JP2008107965A - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、プログラム記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光ディスクドライブ等のメディアドライブ装置(200)は、光ディスク7等の記録媒体におけるファイルシステムとして、通常どおり、実ファイルシステムを情報処理装置側(100)に提供する。情報処理装置側では、メディアドライブ装置から取得した実ファイルシステムを仮想ファイルシステムに変換し、この仮想ファイルシステムをアプリケーションで利用できるようにする。情報処理装置において仮想ファイルシステムのエミュレーターを実現する。
【選択図】図1
Description
図10においてホスト側は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)300であり、デバイス側として光ディスクドライブ400を示している。光ディスクドライブ400は光ディスク7に対して記録再生を行うデバイスである。
光ディスクドライブ400には、光ディスク7に記録再生アクセスとして物理ブロックアクセスを行うため、物理アドレス/論理アドレスの変換を行う論理/物理アドレス変換機能401が設けられる。
また光ディスクドライブ400には、光ディスク7上に構築されている実ファイルシステムに基づいた論理ブロックアクセスを行うための実ファイルシステムを提供する実ファイルシステム提供機能402が設けられる。(図面上、「ファイルシステム」を「FS」と表記する)
さらに光ディスクドライブ400には、実ファイルシステムと上記の仮想ファイルシステムの変換を行う仮想ファイルシステム提供機能403が設けられる。
また光ディスクドライブ400は、仮想ファイルシステムをSBP2コマンドで提供するホストI/O(Input/Output)提供機能404を備える。
一方、パーソナルコンピュータ300では、SBP2コマンドで仮想ファイルシステムベースのアクセスを実現するデバイスI/O提供機能301が設けられる。
即ちディスク7上の実ファイルシステムは、光ディスクドライブ400において仮想ファイルシステムに変換されてパーソナルコンピュータ300側に提供され、パーソナルコンピュータ300側では、仮想ファイルシステムをAPI(Application Program Interface)302に提供することで、アプリケーションが仮想ファイルシステムで光ディスク7に対するアクセスを行うことができるようにしている。
このため、光ディスクドライブ400として、コストの上昇や装置規模の拡大といった影響を与えてしまう。
また、コスト的、サイズ的な問題により、光ディスクドライブ側にその様な処理機能を搭載出来ないシステムでは、仮想ファイルシステムを提供する事は困難であり、ホスト側から見て単なるダイレクトアクセスドライブとして動作せざるを得ない。この場合汎用UDFドライバのみでは、特許文献2に記載されているとおり、アプリケーションに対して映像・音声が別ファイルとなった実ファイルシステムとして見えてしまう。
また、上記実ファイルシステム取得手段はファイルシステムドライバにより実現され、上記仮想ファイルシステム提供手段はミドルウエアにより実現される。
或いは、上記実ファイルシステム取得手段はファイルシステムドライバにより実現され、上記仮想ファイルシステム提供手段はファイルシステムフィルタドライバにより実現される。
或いは、上記実ファイルシステム取得手段と上記仮想ファイルシステム提供手段はファイルシステムドライバにより実現される。
或いは、上記実ファイルシステム取得手段と上記仮想ファイルシステム提供手段はミドルウエアにより実現される。
また本発明のプログラムは、情報処理装置に上記実ファイルシステム取得ステップと上記仮想ファイルシステム提供ステップを実行させるプログラムである。
また本発明のプログラム記録媒体は上記プログラムを記録した記録媒体である。
つまり本発明は、情報処理装置において仮想ファイルシステムのエミュレーターを実現するものといえる。
また、メディアドライブ装置に特別な処理を要求しないため、旧来のメディアドライブ装置を接続(搭載を含む)した情報処理装置においても、上記効果を得ることができる。
また本発明のプログラム、プログラム記録媒体によれば、上記効果を奏する情報処理装置、情報処理方法を実現できる。
[1.実施の形態のシステム概要]
[2.システム構成例]
[3.実ファイルシステムと仮想ファイルシステム]
[4.実装例]
図1に本発明の基本的な実施の形態のモデルを示してその構成概念を説明する。
図1ではホスト100とデバイス200を示している。デバイス200は、光ディスクドライブ等のメディアドライブ装置である。このデバイス200は、単なるダイレクトアクセスデバイスとして動作し、例えば光ディス7の論理セクタに対するI/Oを提供するものである。
