JP2007114313A - 通線治具及び光ファイバコード - Google Patents

通線治具及び光ファイバコード Download PDF

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善弘 正垣
Yoshiaki Kanbe
祥明 神戸
Yasukazu Kinekawa
安一 杵川
Yukimasa Abe
幸政 阿部
Satoshi Tanaka
智 田中
Koji Bando
浩二 板東
Toshio Kurashima
利雄 倉嶋
Hitoshi Son
均 孫
Yoshiteru Abe
宜輝 阿部
Eiji Araki
栄次 荒木
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Abstract

【課題】光コネクタが外れにくい通線治具を提供する。
【解決手段】光コネクタのプラグPに結合するコネクタ保持ブロック1と、通線工具に結合する被牽引ブロック2とを有する。コネクタ保持ブロック1は、開閉する構造を有し、開いた状態ではプラグPを着脱可能とし、閉じた状態ではプラグPを覆う。コネクタ保持ブロック1が閉じた状態でコネクタ保持ブロック1の後端部に形成され光ファイバコードCが挿通されるコード挿通部11は、プラグPを挿通不可能な寸法形状とされている。また、コネクタ保持ブロック1の閉じた状態は、係止爪46が係止段35に係止されることにより維持される。従って、係止爪46の係止を解除してコネクタ保持ブロック1を開かない限りは、被牽引ブロック2に連結された通線工具を強く引いてもプラグPが外れることがない。
【選択図】図1

Description

本発明は、光コネクタと通線工具とを連結するための通線治具、並びに、通線治具が取り付けられた光ファイバコードに関するものである。
従来から、天井裏やダクトなどの通線領域に光ファイバコードを敷設する方法として、光ファイバコードよりも容易に通線領域に通すことができる通線工具を予め通線領域に配置し、通線領域の一端側において光ファイバコードの一端を通線工具に結合させた後、通線領域の他端側から通線工具を引くことにより、通線工具を通線領域に沿って移動させ、光ファイバコードを通線領域に引き込むという方法が知られている。通線工具としては、例えば、剛性の高いワイヤ(いわゆる呼び線)や、ケーブルキャッチャなどが用いられる。
そして、端に光コネクタが設けられた光ファイバコードを上記方法で敷設する際に、光ファイバコードの光コネクタが設けられた端部を通線工具で牽引するために光コネクタと通線工具とを連結する通線治具として、図11(a)(b)に示すように、光コネクタに着脱自在に結合するコネクタ保持部91と通線工具に結合する被牽引部92とを有する通線治具が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
上記従来の通線治具において、コネクタ保持部91は、図11(a)に示すように、互いに対向し先端部同士の距離を変化させる方向に弾性を有する2個のばね片91aを有する。各ばね片91aのそれぞれ先端部には、係合爪91bが内側へ突設されている。このコネクタ保持部91は、図11(b)に示すように、JIS C 5973に規定されたF04形(いわゆるSC形)の光コネクタのプラグPに設けられたロック凹部P2(図7参照)に係合爪91bが係合することにより、プラグPに着脱自在に結合する。
特開2003−322727号公報
ここで、プラグPのロック凹部P2は、レセプタクルに設けられたロック爪(図示せず)が弾性的に係入してプラグPに対する保持力を生じさせるために設けられたものである。このため、プラグPを引張っただけで容易にレセプタクルから取り外すことができるように、ロック凹部P2は比較的に浅くしてある。
従って、プラグPのロック凹部P2やレセプタクルのロック爪のような、プラグPとレセプタクルとの結合のための機構(以下、「ロック部」と呼ぶ。)を利用する従来例では、通線治具と光コネクタとの結合が弱くなってしまい、通線工具が強く引かれただけで通線治具が光コネクタから外れてしまうことが考えられる。さらに、通線治具が光コネクタから外れる際には、通線治具が光コネクタのロック部周辺を傷つけてしまうことも考えられる。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、光コネクタから外れにくい通線治具並びに該通線治具が取り付けられた光ファイバコードを提供することにある。
