JP2010157896A - 再生装置及びヘッドホン装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来と比して一段と操作性を向上し得るヘッドホン一体型再生装置及びヘッドホン装置を実現する。
【解決手段】ヘッドホン一体型再生装置1の右筐体2一面の右筐体内面2Aに、カナル型の右ヘッドホン4を突設するようにした。さらに右筐体2側面の右筐体下面2Dの右ヘッドホン4の根元近傍に、ジョグダイヤル25を設けるようにした。これにより、右ヘッドホン4が右の耳の穴に挿入された状態で、右筐体2の側面を親指とその他の指とで挟持させながら、このとき親指の腹が接する部分に位置するジョグダイヤル25を親指で操作させることができる。かくして、操作時に右筐体2の装着位置がずれることを防止しつつ種々の操作を容易に行わせることができる。
【選択図】図12
【解決手段】ヘッドホン一体型再生装置1の右筐体2一面の右筐体内面2Aに、カナル型の右ヘッドホン4を突設するようにした。さらに右筐体2側面の右筐体下面2Dの右ヘッドホン4の根元近傍に、ジョグダイヤル25を設けるようにした。これにより、右ヘッドホン4が右の耳の穴に挿入された状態で、右筐体2の側面を親指とその他の指とで挟持させながら、このとき親指の腹が接する部分に位置するジョグダイヤル25を親指で操作させることができる。かくして、操作時に右筐体2の装着位置がずれることを防止しつつ種々の操作を容易に行わせることができる。
【選択図】図12
Description
本発明は再生装置及びヘッドホン装置に関し、例えば、操作部を有する再生装置及びヘッドホン装置に適用して好適なものである。
現在、ヘッドホン装置には、装着方法の異なる様々なタイプがあり、例えば、耳を覆うタイプ(アラウンドイヤー型)や、耳に載せるタイプ(オンイヤー型)、耳の穴に挿入するタイプ(インナーイヤー型もしくはカナル型)などが広く普及している。
また、耳に載せる部分となるハウジングの所定位置に、耳の穴に挿入する部分で且つ音が出力される部分となる突起部を設けることで、オンイヤー型の特徴とカナル型の特徴とを有するヘッドホン装置も提案されている(例えば特許文献1参照)。
さらに近年、無線モジュールの小型化にともない、無線モジュールを内蔵した無線ヘッドホン装置も提案されている。この無線ヘッドホン装置は、再生装置と無線で接続され、この再生装置から電波として送信されてくる音声データを受信して再生するようになっている。
またこの無線ヘッドホン装置には、操作部が設けられ、この操作部により無線ヘッドホン装置側から再生装置をリモートで操作できるようになっている。
また一方で、再生装置自体の小型化にともない、ヘッドホン装置と一体化された再生装置(これをヘッドホン一体型再生装置とも呼ぶ)も提案されている。
特開2008−227966公報
ところで、上述した無線ヘッドホン装置やヘッドホン一体型再生装置の場合、頭部への装着時にボタンなどの操作部がユーザの耳の近くに位置することになる。ゆえにユーザは、操作部を見ながら操作することができず、手探りで操作部を操作しなければならない。
実際、従来の無線ヘッドホン装置やヘッドホン一体型再生装置には、操作部として再生開始/停止ボタン、曲送りボタン、曲戻しボタンと言った複数のボタンが設けられており、これら複数のボタンを手探りで操作することは難しい。
また、このような無線ヘッドホン装置やヘッドホン一体型再生装置では、ユーザが操作部を操作しようとして操作部に力をくわえた結果、装着位置がずれてうまく操作できないこともあり、必ずしも操作性が良いとは言えなかった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、従来と比して一段と操作性を向上し得る再生装置及びヘッドホン装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の再生装置及びヘッドホン再生装置においては、筐体と、筐体の一面に突設され、耳の穴に挿入されるヘッドホンと、筐体の一面と直交する他面のヘッドホンの根元近傍に設けられ、押下操作と回転操作が可能な操作部と、音声データを再生する再生部と、筐体に内蔵され、操作部への操作入力に基づいて、記憶媒体に記憶された音声データを再生部に再生させる制御部とを有する。
これにより、ヘッドホンが耳の穴に挿入されて筐体がユーザの頭部に装着され、さらにこの装着位置がずれないように筐体の他面を指で挟持させながら、挟持している指で操作部を操作して複数の命令の入力を行わせることができる。
本発明によれば、ヘッドホンが耳の穴に挿入されて筐体がユーザの頭部に装着され、さらにこの装着位置がずれないように筐体の他面を指で挟持させながら、挟持している指で操作部を操作して複数の命令の入力を行わせることができる。かくして従来と比して一段と操作性を向上し得る再生装置及びヘッドホン装置を実現することができる。
以下図面について、発明を実施するための最良の形態(以下、これを実施の形態とも呼ぶ)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.変形例
1.実施の形態
2.変形例
<1.実施の形態>
[1−1 ヘッドホン一体型再生装置の外観構成]
図1(A)及び(B)において、1は全体として本発明を適用したヘッドホン一体型再生装置の外観構成を示す。かかるヘッドホン一体型再生装置1は、それぞれ略弓形状の長箱でなる2つの筐体2及び3を有している。
[1−1 ヘッドホン一体型再生装置の外観構成]
図1(A)及び(B)において、1は全体として本発明を適用したヘッドホン一体型再生装置の外観構成を示す。かかるヘッドホン一体型再生装置1は、それぞれ略弓形状の長箱でなる2つの筐体2及び3を有している。
この場合、2つの筐体2及び3は、それぞれ筐体長手方向の一端部が他端部よりも厚くなるように、一面2A及び3Aの当該一端部に一段高い段差部2AX及び3AXが形成されている。
そしてヘッドホン一体型再生装置1は、一方の筐体2の一面2Aの他端部に、カナル型の一対のステレオ用のヘッドホンのうち一方の右チャンネル用のヘッドホン(以下、これを右ヘッドホンとも呼ぶ)4が突設されている。
またヘッドホン一体型再生装置1は、他方の筐体3の一面3Aの他端部に、カナル型の一対のステレオヘッドホンのうち他方の左チャンネル用のヘッドホン(以下、これを左ヘッドホンとも呼ぶ)5が突設されている。
さらにヘッドホン一体型再生装置1は、これら一方及び他方の筐体2及び3が、ヘッドバンド6を介して繋げられている。
そして、かかるヘッドホン一体型再生装置1は、音声データとして音楽の音声データ(以下、これを特に音楽データとも呼ぶ)や、音声ガイドや効果音の音声データ(以下、これを特にガイドデータとも呼ぶ)等を再生するようになされている。
因みに、以下の説明では、右ヘッドホン4が設けられた一方の筐体2を、右筐体2とも呼び、左ヘッドホン5が設けられた他方の筐体3を、左筐体3とも呼ぶ。
そして、以下の説明では、右筐体2において右ヘッドホン4が設けられた一面2Aを、右筐体内面2Aとも呼び、当該右筐体内面2Aの裏側に位置する弓形状の他面2Bを、右筐体外面2Bとも呼ぶ。
また、以下の説明では、右筐体2において右筐体内面2A及び右筐体外面2Bに接する一対の側面2C及び2Dのうち一方の側面2Cを、右筐体上面2Cとも呼び、他方の側面2Dを、右筐体下面2Dとも呼ぶ。さらに、以下の説明では、右筐体2の一端面2Eを、右筐体一端面2Eとも呼ぶ。
さらに、以下の説明では、左筐体3において左ヘッドホン5が設けられた一面3Aを、左筐体内面3Aとも呼び、当該左筐体内面3Aの裏側に位置する弓形状の他面3Bを、左筐体外面3Bとも呼ぶ。
さらに、以下の説明では、左筐体3において左筐体内面3A及び左筐体外面3Bに接する一対の側面3C及び3Dのうち一方の側面3Cを、左筐体上面3Cとも呼び、他方の側面3Dを、左筐体下面3Dとも呼ぶ。さらに、以下の説明では、左筐体3の一端面3Eを、左筐体一端面3Eとも呼ぶ。
実際に図1(A)及び(B)並びに図2に示すように、右ヘッドホン4は、根元部分10Aよりも先端部分10Bの径が太い円筒状のドライバ収納部10を有している。
そしてドライバ収納部10は、その中心軸を、右筐体2の右筐体内面2Aに垂直な筐体厚み方向と平行にした状態で根元部分10Aが右筐体内面2Aの他端部に接合されて、当該右筐体内面2Aの他端部から突出するように設けられている。
またドライバ収納部10の円形の先端面10Cには、筐体長手方向の一端寄りの所定位置に、円筒状の音導管11が、その中心軸CE1をドライバ収納部10の中心軸CE2と平行な状態よりも筐体長手方向の一端側に僅かに傾けるようにして設けられている。
さらに音導管11は、シリコンゴムのような樹脂材により円筒状の取付部の一端に傘状の外耳道挿入部12Aが設けられて形成されたイヤピース12の中心を貫く(取付部内から外耳道挿入部12Aの先端までを貫く)孔部に挿入されている。
すなわち、イヤピース12は、音導管12に対し当該音導管12の先端部を外耳道挿入部12Aの先端の開口から露出させるように取り付けられている。
そして右ヘッドホン4は、ドライバ収納部10内に振動板や当該振動板の駆動回路等を有するヘッドホンドライバ(図示せず)が収納されている。
これにより右ヘッドホン4は、ヘッドホンドライバにより発生させた音楽のような音声をドライバ収納部10内から音導管11の内部を介して当該音導管11の先端から外部に出力させ得るようになされている。
一方、図1(A)及び(B)並びに図3に示すように、左ヘッドホン5は、基本的には右ヘッドホン4と同様に構成されている。
よって左ヘッドホン5は、ドライバ収納部15が、その中心軸を左筐体3の左筐体内面3Aに垂直な筐体厚み方向と平行にした状態で、先端部分15Bよりも径の細い根元部分15Aが左筐体内面3Aの他端部に接合されている。
すなわち、左ヘッドホン5についても、ドライバ収納部15が左筐体3に対し左筐体内面3Aの他端部から突出するように設けられている。
またドライバ収納部15の円形の先端面15Cには、筐体長手方向の一端寄りの所定位置に、円筒状の音導管16が、その中心軸CE3をドライバ収納部15の中心軸CE4と平行な状態よりも筐体長手方向の一端側に僅かに傾けるようにして設けられている。
さらに音導管16には、上述のイヤピース12と同様構成のイヤピース17が孔部を介して取り付けられ、当該イヤピース17の外耳道挿入部17Aの先端の開口から音導管16の先端部を露出させている。
そして左ヘッドホン5は、右ヘッドホン4と同様にドライバ収納部15内に振動板や当該振動板の駆動回路等を有するヘッドホンドライバ(図示せず)が収納されている。
これにより左ヘッドホン5も、ヘッドホンドライバにより発生させた音楽のような音声をドライバ収納部15内から音導管16の内部を介して当該音導管16の先端から外部に出力させ得るようになされている。
ところで右筐体2の内部には、後述するCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)等の各種回路素子が実装された回路基板が収納されており、当該回路基板が右ヘッドホン4用のヘッドホンドライバと電気的に接続されている。
また左筐体3の内部には、ヘッドホン一体型再生装置1を駆動するための電力を供給可能なバッテリ(図示せず)が収納されている。
そして図1(A)及び(B)並びに図4に示すように、ヘッドバンド6は、一端が右筐体2の右筐体上面2Cの一端部側に接続されると共に、他端が左筐体3の左筐体上面3Cの一端部側に接続されている。
ヘッドバンド6は、複数の導電線が、弾性を有する絶縁樹脂でなる外被によって被覆されて形成されており、当該導電線により右筐体2内部の回路基板と、左筐体3内部のバッテリや左ヘッドホン5用のヘッドホンドライバとを電気的に接続している。
因みに、ヘッドバンド6は、一端部及び他端部の外被がさらに絶縁樹脂でなる保護チューブ6A及び6Bで被覆されている。
よってヘッドバンド6は、ヘッドホン一体型再生装置1の着脱時に一端部及び他端部に折り曲げるような外力が加えられても、保護チューブ6A及び6Bにより当該一端部及び他端部が折り曲らないように規制している。
このためヘッドバンド6は、ヘッドホン一体型再生装置1の着脱時に一端部及び他端部に折り曲げるような外力が加えられても、当該一端部及び他端部において外被に亀裂が生じたり導電線が断線することを防止している。
ところで、右筐体2の右筐体一端面2Eには、磁石に吸着する金属平板でなる吸着板20が載置されている。
また左筐体3の左筐体一端面3Eには、中央部に吸着板20の形状及び大きさ並びに厚みに合わせた形状及び大きさ並びに深さを有する凹部でなる吸着板収納部3EXが形成されている。
そして左筐体3は、吸着板収納部3EXの底板の裏側(すなわち、左筐体3の内部)に後述する磁石が設けられている。
このためヘッドホン一体型再生装置1は、右筐体内面2A及び左筐体内面3Aを同一方向へ向けたまま右筐体2の右筐体一端面2Eと左筐体3の左筐体一端面3Eとが近づけられると、吸着板20を、吸着板収納部3EX内で底板を介して磁石に吸着させる。
よって図5(A)及び(B)に示すように、ヘッドホン一体型再生装置1は、非装着時に右筐体2及び左筐体3を、右筐体内面2A及び左筐体内面3Aを同一方向へ向けたまま右筐体一端面2Eと左筐体一端面3Eとを接続してコンパクトにまとめることができる。
またヘッドバンド6は、全体を2等分するようなほぼ真中の位置に「く」の字状の折り目でなる折曲部6Cが予め形成されている。
そしてヘッドバンド6は、右筐体2及び左筐体3が接続された際には、一端部側及び他端部側が円弧状に曲り、折曲部6Cと共に全体として、その接続された右筐体2及び左筐体3の周囲で、人の顔よりも小さい略ハート型を描くように形作られている。
また図6に示すように、ヘッドバンド6は、このように右筐体2及び左筐体3が接続された際には、一端部及び他端部を除く中央部分が、右筐体内面2A及び左筐体内面3Aの向く側の仮想の同一平面上に位置するようにも形作られている。
このため図7に示すように、ヘッドハンド6には、右筐体2及び左筐体3が離隔されて(すなわち、引き離されて)折曲部6Cの折曲角度と共に中央部分が広げられると、その折曲角度が広げられた折曲部6Cを元の折曲角度に戻すような弾性力が生じる。