このためデバイス200には、光ディスク7に対しての記録再生の際に物理ブロックアクセスを行うための物理アドレス/論理アドレスの変換を行う論理/物理アドレス変換モジュール201と、ホスト100からの論理アドレスによるアクセスに関してMMC(MultiMedia Command set)で送受信するホストI/O提供モジュール202を備える。MMCによるホスト100からの論理ブロックアクセスは、例えばATAPI(AT attachment packet interface)で行われる。
デバイスI/O提供モジュール101は、いわゆるストレージデバイスドライバとして上位から論理アドレス指定でアクセスされる読み書き命令を、SCSI(Small Computer System Interface)コマンドなどに変換し、ATAPIによりデバイス200に発行する。
実ファイルシステム提供モジュール102は、光ディスク7上に構築されている実ファイルシステムに基づいた論理ブロックアクセスを行うための実ファイルシステムを提供する。
仮想ファイルシステム提供モジュール103は、実ファイルシステムと仮想ファイルシステムの変換を行う。
即ちホスト100ではディスク7上の実ファイルシステムをデバイス200から取得した後、仮想ファイルシステム提供モジュール103により仮想ファイルシステムに変換する。そして仮想ファイルシステムをAPI(Application Program Interface)104に提供することで、アプリケーションが仮想ファイルシステムで、ダイレクトアクセスデバイスとしてのデバイス200に装填された光ディスク7に対するアクセスを行うことができるようにする。
なお、オプションとして、実ファイルシステム提供モジュール102が実ファイルシステムをAPI104に提供することも可能である。
カーネルモードのプロセッサアクセスモードで実行される、OS(Operating System)に組み込まれたソフトウェアコンポーネントで、アプリケーションにシステム標準のファイル入出力インターフェースを提供する。
ユーザーモードのプロセッサアクセスモードで実行される、ソフトウェアコンポーネント全般を指す。これには独自のファイル入出力インターフェースを提供するランタイムライブラリ、シェルインターフェースでのファイル入出力を提供するシェル拡張モジュール、またファイルシステムリダイレクタなどと組み合わせてシステム標準のファイル入出力インターフェースを提供可能なサービス/デーモンなどが含まれる。
カーネルモードのプロセッサアクセスモードで実行されるソフトウェアコンポーネントであるが、ターゲットとなる上記ファイルシステムドライバに対するファイル入出力要求をインターセプトする事が出来、その機能を拡張する事が出来る。
実施の形態のシステム構成例を図2に示す。なお、この情報処理システムはコンピュータシステムとして実現するほか、AV(Audio/Visual)システム、メディア記録再生システム等として広く適用できる。
図2の情報処理システムは、CPU(Central Processing Unit)1,I/Oブリッジ2、メインメモリ3,バスインターフェース4、ATAバス5、光ディスクドライブ6、ハードディスクドライブ12を有する。
この光ディスクドライブ6は、例えば高ビットレートのAVデータのリアルタイムでの記録又は再生が可能なドライブとされる。
そして光ディスクドライブ6は、例えば当該情報処理システムとなるコンピュータ装置等の筐体に内蔵される形態であってもよいし、別体とされて所定のインターフェースケーブル等により接続される形態であっても良い。
メディア入出力制御部10は、光学ピックアップ、スピンドル機構、サーボ機構、エンコーダ、デコーダ等を備え、実際に光ディスク7に対してのデータの記録/再生を行う。
コントローラ11は、図1に示した論理/物理アドレス変換モジュール201、ホストI/O提供モジュール202としての機能を備え、ホスト側であるCPU1からのコマンドに応じてメディア入出力制御部10での記録動作、再生動作を制御する。
キャッシュメモリ9は、光ディスク7から読み出されたデータのキャッシュ記憶を行うメモリである。
バスインターフェース8はホスト側となるCPU1との間のATAバス5を介したデータやコマンドの送受信を行う。
CPU1はI/Oブリッジ2を介してメインメモリ3に接続される。メインメモリ3は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリなどとしての記憶領域を有し、CPU1によって使用される。
またCPU1はバスインターフェース4を介してATAバス5に接続された光ディスクドライブ6やHDD(ハードディスクドライブ)12との間のコマンドやデータの送受信を行う。
