JP2010161027A - プラグの連結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】施錠状態に加え、非施錠抜け止め状態、すなわち、不用意なプラグの抜去が規制され、かつ、抜去操作は許容される状態をもたせることにより使い勝手を高めたプラグの連結構造の提供を目的とする。
【解決手段】プラグ1のプラグ栓刃2をコンセント3に形成される湾曲形状のプラグ差し込み口4の初期挿入位置に挿入した後、終端位置まで回転させてコンセント3のコンタクト5に接続するプラグの連結構造であって、
前記プラグ1は終端回転位置においてコンセント3に係止して抜け止めされるとともに、
プラグ1には、施錠状態においてコンセント3に係止解除不能に係止して該プラグ1を終端位置に拘束する施錠部6が設けられる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、プラグの連結構造に関するものである。
コンセントにプラグイン接続されたプラグの抜け止めが可能なプラグの連結構造としては、特許文献1に記載のものが知られている。この従来例において、コンセントには、シリンダ錠と回動板とが配置され、プラグ栓刃をプラグインした後、シリンダ錠を施錠回転すると、回動板が回動してプラグ栓刃の孔に挿入し、プラグが抜け止めされる。
実開昭59-170982号公報
しかし、上述した従来例は、施錠状態においては抜け止めされるものの、非施錠状態での抜け止めがなされないために、抜け止めを確実にするためには、施錠操作を行う必要があるという問題がある。
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであって、施錠状態に加え、非施錠抜け止め状態、すなわち、不用意なプラグの抜去が規制され、かつ、抜去操作は許容される状態をもたせることにより使い勝手を高めたプラグの連結構造の提供を目的とする。また、本発明の他の目的は、上記プラグ連結構造に使用可能なプラグ装置の提供にある。
本発明によれば上記目的は、
プラグ1のプラグ栓刃2をコンセント3に形成される湾曲形状のプラグ差し込み口4の初期挿入位置に挿入した後、終端位置まで回転させてコンセント3のコンタクト5に接続するプラグの連結構造であって、
前記プラグ1は終端回転位置においてコンセント3に係止して抜け止めされるとともに、
プラグ1には、施錠状態においてコンセント3に係止解除不能に係止して該プラグ1を終端位置に拘束する施錠部6が設けられるプラグの連結構造を提供することにより達成される。
コンセント3は初期挿入位置と終端位置とを曲率経路で結んだプラグ差し込み口4を有し、プラグ1のコンセント3への連結は、プラグ栓刃2をプラグ差し込み口4の初期挿入位置に差し込んだ後、プラグ差し込み口4に沿って終端位置まで回転させて行われる。プラグ1の回転操作に伴ってプラグ1はコンセント3に係止し、プラグ1は抜け止めされる。
プラグ1の回転操作に伴う抜け止めは、プラグ1に対する初期挿入位置への回転操作によって解消可能であり、施錠部6を施錠状態にすると、プラグ1は施錠部6を介してコンセント3に拘束され、結果、第三者によるプラグ1の抜去操作を禁止することができる。
したがってこの発明において、プラグ栓刃2を挿入した後、プラグ1を回転操作するだけでプラグ1の抜け止めを行うことができ、さらに、施錠部6を施錠操作することによって第三者による抜去が規制される。
終端位置における抜け止めは、プラグ1の回転操作に伴ってコンセント3にプラグケース14を係止させることにより行うことができるが、
前記コンセント3のコンタクト5には、終端位置においてプラグ栓刃2の孔7に係止し、初期挿入位置側への移動面に対しては斜行して当該方向の移動を許容するとともに、プラグ栓刃2の抜去方向移動面に対して直交してプラグ1を抜け止めする錐面状周壁を有する抜け止め突起8が設けられるプラグの連結構造を構成すると、構造を簡単にすることができる。
上記プラグの連結構造には、
プラグ栓刃2を保持するプラグケース14と、
プラグケース14に保持され、真正な解錠キー16により回転操作可能なシリンダ9を備えたシリンダ錠10とを有し、
前記シリンダ9の後端には、回転軸長方向に延びる杆状部12の端部に係止片13を張り出し、コンセント3に形成されるロック孔15への挿入後のシリンダ9への回転操作により該ロック孔15に脱離不能に係止するロック体11が固定されるとともに、
