JP2010162616A - 被加工部品セット装置 - Google Patents

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Kiyoyuki Kubota
清幸 久保田
Takuya Hirano
卓哉 平野
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Abstract

【課題】本発明は、重筋作業を伴うことなく、加工機の加工台に被加工部品をセットしたり加工済み部品を加工台からリセットすることができる被加工部品セット装置を目的とする。
【解決手段】滑動板2と、上昇時には滑動板2とほぼ同一高さで下降時には加工機1の加工台1aの凹部1bに収納されるフォーク6を備えたリフタ5と、リフタ5の手動式昇降機構9とを配置した被加工部品セット装置であり、手動式昇降機構9は、リフタ5を昇降自在にガイドするリニアブッシュ8と、下端部が水平軸によりフレーム7に枢着される上部に操作ハンドル10を備えた枢動カム板12と、枢動カム板12に隣接配置され、水平軸を中心とする円弧状カム溝15aが形成された固定カム板11とを備え、枢動カム板12に形成されるカム溝16と固定カム板11の円弧状カム溝15aとに操作ハンドル10に設けたカムフォロア10aを係合させ、枢動カム板12を上方に回動させた時リフタ5を押し上げるカム機構13を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は重量のある被加工部品を重筋作業とすることなく加工機の加工台にセットしたり、加工済み部品を加工台からリセットすることができる被加工部品セット装置に関するものである。
従来、加工機から他の加工機に部品供給を行なう装置として、一端に部品受けを設け、他端にウエイトを設けた旋回自在なアームを用いるものがある(例えば、特許文献1参照)。
このようなアームを用いることにより、加工機から加工機間への部品搬送における重筋作業はなくすことができるが、被加工部品の加工機の加工台へのセットは作業者が被加工品を持ち上げて行なうため、被加工部品のセット作業において重筋作業を完全に排除することができなかった。そこで被加工部品のセットをロボットで行なうことも考えられるが、ロボットの導入は設備費が嵩みコストアップの要因となる問題があった。
特開平11−262835号公報
本発明はロボットを導入することなく、加工機の加工台に被加工部品を重筋作業を伴うことなくセットしたり、加工済み部品を加工台からリセットしたりすることができる被加工部品セット装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、加工機の前面に、被加工部品の搬入と加工済み部品の搬出を行なう滑動板と、上昇時には滑動板とほぼ同一高さにあり、下降時には加工機の加工台の凹部に収納されるフォークを備えたリフタと、リフタの手動式昇降機構とを配置し、このフォーク上で被加工部品を滑動板と加工台との間で滑動させる被加工部品セット装置であって、前記手動式昇降機構は、リフタを昇降自在にガイドするリニアブッシュと、下端部が水平軸によりフレームに枢着される、上部に操作ハンドルを備えた枢動カム板と、この枢動カム板に隣接配置され、前記水平軸を中心とする円弧状カム溝が形成された固定カム板とを備え、枢動カム板に形成されるカム溝と固定カム板の円弧状カム溝とに操作ハンドルに設けたカムフォロアを係合させるとともに、枢動カム板を上方に回動させたときリニアブッシュのシャフトと係合してリフタを押し上げるカム機構を設けた被加工部品セット装置を請求項1の発明とし、
請求項1の発明において、固定カム板の円弧状カム溝の両端に、枢動カム板ロック用の内側への折曲カム溝を形成するとともに、枢動カム板のカム溝をこれに対応する直線カム溝とした被加工部品セット装置を請求項2の発明とし、
請求項1または2の発明において、カム機構が枢動カム板の板面に形成されたカム溝とリニアブッシュに設けられたカムフォロアとからなる被加工部品セット装置を請求項3の発明し、
請求項1から3の発明において、フォークに被加工部品の位置決めを行なうストッパが形成される被加工部品セット装置を請求項4の発明とするものである。
