JP2010165202A - 情報処理装置及びファイル高速読み出し方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のアプリケーションプログラムの初期化時間を短縮してナビゲーション装置を高速に起動することが可能な「情報処理装置及びファイル高速読み出し方法」を提供すること。
【解決手段】複数のアプリケーションプログラムを起動する情報処理装置は、ファイルを所定の管理単位毎に管理するファイル管理テーブルのデータを格納した磁気記憶装置と、磁気記憶装置よりアクセス速度の速い半導体記憶装置と、磁気記憶装置及び半導体記憶装置を制御するディスク管理制御部と、を備える。ディスク管理制御部は、複数のアプリケーションプログラムが初期化を行う前に、アプリケーションプログラムの初期化に必要な初期化ファイルの情報を取得し、初期化ファイルの情報により指定されたファイルを磁気記憶装置から読み出して半導体記憶装置に格納する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数のアプリケーションプログラムを有するシステムの起動の高速化に有用な情報処理装置に関する。
車載用のナビゲーション装置では、外部記憶装置として主にハードディスクドライブ(HDD)が使用されている。このHDDは、電源投入後、HDDに格納されたデータの読み込みができるようになるまで数秒(2〜3秒)程度を要している。さらにその後、ハードディスクの内容を解析するために4〜5秒程度を要し、解析結果に基づいてナビゲーション装置が起動し、データを読み始め、所要の地図情報等が画面に表示されるまでに15秒程度要している。
このようなHDD内には、地図データベースの他にもユーザーが設定したデータや、他の車載機器(FM/AMチューナーやCDプレーヤー等のオーディオ機器、DVDプレーヤーやTV受信機等のオーディオ/ビデオ機器など)に関連した各種のデータ等が格納されている。このため、ナビゲーション装置の起動時に必要なデータをHDDから読み込めるようになる時間が遅れると、それに応じて当該装置の起動時間が遅延することになる。
HDDのような二次記憶媒体からのファイルデータの読み出し時間を最少にする技術として、特許文献1には、二次記憶媒体のトラック上で物理的に連続配置されていないファイルデータを連続するように再配置して二次記憶媒体に記録する技術が記載されている。
特開2000−10830号公報
上述したように、HDDに記憶されているファイルを物理的に連続配置することにより、ファイルの読み出しを高速化するようにしている。このようにHDDに記録するファイルを連続配置することにより、例えば、一つのアプリケーションプログラムの初期化やファイルのアクセスを高速化することができる。
しかし、通常、ナビゲーション装置では、上記したようにナビゲーションだけではなくオーディオやテレマティクスなどのアプリケーションが含まれている。これらのアプリケーションプログラムは、ナビゲーション装置を起動した後、各アプリケーションプログラムが初期化を行うことにより使用可能となる。
この複数のアプリケーションの初期化の処理をするときに、HDDにアクセスが集中してしまい初期化処理の時間がかかってしまう。また、初期化に必要なファイルがHDDのセクタ順に記録されているとは限らず、物理的に離れた位置にファイルが記録されている場合にはシーク時間がかかり、各アプリケーションの初期化処理時間がかかることによりシステム全体としての起動時間が遅延することになる。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑みなされたものであり、複数のアプリケーションプログラムの初期化時間を短縮してナビゲーション装置を高速に起動することが可能な情報処理装置及びファイル高速読み出し方法を提供することを目的とする。
上述した従来技術の課題を解決するため、本発明の基本形態によれば、複数のアプリケーションプログラムを起動する情報処理装置であって、ファイルを所定の管理単位毎に管理するファイル管理テーブルのデータを格納した磁気記憶装置と、前記磁気記憶装置よりアクセス速度の速い半導体記憶装置と、前記磁気記憶装置及び半導体記憶装置を制御するディスク管理制御部と、を備え、前記ディスク管理制御部は、前記複数のアプリケーションプログラムが初期化を行う前に、当該アプリケーションプログラムの初期化に必要な初期化ファイルの情報を取得し、当該初期化ファイルの情報により指定されたファイルを前記磁気記憶装置から読み出して前記半導体記憶装置に格納することを特徴とする情報処理装置が提供される。