よってヘッドハンド6には、折曲部6Cの折曲角度と共に中央部分が広げられた場合、そのとき生じる弾性力により、右筐体2及び左筐体3を互いに近づけるように付勢することができる。
またヘッドバンド6には、右筐体2及び左筐体3が離隔されて右筐体内面2A及び左筐体内面3Aを向かい合わせるように、中央部分に対し一端部側及び他端部側がねじられると、中央部分に対する一端部側及び他端部側のねじれを元に戻すような弾性力が生じる。
よってヘッドバンド6は、中央部分に対し一端部側及び他端部側がねじられた場合、そのとき生じる弾性力により、右筐体2及び左筐体3を回転させて、右筐体一端面2E及び左筐体一端面3Eを向かい合わせるように付勢することができる。
さらにヘッドバンド6には、右筐体2及び左筐体3の接続及び離隔にかかわらずに中央部分を右筐体2及び左筐体3から引き離すように、円弧状の一端部側及び他端部側が弓形状に伸ばされると、その一端部側及び他端部側を元の円弧状に戻すような弾性力が生じる。
よってヘッドバンド6には、円弧状の一端部側及び他端部側が弓形状に伸ばされた場合、そのとき生じる弾性力により、中央部分を、上述した仮想の同一平面上に位置させて右筐体2及び左筐体3に近づけるように付勢することもできる。
そしてヘッドホン一体型再生装置1は、例えば、ユーザにより右手で保持された右筐体2と左手で保持された左筐体3とが離されると、当該右筐体2と左筐体3との間に頭部を通せるようにヘッドバンド6の中央部分を広げることができる。
よってヘッドホン一体型再生装置1は、ユーザにより右手で保持された右筐体2と左手で保持された左筐体3とが離されて当該右筐体2と左筐体3との間に頭部が通されると、右の耳介及び左の耳介に右ヘッドホン4及び左ヘッドホン5を装着させることができる。因みに、以下の説明では、右の耳介を、右耳介とも呼び、左の耳介を左耳介とも呼ぶ。
すなわち、図8乃至図10に示すように、ヘッドホン一体型再生装置1は、右耳介において耳甲介に右ヘッドホン4のドライバ収納部10の先端部分10Bを挿入させると共に、外耳道に当該右ヘッドホン4のイヤピース12を挿入させる。
またヘッドホン一体型再生装置1は、左耳介において耳甲介に左ヘッドホン5のドライバ収納部15の先端部分15Bを挿入させると共に、外耳道に当該左ヘッドホン5のイヤピース17を挿入させる。尚、耳甲介と外耳道とを合わせて耳の穴とも呼ぶ。
さらにヘッドホン一体型再生装置1は、この際、ヘッドバンド6おいて、弧状に曲る一端部を右耳介に近接させて右側頭部に位置させると共に、同様に弧状に曲る他端部を左耳介に近接させて左側頭部に位置させて中央部分を後頭部に位置させる。
そしてヘッドホン一体型再生装置1は、このときヘッドハンド6の折曲部6Cの折曲角度と共に中央部分が広げられていることにより、上述したように右筐体2と左筐体3を互いに近づけるように付勢する。
よってヘッドホン一体型再生装置1は、右耳介において耳甲介内に右ヘッドホン4のドライバ収納部10の先端部分10Bを軽く押し付けて密着させると共に、外耳道内に当該右ヘッドホン4のイヤピース12を軽く押し付けて密着させる。
またヘッドホン一体型再生装置1は、左耳介において耳甲介内に左ヘッドホン5のドライバ収納部15の先端部分15Bを軽く押し付けて密着させると共に、外耳道内に当該左ヘッドホン5のイヤピース17を軽く押し付けて密着させる。
さらにヘッドホン一体型再生装置1は、ヘッドバンド6の一端部及び他端部をユーザの右側頭部及び左側頭部に軽く押し付けて密着させる。
これによりヘッドホン一体型再生装置1は、ユーザの右耳介及び左耳介に対し右ヘッドホン4及び左ヘッドホン5を安定して装着させることができる。
またヘッドホン一体型再生装置1では、このとき右筐体2及び左筐体3の右筐体内面2A及び左筐体内面3Aを向かい合わせるように、ヘッドバンド6において中央部分に対し一端部側及び他端部側がねじられている。
このためヘッドホン一体型再生装置1は、上述したように右筐体2及び左筐体3を回転させて、右筐体一端面2E及び左筐体一端面3Eを向かい合わせるように付勢する。
よってヘッドホン一体型再生装置1は、右筐体2の右筐体内面2Aの一端部(段差部2AX)をユーザの右頬に軽く押し付けて密着させると共に、左筐体3の左筐体内面3Aの一端部(段差部3AX)をユーザの左頬に軽く押し付けて密着させる。
これによりヘッドホン一体型再生装置1は、ユーザの右耳介及び左耳介に対し右ヘッドホン4及び左ヘッドホン5をさらに安定して装着させることができる。
ところで、かかる構成のヘッドホン一体型再生装置1を装着するユーザとしては、右耳介及び左耳介の比較的大きい人もいれば、比較的小さい人もいる。
そしてヘッドホン一体型再生装置1は、ユーザの右耳介及び左耳介が比較的大きい場合、ヘッドバンド6の一端部を右耳介の耳輪の裏と右側頭部の間に通させ、当該ヘッドバンド6の他端部を左耳介の耳輪の裏と左側頭部との間に通させることができる。
よってヘッドホン一体型再生装置1は、ヘッドバンド6の一端部及び他端部を右耳介及び左耳介の耳輪に掛けさせて、ユーザの右耳介及び左耳介に右ヘッドホン4及び左ヘッドホン5をさらに安定して装着させることができる。
これに対してヘッドホン一体型再生装置1は、ユーザの右耳介及び左耳介が比較的小さいと、ヘッドバンド6の一端部を右耳介の耳輪の裏側と右側頭部の間に通させることができない。またヘッドホン一体型再生装置1は、ユーザの右耳介及び左耳介が比較的小さいと、ヘッドバンド6の他端部を左耳介の耳輪の裏側と左側頭部との間に通させることもできない。
しかしながらヘッドホン一体型再生装置1は、右耳介及び左耳介が比較的小さい場合でも、ヘッドバンド6の一端部及び他端部を付勢して右側頭部及び左側頭部に密着させるため、右ヘッドホン4及び左ヘッドホン5の安定な装着が損なわれることを防止している。
さらにヘッドホン一体型再生装置1は、このときヘッドバンド6の中央部分が後頭部に押されて当該ヘッドハンド6の一端部及び他端部から引き離されていることにより、当該ヘッドバンド6の中央部分を一端部及び他端部に近づけるように付勢する。
よってヘッドホン一体型再生装置1は、ヘッドバンド6の中央部分をユーザの後頭部に軽く押し付けて密着させる。これによりヘッドホン一体型再生装置1は、ユーザの右耳介及び左耳介に右ヘッドホン4及び左ヘッドホン5をさらに安定して装着させることができる。
ところで、図11に示すように、右筐体2には、右筐体下面2Dの一端部にUSB(Universal Serial Bus)規格のコネクタ23が設けられている。
そしてヘッドホン一体型再生装置1は、コネクタ23と共にUSBケーブル(図示せず)を介してパーソナルコンピュータのような外部機器(図示せず)と接続して通信する。
これによりヘッドホン一体型再生装置1は、外部機器からUSBケーブルを介して転送される音楽データ等を取り込んで記憶し、また外部機器からUSBケーブルを介して供給される電力によりバッテリを充電し得るようになされている。
また右筐体2には、右筐体下面2Dの中央部に、「コ」の字状の音量調整キー24が、その胴体部の長手方向を筐体長手方向と平行にし、かつ当該胴体部の両端の突部24A及び24Bそれぞれを右筐体下面2Dから僅かに突出させて設けられている。
因みに、以下の説明では、音量調整キー24において筐体長手方向の一端寄りに位置する突部24Aを、特に音量アップボタン24Aとも呼び、筐体長手方向の他端寄りに位置する突部24Bを、特に音量ダウンボタン24Bとも呼ぶ。
そしてヘッドホン一体型再生装置1は、音量調整キー24の音量アップボタン24Aが、右筐体2内に比較的短い時間押し込むように押下操作される毎に、右ヘッドホン4及び左ヘッドホン5を介して出力される音声の音量を順次一段階ずつ上げる。
またヘッドホン一体型再生装置1は、音量調整キー24の音量ダウンボタン24Bが右筐体2内に比較的短い時間押し込むように押下操作される毎に、右ヘッドホン4及び左ヘッドホン5を介して出力される音声の音量を順次一段階ずつ下げる。
因みに、ヘッドホン一体型再生装置1は、音量アップボタン24Aが押下操作され続ける(すなわち、押され続ける)と、その間、右ヘッドホン4及び左ヘッドホン5を介して出力される音声の音量を連続的に上げる。
またヘッドホン一体型再生装置1は、音量ダウンボタン24Bが押下操作され続ける(すなわち、押され続ける)と、その間、右ヘッドホン4及び左ヘッドホン5を介して出力される音声の音量を連続的に下げる。
さらに右筐体2には、右筐体下面2Dの他端部において右筐体外面2B寄りに、押下操作及び回転操作可能な回転操作子25が、縁の一部分を当該右筐体下面2Dから僅かに突出させて設けられている。
因みに、以下の説明では、かかる回転操作子25を、ジョグダイヤル25とも呼ぶ。また、以下の説明では、ジョグダイヤル25において右筐体2の右筐体下面2Dから僅かに突出する縁の一部分を突出部分とも呼ぶ。
実際にジョグダイヤル25は、その中心軸を右ヘッドホン4のドライバ収納部10Aの中心軸とほぼ一致させ、又は当該ドライバ収納部10Aの中心軸と平行で、かつ当該中心軸よりも僅かに右筐体下面2D寄りに位置させている。
そしてヘッドホン一体型再生装置1は、ジョグダイヤル25の突出部分に指等を押し付けるようにして、当該ジョグダイヤル25を右筐体2内に比較的短い時間押し込むように押下操作させ、また比較的長い時間押し込むようにも押下操作させることができる。
さらにヘッドホン一体型再生装置1は、ジョグダイヤル25の突出部分に当接させた指等を筐体長手方向の一端側や他端側へ移動させるようにして、当該ジョグダイヤル25を一方向や他方向へ回転操作させることもできる。
因みに、以下の説明では、ジョグダイヤル25を右筐体2内に比較的短い時間(例えば、1秒未満)押し込むような押下操作を、特に短押操作とも呼ぶ。また、以下の説明では、ジョグダイヤル25を右筐体2内に比較的長い時間(例えば、1秒以上)押し込むような押下操作を、特に長押操作とも呼ぶ。
さらに、以下の説明では、ジョグダイヤル25に対する、一方向の回転操作(すなわち、右筐体2の右筐体外面2Bを正視した状態で反時計回りとなる回転操作)を、特に+回転操作とも呼ぶ。
さらに、以下の説明では、ジョグダイヤル25に対する、他方向の回転操作(すなわち、右筐体2の右筐体外面2Bを正視した状態で時計回りとなる回転操作)を、特に−回転操作とも呼ぶ。
またヘッドホン一体型再生装置1は、このようなジョグダイヤル25への種々の操作により、再生開始や再生停止等の複数種類の命令を入力させることができる。
ところで、図12に示すように、ユーザは、右手や左手を右耳介や左耳介の高さまで上げたとき、人体構造上、自然に親指を下側に位置させ、他の人差指から小指までの4本の指を親指よりも高く位置させる。
よってヘッドホン一体型再生装置1は、ユーザへの装着時、例えば、右筐体2の右筐体上面2Cに右手の人差指のみ又は人差指及び中指を添わせ、右筐体下面2Dに右手の親指を添わせるようにして当該右筐体2を挟持させることができる。
そしてヘッドホン一体型再生装置1は、上述のように右筐体2の他端部に設けられた右ヘッドホン4においてドライバ収納部10の先端部分10Bを右耳介の耳甲介に挿入させて密着させると共に、イヤピース17を右耳介の外耳道に挿入させて密着させている。
またヘッドホン一体型再生装置1は、上述のように右筐体2の右筐体下面2Dの他端部からジョグダイヤル25の突出部分を突出させている。
すなわち、ヘッドホン一体型再生装置1は、ジョグダイヤル25の突出部分を右ヘッドホン4(すなわち、右耳介の外耳道)に近接させ、かつユーザへの装着時には当該ジョグダイヤル25の突出部分を右ヘッドホン4よりも鉛直下側に位置させている。
よってヘッドホン一体型再生装置1は、ユーザにより右耳介に装着された右筐体2が直接見えなくても、右耳介の外耳道に右手の指を近づけて右筐体2の他端部を挟持させるだけで、ジョグダイヤル25の突出部分に右手の親指の腹を容易に接触させることができる。
因みに、ヘッドホン一体型再生装置1は、上述のように右筐体2の右筐体下面2Dにおいてジョグダイヤル25の突出部分を、右筐体外面2D寄りに位置させて、右筐体内面2Aから極力離している。
このためヘッドホン一体型再生装置1は、右筐体2を挟持している右手において親指を、ユーザの右耳介やその周囲等に何ら接触させることなく、ジョグダイヤル25の突出部分に的確に接触させることができる。
そしてヘッドホン一体型再生装置1は、上述したように右筐体2の他端部を右ヘッドホン4を介して右耳介に固定するように保持させた状態で、当該右筐体2の他端部を挟持している右手の親指によりジョグダイヤル25を押下操作及び回転操作させる。
このためヘッドホン一体型再生装置1は、右手の親指でジョグダイヤル25が押下操作や回転操作されたとき、右筐体2がぐらつくことを防止し、また右耳介に対し右筐体2がドライバ収納部10を中心に回転することも防止することができる。
すなわち、ヘッドホン一体型再生操作1は、右筐体2を挟持する右手の親指でジョグダイヤル25を容易にかつ的確に押下操作及び回転操作させることができる。
さらにヘッドホン一体型再生装置1は、右筐体2において、右ヘッドホン4を介して右耳介に固定するように保持される他端部に極力近い位置に音量調整キー24が設けられている。
よってヘッドホン一体型再生装置1は、ユーザにより右手を右耳介の外耳道よりも僅かに顔の前寄りにして右筐体2が挟持されると、右筐体下面2D中央部の音量調整キー24に当該右手の親指を容易にかつ的確に接触させることができる。
またヘッドホン一体型再生装置1は、右手の親指で音量調整キー24が押下操作されたとき、右筐体2がぐらつくことを防止し、また右耳介に対し右筐体2がドライバ収納部10を中心に回転することも防止することができる。
すなわち、ヘッドホン一体型再生操作1は、右筐体2を挟持する右手の親指で音量調整キー24についても容易にかつ的確に押下操作させることができる。
このようにしてヘッドホン一体型再生装置1は、右筐体2の右筐体下面2Dにジョグダイヤル25や音量調整キー24を設けることにより、ユーザへの装着時、左手を使わせずに右手のみを用いて操作させることができる。
これに加えて図13に示すように、右筐体2には、右筐体内面2Aの中央部に、複数の音楽データの再生順序を、異なる2種類の再生順序の一方から他方へ任意に切り換えるための再生順序切換スイッチ26がスライド可能に設けられている。
