JP2004110437A - 光ディスク書き込みシステム、方法、該システムのプログラム、及び該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
光ディスク書き込みシステム、方法、該システムのプログラム、及び該プログラムを記録した記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】光ディスクにおけるユーザにより指定された任意のファイル/ディレクトリなどの1単位を、読み取り専用として扱うことができるようにする。
【解決手段】CD−Rディスクなどの追記用マルチセッションディスクでの、前セッションまでに記録されているデータのうち、削除や変更をさせたくないファイル/ディレクトリについては、相当するディレクトリレコードの「システム用領域」に読み取り専用であることを示す情報を記録しておく。追記を行う場合、その読み取り専用であることを示す情報を発見すると、そのファイル/ディレクトリをインポートしないで、その読み取り専用であることを示す情報が発見されない場合のみ、そのディレクトリエントリによって表されるファイル、もしくはディレクトリをインポートする。
【選択図】 図9
【解決手段】CD−Rディスクなどの追記用マルチセッションディスクでの、前セッションまでに記録されているデータのうち、削除や変更をさせたくないファイル/ディレクトリについては、相当するディレクトリレコードの「システム用領域」に読み取り専用であることを示す情報を記録しておく。追記を行う場合、その読み取り専用であることを示す情報を発見すると、そのファイル/ディレクトリをインポートしないで、その読み取り専用であることを示す情報が発見されない場合のみ、そのディレクトリエントリによって表されるファイル、もしくはディレクトリをインポートする。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばCD−RやCD−RWなどの追記可能な光ディスクに対してデータの書き込みを行う光ディスク書き込みシステム、方法、該システムのプログラム、及び該プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、書き込み可能型光ディスク(例えばCD−R、CD−RWなど)に対してコンピュータデータ等を書き込む場合には、ISO9660やUDF(Universal Disk Format )などの論理フォーマット(ファイルシステム)が利用されている。上記UDF規格には、ファイルやディレクトリの削除・書換を制限する「許可条件ビット」が定義されており、任意のファイルを「読み取り専用」に設定することも可能である。一方、ISO9660規格には、前記のようなファイルやディレクトリの削除・書換を制限する仕様は定義されていない。
【0003】
近年、書き込み可能型コンパクトディスク環境では、UDFの普及が進みつつあるが、「互換性の高さ」などから、未だにISO9660フォーマットが広く用いられている。(特に配付用途)
また、近年、一枚の媒体上に「読み取り専用領域」と「書き込み可能領域」と持つ「ハイブリッド型コンパクトディスク」が普及の兆しを見せている。ハイブリッド型コンパクトディスクの読み取り専用領域には、予めアプリケーションソフトウェアなどが書き込まれている。また一般的にハイブリッド型コンパクトディスクは、1stセッションめが読み取り専用領域であるマルチセッションディスクであり、論理フォーマットはISO9660である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の方法では、以下のような課題がある。
ISO9660フォーマットディスクでは、マルチセッションにて追記する際、前セッションのデータを論理的に削除することが可能である。この削除とは、追記セッションのISO9660ファイルシステム部に前セッションデータへのリンク情報を書き込まないことによって、前セッションのデータはアクセス不可能になり、結果的にコンピュータ(OS)からは削除されたように見えることによるものである。また、前述のとおり、ISO9660規格にはファイルやディレクトリの削除・書換を制限する仕様は定義されていない。
これらのことは、ユーザが、誤って前セッションのデータを削除してしまう可能性があることを意味する。
【0005】
こうして誤って削除してしまった場合の被害は、特にハイブリッドディスクにおいて甚大である。なぜなら、ハイブリッドディスクでは、その読み取り専用領域に予め何らかの価値の高いデータが書き込まれた状態でユーザに販売・配布される場合が多い(例えばゲームソフトや動画コンテンツなど)が、前述のようにハイブリッドディスクは単純なISO9660マルチセッションディスクであるため、追記の際、これらせっかくの価値あるデータが、ユーザの操作ミスなどによって削除されてしまう可能性がある。
【0006】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたもので、以下の目的を有する。
第1の目的は、ユーザにより指定された任意のファイル/ディレクトリなどの1単位を読み取り専用として扱うことができる光ディスク書き込みシステム、方法、該システムのプログラム、及び該プログラムを記録した記録媒体を提供することである。
【0007】
第2の目的は、既存のISO9660規格から逸脱しない方法で、前セッションのファイル/ディレクトリを読み取り専用として扱う光ディスク書き込みシステム、方法、該システムのプログラム、及び該プログラムを記録した記録媒体を提供することである。
【0008】
第3の目的は、読み取り専用と判断された前セッションのファイルディレクトリを追記時にユーザが行う操作の対象とせず、これにより該ディレクトリ・ファイルに対する変更・削除などを行わせない光ディスク書き込みシステム、方法、該システムのプログラム、及び該プログラムを記録した記録媒体を提供することである。
【0009】
第4の目的は、読み取り専用と判断された前セッションのファイル/ディレクトリに対しては、追記時にユーザが該ファイル/ディレクトリに対して変更・削除などの操作を試みた場合、それを許可しない光ディスク書き込みシステム、方法、該システムのプログラム、及び該プログラムを記録した記録媒体を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有する。
請求項1記載の発明は、マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みとを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムであって、コンピュータ装置は、外部からの入力を受ける入力手段と、光ディスクにおける情報の記録に関する1単位に対して入力手段からの入力により読み取り専用であることを示す情報をドライブ装置に書き込ませ、ドライブ装置が光ディスクに対してデータの書き込みを行う際に、読み取り専用であることを示す情報が書き込まれた1単位に対して変更を伴う追記を行わないようドライブ装置を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明は、マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ドライブ装置とコンピュータ装置とが接続されてなり、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムであって、ドライブ装置が光ディスクに対してデータの書き込みを行う際に、コンピュータ装置は、光ディスクにおける各ファイル/ディレクトリの属性情報を示す領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないようドライブ装置を制御することを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明は、ISO9660フォーマットのマルチセッションで光ディスクに記録する光ディスク書き込みシステムであり、既に単数、もしくは複数セッションが記録されている光ディスクと、該光ディスクに対しデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御するコンピュータ装置と、該コンピュータ装置で動作して光ディスクへのデータ追記を制御する追記用ソフトウェアからなり、光ディスクへの追記の際は、該光ディスクにおける前セッションまでのファイル/ディレクトリ構造情報を該コンピュータ装置に一旦読み込むインポートを行う光ディスク書き込みシステムであって、光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないことを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明は、光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートすることを特徴とする。
【0014】
請求項5記載の発明は、光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しないことを特徴とする。
【0015】
請求項6記載の発明は、マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ドライブ装置とコンピュータ装置とが接続されてなり、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムであって、ドライブ装置が光ディスクに対してデータの書き込みを行う際に、コンピュータ装置は、光ディスクに書き込み済みの最新セッションに「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションに対しては、該セッションのファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないようドライブ装置を制御することを特徴とする。
【0016】
請求項7記載の発明は、ISO9660フォーマットのマルチセッションで光ディスクに記録する光ディスク書き込みシステムであり、既に単数、もしくは複数セッションが記録されている光ディスクと、該光ディスクに対しデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御するコンピュータ装置と、該コンピュータ装置で動作して光ディスクへのデータ追記を制御する追記用ソフトウェアからなり、光ディスクへの追記の際は、該光ディスクにおける前セッションまでのファイル/ディレクトリ構造情報を該コンピュータ装置に一旦読み込むインポートを行う光ディスク書き込みシステムであって、光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションに対しては、該セッションのファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないことを特徴とする。
【0017】
請求項8記載の発明は、光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションのファイル/ディレクトリに対しては、追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートすることを特徴とする。
【0018】
請求項9記載の発明は、光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションのファイル/ディレクトリに対しては、インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しないことを特徴とする。
【0019】
請求項10記載の発明は、マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムにおける光ディスク書き込み方法であって、
外部からの入力により読み取り専用であることを示す情報を光ディスクにおける情報の記録に関する1単位に対して書き込み、該書き込み後にはコンピュータ装置が、読み取り専用であることを示す情報が書き込まれた1単位に対して変更を伴う追記を行わないことを特徴とする。
【0020】
