JP2005062393A - 光コネクタ挿抜具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 光コネクタを高密度実装しても、可動ハウジングの引っ張り操作による、ハウジングに対する光コネクタの抜き去り作業性を確保する。
【解決手段】 可動ハウジング11がコネクタ本体15に対してスライド移動可能に設けられた光コネクタ10の挿入作業および抜き去り作業に使用する光コネクタ挿抜具1Aであって、前記光コネクタ10を収容して保持するケース2と、前記ケース2から延出された操作部材7とを有し、光コネクタ10がケース2に収容された状態で、光コネクタ10をハウジングに挿入、接続することができるとともに、光コネクタ10がハウジングに接続された状態で、操作部材7を引っ張り操作することにより、可動ハウジング11がコネクタ本体15に対してスライド移動して、光コネクタ10を前記ハウジングから抜き去ることができるようになっていることを特徴とする光コネクタ挿抜具1Aを用いる。
【選択図】 図1
【解決手段】 可動ハウジング11がコネクタ本体15に対してスライド移動可能に設けられた光コネクタ10の挿入作業および抜き去り作業に使用する光コネクタ挿抜具1Aであって、前記光コネクタ10を収容して保持するケース2と、前記ケース2から延出された操作部材7とを有し、光コネクタ10がケース2に収容された状態で、光コネクタ10をハウジングに挿入、接続することができるとともに、光コネクタ10がハウジングに接続された状態で、操作部材7を引っ張り操作することにより、可動ハウジング11がコネクタ本体15に対してスライド移動して、光コネクタ10を前記ハウジングから抜き去ることができるようになっていることを特徴とする光コネクタ挿抜具1Aを用いる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、可動ハウジングの引っ張り操作によってハウジングに対する係合を解除しつつハウジングから抜き去ることができる、いわゆるスライドロック構造を有する光コネクタの挿入および抜き去り作業に用いられる光コネクタ挿抜具に関する。
光コネクタアダプタ等のハウジングに挿入、接続される光コネクタ(光コネクタプラグ)として、ハウジングに対する係合維持、係合解除を可動ハウジングのスライド移動によって簡単に切り替えることができる、いわゆるスライドロック構造のプッシュオン形締結構造を適用したものが知られており、代表的なものに、例えば、JIS C 5982に制定されるMPO形光コネクタ(MPO:Multifiber Push-On)などがある。
このような光コネクタのスライドロック構造としては、光コネクタを光コネクタアダプタ等のハウジングに挿入することによって、ハウジング内部の係合爪が光コネクタに係合するとともに、光コネクタの外側にスライド移動可能に設けられている可動ハウジング(「つまみ」、「カップリング」などと称されることもある)によってハウジングとの係合状態が解除されないように接続状態でロックされるとともに、前記可動ハウジングの引っ張り操作によって、ハウジングに対する係合を解除しつつハウジングから簡単に抜き去ることができる構造が広く採用されている。可動ハウジングの引っ張り操作は、従来、作業者が手指で可動ハウジングを直接、引っ張ることが一般的である。
近年、光コネクタが複数実装される光機器等では、光コネクタの実装密度の高密度化の要求があるが、前述のような光コネクタを高密度実装した場合、隣り合う光コネクタ間に作業者の手指が入れにくくなったり、手指を入れることが不可能になるため、ハウジングに対する光コネクタの接続解除作業が難しくなるといった問題があった。また、このことが、光コネクタの実装密度の向上の妨げになるケースも生じていた。このため、光コネクタを把持して、この光コネクタのハウジングに対する挿入接続作業および抜き取り作業(以下、挿入接続と抜き去りとを総称して、挿抜ということがある)を行う挿抜工具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−228873号公報
しかしながら、従来の挿抜工具では、光コネクタの挿抜作業を行うためには、光コネクタの両側部に形成された工具係合部を目視で確認して、挿抜工具の先端の把持片を係合させる必要がある。特に、光コネクタの実装密度が高い場合には、挿抜しようとする光コネクタ付近に、他の光コネクタから引き出されている多数の光ファイバが存在していて邪魔となり、光コネクタの工具係合部の確認が困難となる場合がある。