そしてヘッドホン一体型再生装置1は、後述するように複数の音楽データの再生順序を規定する順序規定リストを保持している。
よってヘッドホン一体型再生装置1は、再生順序切換スイッチ26が例えば、筐体長手方向の他端側へスライド操作されると、複数の音楽データの再生順序を、順序規定リストが示す再生順序に切り換える。
またヘッドホン一体型再生装置1は、再生順序切換スイッチ26が例えば、筐体長手方向の一端側へスライド操作されると、複数の音楽データの再生順序を、順序規定リストが示す再生順序を無作為に並べ替えた再生順序に切り換える。
因みに、以下の説明では、順序規定リストが示す再生順序を、規定再生順序とも呼び、順序規定リストが示す規定再生順序を無作為に並べ替えた再生順序を、シャッフル再生順序とも呼ぶ。
また右筐体2には、右筐体内面2Aの一端寄りに、バッテリの残量を通知するための発光部(以下、これを残量通知発光部とも呼ぶ)27が設けられている。
そしてヘッドホン一体型再生装置1は、動作中にはバッテリの残量に応じて残量通知発光部27の発光色を変更することにより、その発光色によりユーザに対しバッテリの残量を通知し得るようになされている。
因みに、ヘッドホン一体型再生装置1は、例えば、バッテリが満充電のときには、残量通知発光部27を緑色に発光させ、当該バッテリの残量が減ると、残量通知発光部27の発光色を緑色からオレンジ色、赤色と順次変更する。
ところで図14に示すように、ヘッドホン一体型再生装置1は、右手で右筐体2が保持され、左手で左筐体3が保持されたままユーザの右耳介及び左耳介から外されて体の前に出されると、右筐体内面2Aと共に残量通知発光部27を視野に入れさせることができる。
よってヘッドホン一体型再生装置1は、ユーザに対し、残量通知発光部27の発光色によってバッテリの残量を通知することができる。
また図15に示すように、ヘッドホン一体型再生装置1は、ユーザの右耳介及び左耳介から外されたとき、右手及び左手で右筐体2及び左筐体3が保持されたまま体の前で接続されると、右筐体内面2Aと共に残量通知発光部27をユーザの顔に向けることができる。
よってヘッドホン一体型再生装置1は、この際、ユーザに残量通知発光部27を正視させて発光色を正確に確認させ、バッテリの残量を的確に通知することができる。
さらに図16に示すように、右筐体2は、右筐体外面2Bの一端縁部に沿って、ヘッドホン一体型再生装置1の状態を通知するための帯状の発光部(以下、これを状態通知発光部とも呼ぶ)28が設けられている。
ヘッドホン一体型再生装置1は、USBケーブルを介して外部機器と接続されている間や当該外部機器から転送された音楽テータを記憶している間、外部機器から供給される電力によりバッテリを充電している間等は状態通知発光部28を、例えば白色に発光させる。
ただしヘッドホン一体型再生装置1は、外部機器と接続されている状態や音楽データを記憶している状態、バッテリを充電している状態等に応じて、状態通知発光部28の発光状態(すなわち、点灯や点滅、点滅間隔等)を変更する。
これによりヘッドホン一体型再生装置1は、その状態通知発光部28の発光状態により、ユーザに対し当該ヘッドホン一体型再生装置1の状態を通知することができる。
またヘッドホン一体型再生装置1は、右筐体2及び左筐体3が接続されたときにも、状態通知発光部28を1回、白色に発光させて、その接続を通知することができる。
[1−2 ヘッドホン一体型再生装置の内部構成]
次いで、図17を用いて、ヘッドホン一体型再生装置1の内部構成について説明する。図17に示すように、ヘッドホン一体型再生装置1において左筐体3の内部には、上述した磁石30が、N極の端面を吸着板収納部3EXの底板の裏側に当接させ、S極の端面を筐体長手方向の他端側に向けて収納されている。
次いで、図17を用いて、ヘッドホン一体型再生装置1の内部構成について説明する。図17に示すように、ヘッドホン一体型再生装置1において左筐体3の内部には、上述した磁石30が、N極の端面を吸着板収納部3EXの底板の裏側に当接させ、S極の端面を筐体長手方向の他端側に向けて収納されている。
また左筐体3の内部には、磁石30の有する吸着力を増幅するためのヨーク31が、その一面を磁石30のS極の端面に当接させて収納されている。
一方、右筐体2の内部には、上述したように回路基板32が収納されている。また回路基板32の一面の所定位置には、例えば、巨大磁気抵抗効果現象(GMR:Giant Magnet Resistance Effect)を応用した磁気センサ(シリコン基板上に形成された磁気薄膜素子でなる磁気センサ)を有する検出部33が回路素子として実装されている。
ところで、図18乃至図21に示すように、検出部33には、磁石30が近づくと、その磁石30の発生している磁界が印加される。因みに、以下の説明では、検出部30に印加される磁界を、印加磁界とも呼ぶ。
そして検出部33に印加される印加磁界の強さ(すなわち、磁束密度)は、磁石30に吸着板20が吸着して右筐体2と左筐体3とが接続されたとき(すなわち、検出部33に磁石30が最も近づいたとき)に最も大きくなる。
すなわち、検出部33に印加される印加磁界の強さ(すなわち、磁束密度)は、右筐体2と左筐体3とが離れるほど、小さくなる。
このため検出部33は、印加磁界の強さ(すなわち、磁束密度)の変化に基づき右筐体2と左筐体3との接続の有無を検出する。
そしてヘッドホン一体型再生装置1は、音楽が聴取されるときには右耳介及び左耳介に装着されるものの、持ち運ばれるときや、使用が終了して机の上等に置かれるとき等には、全体をコンパクトにまとめるために右筐体2と左筐体3とを接続させることができる。
よってヘッドホン一体型再生装置1は、このような非使用時には右筐体2と左筐体3とが接続されるような使い方に合わせて、後述するように検出部33により右筐体2と左筐体との接続が検出されると、その検出結果に応じて所定の制御を実行する。
このようにしてヘッドホン一体型再生装置1は、右筐体2と左筐体3とが、吸着板20及び磁石30を介して接続されると、その際にジョグダイヤル25等を何ら操作させずに所定の制御を実行するようになされている。
[1−3 ヘッドホン一体型再生装置の回路構成]
次いで、図22を用いて、ヘッドホン一体型再生装置1の回路構成について説明する。ヘッドホン一体型再生装置1においてCPU40は、当該ヘッドホン一体型再生装置1がUSBケーブル(図示せず)を介して外部機器に接続されると、当該外部機器を主体として従属的に動作する。
次いで、図22を用いて、ヘッドホン一体型再生装置1の回路構成について説明する。ヘッドホン一体型再生装置1においてCPU40は、当該ヘッドホン一体型再生装置1がUSBケーブル(図示せず)を介して外部機器に接続されると、当該外部機器を主体として従属的に動作する。
これによりCPU40は、外部機器から1又は複数の音楽データが転送されると、その転送された音楽データを、コネクタ23を介して取り込んで、フラッシュメモリでなるROM41に送出して、当該ROM41に音楽データを記憶する。
尚、ここでは、説明を簡単にするため、外部機器から転送されてくる音楽データのそれぞれが、1曲分の音楽データであるとする。またこの音楽データには、例えば、音楽データに基づく音楽のタイトル(すなわち曲名)を利用して生成されたファイル名が付加されている。
よってCPU40は、外部機器から1度の転送処理で転送された全ての音楽データをROM41に記憶すると、ROM41から、このとき記憶した音楽データのファイル名と、以前の転送処理で記憶している全ての音楽データのファイル名とを読み出す。
そしてCPU40は、これらファイル名を例えば、アルファベット順に並べて、そのファイル名の並びで、対応する音楽データの再生順序を規定する順序規定リストを生成し、当該生成した順序規定リストをROM41に送出して記憶する。
ところで、ヘッドホン一体型再生装置1に接続される外部機器としては、例えば、音楽データから1オクターブの12音階それぞれに相当する周波数帯域毎のエネルギーを抽出し、当該抽出した周波数帯域毎のエネルギーをもとに音楽の特徴を解析し得るものがある。
実際に、かかる構成の外部機器は、例えば、音楽データの周波数帯域毎のエネルギーに基づき、音楽の演奏に利用されている楽器や和音、テンポ等を検出する。
また、かかる構成の外部機器は、和音やテンポ等の検出結果をもとに、音楽の特徴部分としての「さび」と呼ばれる部分の開始位置(すなわち、「さび」の始まりに対応する位置であり、以下、これをさび開始位置とも呼ぶ)を特定する。
そして、かかる構成の外部機器は、音楽データの転送時、転送対象の音楽データと共に、当該音楽データについて特定したさび開始位置を、開始位置情報としてヘッドホン一体型再生装置1に転送している。
よってヘッドホン一体型再生装置1のCPU40は、外部機器から音楽データと共に開始位置情報が転送されたときには、その音楽データを開始位置情報と共にROM41に送出して、当該ROM41に音楽データと開始位置情報とを対応付けて記憶する。
このようにしてCPU40は、ROM41に複数の音楽データを記憶すると共に、そのROM41に音楽データを追加して記憶する毎に、順序規定リストの内容を更新し得るようになされている。
またCPU40は、外部機器からバッテリを充電するための充電用電力が供給されると、その充電用電力を、過電圧保護回路42を介して取り込むと共に、当該CPU40内部の電源回路(図示せず)を介してバッテリ43に供給する。
このようにしてCPU40は、外部機器から供給される充電用電力をもとにバッテリ43を充電し得るようになされている。
因みに、CPU40は、外部機器にヘッドホン一体型再生装置1が接続されたときや、外部機器から転送される音楽データを取り込みながらROM41に記憶している間、さらにはバッテリ43を充電している間は、これらの状態に応じた発光制御信号を生成する。
そしてCPU40は、その発光制御信号を状態通知発光部28に送出することにより、当該状態通知発光部28を発光制御信号に基づいて制御してバッテリ一体型再生装置1の状態に応じた発光状態で発光させる。
これによりCPU40は、外部機器にヘッドホン一体型再生装置1が接続された際、当該ヘッドホン一体型再生装置1がどのような状態にあるのかを、状態通知発光部28を介して通知して確認させることができる。
一方、CPU40は、ヘッドホン一体型再生装置1に外部機器が接続されてはいないと、操作部44(すなわち、上述した音量調整キー24、ジョグダイヤル25及び再生順序切換スイッチ26)の操作等に応じて単独でも動作する。
実際にCPU40は、各種処理の実行や各回路ブロックの制御等を停止した電源オフ状態で、ジョグダイヤル25が短押操作されると、電源オン命令が入力されたと判断する。
このときCPU40は、バッテリ43の供給電力を内部の電源回路に取り込んで各回路ブロック(CPU40を含む)を動作させるための動作用電力を生成する。
そしてCPU40は、自己の動作用電力により、各種処理や各回路ブロックの制御を実行可能な電源オン状態となり動作を開始する。
またCPU40は、このとき各回路ブロックにそれぞれ対応する動作用電力を供給して、これら各回路ブロックを動作可能な状態にする。
ところで、CPU40は、電源オフ状態では、ジョグダイヤル25が実装された回路素子を電源オン命令の入力用の短押操作のみ検出可能な状態にし、これによりユーザにジョグダイヤル25を介して電源オン命令のみは入力させ得るようになされている。
因みに、CPU40は、バッテリ43を充電用電力で充電するときや当該バッテリ43から供給電力を取り込むときには、電源回路に接続されたインダクタ46を介して当該充電用電力や供給電力に対しノイズを抑制し、また整流や平滑化している。
またCPU40は、ROM41に、予め基本プログラムや、再生制御プログラム及び動作制御プログラムのようなアプリケーションプログラム等の各種プログラムを記憶している。
よってCPU40は、外部機器が接続されずに電源オン状態になると、操作部44へのユーザ操作に応じて入力される各種命令等に応じて、ROM41から各種プログラムを読み出してRAM(Random Access Memory)45に展開する。
これによりCPU40は、RAM45で展開した各種プログラムに従って装置全体(すなわち、各回路ブロック)を制御すると共に、各種処理を実行する。
因みに、CPU40は、電源オン状態では、発振器47の発生する動作クロックのタイミングで動作すると共に、その動作クロックを各回路ブロックに供給して、これら各回路ブロックも当該動作クロックのタイミングで動作させている。
これによりCPU40は、例えば、再生順序切換スイッチ26のスライド操作に応じて、規定再生順序を選択する選択命令が入力されたと判断すると、これに応じて複数の音楽データの再生順序を規定再生順序に設定する。
これに対してCPU40は、再生順序切換スイッチ26のスライド操作に応じて、シャッフル再生順序を選択する選択命令が入力されたと判断すると、複数の音楽データの再生順序をシャッフル再生順序に設定する。
またCPU40は、ジョグダイヤル25が短押操作及び長押操作並びに+回転操作及び−回転操作されると、この操作に応じて、音楽データの再生制御を行う。すなわちCPU40は、音楽データを再生する再生モードの切り換えや、音楽データの再生開始、再生停止、曲送り、曲戻しなどの再生制御を行う。
尚、CPU40は、再生モードとして、音楽データの先頭位置から後尾位置まで再生(これを通常再生とも呼ぶ)する通常再生モードと、さびに相当する部分のみを再生(これをさび再生とも呼ぶ)するさび再生モードとを有している。因みに、以下の説明では、音楽データにおいて音楽のさびに相当する部分を、さび部分とも呼ぶ。
CPU40は、通常再生する際、ROM41から音楽データを読み出すと共に、当該読み出した音楽データに復号処理やデジタルアナログ変換処理、増幅処理等の再生処理を施して、右チャンネル用及び左チャンネル用の音楽信号を生成する。
またCPU40は、右チャンネル用の音楽信号を右ヘッドホン4のヘッドホンドライバ48に送出すると共に、左チャンネル用の音楽信号を左ヘッドホン5のヘッドホンドライバ49に送出する。
これによりCPU40は、右チャンネル用の音楽信号に基づいてヘッドホンドライバ48を駆動制御して右ヘッドホン4から右チャンネル用の音楽を出力させる。
またCPU40は、左チャンネル用の音楽信号に基づいてヘッドホンドライバ49を駆動制御して左ヘッドホン5から左チャンネル用の音楽を出力させる。