請求項11記載の発明は、マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ドライブ装置とコンピュータ装置とが接続されてなり、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムにおける光ディスク書き込み方法であって、外部からの入力により光ディスクにおける各ファイル/ディレクトリの属性情報を示す領域に「読み取り専用属性」を表す情報を書き込み、該書き込み後にはコンピュータ装置が、「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないようドライブ装置を制御することを特徴とする。
【0021】
請求項12記載の発明は、ISO9660フォーマットのマルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ISO9660フォーマットのマルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムにおける光ディスク書き込み方法であって、外部からの入力により光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報を書き込み、該書き込み後にはコンピュータ装置が、「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないようドライブ装置を制御することを特徴とする。
【0022】
請求項13記載の発明は、「読み取り専用属性」を表す情報を書き込んだ後、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートし、該インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しないことを特徴とする。
【0023】
請求項14記載の発明は、マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ドライブ装置とコンピュータ装置とが接続されてなり、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムにおける光ディスク書き込み方法であって、
外部からの入力により光ディスクに書き込み済みの最新セッションに「読み取り専用属性」を表す情報を書き込み、該書き込み後にはコンピュータ装置が、「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションに対しては該セッションのファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないようドライブ装置を制御することを特徴とする。
【0024】
請求項15記載の発明は、ISO9660フォーマットのマルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ISO9660フォーマットのマルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムにおける光ディスク書き込み方法であって、外部からの入力により光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報を書き込み、該書き込み後にはコンピュータ装置が、「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションに対しては、該セッションのファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないようドライブ装置を制御することを特徴とする。
【0025】
請求項16記載の発明は、「読み取り専用属性」を表す情報を書き込んだ後、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションのファイル/ディレクトリに対しては、追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートし、該インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しないことを特徴とする。
【0026】
請求項17記載の発明は、マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムのプログラムであって、コンピュータ装置に、外部からの入力を受けて読み取り専用であることを示す情報を光ディスクにおける情報の記録に関する1単位に対してドライブ装置に書き込ませる処理を実行させ、該書き込み後には、読み取り専用であることを示す情報が書き込まれた1単位に対して変更を伴う追記を行わない機能を実現させることを特徴とする。
【0027】
請求項18記載の発明は、マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ドライブ装置とコンピュータ装置とが接続されてなり、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムのプログラムであって、コンピュータ装置に、外部からの入力を受けて光ディスクにおける各ファイル/ディレクトリの属性情報を示す領域に「読み取り専用属性」を表す情報をドライブ装置に書き込ませる処理を実行させ、該書き込み後には、「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わない機能を実現させることを特徴とする。
【0028】
請求項19記載の発明は、ISO9660フォーマットのマルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ISO9660フォーマットのマルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムのプログラムであって、コンピュータ装置に、外部からの入力を受けて光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報をドライブ装置に書き込ませる処理と、該書き込み後には、「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないようドライブ装置を制御する処理とを実行させることを特徴とする。
【0029】
請求項20記載の発明は、「読み取り専用属性」を表す情報を書き込ませた後、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートさせ、該インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しない機能を実現させることを特徴とする。
【0030】
請求項21記載の発明は、マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ドライブ装置とコンピュータ装置とが接続されてなり、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムのプログラムであって、コンピュータ装置に、外部からの入力を受けて光ディスクに書き込み済みの最新セッションに「読み取り専用属性」を表す情報をドライブ装置に書き込ませる処理を実行させ、該書き込み後には、「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションに対しては該セッションのファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わない機能を実現させることを特徴とする。
【0031】
請求項22記載の発明は、ISO9660フォーマットのマルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ISO9660フォーマットのマルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムのプログラムであって、コンピュータ装置に、外部からの入力を受けて光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報をドライブ装置に書き込ませる処理と、該書き込み後には、「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションに対しては、該セッションのファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないようドライブ装置を制御する処理とを実行させることを特徴とする。
【0032】
請求項23記載の発明は、「読み取り専用属性」を表す情報を書き込ませた後、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションのファイル/ディレクトリに対しては、追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートさせ、該インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しない機能を実現させることを特徴とする。
【0033】
請求項24記載の発明は、請求項17から23の何れか1項に記載のプログラムが記録されたことを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る光ディスク書き込みシステム、方法、該システムのプログラム、及び該プログラムを記録した記録媒体を、図面を用いて詳細に説明する。以下に、本発明でデータを記録する光ディスクとしてCD−Rディスクを用いた場合の実施形態について説明する。
【0035】
本発明の第1及び第2の実施形態としての光ディスク書き込みシステムは、図1に示すように、コンピュータ(コンピュータ装置)1と、CD−Rドライブなどの情報記録再生装置(以下、ドライブ装置)2とを備え、そのコンピュータ1とドライブ装置2とが接続されて構成される。
コンピュータ1は、ユーザが入力を行うキーボードやマウスなどの入力手段(不図示)と、本実施形態としての動作を行わせるプログラムなどが格納されるHDDなどの記憶部(不図示)と、その記憶部に格納されたプログラムを用いてCPUなどにより本発明に係る光ディスク書き込みシステムに後述する動作を行わせる制御部と、を備える。上記記憶部に格納されるプログラムは、ドライブ装置の追記用アプリケーションプログラムなどである。
ドライブ装置2は、マルチセッションでデータが記録されて追記可能であるCD−Rディスクなどが所定の位置にセットされることで、コンピュータ1の制御により、そのセットされたCD−Rディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みとを行う。
【0036】
次に、ISO9660フォーマットされたマルチセッションディスクと、そのディスクに対する追記方法について説明する。
【0037】
通常ISO9660フォーマットでデータが書き込まれたマルチセッションディスクには、図2の構造例に示すように、各セッションごとに、「ボリュームディスクリプタ情報部」、「パステーブル部」、「ディレクトリ部」、「ファイルの実体部」を備えて構成されている。
【0038】
ボリュームディスクリプタ情報部(PVD;Primary Volume Descriptorなど)は、各セッションの先頭論理アドレス(LBA)をNとするとき、LBA=N+16に少なくとも一つ存在する。このボリュームディスクリプタ情報部には、ボリュームの名前、ボリュームの作成日付など、主にボリュームの属性をしめす情報、及び、パステーブルの開始アドレス、ルートディレクトリの開始アドレスが書き込まれている。
また、ボリュームディスクリプタ情報部は、図3に示すように、任意のアプリケーションが利用可能な「応用システム用領域」を備えている。
【0039】
パステーブル部には、そのマルチセッションディスクに存在する全てのディレクトリのインデックス番号、開始アドレス、名前、親ディレクトリのインデックス番号などの管理情報が書き込まれている。
ディレクトリ部には、そのマルチセッションディスクに存在する全てのディレクトリ毎に、該ディレクトリ内に存在する個々のファイルやサブディレクトリに関し、その名前、大きさ、作成日付、実体の開始位置などの属性情報(ディレクトリレコードと呼ぶ)が書き込まれている。各ディレクトリレコードは、図4に示すように、任意のアプリケーションが利用可能な「システム用領域」を持つ。
