JP2010157748A - 金属膜およびその製造方法、誘電体キャパシタおよびその製造方法ならびに半導体装置 - Google Patents

金属膜およびその製造方法、誘電体キャパシタおよびその製造方法ならびに半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 誘電体キャパシタを構成する電極として好適に用いることができる新規な金属薄膜およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明の金属薄膜は、
所与の基体の上方に設けられた面心立方型結晶構造を有する金属の薄膜であって、
前記薄膜は、(111)面が優先配向し、かつ、その表面には、前記基体の表面と平行ではない(100)面が表出している。また。本発明の金属薄膜において、前記面心立方型結晶構造を有する金属は、Pt、IrおよびRuの群から選ばれる少なくとも1つを含むことができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、金属薄膜およびその製造方法、誘電体キャパシタおよびその製造方法ならびに半導体装置に関する。
近年、薄膜形成技術の進歩にともなって、酸化物誘電体薄膜材料の高誘電率特性をDRAMなどの半導体メモリのキャパシタに適用することにより、デバイスの小型化・高集積化が図られている。また、強誘電体特性をキャパシタに適用することにより、高集積化が可能であり、高速に動作する強誘電体メモリ(以後FeRAMと表す)などの新規デバイスの開発が進められている。
FeRAMは、強誘電体薄膜の高速な分極反転と残留分極を利用するため、高速書き込み、不揮発性、低消費電力といった特徴を持つことから、次世代新メモリとして注目を集めている。FeRAMでは電圧を印加することにより強誘電体キャパシタの残留分極の向きを書き込む。そのため、トンネル酸化膜に高電圧をかけて電子の注入で書き込みを行うEEPROMに比べて書き込み速度が1000倍以上速く、またその消費電力は1/10以下であるという利点がある。
強誘電体キャパシタは一般に2枚の電極膜とその間に挟まれた強誘電体膜から構成される。強誘電体材料としては、Pb含有ペロブスカイト型強誘電体であるPb(Zr,Ti)O(以下、「PZT」ともいう)や、Bi層状構造強誘電体であるSrBiTaなどの複合酸化物が良く知られている。また強誘電体キャパシタの電極膜としては、Pt、Ir、Ruなどの貴金属あるいはこれらの酸化物が、熱安定性が高いという理由で使用されている。
強誘電体膜を形成する方法としては、物理的気相堆積(PVD)法や化学的気相堆積(CVD)法、溶液塗布法などが一般に利用されている。また電極膜の形成方法としては、物理的気相堆積(PVD)法および化学的気相堆積(CVD)法が一般的である。
FeRAMの性能向上や高集積化のために、強誘電体キャパシタには、小さなサイズ、小さな分極反転電圧、大きな残留分極、低いリーク電流および良好な耐疲労特性などが求められる。その目的を達成するために、キャパシタ構造やその製造方法には様々な工夫がなされている。
特開2002−208679号公報
しかし、FeRAMは、強誘電体材料自身が持つ高い材料のポテンシャルと長い開発の歴史があるにも関わらず、小集積度の製品つまりキャパシタサイズが大きな製品のみが市場に出るにとどまっている。その理由は強誘電体キャパシタのサイズが小さくなるにつれて、残留分極、リーク電流、耐疲労特性などの特性が急激に悪化するためである。
微細化にともなってキャパシタ特性が劣化する理由としては、熱処理時に発生するキャパシタ材料の蒸発や拡散、キャパシタエッチング加工時に発生する結晶の損傷、層間絶縁膜やタングステン膜の形成時に発生する水素による強誘電体膜の還元、などがある。この中で特に水素によるキャパシタ特性劣化はFeRAM製造工程において特有の問題であり、その解決のために様々な手法が検討されている。これらの影響を受けて、キャパシタの残留分極は初期値よりも大幅に減少する。したがって高集積度のFeRAMの実現のためには、これらの工程ダメージの影響を阻止する要素プロセス技術開発が必要不可欠である。
一方、上記のプロセスダメージを防ぐこと以外に、キャパシタの残留分極値そのものを高めることが、FeRAMの高集積化を実現する上での有効な手段である。そのためには、たとえば、キャパシタの強誘電体膜の結晶性と結晶配向性を十分に高める必要がある。