このようにしてCPU40は、右ヘッドホン4及び左ヘッドホン5を介してユーザにステレオ音楽を聴かせることができる。
一方、CPU40は、さび再生する際、ROM41から音楽データを読み出す。またCPU40は、このときROM41から読み出す音楽データに開始位置情報を対応付けていると、ROM41から、その開始位置情報も読み出す。
またCPU40は、音楽データにおいて開始位置情報が示すさび開始位置から所定の再生時間分の部分をさび部分として上述と同様の再生処理を施すことにより、右チャンネル用及び左チャンネル用のさび部分信号を生成する。
そしてCPU40は、右チャンネル用のさび部分信号を右ヘッドホン4のヘッドホンドライバ48に送出すると共に、左チャンネル用のさび部分信号を左ヘッドホン5のヘッドホンドライバ49に送出する。
これによりCPU40は、右チャンネル用のさび部分信号に基づいてヘッドホンドライバ48を駆動制御して右ヘッドホン4から右チャンネル用の音楽の中でさびの頭から所定の再生時間分を出力させる。
またCPU40は、左チャンネル用のさび部分信号に基づいてヘッドホンドライバ49を駆動制御して左ヘッドホン5から左チャンネル用の音楽の中でさびの頭から所定の再生時間分を出力させる。
ただし、CPU40は、さび再生する際、ROM41から読み出す音楽データに開始位置情報を対応付けていない場合は、当該ROM41から音楽データのみを読み出す。
この際、CPU40は、音楽データにおいて先頭位置から予め選定された所定の再生時間(例えば45秒)に達する位置をさび開始位置として特定する。
よってCPU40は、この場合、音楽データにおいて、その特定したさび開始位置から所定の再生時間分の部分をさび部分として上述と同様の再生処理を施すことにより、右チャンネル用及び左チャンネル用のさび部分信号を生成する。
そしてCPU40は、右チャンネル用のさび部分信号を右ヘッドホン4のヘッドホンドライバ48に送出すると共に、左チャンネル用のさび部分信号を左ヘッドホン5のヘッドホンドライバ49に送出する。
これによりCPU40は、右チャンネル用のさび部分信号に基づいてヘッドホンドライバ48を駆動制御して右ヘッドホン4から右チャンネル用の音楽の中でさびの頭から所定の再生時間分を出力させる。
またCPU40は、左チャンネル用のさび部分信号に基づいてヘッドホンドライバ49を駆動制御して左ヘッドホン5から左チャンネル用の音楽の中でさびの頭から所定の再生時間分を出力させる。
このようにしてCPU40は、右ヘッドホン4及び左ヘッドホン5を介してユーザにステレオ音楽のさびを聴かせることができる。
さらにCPU40は、音楽データだけでなく、ガイドデータも再生できるようにもなっている。この場合も、CPU40は、音楽データの通常再生と同様に、ROM41からガイドデータを読み出すと共に、当該読み出したガイドデータに再生処理を施して、右チャンネル用及び左チャンネル用の音声信号を生成する。
またCPU40は、右チャンネル用の音声信号を右ヘッドホン4のヘッドホンドライバ48に送出すると共に、左チャンネル用の音声信号を左ヘッドホン5のヘッドホンドライバ49に送出する。
これによりCPU40は、右チャンネル用の音声信号に基づいてヘッドホンドライバ48を駆動制御して右ヘッドホン4から右チャンネル用の音声ガイド又は効果音を出力させる。
またCPU40は、左チャンネル用の音声信号に基づいてヘッドホンドライバ49を駆動制御して左ヘッドホン5から左チャンネル用の音声ガイド又は効果音を出力させる。
このようにしてCPU40は、右ヘッドホン4及び左ヘッドホン5を介してユーザに音声ガイド又は効果音を聴かせることができる。
ところでCPU40は、複数の音楽データの再生順序を規定再生順序に設定している状態で通常再生やさび再生を行う場合、複数の音楽データそれぞれの先頭位置から後尾位置までやさび部分を、順序規定リストが示す規定再生順序で順番に再生する。
またCPU40は、複数の音楽データの再生順序をシャッフル再生順序に設定している状態で通常再生やさび再生を行う場合、例えば、順序規定リストの示す規定再生順序を無作為に並べ替えてシャッフル再生順序を決定する。
そしてCPU40は、複数の音楽データそれぞれの先頭位置から後尾位置までやさび部分を、そのシャッフル再生順序で順番に再生する。
このようにしてCPU40は、複数の音楽データの再生順序を規定再生順序やシャッフル再生順序に設定した状態で通常再生を行う場合、これら複数の音楽データの再生順序が異なるだけで、基本的には同一の再生制御を行う。
またCPU40は、複数の音楽データの再生順序を規定再生順序やシャッフル再生順序に設定した状態でさび再生を行う場合も、これら複数の音楽データの再生順序が異なるだけで、基本的には同一の再生制御を行う。
ここで、図23を用いて、ヘッドホン一体型再生装置1のジョグダイヤル25の操作と再生制御について詳しく説明する。尚、ここでは、一例として、複数の音楽データの再生順序が規定再生順序に設定された状態での再生制御について説明する。
上述したようにヘッドホン一体型再生装置1は、ジョグダイヤル25への種々の操作(短押操作、長押操作、+回転操作及び−回転操作)により、複数種類の命令を入力できるようになっている。
そしてヘッドホン一体型再生装置1のCPU40は、ジョグダイヤル25への操作に応じて、音楽データの再生制御を行う。
実際、CPU40は、例えば、音楽データを何ら再生していない状態(すなわち再生停止の状態)で、ジョグダイヤル25が短押操作されると、音楽データを通常再生する通常再生モードに移行する(切り換える)。
通常再生モードに移行するとCPU40は、ROM41に記憶されている順序規定リストに基づき、例えば先頭の音楽データから順に通常再生していく。
この通常再生モード時、CPU40は、ジョグダイヤル25が+回転操作されると、順序規定リストに基づき、通常再生中の音楽データの再生を停止して、次の音楽データをその先頭位置から通常再生する。すなわちCPU40は、ジョグダイヤル25の+回転操作に応じて次の曲(音楽データ)の先頭位置への曲送りを行う。
さらにCPU40は、この通常再生モード時に、ジョグダイヤル25が−回転操作されると、通常再生中の音楽データの再生位置に応じた曲戻しを行う。
具体的にCPU40は、ジョグダイヤル25が−回転操作された時点の音楽データの再生位置が、先頭位置から所定時間(例えば4秒)以内であった場合、この音楽データの再生を停止して、1つ前の音楽データを、その先頭位置から通常再生する。すなわちCPU40は、1つ前の曲の先頭位置への曲戻しを行う。
これに対して、ジョグダイヤル25が−回転操作された時点の音楽データの再生位置が、先頭位置から所定時間(例えば4秒)を超える場合、CPU40は、この音楽データの再生を一旦停止して、再度、この音楽データを、その先頭位置から通常再生する。すなわちCPU40は、通常再生中の曲の先頭位置への曲戻しを行う。
このようにしてCPU40は、ジョグダイヤル25の−回転操作に応じて、1つ前の曲の先頭位置へ、もしくは通常再生中の曲の先頭位置への曲戻しを行う。
さらにCPU40は、この通常再生モード時に、ジョグダイヤル25が短押操作されると、音楽データの再生を停止して、再生停止の状態となる。
さらにCPU40は、この通常再生モード時に、ジョグダイヤル25が長押操作されると、音楽データのさび部分を再生するさび再生モードに移行する。
このさび再生モードには、さび再生時間が短いさび再生(短)モードと、さび再生時間が長いさび再生(長)モードとの2つのモードがある。ここで、さび再生(短)モードでのさび再生時間は、例えば4秒に設定され、さび再生(長)モードでのさび再生時間は、例えば15秒に設定されているとする。
実際、通常再生モード時に、ジョグダイヤル25が長押操作されると、CPU40は、さび再生(短)モードとさび再生(長)モードのうちのさび再生(短)モードに移行する。
通常再生モードからさび再生(短)モードに移行するとCPU40は、順序規定リストに基づき、通常再生中の音楽データの再生を停止して、この音楽データの次の音楽データを、そのさび開始位置からさび再生する。そしてCPU40は、以降、順序規定リストに基づき、音楽データを順にさび再生していく。このときのさび再生時間は、上述したように4秒である。
またこのとき(すなわち通常再生モードからさび再生(短)モードへの移行時)CPU40は、さび再生(短)モードに移行した旨をユーザに通知するためのガイドデータを再生する。このとき再生されるガイドデータは、例えば、さび再生(短)モードに移行した旨の音声ガイドを録音した音声データである。このようなガイドデータを再生することで、CPU40は、さび再生(短)モードに移行した旨をユーザに音声のみで認識させることができる。
さらにCPU40は、このさび再生(短)モード時、ジョグダイヤル25が+回転操作されると、順序規定リストに基づき、現在さび再生中の音楽データの再生を停止して、次の音楽データをそのさび開始位置からさび再生する。すなわちCPU40は、ジョグダイヤル25の+回転操作に応じて次の曲(音楽データ)のさび開始位置への曲送りを行う。
さらにCPU40は、このさび再生(短)モード時に、ジョグダイヤル25が−回転操作されると、現在さび再生中の音楽データの再生を停止して、1つ前の音楽データをそのさび開始位置からさび再生する。すなわちCPU40は、ジョグダイヤル25の−回転操作に応じて1つ前の曲(音楽データ)のさび開始位置への曲戻しを行う。
さらにCPU40は、このさび再生(短)モード時に、ジョグダイヤル25が短押操作されると、通常再生モードに移行する。
さび再生(短)モードから通常再生モードに移行するとCPU40は、さび再生中の音楽データの再生を停止して、再度、この音楽データを、その先頭位置から通常再生する。そしてCPU40は、以降、順序規定リストに基づき、音楽データを順に通常再生していく。
またこのとき(すなわちさび再生(短)モードから通常再生モードへの移行時)CPU40は、通常再生モードに移行した旨をユーザに通知するためのガイドデータを再生する。このとき再生されるガイドデータは、例えば、通常再生モードに移行した旨の音声ガイドを録音した音声データである。このようなガイドデータを再生することで、CPU40は、通常再生モードに移行した旨をユーザに音声で認識させることができる。
このようにCPU40は、通常再生モード時に、ジョグダイヤル25を長押操作されると、さび再生(短)モードに移行する。するとCPU40は、通常再生モードで通常再生していた音楽データの次の音楽データから順にさび部分を再生していく。
このようにCPU40は、ジョグダイヤル25を長押操作するだけの簡易な操作で、通常再生モードからさび再生(短)モードに再生モードを切り換えることができる。
そしてCPU40は、さび再生(短)モード時に、音楽データのさび部分を順に再生していくことで、さび部分の音声だけで、所望の曲(音楽データ)をユーザに検索させることができる。
さらにCPU40は、音楽データのさび部分を再生中に、ジョグダイヤル25が短押操作されると、通常再生モードに移行する。するとCPU40は、さび部分を再生していた音楽データを、その先頭位置から通常再生する。
こうすることで、CPU40は、さび再生(短)モードで、所望の曲(音楽データ)を見付けたユーザに対して、直ちにその曲(音楽データ)を聴かせることができる。
さらにCPU40は、このさび再生(短)モード時に、ジョグダイヤル25が長押操作されると、さび再生(長)モードに移行する。
さび再生(短)モードからさび再生(長)モードに移行するとCPU40は、さび再生中の音楽データのさび再生時間を延長する。すなわち4秒から15秒に延長する。尚、このとき再生中の音楽データは、さび再生(長)モードに移行した時点から15秒間さび再生が継続される。そしてCPU40は、以降、順序規定リストに基づき、音楽データを順にさび再生していく。このときのさび再生時間は、上述したように15秒である。
またこのとき(すなわちさび再生(短)モードからさび再生(長)モードへの移行時)CPU40は、さび再生(長)モードに移行した旨をユーザに通知するためのガイドデータを再生する。このとき再生されるガイドデータは、例えば、さび再生モード内でさび再生(長)モードに移行した旨の音声ガイドを録音した音声データである。このようなガイドデータを再生することで、CPU40は、さび再生モード内でさび再生(長)モードに移行した旨をユーザに音声で認識させることができる。
またCPU40は、このさび再生(長)モード時、ジョグダイヤル25が+回転操作されると、順序規定リストに基づき、さび再生中の音楽データの再生を停止して、次の音楽データをそのさび開始位置からさび再生する。すなわちCPU40は、ジョグダイヤル25の+回転操作に応じて次の曲(音楽データ)のさび開始位置への曲送りを行う。
さらにCPU40は、このさび再生(長)モード時に、ジョグダイヤル25が−回転操作されると、さび再生中の音楽データの再生を停止して、1つ前の音楽データをそのさび開始位置からさび再生する。すなわちCPU40は、ジョグダイヤル25の−回転操作に応じて1つ前の曲(音楽データ)のさび開始位置への曲戻しを行う。
さらにCPU40は、このさび再生(長)モード時に、ジョグダイヤル25が長押操作されると、さび再生(短)モードに移行する。
さび再生(長)モードからさび再生(短)モードに移行するとCPU40は、さび再生中の音楽データの再生時間を短縮する。すなわち15秒から4秒に短縮する。尚、このとき再生中の音楽データは、さび再生(短)モードに移行した時点から4秒間さび再生が継続される。そしてCPU40は、以降、順序規定リストに基づき、音楽データを順にさび再生していく。このときのさび再生時間は、上述したように4秒である。
またこのとき(すなわちさび再生(長)モードからさび再生(短)モードへの移行時)CPU40は、さび再生(短)モードに移行した旨をユーザに通知するためのガイドデータを再生する。このとき再生されるガイドデータは、例えば、さび再生モード内でさび再生(短)モードに移行した旨の音声ガイドを録音した音声データである。このようなガイドデータを再生することで、CPU40は、さび再生モード内でさび再生(短)モードに移行した旨をユーザに音声で認識させることができる。