【0040】
OSやアプリケーションは、上記「ボリュームディスクリプタ情報部」、「パステーブル部」、「ティレクトリ部」(これらをISO9660情報部と呼ぶ)の情報を随時読み取ることにより、ディスク上のファイル・ディレクトリ構造を把握・再現する。
特にマルチセッションディスクの場合、OSやアプリケーションは、通常、図5に示す前セッション(書き込み済みの最新セッション)のISO9660情報を読み取り、ファイル・ディレクトリ構造を把握・再現する。
【0041】
マルチセッションディスクへ新たなデータ(セッション)を追記する際、通常の追記用アプリケーションプログラムは、ユーザから入力された命令などにより、まず、追記対象ディスクの前セッションの前記ISO9660情報を読み込み、該情報より前セッションまでのファイル・ディレクトリ構造を再現し、該構造をGUIとして画面表示する。この追記に伴う前セッションのISO9660情報の読み込みと、ファイル・ディレクトリ構造の再現を「インポート」と呼ぶ。ユーザは、必要に応じて、前記画面表示された前セッションのファイル・ディレクトリ構造に、例えば以下のような操作を行う。
・前記画面表示された前セッションのファイル・ディレクトリ構造に、追記したいデータを加える。(ドラッグ&ドロップ操作などにより)
・前記画面表示された前セッションのファイル・ディレクトリ構造から、必要なくなったデータを削除する。
・前記画面表示された前セッションのファイル・ディレクトリ構造に対し、ファイルやディレクトリの名前を変更する。
【0042】
このようなユーザ操作の後、ユーザが新セッションの書込を命令すると、追記用アプリケーションは、変更が加えられたファイル・ディレクトリ構造から、次セッションに記録すべき新たなISO9660情報を構築する。さらに追記用アプリケーションは、新たなISO9660情報と、追記されるファイルの実体を組み合わせたイメージファイルを作成し、これを追記対象ディスクに書き込む。
【0043】
次に、第1の実施形態としての光ディスク書き込みシステムの動作について、図8、図9を用いて説明する。
以下の動作説明では、ドライブ装置2には、既に数セッションがISO9660フォーマットで書き込み済の追記可能なCD−Rディスクが所定の位置にセットされていることとする。
【0044】
本実施形態としての光ディスク書き込みシステムは、例えば以下のように動作する。
本光ディスク書き込みシステムで用いる追記用マルチセッションディスク(CD−Rディスク)において、前セッションまでに記録されているデータのうち、削除や変更をさせたくない(言い換えると、読み取り専用としたい)ファイル/ディレクトリについては、該読み取り専用としたいファイル/ディレクトリが属する親ディレクトリにおいて、該読み取り専用としたいファイル/ディレクトリに相当するディレクトリレコードの「システム用領域」に、読み取り専用であることを示す情報(例えば文字列”RO”など)を、「読み取り専用属性」を表す情報として、例えば図6に示すように記録しておく。
【0045】
本光ディスク書き込みシステムでは、上述のようなファイル/ディレクトリを読み取り専用(変更不可)として解釈する。すなわち、コンピュータ1は、上記した読み取り専用であることを示す情報(「読み取り専用属性」を表す情報)が書き込まれたディレクトリレコードの「システム用領域」に対応するファイル/ディレクトリを、読み取り専用として解釈し、そのファイルやディレクトリに対して変更を伴う追記を行わないようドライブ装置2を制御する。
このように、この第1の実施形態では、CD−Rディスクにおける本実施形態で読み取り専用とさせる情報の記録に関する1単位(1回の操作で情報が記録される1単位)が、ファイル/ディレクトリと、そのファイル/ディレクトリに相当する上記ディレクトリレコードの「システム用領域」とからなる。
【0046】
上記のようなCD−Rディスクに対して追記を行う場合、コンピュータ1の記憶部に格納された追記用アプリケーションは、まず前セッションのISO9660情報を読み込む。該ISO9660情報のうち、ディレクトリ部の読み込みにおいて、あるディレクトリに属する全てのディレクトリレコードの検索として(ステップS11)、まずディレクトリレコードを順に読み込む(ステップS12)。その読み込みによりあるディレクトリに属するディレクトリレコードの「システム用領域」に、読み取り専用であることを示す情報として予め定められた”RO”という文字列が書き込まれていた場合(ステップS13;YES)、該ディレクトリエントリによって表されるファイル、もしくはディレクトリをインポートしない(ステップS14)。言い換えると、前セッションのインポートの結果再現される前セッションまでのファイル・ディレクトリ構造からこれらのファイル、もしくはディレクトリを省く。
上記の”RO”という文字列が発見されない場合のみ(ステップS13;NO)、そのディレクトリエントリによって表されるファイル、もしくはディレクトリをインポートする(ステップS15)。
上述の動作によれば、該ファイル・ディレクトリ構造がGUI(Graphical User Interface)として画面表示されても、そのファイル/ディレクトリは表示されないので、ユーザによる削除・変更が加えられることがない。
【0047】
該ファイル/ディレクトリに対するユーザ操作の後、本光ディスク書き込みシステムの上記した追記用アプリケーションは、次セッションに記録されるべき新たなISO9660情報を構築する。この時点で、前記インポートしなかったファイル/ディレクトリ情報を、前記新たなISO9660情報に加える。すなわち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートする。
さらに追記用アプリケーションは、前記新たなISO9660情報と、追記されるファイルの実体を組み合わせたイメージファイルを作成し、これを追記対象ディスクに書き込む。
【0048】
また、上記のCD−Rディスクに対して追記を行う場合、コンピュータ1の記憶部に格納された追記用アプリケーションは、まず前セッションをインポートし(ステップS21)、前セッションまでのファイル・ディレクトリ構造を再現し、該構造をGUIとして画面表示する。
ここでユーザは、前記画面表示された前セッションのファイル・ディレクトリ構造のうち任意のファイル、ディレクトリに対して、コンピュータ1の入力手段から削除や名前の変更といった何らかの変更を伴う操作を行うとする(ステップS22)。この際、上記の追記用アプリケーションは、前記ディスクにおける前セッションのISO9660情報から、前記操作が加えられたファイル/ディレクトリに相当するディレクトリレコードを読み出し(ステップS23)、該ディレクトリレコードの「システム用領域」に”RO”の文字列が書き込まれていた場合(ステップS24;YES)、上記のユーザから加えられた操作を無効とする(ステップS25)。ここで上記の「システム用領域」に”RO”の文字列が発見されない場合(ステップS24;NO)、上記のユーザからの操作を受け入れる(ステップS26)。
【0049】
上述のように、上記コンピュータ1の記憶部に格納された追記用アプリケーションは、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しない。
【0050】
次に、第2の実施形態としての光ディスク書き込みシステムの動作について、図10、図11を用いて説明する。この第2の実施形態は、CD−Rディスクにおける読み取り専用とさせる情報の記録に関する1単位(1回の操作で情報が記録される1単位)を、ファイル/ディレクトリを含むセッションとしたものである。
以下の動作説明では、ドライブ装置2には、既に数セッションがISO9660フォーマットで書き込み済の追記可能なCD−Rディスクが所定の位置にセットされていることとする。
【0051】
第2の実施形態としての光ディスク書き込みシステムは、例えば以下のように動作する。
本光ディスク書き込みシステムで用いる追記用マルチセッションディスク(CD−Rディスク)において、前セッションまでに記録されているデータのうち、削除や変更をさせたくない(言い換えると、読み取り専用としたい)ファイル/ディレクトリが存在する場合、前セッションのPrimary Volume Descriptorの「応用システム用領域」に読み取り専用であることを示す情報(例えば文字列”RO”など)を、「読み取り専用属性」を表す情報として、例えば図7に示すように記録しておく。
【0052】
この第2の実施形態としての光ディスク書き込みシステムでは、このようなPrimary Volume Descriptor(PVD)を含むセッション上のファイル/ディレクトリを読み取り専用(変更不可)として解釈する。すなわち、コンピュータ1は、書き込み済みの最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションに対しては、該セッションのファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないようドライブ装置2を制御する。
【0053】
上記のようなCD−Rディスクに対して追記を行う場合、コンピュータ1の記憶部に格納された追記用アプリケーションは、まず前セッションのISO9660情報を読み込む。該ISO9660情報のうち、Primary Volume Descriptor(PVD)の読み込みにおいて(ステップS31)、その「応用システム用領域」に、読み取り専用であることを示す情報として予め定められた”RO”という文字列が書き込まれていた場合(ステップS32;YES)、該セッション上に存在するファイル、もしくはディレクトリをインポートしない(ステップS33)。
上記の”RO”という文字列が発見されない場合のみ(ステップS32;NO)、そのセッション上に存在するファイル、もしくはディレクトリをインポートする(ステップS34)。
上述の動作によれば、前セッション上のファイル/ディレクトリに対して、ユーザによる削除・変更が加えられることがない。
【0054】
ユーザが次セッションに追記する為のファイル/ディレクトリの設定操作を行った後、本光ディスク書き込みシステムの追記用アプリケーションは、次セッションに記録されるべき新たなISO9660情報を構築する。この時点で、前記インポートしなかったファイル/ディレクトリ情報を、前記新たなISO9660情報に加える。すなわち、書き込み済みの最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションのファイル/ディレクトリに対しては、追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートする。
さらに追記用アプリケーションは、前記新たなISO9660情報と、追記されるファイルの実体を組み合わせたイメージファイルを作成し、これを追記対象ディスクに書き込む。
【0055】
また、上記のCD−Rディスクに対して追記を行う場合、コンピュータ1の記憶部に格納された追記用アプリケーションは、まず前セッションをインポートし(ステップS41)、前セッションまでのファイル・ディレクトリ構造を再現し、該構造をGUIとして画面表示する。
ここでユーザは、前記画面表示された前セッションのファイル・ディレクトリ構造のうち任意のファイル、ディレクトリに対して、コンピュータ1の入力手段から削除や名前の変更といった何らかの変更を伴う操作を行うとする(ステップS42)。この際、上記の追記用アプリケーションは、前記ディスクにおける前セッションのISO9660情報からPrimary Volume Descriptorを読み出し(ステップS43)、この「応用システム用領域」に”RO”の文字列が書き込まれていた場合(ステップS44;YES)、上記のユーザから加えられた操作を全て無効とする(ステップS45)。ここで上記の「システム用領域」に”RO”の文字列が発見されない場合(ステップS44;NO)、上記のユーザからの操作を受け入れる(ステップS46)。
【0056】
上述のように、上記コンピュータ1の記憶部に格納された追記用アプリケーションは、書き込み済みの最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションのファイル/ディレクトリに対しては、インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しない。
