有無に関わらず一定の電流を前記半導体レーザーに供給するバイアス電流供給手段と、
前記半導体レーザーの駆動電流と前記半導体レーザーの光出力との関係を記憶する記憶手段と、
前記半導体レーザーの光出力が所定の値になるように前記駆動電流を調整して走査に適用する基準駆動電流値を決定するオートパワーコントロール制御の光出力値以外に、光出力値を設定する場合に、前記記憶手段に記憶された前記半導体レーザーの複数のサンプリング設定値から、前記駆動電流供給手段の駆動電流値を決定する制御部を備えたことを特徴とするものである。
本発明の第2の手段は前記第1の手段において、特定の通電時間間隔または温度変化ごとに、前記半導体レーザーの駆動電流と光出力の関係をサンプリングする構成になっていることを特徴とするものである。
本発明の第3の手段は前記第1または第2の手段において、前記光源が複数設けられ、各光源に対応して前記記憶手段が複数設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第4の手段は前記第3の手段において、特定の時間間隔または温度変化ごとに、複数の半導体レーザーの駆動電流と光出力の関係を時系列でサンプリングする構成になっていることを特徴とするものである。
本発明の第5の手段は、半導体レーザーと、その半導体レーザーを駆動してレーザー光を出力する半導体レーザー駆動装置と、前記レーザー光を偏向して被走査面上に走査する光偏向手段を備えた光走査装置において、
前記半導体レーザー駆動装置が前記第1ないし第4の手段いずれかの半導体レーザー駆動装置であることを特徴とするものである。
本発明の第6の手段は、感光体と、その感光体の表面を帯電する帯電装置と、半導体レーザーから出力されたレーザー光の走査により記録されるべき画像情報に対応した静電潜像を前記感光体上に形成する光走査装置と、前記静電潜像にトナーを付着してトナー像を形成する現像装置と、前記トナー像を被記録媒体上に転写する転写装置と、転写したトナー像を被記録媒体上に定着する定着装置を備えた画像形成装置において、
前記光走査装置が前記第5の手段の光走査装置であることを特徴とするものである。
本発明は前述のような構成になっており、半導体レーザーの光出力値をオープン制御で変化させる場合に、精度の高い光出力制御が可能となるような光出力設定ができる半導体レーザー駆動装置およびそれを備えた光走査装置ならびに画像形成装置の提供が可能である。
本発明の実施例に係る画像形成装置全体の概略構成図である。 その画像形成装置に用いる光走査装置の概略構成図である。 半導体レーザー光源の電流と光出力との関係を示す特性図である。 半導体レーザー光源の電流と光出力との関係を示す特性図である。 本発明の実施例に係る半導体レーザーの駆動装置のブロック図である。 その駆動装置に用いられる制御部のブロック図である。
本発明による画像形成装置の実施例について、図1、図2、図4、図5、図6を用いて説明する。図1は本発明の実施例に係る画像形成装置全体の概略構成図、図2はその画像形成装置に用いる光走査装置の概略構成図、図4は半導体レーザー光源の電流と光出力との関係を示す特性図、図5は本発明の実施例に係る半導体レーザーの駆動装置のブロック図、図6はその駆動装置に用いられる制御部のブロック図である。
本発明の実施例に係る画像形成装置は図1に示すように、感光体1と、その感光体1を帯電する帯電装置2と、半導体レーザー9を光源として出射されるレーザー光3の走査により記録されるべき画像情報に対応した静電潜像を前記感光体1上に形成する光走査装置4と、その静電潜像にトナーを付着してトナー像を形成する現像装置5と、トナー像を印刷用紙等の被記録媒体6上に転写する転写装置7と、被記録媒体6上に転写したトナー像を熱と圧力を加えることで被記録媒体6上に定着させる定着装置8とを備えている。
光走査装置4は図2に示すように、半導体レーザー9と、集光レンズ群10と、ポリゴンミラー11と、走査レンズ12と、駆動装置13と、光センサ14などを備え、図に示すような配置関係になっている。