さらにCPU40は、このさび再生(長)モード時に、ジョグダイヤル25が短押操作されると、通常再生モードに移行する。
さび再生(長)モードから通常再生モードに移行するとCPU40は、さび再生中の音楽データの再生を停止して、再度、この音楽データを、その先頭位置から通常再生する。そしてCPU40は、以降、順序規定リストに基づき、音楽データを順に通常再生していく。
またこのとき(すなわちさび再生(長)モードから通常再生モードへの移行時)CPU40は、通常再生モードに移行した旨をユーザに通知するためのガイドデータを再生する。このとき再生されるガイドデータは、例えば、さび再生(短)モードから通常再生モードに移行したときに再生されるものと同一の音声データである。このようなガイドデータを再生することで、CPU40は、通常再生モードに移行した旨をユーザに音声で認識させることができる。
このようにCPU40は、さび再生時間が4秒と短いさび再生(短)モード時に、ジョグダイヤル25が長押操作されると、さび再生時間が15秒と長いさび再生(長)モードに移行する。またCPU40は、さび再生(長)モード時に、長押操作されると、さび再生(短)モードに移行する。
このようにCPU40は、ジョグダイヤル25を長押操作するだけの簡易な操作で、さび再生モードでのさび再生時間を4秒から15秒に、またはその逆に切り換えることができる。
こうすることでCPU40は、ユーザに適したさび再生時間でさび再生を行うことができるので、さび再生による曲(音楽データ)の検索のし易さを向上することができる。
ところで、上述したように、CPU40は、再生モードの移行時に、再生モードを移行した旨をユーザに通知するためのガイドデータを再生するようにした。ここで、実際、このガイドデータを再生するときに、このガイドデータの再生と、音楽データの再生とが重なる期間があり、この期間、CPU40は、ガイドデータと音楽データとをミキシング再生する。
このときCPU40は、ガイドデータと音楽データのうちの音楽データの再生音量を小さくすることで、ガイドデータによる音声が音楽で聴こえにくくなってしまうことを防ぐようになっている。
例えば、通常再生モードからさび再生(短)モードへ移行したとする。このときCPU40は、通常再生中の音楽データの再生を停止して、この音楽データの次の音楽データを、そのさび開始位置からさび再生すると共に、さび再生(短)モードに移行した旨をユーザに通知するためのガイドデータを再生する。
この場合、ガイドデータの再生を開始してから再生中の音楽データの再生が停止されるまでの間と、次の音楽データの再生が開始されてからガイドデータの再生が終了するまでの間とが、音楽データとガイドデータとがミキシング再生される期間となる。
このときCPU40は、通常再生中の音楽データの再生音量を現在の設定値から0まで徐々に小さくして(すなわちフェードアウト処理する)、この音楽データの再生を停止する。またCPU40は、次の音楽データの再生を開始すると、この音楽データの再生音量を0から現在の設定値まで徐々に大きくする(すなわちフェードイン処理する)。
このように、CPU40は、ガイドデータと音楽データとをミキシングする期間で、音楽データに対してフェードアウト・イン処理を行うことで、音楽データの再生音量を小さくするようにした。
こうすることで、CPU40は、ユーザに対して、より明瞭にガイドデータによる音声を聞かせることができる。
また例えば、さび再生(短)モードからさび再生(長)モードへ移行したとする。このときCPU40は、さび再生中の音楽データの再生時間を延長して再生し続けると共に、さび再生(長)モードに移行した旨をユーザに通知するためのガイドデータを再生する。
この場合、ガイドデータを再生している期間が、音楽データとガイドデータとがミキシング再生される期間となる。
このときCPU40は、さび再生中の音楽データの再生音量を現在の設定値から例えば数十%小さな値にまで徐々に小さくして(フェードアウト処理して)、所定期間経過後、再び、再生音量を現在の設定値にまで徐々に大きくする(フェードイン処理する)。ここで、さび再生中の音楽データの再生音量を抑えている期間は、ガイドデータの再生時間と同程度に設定されている。
このようにCPU40は、ガイドデータと音楽データとをミキシングする期間で、音楽データの再生音量を小さくするようにした。こうすることで、CPU40は、音楽データのさび再生を継続しながらも、ユーザに対して、より明瞭にガイドデータによる音声を聞かせることができる。
またCPU40は、さび再生モードから通常再生モードへの移行時、さび再生(長)モードからさび再生(短)モード時への移行時にも同様に、ガイドデータと音楽データとをミキシング再生する期間で、音楽データの再生音量を小さくするようになっている。
さらにCPU40は、再生モードの移行時だけでなく、さび再生モード時での音楽データの切り換わり時にも、音楽データが切り換わった旨をユーザに通知するためのガイドデータを再生するようになっている。尚、ここで言う音楽データの切り換わり時とは、曲送り操作(+回転操作)がされた時と、曲戻し操作(−回転操作)がされた時と、さび再生時間が経過して次の音楽データのさび再生に切り換わった時である。
このとき再生されるガイドデータは、音楽データが次の音楽データに、もしくは1つ前の音楽データに切り換わった旨を示す効果音を録音した効果音データである。このようなガイドデータを再生することで、CPU40は、さび再生モード時に、音楽データが切り換わった旨をユーザに効果音で認識させることができる。
この場合も、このガイドデータの再生と、音楽データの再生とが重なる期間があり、この期間、CPU40は、ガイドデータと音楽データとをミキシング再生する。
このときもCPU40は、ガイドデータと音楽データのうちの音楽データの再生音量を小さくすることで、ガイドデータによる効果音が音楽で聴こえにくくなってしまうことを防ぐようになっている。
例えば、曲送り操作がされたとする。このときCPU40は、さび再生中の音楽データの再生を停止して、次の音楽データをそのさび開始位置からさび再生すると共に、音楽データが切り換わった旨をユーザに通知するためのガイドデータを再生する。
この場合、ガイドデータの再生が開始されてからさび再生中の音楽データの再生が停止されるまでの間と、次の音楽データのさび再生が開始されてからガイドデータの再生が終了するまでの間とが、音楽データとガイドデータとがミキシング再生される期間となる。
このときCPU40は、さび再生中の音楽データの再生音量を現在の設定値から0まで徐々に小さくして(すなわちフェードアウト処理する)、この音楽データの再生を停止する。またCPU40は、次の音楽データのさび再生を開始すると、この音楽データの再生音量を0から現在の設定値まで徐々に大きくする(すなわちフェードイン処理する)。
こうすることで、CPU40は、ユーザに対して、より明瞭にガイドデータによる効果音を聞かせることができる。
またCPU40は、曲戻し操作がされた時、さび再生時間が経過して次の音楽データのさび再生に切り換わった時にも同様に、ガイドデータと音楽データとをミキシング再生する期間で、音楽データの再生音量を小さくするようになっている。
上述したように、ヘッドホン一体型再生装置1は、ジョグダイヤル25の操作だけで、再生モードの切り換え、再生開始、再生停止、曲送り、曲戻しと言った複数の命令入力を行うことができる。
さらにヘッドホン一体型再生装置1は、さび再生モードで音楽データのさび部分を順に再生していくことで、音楽データに関する情報(曲名など)を表示する表示部がなくとも、複数の音楽データのなかから所望の音楽データを容易にユーザに探させることができる。
またヘッドホン一体型再生装置1は、再生モードの切り換え時(移行時)、及び再生する音楽データの切り換え時に、この旨を通知するためのガイドデータを再生することで、この旨をユーザに容易に認識させることができる。
かくして、ヘッドホン一体型再生装置1は、表示部がないにもかかわらず、表示部を有する再生装置と、同等もしくはそれ以上の使い勝手を実現することができる。
ところで上述したように、ヘッドホン一体型再生装置1(図22)には、印加磁界の強さ(すなわち、磁束密度)の変化に基づき右筐体2と左筐体3との接続の有無を検出する検出部33が設けられている。
図24に示すように、検出部33は、上述したように磁気センサ60を有し、当該磁気センサ60には電源端子、出力端子及び接地端子が設けられている。
磁気センサ60は、電源端子がCPU40内の電源回路の電力供給端子に接続されると共に、出力端子がCPU40の入力端子(汎用ポート)に接続され、接地端子が接地されている。
また検出部33は、磁気センサ60の電源端子と電源回路の電力供給端子との接続中点が第1のコンデンサ61を介して接地されると共に、当該磁気センサ60の出力端子とCPU40の入力端子との接続中点が第2のコンデンサ62を介して接地されている。
そして図25に示すように、検出部33は、磁気センサ60により、右筐体2と左筐体3との距離(すなわち、検出部33と、磁石30との距離)に応じて変化する印加磁界(すなわち、磁石30による印加磁界)の強さを磁束密度の値として検出する。
この場合、図25に示す特性曲線Aからも明らかなように、磁気センサ60によって検出される磁束密度は、右筐体2と左筐体3とが近づくほど高い値となり、右筐体2及び左筐体3が吸着板20及び磁石30を介して接続された状態で最も高い値となる。また磁気センサ60によって検出される磁束密度は、右筐体2と左筐体3とが離れるほど低い値となる。
このため検出部33において磁気センサ60には、右筐体2と左筐体3との接続の有無を検出するために任意に選定された第1のしきい値TH1と、当該第1のしきい値TH1よりも低い第2のしきい値TH2とが設定されている。
よって検出部33において磁気センサ60は、例えば、CPU40が電源オン状態になり電源回路から電力が供給されて動作を開始すると、その動作開始時点に検出した磁束密度の値を第1及び第2のしきい値TH1及びTH2と比較する。
その結果、磁気センサ60は、磁束密度の値が第1のしきい値TH1以上であると、右筐体2及び左筐体3とが接続されたことを示す論理「L」レベルの接続検出信号をCPU40に送出する。
これに対して磁気センサ60は、その動作開始時点に検出した磁束密度の値が第2のしきい値TH2以下であると、右筐体2と左筐体3とか離隔していることを示す論理「H」レベルの離隔検出信号をCPU40に送出する。
また磁気センサ60は、動作中には常時、磁束密度を検出すると共に、当該検出した磁束密度の値を第1及び第2のしきい値TH1及びTH2と比較している。
磁気センサ60は、一度、第1のしきい値TH1以上の値の磁束密度を検出して接続検出信号をCPU40に送出すると、この後、第2のしきい値TH2以下の値の磁束密度を検出するまでの間は、接続検出信号をCPU40に送出し続ける。
そして磁気センサ60は、接続検出信号をCPU40に送出している状態で、第2のしきい値TH2以下の値の磁束密度を検出すると、その時点に、接続検出信号に替えて離隔検出信号をCPU40に送出する。
また磁気センサ60は、一度、第2のしきい値TH2以下の値の磁束密度を検出して離隔検出信号をCPU40に送出すると、この後、第1のしきい値TH1以上の値の磁束密度を検出するまでの間は、離隔検出信号をCPU40に送出し続ける。
そして磁気センサ60は、離隔検出信号をCPU40に送出している状態で、第1のしきい値TH1以上の値の磁束密度を検出すると、その時点に、離隔検出信号に替えて接続検出信号をCPU40に送出する。
このようにして検出部33は、磁気センサ60により右筐体2と左筐体3との接続の有無を検出すると共に、その検出結果を接続検出信号及び離隔検出信号としてCPU40に通知し得るようになされている。
因みに、以下の説明では、接続検出信号と離隔検出信号とを特に区別する必要のない場合には、これらをまとめて接続有無検出信号とも呼ぶ。
一方、CPU40は、検出部33から接続有無検出信号が与えられると、当該与えられた接続有無検出信号に応じて種々の制御を実行する。
図26(A)乃至(F)に示すように、CPU40は、右筐体2と左筐体3とが離された状態でジョグダイヤル25が短押操作されると、ジョグダイヤル25から短押操作の間のみ論理「H」レベルに立ち上がる操作信号S1を取り込む(図26(A))。このときCPU40は、その操作信号S1に応じて電源オン命令が入力されたと判断する。
そしてCPU40は、電源オン命令の入力を判断すると、バッテリ43から供給電力PW1を電源回路に取り込んで(図26(B))、当該電源回路により供給電力PW1をもとに動作用電力PW2を生成する(図26(C))。
これによりCPU40は、動作用電力PW2により電源オン状態となり動作を開始すると共に、各回路ブロックへ対応する動作用電力PW2を供給して適宜動作させる。
その結果、CPU40は、このとき動作を開始した検出部33から右筐体2と左筐体3との離隔が検出されて離隔検出信号S2Aが与えられる(図26(D))と、これに応じて各回路ブロックの制御を継続して適宜動作させる。
このようにしてCPU40は、右筐体2と左筐体3とが離隔されている状態で動作していると、例えば、電源回路を介してバッテリ43の残量を検出する。
そしてCPU40は、その検出結果に応じた発光制御信号S3を生成して残量通知発光部27に送出することにより、当該残量通知発光部27を発光制御信号S3に基づいて制御して、バッテリ43の残量に応じた発光色で発光させる(図26(E))。
ただしヘッドホン一体型再生装置1は、ユーザの右耳介及び左耳介に装着されていると、右筐体2において残量通知発光部27の設けられた右筐体内面2Aがユーザの頬に向き、ユーザに残量通知発光部27を直接見せることはできない。
このためCPU40は、電源オン状態では残量通知発光部27を所定周期(例えば、5〔sec〕周期)で順次制御することにより、当該残量通知発光部27を定期的に、バッテリ43の残量に応じた発光色で点滅させる。これによりCPU40は、残量通知発光部27の発光によりバッテリ43の電力が無駄に消費されることを防止している。
またCPU40は、例えば、右筐体2と左筐体3とが離されたままの電源オン状態でジョグダイヤル25が短押操作されると、当該ジョグダイヤル25から与えられる短押操作の間のみ論理「H」レベルに立ち上がる操作信号を取り込む。このとき、CPU40は、その操作信号に応じて音楽データD1の再生開始命令が入力されたと判断する。
