JP2006313531A - ファイル管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ファイルの実データの消去とその消去に伴うアクセスパーフォーマンスの低下とをバランスさせたファイル管理システムを提供する。
【解決手段】本発明に係るファイル管理システムは、「データ未消去であるが、ファイルの書き込み要求があったときに優先して当該ファイルのデータを書き込むクラスタ」であることを示すクラスタ情報を記述する空きクラスタキューと、ファイルの削除要求に該当するデータの管理情報を削除させる手段と、管理情報が削除されたファイルを記憶しているクラスタのクラスタ情報を非優先入出力要求キュー又は前記空きクラスタキューの何れに記述するかを選択する手段と、この選択結果に応じて、クラスタ情報を非優先入出力要求キュー又は前記クラスタキューに設定する手段と、空きクラスタキューに設定されているクラスタ情報を所定の事象の発生時に優先入出力要求キューに送る手段と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ファイル管理システムに係り、とくに、コンピュータシステムに組み込まれた記憶装置の記憶媒体上のデータをファイルシステムの元で管理するファイル管理システムに関する。
一般に、コンピュータ又はコンピュータを用いたシステムにあっては、データを記憶装置に記憶させている。この記憶装置に記録されているデータを管理する方式はファイルシステムと呼ばれており、オペレーティングシステム(OS)の持つ機能の一つとして提供される。このため、オペレーティングシステム毎に異なるファイルシステムが用いられている。このファイルシステムにより、記憶装置にファイルやフォルダ(ディレクトリ)を作成したり、それらを移動したり、削除したりすることができるほか、データを記録する方式、管理領域の場所や利用方法などを定めている。
なお、ファイルシステムの概念には、記憶媒体に設けられた管理領域や管理情報を含めることもあるので、ここでは、ファイルシステムをそのような広義の意味に解釈する。また、記憶装置とはハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROMなどを指す。この記憶装置では、データは、複数のセクタ(例えば4セクタ)を1つのクラスタとしてクラスタ毎にブロック管理される。ファイルとは記憶装置に記録されたデータのまとまりを言う。オペレーティングシステムはデータをファイル単位で管理する。各ファイルは、このファイルの実際のコンテンツを構成するデータ(実データ)と、このデータを関する管理情報(ファイル管理情報)から成る。
ファイル管理システムに関する技術は、従来から種々の形態のものが開示されているが、例えば、特許文献1は、特にデータ消去に関する高速処理技術の1つについて開示している。
特開平11−15705号公報
従来のファイルシステムにおいてファイルを削除(消去)する場合、一般的には、ファイル管理情報のみが記憶装置の記録媒体から消去され、ファイルのデータ(実データ)は実際的には記録媒体のセクタに残していた。つまり、記録媒体のセクタが再び利用される、つまり新しいデータが上書きされるまでは、元の消去した筈のデータはそのまま残っているのである。このため、ハードディスクなどの記憶装置を廃棄する場合、個人情報や企業情報が廃棄した筈の記録装置から漏れる危険性があった。
このため、かかる情報漏れに対するセキュリティを意識したファイルシステムも知られている。このファイルシステムの場合、従来の一般的なファイルシステムでは消去する必要が無かったファイルの実データが格納されているセクタ自体を全て固定データで上書きすることで、消去するようにしている。このため、かかる消去作業の分だけ、ハードディスクなどの記録媒体へのアクセス頻度が高くなり、アクセスパーフォーマンスが低下していた。
そこで、本発明は、上述した従来のファイルシステムが直面する状況に鑑みてなされたもので、ファイルの実データの消去とその消去に伴うアクセスパーフォーマンスの低下とをバランスさせたファイル管理システムを提供することを目的とする。