この形態に係る情報処理装置において、前記ディスク管理制御部は、前記初期化ファイルの情報により指定されたファイルのファイル構成を前記磁気記憶装置内に格納されている前記ファイル管理テーブルを参照して取得し、前記磁気記憶装置に格納されている前記管理単位に分割された各ファイルにアクセスする順序を物理的に近い順序にするようにしてもよく、前記ディスク管理制御部は、前記初期化ファイル毎に前記磁気記憶装置から取得した前記管理単位に分割された各ファイルを前記半導体記憶装置に連続して格納するようにしてもよく、前記各アプリケーションプログラムは、前記半導体記憶装置に保存された初期化ファイルを用いて初期化処理を行うようにしてもよい。
本発明の情報処理装置によれば、初期化処理に必要なファイル情報をアプリケーションプログラムから取得し、ハードディスクがアクセス可能になった後、各アプリケーションプログラムが初期化処理を行う前に、ハードディスクから必要なファイルを取得してアクセス時間が速いRAMに保存している。これにより、各アプリケーションプログラムが初期化処理を行うときにはRAMに保存された初期化ファイルを使用できるため、アクセスに時間のかかるハードディスクに格納されている初期化ファイルを使用する必要がなく、高速に初期化処理を行うことが可能となる。
また、ディスク管理制御部が取得した各アプリケーションプログラムで必要となるファイルに対して、ハードディスクにアクセスする順序を物理的に近いファイルの順序にするように調整している。これにより、ディスク管理制御部がハードディスクにアクセスする時間を短縮することができ、各アプリケーションの初期化処理が行われる前に必要な初期化ファイルを取得することが可能となる。
また、本発明の他の形態によれば、上記の形態に係る情報処理装置において実施されるファイル高速読み出し方法が提供される。その一形態に係るファイル高速読み出し方法は、ファイルを所定の管理単位毎に管理するファイル管理テーブルのデータを格納した磁気記憶装置と、前記磁気記憶装置よりアクセス速度の速い半導体記憶装置と、前記磁気記憶装置及び半導体記憶装置を制御するディスク管理制御部とを備えた情報処理装置において実施されるファイル高速読み出し方法であって、前記ディスク管理制御部は、複数のアプリケーションプログラムが初期化を行う前に、当該アプリケーションプログラムの初期化に必要な初期化ファイルの情報を取得するステップと、取得した初期化ファイルの情報により指定された初期化ファイルを前記磁気記憶装置から読み出すステップと、読み出した初期化ファイルを前記半導体記憶装置に格納するステップと、を有する。
また、この形態に係るファイル高速読み出し方法において、前記初期化ファイルの情報を取得するステップと前記初期化ファイルを前記磁気記憶装置から読み出すステップの間に、前記初期化ファイルの情報により指定されたファイルのファイル構成を前記磁気記憶装置内に格納されている前記ファイル管理テーブルを参照して取得するステップと、前記磁気記憶装置に格納されている前記管理単位に分割された各ファイルにアクセスする順序を物理的に近い順序に並べ替えるステップと、を有するようにしてもよく、前記読み出した初期化ファイルを前記半導体記憶装置に格納するステップは、前記初期化ファイル毎に前記磁気記憶装置から取得した前記管理単位に分割された各ファイルを前記半導体記憶装置に連続して格納するステップであるようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 図1における情報処理装置の機能ブロック図である。 図1におけるHDD内に構築されるFATファイルシステムの構造を示す図である。 図1の情報処理装置において行うファイル高速読み出し処理の一例を示すフローチャートである。 高速読み出し処理における初期化ファイルの作成を説明する図(その1)である。 高速読み出し処理における初期化ファイルの作成を説明する図(その2)である。 高速読み出し処理における初期化ファイルの作成を説明する図(その3)である。
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置50のブロック構成図を示している。また、図2は、情報処理装置50における機能を説明する図である。本実施形態では、本発明に係る情報処理装置50を車載システムに適用した場合を示している。
本実施形態に係る情報処理装置50は、基本的には、車載システム全体で共有される外部記憶装置として機能するハードディスクドライブ(HDD)10と、このHDD10のデータ管理を行うマイクロコンピューター(マイコン)20とを備えて構成されており、さらにこの構成に、HDD10及びマイコン20にそれぞれ所要の電源電圧を供給する電源30が付加されている。