請求項1の発明は、光ファイバコードの一端に設けられた光コネクタに着脱自在に結合するコネクタ保持部と、光ファイバコードが敷設される領域に沿って移動する通線工具に結合する被牽引部とを有する通線治具であって、コネクタ保持部は、光コネクタが収納される収納室と、収納室を挟んで被牽引部の反対側に設けられて収納室の内外に連通した穴若しくは切り欠きからなり、収納室に収納された光コネクタから引き出された光ファイバコードが挿通されるコード挿通部とを有し、コード挿通部は、光コネクタを挿通不可能な寸法形状とされていることを特徴とする。
この発明によれば、通線工具が引張られたときには、光コネクタ若しくは光コネクタに連結されたブーツにおいて光ファイバコードが引き出された側の端面がコード挿通部の周囲に当接することによりコネクタ保持部からの光コネクタの脱落が防止されるから、光コネクタのロック部を利用する場合に比べて光コネクタから外れにくくなる。また、光コネクタを傷つけることもない。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、コネクタ保持部は、2個のコネクタ保持部材を備え、各コネクタ保持部材は、それぞれ、収納室及び収納室の内外に連通した貫通穴からなるコード挿通部をそれぞれ他方のコネクタ保持部材との間に形成する保持位置と、収納室及びコード挿通部をそれぞれ開放して光コネクタを取外し可能とする開放位置との間で、他方のコネクタ保持部材に対して変位可能であって、少なくとも一方のコネクタ保持部材には、他方のコネクタ保持部材を保持位置に着脱自在に保持する保持手段が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、保持手段による保持を解除してコネクタ保持部材を開放位置としない限りは光コネクタが収納室から脱落することがない。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、収納室はコネクタ保持部においてコード挿通部に挿通される光ファイバコードの軸に交差する方向に開口した凹部からなり、コード挿通部は収納室の開口縁に設けられた切り欠きからなり、コネクタ保持部には、収納室に収納された光コネクタを係脱自在に係止して収納室が開口した方向への光コネクタの脱落を防止する係止手段が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、係止手段による係止を解除しない限りは光コネクタが収納室から脱落することがない。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において、被牽引部は、コネクタ保持部に連結される第1の被牽引部材と、通線工具に連結される第2の被牽引部材とを有し、第2の被牽引部材は、少なくともコード挿通部に挿通される光ファイバコードの軸に交差する面内において第1の被牽引部材に対して回動可能に連結されていることを特徴とする。
この発明によれば、光ファイバコードに対する通線工具のねじれを被牽引部で吸収することができる。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかの通線治具が結合した光コネクタが、少なくとも一端に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、コネクタ保持部において、光ファイバコードが挿通されるコード挿通部が、光コネクタを挿通不可能な寸法形状とされているので、通線工具が引張られたときには、光コネクタ若しくは光コネクタに連結されたブーツにおいて光ファイバコードが引き出された側の端面がコード挿通部の周囲に当接することによりコネクタ保持部からの光コネクタの脱落が防止されるから、光コネクタのロック部を利用する場合に比べて光コネクタから外れにくくなる。また、光コネクタを傷つけることもない。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