シリンダ錠10は、前記係止片13がプラグ栓刃2基端近傍位置と、係止片13のロック孔15への係止位置との間で進退操作可能なプラグ装置が使用できる。
プラグ装置1のコンセント3への装着は、シリンダ錠10を縮退状態にしてプラグ栓刃2を挿入した後、シリンダ錠10を押し出して係止片13をコンセント3のロック孔7に係止させて行うことができる。この結果、プラグ栓刃2を初期挿入位置に挿入した後、終端位置まで回転させて接続する場合、コンセント3のロック孔15は、係止片13の移動経路全長にわたって開口させる必要はなく、終端位置においてのみ対応させればよいために、不必要に大きなロック孔15を形成する必要がなくなる。
また、
前記シリンダ錠10は、縮退位置側に付勢されるとともに、係止片13は縮退位置においてプラグケース14内に収納されるプラグ装置を構成すると、不使用時に係止片13をプラグケース14内に収容しておけるために、係止片13を折り曲げたりする虞がない。
本発明によれば、非施錠抜け止め状態、すなわち、不用意なプラグの抜去が規制され、かつ、抜去操作は許容される状態をもたせることができるために、使い勝手を高めることができる。
プラグ装置を示す図で、(a)は施錠部を断面表示した側面図、(b)は(a)の1B方向矢視図、(c)は(a)の正面図である。 施錠部の動作を示す図で、(a)は解錠状態における図1(c)の2A-2A線断面図、(b)は施錠可能状態における図1(c)の2A-2A線断面図である。 コンセントを示す図で、(a)は正面図、(b)はコンタクトを示す図である。 プラグの接続状態を示す図で、(a)は初期挿入位置に装着した状態を示す正面図、(b)はコンタクトとの接触状態を示す説明図、(c)は(a)の側面図である。 プラグの接続状態を示す図で、(a)は終端位置まで回転させた状態を示す正面図、(b)はコンタクトとの接触状態を示す説明図である。 施錠状態を示す図で、(a)は断面図、(b)は(a)の6B方向矢視図、(c)はコンタクトを示す拡大図、(d)は(c)の6D-6D線断面図である。
図1に示すように、プラグ装置1は、コード17の端部に接続されるプラグ栓刃2が固定されるプラグケース14と、プラグケース14に保持され、後述するロック体11とともに施錠部6を構成するシリンダ錠10とを有する。
シリンダ錠10は、適数のタンブラ10bが装着されたシリンダ9をシリンダケース10aに挿入して形成され、真正な解錠キー16を挿入したときにのみシリンダケース10aに対してシリンダ9を回転操作することができる。シリンダ9の後端には、シリンダ9の回転中心(C)上を後方に向けて延びる杆状部12の先端に係止片13を張り出したT字状のロック体11が固定される。
図2に示すように、上記シリンダケース10aは、プラグケース14に形成されるシリンダ保持筒部14a内に前後方向移動自在に収容される。シリンダケース10aのシリンダ保持筒部14a内での空転を防止するために、シリンダケース10aにはピン18が打ち込まれ、シリンダ保持筒部14aに形成されるガイド孔14bに摺動自在に嵌合する。
また、シリンダケース10aは圧縮スプリング19により前方に付勢され、この状態でロック体11の端部、すなわち係止片13はシリンダ保持筒部14a内に収容され、図2(b)に示すように、シリンダ錠10に押し込み操作力を与えることによってロック体11をシリンダ保持筒部14a外部に露出させることができる。
以上のプラグ装置を接続するコンセント3は、図3に示すように、コンセントケース3a内に端子プレート20を固定して形成される。コンセントケース3aには、図4(b)に示すように、プラグ1のプラグ栓刃2を差し込んだ後、図5(b)に示すように、所定角度回転させることができる曲率を有するプラグ差し込み口4が開設される。
端子プレート20は導電性の良好な金属材料により形成され、ビス等の止着子20aを使用してコンセントケース3aに固定される。この端子プレート20には2枚のコンタクト5が対向して立ち上げられ、上記プラグ差し込み口4から差し込まれるプラグ栓刃2を挟み付ける。
プラグ1のコンセント3への連結は、図4(b)に示す初期挿入位置からプラグ栓刃2を挿入した後、図5(b)に示す終端位置までプラグ1を回転させて行われる。図6に示すように、一方のコンタクト5には抜け止め突起8が形成され、プラグ栓刃2が終端位置まで回転したときに、プラグ栓刃2に開設された孔7に弾発係止する。