マイコン20は、システム制御部(中央処理演算装置(CPU))22と、読み出し専用メモリ(ROM)23と、ランダムアクセスメモリ(RAM)24と、HDD管理制御部25と、電源制御部26とを備えており、マイコン20内の伝送路(内部バス27)を介して各機能ブロック22〜26が相互に接続されている。これにより、各機能ブロック22〜26間でデータや制御信号等の授受が行われるようになっている。
また、マイコン20のシステム制御部22には、マイコン外部の伝送路(外部バス40)を介して、起動対象のシステムを構成する各車載機器(図示の例では、ナビゲーションユニット41、オーディオユニット42、テレマティクスユニット43)が接続されている。
HDD10には、図示のように各車載機器41〜43に関連した地図データやオーディオデータが格納されており、さらにユーザーが設定した情報(ユーザ設定データ)等も格納されている。これらのデータは、起動対象のシステム(この場合、ナビゲーションユニット41、オーディオユニット42、テレマティクスユニット43)の起動時に必要なデータ(例えば、電源投入時に最初に実行されるプログラム等)を含んでおり、後述するようにWindows(登録商標)の管理下で使用される一般的なファイルシステムであるFAT(File Allocation Table)ファイルシステムの構造に従って格納されている。
マイコン20においてシステム制御部22は、本装置50全体を制御するものであり、ROM23から読み出したプログラムを実行することで、各アプリケーションに対する起動指示をしたり、HDD管理制御部25にHDD10の制御を行わせたりする。
HDD管理制御部25は、HDD10に格納したファイルへのアクセス、ファイルの削除、HDDへのファイルの新規作成などを管理する機能を担っている。特に本発明に関連する処理として、HDD管理制御部25は、アプリケーションプログラムの初期化が行われる前に各アプリケーションプログラムからそれぞれ初期化に必要なファイルを取得し、ハードディスクにアクセスして必要なファイルをRAM24にコピーする。
ROM23には、システム制御部22やHDD管理制御部25が行う処理を規定したプログラムが格納されている。RAM24は、システム制御部22やHDD管理制御部25が各種処理を行う際に使用するワーク用メモリである。
要求電源制御部26は、システム制御部22からの制御に基づいて電源30をオン/オフ制御するためのブロックである。電源30は、オン状態とされたときに、HDD10とマイコン20内の各機能ブロックにそれぞれ所要の電源電圧を供給する。
図2は、図1の情報処理装置50における機能を説明する図である。図2(a)は、アプリケーションプログラムの初期化についての処理機能を起動時間に着目して説明するブロック構成図であり、図2(b)は、各機能ブロック間の情報の授受を示すソフトウエア構成図である。
図2(a)のブロック構成図において、HDD管理制御部25はナビゲーションユニット(ナビ)41、オーディオユニット(オーディオ)42、テレマティクスユニット(テレマ)43などのアプリケーションプログラムから初期化に必要となるファイルの情報を各アプリケーションが初期化を行う前に取得する。取得した各アプリケーションプログラムの初期化に必要なファイルを、HDD10にアクセス可能になった時点でHDD10にアクセスして各初期化ファイルに関する情報をFATファイルシステムから取得する。このHDD10にアクセス可能になる時間は、各アプリケーションが初期化処理を開始する時間よりも先である。
取得した情報を基にしてHDD10に管理単位に分割された各初期化ファイルにアクセスする順序を決定してHDDアクセスリストを作成し、HDD管理制御部25が管理するメモリ(不図示)に保存する。このHDDアクセスリストの順序に従ってファイルを取得し、RAM24上に初期化ファイルを保存しておく。
システム制御部22から各アプリケーション(41,42,43)に対して起動指示がされると、各アプリケーション(41,42,43)は初期化処理を行って各プログラムを起動させる。この初期化処理において必要となる初期化ファイルは、RAM24に保存された初期化ファイルを使用する。
上記したように、HDD管理制御部25は、HDD10にアクセスして初期化ファイルに関する情報を取得するが、この情報はHDD10内に保有する一般的なファイルシステムであるFATファイルシステムから取得する。
ここで、FATファイルシステムについて簡単に説明する。FATファイルシステムでは、ハードディスクを「クラスタ」と呼ばれる論理単位に分割し、データサイズに応じてこのクラスタを1つもしくは複数割り当てることでファイルを実現している。このとき、あるファイルを構成しているのはどのクラスタか、あるクラスタは現在使用中か、又は未使用かといった情報を、管理領域であるFATに記録して管理する。ファイルを構成するクラスタは物理的に必ずしも連続して配置されているとは限らない。そのため、どのクラスタの順にアクセスするかによってファイル読み出しの速度が影響を受けることになる。