本実施形態は、図2に示すように、光ファイバコードCの一端に設けられたSC形の光コネクタのプラグP(図1(a)(b)参照。以下、単に「プラグ」と呼ぶ。)に結合するコネクタ保持ブロック1と、通線工具(図示せず)に結合する被牽引ブロック2とを有する。プラグPには、例えばエラストマーのような柔軟な材料からなり光ファイバコードCの端部を囲む筒形状であって光ファイバコードCを屈曲による断線から保護するブーツBが連結されている。以下、上下方向は図2を基準とし、図2の左上―右下方向を前後方向、図2の左下―右上方向を左右方向と呼ぶ。
被牽引ブロック2は、図3及び図4に示すように、それぞれ環形状の2個の被牽引部材21,22が互いに連結されてなる。詳しく説明すると、各被牽引部材21,22は、それぞれ、U字形状のU字部21a,22aと、平板形状であって一方の面をU字部21a,22aの内側へ向けてU字部21a,22aの両端にそれぞれ連結された平板部21b,22bとを有する。各被牽引部材21,22は、平板部21b,22bの外側の面同士を突き合わせる形で、平板部21b,22bの厚さ方向に直交する面内において他方の被牽引部材に対して回動自在に連結されている。具体的には、一方の被牽引部材21の平板部21bの外側面に円柱形状の軸突起(図示せず)を突設し、これを他方の被牽引部材22の平板部22bに貫設された挿通穴(図示せず)に貫通させるとともに、挿通穴からの脱落防止のために軸突起の先端に軸受け穴より大きい抜け止め23を設けている。これにより、各被牽引部材21,22は、被牽引部材21,22が並ぶ方向に沿った軸周りにおいて互いに回動自在となっている。
コネクタ保持ブロック1は、前後に長くプラグPが収納される収納凹部31が上面に設けられた第1のコネクタ保持部材3と、第1のコネクタ保持部材3の上側に結合する第2のコネクタ保持部材4とを備える。
第1のコネクタ保持部材3は、上面に収納凹部31が設けられたコネクタ収納部3aと、コネクタ収納部3aの前側に設けられ上下の寸法がコネクタ収納部3aよりも大きい連結部3bとを有する。
第1のコネクタ保持部材3の連結部3bには、それぞれ半円形状であって上下に対向する2枚の連結板13,14が前方に突設されている。各連結板13,14の中央部であって上下に対向する位置には、それぞれ軸受け穴13a,14aが上下に貫設されている。
コネクタ保持ブロック1と被牽引ブロック2とは、図5に示すように、一方の被牽引部材21のU字部21aが連結板13,14間に挿入され、各連結板13,14の軸受け穴13a,14aと被牽引部材21とに円柱形状の心棒5が挿通されることにより連結されている。これにより、被牽引ブロック2はコネクタ保持ブロック1に対して心棒5を中心に左右に回動可能となっている。心棒5が挿通されていない被牽引部材22には通線工具が連結される。被牽引部材22に通線工具を連結するには、例えば通線工具がワイヤである場合には被牽引部材22に通線工具を結び付ける。
また、第1のコネクタ保持部材3の連結部3bには、他の部位よりも左右の寸法が小さい軸受け部32が後方に突設され、この軸受け部32には、軸受け穴32aが左右に貫設されている。
第2のコネクタ保持部材4は、収納凹部31の底面に対向する天板41と、天板41の左右の端部からそれぞれ下方に突設されて左右に対向する2枚の側板42と、天板41の後端部から下方に突設された後板43とを備える。各側板42には、それぞれ左右の寸法が他の部位よりも大きい軸受け部44が前方へ突設され、各軸受け部44にはそれぞれ軸受け穴44aが左右に貫設されている。第1のコネクタ保持部材3の軸受け部32を第2のコネクタ保持部材4の軸受け部44によって挟み、各軸受け穴32a,44aに心棒6が挿通されることにより、第2のコネクタ保持部材4は、図2に示すように側板42の下端がコネクタ収納部3aの上端に当接する位置(以下、「保持位置」と呼ぶ。)と、図6に示すように図2の位置よりも後端部を上方へ変位させて第1のコネクタ保持部材3との間に少なくともプラグPを挿通可能な隙間を空ける位置(以下、「開放位置」と呼ぶ。)との間で第1のコネクタ保持部材3に対して回動可能となっている。第2のコネクタ保持部材4が保持位置にあるときには、第1のコネクタ保持部材3の収納凹部31と、第2のコネクタ保持部材4の天板41との間に、プラグPが収納される収納室10が構成される。
また、後板43の下端部には、前後に開放された切り欠き47が設けられている。さらに、第1のコネクタ保持部材3において、コネクタ収納部3aの後端には、上方向に開放され収納凹部31の内外に連通した半円形状の切り欠き33が設けられている。第2のコネクタ保持部材4が保持位置にあるときには、第1のコネクタ保持部材3の切り欠き33と第2のコネクタ保持部材4の後板43に設けられた切り欠き47とが合わさり、収納室10の内外に連通して光ファイバコードC及びブーツBが挿通される貫通穴であるコード挿通部11が構成される。