また、複数の光コネクタを挿抜する必要がある場合、光コネクタをひとつひとつ挿抜工具で把持して挿抜するのは時間が掛かり、面倒である。
また、複数の光コネクタを挿抜する必要がある場合、光コネクタをひとつひとつ挿抜工具で把持して挿抜するのは時間が掛かり、面倒である。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、光コネクタを高密度実装しても、可動ハウジングの引っ張り操作による、ハウジングに対する光コネクタの抜き去り作業性を確保できる光コネクタ挿抜具の提供を課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、光コネクタアダプタ等のハウジングに挿入することで前記ハウジングと係合するコネクタ本体と、このコネクタ本体にスライド移動可能に設けられた可動ハウジングとを有し、前記ハウジングに挿入することで前記コネクタ本体が前記ハウジングと係合して接続状態となるとともに、接続状態で前記可動ハウジングの引っ張り操作を行うことで、前記ハウジングとの係合を解除しつつ該ハウジングから抜き去ることができる光コネクタの、前記ハウジングへの挿入作業および抜き去り作業に使用する光コネクタ挿抜具であって、前記光コネクタを収容して保持するケースと、前記ケースから延出された操作部材とを有し、前記光コネクタが前記ケースに収容された状態で、該光コネクタを前記ハウジングに挿入、接続することができるとともに、前記光コネクタが前記ハウジングに接続された状態で、前記操作部材を引っ張り操作することにより、前記可動ハウジングが前記コネクタ本体に対してスライド移動して、前記光コネクタを前記ハウジングから抜き去ることができるようになっていることを特徴とする光コネクタ挿抜具を提供する。
上記光コネクタ抜去具においては、前記ケースが前記光コネクタの可動ハウジングと係合する係合部を有し、前記光コネクタ挿抜具が、前記光コネクタが前記ハウジングに接続された状態で、前記操作部材を引っ張り操作することにより、前記ケースおよび可動ハウジングが前記コネクタ本体に対してスライド移動して、前記光コネクタを前記ハウジングから抜き去ることができるようになっている構成を採用することができる。
前記操作部材が、前記ケースから延出する棒状部の延出末端に形成されたタブを有し、前記タブの向きが前記棒状部の軸線周りに可変であるという構成が可能である。
また、前記ケースが、複数の光コネクタを収容して保持する構成が可能である。
前記操作部材が、前記ケースから延出する棒状部の延出末端に形成されたタブを有し、前記タブの向きが前記棒状部の軸線周りに可変であるという構成が可能である。
また、前記ケースが、複数の光コネクタを収容して保持する構成が可能である。
本発明の光コネクタ挿抜具によれば、光コネクタを収容したケースの後端側から延出した操作部材の押込み操作および引張り操作によって、光コネクタのハウジングに対する挿抜作業を行うことができる。光コネクタを高密度実装しても、可動ハウジングの引っ張り操作による、ハウジングに対する光コネクタの抜き去り作業性を確保できる。
以下、実施の形態に基づいて、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態例の光コネクタ挿抜具1Aの一例を示す斜視図である。図2は、図1に示す光コネクタ挿抜具1Aに光コネクタ10を収容保持した状態を示す(a)正面図、(b)底面図、(c)左側面図である。図3は、図1に示す光コネクタ挿抜具1Aに収容保持した光コネクタ10をハウジング20に対して挿抜する作業を説明する斜視図である。
図4〜6は、図1に示す光コネクタ挿抜具1Aのケース2を示す図面であって、図4(a)は正面図、図4(b)は底面図、図4(c)は右側面図、図5(a)は背面図、図5(b)は左側面図、図6は斜視図である。
図1は、本発明の一実施形態例の光コネクタ挿抜具1Aの一例を示す斜視図である。図2は、図1に示す光コネクタ挿抜具1Aに光コネクタ10を収容保持した状態を示す(a)正面図、(b)底面図、(c)左側面図である。図3は、図1に示す光コネクタ挿抜具1Aに収容保持した光コネクタ10をハウジング20に対して挿抜する作業を説明する斜視図である。