【0057】
なお、上述した各実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において、種々変形して実施することが可能である。
例えば、読み取り専用であることを示す情報として書き込む文字列を”RO”として説明したが、読み取り可能な文字列であれば特に限定されない。
【0058】
また、以上に、本発明でデータを記録する光ディスクとしてCD−Rディスクを用いた場合の実施形態について説明したが、マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクであれば用いるディスクはこのものに限定されず、例えばCD−RWディスクなどであっても本発明は同様に適用可能である。
【0059】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、入力手段からの入力により読み取り専用であることを示す情報が書き込まれた1単位(光ディスクにおける情報の記録に関する1単位)に対して変更を伴う追記を行わないので、ユーザにより指定された任意の1単位を読み取り専用として扱うことができる。このことにより、ユーザが誤ってデータを削除してしまうことを未然に防止することができる。
【0060】
また、光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないので、ISO9660標準を逸脱せずに、任意のファイル/ディレクトリを読み取り専用として扱うことができる。
【0061】
また、上記の光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートするので、ユーザの読み取り専用ファイル/ディレクトリに対する変更・削除操作を防止することができる。
【0062】
また、上記の光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しないので、ユーザの、読み取り専用ファイル/ディレクトリに対する変更・削除操作を防止することができる。
【0063】
また、光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションに対しては、該セッション上のファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないので、ISO9660標準を逸脱せずに、任意のファイル/ディレクトリをセッション単位で読み取り専用として扱うことができる。
【0064】
また、上記の光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッション上のファイル/ディレクトリに対しては、追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートするので、ユーザの読み取り専用ファイル/ディレクトリに対する変更・削除操作を防止することができる。
【0065】
また、上記の光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッション上のファイル/ディレクトリに対しては、インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しないので、ユーザの、読み取り専用ファイル/ディレクトリに対する変更・削除操作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としての光ディスク書き込みシステムの構成の概要を例示した構成図である。
【図2】ISO9660フォーマットでデータが書き込まれたマルチセッションディスクにおけるデータ構造を例示する図である。
【図3】ISO9660情報部におけるボリュームディスクリプタ情報部(例えばPVDなど)のデータ構造を例示する図である。
【図4】ISO9660情報部におけるディレクトリレコードのデータ構造を例示する図である。
【図5】マルチセッションディスクにおける各セッションのデータ構造を例示する図である。
【図6】ディレクトリレコードの「システム用領域」に読み取り専用であることを示す情報(”RO”の文字列)が書き込まれた状態を例示する図である。
【図7】ボリュームディスクリプタ情報部(例えばPVDなど)の「応用システム用領域」に読み取り専用であることを示す情報(”RO”の文字列)が書き込まれた状態を例示する図である。
【図8】第1の実施形態としての光ディスク書き込みシステムでのインポート処理における動作を示すフローチャートである。
【図9】第1の実施形態としての光ディスク書き込みシステムでのユーザによる操作への対応動作を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施形態としての光ディスク書き込みシステムでのインポート処理における動作を示すフローチャートである。
【図11】第2の実施形態としての光ディスク書き込みシステムでのユーザによる操作への対応動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 コンピュータ(コンピュータ装置)
2 情報記録再生装置(ドライブ装置)
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばCD−RやCD−RWなどの追記可能な光ディスクに対してデータの書き込みを行う光ディスク書き込みシステム、方法、該システムのプログラム、及び該プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、書き込み可能型光ディスク(例えばCD−R、CD−RWなど)に対してコンピュータデータ等を書き込む場合には、ISO9660やUDF(Universal Disk Format )などの論理フォーマット(ファイルシステム)が利用されている。上記UDF規格には、ファイルやディレクトリの削除・書換を制限する「許可条件ビット」が定義されており、任意のファイルを「読み取り専用」に設定することも可能である。一方、ISO9660規格には、前記のようなファイルやディレクトリの削除・書換を制限する仕様は定義されていない。
【0003】
近年、書き込み可能型コンパクトディスク環境では、UDFの普及が進みつつあるが、「互換性の高さ」などから、未だにISO9660フォーマットが広く用いられている。(特に配付用途)
また、近年、一枚の媒体上に「読み取り専用領域」と「書き込み可能領域」と持つ「ハイブリッド型コンパクトディスク」が普及の兆しを見せている。ハイブリッド型コンパクトディスクの読み取り専用領域には、予めアプリケーションソフトウェアなどが書き込まれている。また一般的にハイブリッド型コンパクトディスクは、1stセッションめが読み取り専用領域であるマルチセッションディスクであり、論理フォーマットはISO9660である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の方法では、以下のような課題がある。
ISO9660フォーマットディスクでは、マルチセッションにて追記する際、前セッションのデータを論理的に削除することが可能である。この削除とは、追記セッションのISO9660ファイルシステム部に前セッションデータへのリンク情報を書き込まないことによって、前セッションのデータはアクセス不可能になり、結果的にコンピュータ(OS)からは削除されたように見えることによるものである。また、前述のとおり、ISO9660規格にはファイルやディレクトリの削除・書換を制限する仕様は定義されていない。
これらのことは、ユーザが、誤って前セッションのデータを削除してしまう可能性があることを意味する。
【0005】
こうして誤って削除してしまった場合の被害は、特にハイブリッドディスクにおいて甚大である。なぜなら、ハイブリッドディスクでは、その読み取り専用領域に予め何らかの価値の高いデータが書き込まれた状態でユーザに販売・配布される場合が多い(例えばゲームソフトや動画コンテンツなど)が、前述のようにハイブリッドディスクは単純なISO9660マルチセッションディスクであるため、追記の際、これらせっかくの価値あるデータが、ユーザの操作ミスなどによって削除されてしまう可能性がある。
【0006】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたもので、以下の目的を有する。
第1の目的は、ユーザにより指定された任意のファイル/ディレクトリなどの1単位を読み取り専用として扱うことができる光ディスク書き込みシステム、方法、該システムのプログラム、及び該プログラムを記録した記録媒体を提供することである。
【0007】
第2の目的は、既存のISO9660規格から逸脱しない方法で、前セッションのファイル/ディレクトリを読み取り専用として扱う光ディスク書き込みシステム、方法、該システムのプログラム、及び該プログラムを記録した記録媒体を提供することである。
【0008】
第3の目的は、読み取り専用と判断された前セッションのファイルディレクトリを追記時にユーザが行う操作の対象とせず、これにより該ディレクトリ・ファイルに対する変更・削除などを行わせない光ディスク書き込みシステム、方法、該システムのプログラム、及び該プログラムを記録した記録媒体を提供することである。
【0009】
第4の目的は、読み取り専用と判断された前セッションのファイル/ディレクトリに対しては、追記時にユーザが該ファイル/ディレクトリに対して変更・削除などの操作を試みた場合、それを許可しない光ディスク書き込みシステム、方法、該システムのプログラム、及び該プログラムを記録した記録媒体を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有する。
請求項1記載の発明は、マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みとを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムであって、コンピュータ装置は、外部からの入力を受ける入力手段と、光ディスクにおける情報の記録に関する1単位に対して入力手段からの入力により読み取り専用であることを示す情報をドライブ装置に書き込ませ、ドライブ装置が光ディスクに対してデータの書き込みを行う際に、読み取り専用であることを示す情報が書き込まれた1単位に対して変更を伴う追記を行わないようドライブ装置を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明は、マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ドライブ装置とコンピュータ装置とが接続されてなり、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムであって、ドライブ装置が光ディスクに対してデータの書き込みを行う際に、コンピュータ装置は、光ディスクにおける各ファイル/ディレクトリの属性情報を示す領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないようドライブ装置を制御することを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明は、ISO9660フォーマットのマルチセッションで光ディスクに記録する光ディスク書き込みシステムであり、既に単数、もしくは複数セッションが記録されている光ディスクと、該光ディスクに対しデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御するコンピュータ装置と、該コンピュータ装置で動作して光ディスクへのデータ追記を制御する追記用ソフトウェアからなり、光ディスクへの追記の際は、該光ディスクにおける前セッションまでのファイル/ディレクトリ構造情報を該コンピュータ装置に一旦読み込むインポートを行う光ディスク書き込みシステムであって、光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないことを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明は、光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートすることを特徴とする。