また、第2のコネクタ保持部材4において、切り欠き47の左右には、それぞれ厚さ寸法が他の部位よりも小さく下端部を前後に変位させるように弾性変形可能なばね部45が下方へ突設され、ばね部45の下端部には、係止爪46が前方へ突設されている。係止爪46の前面は、下方へ向かって厚さ寸法を小さくするように傾斜している。
さらに、第1のコネクタ保持部材3において、切り欠き33の下側には、コード受け部34が後方へ突設されている。また、切り欠き33の左右には、下側を上側よりも窪ませる係止段35がそれぞれ設けられている。
プラグPをコネクタ保持ブロック1に保持するには、まず、図1(a)に示すように、第1のコネクタ保持部材3の収納凹部31にプラグPを収納する。次に、第2のコネクタ保持部材4を第1のコネクタ保持部材3に対して後端部を下方へ変位させる向きに回動させる。係止爪46が第1のコネクタ保持部材3に当接すると、係止爪46に設けられた傾斜面上を第1のコネクタ保持部材3の後端が摺動することによりばね部45が弾性変形し、やがて係止爪46が係止段35の下側に至ると、ばね部45が復帰して図1(b)に示すように係止爪46が係止段35に係止される。ここにおいて、第1のコネクタ保持部材3に対する第2のコネクタ保持部材4の位置は保持位置となり、第1のコネクタ保持部材3と第2のコネクタ保持部材4との間には収納室10とコード挿通部11とが形成される。
また、係止爪46が係止段35に係止されることにより、第2のコネクタ保持部材4は第1のコネクタ保持部材3に対して保持位置に保持される。つまり、係止爪46と係止段35とで請求項における保持手段が構成されている。保持位置では、第1のコネクタ保持部材3のコード受け部34の後面と、第2のコネクタ保持部材4の後面とが略面一となる。
ここで、図7に示すように、収納凹部31の底面には、プラグPの下面に突設された突起P1が嵌合する前後に長い位置決め穴12が上下に貫設されている。プラグPを収納凹部31に収納したときには、プラグPの突起P1を位置決め穴12に嵌合させれば、収納室10の前端とプラグPの前端との間に隙間が空くように第1のコネクタ保持部材3に対するプラグPの前方への移動が規制される。つまり、プラグPの前方に突出するフェルール(図示せず)が収納室10の内面に当接して損傷することがない。なお、プラグPの突起P1は、光コネクタのレセプタクルに設けられたキー溝(図示せず)に嵌合してプラグPをレセプタクルに対して位置決めするために設けられているものである。
また、コード挿通部11の寸法形状はプラグPの後端面の寸法形状よりも小さくしてあり、プラグPの後端面はコード挿通部11の周囲に当接する。従って、コード挿通部11からプラグPが脱落することはない。また、被牽引ブロック2が通線工具によって引張られたときにプラグPとコネクタ保持ブロック1との間で作用する力はコード挿通部11の周囲で受けられるから、プラグPの突起P1に過大な力が加わることがない。さらに、収納室10の寸法は、上下方向と左右方向とについてはプラグPの突起P1を除く部位の寸法よりも僅かに大きくしてある。従って、コネクタ保持ブロック1に対するプラグPのがたつきは、前方向及び左右方向については位置決め穴12によって防止され、上下方向及び後方向については収納室10の内面によって防止される。
また、コネクタ保持ブロック1に保持されたプラグPを取り外すには、ばね部45を弾性変形させて係止爪46の係止段35に対する係止を解除しながら、第2のコネクタ保持部材4を第1のコネクタ保持部材3に対して後端部を上方へ変位させる向きに回動させ、図1(a)に示すように収納室10とコード挿通部11とが開放された開放位置に移動させる。この状態では、プラグPを第1のコネクタ保持部材3に対して上方へ移動させるだけで、特に強い力を必要とせずに、容易にプラグPをコネクタ保持ブロック1から取り外すことができる。