上記抜け止め突起8は、図6(c)、(d)に示すように、周壁が、プラグ1の抜去方向の移動面(図6(c)におけるW面)に対しては直交し、初期挿入位置側への移動面(図6(d)におけるR面)に対しては斜行する錐面により形成される。この結果、プラグ栓刃2を終端位置方向に回転させると、まず、抜け止め突起8に当接し、さらに回転操作を続けると、コンタクト5は一旦弾性的に撓んでプラグ栓刃2を受容した後、終端位置において弾性復元力により原位置に復帰し、抜け止め突起8がプラグ栓刃2の孔7に弾発的に係止する。
係止状態において抜け止め突起8の直交面に阻まれてプラグ1の抜去が規制されるとともに、初期挿入位置側への操作時には斜面からの分力によりコンタクト5が係止解除方向に移動可能であるために、初期挿入位置に回転操作した後、プラグ1を抜去することができる。
さらに、コンセントケース3aには、図3(a)に示すように、ロック孔15が開設される。ロック孔15は、シリンダ錠10に形成されるロック体11の係止片13が挿通可能な矩形孔として形成される。この実施の形態において、ロック孔15は、プラグ1を上下反転させて装着することができるように、上下に2個配置される。
上述したように、係止片13は通常状態において、圧縮スプリング19の付勢力によりプラグケース14のシリンダ保持筒部14a内に収容されており、図4(c)に示すように、プラグ栓刃2をプラグ差し込み口4に挿入させる際の障害になることはない。上記ロック孔15は、プラグ1を終端位置まで回転させたときの係止片13の位置に合致する位置に設けられており、図4(a)に示す初期挿入位置からプラグ1を図5に示す終端位置まで回転させた後、図6(a)に示すように、シリンダ錠10を押し込んだ後、シリンダ9を回転操作すると、図6(b)に示すように、係止片13がロック孔15周縁に係止され、以後、抜去、およびプラグ1の初期挿入位置側への回転操作が規制される。
1 プラグ
2 プラグ栓刃
3 コンセント
4 プラグ差し込み口
5 コンタクト
6 施錠部
7 孔
8 抜け止め突起
9 シリンダ
10 シリンダ錠
11 ロック体
12 杆状部
13 係止片
14 プラグケース
15 ロック孔
16 解錠キー

Claims (6)

  1. プラグのプラグ栓刃をコンセントに形成される湾曲形状のプラグ差し込み口の初期挿入位置に挿入した後、終端位置まで回転させてコンセントのコンタクトに接続するプラグの連結構造であって、
    前記プラグは終端回転位置においてコンセントに係止して抜け止めされるとともに、
    プラグには、施錠状態においてコンセントに係止解除不能に係止して該プラグを終端位置に拘束する施錠部が設けられるプラグの連結構造。
  2. 前記コンセントのコンタクトには、終端位置においてプラグ栓刃の孔に係止し、初期挿入位置側への移動面に対しては斜行して当該方向の移動を許容するとともに、プラグ栓刃の抜去方向移動面に対して直交してプラグを抜け止めする錐面状周壁を有する抜け止め突起が設けられる請求項1記載のプラグの連結構造。
  3. 前記施錠部は、真正な解錠キーによる回転操作が可能なシリンダを備えたシリンダ錠と、
    シリンダへの回転操作によりコンセントに係脱するロック体とを有する請求項1または2記載のプラグの連結構造。
  4. 前記ロック体は、シリンダの後端に形成されてシリンダの回転軸長方向に延びる杆状部の端部に係止片を張り出して形成されるとともに、
    シリンダ錠はプラグケースに対して軸長方向に移動操作自在であり、
    かつ、コンセントには、終端位置においてロック体が進入するロック孔が開設される請求項3記載のプラグの連結構造。
  5. プラグ栓刃を保持するプラグケースと、
    プラグケースに保持され、真正な解錠キーにより回転操作可能なシリンダを備えたシリンダ錠とを有し、
    前記シリンダの後端には、回転軸長方向に延びる杆状部の端部に係止片を張り出し、コンセントに形成されるロック孔への挿入後のシリンダへの回転操作により該ロック孔に脱離不能に係止するロック体が固定されるとともに、
    シリンダ錠は、前記係止片がプラグ栓刃基端近傍位置と、係止片のロック孔への係止位置との間で進退操作可能なプラグ装置。
  6. 前記シリンダ錠は、縮退位置側に付勢されるとともに、係止片は縮退位置においてプラグケース内に収納される請求項5記載のプラグ装置。
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