【0014】
請求項5記載の発明は、光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しないことを特徴とする。
【0015】
請求項6記載の発明は、マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ドライブ装置とコンピュータ装置とが接続されてなり、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムであって、ドライブ装置が光ディスクに対してデータの書き込みを行う際に、コンピュータ装置は、光ディスクに書き込み済みの最新セッションに「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションに対しては、該セッションのファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないようドライブ装置を制御することを特徴とする。
【0016】
請求項7記載の発明は、ISO9660フォーマットのマルチセッションで光ディスクに記録する光ディスク書き込みシステムであり、既に単数、もしくは複数セッションが記録されている光ディスクと、該光ディスクに対しデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御するコンピュータ装置と、該コンピュータ装置で動作して光ディスクへのデータ追記を制御する追記用ソフトウェアからなり、光ディスクへの追記の際は、該光ディスクにおける前セッションまでのファイル/ディレクトリ構造情報を該コンピュータ装置に一旦読み込むインポートを行う光ディスク書き込みシステムであって、光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションに対しては、該セッションのファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないことを特徴とする。
【0017】
請求項8記載の発明は、光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションのファイル/ディレクトリに対しては、追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートすることを特徴とする。
【0018】
請求項9記載の発明は、光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションのファイル/ディレクトリに対しては、インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しないことを特徴とする。
【0019】
請求項10記載の発明は、マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムにおける光ディスク書き込み方法であって、
外部からの入力により読み取り専用であることを示す情報を光ディスクにおける情報の記録に関する1単位に対して書き込み、該書き込み後にはコンピュータ装置が、読み取り専用であることを示す情報が書き込まれた1単位に対して変更を伴う追記を行わないことを特徴とする。
【0020】
請求項11記載の発明は、マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ドライブ装置とコンピュータ装置とが接続されてなり、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムにおける光ディスク書き込み方法であって、外部からの入力により光ディスクにおける各ファイル/ディレクトリの属性情報を示す領域に「読み取り専用属性」を表す情報を書き込み、該書き込み後にはコンピュータ装置が、「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないようドライブ装置を制御することを特徴とする。
【0021】
請求項12記載の発明は、ISO9660フォーマットのマルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ISO9660フォーマットのマルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムにおける光ディスク書き込み方法であって、外部からの入力により光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報を書き込み、該書き込み後にはコンピュータ装置が、「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないようドライブ装置を制御することを特徴とする。
【0022】
請求項13記載の発明は、「読み取り専用属性」を表す情報を書き込んだ後、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートし、該インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しないことを特徴とする。
【0023】
請求項14記載の発明は、マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ドライブ装置とコンピュータ装置とが接続されてなり、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムにおける光ディスク書き込み方法であって、
外部からの入力により光ディスクに書き込み済みの最新セッションに「読み取り専用属性」を表す情報を書き込み、該書き込み後にはコンピュータ装置が、「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションに対しては該セッションのファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないようドライブ装置を制御することを特徴とする。
【0024】
請求項15記載の発明は、ISO9660フォーマットのマルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ISO9660フォーマットのマルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムにおける光ディスク書き込み方法であって、外部からの入力により光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報を書き込み、該書き込み後にはコンピュータ装置が、「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションに対しては、該セッションのファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないようドライブ装置を制御することを特徴とする。
【0025】
請求項16記載の発明は、「読み取り専用属性」を表す情報を書き込んだ後、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションのファイル/ディレクトリに対しては、追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートし、該インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しないことを特徴とする。
【0026】
請求項17記載の発明は、マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムのプログラムであって、コンピュータ装置に、外部からの入力を受けて読み取り専用であることを示す情報を光ディスクにおける情報の記録に関する1単位に対してドライブ装置に書き込ませる処理を実行させ、該書き込み後には、読み取り専用であることを示す情報が書き込まれた1単位に対して変更を伴う追記を行わない機能を実現させることを特徴とする。
【0027】
請求項18記載の発明は、マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ドライブ装置とコンピュータ装置とが接続されてなり、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムのプログラムであって、コンピュータ装置に、外部からの入力を受けて光ディスクにおける各ファイル/ディレクトリの属性情報を示す領域に「読み取り専用属性」を表す情報をドライブ装置に書き込ませる処理を実行させ、該書き込み後には、「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わない機能を実現させることを特徴とする。
【0028】
請求項19記載の発明は、ISO9660フォーマットのマルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ISO9660フォーマットのマルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムのプログラムであって、コンピュータ装置に、外部からの入力を受けて光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報をドライブ装置に書き込ませる処理と、該書き込み後には、「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないようドライブ装置を制御する処理とを実行させることを特徴とする。
【0029】
請求項20記載の発明は、「読み取り専用属性」を表す情報を書き込ませた後、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートさせ、該インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しない機能を実現させることを特徴とする。
【0030】
請求項21記載の発明は、マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ドライブ装置とコンピュータ装置とが接続されてなり、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムのプログラムであって、コンピュータ装置に、外部からの入力を受けて光ディスクに書き込み済みの最新セッションに「読み取り専用属性」を表す情報をドライブ装置に書き込ませる処理を実行させ、該書き込み後には、「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションに対しては該セッションのファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わない機能を実現させることを特徴とする。
【0031】
請求項22記載の発明は、ISO9660フォーマットのマルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ISO9660フォーマットのマルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムのプログラムであって、コンピュータ装置に、外部からの入力を受けて光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報をドライブ装置に書き込ませる処理と、該書き込み後には、「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションに対しては、該セッションのファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないようドライブ装置を制御する処理とを実行させることを特徴とする。
【0032】
請求項23記載の発明は、「読み取り専用属性」を表す情報を書き込ませた後、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションのファイル/ディレクトリに対しては、追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートさせ、該インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しない機能を実現させることを特徴とする。