前記光走査装置4は、半導体レーザー9から出射したレーザー光3は、集光レンズ群10を経てポリゴンミラー11により走査レンズ12を介して感光体1上を走査する構成になっている。走査開始時にはレーザー光3が光センサ14を通過し、走査タイミング信号(Vt)が光センサ14より出力される。また、半導体レーザー9は、駆動装置13により発光動作が制御されている。
駆動装置13は図5に示しように、光出力レベルを基準レベルと比較して比較結果を保持する比較部20と、RAMなどの記憶部19と、制御部15と、前記比較部20の出力に応じて半導体レーザー9にバイアス電流と駆動電流を供給するバイアス電流供給部16ならびに駆動電流供給部17を有する。バイアス電流供給部16は、半導体レーザー9に常時電流を供給しているが、駆動電流供給部17の出力は画像情報により変調されて半導体レーザー9に供給される。
比較部20は、走査の印刷領域外で得られる走査タイミング信号Vtによって、光出力レベルと基準レベルを比較して、その比較結果が保持されて、半導体レーザー9の光出力が基準レベルになるように制御する(これは前述のAPC動作である)。
光出力レベルは、半導体レーザー9の内部にあるモニター用フォトダイオード18(図2参照)により、半導体レーザー9の光出力により得られたモニター電流を電圧変換した値を示している。
本実施例では、半導体レーザー9の内部に設けられたモニター用フォトダイオードを用いて説明しているが、外部に光量検出用のフォトダイオードを設けて、半導体レーザー9の光出力の一部を取り込んで検出することも可能である。
基準レベルVcontは、APC実行中は、目標の光出力となるように、ある特定の電圧レベルとしているが、走査内の印刷区間は、環境等に応じて、光出力を目標の光出力に対して強くしたり弱くしたりするため、APC区間と印刷区間では、基準レベルVcontのレベルを変化させて、半導体レーザー9の光出力をコントロールしている。
制御部15は図6に示すように、入力側のA/Dコンバータ22と、演算処理部21と、出力側のD/Aコンバータ23、24を備えている。前記比較部20からの比較結果が入力側のA/Dコンバータ22を介して演算処理部21に入力されるとともに、記憶部19に記憶されている情報ならびに前記基準レベルVcontが演算処理部21に入力される。演算処理部21で処理された結果は、D/Aコンバータ23を介してバイアス電流供給部16に出力されるとともに、D/Aコンバータ24を介して駆動電流供給部17に出力される。
次に、駆動装置13の動作について述べる。
パソコン等の上位装置(図示せず)からの画像情報を画像形成装置が受信すると、半導体レーザー9のI−Lの傾き特性を2点間で検出する動作を開始する(初期化)。
初期化動作が実行された時、基準レベルVcontをゼロからAPC実行時のレベルまたは許容最大光出力まで、演算処理部21からD/Aコンバータ24を介して、駆動電流制御電圧を掃引し、駆動装置13内の駆動電流供給部17から出力される駆動電流を変化させ、半導体レーザー9の光出力を変化させる。
この半導体レーザー9の光出力はモニター用フォトダイオード18(図2参照)で検出され、その出力電圧は光出力レベル(Vpo)として記憶部19に、ある特定のサンプリング間隔で、少なくとも3箇所以上のサンプリングポイントで記憶される。そして光出力レベルVpoが記憶された時の基準レベルVcontも記憶部19に記憶される。
掃引する基準レベルVcontの上限は、光走査装置4における光出力レベルVpoの調整値(APCレベル=Auto Power Control レベル=Po_APC)及び半導体レーザー9の絶対最大光出力値に対応して決定される。
光出力レベルVpoと基準レベルVcontは記憶部19内部のA/Dコンバータ(図示せず)でデジタル化され、記憶部19で基準レベルVcontに対応する光出力レベルVpo値をテーブル化して記憶する。