本発明に係るファイル管理システムは、上記課題を解決するため、データと当該データの管理情報とから成るファイルをクラスタ毎に記憶装置に記憶させるときの前記ファイルの書き込み及び読み出しを管理するファイル管理システムにおいて、前記記憶装置との間でファイルの書込み及び読出しを担うドライバであって、当該書込みを優先的に行なうための優先入出力要求キュー及び非優先で行なうための非優先入出力要求キューに応答するドライバと、前記記憶装置における「データ未消去であるが、ファイルの書き込み要求があったときに優先して当該ファイルのデータを書き込むクラスタ」であることを示すクラスタ情報を記述する空きクラスタキューと、前記記憶装置に記憶したファイルの削除要求に該当するデータの管理情報を前記ドライバを介して削除させる管理情報削除手段と、この管理情報削除手段により管理情報が削除されたファイルを記憶しているクラスタのクラスタ情報を前記非優先入出力要求キューに設定するか又は前記空きクラスタキューに設定するかを選択するキュー選択手段と、このキュー選択手段の選択結果に応じて、前記削除要求されているデータのクラスタ情報を前記非優先入出力要求キュー又は前記空きクラスタキューに設定するキュー設定手段と、前記空きクラスタキューに設定されているクラスタ情報を所定の事象の発生時に前記ドライバの優先入出力要求キューに送るキュー管理手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係るファイル管理システムによれば、ファイルの実データの消去とその消去に伴うアクセスパーフォーマンスの低下とをバランスさせることができる。
なお、本発明で言う「ファイル」とは、ハードディスクやフロッピーディスク、CD−ROMなどの記憶媒体に記録されたデータのまとまりを言い、オペレーティングシステム(OS)によって管理されるデータの単位である。また、本発明で言う「ファイルシステム」とは、記憶装置に記録されているデータを管理する方式を言う。
本発明に係るファイル管理システムの実施形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る、記憶装置のデータをファイルシステムの元で管理する装置及びその方法を実施するファイル管理システムの概要を説明する図である。
このファイル管理システムで実行させるファイルシステムは、一例として、FAT(File Allocation Table)ファイルシステムであり、より具体的には、FATファイルシステムの代表的な1つであるDOS(Disk Operating System)ファイルシステムである。
このファイル管理システムは、図1に示すように、バス1を介してCPU(Central Processing Unit)2、ROM(Read-Only Memory)3、RAM(Random Access Memory)4、クロック発生器5、ホストPCI(Peripheral Component Interconnect)6、操作器7、及び表示器8が相互にデータ送受信可能に接続された構成を有する。さらに、ホストPCI6には、IDE(Integrated Drive Electronics)ドライバ9を介してHDD(Hard Disk Drive)10が接続されている。これにより、かかるファイル管理システムはパーソナルコンピュータによって構成されている。
なお、このファイル管理システムをより大型のコンピュータシステムを構成する場合、上述したホストPCI6、IDEドライバ9、及びHDD10の代わりに、バス1に接続されたIDEドライバと、このIDEドライバにIDEバスを介して接続されたHDDとを備えるようにしてもよい。
上述したファイル管理システムにおいて、CPU2は、ROM3から読み出したプログラムの実行することで、HDDに格納したファイル(データファイル)へのアクセス、そのファイルの削除、及びHDDへのファイルの新規作成などの管理をする中枢機能を担っている。ROM3は、CPU2で実行するプログラムデータ及び各種の固定データを記憶している。RAM4は、CPU2がファイル管理を実行する過程において、データを一時保管するメモリとして機能する。
このため、CPU2、ROM3、RAM4、クロック発生器5、ホストPCI6、IDEドライバ9、及びHDD10は、相互に協働して動作することで、機能的には、図2に示す如く、DOSファイルシステムを形成する。このうち、CPU2、ROM3、RAM4、及びクロック発生器5は、機能的には、システム制御部SC及びI/O(入出力)リクエストキュー管理部MGを形成する。
システム制御部SCは、その稼動に伴って、上述したファイルの管理のほか、本発明の特徴を成す、HDD10の空きクラスタのキューの管理及びIDEドライバ9へのI/Oリクエストキューの管理をも担う。I/Oリクエストキュー管理部MGは、システム制御部SCの管理の下で、IDEドライバ9へのI/Oリクエストの優先、非優先を管理する。
ホストPCI6は、バス1とIDEドライバ9との間でデータを交換するインターフェースとして機能する。IDEドライバ9はHDD10を駆動して当該HDDとの間でデータの入出力を行なう。HDD10は、ファイルデータを書き込み・読み出し可能に保管する。操作器7及び表示器8はマンマシンインターフェースと機能する。