図4〜6は、図1に示す光コネクタ挿抜具1Aのケース2を示す図面であって、図4(a)は正面図、図4(b)は底面図、図4(c)は右側面図、図5(a)は背面図、図5(b)は左側面図、図6は斜視図である。
本実施の形態において、光コネクタ10はMPO形光コネクタの光コネクタプラグであり、ハウジング20はMPO形光コネクタの光コネクタアダプタであるが、本発明に係る光コネクタやハウジングはこれに限定されず、各種の光コネクタが採用可能である。但し、採用可能な光コネクタとしては、スライドロック機構を構成する可動ハウジングなど、引っ張り操作によってハウジングと光コネクタとの係合解除を可能とする(以下、これを「係合解除用」と称する場合がある)可動ハウジングを有するものである。
また、図1,図13等において符号12はコネクタ付き光ファイバである。このコネクタ付き光ファイバ12は、光コネクタ10によって光ファイバ13先端がコネクタ接続可能に成端されたものである。
光コネクタ10は、光コネクタアダプタ等のハウジング20に挿入することで前記ハウジング20(より詳しくは、ハウジング20内に設けられた図示しない係止爪等)と係合するコネクタ本体15と、このコネクタ本体15にスライド移動可能に設けられた可動ハウジング11(カップリング)と、コネクタ本体15の後端部に取り付けられたブーツ16を有する。
光コネクタ10の可動ハウジング11の対向する両側部には、突出先端にフランジ14aを有する突起14が突設されている。
ハウジング20としては、光コネクタアダプタに限定されず、光コネクタレセプタクルや、その他、光コネクタ10の挿入接続、抜き去りが可能な各種構成のものを採用可能である。
なお、この実施の形態では、ハウジング20を、以下、光コネクタアダプタと称して説明する場合がある。
光コネクタ10は、光コネクタアダプタ等のハウジング20に挿入することで前記ハウジング20(より詳しくは、ハウジング20内に設けられた図示しない係止爪等)と係合するコネクタ本体15と、このコネクタ本体15にスライド移動可能に設けられた可動ハウジング11(カップリング)と、コネクタ本体15の後端部に取り付けられたブーツ16を有する。
光コネクタ10の可動ハウジング11の対向する両側部には、突出先端にフランジ14aを有する突起14が突設されている。
ハウジング20としては、光コネクタアダプタに限定されず、光コネクタレセプタクルや、その他、光コネクタ10の挿入接続、抜き去りが可能な各種構成のものを採用可能である。
なお、この実施の形態では、ハウジング20を、以下、光コネクタアダプタと称して説明する場合がある。
図1に示すように、光コネクタ挿抜具1Aは、光コネクタ10を収容して保持するケース2と、このケース2から延出された操作部材7とを有して構成されている。
図4〜6に示すように、ケース2は、光コネクタ10が収容される光コネクタ収容溝5が複数(ここでは2本)並設されたケース本体3と、このケース本体3に係合されて前記光コネクタ収容溝5を覆う蓋4を備える。ここでは、ケース2は、プラスチックの弾性的材料などから、一体に形成されている。
図4〜6に示すように、ケース2は、光コネクタ10が収容される光コネクタ収容溝5が複数(ここでは2本)並設されたケース本体3と、このケース本体3に係合されて前記光コネクタ収容溝5を覆う蓋4を備える。ここでは、ケース2は、プラスチックの弾性的材料などから、一体に形成されている。
光コネクタ収容溝5は、ケース本体3の先端面3a側と後端面3b側とを連通して延びている。光コネクタ収容溝5の後端面3b側には、光ファイバ13が挿通される光ファイバ挿通口5bを有する後端壁5dが形成されている。後端壁5dは、光コネクタ収容溝5に収容されたブーツ16の後端部に当接または近接する位置に配置されている。
光コネクタ収容溝5の先端面3a側に開口した開口部5a付近は、光コネクタ10の可動ハウジング11がスライド移動可能に収容されるスライド溝5cとなっている。スライド溝5cは、光コネクタ収容溝5の後端面3bに近い側の部分よりも幅広に形成されており、可動ハウジング11の収容に十分な幅が確保されている。
光コネクタ収容溝5の先端面3a側に開口した開口部5a付近は、光コネクタ10の可動ハウジング11がスライド移動可能に収容されるスライド溝5cとなっている。スライド溝5cは、光コネクタ収容溝5の後端面3bに近い側の部分よりも幅広に形成されており、可動ハウジング11の収容に十分な幅が確保されている。