走査タイミング信号Vtに同期して毎回、或いは一定の走査間隔毎に行われるAPCは、比較部20において制御部15から出力される基準レベルVcontと、モニター用フォトダイオード18から出力される光出力レベルVpoを比較して、両者の差分電圧(Vcont−Vpo)が求められる。この差分電圧に基づいて基準レベルVcontを調整し、駆動電流供給部17から出力される駆動電流を制御部15で決定する。ここで、基準レベルVcontからの出力電圧と駆動電流は、ほぼ比例関係にある。
記憶部19では、前記光出力レベルVpoと基準レベルVcontの関係を記憶している。次にこの両者の関係について述べる。記憶部19には等間隔の基準レベルVcontに対応する光出力レベルVpo値がテーブルとして記憶されている。今回、基準レベルVcontを等間隔で変化させたが、光出力レベルVpo値が等間隔になるように基準レベルVcontを変化させても構わない。
ここで、印刷期間中に、例えば走査レンズ12の走査方向透過率情報に基づくシェーディング補正目標値Vopに対応する基準レベルVcont値を設定するとき、通常I−L特性は図3のような直線で考えるが、図4のようなI−L特性の直線性のうねり変動も素子によってあるため、単純に最大の基準レベルVcontと最少の基準レベルVcont間の2点間で、走査中の目標基準レベルVcont値を設定しても、I−L特性が2点間でうねり変動していれば、期待される目標光出力レベルVpoに達しない。そこで、記憶部19で記憶している光出力レベルVpoと基準レベルVcontのテーブル値から、目標の光出力レベルVpoに最も近い前後の光出力レベルVpo値を求め、この前後の光出力レベルVpo値から求める基準レベルVcontを算出することで、I−L特性にうねり変動があっても、目標の光出力レベルVpoを設定することが可能である。以下に目標の光出力レベルVpoを達成するための目標の基準レベルVcontの算出式を示している。
目標の基準レベルVcont={(Vcont2―Vcont1)/(Vpo2−Vpo1)}×(Vpo−Vpo1)+Vpo1
式中のVpo1はテーブル内で目標Vpoに最も近い小さい値、Vcont1はその時の値、Vpo2はテーブル内で目標Vpoに最も近い大きい値、Vcont2はその時の値である。
本実施例は、印刷開始直前に実行する場合について述べたが、半導体レーザーの場合は、周囲の温度や長期的な使用によって、徐々にI−L特性が変化する。このため、上記の基準レベルVcontと光出力レベルVpoの関係をサンプリングするタイミングは、印刷直前ばかりではなく、機内温度やレーザーの通電時間のファクターでも実施することで、シェーディング時により精度の高い光出力値を得ることができる。
次に、光源を複数用いるマルチビーム走査の場合について述べる。
マルチビーム走査には、1チップの中に複数のビームを形成した半導体レーザーアレイや面発光レーザーがある。このようなレーザーを用いる場合、モニター用フォトダイオードは、1つしか使われていない。そこで、個々の半導体レーザーのI−L特性を記憶するために、それぞれに対応した複数の記憶部を設け、各記憶部に各半導体レーザーのI−L特性を記憶するために、時系列に実行することで、全ての半導体レーザーのI−L特性を把握することが可能となり、半導体レーザー毎に補正し、シェーディング時により精度の高い光出力値を得ることができる。
本発明は、レーザープリンタやデジタル複写機等、光走査装置を有する画像形成装置において、前記光走査装置の光源に用いられる半導体レーザーの光出力値をオープン制御で変化させる場合、前記半導体レーザーのI−L特性が非線形であっても目標値どおりの光出力値を得る場合に利用可能である。
1・・・感光体、2・・・帯電装置、3・・・レーザー光、4・・・光走査装置、5・・・現像装置、6・・・被記録媒体、7・・・転写装置、8・・・定着装置、9・・・半導体レーザー、10・・・集光レンズ群、11・・・ポリゴンミラー、12・・・走査レンズ、13・・・駆動装置、14・・・光センサ、15・・・制御部、16・・・バイアス電流供給部、17・・・駆動電流供給部、18・・・モニター用フォトダイオード、19・・・記憶部、20・・・比較部、21・・・演算処理部、22・・・A/Dコンバータ、23、24・・・D/Aコンバータ。