次に、図2に示す機能ブロック図を用いて、DOSファイルシステムを説明する。
このDOSファイルシステムは、大別すると、図3に示すように、ブートセクタ、FAT1,2、及びルートディレクトリから成る3つのブロックで管理されるディスク構造を有する。
ブートセクタは、このディスクにOS(Operating System)が格納される場合、BIOS(Basic Input/Output System)によって参照されるブロックである。FAT1及びFAT2は、「File Allocation Table」と呼ばれるブロックであり、ファイルとして格納されたデータが、ディスクのクラスタ(ファイルシステムが認識するセクタをいくつかまとめたブロック)として、どのように構成されているのか示すテーブルである。さらに、ルートディレクトリは、このファイルシステムの木構造のトップ階層情報が格納されている部分である。
続いて、本実施例に係るDOSファイルシステムにおいて、HDD10に格納したファイルがどのようにアクセスされ、また、それが消去されるのかについて、その動作を説明する。
(アクセス動作)
DOSファイルシステムのアクセスを説明する。ここでは、説明の容易化のため、アクセスされるファイルがルートディレクトリに存在することとする。
まず、このDOSファイルシステムにおいて、システム制御部SCは、そのファイルパス情報からそのディレクトリ情報を取得しようとする。アクセスされるファイルがルートディレクトリにあるので、ルートディレクトリからアクセスするファイルのディレクトリ情報を得る。
ディレクトリ情報は、図4に示すような構造になっている。ファイルとしてアクセスするのに重要なのは開始クラスタ番号情報である。このディレクトリ情報には、アクセス対象のファイルが書き込まれている最初のクラスタ番号が書かれている。システム制御部SCは、開始クラスタ番号を取得すると、対応するFATの情報を取得する。
FATには、ファイルがその次のクラスタに続く場合には、次のクラスタ番号が格納される。もし、FATにOxFFFのデータが書かれていた場合には、そのクラスタのデータが最終データとなる。
最終クラスタのデータで有効な範囲を特定するために、システム制御部SCはファイルサイズ情報を使用して最終クラスタのデータの有効範囲を特定する。例えば図5のFATにおいて、aaa.txtで示されるファイルのディレクトリ情報から開始クラスタ番号が010の場合は、その開始クラスタ番号010に対応するFAT番地にアクセスする。そのFAT番地にはクラスタ番号011が記載されているので、システム制御部SCは、次のクラスタ番号011に対応するFAT番地にアクセスする。そのFAT番地にはクラスタ番号012が記載されているので、次にクラスタ番号012のFAT番地にアクセスする。これを繰り返して、FATのクラスタ番号014にFFFが書かれているので、DOSファイルシステムは、いまサーチしているファイルのクラスタチェインがこの番地で終了していることを認識できる。
このようにして、システム制御部SCは、ファイルのクラスタがチェインしている情報を取得して、このチェイン情報に基づいて、HDD10に格納されている実際のデータにアクセスする。
(ファイル作成)
次に、DOSファイルシステムでファイルを新規に作成する動作を説明する。
いま、bbb.txtというファイルがルートディレクトリに作成されたとする。このDOSファイルシステムでは、まず、システム制御部SCがルートディレクトリで空きディレクトリエントリを探す。空きディレクトリエントリを見つけると、そのディレクトリエントリのファイル名の部分にbbbを、拡張子部分にtxtを、最新更新時刻と最新更新日付の部分にOSが用意しているシステム関数を使用して現在時刻と現在の日付を取得して書き込む。
次いで、システム制御部SCは、このファイルサイズから書き込みには2つのクラスタが必要であることを認識する。そこで、システム制御部SCは、空きクラスタ番号を管理するキューから空きクラスタを2つ取得する。ファイルの先頭に使用するクラスタ番号を2つの中から選び、そのクラスタ番号をディレクトリエントリ情報の開始クラスタ番号に書き込む。DOSファイルシステムは、使用するクラスタ番号に対応するFATの番地に、このファイルのチェイン情報を書き込む。
そして、実際のファイルデータを書き込むようにIDEドライバのI/Oリクエストキュー(後述する優先書き込みキュー)に書き込むセクタ番号と実データをセットし、I/Oリクエストを実行するように指示する。IDEドライバはI/Oリクエストが発行されているので、キュー情報から、実際のセクタに書き込みを行う。