図1,図4,図6に示すように、スライド溝5cの側壁には、可動ハウジング11と係合する係合部が形成されている。ここでは、係合部は、ケース本体3の幅方向(図4(a)の上下方向)に対向して形成され、可動ハウジング11に突設形成された突起14と係合しうる係合凹所32となっている。
係合凹所32は、ケース本体3の蓋4に対向する合わせ面3cに切り通された形状に形成されており、係合凹所32の周縁部には、溝32aが形成されている。光コネクタ10をケース本体3の合わせ面3c側から光コネクタ収容溝5に挿入することにより、突起14が係合凹所32に収容されるとともに、溝32aに、突起14のフランジ14aが嵌合して、ケース2が可動ハウジング11と係合するようになっている。
なお、本実施の形態例では、ケースと可動ハウジングを係合させる係合部は、可動ハウジング側が凸、ケース側が凹となった係合であるが、本発明は特にこれに限定されるものではなく、ケースおよび可動ハウジングの対応する箇所に、係合可能な適宜の凹凸が形成されたものであれば良い。
係合凹所32は、ケース本体3の蓋4に対向する合わせ面3cに切り通された形状に形成されており、係合凹所32の周縁部には、溝32aが形成されている。光コネクタ10をケース本体3の合わせ面3c側から光コネクタ収容溝5に挿入することにより、突起14が係合凹所32に収容されるとともに、溝32aに、突起14のフランジ14aが嵌合して、ケース2が可動ハウジング11と係合するようになっている。
なお、本実施の形態例では、ケースと可動ハウジングを係合させる係合部は、可動ハウジング側が凸、ケース側が凹となった係合であるが、本発明は特にこれに限定されるものではなく、ケースおよび可動ハウジングの対応する箇所に、係合可能な適宜の凹凸が形成されたものであれば良い。
図4に示すように、係合凹所32と突起14との嵌合は、可動ハウジング11がケース本体3の先端面3a側および後端面3b側の両方向(前後方向)にスライドすることを許容するように、係合凹所32と突起14の間にクリアランスが設けられている。これにより、光コネクタ10を接続するため、タブ7bの操作などによってケース2を光コネクタアダプタ20に押し込んだ際、光コネクタ10がケース2に対して後端側にスライドして、光コネクタ収容溝5の後端壁5dがブーツ16の後端部に当接し、押込み力がブーツ16を介してコネクタ本体15に作用するようになっている。また、ケース2の後端壁5dからブーツ16に押込み力が作用している状態では、光コネクタアダプタ20の壁部や係止片先端部等が可動ハウジング11に当接して、該可動ハウジング11が光コネクタアダプタ20に対する挿入方向への移動を阻止されている間にも、前記スライド溝5c内で可動ハウジング11がコネクタ本体15に対して後端側にスライドすることにより、ケース2およびコネクタ本体15が挿入方向に移動して、コネクタ本体15が光コネクタアダプタ20と係合できるようになっている。
また、ケース2やその後端面3b側に突出する操作部材7などに誤って触れたとき等に、ケース2に加わった外力が可動ハウジング11に作用する前に、係合凹所32の内面が突起14に突き当たるまで、ケース2と可動ハウジング11が相対変位することが必要になり、光コネクタ10の誤脱(意図せずにハウジング20から離脱してしまうこと)が抑制される。
また、ケース2やその後端面3b側に突出する操作部材7などに誤って触れたとき等に、ケース2に加わった外力が可動ハウジング11に作用する前に、係合凹所32の内面が突起14に突き当たるまで、ケース2と可動ハウジング11が相対変位することが必要になり、光コネクタ10の誤脱(意図せずにハウジング20から離脱してしまうこと)が抑制される。
蓋4は、ここでは、ケース本体3の両側にヒンジ2aを介して連結された一対の蓋4によって、両開き式に構成されており、それぞれの蓋4の端縁には、先端に係止爪41aを有する係合片41が突設されている。
この係合片41の位置に対応して、ケース本体3には係合片41が挿入される係合穴31が貫通している。さらに、係合穴31には、ケース本体3の合わせ面3c側に、該係合穴31の対向する縁部を橋絡するように橋絡部31aが形成されている。この橋絡部31aにより、係合穴31の合わせ面3c側の開口は、一対の蓋4のそれぞれの係合片41に対応して二つに分かれている。
この係合片41の位置に対応して、ケース本体3には係合片41が挿入される係合穴31が貫通している。さらに、係合穴31には、ケース本体3の合わせ面3c側に、該係合穴31の対向する縁部を橋絡するように橋絡部31aが形成されている。この橋絡部31aにより、係合穴31の合わせ面3c側の開口は、一対の蓋4のそれぞれの係合片41に対応して二つに分かれている。