Claims (6)

  1. 変調信号に基づいて半導体レーザーを変調して発光させる半導体レーザー駆動装置において、
    前記変調信号に応じて変調された駆動電流を前記半導体レーザーに供給する駆動電流供給手段と、
    前記変調信号の有無に関わらず一定の電流を前記半導体レーザーに供給するバイアス電流供給手段と、
    前記半導体レーザーの駆動電流と前記半導体レーザーの光出力との関係を記憶する記憶手段と、
    前記半導体レーザーの光出力が所定の値になるように前記駆動電流を調整して走査に適用する基準駆動電流値を決定するオートパワーコントロール制御の光出力値以外に、光出力値を設定する場合に、前記記憶手段に記憶された前記半導体レーザーの複数のサンプリング設定値から、前記駆動電流供給手段の駆動電流値を決定する制御部を備えたことを特徴とする半導体レーザー駆動装置。
  2. 請求項1に記載の半導体レーザー駆動装置において、特定の通電時間間隔または温度変化ごとに、前記半導体レーザーの駆動電流と光出力の関係をサンプリングする構成になっていることを特徴とする半導体レーザー駆動装置。
  3. 請求項1または2に記載の半導体レーザー駆動装置において、前記光源が複数設けられ、各光源に対応して前記記憶手段が複数設けられていることを特徴とする半導体レーザー駆動装置。
  4. 請求項3に記載の半導体レーザー駆動装置において、特定の時間間隔または温度変化ごとに、複数の半導体レーザーの駆動電流と光出力の関係を時系列でサンプリングする構成になっていることを特徴とする半導体レーザー駆動装置。
  5. 半導体レーザーと、その半導体レーザーを駆動してレーザー光を出力する半導体レーザー駆動装置と、前記レーザー光を偏向して被走査面上に走査する光偏向手段を備えた光走査装置において、
    前記半導体レーザー駆動装置が請求項1ないし4のいずれか1項に記載の半導体レーザー駆動装置であることを特徴とする光走査装置。
  6. 感光体と、その感光体の表面を帯電する帯電装置と、半導体レーザーから出力されたレーザー光の走査により記録されるべき画像情報に対応した静電潜像を前記感光体上に形成する光走査装置と、前記静電潜像にトナーを付着してトナー像を形成する現像装置と、前記トナー像を被記録媒体上に転写する転写装置と、転写したトナー像を被記録媒体上に定着する定着装置を備えた画像形成装置において、
    前記光走査装置が請求項5に記載の光走査装置であることを特徴とする画像形成装置。
JP2009008859A 2009-01-19 2009-01-19 半導体レーザー駆動装置およびそれを備えた光走査装置ならびに画像形成装置 Pending JP2010165981A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009008859A JP2010165981A (ja) 2009-01-19 2009-01-19 半導体レーザー駆動装置およびそれを備えた光走査装置ならびに画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009008859A JP2010165981A (ja) 2009-01-19 2009-01-19 半導体レーザー駆動装置およびそれを備えた光走査装置ならびに画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010165981A true JP2010165981A (ja) 2010-07-29