実際のDOSファイルシステムの場合、システム制御部とIDEドライバとの間にはディスクキャッシュシステム等が絡むため、動作的には、より複雑になるが、ここでは簡略化して説明している。
(ファイル削除)
次にDOSのファイルシステムでファイルを削除する動作を説明する。いま説明の容易化のため、上述したaaa.txtファイルの削除を削除する場合について、図9、10を参照しながら説明する。
「aaa.txt」ファイルを削除するように指示を受けたDOSファイルシステムのシステム制御部SCは(図9、ステップS1)、そのディレクトリ情報を取得する。ディレクトリ情報の開始クラスタ番号が010である。このため、システム制御部SCは、FATテーブルを参照することで、図6に示すように、このファイルがクラスタ番号010→011→012→013→014のクラスタで成り立っていることを認識する。
そこで、システム制御部SCは、このクラスタに対応するFAT番地を空きブロックとして認識させるように空きブロック(つまり削除)を指示するデータを該当するFAT番地に書き込む(この場合には、0xFF0を書き込む)。次に、システム制御部SCは、空きブロック検索を高速化するために使用する、図7に示すフリーリストに、今回削除されたファイルで使用されていたクラスタ番号を追加する(ステップS2)。
このようにしてファイルが削除される。このため、HDD10の実際のファイルデータが格納されるクラスタには、データが残った状態となっている。この削除作業を終えた状態のFATを図7に示す。ここまでは、従来の削除動作と同じである。
このようにファイルを削除したにも関わらず、実際のデータがHDD10内に残っていることはセキュリティ上の問題も懸念される。そこで、本発明を実施した本実施例に係るDOSファイルシステムでは、削除動作に関して、更に以下のような処置を講じる。
この独特の削除動作に重要なキューの構成を説明する。
第1のポイントは図8のように空きクラスタのキューを3種類のキューに分けて管理することである。
この3種類のキューとは、
「データ消去済み空きクラスタキュー」(以下、第1の空きクラスタキューと呼ぶ)、
「データ未消去でファイル書き込み要求があったときに優先的にファイルを書き込む空きクラスタキュー」(以下、第2の空きクラスタキューと呼ぶ)、及び、
「データ未消去でデータを消す空きクラスタキュー」(以下、第3の空きクラスタキューと呼ぶ)
である。これらのキューはシステム制御部SCで管理される。
このうち、第1の空きクラスタキューは、実際に固定データで書き込まれており(データが消去されており)、この固定データ書込みにより空いていると認定されるクラスタ(ブロック)を管理するキューである。第2の空きクラスタキューは、新たなファイル書き込み要求があった場合に、そのファイルデータを優先的に割り当てるクラスタ(ブロック)を管理するキューである。つまり、かかるファイルデータの上書きによって、それまでのデータは消去される。第3のキューは、第2のキューで管理されないクラスタ(ブロック)を管理するキューであって、DOSファイルシステムが消去動作時に必ず消すクラスタ(ブロック)を管理するキューである。
第2のポイントは、図2の模式的に示すように、IDEドライバ9へのI/Oリクエストキューを、「優先I/Oリクエストキュー」と「非優先I/Oリクエストキュー」との2つのキューで構成することである。これらの「優先I/Oリクエストキュー」及び「非優先I/Oリクエストキュー」は、I/Oリクエストキュー管理部MGで管理される。
以上のキュー構成の元で、システム制御部SCは、以下のように動作する。図7に示すように、0xFF0が書き込まれたクラスタ、すなわち、開放されたクラスタに対して(図9、ステップS2)、システム制御部SCはランダムファンクション等を利用して、その開放クラスタを「第2の空きクラスタキュー」に積むかどうかを判定する(ステップS3)。この判定の結果が「第2の空きクラスタキュー」に積むとする場合には、そのクラスタを「第2の空きクラスタキュー」に積む(ステップS4)。しかしながら、判定結果が「第2の空きクラスタキュー」に積まないとする場合、そのクラスタは、IDEドライバ9への非優先I/Oリクエストキューに積まれる(ステップS5)。
この状態で、新たなファイル書き込み要求があった場合には(ステップS6)、「第2の空きクラスタキュー」に空きクラスタ情報があるため(ステップS7)、システム制御部SCは、このクラスタにファイルデータを優先的に書き込むように動作する(ステップS8)。具体的には、この要求をI/Oリクエストに変換し、そのI/Oリクエストをデータと共に優先I/Oリクエストキューに積む。