本発明は、被加工部品の搬入と加工済み部品を搬出する滑動板を加工機の前面に配設し、また、滑動板とほぼ同一高まで上昇されて滑動板から被加工部品が移載され、移載された被加工部品を加工機の加工台上まで滑動移送するとともに下降して加工台の凹部に収納されるフォークを備えたリフタを加工機の前面に配置し、該リフタを手動式昇降機構により昇降させることにより、他の処理工程から搬送されてきた被加工部品を、滑動板やリフタのフォーク上を滑動させて加工台に移送したり、加工済み部品を加工台から滑動板に移送することができるので、被加工部品のセット作業や加工済み部品の取出し作業における重筋作業をなくすることができる。
また、手動式昇降機構は、リフタを昇降自在にガイドするリニアブッシュと、下端部が水平軸によりフレームに枢着される、上部に操作ハンドルを備えた枢動カム板と、この枢動カム板に隣接配置され、前記水平軸を中心とする円弧状カム溝が形成された固定カム板とを備え、枢動カム板に形成されるカム溝と固定カム板の円弧状カム溝とに操作ハンドルに設けたカムフォロアを係合させるとともに、枢動カム板を上方に回動させたときリニアブッシュのシャフトと係合してリフタを押し上げるカム機構を設けたものとしたから、操作ハンドルの操作により回動される枢動カム板の回動に従って、リフタを小さな力で昇降動させることができる。
また、請求項2のように、固定カム板の円弧状カム溝の両端に、枢動カム板ロック用の内側への折曲カム溝を形成するとともに、枢動カム板のカム溝をこれに対応する直線カム溝としたことにより、別設のロック機構を組み込むことなく枢動カム板の回動上下位置で枢動カム板をロックでき、リニアブッシュを上昇位置と下降位置で停止させることができる。
請求項3のように、カム機構が枢動カム板の板面に形成されたカム溝とリニアブッシュに設けられたカムフォロアとからなるものとすることにより、昇降動するリニアブッシュと枢動を行なう枢動カム板とを連繋させて、枢動カム板の枢動運動をリニアブッシュの昇降運動に変換することができる。
請求項4のように、フォークに被加工部品の位置決めを行なうストッパが形成されることにより、被加工部品を滑動させて送り込めば、位置決め作業を行なわなくてもフォーク上の定位置に被加工部品は位置決めされるので加工台の定位置に正確にセットすることができる。
本発明の好ましい実施の形態を示す平面図である。 同じく一部切欠正面図である。 同じく一部切欠側面図である。 加工機の加工台を示す正面図である。 手動式昇降機構を示す正面図である。 同じく側面図である。 手動式昇降機構の第1の動作を示す正面図である。 同じく側面図である。 手動式昇降機構の第2の動作を示す正面図である。 同じく側面図である。 手動式昇降機構の第3の動作を示す正面図である。 同じく側面図である。
次に、本発明の好ましい実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。
1は被加工部品をセットする加工台1aを備えたプレス機やバリ取機等の加工機であり、該加工機1の前面には重量のある被加工部品Pの滑動搬入と加工済み部品を滑動搬出する滑動板2が張架されている。また、滑動板2の両側前縁には被加工部品搬入用と加工済み部品搬出用のローラコンベア3が設けられている。2aは滑動板2の中央部に形成される屈曲部であり、該屈曲部2aを形成することにより滑動板2を加工機1の加工台1aに近接させている。
4は加工台1aに配設される被加工部品Pを検出するレーザ検出機構であり、該レーザ検出機構4はレーザ光を交差させた対をなす投光器と受光器とからなり、被加工部品Pの有無や位置ずれや浮き上がりを検出するものである。1bは図1、4に示されるように、加工台1aに形成された凹部であり、該凹部1bは後記するリフタ5の2本のフォーク6を収納するためのもので、加工機1により被加工品Pを加工する際、フォーク6が加工機1と干渉することがないようにしている。また、フォーク6には被加工部品Pの位置決めを行なうためのストッパ6aが形成されている。