あるいは、またCPU1は、HDD12に格納されているプログラム、衛星若しくはネットワークから転送され、図示しない通信部18で受信されてHDD12にインストールされたプログラム、または光ディスクドライブ6に装着された光ディスク7等のリムーバブル記録媒体から読み出されてHDD12にインストールされたプログラムを、メインメモリ3におけるRAMにロードして実行する。
そしてCPU1は、それらのプログラムに基づく処理結果を、必要に応じて、例えば、図示しないLCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される出力部から出力させたり、通信部から送信させたり、さらにはHDD12に記録させたり、光ディスクドライブ6において光ディスク7に記録させるなどの処理を行う。
そしてこれらのOSやアプリケーションとしてのプログラムは、当該システムに内蔵されている記録媒体としてのHDD12やメインメモリ3におけるROM等に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
また、OSとしては、例えば、Unix(登録商標)や、Linux、さらには、マイクロソフト社のWindows(登録商標)と呼ばれているもの、その他の任意のOSを採用することができる。
次に実ファイルシステムと仮想ファイルシステムについて説明する。
実ファイルシステムは、光ディスク7上の実ファイル(実際のファイル)を、例えばUDFにしたがって管理するもので、光ディスク7に対する、論理ブロック単位でのデータの読み書きを制御する。また、実ファイルシステムは、ファイルアロケーションマネージャを有し、効率的なファイル記録の制御や、光ディスク7上のファイルのアロケーション管理、ディフェクト処理、空き領域管理などを行う。
一例としては、例えばAVデータを記録した光ディスク7の実ファイルシステムにおいて別ファイルとされているビデオデータファイルとオーディオデータファイルをまとめて1つのファイルとして管理できるようにすることなどが想定される。
図3の右側は、実ファイルシステムにより管理されている実ファイルを示しており、図3の左側は、仮想ファイルシステムで管理される仮想ファイルを示している。
なお、以下において、「ディレクトリ」の後に続く英字等は、そのディレクトリのディレクトリ名を表す。同様に、「ファイル」の後に続く英字等は、そのファイルのファイル名を表す。またファイル名のうちの、ピリオド(.)に続く英字等は、ファイルの拡張子である。例えば拡張子"XML"は、XML(eXtensible Markup Language)のファイルであることを表す。また例えば拡張子"MXF"は、MXF(Material Exchange Format)のファイルであることを表す。
なお、ここでは、AVデータに関連するファイルとして、例えば、MXFのファイル(MXF File)を採用することとする。また、実ファイルシステムにより管理されている実ファイルとしてのMXFのファイルは、例えば、ビデオデータとオーディオデータとが別のファイルとされるMXF OP-Atomのファイルであるとし、仮想ファイルシステムにより管理され、外部に提供される仮想ファイルは、例えば、ビデオデータとオーディオデータとがインタリーブされて1つのファイルとされるMXF OP-1aのファイルであるとする。
インデックスファイルINDEX.XMLおよびINDEX.BUPは、光ディスク7に記録されている全てのクリップおよびエディットリストを管理するための管理情報等を含む。
なお、クリップは、例えば、1回の記録で光ディスク7に記録されたビデオデータ等のまとまったビデオデータと、そのビデオデータに対応するオーディオデータとのセットである。
また、エディットリストは、いわゆるノンリニア編集が行われたときの編集手順のリストである。例えばノンリニア編集において、あるファイルのAVデータがカット編集された場合には、そのファイルを特定する情報としてのファイル名や、イン点およびアウト点などの情報が、エディットリストに記録される。
なおインデックスファイルINDEX.BUPは、インデックスファイルINDEX.XMLのバックアップファイルである。
なお、ディスクインフォメーションファイルDISKINFO.BUPは、ディスクインフォメーションファイルDISCINFO.XMLのバックアップファイル(コピー)である。
ディスクメタファイルDISCMETA.XMLは、光ディスク7に記録されている全ての素材データに対するタイトルやコメント、さらに、光ディスク7に記録されている全てのビデオデータの代表となるフレームである代表画に対応するビデオデータのパス等の情報を含むファイルである。
すなわち、光ディスク7に記録された最初のクリップ#1の各データは、クリップディレクトリC0001のファイルとして管理され、2番目に光ディスク3に記録されたクリップ#2の各データは、クリップディレクトリC0002のファイルとして管理され、3番目に光ディスク3に記録されたクリップ#3の各データは、クリップディレクトリC0003のファイルとして管理されている。