このため、前述のファイル作成時と同様に、I/Oリクエストキュー管理部MGは、この優先I/Oリクエストキューに積まれたキューに応答して、そのキューに対応したクラスタにデータを優先して書き込むように、優先書き込みキューをIDEドライバ9に送る。これにより、「第2の空きクラスタキュー」に積まれていたキューのクラスタには、新たなファイル書き込み要求に応じたファイルデータが上書きされる。このため、そのクラスタにそれまで残っていた過去のデータは削除され、新しいデータが書き込まれる。
その一方で、システム制御部SCは、タイマーなどを利用して、定期的に「第2の空きクラスタキュー」を監視する。具体的には、規定時間が経っても、この第2の空きクラスタキューが空にならないか否かを監視する(図10、ステップS11,S12)。この結果、新たなファイル書き込み要求が無いために空になっていない場合、システム制御部SCは、この「第2の空きクラスタキュー」に残っているキューに対応するクラスタに固定データを書き込む指示をするI/Oリクエストを作成し、I/Oリクエストキュー管理部MGの優先I/Oリクエストキューに積む(ステップS13)。なお、この規定時間の代わりに、電源を落とす動作がなされたときに、上述した「第2の空きリクエストキュー」の空判断及びその後の処置を実行するようにしてもよい。
IDEドライバ9は、優先I/Oリクエストキューに積まれるI/Oリクエストを優先的に処理し、ディスクに書き込む。優先I/Oリクエストキューが空になると、非優先I/Oリクエストキューをサーチし、そこにI/Oリクエストがあれば、それを処理する。ここにもタイマーTM(図2参照)を設けて、非優先I/Oリクエストキューが一定時間経っても空にならなかった場合には、I/Oリクエストキュー管理部MGが、非優先I/Oリクエストキューに残っているI/Oリクエストを優先I/Oリクエストキューに移してもよい。
以上のように、本実施例に係るDOSファイルシステムによれば、ファイルデータの削除とその削除に伴うアクセスパーフォーマンスの低下とをバランスさせて、セキュリティ及び耐久性を向上させたファイルシステム及びファイルの管理方法を提供することができる。
具体的には、ファイルデータの削除時において、「データ未消去でファイル書き込み要求があったときに優先して書き込まれる空きクラスタキュー」(第2の空きクラスタキュー)に積むか否かを適宜な方法で判断し、この第2の空きクラスタキューに積むクラスタについては、次のファイル書き込み時を利用して、そのクラスタのデータ削除と書き込みとを兼用するようにしている。
このため、削除要求のファイルのデータは、かなりに頻度で実際に削除される。その一方で、削除要求があったからといって、そのデータを直ぐには消すことはしないことから、特定のクラスタへのアクセス頻度を減らすことができる。ファイル書き込みが一定時間無い場合、その時間経過後に強制的に削除される。以上によって、ファイルデータの削除(消去)に伴うアクセスパーフォーマンスとセキュリティとをバランスさせることができる。とくに、電源オフのときに必ず、削除動作を行なうようにすれば、HDDの廃棄時にもセキュリティはより高まる。
また、第2の空きクラスタキューに積むクラスタを決めるのに、例えばランダムファンクションを利用することで、この第2の空きクラスタキューに積むクラスタの偏りを減らすことができる。逆に言えば、この第2の空きクラスタキューに積まないで、直ぐに削除するディスク内のクラスタへのアクセスを平均化することができる。このため、ディスクアクセスに関する耐久性も高まる。
さらに、図9のステップS3で示すように、ファイルデータの削除時において、削除対象のクラスタを「第2の空きクラスタキュー」に積むのか、直ぐに固定データを書き込んで削除するようにIDEドライバ9に指令するのかの判断を設けている。このような判断をしないで、全ての削除対象のクラスタを「第2の空きクラスタキュー」に積むと、ある特定のクラスタの使用頻度が上がる。このため、かかる判断によって、そのような特定のクラスタへのアクセスの偏りを防ぐこともできる、といえる。
なお、本発明は、上述した実施例において説明した構成のみに限定されるものではなく、当業者であれば、特許請求の範囲に記載の要旨を逸脱しない範囲で適宜に変形して実施することができるものである。