そしてCPU40は、このように再生開始命令の入力を判断すると、上述したように音楽データD1を再生することにより、その音楽データD1に基づくステレオ音楽を右ヘッドホン4及び左ヘッドホン5から出力してユーザに聴かせる(図26(F))。
ところで、図27(A)乃至(F)に示すように、CPU40は、右筐体2と左筐体3とが離隔されたまま、電源オン命令の入力(図27(A))に応じて電源オン状態になっていると、操作部44への音楽データD1の再生に関する何れの操作も有効にしている。
因みに、操作部44への操作が有効な状態とは、CPU40が操作部44に対する操作に応じて操作命令の入力を受け付ける(すなわち、入力される操作命令を判断する)状態である。
そして、音楽データD1の再生に関する操作とは、音楽データD1の再生を開始及び停止するためや、再生モードを切り換えるため、また曲送りや曲戻し等をするためのジョグダイヤル25に対する短押操作及び長押操作並びに+回転操作及び−回転操作である。
また音楽データD1の再生に関する操作とは、音楽データD1の再生順序を切り換えるための再生順序切換スイッチ26に対するスライド操作や、音量を調整するための音量調整キー24に対する押下操作である。
よってCPU40は、右筐体2と左筐体3とが離隔されている間は、ユーザに対し操作部44を介して、音楽データD1の再生に関する再生開始命令や再生停止命令、再生順序切換命令等の種々の操作命令の何れも入力させることができる。
このためCPU40は、右筐体2と左筐体3とが離隔されていると、上述したような音楽データD1の通常再生やさび再生を実行することができる(図27(F))。
因みに、以下の説明では、音楽データD1の通常再生とさび再生とを特には区別する必要がない場合、これらをまとめて、単に再生とも呼ぶ。
すなわち、CPU40は、右筐体2と左筐体3とが離隔されていると、操作部44に対する操作に応じて各回路ブロックを制御することにより、ヘッドホン一体型再生装置1を音楽の通常再生やさび再生に自由に使用させることができる。
またCPU40は、このように音楽データD1の再生中は、上述と同様に発光制御信号S3に基づいて残量通知発光部27を制御してバッテリ43の残量に応じた発光色で発光させる(図27(E))。
この状態でCPU40は、検出部33から右筐体2と左筐体3との接続が検出されて離隔検出信号S2Aに替え接続検出信号S2Bが与えられる(図27(D))と、実行中の音楽データD1の再生を強制的に停止する(図27(F))。
またCPU40は、音楽データD1の再生を強制的に停止させると、引き続き残量通知発光部27に対する発光制御信号S3の送出を停止して発光も停止させる(図27(E))。
ただし右筐体2と左筐体3との接続が検出されたときには、ヘッドホン一体型再生装置1が図14及び図15のように右耳介及び左耳介から外され、残量通知発光部27をユーザの顔に向けたまま右筐体2と左筐体3とが接続されている場合がある。
このためCPU40は、右筐体2と左筐体3との接続が検出されると、残量通知発光部27に対する発光制御信号S3の送出周期を無視し、音楽データD1の再生を強制的に停止した後、ただちに発光制御信号S3を残量通知発光部27に送出する。
これによりCPU40は、右筐体2と左筐体3との接続が検出されたときには、その時点までの所定の発光周期を無視して、発光制御信号S3に基づき残量通知発光部27を最後に一度(すなわち、数秒程度の短時間)点灯させた後、発光を停止させる。
よってCPU40は、ユーザにより残量通知発光部27を顔に向けたまま右筐体2と左筐体3とが接続されていると、このとき残量通知発光部27を介してバッテリ43の残量をほぼ確実に通知して確認させることができる。
またCPU40は、残量通知発光部27の発光を停止させると、引き続き電源回路を制御して動作用電力PW2の生成を停止すると共に、各回路ブロックへの動作用電力PW2の供給も停止して各回路ブロックの動作を停止させる(図27(C))。
さらにCPU40は、各回路ブロックの動作を停止させると、引き続きバッテリ43からの供給電力PW1の取り込みも停止して、自己の動作を停止させ、電源オフ状態に移行する(図27(B))。
このようにしてCPU40は、ヘッドホン一体型再生装置1が音楽を聴くために使用されているときに、右筐体2と左筐体3との接続が検出されると、これに応じてヘッドホン一体型再生装置1の使用が終了したものとみなし、電源オフ状態になる。
因みに、CPU40は、右筐体2と左筐体3との接続が検出されたときには、その検出に応じて発光制御信号を生成し、当該生成した発光制御信号を状態通知発光部28に送出する。
これによりCPU40は、発光制御信号に基づき状態通知発光部28を、例えば、一度だけ(すなわち、数秒程度の短時間だけ)白色に点灯させ、かくして状態通知発光部28の、その点灯により電源オフ状態に移行したことを通知している。
また図28(A)乃至(F)に示すように、CPU40は、上述のように右筐体2と左筐体3とが離隔されたまま、電源オン命令の入力(図28(A))に応じて電源オン状態になっていると、操作部44への何れの操作も有効にしている。
しかしながらCPU40は、この際、音楽データD1の再生に関する操作が何ら行われていないと、音楽データD1の再生処理を実行せず(図28(F))、また残量通知発光部27も何ら制御しないことで発光を停止させている(図28(E))。
この状態でCPU40は、検出部33から右筐体2と左筐体3との接続が検出されて離隔検出信号S2Aに替え接続検出信号S2Bが与えられる(図28(D))と、その時点のバッテリ43の残量に応じた発光制御信号S3を生成する。
そしてCPU40は、その発光制御信号S3を残量通知発光部27に送出することにより、発光制御信号S3に基づき残量通知発光部27を、バッテリ43の残量に応じた発光色で一度(すなわち、数秒程度の短時間)点灯させた後、発光を停止させる。
よってCPU40は、この際、ユーザにより残量通知発光部27を顔に向けたまま右筐体2と左筐体3とが接続されていると、このとき残量通知発光部27を介してバッテリ43の残量をほぼ確実に通知して確認させることができる。
またCPU40は、残量通知発光部27の発光を停止させると、引き続き電源回路を制御して動作用電力PW2の生成を停止すると共に、各回路ブロックへの動作用電力PW2の供給も停止して各回路ブロックの動作を停止させる(図28(C))。
さらにCPU40は、各回路ブロックの動作を停止させると、引き続きバッテリ43からの供給電力PW1の取り込みも停止して、自己の動作を停止させ、電源オフ状態に移行する(図28(B))。
このようにしてCPU40は、電源オン状態で音楽データD1を再生してはいなくても、右筐体2と左筐体3との接続が検出されると、これに応じてヘッドホン一体型再生装置1の使用が終了したものとみなし、電源オフ状態になる。
因みに、CPU40は、この場合も、上述と同様に状態通知発光部28を点灯させて電源オフ状態への移行を通知する。
ところで、図29(A)及び(B)に示すように、CPU40は、電源オン状態では検出部33から与えられる接続有無検出信号S2のレベルを常時、監視している。
そしてCPU40は、検出部33から与えられる接続有無検出信号S2のレベルの立ち下がり(すなわち、離隔検出信号S2Aから接続検出信号S2Bへの切り替わり)を検出する。
CPU40は、このようにして接続有無検出信号S2のレベルの立ち下がりを検出すると、その立下検出時点から予め選定された所定時間(例えば、数百〔msec〕)が経過するまでは、右筐体2と左筐体3との接続に応じた制御の実行を保留する。
またCPU40は、立下検出時点から所定時間が経過すると、接続有無検出信号S2のレベルを所定周期(例えば、100〔msec〕周期)で数回(例えば、3回)検出する。
その結果、CPU40は、接続有無検出信号S2に対して数回検出したレベルが全て論理「L」レベルで一致すると、右筐体2と左筐体3とが接続されたと判断する。
すなわち、CPU40は、検出部33から離隔検出信号S2Aに替えて接続検出信号S2Bが与えられ続けると、右筐体2と左筐体3とが接続されたと判断する。
このようにしてCPU40は、右筐体2と左筐体3とが接続されたと判断すると、その判断に応じて、上述したように音楽データD1の再生等を停止させて、最終的には電源オフ状態になる。
これに対してCPU40は、接続有無検出信号S2に対して数回検出したレベルが論理「L」レベルで一致しないと、右筐体2と左筐体3とが接続されてはいないと判断する。
すなわち、CPU40は、検出部33から離隔検出信号S2Aに替えて与えられた接続検出信号S2Bが再び離隔検出信号S2Aに替わると、右筐体2と左筐体3とが接続されてはいないと判断する。
そしてCPU40は、右筐体2と左筐体3とが接続されてはいないと判断すると、電源オン状態を維持することにより、このとき実行中の再生等の処理も継続して実行する。
このようにしてCPU40は、ユーザにより右筐体2と左筐体3とが意識的に接続されたときにのみ、処理の停止や電源オフへの制御を実行する。
すなわち、CPU40は、ユーザにより右筐体2と左筐体3とが誤って一時的に接続されたときに、ユーザが望まないのに音楽の出力を強制的に停止し、また電源をオフすることを防止している。
特に検出部33は、磁気センサ60の配置精度や検出精度等に応じて、右筐体2と左筐体3とが完全に接続されたときのみならず、これらがある程度(例えば、数ミリの距離まで)近づいた状態でも、右筐体2と左筐体3とが接続されたと検出している。
このため、CPU40は、ユーザにより右筐体2と左筐体3とが誤って一時的に近づけられたときにも、ユーザが望まないのに音楽の出力を強制的に停止し、また電源をオフすることを防止している。
ところで図30(A)乃至(F)に示すように、CPU40は、右筐体2と左筐体3とが接続された状態でジョグダイヤル25が短押操作されると、これに応じてジョグダイヤル25から与えられる操作信号S1を取り込む(図30(A))。このときCPU40は、その操作信号S1に応じて電源オン命令が入力されたと判断する。
そしてCPU40は、電源オン命令の入力を判断すると、バッテリ43から供給電力PW1を電源回路に取り込んで(図30(B))、当該電源回路により供給電力PW1をもとに動作用電力PW2を生成する(図30(C))。
これによりCPU40は、動作用電力PW2により電源オン状態となり動作を開始すると共に、各回路ブロックへ対応する動作用電力PW2を供給して適宜動作させる。
しかしながらCPU40は、このとき動作を開始した検出部33から右筐体2と左筐体3とが接続されていることが検出されて接続検出信号S2Bが与えられる(図30(D))と、これに応じて電源回路を制御して動作用電力PW2の生成を停止する。
そしてCPU40は、各回路ブロックへの動作用電力PW2の供給も停止して各回路ブロックの動作を停止させる(図30(C))。
またCPU40は、各回路ブロックの動作を停止させると、引き続きバッテリ43からの供給電力PW1の取り込みも停止して、自己の動作を停止させ、再び電源オフ状態に戻る(図30(B))。
ここで、ヘッドホン一体型再生装置1は、電源オフ状態でジョグダイヤル25が短押操作されると、その短押操作を電源オン命令の入力用の操作とみなし、かかる操作の後に、操作部44に対して音楽データD1の再生に関する操作を行わせる。
しかしながら、CPU40は、右筐体2と左筐体3とが接続され、かつ電源オフ状態でジョグダイヤル25が短押操作されると、電源オン状態に移行するものの、すぐに電源オフ状態に戻る。
このためCPU40は、右筐体2と左筐体3とが接続されている間は、ジョグダイヤル25に対する電源オン命令の入力用の短押操作のみを受け付け、実質的に操作部44に対する音楽データD1の再生に関する操作を全て無効にするように制御している。
因みに、操作部44への音楽データD1の再生に関する操作が無効な状態とは、CPU40が操作部44への音楽データD1の再生に関する操作に応じた操作命令の入力を受け付けない状態である。
これによりCPU40は、例えば、右筐体2と左筐体3とが接続された状態で持ち運ばれている途中に操作部44が誤操作されても、音楽データD1を再生せずに(図30(F))、かくしてバッテリ43の電力が無駄に消費されることを防止することができる。
またCPU40は、例えば、右筐体2と左筐体3とが接続された状態で持ち運ばれている途中に操作部44が誤操作されても、残量通知発光部27等も発光させず(図30(E))、バッテリ43の電力が無駄に消費されることをさらに防止することができる。
因みに、CPU40は、右筐体2と左筐体3とが接続されている間は、ジョグダイヤル25の短押操作に応じて一時的に電源オン状態になるものの、状態通知発光部28等を全く発光させず、ヘッドホン一体型再生装置1を外見上は何ら変化させていない。
よってCPU40は、右筐体2と左筐体3とが接続されている間は、電源オン命令の入力用の短押操作も含めて、操作を全く受け付けていないように(すなわち、操作部44をホールド状態にしているように)見せている。
これによりCPU40は、右筐体2と左筐体3とが接続されている状態で、ユーザにより操作部44が操作されたときには、その操作を無効にするように設定していることを容易に認識させることができる。
よってCPU40は、右筐体2と左筐体3とが接続されている間は、例えば、ユーザによりジョグダイヤル25が何度も短押操作されて、電源オン状態と電源オフ状態とに交互に移行してバッテリ43の電力が無駄に消費されることも防止することができる。
[1−4 再生制御処理手順]
次いで、図31及び図32に示すフローチャートを用いて、上述したヘッドホン一体型再生装置1による再生制御の処理手順(これを再生制御処理手順とも呼ぶ)RT1について説明する。尚、この再生制御処理手順RT1は、ヘッドホン一体型再生装置1のCPU40がROM41に記憶されているプログラムに従って実行する処理の手順である。
次いで、図31及び図32に示すフローチャートを用いて、上述したヘッドホン一体型再生装置1による再生制御の処理手順(これを再生制御処理手順とも呼ぶ)RT1について説明する。尚、この再生制御処理手順RT1は、ヘッドホン一体型再生装置1のCPU40がROM41に記憶されているプログラムに従って実行する処理の手順である。