図3の右側では、クリップディレクトリC0001には、クリップ#1を管理するファイルであるクリップインフォメーションファイルC0001C01.SMI、クリップ#1のビデオデータを含むファイルであるビデオデータファイルC0001V01.MXF、クリップ#1の8チャンネルのオーディオデータそれぞれのファイルである8つのオーディオデータファイルC0001A01.MXF・・・C0001A08.MXF、クリップ#1の低ビットレートのビデオデータを含むファイルであるローレゾデータファイルC0001S01.MXF、クリップ#1の素材データに対応する、例えばLTC(Longitudinal Time Code)とフレーム番号を対応させる変換テーブル等の、リアルタイム性を要求されないメタデータであるクリップメタデータを含むファイルであるクリップメタデータファイルC0001M01.XML、およびクリップ#1の素材データに対応する、例えばLTC等の、リアルタイム性を要求されるメタデータであるフレームメタデータを含むファイルであるフレームメタデータファイルC0001R01.BIMが配置されている。
なお、図3の右側の他のクリップディレクトリC0002とC0003にも、クリップ#2と#3について、それぞれ、クリップディレクトリC0001と同様のファイルが配置されている。
すなわち、光ディスク7に記録されたクリップの1回目の編集結果を示すエディットリスト#1は、エディットリストディレクトリE0001のファイルとして管理され、2回目の編集結果を示すエディットリスト#2は、エディットリストディレクトリE0002のファイルとして管理され、3回目の編集結果を示すエディットリスト#3は、エディットリストディレクトリE0003のファイルとして管理され、4回目の編集結果を示すエディットリスト#4は、エディットリストディレクトリE0004のディレクトリのファイルとして管理されている。
例えば、クリップ#1を対象とした編集が行われると、クリップメタデータファイルC0001M01.XMLに含まれるクリップメタデータから、編集後の素材データに対応する部分が抽出され、それらを用いて、編集後の素材データを1クリップとする新たなクリップメタデータが再構成され、エディットリスト用クリップメタデータファイルとして管理される。すなわち、編集後の素材データには、編集後の素材データを1クリップとする新たなクリップメタデータが付加され、そのクリップメタデータが1つのエディットリスト用クリップメタデータファイルとして管理される。従って、エディットリスト用クリップメタデータファイルは、編集毎に生成される。
なお、図3の右側の他のエディットリストディレクトリE0002・・・E0004にも、エディットリスト#2・・・#4について、それぞれ、エディットリストディレクトリE0001と同様のファイルが配置されている。
即ち図3の左側では、ディレクトリClipに、図3の右側のディレクトリC0001,C0002,C0003にあるクリップのデータのファイルとして、それぞれ、ファイルC0001.MXF,C0002.MXF,C0003.MXFが設けられている。
即ち、図3の右側のディレクトリC0001では(ディレクトリC0002,C0003についても同様)、クリップ#1のデータが、そのクリップ#1のビデオデータを含むビデオデータファイルC0001V01.MXFと、クリップ#1の8チャンネルのオーディオデータそれぞれのオーディオデータファイルC0001A01.MXF・・・C0001A08.MXFに分けられている。
一方、仮想ファイルシステムでは、クリップのデータは、ビデオデータとオーディオデータとがインタリーブされて1つのファイルとされる。即ち上述したMXF OP-1aのファイルとされる。
即ちファイルC0001.MXFは、ディレクトリC0001のビデオデータファイルC0001V01.MXFのビデオデータと、オーディオデータファイルC0001A01.MXF・・・C0001A08.MXFのそれぞれの8チャンネルのオーディオデータとをインタリーブして配置したファイルである。
同様に、ディレクトリClipにあるファイルC0002.MXFは、ディレクトリC0002にあるクリップ#2のビデオデータとオーディオデータとがインタリーブされた1つのファイルであり、ファイルC0003.MXFは、ディレクトリC0003にあるクリップ#3のビデオデータとオーディオデータとがインタリーブされた1つのファイルである。
この例では、図3の左側のディレクトリClipには、クリップメタデータファイルC0001M01.XML,C0002M01.XML,C0003M01.XMLが配置されている。