ここで、被牽引ブロック2のコネクタ保持ブロック1に対する可動範囲の中央では、被牽引部材21,22の平板部21b,22bの厚さ方向と、コード挿通部11に挿通される光ファイバコードCの軸方向とが揃う。すなわち、通線工具に連結される一方の被牽引部材22は、コネクタ保持ブロック1に連結される他方の被牽引部材21に対し、コード挿通部11に挿通される光ファイバコードCの軸周りに回動自在となる。従って、被牽引ブロック2を通線工具に連結するとともにコネクタ保持ブロック1にプラグPを結合させた状態では、光ファイバコードCに対する通線工具のねじれが被牽引ブロック2によって吸収される。
上記構成によれば、係止爪46の係止を解除して第2のコネクタ保持部材4を開放位置に移動させない限りは、プラグPがコネクタ保持ブロック1から外れることがない。且つ、コネクタ保持ブロック1は後端部をプラグPの後端面に当接させる形でプラグPを保持しているから、通線工具が強く引張られた場合には、荷重はコネクタ保持ブロック1の後端部によって受けられ、保持手段たる係止爪46やばね部45に力が加わらないから係止爪46の係止は解除されず、第2のコネクタ保持部材2が開放位置に移動してしまうことはない。すなわち、通線工具が強く引張られてもプラグPがコネクタ保持ブロック1から外れることはないのであり、従来例のようにロック部を用いる場合に比べてプラグPが外れにくく、プラグPを傷つけることもない。
(実施形態2)
本実施形態は、図8及び図9に示すように、コネクタ保持ブロック1の構造が実施形態1とは異なる。被牽引ブロック2の構造並びに被牽引ブロック2とコネクタ保持ブロック1との連結部位の構造は実施形態1と共通であるから、対応する構成には同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態においては、コネクタ保持ブロック1は弾性を有する1個の部材で構成され、収納室10はコネクタ保持ブロック1の左側に開口した凹部からなり、コード挿通部11は収納室10の後側に設けられた切り欠きからなる。ここで、収納室10の上下の幅寸法は、プラグPの突起P1を除く部位の上下の幅寸法よりも僅かに大きく、且つプラグPの突起P1を含む上下の幅寸法よりも小さくしてある。また、コード挿通部11は、上下の幅寸法をプラグPの上下の幅寸法よりも小さくしてあり、プラグPを挿通不可能となっている。
さらに、収納室10の下側には、実施形態1と同様の位置決め穴12が上下に貫設されており、位置決め穴12と収納室10の開口との間には、前後の幅寸法が位置決め穴12と略等しい誘導溝15が設けられている。誘導溝15の底面は、左方に向かって徐々に深さ寸法を大きくするように傾斜している。そして、収納室10の上下の幅寸法と誘導溝15の左端の深さ寸法との合計は、突起P1を含めたプラグPの上下の幅寸法よりも大きくしてある。
本実施形態のコネクタ保持ブロック1にプラグPを取付けるには、プラグPの突起P1の位置を誘導溝15の位置に合わせ、プラグPを収納室10の左側から押し込む。すると、プラグPの突起P1が誘導溝15の底面上を摺動することによりコネクタ保持ブロック1が弾性変形し、やがてプラグPの突起P1が位置決め穴12に至ると、コネクタ保持ブロック1が復帰してプラグPの突起P1が位置決め穴12の内面に係止される。ここにおいて、図10に示すように光ファイバコードCをコード挿通部11に挿通させる形でプラグPがコネクタ保持ブロック1に保持される。この状態では、収納室10の後側の内面がプラグPの後面に当接する。また、プラグPの突起P1が位置決め穴12の内面に係止されることにより、プラグPの左方への脱落は防止される。すなわち、位置決め穴12が請求項における係止手段である。
コネクタ保持ブロック1からプラグPを取り外すには、収納室10の開口を上下に押し広げるようにコネクタ保持ブロック1を弾性変形させつつプラグPの突起P1を位置決め穴12から導出することにより係止を解除し、そのままプラグPを左方に移動させて収納室10から取り出せばよい。
上記構成によれば、位置決め穴12のプラグPの突起P1への係止を解除しない限りはプラグPがコネクタ保持ブロック1から外れることがない。且つ、コネクタ保持ブロック1は後端部をプラグPの後端面に当接させる形でプラグPを保持しているから、通線工具が強く引張られた場合には、荷重はコネクタ保持ブロック1の後端部によって受けられ、係止手段たる位置決め穴12周辺には荷重がかかることがないから係止が解除されることはない。すなわち、通線工具が強く引張られてもプラグPが外れることはないのであり、従来例のようにロック部を用いる場合に比べてプラグPが外れにくく、プラグPを傷つけることもない。