【0033】
請求項24記載の発明は、請求項17から23の何れか1項に記載のプログラムが記録されたことを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る光ディスク書き込みシステム、方法、該システムのプログラム、及び該プログラムを記録した記録媒体を、図面を用いて詳細に説明する。以下に、本発明でデータを記録する光ディスクとしてCD−Rディスクを用いた場合の実施形態について説明する。
【0035】
本発明の第1及び第2の実施形態としての光ディスク書き込みシステムは、図1に示すように、コンピュータ(コンピュータ装置)1と、CD−Rドライブなどの情報記録再生装置(以下、ドライブ装置)2とを備え、そのコンピュータ1とドライブ装置2とが接続されて構成される。
コンピュータ1は、ユーザが入力を行うキーボードやマウスなどの入力手段(不図示)と、本実施形態としての動作を行わせるプログラムなどが格納されるHDDなどの記憶部(不図示)と、その記憶部に格納されたプログラムを用いてCPUなどにより本発明に係る光ディスク書き込みシステムに後述する動作を行わせる制御部と、を備える。上記記憶部に格納されるプログラムは、ドライブ装置の追記用アプリケーションプログラムなどである。
ドライブ装置2は、マルチセッションでデータが記録されて追記可能であるCD−Rディスクなどが所定の位置にセットされることで、コンピュータ1の制御により、そのセットされたCD−Rディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みとを行う。
【0036】
次に、ISO9660フォーマットされたマルチセッションディスクと、そのディスクに対する追記方法について説明する。
【0037】
通常ISO9660フォーマットでデータが書き込まれたマルチセッションディスクには、図2の構造例に示すように、各セッションごとに、「ボリュームディスクリプタ情報部」、「パステーブル部」、「ディレクトリ部」、「ファイルの実体部」を備えて構成されている。
【0038】
ボリュームディスクリプタ情報部(PVD;Primary Volume Descriptorなど)は、各セッションの先頭論理アドレス(LBA)をNとするとき、LBA=N+16に少なくとも一つ存在する。このボリュームディスクリプタ情報部には、ボリュームの名前、ボリュームの作成日付など、主にボリュームの属性をしめす情報、及び、パステーブルの開始アドレス、ルートディレクトリの開始アドレスが書き込まれている。
また、ボリュームディスクリプタ情報部は、図3に示すように、任意のアプリケーションが利用可能な「応用システム用領域」を備えている。
【0039】
パステーブル部には、そのマルチセッションディスクに存在する全てのディレクトリのインデックス番号、開始アドレス、名前、親ディレクトリのインデックス番号などの管理情報が書き込まれている。
ディレクトリ部には、そのマルチセッションディスクに存在する全てのディレクトリ毎に、該ディレクトリ内に存在する個々のファイルやサブディレクトリに関し、その名前、大きさ、作成日付、実体の開始位置などの属性情報(ディレクトリレコードと呼ぶ)が書き込まれている。各ディレクトリレコードは、図4に示すように、任意のアプリケーションが利用可能な「システム用領域」を持つ。
【0040】
OSやアプリケーションは、上記「ボリュームディスクリプタ情報部」、「パステーブル部」、「ティレクトリ部」(これらをISO9660情報部と呼ぶ)の情報を随時読み取ることにより、ディスク上のファイル・ディレクトリ構造を把握・再現する。
特にマルチセッションディスクの場合、OSやアプリケーションは、通常、図5に示す前セッション(書き込み済みの最新セッション)のISO9660情報を読み取り、ファイル・ディレクトリ構造を把握・再現する。
【0041】
マルチセッションディスクへ新たなデータ(セッション)を追記する際、通常の追記用アプリケーションプログラムは、ユーザから入力された命令などにより、まず、追記対象ディスクの前セッションの前記ISO9660情報を読み込み、該情報より前セッションまでのファイル・ディレクトリ構造を再現し、該構造をGUIとして画面表示する。この追記に伴う前セッションのISO9660情報の読み込みと、ファイル・ディレクトリ構造の再現を「インポート」と呼ぶ。ユーザは、必要に応じて、前記画面表示された前セッションのファイル・ディレクトリ構造に、例えば以下のような操作を行う。
・前記画面表示された前セッションのファイル・ディレクトリ構造に、追記したいデータを加える。(ドラッグ&ドロップ操作などにより)
・前記画面表示された前セッションのファイル・ディレクトリ構造から、必要なくなったデータを削除する。
・前記画面表示された前セッションのファイル・ディレクトリ構造に対し、ファイルやディレクトリの名前を変更する。
【0042】
このようなユーザ操作の後、ユーザが新セッションの書込を命令すると、追記用アプリケーションは、変更が加えられたファイル・ディレクトリ構造から、次セッションに記録すべき新たなISO9660情報を構築する。さらに追記用アプリケーションは、新たなISO9660情報と、追記されるファイルの実体を組み合わせたイメージファイルを作成し、これを追記対象ディスクに書き込む。
【0043】
次に、第1の実施形態としての光ディスク書き込みシステムの動作について、図8、図9を用いて説明する。
以下の動作説明では、ドライブ装置2には、既に数セッションがISO9660フォーマットで書き込み済の追記可能なCD−Rディスクが所定の位置にセットされていることとする。
【0044】
本実施形態としての光ディスク書き込みシステムは、例えば以下のように動作する。
本光ディスク書き込みシステムで用いる追記用マルチセッションディスク(CD−Rディスク)において、前セッションまでに記録されているデータのうち、削除や変更をさせたくない(言い換えると、読み取り専用としたい)ファイル/ディレクトリについては、該読み取り専用としたいファイル/ディレクトリが属する親ディレクトリにおいて、該読み取り専用としたいファイル/ディレクトリに相当するディレクトリレコードの「システム用領域」に、読み取り専用であることを示す情報(例えば文字列”RO”など)を、「読み取り専用属性」を表す情報として、例えば図6に示すように記録しておく。
【0045】
本光ディスク書き込みシステムでは、上述のようなファイル/ディレクトリを読み取り専用(変更不可)として解釈する。すなわち、コンピュータ1は、上記した読み取り専用であることを示す情報(「読み取り専用属性」を表す情報)が書き込まれたディレクトリレコードの「システム用領域」に対応するファイル/ディレクトリを、読み取り専用として解釈し、そのファイルやディレクトリに対して変更を伴う追記を行わないようドライブ装置2を制御する。
このように、この第1の実施形態では、CD−Rディスクにおける本実施形態で読み取り専用とさせる情報の記録に関する1単位(1回の操作で情報が記録される1単位)が、ファイル/ディレクトリと、そのファイル/ディレクトリに相当する上記ディレクトリレコードの「システム用領域」とからなる。
【0046】
上記のようなCD−Rディスクに対して追記を行う場合、コンピュータ1の記憶部に格納された追記用アプリケーションは、まず前セッションのISO9660情報を読み込む。該ISO9660情報のうち、ディレクトリ部の読み込みにおいて、あるディレクトリに属する全てのディレクトリレコードの検索として(ステップS11)、まずディレクトリレコードを順に読み込む(ステップS12)。その読み込みによりあるディレクトリに属するディレクトリレコードの「システム用領域」に、読み取り専用であることを示す情報として予め定められた”RO”という文字列が書き込まれていた場合(ステップS13;YES)、該ディレクトリエントリによって表されるファイル、もしくはディレクトリをインポートしない(ステップS14)。言い換えると、前セッションのインポートの結果再現される前セッションまでのファイル・ディレクトリ構造からこれらのファイル、もしくはディレクトリを省く。
上記の”RO”という文字列が発見されない場合のみ(ステップS13;NO)、そのディレクトリエントリによって表されるファイル、もしくはディレクトリをインポートする(ステップS15)。
上述の動作によれば、該ファイル・ディレクトリ構造がGUI(Graphical User Interface)として画面表示されても、そのファイル/ディレクトリは表示されないので、ユーザによる削除・変更が加えられることがない。
【0047】
該ファイル/ディレクトリに対するユーザ操作の後、本光ディスク書き込みシステムの上記した追記用アプリケーションは、次セッションに記録されるべき新たなISO9660情報を構築する。この時点で、前記インポートしなかったファイル/ディレクトリ情報を、前記新たなISO9660情報に加える。すなわち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートする。
さらに追記用アプリケーションは、前記新たなISO9660情報と、追記されるファイルの実体を組み合わせたイメージファイルを作成し、これを追記対象ディスクに書き込む。
【0048】
また、上記のCD−Rディスクに対して追記を行う場合、コンピュータ1の記憶部に格納された追記用アプリケーションは、まず前セッションをインポートし(ステップS21)、前セッションまでのファイル・ディレクトリ構造を再現し、該構造をGUIとして画面表示する。
ここでユーザは、前記画面表示された前セッションのファイル・ディレクトリ構造のうち任意のファイル、ディレクトリに対して、コンピュータ1の入力手段から削除や名前の変更といった何らかの変更を伴う操作を行うとする(ステップS22)。この際、上記の追記用アプリケーションは、前記ディスクにおける前セッションのISO9660情報から、前記操作が加えられたファイル/ディレクトリに相当するディレクトリレコードを読み出し(ステップS23)、該ディレクトリレコードの「システム用領域」に”RO”の文字列が書き込まれていた場合(ステップS24;YES)、上記のユーザから加えられた操作を無効とする(ステップS25)。ここで上記の「システム用領域」に”RO”の文字列が発見されない場合(ステップS24;NO)、上記のユーザからの操作を受け入れる(ステップS26)。
【0049】
上述のように、上記コンピュータ1の記憶部に格納された追記用アプリケーションは、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しない。
【0050】
次に、第2の実施形態としての光ディスク書き込みシステムの動作について、図10、図11を用いて説明する。この第2の実施形態は、CD−Rディスクにおける読み取り専用とさせる情報の記録に関する1単位(1回の操作で情報が記録される1単位)を、ファイル/ディレクトリを含むセッションとしたものである。
以下の動作説明では、ドライブ装置2には、既に数セッションがISO9660フォーマットで書き込み済の追記可能なCD−Rディスクが所定の位置にセットされていることとする。
【0051】
第2の実施形態としての光ディスク書き込みシステムは、例えば以下のように動作する。
本光ディスク書き込みシステムで用いる追記用マルチセッションディスク(CD−Rディスク)において、前セッションまでに記録されているデータのうち、削除や変更をさせたくない(言い換えると、読み取り専用としたい)ファイル/ディレクトリが存在する場合、前セッションのPrimary Volume Descriptorの「応用システム用領域」に読み取り専用であることを示す情報(例えば文字列”RO”など)を、「読み取り専用属性」を表す情報として、例えば図7に示すように記録しておく。
【0052】
この第2の実施形態としての光ディスク書き込みシステムでは、このようなPrimary Volume Descriptor(PVD)を含むセッション上のファイル/ディレクトリを読み取り専用(変更不可)として解釈する。すなわち、コンピュータ1は、書き込み済みの最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションに対しては、該セッションのファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないようドライブ装置2を制御する。