本発明の目的は、強誘電体キャパシタを構成する電極として好適に用いることができる新規な金属薄膜およびその製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、残留分極値が向上した誘電体キャパシタおよびその製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、本発明の誘電体キャパシタを適用した半導体装置を提供することにある。
1.金属薄膜
本発明の金属薄膜は、所与の基体の上方に設けられた面心立方型結晶構造を有する金属の薄膜であって、
前記薄膜は、(111)面が優先配向し、かつ、その表面には、前記基体の表面と平行ではない(100)面が表出している。
本発明の金属薄膜によれば、新規な金属薄膜を提供することができる。この金属薄膜は、特に、後述の誘電体キャパシタの下部電極として好適に用いることができる。
なお、本発明において、「優先配向」とは、X線回折法のθ−2θスキャンにおいて(111)面からの回折ピーク強度が他の結晶面からの回折ピークより大きい状態を意味する。また、本発明において、特定のA層(以下、「A層」という。)の上方に設けられた特定のB層(以下、「B層」という。)というとき、A層の上に直接B層が設けられた場合と、A層の上に他の層を介してB層が設けられた場合とを含む意味である。
本発明の金属薄膜は、さらに、下記の態様をとることができる。
(A)本発明の金属薄膜において、前記面心立方型結晶構造を有する金属は、Pt、IrおよびRuの群から選ばれる少なくとも1つを含むことができる。
(B)本発明の金属薄膜において、前記金属薄膜の表面の算術平均粗さ(Ra)は、1.5nm以上、5nm以下であることができる。
この態様によれば、本発明の金属薄膜を誘電体キャパシタの下部電極に適用する場合に、下部電極上に所望の配向の誘電体膜を形成することができる。また、本発明で、算術平均粗さとは、JIS B 0601に基づく値である。
2.金属薄膜の形成方法
本発明の第1の金属薄膜の形成方法は、物理気相堆積法により金属薄膜を形成する方法であって、
400V以下の電圧を印加して成膜を行う。
本発明の第1の金属薄膜の形成方法は、さらに、下記の態様をとることができる。
(A)本発明の第1の金属薄膜の形成方法において、その成膜速度は、0.5Å/秒以上、5Å/秒以下であることができる。
(B)本発明の第1の金属薄膜の形成方法において、その成膜時の真空度は、0.8Pa以上、10Pa以下であることができる。
本発明の第2の金属薄膜の形成方法は、
物理気相堆積法により金属薄膜を形成する方法であって、
その成膜速度は、0.5Å/秒以上、5Å/秒以下である。
本発明の第2の金属薄膜の形成方法において、その成膜時の真空度は、0.8Pa以上、10Pa以下であることができる。
本発明の第3の金族薄膜の形成方法は、
物理気相堆積法により金属薄膜を形成する方法であって、
その成膜時の真空度は、0.8Pa以上、10Pa以下である。
本発明の第1〜第3の金属薄膜の形成方法によれば、所望の配向を有し、その表面に凹凸を有する金属薄膜を得ることができる。
3.誘電体キャパシタ
本発明の誘電体キャパシタは、
所与の基体と、
前記基体の上方に設けられた「1.金属薄膜」の項に記載の金属薄膜からなる第1の電極と、
前記第1の電極の上方に設けられた誘電体膜と、
前記誘電体膜の上方に設けられた第2の電極と、を含む。
本発明の誘電体キャパシタは、所望の配向を有する金属薄膜の上に誘電体膜が設けられている。そのため、それぞれの材質によっては、誘電体膜と金属薄膜との接触面で良好に格子整合させることができる。その結果、誘電体膜の配向が制御された誘電体キャパシタを提供することができる。なお、その詳細は、後述の発明を実施するための最良の形態の欄で述べる。
本発明の誘電体キャパシタは、さらに、下記の態様をとることができる。
(A)本発明の誘電体キャパシタにおいて、前記誘電体膜は、ペロブスカイト型の結晶構造を有し、(111)面に優先配向した膜であることができる。
(B)本発明の誘電体キャパシタにおいて、前記第1の電極の表面に表出している(100)面と、前記誘電体膜の(001)面とが格子整合していることができる。
(C)本発明の誘電体キャパシタにおいて、前記誘電体は、一般式AB1−Xで示され、
A元素は、少なくともPbであり、
B元素は、Zr、Ti、V、WおよびHfの少なくとも1つからなり、
C元素は、La、Sr、CaおよびNbの少なくとも1つからなることができる。
4.誘電体キャパシタの製造方法
本発明の誘電体キャパシタの製造方法は、