本発明に係るフィル管理システムを実施したコンピュータシステムの概要を示すブロック図。 フィル管理システムとしてのDOSファイルシステムを示すブロック図。 DOSファイルシステムのディスク構成を示す模式図。 ルートディレクトリ情報を説明する図。 FATを説明する図。 空きクラスタキューのチェインを説明する図。 FATを説明する図。 空きクラスタキューを説明する図。 システム制御の処理を例示する概略フローチャート。 システム制御の別の処理を例示する概略フローチャート。
符号の説明
2 CPU
6 ホストPCI
7 操作器
8 表示器
9 IDEドライバ(ドライバ)
10 HDD
SC システム制御部
MG I/Oリクエストキュー管理部
TM タイマー

Claims (8)

  1. データと当該データの管理情報とから成るファイルをクラスタ毎に記憶装置に記憶させるときの前記ファイルの書き込み及び読み出しを管理するファイル管理システムにおいて、
    前記記憶装置との間でファイルの書込み及び読出しを担うドライバであって、当該書込みを優先的に行なうための優先入出力要求キュー及び非優先で行なうための非優先入出力要求キューに応答するドライバと、
    前記記憶装置における「データ未消去であるが、ファイルの書き込み要求があったときに優先して当該ファイルのデータを書き込むクラスタ」であることを示すクラスタ情報を記述する空きクラスタキューと、
    前記記憶装置に記憶したファイルの削除要求に該当するデータの管理情報を前記ドライバを介して削除させる管理情報削除手段と、
    この管理情報削除手段により管理情報が削除されたファイルを記憶しているクラスタのクラスタ情報を前記非優先入出力要求キューに設定するか又は前記空きクラスタキューに設定するかを選択するキュー選択手段と、
    このキュー選択手段の選択結果に応じて、前記削除要求されているデータのクラスタ情報を前記非優先入出力要求キュー又は前記空きクラスタキューに設定するキュー設定手段と、
    前記空きクラスタキューに設定されているクラスタ情報を所定の事象の発生時に前記ドライバの優先入出力要求キューに送るキュー管理手段と、
    を備えたことを特徴とするファイル管理システム。
  2. 前記キュー管理手段は、
    前記所定の事象が発生したか否かを判断する第1の判断手段と、
    この第1の判断手段により前記所定の事象が発生したことが判断された場合、前記空きクラスタキューにクラスタ情報があるか否かを判断する第2の判断手段と、
    この第2の判断手段により前記クラスタキューにクラスタ情報があると判断された場合、この判断されたクラスタ情報を前記ドライバの優先入出力要求キューに送る優先削除指令手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のファイル管理システム。
  3. 前記キュー選択手段は、
    ランダムファンクションを利用して前記クラスタ情報を前記非優先入出力要求キューに設定するか又は前記空きクラスタキューに設定するかを選択する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のファイル管理システム。
  4. 前記第1の判断手段は、
    データの新たな書込みを判断する手段であって、このデータの新たな書込みを前記所定の事象とする、
    ことを特徴とする請求項2に記載のファイル管理システム。
  5. 前記第1の判断手段は、
    当該システムの稼動状態における一定期間を周期的に計測する手段であって、この一定期間が計測されたことを以って前記所定の事象とする、
    ことを特徴とする請求項2に記載のファイル管理システム。
  6. 前記第1の判断手段は、
    当該システムのシャットダウンを判断する手段であって、このシャットダウンを以って前記所定の事象とする、
    ことを特徴とする請求項2に記載のファイル管理システム。
  7. 前記ドライバは、
    前記非優先入出力要求キューにクラスタ情報が一定期間継続して在るか否かを判断する非優先判断手段と、
    この非優先判断手段により前記非優先入出力要求キューにクラスタ情報が一定期間継続して在ると判断された場合、このクラスタ情報を前記優先入出力要求キューに移し変える移し変え手段と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載のファイル管理システム。
  8. 前記記憶装置で実行される、前記削除要求されたファイルのデータの削除は、予め設定した固定データ又は新規の書込み要求に従うデータを上書きすることである、
    請求項2に記載のファイル管理システム。
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