【0053】
上記のようなCD−Rディスクに対して追記を行う場合、コンピュータ1の記憶部に格納された追記用アプリケーションは、まず前セッションのISO9660情報を読み込む。該ISO9660情報のうち、Primary Volume Descriptor(PVD)の読み込みにおいて(ステップS31)、その「応用システム用領域」に、読み取り専用であることを示す情報として予め定められた”RO”という文字列が書き込まれていた場合(ステップS32;YES)、該セッション上に存在するファイル、もしくはディレクトリをインポートしない(ステップS33)。
上記の”RO”という文字列が発見されない場合のみ(ステップS32;NO)、そのセッション上に存在するファイル、もしくはディレクトリをインポートする(ステップS34)。
上述の動作によれば、前セッション上のファイル/ディレクトリに対して、ユーザによる削除・変更が加えられることがない。
【0054】
ユーザが次セッションに追記する為のファイル/ディレクトリの設定操作を行った後、本光ディスク書き込みシステムの追記用アプリケーションは、次セッションに記録されるべき新たなISO9660情報を構築する。この時点で、前記インポートしなかったファイル/ディレクトリ情報を、前記新たなISO9660情報に加える。すなわち、書き込み済みの最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションのファイル/ディレクトリに対しては、追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートする。
さらに追記用アプリケーションは、前記新たなISO9660情報と、追記されるファイルの実体を組み合わせたイメージファイルを作成し、これを追記対象ディスクに書き込む。
【0055】
また、上記のCD−Rディスクに対して追記を行う場合、コンピュータ1の記憶部に格納された追記用アプリケーションは、まず前セッションをインポートし(ステップS41)、前セッションまでのファイル・ディレクトリ構造を再現し、該構造をGUIとして画面表示する。
ここでユーザは、前記画面表示された前セッションのファイル・ディレクトリ構造のうち任意のファイル、ディレクトリに対して、コンピュータ1の入力手段から削除や名前の変更といった何らかの変更を伴う操作を行うとする(ステップS42)。この際、上記の追記用アプリケーションは、前記ディスクにおける前セッションのISO9660情報からPrimary Volume Descriptorを読み出し(ステップS43)、この「応用システム用領域」に”RO”の文字列が書き込まれていた場合(ステップS44;YES)、上記のユーザから加えられた操作を全て無効とする(ステップS45)。ここで上記の「システム用領域」に”RO”の文字列が発見されない場合(ステップS44;NO)、上記のユーザからの操作を受け入れる(ステップS46)。
【0056】
上述のように、上記コンピュータ1の記憶部に格納された追記用アプリケーションは、書き込み済みの最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションのファイル/ディレクトリに対しては、インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しない。
【0057】
なお、上述した各実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において、種々変形して実施することが可能である。
例えば、読み取り専用であることを示す情報として書き込む文字列を”RO”として説明したが、読み取り可能な文字列であれば特に限定されない。
【0058】
また、以上に、本発明でデータを記録する光ディスクとしてCD−Rディスクを用いた場合の実施形態について説明したが、マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクであれば用いるディスクはこのものに限定されず、例えばCD−RWディスクなどであっても本発明は同様に適用可能である。
【0059】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、入力手段からの入力により読み取り専用であることを示す情報が書き込まれた1単位(光ディスクにおける情報の記録に関する1単位)に対して変更を伴う追記を行わないので、ユーザにより指定された任意の1単位を読み取り専用として扱うことができる。このことにより、ユーザが誤ってデータを削除してしまうことを未然に防止することができる。
【0060】
また、光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないので、ISO9660標準を逸脱せずに、任意のファイル/ディレクトリを読み取り専用として扱うことができる。
【0061】
また、上記の光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートするので、ユーザの読み取り専用ファイル/ディレクトリに対する変更・削除操作を防止することができる。
【0062】
また、上記の光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しないので、ユーザの、読み取り専用ファイル/ディレクトリに対する変更・削除操作を防止することができる。
【0063】
また、光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションに対しては、該セッション上のファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないので、ISO9660標準を逸脱せずに、任意のファイル/ディレクトリをセッション単位で読み取り専用として扱うことができる。
【0064】
また、上記の光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッション上のファイル/ディレクトリに対しては、追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートするので、ユーザの読み取り専用ファイル/ディレクトリに対する変更・削除操作を防止することができる。
【0065】
また、上記の光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッション上のファイル/ディレクトリに対しては、インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しないので、ユーザの、読み取り専用ファイル/ディレクトリに対する変更・削除操作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としての光ディスク書き込みシステムの構成の概要を例示した構成図である。
【図2】ISO9660フォーマットでデータが書き込まれたマルチセッションディスクにおけるデータ構造を例示する図である。
【図3】ISO9660情報部におけるボリュームディスクリプタ情報部(例えばPVDなど)のデータ構造を例示する図である。
【図4】ISO9660情報部におけるディレクトリレコードのデータ構造を例示する図である。
【図5】マルチセッションディスクにおける各セッションのデータ構造を例示する図である。
【図6】ディレクトリレコードの「システム用領域」に読み取り専用であることを示す情報(”RO”の文字列)が書き込まれた状態を例示する図である。
【図7】ボリュームディスクリプタ情報部(例えばPVDなど)の「応用システム用領域」に読み取り専用であることを示す情報(”RO”の文字列)が書き込まれた状態を例示する図である。
【図8】第1の実施形態としての光ディスク書き込みシステムでのインポート処理における動作を示すフローチャートである。
【図9】第1の実施形態としての光ディスク書き込みシステムでのユーザによる操作への対応動作を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施形態としての光ディスク書き込みシステムでのインポート処理における動作を示すフローチャートである。
【図11】第2の実施形態としての光ディスク書き込みシステムでのユーザによる操作への対応動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 コンピュータ(コンピュータ装置)
2 情報記録再生装置(ドライブ装置)
Claims (24)
- マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みとを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムであって、
前記コンピュータ装置は、
外部からの入力を受ける入力手段と、
前記光ディスクにおける情報の記録に関する1単位に対して前記入力手段からの入力により読み取り専用であることを示す情報を前記ドライブ装置に書き込ませ、前記ドライブ装置が前記光ディスクに対してデータの書き込みを行う際に、前記読み取り専用であることを示す情報が書き込まれた前記1単位に対して変更を伴う追記を行わないよう前記ドライブ装置を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする光ディスク書き込みシステム。 - マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、前記ドライブ装置と前記コンピュータ装置とが接続されてなり、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムであって、
前記ドライブ装置が前記光ディスクに対してデータの書き込みを行う際に、前記コンピュータ装置は、前記光ディスクにおける各ファイル/ディレクトリの属性情報を示す領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないよう前記ドライブ装置を制御することを特徴とする光ディスク書き込みシステム。 - ISO9660フォーマットのマルチセッションで光ディスクに記録する光ディスク書き込みシステムであり、既に単数、もしくは複数セッションが記録されている光ディスクと、該光ディスクに対しデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御するコンピュータ装置と、該コンピュータ装置で動作して前記光ディスクへのデータ追記を制御する追記用ソフトウェアからなり、前記光ディスクへの追記の際は、該光ディスクにおける前セッションまでのファイル/ディレクトリ構造情報を該コンピュータ装置に一旦読み込むインポートを行う光ディスク書き込みシステムであって、
前記光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないことを特徴とする光ディスク書き込みシステム。 - 前記光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートすることを特徴とする請求項3記載の光ディスク書き込みシステム。
- 前記光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しないことを特徴とする請求項3記載の光ディスク書き込みシステム。
- マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、前記ドライブ装置と前記コンピュータ装置とが接続されてなり、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムであって、