ヘッドホン一体型再生装置1のCPU40は、電源オン状態となると、この再生制御処理手順RT1を開始して、ステップSP1に移る。ステップSP1においてCPU40は、ジョグダイヤル25が短押操作されるまで待ち受ける。
ジョグダイヤル25が短押操作されるとCPU40は、このステップSP1で肯定結果を得て、ステップSP2に移る。ステップSP2においてCPU40は、通常再生モードに移行し、音楽データの通常再生を開始した後、次のステップSP3に移る。
ステップSP3においてCPU40は、ジョグダイヤル25が+回転操作されたか否かを判別する。ここでジョグダイヤル25が+回転操作されたことにより、このステップSP3で肯定結果を得ると、このときCPU40は、ステップSP4に移る。
ステップSP4においてCPU40は、現在再生中の音楽データの再生を停止して、次の音楽データの再生を開始して(つまり曲送りを行って)、再びステップSP2に戻り、音楽データの通常再生を継続する。
これに対して、ジョグダイヤル25が+回転操作されていないことにより、上述のステップSP3で否定結果を得ると、このときCPU40は、ステップSP5に移る。
ステップSP5においてCPU40は、ジョグダイヤル25が−回転操作されたか否かを判別する。ここでジョグダイヤル25が−回転操作されたことにより、このステップSP5で肯定結果を得ると、このときCPU40は、ステップSP6に移る。
ステップSP6においてCPU40は、現在再生中の音楽データの再生を停止して、1つ前の音楽データの再生を開始して、又は再生中の音楽データの先頭位置から再生を開始して(つまり曲戻しを行って)、再びステップSP2に戻る。そしてCPU40は、音楽データの通常再生を継続する。
これに対して、上述のステップSP5で否定結果を得ると、このことはジョグダイヤル25が+回転操作も−回転操作もされていないことを意味する。このときCPU40は、ステップSP7に移り、ジョグダイヤル25が短押操作されたか否かを判別する。ここで、ジョグダイヤル25が短押操作されたことにより、このステップSP7で肯定結果を得ると、このときCPU40は、ステップSP8に移る。
ステップSP8においてCPU40は、通常再生中の音楽データの再生を停止して、再びステップSP1に戻り、ジョグダイヤル25が短押操作されるのを待ち受ける。
これに対して、上述のステップSP7で否定結果を得ると、このことはジョグダイヤル25が+回転操作も−回転操作も短押操作もされていないことを意味する。このときCPU40は、ステップSP9に移り、ジョグダイヤル25が長押操作されたか否かを判別する。このステップSP9で否定結果を得ると、このことはジョグダイヤル25が何ら操作されていないことを意味する。このときCPU40は、再びステップSP2に戻り、音楽データの通常再生を継続する。
これに対して、ジョグダイヤル25が長押操作されたことにより、上述のステップSP9で肯定結果を得ると、このときCPU40は、ステップSP10(図32)に移る。
ステップSP10においてCPU40は、さび再生(短)モードに移行し、通常再生中の音楽データの再生を停止して、次の音楽データのさび再生を開始した後、次のステップSP11に移る。
ステップSP11においてCPU40は、ジョグダイヤル25が+回転操作されたか否かを判別する。ここでジョグダイヤル25が+回転操作されたことにより、このステップSP11で肯定結果を得ると、このときCPU40は、ステップSP12に移る。
ステップSP12においてCPU40は、現在さび再生中の音楽データの再生を停止して、次の音楽データのさび再生を開始して(つまり曲送りを行って)、再びステップSP10に戻り、音楽データのさび再生を継続する。
これに対して、ジョグダイヤル25が+回転操作されていないことにより、上述のステップSP11で否定結果を得ると、このときCPU40は、ステップSP13に移る。
ステップSP13においてCPU40は、ジョグダイヤル25が−回転操作されたか否かを判別する。ここでジョグダイヤル25が−回転操作されたことにより、このステップSP13で肯定結果を得ると、このときCPU40は、ステップSP14に移る。
ステップSP14においてCPU40は、現在さび再生中の音楽データの再生を停止して、1つ前の音楽データのさび再生を開始して(つまり曲戻しを行って)、ステップSP10に戻り、音楽データのさび再生を継続する。
これに対して、上述のステップSP13で否定結果を得ると、このことはジョグダイヤル25が+回転操作も−回転操作もされていないことを意味する。このときCPU40は、ステップSP15に移り、ジョグダイヤル25が短押操作されたか否かを判別する。ここで、ジョグダイヤル25が短押操作されたことにより、このステップSP15で肯定結果を得ると、このときCPU40は、ステップSP2(図31)に戻り、さび再生(短)モードから、通常再生モードに移行する。このときCPU40は、さび再生中の音楽データの再生を停止して、再度、この音楽データを、その先頭位置から通常再生する。
これに対して、上述のステップSP15で否定結果を得ると、このことはジョグダイヤル25が+回転操作も−回転操作も短押操作もされていないことを意味する。このときCPU40は、ステップSP16に移り、ジョグダイヤル25が長押操作されたか否かを判別する。このステップSP16で否定結果を得ると、このことはジョグダイヤル25が何ら操作されていないことを意味する。このときCPU40は、再びステップSP10に戻り、音楽データのさび再生を継続する。
これに対して、ジョグダイヤル25が長押操作されたことにより、上述のステップSP16で肯定結果を得ると、このときCPU40は、ステップSP17に移る。
ステップSP17においてCPU40は、さび再生(長)モードに移行し、さび再生中の音楽データの再生時間を4秒から15秒に延長して、次のステップSP18に移る。
ステップSP18においてCPU40は、ジョグダイヤル25が+回転操作されたか否かを判別する。ここでジョグダイヤル25が+回転操作されたことにより、このステップSP18で肯定結果を得ると、このときCPU40は、ステップSP19に移る。
ステップSP19においてCPU40は、現在さび再生中の音楽データの再生を停止して、次の音楽データのさび再生を開始して(つまり曲送りを行って)、再びステップSP17に戻り、音楽データのさび再生を継続する。
これに対して、ジョグダイヤル25が+回転操作されていないことにより、上述のステップSP18で否定結果を得ると、このときCPU40は、ステップSP20に移る。
ステップSP20においてCPU40は、ジョグダイヤル25が−回転操作されたか否かを判別する。ここでジョグダイヤル25が−回転操作されたことにより、このステップSP20で肯定結果を得ると、このときCPU40は、ステップSP21に移る。
ステップSP21においてCPU40は、現在さび再生中の音楽データの再生を停止して、1つ前の音楽データのさび再生を開始して(つまり曲戻しを行って)、ステップSP17に戻り、音楽データのさび再生を継続する。
これに対して、上述のステップSP20で否定結果を得ると、このことはジョグダイヤル25が+回転操作も−回転操作もされていないことを意味する。このときCPU40は、ステップSP22に移り、ジョグダイヤル25が短押操作されたか否かを判別する。ここで、ジョグダイヤル25が短押操作されたことにより、このステップSP22で肯定結果を得ると、このときCPU40は、ステップSP2(図31)に戻り、さび再生(長)モードから、通常再生モードに移行する。このときCPU40は、さび再生中の音楽データの再生を停止して、再度、この音楽データを、その先頭位置から通常再生する。
これに対して、上述のステップSP22で否定結果を得ると、このことはジョグダイヤル25が+回転操作も−回転操作も短押操作もされていないことを意味する。このときCPU40は、ステップSP23に移り、ジョグダイヤル25が長押操作されたか否かを判別する。このステップSP23で否定結果を得ると、このことはジョグダイヤル25が何ら操作されていないことを意味する。このときCPU40は、再びステップSP17に戻り、音楽データのさび再生を継続する。
これに対して、ジョグダイヤル25が長押操作されたことにより、上述のステップSP23で肯定結果を得ると、このときCPU40は、ステップSP10に戻り、さび再生(長)モードからさび再生(短)に移行し、さび再生時間を15秒から4秒に短縮する。
このような再生制御処理手順RT1に従って、CPU40は、ジョグダイヤル25の操作に応じた音楽データの再生制御を行うようになっている。
[1−5 動作及び効果]
以上の構成において、ヘッドホン一体型再生装置1の右筐体2の一面である右筐体内面2Aに、カナル型の右ヘッドホン4を突設するようにした。さらにヘッドホン一体型再生装置1の左筐体3の一面である左筐体内面3Aに、カナル型の左ヘッドホン5を突設するようにした。さらに右筐体2の一面に直行する他面である右筐体下面2Dの右ヘッドホン4の根元近傍に、ジョグダイヤル25を設けるようにした。
以上の構成において、ヘッドホン一体型再生装置1の右筐体2の一面である右筐体内面2Aに、カナル型の右ヘッドホン4を突設するようにした。さらにヘッドホン一体型再生装置1の左筐体3の一面である左筐体内面3Aに、カナル型の左ヘッドホン5を突設するようにした。さらに右筐体2の一面に直行する他面である右筐体下面2Dの右ヘッドホン4の根元近傍に、ジョグダイヤル25を設けるようにした。
そして、このヘッドホン一体型再生装置1は、右ヘッドホン4が右の耳の穴に挿入され、さらに左ヘッドホン5が左の耳の穴に挿入されることで右筐体2及び左筐体3がユーザの頭部に装着される。
このとき、ヘッドホン一体型再生装置1は、ユーザに対して、右筐体2の側面を親指とその他の指とで挟持させながら、このとき親指の腹が接する部分に位置するジョグダイヤル25を親指で操作させることができる。
こうすることで、ヘッドホン一体型再生装置1は、ジョグダイヤル25の操作時に右筐体2の装着位置がずれることを防止することができ、さらにこのジョグダイヤル25により種々の操作を容易且つ確実に行わせることができる。
そしてこのヘッドホン一体型再生装置1は、ジョグダイヤル25への種々の操作に応じて、再生モードの切り換え、再生開始、再生停止、曲送り、曲戻しなどの再生制御を行う。
このヘッドホン一体型再生装置1は、再生モードとして、音楽データの先頭位置から後尾位置までを順に再生していく通常再生モードと、音楽データのさび部分を順に再生していくさび再生モードとを有している。
このさび再生モードで、音楽データのさび部分を順に再生していくことで、ヘッドホン一体型再生装置1は、音楽データに関する情報を表示する表示部がなくとも、複数の音楽データのなかから所望の音楽データをユーザに容易に探させることができる。
以上の構成によれば、ヘッドホン一体型再生装置1は、右ヘッドホン及び左ヘッドホン3が右の耳の穴及び左の耳の穴に挿入されることにより右筐体2及び左筐体3がユーザの頭部に装着される。さらにヘッドホン一体型再生装置1は、この装着位置がずれないように右筐体2の側面を親指とその他の指で挟持させながら、挟持している親指でジョグダイヤル25を操作させて複数の命令の入力を行わせることができる。かくしてヘッドホン一体型再生装置1は、従来と比して一段と操作性を向上することができる。
<2.他の実施の形態>
[2−1 他の実施の形態1]
尚、上述した実施の形態では、通常再生モード時に、ジョグダイヤル25が長押操作されると、さび再生(短)モードに移行し、このさび再生(短)モード時に、ジョグダイヤル25が長押操作されると、さび再生(長)モードに移行するようにした。
[2−1 他の実施の形態1]
尚、上述した実施の形態では、通常再生モード時に、ジョグダイヤル25が長押操作されると、さび再生(短)モードに移行し、このさび再生(短)モード時に、ジョグダイヤル25が長押操作されると、さび再生(長)モードに移行するようにした。
これに限らず、CPU40が、通常再生モード時にジョグダイヤル25が長押操作されたら、さび再生(長)モードに移行するようにしてもよい。
また、CPU40が、通常再生モードへの移行時に、移行前のさび再生モードがさび再生(短)モードとさび再生(長)モードのどちらであったかを示す情報(これを前回さび再生モード情報とも呼ぶ)をROM41に記憶しておくようにしてもよい。
そしてCPU40は、通常再生モード時にジョグダイヤル25が長押操作されると、ROM41に記憶してある前回さび再生モード情報が示す方のさび再生モードに移行する。
すなわち、この前回さび再生モード情報にさび再生(短)モードが示されているのであれば、CPU40は、ジョグダイヤル25の長押操作に応じて通常再生モードからさび再生(短)モードに移行する。これに対して、前回さび再生モード情報にさび再生(長)モードが示されているのであれば、CPU40は、ジョグダイヤル25の長押操作に応じて通常再生モードからさび再生(長)モードに移行する。
これによりCPU40は、通常再生モードからさび再生モードへの移行時に、さび再生(短)モードとさび再生(長)モードのうち、ユーザが前回通常再生モードに移行する直前まで利用していたさび再生モードに移行することができる。換言すればCPU40は、通常再生モードからさび再生モードへの移行時に、さび再生モードのさび再生時間(4秒又は15秒)を、前回さび再生モードであったときのさび再生時間とすることができる。
かくしてヘッドホン一体型再生装置1は、通常再生モードから、さび再生(短)モードとさび再生(長)モードのうち、ユーザがいつも利用しているさび再生モードに直ぐに移行することができるので、モード切り換え時の使い勝手を一段と向上させることができる。
また、CPU40が、右筐体2と左筐体3との接続が検出されることで電源オフ状態になるときに、直前の再生モードがどの再生モードであったかを示す情報(これを電源オフ時再生モード情報とも呼ぶ)をROM41に記憶しておくようにしてもよい。
そしてCPU40は、右筐体2と左筐体3との隔離が検出されて電源オン状態になった後、ジョグダイヤル25が短押操作されると、ROM41に記憶してある電源オフ時再生モード情報が示す再生モードに移行する。