蓋4は、係合片41の係止爪41aが係合穴31の橋絡部31aと係合することによりケース本体3に係着され、光コネクタ収容溝5を覆って閉鎖する。この蓋4は自在に開閉できるようになっており、係合穴31の蓋4が係合した側に対向する反対側から係合片41を弾性変形させ、橋絡部31aに対する係止爪41aの係止を解除することにより、蓋4を開くことができる。
また、特に必須のものではないが、蓋4には、ケース本体3の光ファイバ挿通口5bの位置に対応して、突部42が設けられている。突部42は、図3に示すように蓋4を閉じた際、光ファイバ挿通口5bに嵌合して、蓋4とケース本体3とのズレを防止する等の効果を奏する。
また、特に必須のものではないが、蓋4には、ケース本体3の光ファイバ挿通口5bの位置に対応して、突部42が設けられている。突部42は、図3に示すように蓋4を閉じた際、光ファイバ挿通口5bに嵌合して、蓋4とケース本体3とのズレを防止する等の効果を奏する。
図1に示すように、操作部材7は、棒状の棒状部7aと、この棒状部7aの一端に設けられた操作用のタブ7bと、棒状部7aの他端にフランジ状に形成された係合端部7cとを有する。
操作部材7は、係合端部7cをケース本体3の後端面3b側に形成された係合凹部33に着脱可能に係合することにより、タブ7bが、棒状部7aを介してケース本体3の後端面3bから延出されるようになっている。
また、係合端部7cと係合凹部33との係合は、棒状部7aがその軸線周りの回転を許容し、これにより、図2に実線と二点鎖線とで示したように、ケース2に対するタブ7bの向きを自在に設定できるようになっている。
また、特に限定されるものではないが、本実施の形態例の操作部材7においては、タブ7bがループ状に形成されている。これにより、タブ7bの内側に手指を掛けるなどすることで、簡単に引っ張り操作することができる。
操作部材7は、係合端部7cをケース本体3の後端面3b側に形成された係合凹部33に着脱可能に係合することにより、タブ7bが、棒状部7aを介してケース本体3の後端面3bから延出されるようになっている。
また、係合端部7cと係合凹部33との係合は、棒状部7aがその軸線周りの回転を許容し、これにより、図2に実線と二点鎖線とで示したように、ケース2に対するタブ7bの向きを自在に設定できるようになっている。
また、特に限定されるものではないが、本実施の形態例の操作部材7においては、タブ7bがループ状に形成されている。これにより、タブ7bの内側に手指を掛けるなどすることで、簡単に引っ張り操作することができる。
以上説明した光コネクタ挿抜具1Aの使用方法の一例を説明する。
まず、図1に示すように、ケース2の蓋4を開いた状態で、係合凹部33に操作部材7の係合端部7cを係合させるとともに、光コネクタ収容溝5に光コネクタ10を収容する。さらに、蓋4を閉じてケース本体3に係着することにより、図2,図3に組立状態を示すように、複数の光コネクタ10をケース2に保持させることができる。
図3に示すように、光コネクタ挿抜具1Aに組みつけられた光コネクタ10(コネクタ挿抜具付き光コネクタ8)は、この組立状態のまま、光コネクタアダプタ20に挿入することにより、ケース2の後端壁5dが光コネクタ10のブーツ16の後端部に当接し、ブーツ16を介してコネクタ本体15に押し込み力が作用する。その結果、光コネクタ収容溝5のスライド溝5c内で可動ハウジング11がコネクタ本体15に対して後端側にスライドする(コネクタ本体15が可動ハウジング11の先端側に突出する)ことにより、コネクタ本体15と光コネクタアダプタ20とが係合して、光コネクタ10が光コネクタアダプタ20に接続される。
まず、図1に示すように、ケース2の蓋4を開いた状態で、係合凹部33に操作部材7の係合端部7cを係合させるとともに、光コネクタ収容溝5に光コネクタ10を収容する。さらに、蓋4を閉じてケース本体3に係着することにより、図2,図3に組立状態を示すように、複数の光コネクタ10をケース2に保持させることができる。