図3は、HDD10内に構築されるFATファイルシステムの構造を示したものであり、一つのパーティション内の論理レイアウトの一例を概念的に示している。BPB(BIOS Parameter Block)にはHDDのフォーマットに関する各種情報が示されている。BPBに続いて、FAT0領域及びFAT0と同一の内容が記録されるFAT1領域が配置されている。FAT1領域に続いて、各ファイルをなすクラスタの先頭アドレスやファイルサイズなどの情報を示すルートディレクトリ領域があり、これに続いて、ファイル領域が配置され、クラスタを単位とするファイルデータが記憶される。
このような構造を有したFATファイルシステムにおいて、例えば、ファイル領域内のファイルAを読む場合には、以下の手順のようにHDD10へのアクセスが発生する。
先ず、MBR(Master Boot Record)のパーティション・テーブルから、HDD10内の分割された領域(例えばパーティション0〜3)の分割情報を読む。次に、その分割情報に基づいて該当するパーティションの論理セクタ0(LBA0)を解析し、そのBPBから当該パーティションの内容情報を読む。
次に、その内容情報に基づいて論理セクタp(LBAp)を解析し、ルートディレクトリを読んで該当するファイル名を探す。次に、論理セクタm(LBAm)を解析してFAT0テーブルを参照し、該当するファイルAが実際にはHDD10上のどの位置(アドレス)に格納されているかを特定する。最後に、論理セクタq(LBAq)を解析し、該当するファイルAのデータを読む。
図3に示すFATファイルシステムの構造から分かるように、ファイルAが書き換えられると、その書き換え後のファイルAのHDD10上での位置(アドレス)やサイズが更新されるため、その更新により、ルートディレクトリやFAT(FAT0)テーブルのどの部分を読むべきかが変わってくる。また、ファイルが書き換えられたり移動したりすることによりFATテーブルの内容も書き換えられることになる。
以下に、情報処理装置50が行うファイル高速読み出し処理について図4から図7を参照しながら説明する。
図4は、情報処理装置50が実施するファイル高速読み出し処理を示すフローチャートであり、図5から図7はファイル高速読み出し処理に従った初期化ファイルの作成を説明する図である。
まず、図4のステップS11において、各アプリケーションプログラムにおいて初期化のときに必要となるファイルのファイル情報を取得する。この初期化に必要なファイルは、予め既知であるときにはそのファイル情報をHDD管理制御部25のメモリ(不図示)に登録しておくようにしてもよい。また、情報処理装置50の電源をオンにして動作させて、各アプリケーションプログラムから初期化に必要なファイルの情報を取得するようにしてもよい。HDD管理制御部25はこのファイル情報をメモリに登録しておき、2度目以降装置の電源がオンされたときには登録されたファイル情報を使用する。
図5(a)は、アプリケーションが必要とする初期化ファイルを示している。ナビ41の初期化ファイルは「A」、オーディオ42の初期化ファイルは「B」、テレマ43の初期化ファイルは「C」である。
次のステップS12において、HDD管理制御部25は取得したファイル情報からHDD10にどのようにファイルが格納されているかを示すファイル格納状態テーブルを作成する。
各アプリケーションプログラムの初期化ファイルの情報(ファイル名)を取得したHDD管理制御部25は、上記したようにHDD10にアクセスして、各ファイルのサイズ及びファイルが格納されているクラスタの情報を読み込む。
図5(b)は、各初期化ファイルのファイル構造を示している。なお、本実施形態では、1クラスタに含まれるセクタ数は1であるものとする。図5(b)に示すように、初期化ファイル「A」はセクタ1とセクタ2に分割されて格納され、初期化ファイル「B」は、セクタ4からセクタ9に分割されて格納され、初期化ファイル「C」はセクタ3に格納されている。図5(c)は、これらの初期化ファイルの保存位置(セクタ)を示すファイル格納状態テーブルを示している。
次のステップS13において、図5(c)に示すようなファイル格納状態テーブルを基に、HDD10にアクセスする順序を決定する。ファイルアクセス順序は、HDD10のシーク時間が最も短くなるように、ハードディスクに格納されているファイルの物理的位置が近い順になるように決定する。