5は加工機1の前面に配置されるリフタであり、該リフタ5はフレーム7に固定されたリニアブッシュ8に昇降動自在にガイドされるシャフト8aに取り付けられている。9はリフタ5の手動式昇降機構であり、該手動式昇降機構9は後記するカム溝15、16に係合されるカムフォロア10aを設けた手動の操作ハンドル10と、該操作ハンドル10のカムフォロア10aをガイドする固定カム板11と、フレーム7に水平軸により枢着され操作ハンドル10の操作によりカムフォロア10aにより枢動される枢動カム板12と、該枢動カム板12の枢動に基づいてリニアブッシュ8のシャフト8aを上下スライドさせるカム機構13とからなり、シャフト8aの上下スライドによりリフタ5は昇降動される。また、左右に配設される固定カム板11と枢動カム板12とは隣接配置される。
前記固定カム板11は図に示されるように、上部を略笠形とした板体にカム溝15を形成したもので、カム溝15は、枢動カム板12の水平軸を中心とする円弧状カム溝15aと、該円弧状部カム溝15aの両端を内側へ折曲させた枢動カム板12ロック用の折曲カム溝15b、15cとからなる略コ字形のものである。
また、枢動カム板12に図に示されるように、横倒しされた略J字形の板体にカム溝16を形成したもので、カム溝16は、枢動カム板12が回動最上部に達したときと、回動最下部に達したとき、固体カム板11の円弧状カム溝15aの両端部に形成される折曲カム溝15b、15cと同じ傾斜の直線カム溝16aにして操作ハンドル10のカムフォロア10aが係合されることにより、枢動カム板12の動きは止められて、リニアブッシュ8のシャフト8aの昇降動は停止されることとなる。
また、カム溝15に係合されるカムフォロア10aはベアリングよりなる。これはカム溝15に形成される円弧状カム溝15aをカムフォロア10aが移動する際、リフタ5の荷重を受けるからである(加工済み部品の搬出時には加工済み部品の荷重を受ける)。また、カム溝16に係合されるカムフォロア10aは金属カラーよりなる。
カム機構13は枢動カム板12の側面に取り付けられた平行板により形成されるカム溝13aと2本のリニアブッシュ8のシャフト8aの下端を取り付けた下部取付板14に設けられたカムフォロア14aとからなり、枢動カム板12の回動によりリニアブッシュ8のシャフト8aを上下スライドさせてリフタ5を昇降動させている。
17はリニアブッシュ8に固定した固定板18とシャフト8aの上端を取り付けた上部取付板19間に設けられるばねであり、該ばね17はリフタ5を常時上向きに付勢するものである。また、ばね17は固定板18にアジャストボルトを介してばね力調整自在に設けられたばね受け17aと、上部取付板19に螺着されたばね巻装ピン19a間に設けられている。
このように構成されたものは、図1に示されるように右方のローラコンベア4より送られてきて、停止された被加工部品Pを、作業員は鎖線で示されるように滑動板2上に押し出す。さらに、作業員は滑動板2上に押し出された被加工部品Pを屈曲部2aまで滑動移動させる。
次に、図3に示されるように、枢動カム板12のカム溝16と傾斜が一致している固定カム板11の下側の折曲カム溝15cの最奥部にカムフォロア10aが係合され、ロックされている枢動カム板12の操作ハンドル10を折曲カム溝15cの傾斜に沿って引き上げ、カムフォロア10aを図5、6に示されるように、枢動カム板12の直線カム溝16aの最上部まで移動させ,枢動カム板12のロックを解除する。このときカムフォロア10aは固定カム板11のカム溝15の円弧状カム溝15aの最下部に達する。
続いて、操作ハンドル10を引き上げるようにして奥に押し込めば、カムフォロア10aは図7、8に示されるように、固定カム板11の円弧状カム溝15aの円弧面に沿って上昇する。このときカムフォロア10aは枢動カム板12の直線カム溝16aの最上部に位置しているため、水平軸に枢着されている枢動カム板12は起立枢動を開始することとなる。
枢動カム板12の起立枢動に伴い、枢動カム板12に設けられたカム機構13のカム溝13aは、シャフト8aと一体化されている下部取付板14に取り付けられるカムフォロア14aと係合されているため、シャフト8aは上昇し、リフタ5は上昇する。
図9、10に示されるように、カムフォロア10aがカム溝15の円弧状カム溝15aの最上部に達すると、枢動カム板12の枢動は停止され、シャフト8aの上昇は停止される。このとき枢動カム板12の直線カム溝16aはカム溝15の上側の折曲カム溝15bと傾斜が一致される。