ディレクトリClipのクリップメタデータファイルC0001M01.XMLは、クリップ#1のクリップメタデータファイルで、図3の右側のディレクトリC0001にあるクリップメタデータファイルC0001M01.XMLである。
同様に、ディレクトリClipのクリップメタデータファイルC0002M01.XMLは、クリップ#2のクリップメタデータファイルで、図3の右側のディレクトリC0002にあるクリップメタデータファイルである。さらに同様に、ディレクトリClipのクリップメタデータファイルC0003M01.XMLは、クリップ#3のクリップメタデータファイルで、図3の右側のディレクトリC0003にあるクリップメタデータファイルである。
この例では、ディレクトリEditには、ファイルE0001E01.SMIとE0001M01.XML、ファイルE0002E01.SMIとE0002M01.XML、ファイルE0003E01.SMIとE0003M01.XML、およびファイルE0004E01.SMIとE0004M01.XMLが配置されている。
図3の左側のディレクトリEditの中のファイルE0001E01.SMIとE0001M01.XMLは、それぞれ、図3の右側のエディットリスト#1のディレクトリE0001の中のファイルE0001E01.SMIとE0001M01.XMLである。
同様に、ディレクトリEditの中のファイルE0002E01.SMIとE0002M01.XMLは、エディットリスト#2のディレクトリE0002の中のファイルであり、ディレクトリEditの中のファイルE0003E01.SMIとE0003M01.XMLは、エディットリスト#3のディレクトリE0003の中のファイルであり、ディレクトリEditの中のファイルE0004E01.SMIとE0004M01.XMLは、エディットリスト#4のディレクトリE0004の中のファイルである。
この例では、図3の左側のディレクトリSubには、ローレゾデータファイルC0001S01.MXF,C0002S01.MXF,C0003S01.MXFが配置されている。
ディレクトリSubのローレゾデータファイルC0001S01.MXFは、クリップ#1のローレゾデータファイルで、図3の右側のディレクトリC0001にあるローレゾデータファイルC0001S01.MXFである。
同様に、ディレクトリSubのローレゾデータファイルC0002S01.MXFは、クリップ#2のローレゾデータファイルで、図3の右側のディレクトリC0002にあるローレゾデータファイルである。さらに同様に、ディレクトリSubのローレゾデータファイルC0003S01.MXFは、クリップ#3のローレゾデータファイルで、図3の右側のディレクトリC0003にあるローレゾデータファイルである。
実ファイルシステムで別ファイルで管理されるビデオデータとオーディオデータのMXF OP-Atomのファイルが、仮想ファイルシステムにおいて、ビデオデータとオーディオデータとがインタリーブされて1つのファイルとなっているMXF OP-1aのファイルとして外部に提供されるようにすることで、ユーザーやアプリケーションにおける取り扱いが容易になる。
例えば実ファイルシステムで管理され、別ファイルとなっているビデオデータとオーディオデータのMXF OP-Atomのファイルが、外部に提供される場合、例えばユーザーがクリップ#1を再生対象として指定して、アプリケーションに再生させるためには、ユーザーは、クリップ#1のビデオデータのファイルC0001V01.MXFと、クリップ#1のオーディオデータの8チャンネル分のファイルC0001A01.MXF・・・C0001A08.MXFを指定しなければならない。さらにアプリケーションは、ユーザーによって指定されたファイルC0001V01.MXFとファイルC0001A01.MXF・・・C0001A08.MXFの合計で9のファイルをオープンし、そのファイルハンドルを取得して、ビデオデータやオーディオデータの読み出しを行わなければならない。
これに対して仮想ファイルシステムによれば、クリップ#1のファイルC0001V01.MXFのビデオデータと、クリップ#1のファイルC0001A01.MXF・・・C0001A08.MXFの8チャンネル分のオーディオデータとが、1つのファイルC0001.MXFとして提供されるので、ユーザーは、再生対象として、1つのファイルC0001.MXFを指定すれば済み、さらにアプリケーションは、そのファイルC0001.MXFのファイルハンドルを取得して、データの読み出しを行うだけで済む。
例えば図3の例の仮想ファイルシステムでは、フィルタリングによって、バックアップのファイルINDEX.BUPおよびDISCINFO.BUPや、ディスクインフォメーションファイルDISCINFO.XML、クリップインフォメーションファイルC0001C01.SMI、フレームメタデータファイルC0001R01.BIMなどが、外部から見えないように隠蔽されている。