図3に示すように、光コネクタ挿抜具1Aに組みつけられた光コネクタ10(コネクタ挿抜具付き光コネクタ8)は、この組立状態のまま、光コネクタアダプタ20に挿入することにより、ケース2の後端壁5dが光コネクタ10のブーツ16の後端部に当接し、ブーツ16を介してコネクタ本体15に押し込み力が作用する。その結果、光コネクタ収容溝5のスライド溝5c内で可動ハウジング11がコネクタ本体15に対して後端側にスライドする(コネクタ本体15が可動ハウジング11の先端側に突出する)ことにより、コネクタ本体15と光コネクタアダプタ20とが係合して、光コネクタ10が光コネクタアダプタ20に接続される。
光コネクタアダプタ20から光コネクタ10を抜き去る(離脱する)場合には、操作部材7を引っ張り操作するのみによって簡単に行える。操作部材7を引っ張り操作すると、この引張り力がケース2を介して可動ハウジング11に作用し、該可動ハウジング11がコネクタ本体15に対してスライド移動する。これにより、コネクタ本体15と光コネクタアダプタ20との係合が解除される。さらに、引っ張り操作を継続することで、光コネクタアダプタ20から光コネクタ10を抜き去ることができる。
このように、本実施の形態例の光コネクタ挿抜具1Aによれば、光コネクタ挿抜具1Aは、光コネクタ10をハウジングに挿入、接続する前から光コネクタ10に取り付けられて、コネクタ挿抜具付き光コネクタ8を構成しているので、従来の挿抜工具のように、可動ハウジングの位置を目視で確認する必要はなく、光コネクタ挿抜具1Aと光コネクタ10とを一体のものとして扱うことができる。ケース2内に、最大2個の光コネクタ10を収容して保持し、これらの光コネクタ10の挿抜を、簡単な操作によって、一括して行うことができる。
コネクタ挿抜具付き光コネクタ8は、ケース2の後端側(詳しくはケース本体3の後端面3b側)に操作部材7が突出されているので、その位置が判りやすくなる。従って、例えば光配線盤等のように、多数の光コネクタ10が高密度実装される光機器においては、抜き去り作業を行う目的の光コネクタ10や操作部材7を探し出す手間が軽減されるとともに、操作部材7の引っ張り操作による可動ハウジング11のスライド移動(引っ張り操作)させる際に、光コネクタ10の周囲の部材(別の光コネクタや光ファイバなど)との干渉を極力回避して作業性を向上できるといった利点がある。
タブ7bの向きが棒状部7aの軸線周りに可変であるので、光コネクタが高密度にて実装されていて、光コネクタ10付近に多数の光ファイバが存在するとしても、タブ7bを操作することによって、容易に光コネクタ7bの挿抜作業を行うことができる。また、タブ7bの向きを扱いやすい向きあるいは邪魔になりにくい向きに合わせることができる。また、作業者がタブ7bを真っ直ぐに引っ張らずに、ねじりながら引っ張ったとしても、タブ7bが作業者の手等の動きに追従して回転できるので、棒状部7aがケース2側の付け根などでねじ切れる等して操作部材7等が破損することを抑制することができる。
ケース2が、複数の光コネクタ10を収容して保持できるので、ケース2に収容された複数の光コネクタ10を一括して挿抜することができ、作業性に優れる。
ケース2が、複数の光コネクタ10を収容して保持できるので、ケース2に収容された複数の光コネクタ10を一括して挿抜することができ、作業性に優れる。
なお、光コネクタ挿抜具1Aは、合成樹脂製に限定されず、例えば、金属のような硬質の部材にしたものなども採用可能である。但し、合成樹脂等の軽量かつ柔軟な素材で形成された光コネクタ挿抜具1Aであれば、光コネクタ10がハウジング20に接続された状態で、該光コネクタ10とハウジング20との係合力によって光コネクタ挿抜具1Aを十分に支持できる上、光ファイバ13と接触しても光ファイバ13を傷める心配が無い利点がある。
次に、図7〜12を参照して、本発明の光コネクタ挿抜具の改変例のひとつを説明する。図7〜12において、図1〜6で用いた符号と同一の符号は、図1〜6に示した構成と同一または同様であることを示し、重複する符号を省略する。
図7〜12に示す光コネクタ挿抜具1Bは、ケース2に光コネクタ収容溝5が4本並設されていること以外は、図1〜6に示す光コネクタ挿抜具1Aと同様に構成されている。このような光コネクタ挿抜具1Bによれば、ケース2内に、最大4個の光コネクタ10を収容して保持し、これらの光コネクタ10の挿抜を、簡単な操作によって、一括して行うことができる。
図7〜12に示す光コネクタ挿抜具1Bは、ケース2に光コネクタ収容溝5が4本並設されていること以外は、図1〜6に示す光コネクタ挿抜具1Aと同様に構成されている。このような光コネクタ挿抜具1Bによれば、ケース2内に、最大4個の光コネクタ10を収容して保持し、これらの光コネクタ10の挿抜を、簡単な操作によって、一括して行うことができる。