図5(b)及び(c)に示すように、初期化ファイル「A」はセクタ1及びセクタ2に分割されて格納されているので、セクタ1、セクタ2の順にアクセスする。初期化ファイル「B」はセクタ4から格納されており、セクタ3には初期化ファイル「C」が格納されている。よって、初期化ファイル「B」よりも初期化ファイル「C」のデータを先に読むほうが移動時間が短くなるため、次に読むセクタはセクタ3とする。初期化ファイル「B」はセクタ4からセクタ9まで連続して格納されているので、この順にアクセスする。
この結果、ハードディスクにアクセスする順は、図5(d)に示すように、セクタ1→セクタ2→セクタ3→セクタ4→セクタ5→セクタ6→セクタ7→セクタ8→セクタ9の順になる。
このように、初期化ファイル毎にHDD10にアクセスするとは限らず、物理的に近いセクタ順にアクセスするように調整する。
次のステップS14において、ステップS13で決定された順序に従って、必要な初期化ファイルをHDD10から取得する。
次のステップS15において、取得した初期化ファイルをRAM24に格納する。RAM24上ではファイル単位で管理する。1つのセクタはファイルの一部のデータであるため、ファイルのデータが断片的に埋まっていく。つまり、ファイル毎に必要なセクタのデータが保存され、連続したセクタの順にデータが保存されるとは限らない。図5(e)は、各ファイル(A,B,C)の構成をセクタ番号で示しており、括弧内の数字はHDD10にアクセスした順序を示している。図5(e)に示すように、セクタ1、セクタ2の順にアクセスしてナビ41に必要な初期化ファイル「A」を構成し、次にセクタ3にアクセスして、テレマ43に必要な初期化ファイル「C」を構成する。さらに、セクタ4からセクタ9の順にアクセスしてオーディオ42に必要な初期化ファイル「B」を構成する。
このステップS15までの処理は、HDD10へのアクセスが可能になった後で、各アプリケーションプログラムが初期化を行う前の段階で実施される。その後、各アプリケーションプログラムが初期化処理を行う。各アプリケーションプログラムは、初期化を行うときはHDD10にアクセスするのではなく、RAM24にアクセスし、保存されている初期化に必要なファイルを読み出して初期化処理を行う。
なお、上記処理の説明に使用した図5の例は、各アプリケーションに必要な初期化ファイルがHDD10に連続して格納されている場合であった。しかし、初期化ファイルがHDD10に連続して格納されているとは限らない。図6は、初期化ファイルが不連続にHDD10に格納されている場合の例を示している。
図6(b)に示すように、ナビ41に必要な初期化ファイル「A」は、セクタ1及びセクタ8に分割されて格納されている。オーディオ42に必要な初期化ファイル「B」は、セクタ4からセクタ7、及びセクタ9に分割されて格納されている。また、テレマ43に必要な初期化ファイル「C」は、セクタ3に格納されている。これらのFATデータから、図6(c)に示すようなファイル格納状態テーブルが生成される。
このファイル格納状態テーブルを参照して、HDD10にアクセスする順序を決定する。この場合も図5の場合と同様に、HDDアクセスリストは、セクタ1→セクタ2→セクタ3→セクタ4→セクタ5→セクタ6→セクタ7→セクタ8→セクタ9となる。
HDDアクセスリストに従ってHDD10からファイルを取得して図6(e)に示すようにRAM24に保存する。
図7は、初期化ファイルが不連続にHDD10に格納されている別の例を示している。
図7(b)に示すように、ナビ41に必要な初期化ファイル「A」は、セクタ1及びセクタ10に分割されて格納されている。オーディオ42に必要な初期化ファイル「B」は、セクタ3、セクタ6からセクタ9、及びセクタ11に分割されて格納されている。また、テレマ43に必要な初期化ファイル「C」は、セクタ4に格納されている。これらのFATデータから、図7(c)に示すようなファイル格納状態テーブルが生成される。
このファイル格納状態テーブルを参照して、HDD10にアクセスする順序を決定する。この場合のHDDアクセスリストは、セクタ1→セクタ3→セクタ4→セクタ6→セクタ7→セクタ8→セクタ9→セクタ10→セクタ11となる。
HDDアクセスリストに従ってHDD10からファイルを取得して図7(e)に示すようにRAM24に保存する。
以上、説明したように、本発明の情報処理装置50によれば、初期化処理に必要なファイル情報をアプリケーションプログラムから取得し、ハードディスクがアクセス可能になった後、各アプリケーションプログラムが初期化処理を行う前に、ハードディスクから必要なファイルを取得してアクセス時間が速いRAMに保存している。これにより、各アプリケーションプログラムが初期化処理を行うときにはRAMに保存された初期化ファイルを使用できるため、アクセスに時間のかかるハードディスクに格納されている初期化ファイルを使用する必要がなく、高速に初期化処理を行うことが可能となる。