従って、例えば光ディスクドライブ6の内部だけで使用するファイルなどが、ユーザーの誤操作等によって削除され、または書き換えられることを防止することができる。さらに、ユーザに必要のないファイルが見えることにより、ユーザーが必要なファイルを探すときの妨げとなることを防止することができる。
上記のとおり、光ディスク7上の実ファイルシステムから仮想ファイルシステムを生成してアプリケーションに提供することで、光ディスク7に記録されたファイルを容易に扱うことができるようになる。
そしてこのためには図1で述べたようにホスト100(CPU1)におけるOSでは、実ファイルシステム提供モジュール102と仮想ファイルシステム提供モジュール103が用意される。
以下では、実ファイルシステム提供モジュール102と仮想ファイルシステム提供モジュール103の実装例について述べる。
ストレージデバイスドライバ32は図1で述べたデバイスI/O提供モジュール101として機能し、UDFドライバ33は実ファイルシステム提供モジュール102として機能する。
この場合、アプリケーション31には実ファイルシステムが提供されることになり、上述のような仮想ファイルシステムによる扱いは実現されない。
図5は実ファイルシステム提供モジュール102をファイルシステムドライバにより実装し、仮想ファイルシステム提供モジュール103をミドルウエアに実装する例である。
CPU1で機能するOSには、ストレージデバイスドライバ32、UDFドライバ33、ミドルウエア34が設けられる。
ストレージデバイスドライバ32は図1で述べたデバイスI/O提供モジュール101として機能し、ファイルシステムドライバであるUDFドライバ33は実ファイルシステム提供モジュール102として機能する。そしてミドルウエア34において仮想ファイルシステム提供モジュール103が実装される。
アプリケーション31からの光ディスクドライブ6への記録(Write)/再生(Read)の際のアクセス(アクセス要求やデータ送受信)は、ミドルウエア34、UDFドライバ33、ストレージデバイスドライバ32を介して行われる。
そしてこの場合、ミドルウエア34における仮想ファイルシステム提供モジュール103により、アプリケーション31に対して仮想ファイルシステムが提供されることで、アプリケーション31は、光ディスク7に対して上述のような仮想ファイルシステムによる扱いを実行できることになる。
CPU1で機能するOSには、ストレージデバイスドライバ32、UDFドライバ33、専用ファイルシステムフィルタドライバ35が設けられる。
ストレージデバイスドライバ32はデバイスI/O提供モジュール101として機能し、ファイルシステムドライバであるUDFドライバ33は実ファイルシステム提供モジュール102として機能する。そしてこの場合は、ファイルシステムフィルタドライバとして仮想ファイルシステム提供モジュール103として機能するように設計された専用ファイルシステムフィルタドライバ35が搭載される。
アプリケーション31からの光ディスクドライブ6への記録(Write)/再生(Read)の際のアクセスは、専用ファイルシステムフィルタドライバ35、UDFドライバ33、ストレージデバイスドライバ32を介して行われるが、専用ファイルシステムフィルタドライバ35において実装された仮想ファイルシステム提供モジュール103により、アプリケーション31に対して仮想ファイルシステムが提供される構造となる。
CPU1で機能するOSには、ストレージデバイスドライバ32、専用ファイルシステムドライバ36が設けられる。
ストレージデバイスドライバ32はデバイスI/O提供モジュール101として機能する。そしてファイルシステムドライバとして、実ファイルシステム提供モジュール102及び仮想ファイルシステム提供モジュール103を実装するように設計された専用ファイルシステムドライバ36が搭載される。
アプリケーション31からの光ディスクドライブ6への記録(Write)/再生(Read)の際のアクセスは、専用ファイルシステムドライバ36、ストレージデバイスドライバ32を介して行われるが、専用ファイルシステムドライバ36において実装された仮想ファイルシステム提供モジュール103により、アプリケーション31に対して仮想ファイルシステムが提供される構造となる。
CPU1で機能するOSには、ストレージデバイスドライバ32、ミドルウエア37が設けられる。
ストレージデバイスドライバ32はデバイスI/O提供モジュール101として機能する。そしてミドルウエア37において、実ファイルシステム提供モジュール102と仮想ファイルシステム提供モジュール103が実装される。
アプリケーション31からの光ディスクドライブ6への記録(Write)/再生(Read)の際のアクセスは、ミドルウエア37、ストレージデバイスドライバ32を介して行われるが、ミドルウエア37において実装された仮想ファイルシステム提供モジュール103により、アプリケーション31に対して仮想ファイルシステムが提供される構造となる。