Family

ID=42581903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009008859A Pending JP2010165981A (ja) 2009-01-19 2009-01-19 半導体レーザー駆動装置およびそれを備えた光走査装置ならびに画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010165981A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013226746A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Canon Inc 光走査装置、その制御方法及び制御プログラム並びに画像形成装置
CN103904542A (zh) * 2014-03-11 2014-07-02 厦门优迅高速芯片有限公司 一种可用于突发模式的激光驱动器双闭环控制方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04122656A (ja) * 1990-09-13 1992-04-23 Ricoh Co Ltd レーザ光量制御方式
JPH04320384A (ja) * 1991-04-19 1992-11-11 Nec Corp レーザ駆動制御装置
JPH10190101A (ja) * 1996-12-26 1998-07-21 Fuji Xerox Co Ltd 半導体レーザ駆動装置および画像記録装置
JP2000294871A (ja) * 1999-04-09 2000-10-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体レーザ制御方法および半導体レーザ制御装置
JP2003103833A (ja) * 2001-10-02 2003-04-09 Canon Inc 光ビーム記録装置
JP2005019546A (ja) * 2003-06-24 2005-01-20 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体レーザの送信制御回路
JP2005064132A (ja) * 2003-08-08 2005-03-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd レーザーダイオード駆動回路及びレーザーダイオード駆動方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04122656A (ja) * 1990-09-13 1992-04-23 Ricoh Co Ltd レーザ光量制御方式
JPH04320384A (ja) * 1991-04-19 1992-11-11 Nec Corp レーザ駆動制御装置
JPH10190101A (ja) * 1996-12-26 1998-07-21 Fuji Xerox Co Ltd 半導体レーザ駆動装置および画像記録装置
JP2000294871A (ja) * 1999-04-09 2000-10-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体レーザ制御方法および半導体レーザ制御装置
JP2003103833A (ja) * 2001-10-02 2003-04-09 Canon Inc 光ビーム記録装置
JP2005019546A (ja) * 2003-06-24 2005-01-20 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体レーザの送信制御回路
JP2005064132A (ja) * 2003-08-08 2005-03-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd レーザーダイオード駆動回路及びレーザーダイオード駆動方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013226746A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Canon Inc 光走査装置、その制御方法及び制御プログラム並びに画像形成装置
CN103904542A (zh) * 2014-03-11 2014-07-02 厦门优迅高速芯片有限公司 一种可用于突发模式的激光驱动器双闭环控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5016853B2 (ja) 画像形成装置及びレーザ光量補正方法
US8957932B2 (en) Exposure apparatus and image forming apparatus
JP5754955B2 (ja) 画像形成装置
US20100150591A1 (en) Image forming apparatus and image forming method
US8922613B2 (en) Light beam scanning device that performs high-accuracy light amount control, method of controlling the device, storage medium, and image forming apparatus
JP6429496B2 (ja) 画像形成装置
JP4960786B2 (ja) 画像形成装置、走査光学装置、及びそれらの制御方法
US8724163B2 (en) Optical scanning apparatus, light power control method, and image forming apparatus for adjusting drive current supplied to the light source
JP5672845B2 (ja) 半導体レーザ駆動装置及び画像形成装置
JP2010165981A (ja) 半導体レーザー駆動装置およびそれを備えた光走査装置ならびに画像形成装置
JP5053204B2 (ja) 半導体集積回路装置、半導体集積回路装置を用いた光走査装置及び戻り光識別方法並びに光走査装置を用いた画像形成装置
US7535939B2 (en) Optical power control apparatus, optical beam scanning apparatus, image forming apparatus, and optical power control method
JP2008112144A (ja) 画像形成装置及びその制御方法
US8907999B2 (en) Electrophotographic image forming apparatus
US8933979B2 (en) Electrophotographic-type image forming apparatus
JP2008094084A (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP2008012852A (ja) 画像形成装置
US9268253B2 (en) Image forming apparatus with light amount control
US8593495B2 (en) Image forming apparatus that forms image by scanning photosensitive member with multiple beams
JP6467461B2 (ja) 画像形成装置および露光装置
US20140368596A1 (en) Exposure apparatus and image forming apparatus
JP2010167587A (ja) 画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体
JP4374936B2 (ja) 光量制御装置及び画像形成装置
JP3608283B2 (ja) 発光素子制御装置及び画像露光装置
JP7008045B2 (ja) 画像形成装置および露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120615

A977 Report on retrieval

Effective date: 20121017

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20130205

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20130604

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02