すなわち、この電源オフ時再生モード情報に通常再生モードが示されているのであれば、CPU40は、ジョグダイヤル25の短押操作に応じて通常再生モードに移行して、音楽データの通常再生を開始する。また電源オフ時再生モード情報にさび再生(短)モードが示されているのであれば、CPU40は、ジョグダイヤル25の短押操作に応じてさび再生(短)モードに移行して、音楽データのさび再生を開始する。さらに電源オフ時再生モード情報にさび再生(長)モードが示されているのであれば、CPU40は、ジョグダイヤル25の短押操作に応じてさび再生(長)モードに移行して、音楽データのさび再生を開始する。
これによりCPU40は、電源オン時に、ユーザが前回電源オフされる直前まで利用していた再生モードに移行することができる。
[2−2 他の実施の形態2]
また上述した実施の形態では、ヘッドホン一体型再生装置が、さび再生時間が異なる2つのさび再生モード(さび再生(短)モードとさび再生(長)モード)を有するようにした。
また上述した実施の形態では、ヘッドホン一体型再生装置が、さび再生時間が異なる2つのさび再生モード(さび再生(短)モードとさび再生(長)モード)を有するようにした。
これに限らず、さび再生時間が所定時間の1つのさび再生モードのみを有するようにしてもよいし、さび再生時間が異なる3つ以上のさび再生モードを有するようにしてもよい。3つ以上のさび再生モードを有する場合、CPU40が、例えば、ジョグダイヤル25が長押操作されるごとに、順にさび再生モードを切り換えていくようにすればよい。
またさび再生モードを1つとして、このさび再生モードのさび再生時間をユーザが任意に設定できるようにしてもよい。
具体的にCPU40は、通常再生モード時に、ジョグダイヤル25が長押操作されると、さび再生モードに移行する。このときCPU40は、長押操作された時間を、さび再生時間として設定する。
つまり、ユーザは、さび再生モードでのさび再生時間を長くしたいのであれな、ジョグダイヤル25を長押操作する時間を長くすればよく、またさび再生時間を短くしたいのであれば、長押操作する時間を短くすればよい。
こうすることで、ヘッドホン一体型再生装置1は、ジョグダイヤル25を長押操作する時間を変えると言った直感的な操作で、さび再生モードでのさび再生時間を自由に変えることができる。
尚、必ずしも、長押操作された時間と、さび再生時間とを一致させなくてもよい。例えば、さび再生時間として設定できる時間を「4秒」、「10秒」、「15秒」として、それぞれに対応する長押操作の時間が「1秒以上2秒未満」、「2秒以上3秒未満」、「3秒以上」などとしてもよい。
さらに、CPU40は、ジョグダイヤル25が長押操作されている間、例えば所定間隔ごとに、長押操作しはじめてからどの程度時間が経過したかを通知するためのガイドデータを再生するようにしてもよい。このとき再生されるガイドデータは、例えば、「ピッ」と聞こえる効果音を録音した効果音データである。
さらに再生時間が異なるさび再生モードを例えば3つとして、ジョグダイヤル25が長押操作された時間に応じたさび再生時間のさび再生モードに移行するようにしてもよい。
[2−3 他の実施の形態3]
さらに上述した実施の形態では、通常再生モード時に、ジョグダイヤル25が長押操作されると、さび再生(短)モードに移行するようにした。
さらに上述した実施の形態では、通常再生モード時に、ジョグダイヤル25が長押操作されると、さび再生(短)モードに移行するようにした。
これに限らず、CPU40が、通常再生モード時に、ジョグダイヤル25が+回転操作されたら、曲送りをする代わりに、さび再生(短)モードに移行するようにしてもよい。またこの場合、CPU40が、通常再生モード時に、ジョグダイヤル25が長押操作されたら、電源オフ状態になるようにしてもよい。
またCPU40が、通常再生モード時に、ジョグダイヤル25が−回転操作されたら、曲戻しをする代わりに、さび再生(短)モードに移行するようにしてもよい。この場合、CPU40は、規定順序リストに規定された順序とは逆順でさび再生していく。
さらにジョグダイヤル25の操作と入力される命令との対応付けについては、この他種々の対応付けがなされていてもよい。
[2−4 他の実施の形態4]
さらに上述した実施の形態では、再生モードの移行時に、この旨を通知するためのガイドデータとして、この旨の音声ガイドを録音した音声データを再生するようにした。これに限らず、この旨を示す効果音を録音した音声データを再生するようにしてもよい。
さらに上述した実施の形態では、再生モードの移行時に、この旨を通知するためのガイドデータとして、この旨の音声ガイドを録音した音声データを再生するようにした。これに限らず、この旨を示す効果音を録音した音声データを再生するようにしてもよい。
さらに上述した実施の形態では、さび再生モードでの音楽データの切り換わり時に、この旨を通知するためのガイドデータとして、この旨を示す効果音を録音した音声データを再生するようにした。これに限らず、この旨の音声ガイドを録音した音声データを再生するようにしてもよい。
[2−5 他の実施の形態5]
さらに上述した実施の形態では、ヘッドホンと再生装置とが一体化されたヘッドホン一体型再生装置1に本発明を適用した例について説明した。
さらに上述した実施の形態では、ヘッドホンと再生装置とが一体化されたヘッドホン一体型再生装置1に本発明を適用した例について説明した。
これに限らず、上述したヘッドホン一体型再生装置1から、上述した再生制御の機能を除き、上述した再生制御の機能を有する外部の再生装置と無線で通信可能な無線ヘッドホン装置に本発明を適用してもよい。
この場合、ヘッドホン一体型再生装置1に無線の送受信部を設け、CPU40が、この送受信部を介して、ジョグダイヤル25の操作により入力される命令信号を、外部の再生装置に送信する。
この結果、この命令信号を送受信部で受信した外部の再生装置が、ヘッドホン一体型再生装置1と同様の再生制御を行う。そしてこの再生装置は、音楽データを再生して得られる音楽信号、及びガイドデータを再生して得られる音声信号を、送受信部を介して無線ヘッドホン装置に送信する。
そしてこの無線ヘッドホン装置が、受信した音楽信号に基づく音楽、及び受信した音声信号に基づくガイド音声又は効果音を出力する。
このように本発明は無線ヘッドホン装置にも適用することができ、これによりこの無線ヘッドホン装置の操作性を、上述したヘッドホン一体型再生装置1と同様に向上させることができる。
また左右のヘッドホンを有するステレオタイプのヘッドホン一体型再生装置1及び無線ヘッドホン装置に限らず、左右どちらか一方のみのヘッドホンを有するモノラルタイプのヘッドホン一体型再生装置及び無線ヘッドホン装置に本発明を適用することもできる。
[2−6 他の実施の形態6]
さらに上述した実施の形態では、ヘッドホン一体型再生装置1の右筐体2側面の右筐体下面2Dの右ヘッドホン4の根元近傍に、ジョグダイヤル25を設けるようにした。
さらに上述した実施の形態では、ヘッドホン一体型再生装置1の右筐体2側面の右筐体下面2Dの右ヘッドホン4の根元近傍に、ジョグダイヤル25を設けるようにした。
これに限らず、右筐体2側面のヘッドホン4の根元近くであれば、右筐体下面2Dに限らず、例えば、右筐体上面2Cに設けられていてもよい。この場合、右筐体2を挟持している例えば人差し指の腹の位置にジョグダイヤル25が位置することになる。つまり、この人差し指でジョグダイヤル25を操作させればよい。また、このジョグダイヤル25が右筐体2ではなく、左筐体3に設けられていてもよい。
さらに、押下操作と回転操作とにより、複数の命令を入力可能な操作デバイスであれば、ジョグダイヤル25に限らず、この他種々の操作デバイスを、ヘッドホン一体型再生装置1に設けるようにしてもよい。
[2−7 他の実施の形態7]
さらに上述した実施の形態では、ヘッドホン一体型再生装置1にカナル型の右ヘッドホン4及び左ヘッドホン5を設けるようにした。これに限らず、耳の穴に挿入するタイプのヘッドホンであれば、カナル型以外のヘッドホンを設けるようにしてもよい。
さらに上述した実施の形態では、ヘッドホン一体型再生装置1にカナル型の右ヘッドホン4及び左ヘッドホン5を設けるようにした。これに限らず、耳の穴に挿入するタイプのヘッドホンであれば、カナル型以外のヘッドホンを設けるようにしてもよい。
[2−8 他の実施の形態8]
さらに上述した実施の形態では、再生装置及びヘッドホン装置としてのヘッドホン一体型再生装置1が、筐体としての右筐体2を有するようにした。またこのヘッドホン一体型再生装置1の右筐体2に、耳の穴に挿入するヘッドホンとして右ヘッドホン4を設けるようにした。さらにこのヘッドホン一体型再生1の右筐体2に操作部としてのジョグダイヤル25を設けるようにした。さらにこのヘッドホン一体型再生装置1に再生部及び制御部としてのCPU40を設けるようにした。
さらに上述した実施の形態では、再生装置及びヘッドホン装置としてのヘッドホン一体型再生装置1が、筐体としての右筐体2を有するようにした。またこのヘッドホン一体型再生装置1の右筐体2に、耳の穴に挿入するヘッドホンとして右ヘッドホン4を設けるようにした。さらにこのヘッドホン一体型再生1の右筐体2に操作部としてのジョグダイヤル25を設けるようにした。さらにこのヘッドホン一体型再生装置1に再生部及び制御部としてのCPU40を設けるようにした。
本発明はこれに限らず、同様の機能を有するのであれば、上述したヘッドホン一体型再生装置1の各部を、他の種々のハードウェアもしくはソフトウェアにより構成するようにしてもよい。
[2−9 他の実施の形態9]
さらに、本発明は、上述した実施の形態とここまで説明した他の実施の形態1乃至8とに限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した実施の形態とここまで説明した他の実施の形態1乃至8の一部または全部を任意に組み合わせた形態、もしくは一部を抽出した形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに、本発明は、上述した実施の形態とここまで説明した他の実施の形態1乃至8とに限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した実施の形態とここまで説明した他の実施の形態1乃至8の一部または全部を任意に組み合わせた形態、もしくは一部を抽出した形態にもその適用範囲が及ぶものである。
例えば、他の実施の形態1と、他の実施の形態2とを組み合わせてもよい。つまり、CPU40が、さび再生モードに移行するときに、ジョグダイヤル25が長押操作された時間をさび再生時間として設定する。さらにCPU40が、通常再生モードへの移行時に、移行前のさび再生モードのさび再生時間を示す情報(これを前回さび再生時間情報とも呼ぶ)をROM41に記憶する。そしてCPU40が、さび再生モードへの移行時に、さび再生モードのさび再生時間を、前回さび再生時間情報が示すさび再生時間に設定するようにしてもよい。
他の実施の形態1と、他の実施の形態3とを組み合わせてもよい。つまり、CPU40が、通常再生モードからさび再生モードへの切り換えを、ジョグダイヤル25の+回転操作で行う。そしてCPU40が、通常再生モードからさび再生モードへの移行時に、前回通常再生モードに移行する直前まで利用されていたさび再生モードに移行するようにしてもよい。
本発明は、操作部を有するヘッドホン装置で広く利用することができる。
1……ヘッドホン一体型再生装置、2……右筐体、3……左筐体、4……右ヘッドホン、5……左ヘッドホン、25……ジョグダイヤル、40……CPU、44……操作部、RT1……再生制御処理手順。
Claims (10)
- 筐体と、
上記筐体の一面に突設され、耳の穴に挿入されるヘッドホンと、
上記筐体の上記一面と直交する他面の上記ヘッドホンの根元近傍に設けられ、押下操作と回転操作が可能な操作部と、
音声データを再生する再生部と、
上記筐体に内蔵され、上記操作部への操作入力に基づいて、記憶媒体に記憶された音声データを上記再生部に再生させる制御部と
を具える再生装置。 - 上記制御部は、
上記操作部への操作入力に基づいて、
複数の上記音声データのそれぞれ全てを順に再生する通常再生モードと、複数の上記音声データの特徴部分のみを順に再生する特徴部分再生モードとを切り換えて、上記再生部に再生させる
請求項1に記載の再生装置。 - 上記操作部は、
上記ヘッドホンが耳の穴に挿入されたときに、上記筐体の下面となる上記他面に設けられた
請求項1に記載の再生装置。 - 上記特徴部分とは、上記音楽データに基づく音楽のさびに相当する部分であるさび部分であり、
上記特徴部分再生モードとは、上記音楽データのさび部分のみを順に再生するさび再生モードである
請求項2に記載の再生装置。 - 上記制御部は、
上記通常再生モードであるときに、上記操作部を長押しする長押操作が入力されると、再生モードを当該通常再生モードから上記さび再生モードに切り換え、当該さび再生モードであるときに、上記操作部を短押しする短押操作が入力されると、再生モードを当該さび再生モードから上記通常再生モードに切り換える
請求項4に記載の再生装置。 - 上記制御部は、
上記通常再生モードから上記さび再生モードに切り換えるときに、上記操作部が長押操作された時間に基づいて、当該さび再生モードでのさび部分の再生時間を変更する
請求項5に記載の再生装置。 - 上記制御部は、
さび再生モードであるときに、上記操作部を長押しする長押操作が入力されるごとに、さび部分の再生時間を変更する
請求項5に記載の再生装置。 - 上記制御部は、
上記通常再生モードから上記さび再生モードに切り換えるときに、さび部分の再生時間を、前回さび再生モードであったときのさび部分の再生時間とする
請求項7に記載の再生装置。 - 上記制御部は、
上記再生モードを切り換えるときに、再生モードをユーザに通知するための音声データを上記再生部に再生させる
請求項2に記載の再生装置。 - 筐体と、
上記筐体の一面に突設され、耳の穴に挿入されるヘッドホンと、
上記筐体の一面と直交する他面の上記ヘッドホンの根元近傍に設けられ、押下操作と回転操作が可能な操作部と、
を具えるヘッドホン装置。
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