また、HDD管理制御部25が取得した各アプリケーションプログラムで必要となるファイルに対して、ハードディスクにアクセスする順序を物理的に近いファイルの順序にするように調整している。さらに、FATファイルシステムで管理されているファイルのセクタが不連続となっている場合であっても、ファイルが存在するセクタを物理的に近い順序でアクセスするようにしている。これにより、HDD管理制御部25がハードディスクにアクセスする時間を短縮することができ、各アプリケーションの初期化処理が行われる前に必要な初期化ファイルを取得することが可能となる。
10…HDD(磁気記憶装置)、
22…システム制御部、
23…ROM、
24…RAM(半導体記憶装置)、
25…HDD管理制御部、
41…ナビゲーションユニット、
42…オーディオユニット、
43…テレマティクスユニット、
50…情報処理装置。

Claims (7)

  1. 複数のアプリケーションプログラムを起動する情報処理装置であって、
    ファイルを所定の管理単位毎に管理するファイル管理テーブルのデータを格納した磁気記憶装置と、
    前記磁気記憶装置よりアクセス速度の速い半導体記憶装置と、
    前記磁気記憶装置及び半導体記憶装置を制御するディスク管理制御部と、を備え、
    前記ディスク管理制御部は、前記複数のアプリケーションプログラムが初期化を行う前に、当該アプリケーションプログラムの初期化に必要な初期化ファイルの情報を取得し、当該初期化ファイルの情報により指定されたファイルを前記磁気記憶装置から読み出して前記半導体記憶装置に格納することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記ディスク管理制御部は、前記初期化ファイルの情報により指定されたファイルのファイル構成を前記磁気記憶装置内に格納されている前記ファイル管理テーブルを参照して取得し、前記磁気記憶装置に格納されている前記管理単位に分割された各ファイルにアクセスする順序を物理的に近い順序にすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記ディスク管理制御部は、前記初期化ファイル毎に前記磁気記憶装置から取得した前記管理単位に分割された各ファイルを前記半導体記憶装置に連続して格納することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記各アプリケーションプログラムは、前記半導体記憶装置に保存された初期化ファイルを用いて初期化処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. ファイルを所定の管理単位毎に管理するファイル管理テーブルのデータを格納した磁気記憶装置と、前記磁気記憶装置よりアクセス速度の速い半導体記憶装置と、前記磁気記憶装置及び半導体記憶装置を制御するディスク管理制御部とを備えた情報処理装置において実施されるファイル高速読み出し方法であって、
    前記ディスク管理制御部は、
    複数のアプリケーションプログラムが初期化を行う前に、当該アプリケーションプログラムの初期化に必要な初期化ファイルの情報を取得するステップと、
    取得した初期化ファイルの情報により指定された初期化ファイルを前記磁気記憶装置から読み出すステップと、
    読み出した初期化ファイルを前記半導体記憶装置に格納するステップと、
    を有することを特徴とするファイル高速読み出し方法。
  6. 前記初期化ファイルの情報を取得するステップと前記初期化ファイルを前記磁気記憶装置から読み出すステップの間に、
    前記初期化ファイルの情報により指定されたファイルのファイル構成を前記磁気記憶装置内に格納されている前記ファイル管理テーブルを参照して取得するステップと、
    前記磁気記憶装置に格納されている前記管理単位に分割された各ファイルにアクセスする順序を物理的に近い順序に並べ替えるステップと、
    を有することを特徴とする請求項5に記載のファイル高速読み出し方法。
  7. 前記読み出した初期化ファイルを前記半導体記憶装置に格納するステップは、
    前記初期化ファイル毎に前記磁気記憶装置から取得した前記管理単位に分割された各ファイルを前記半導体記憶装置に連続して格納するステップであることを特徴とする請求項6に記載のファイル高速読み出し方法。
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