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、上記実施の形態において、タブの向きを棒状部の軸線周りに可変とする構成は、ケース本体3の係合凹部33に対する操作部材7の係合端部7cの回転によっていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、棒状部を2部分に分け、軸回転な継手等を介して連結して棒状部を構成することにより、棒状部のケース側とタブ側とを相対的に回転可能にしてもよい。また、棒状部とタブの連結部において、タブを回転可能とする機構を設ける等の手段によってもよい。
ケースは、光コネクタを複数収容できるものでも、1個収容できるものでも良い。
この他、ケースや操作部材の具体的形状などは、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでも無い。
例えば、上記実施の形態において、タブの向きを棒状部の軸線周りに可変とする構成は、ケース本体3の係合凹部33に対する操作部材7の係合端部7cの回転によっていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、棒状部を2部分に分け、軸回転な継手等を介して連結して棒状部を構成することにより、棒状部のケース側とタブ側とを相対的に回転可能にしてもよい。また、棒状部とタブの連結部において、タブを回転可能とする機構を設ける等の手段によってもよい。
ケースは、光コネクタを複数収容できるものでも、1個収容できるものでも良い。
この他、ケースや操作部材の具体的形状などは、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでも無い。
1A,1B…光コネクタ挿抜具、2…ケース、7…操作部材、7a…棒状部、7b…タブ、10…光コネクタ(光コネクタプラグ)、11…可動ハウジング、15…コネクタ本体、20…光コネクタアダプタ等のハウジング、32…係合部(係合凹所)。
Claims (4)
- 光コネクタアダプタ等のハウジング(20)に挿入することで前記ハウジングと係合するコネクタ本体(15)と、このコネクタ本体にスライド移動可能に設けられた可動ハウジング(11)とを有し、前記ハウジングに挿入することで前記コネクタ本体が前記ハウジングと係合して接続状態となるとともに、接続状態で前記可動ハウジングの引っ張り操作を行うことで、前記ハウジングとの係合を解除しつつ該ハウジングから抜き去ることができる光コネクタ(10)の、前記ハウジングへの挿入作業および抜き去り作業に使用する光コネクタ挿抜具であって、
前記光コネクタを収容して保持するケース(2)と、前記ケースから延出された操作部材(7)とを有し、前記光コネクタが前記ケースに収容された状態で、該光コネクタを前記ハウジングに挿入、接続することができるとともに、前記光コネクタが前記ハウジングに接続された状態で、前記操作部材を引っ張り操作することにより、前記可動ハウジングが前記コネクタ本体に対してスライド移動して、前記光コネクタを前記ハウジングから抜き去ることができるようになっていることを特徴とする光コネクタ挿抜具(1A,1B)。 - 前記ケースは、前記光コネクタの可動ハウジングと係合する係合部(32)を有し、前記光コネクタ挿抜具は、前記光コネクタが前記ハウジングに接続された状態で、前記操作部材を引っ張り操作することにより、前記ケースおよび可動ハウジングが前記コネクタ本体に対してスライド移動して、前記光コネクタを前記ハウジングから抜き去ることができるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ挿抜具。
- 前記操作部材が前記ケースから延出する棒状部(7a)の延出末端に形成されたタブ(7b)を有し、前記タブの向きが前記棒状部の軸線周りに可変であることを特徴とする請求項1または2に記載の光コネクタ挿抜具。
- 前記ケースが、複数の光コネクタを収容して保持できることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の光コネクタ挿抜具。
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