前記ドライブ装置が前記光ディスクに対してデータの書き込みを行う際に、前記コンピュータ装置は、前記光ディスクに書き込み済みの最新セッションに「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションに対しては、該セッションのファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないよう前記ドライブ装置を制御することを特徴とする光ディスク書き込みシステム。 - ISO9660フォーマットのマルチセッションで光ディスクに記録する光ディスク書き込みシステムであり、既に単数、もしくは複数セッションが記録されている光ディスクと、該光ディスクに対しデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御するコンピュータ装置と、該コンピュータ装置で動作して前記光ディスクへのデータ追記を制御する追記用ソフトウェアからなり、前記光ディスクへの追記の際は、該光ディスクにおける前セッションまでのファイル/ディレクトリ構造情報を該コンピュータ装置に一旦読み込むインポートを行う光ディスク書き込みシステムであって、
前記光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションに対しては、該セッションのファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないことを特徴とする光ディスク書き込みシステム。 - 前記光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションのファイル/ディレクトリに対しては、追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートすることを特徴とする請求項7記載の光ディスク書き込みシステム。
- 前記光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションのファイル/ディレクトリに対しては、インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しないことを特徴とする請求項7記載の光ディスク書き込みシステム。
- マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムにおける光ディスク書き込み方法であって、
外部からの入力により読み取り専用であることを示す情報を前記光ディスクにおける情報の記録に関する1単位に対して書き込み、該書き込み後には前記コンピュータ装置が、前記読み取り専用であることを示す情報が書き込まれた前記1単位に対して変更を伴う追記を行わないことを特徴とする光ディスク書き込み方法。 - マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、前記ドライブ装置と前記コンピュータ装置とが接続されてなり、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムにおける光ディスク書き込み方法であって、
外部からの入力により前記光ディスクにおける各ファイル/ディレクトリの属性情報を示す領域に「読み取り専用属性」を表す情報を書き込み、該書き込み後には前記コンピュータ装置が、前記「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないよう前記ドライブ装置を制御することを特徴とする光ディスク書き込み方法。 - ISO9660フォーマットのマルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ISO9660フォーマットのマルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムにおける光ディスク書き込み方法であって、
外部からの入力により前記光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報を書き込み、該書き込み後には前記コンピュータ装置が、前記「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないよう前記ドライブ装置を制御することを特徴とする光ディスク書き込み方法。 - 前記「読み取り専用属性」を表す情報を書き込んだ後、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートし、該インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しないことを特徴とする請求項12記載の光ディスク書き込み方法。
- マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、前記ドライブ装置と前記コンピュータ装置とが接続されてなり、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムにおける光ディスク書き込み方法であって、
外部からの入力により前記光ディスクに書き込み済みの最新セッションに「読み取り専用属性」を表す情報を書き込み、該書き込み後には前記コンピュータ装置が、前記「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションに対しては該セッションのファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないよう前記ドライブ装置を制御することを特徴とする光ディスク書き込み方法。 - ISO9660フォーマットのマルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ISO9660フォーマットのマルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムにおける光ディスク書き込み方法であって、
外部からの入力により前記光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報を書き込み、該書き込み後には前記コンピュータ装置が、前記「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションに対しては、該セッションのファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないよう前記ドライブ装置を制御することを特徴とする光ディスク書き込み方法。 - 前記「読み取り専用属性」を表す情報を書き込んだ後、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションのファイル/ディレクトリに対しては、追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートし、該インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しないことを特徴とする請求項15記載の光ディスク書き込み方法。
- マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムのプログラムであって、
前記コンピュータ装置に、
外部からの入力を受けて読み取り専用であることを示す情報を前記光ディスクにおける情報の記録に関する1単位に対して前記ドライブ装置に書き込ませる処理を実行させ、
該書き込み後には、前記読み取り専用であることを示す情報が書き込まれた前記1単位に対して変更を伴う追記を行わない機能を実現させることを特徴とする光ディスク書き込みシステムのプログラム。 - マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、前記ドライブ装置と前記コンピュータ装置とが接続されてなり、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムのプログラムであって、
前記コンピュータ装置に、
外部からの入力を受けて前記光ディスクにおける各ファイル/ディレクトリの属性情報を示す領域に「読み取り専用属性」を表す情報を前記ドライブ装置に書き込ませる処理を実行させ、
該書き込み後には、前記「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わない機能を実現させることを特徴とする光ディスク書き込みシステムのプログラム。 - ISO9660フォーマットのマルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ISO9660フォーマットのマルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムのプログラムであって、
前記コンピュータ装置に、
外部からの入力を受けて前記光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報を前記ドライブ装置に書き込ませる処理と、
該書き込み後には、前記「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないよう前記ドライブ装置を制御する処理とを実行させることを特徴とする光ディスク書き込みシステムのプログラム。 - 前記「読み取り専用属性」を表す情報を書き込ませた後、各ファイル/ディレクトリの属性情報を示すディレクトリレコードのシステム領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているファイル/ディレクトリに対しては追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートさせ、該インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しない機能を実現させることを特徴とする請求項19記載の光ディスク書き込みシステムのプログラム。
- マルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、前記ドライブ装置と前記コンピュータ装置とが接続されてなり、マルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムのプログラムであって、
前記コンピュータ装置に、
外部からの入力を受けて前記光ディスクに書き込み済みの最新セッションに「読み取り専用属性」を表す情報を前記ドライブ装置に書き込ませる処理を実行させ、
該書き込み後には、前記「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションに対しては該セッションのファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わない機能を実現させることを特徴とする光ディスク書き込みシステムのプログラム。 - ISO9660フォーマットのマルチセッションでデータが記録されて追記可能である光ディスクに対してデータの読み出しとデータの書き込みを行うドライブ装置と、該ドライブ装置の動作を制御可能なコンピュータ装置とを備え、ISO9660フォーマットのマルチセッションで記録されて追記可能な光ディスクにデータを書き込み可能な光ディスク書き込みシステムのプログラムであって、
前記コンピュータ装置に、
外部からの入力を受けて前記光ディスクに書き込まれているISO9660情報のうち、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報を前記ドライブ装置に書き込ませる処理と、
該書き込み後には、前記「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションに対しては、該セッションのファイル/ディレクトリに対する変更を伴う追記を行わないよう前記ドライブ装置を制御する処理とを実行させることを特徴とする光ディスク書き込みシステムのプログラム。 - 前記「読み取り専用属性」を表す情報を書き込ませた後、最新セッションに存在するボリュームディスクリプタ情報のアプリケーション領域に「読み取り専用属性」を表す情報が書き込まれているセッションのファイル/ディレクトリに対しては、追記データを含むイメージデータ作成の直前にインポートさせ、該インポート動作実施後、該ファイル/ディレクトリに対する変更を伴う操作を許可しない機能を実現させることを特徴とする請求項22記載の光ディスク書き込みシステムのプログラム。
- 請求項17から23の何れか1項に記載のプログラムが記録されたことを特徴とする光ディスク書き込みシステムのプログラムを記録した記録媒体。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060110 |