図9(a)は仮想ファイルシステムのみが見えるようにした例である。
図9(b)は実ファイルシステムと、仮想ファイルシステムが別々に見えるようにした例である。
図9(c)は実ファイルシステムと仮想ファイルシステムが混合されて見えるようにした例である。
いずれの場合も、ユーザーからは仮想ファイルシステムを確認できる状態であることで、仮想ファイルシステムを用いたファイルアクセスに好適となる。例えば通常のAV再生には仮想ファイルシステムによるファイル指定が便利である。
また、図9(b)(c)のように実ファイルシステムも同時に見えるようにすることで、実ファイルシステムを用いた方が良い用途(例えばオーディオデータのみを再生するなど)を想定した場合に好適である。
また本発明のプログラム、プログラム記録媒体を用いることで、本発明の情報処理装置、情報処理方法の開発、実現、普及に好適である。
Claims (8)
- ファイルシステムを有する記録媒体に対して記録又は再生を行うメディアドライブ装置を接続して用いる情報処理装置において、
上記メディアドライブ装置から上記記録媒体のファイルシステムを取得する実ファイルシステム取得手段と、
上記ファイルシステム取得手段で取得したファイルシステムを、上記記録媒体上でのディレクトリ/ファイル構造とは異なるディレクトリ/ファイル構造の仮想ファイルシステムに変換し、アプリケーションプログラムに提供する仮想ファイルシステム提供手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 上記実ファイルシステム取得手段はファイルシステムドライバにより実現され、
上記仮想ファイルシステム提供手段はミドルウエアにより実現されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 上記実ファイルシステム取得手段はファイルシステムドライバにより実現され、
上記仮想ファイルシステム提供手段はファイルシステムフィルタドライバにより実現されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 上記実ファイルシステム取得手段と上記仮想ファイルシステム提供手段はファイルシステムドライバにより実現されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 上記実ファイルシステム取得手段と上記仮想ファイルシステム提供手段はミドルウエアにより実現されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- ファイルシステムを有する記録媒体に対して記録又は再生を行うメディアドライブ装置を接続して用いる情報処理装置の情報処理方法として、
上記メディアドライブ装置から上記記録媒体のファイルシステムを取得する実ファイルシステム取得ステップと、
上記ファイルシステム取得ステップで取得したファイルシステムを、上記記録媒体上でのディレクトリ/ファイル構造とは異なるディレクトリ/ファイル構造の仮想ファイルシステムに変換し、アプリケーションプログラムに提供する仮想ファイルシステム提供ステップと、
を備えたことを特徴とする情報処理方法。 - ファイルシステムを有する記録媒体に対して記録又は再生を行うメディアドライブ装置を接続して用いる情報処理装置に実行させるプログラムとして、
上記メディアドライブ装置から上記記録媒体のファイルシステムを取得する実ファイルシステム取得ステップと、
上記ファイルシステム取得ステップで取得したファイルシステムを、上記記録媒体上でのディレクトリ/ファイル構造とは異なるディレクトリ/ファイル構造の仮想ファイルシステムに変換し、アプリケーションプログラムに提供する仮想ファイルシステム提供ステップと、
を備えたことを特徴とするプログラム。 - ファイルシステムを有する記録媒体に対して記録又は再生を行うメディアドライブ装置を接続して用いる情報処理装置に実行させるプログラムを記録したプログラム記録媒体として、
上記メディアドライブ装置から上記記録媒体のファイルシステムを取得する実ファイルシステム取得ステップと、
上記ファイルシステム取得ステップで取得したファイルシステムを、上記記録媒体上でのディレクトリ/ファイル構造とは異なるディレクトリ/ファイル構造の仮想ファイルシステムに変換し、アプリケーションプログラムに提供する仮想ファイルシステム提供ステップと、
を備えたプログラムを記録したプログラム記録媒体。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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