この状態で操作ハンドル10を斜め下方に押し込めば、カムフォロア10aは直線カム溝16aの最下部に達して停止される。これにより枢動カム板12は動き止めされ、シャフト8aはロックされるので、リフタ5のフォーク6も上昇した状態でロックされる。
シャフト8aがロックされたとき、リフタ5のフォーク6上面は滑動板2の上面とほぼ同一となるので、屈曲部2aに待機されている被加工部品Pを作業員が押し出せば、被加工部品Pは滑動してフォーク6上に押し出されることとなる。
フォーク6上に押し出された被加工部品Pはフォーク6の先端に形成されたストッパ6aに当接してフォーク6上に位置決めされる。この状態で操作ハンドル10を前記とは逆に操作すれば、フォーク6は下降して加工台1aの凹部1b内に収納されることとなる。
このようにしてフォーク6が加工台1aの凹部1b内に収納されたら、加工機1を作動させて被加工部品Pのバリ取り加工や,プレス加工を行なえば、フォーク6に邪魔されることなく被加工部品Pの加工を行なうことができる。そして、被加工部品Pの加工が完了したら、手動式昇降機構9を作動させてリフタ5を上昇させ、加工済み部品をフォーク6上に載置する。このとき、フォーク6は滑動板2の屈曲部2aと面一になるので、フォーク6上の加工済み部品を滑動させて屈曲部2a上に移動させる。そして、滑動板2の屈曲部2a上の加工済み部品をローラコンベア4位置まで滑動させたうえ、加工済み部品をローラコンベア4で搬送して次工程に送り込めばよい。
1 加工機
1a 加工台
1b 凹部
2 滑動板
2a 屈曲部
3 ローラコンベア
4 レーザ検出機構
5 リフタ
6 フォーク
6a ストッパ
7 フレーム
8 リニアブッシュ
8a シャフト
9 手動式昇降機構
10 操作ハンドル
10a カムフォロア
11 固定カム板
12 枢動カム板
13 カム機構
13a カム溝
14 下部取付板
14a カムフォロア
15 カム溝
15a 円弧状カム溝
15b 折曲カム溝
15c 折曲カム溝
16 カム溝
16a 直線カム溝
17 ばね
17a ばね受け
18 固定板
19 上部取付板
19a ばね巻装ピン

Claims (4)

  1. 加工機の前面に、被加工部品の搬入と加工済み部品の搬出を行なう滑動板と、上昇時には滑動板とほぼ同一高さにあり、下降時には加工機の加工台の凹部に収納されるフォークを備えたリフタと、リフタの手動式昇降機構とを配置し、このフォーク上で被加工部品を滑動板と加工台との間で滑動させる被加工部品セット装置であって、前記手動式昇降機構は、リフタを昇降自在にガイドするリニアブッシュと、下端部が水平軸によりフレームに枢着される、上部に操作ハンドルを備えた枢動カム板と、この枢動カム板に隣接配置され、前記水平軸を中心とする円弧状カム溝が形成された固定カム板とを備え、枢動カム板に形成されるカム溝と固定カム板の円弧状カム溝とに操作ハンドルに設けたカムフォロアを係合させるとともに、枢動カム板を上方に回動させたときリニアブッシュのシャフトと係合してリフタを押し上げるカム機構を設けたことを特徴とする被加工部品セット装置。
  2. 固定カム板の円弧状カム溝の両端に、枢動カム板ロック用の内側への折曲カム溝を形成するとともに、枢動カム板のカム溝をこれに対応する直線カム溝としたことを特徴とする請求項1に記載の被加工部品セット装置。
  3. カム機構が枢動カム板の板面に形成されたカム溝とリニアブッシュに設けられたカムフォロアとからなることを特徴とする請求項1または2に記載の被加工部品セット装置。
  4. フォークに被加工部品の位置決めを行なうストッパが形成されることを特徴とする請求項1から3に記載の被加工部品セット装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106312667A (zh) * 2016-11-24 2017-01-11 安徽江淮汽车集团股份有限公司 一种推拉式上料装置

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