なお、実施形態1及び2では光ファイバコードCにSC形のプラグPが設けられている場合を例に挙げて説明したが、コネクタ保持ブロック1の寸法形状を適宜選択すれば、光ファイバコードCにレセプタクルや他の形の光コネクタが設けられている場合にも本発明は適用可能である。
また、実施形態1並びに本実施形態において、収納室10の前後方向での寸法を大きくするとともに、コード挿通部11を小さくしてブーツBを挿通不可能な寸法形状としてもよい。この場合、ブーツBの一部乃至全部が収納室10に収納され、コネクタ保持部1からのプラグPの後方への脱落はコード挿通部11の周縁部がブーツBに当接することにより防止されることになるが、コード挿通部11の周縁部をプラグPの後端面に当接させる場合と同様の効果を得ることができる。
実施形態1においてコネクタ保持部にプラグを取り付ける過程を示す斜視図であり、(a)はコネクタ保持部材が開放位置にある状態を示し、(b)はコネクタ保持部材が保持位置にある状態を示す。 同上においてコネクタ保持部材が保持位置にある状態を示す斜視図である。 同上を示す分解斜視図である。 同上を示す図3とは異なる方向から見た斜視図である。 同上を示す図2とは異なる方向から見た斜視図である。 同上においてコネクタ保持部材が開放位置にある状態を示す斜視図である。 図1(a)における下方から見た同上とプラグとを示す斜視図である。 実施形態2を示す斜視図である。 同上を示す分解斜視図である。 同上のコネクタ保持部にプラグを取付けた状態を示す斜視図である。 従来例を示す図であり、(a)はプラグを取り外した状態を示し、(b)はプラグを取付けた状態を示す。
符号の説明
1 コネクタ保持ブロック
2 被牽引ブロック
3 第1のコネクタ保持部材
4 第2のコネクタ保持部材
10 収納室
11 コード挿通部
12 位置決め穴
21,22 被牽引部材
35 係止段
46 係止爪
C 光ファイバコード
P プラグ

Claims (5)

  1. 光ファイバコードの一端に設けられた光コネクタに着脱自在に結合するコネクタ保持部と、光ファイバコードが敷設される領域に沿って移動する通線工具に結合する被牽引部とを有する通線治具であって、
    コネクタ保持部は、
    光コネクタが収納される収納室と、
    収納室を挟んで被牽引部の反対側に設けられて収納室の内外に連通した穴若しくは切り欠きからなり、収納室に収納された光コネクタから引き出された光ファイバコードが挿通されるコード挿通部とを有し、
    コード挿通部は、光コネクタを挿通不可能な寸法形状とされていることを特徴とする通線治具。
  2. コネクタ保持部は、2個のコネクタ保持部材を備え、
    各コネクタ保持部材は、それぞれ、収納室及び収納室の内外に連通した貫通穴からなるコード挿通部をそれぞれ他方のコネクタ保持部材との間に形成する保持位置と、収納室及びコード挿通部をそれぞれ開放して光コネクタを取外し可能とする開放位置との間で、他方のコネクタ保持部材に対して変位可能であって、
    少なくとも一方のコネクタ保持部材には、他方のコネクタ保持部材を保持位置に着脱自在に保持する保持手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の通線治具。
  3. 収納室はコネクタ保持部においてコード挿通部に挿通される光ファイバコードの軸に交差する方向に開口した凹部からなり、コード挿通部は収納室の開口縁に設けられた切り欠きからなり、コネクタ保持部には、収納室に収納された光コネクタを係脱自在に係止して収納室が開口した方向への光コネクタの脱落を防止する係止手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の通線治具。
  4. 被牽引部は、コネクタ保持部に連結される第1の被牽引部材と、通線工具に連結される第2の被牽引部材とを有し、第2の被牽引部材は、少なくともコード挿通部に挿通される光ファイバコードの軸に交差する面内において第1の被牽引部材に対して回動可能に連結されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の通線治具。
  5. 請求項1〜4のいずれか記載の通線治具が結合した光コネクタが、少なくとも一端に設けられていることを特徴とする光ファイバコード。
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