本欄の2.の項に記載の金属薄膜を成膜し、第1の電極を形成すること、
前記第1の電極の上方に誘電体膜を形成すること、
前記誘電体膜の上方に第2の電極を形成すること、を含み、
前記誘電体膜の形成は、物理気相堆積法、化学気相堆積法およびスピンコート法のいずれかの方法により行われる。
本発明の誘電体キャパシタの製造方法によれば、所望の配向を有する第1電極を有する誘電体キャパシタを製造することができる。
5.半導体装置
本発明の誘電体キャパシタは、強誘電体メモリなどの半導体装置に適用することができる。
本実施の形態にかかる金属薄膜の結晶構造を説明する図。 本実施の形態にかかる誘電体キャパシタを説明する図。 本実施の形態にかかる誘電体キャパシタを模式的に示す断面図。 本実施例にかかる誘電体キャパシタを模式的に示す断面図。 サンプルNo1の第1電極20の表面状態を示すAFM像。 サンプルNo1の第1電極20のXRD回折パターンを示す図。 サンプルNo11の第1電極20の表面状態を示すAFM像。 サンプルNo11の第1電極20のXRD回折パターンを示す図。 サンプルNo1のPZT膜のXRD回折パターンを示す図。 サンプルNo11のPZT膜のXRD回折パターンを示す図。 サンプルNo1のPt膜28とPZT膜30の界面に原子配列を示す図。 サンプルNo1の誘電体キャパシタのヒステリシス特性を示す図。 サンプルNo11の誘電体キャパシタのヒステリシス特性を示す図 本実施の形態にかかる強誘電体メモリを示す図。 本実施の形態にかかる強誘電体メモリを示す図。
以下、本発明の実施の形態の一例について説明する。
1.金属薄膜
1.1.金属薄膜
本実施の形態にかかる金属薄膜は、面心立方型結晶構造を有する金属からなる薄膜である。このような金属として、Pt、IrおよびRuの少なくとも1つを含む金属を挙げることができる。さらに、この金属薄膜は、(111)面が優先配向し、かつ、その表面には、前記基体の表面に平行ではない(100)面が表出している。ここで優先配向とは、X線回折法のθ−2θスキャンにおいて(111)面からの回折ピーク強度が他の結晶面からの回折ピークより大きい状態を意味する。本実施の形態の金属薄膜の表面では、(100)面が表出している。そのため、本実施の形態にかかる金属薄膜は、その表面に凹凸を有することとなる。このことについて、図1を参照しつつさらに説明する。
図1(A)は、面心立方型結晶構造の単位格子を示す図である。この単位格子において、(111)面は、図1(A)に示すA面である。本実施の形態にかかる金属薄膜では、(111)面が優先配向しているため、面Aが基板表面と平行になるような結晶構造を有するのである。そして、金属薄膜の表面に表出している(100)面は、図1に示すB面である。つまり、図1(B)に示すように、A面((111)面)が優先配向しておりその結晶格子の維持される場合には、B面((100)面)は基体の表面とは平行になることがない。その結果、幾何学的に金属薄膜の表面には、凹凸が生じることとなる。
上述したように、本実施の形態にかかる金属薄膜は、その表面に凹凸を有することとなるが、その算術平均粗さ(Ra)は、1.5nm以上、5nm以下であることが好ましい。また、本実施の形態にかかる金属薄膜の算術平均粗さが上記範囲にある場合の利点については、後述の誘電体キャパシタの項で説明する。
本実施の形態によれば、たとえば、誘電体キャパシタの下部電極として好適に用いることができる、新規な金属薄膜を提供することができる。
1.2.金属薄膜の製造方法
次に、本実施の形態にかかる金属薄膜の製造方法について説明する。
まず、所与の基体を準備する。基体としては、たとえば、シリコン,ゲルマニウム等の元素半導体、GaAs,ZnSe等の化合物半導体等の半導体基板、Pt等の金属基板、サファイア基板、MgO,SrTiO,BaTiO,ガラス等の絶縁性基板が挙げられる。基板は、たとえば、後述の誘電体キャパシタを形成の際には、その誘電体膜の用途に応じて選択される。誘電体膜が半導体装置に適用される場合には、基体としてシリコン基板、より好ましくはシリコン単結晶基板が用いられる。
この基体の上に、物理気相堆積法(PVD法)により金属薄膜を形成する。このとき、スパッタされた金属原子の運動エネルギーを制御することで、前記基板表面における前記金属原子のマイグレーションエネルギーが所望の範囲になるよう制御しつつ、金属薄膜を形成する。運動エネルギーの制御する手段としては、以下の手段を例示することができる。
手段1としては、スパッタする際の印加する電圧を400V以下、より好ましくは、300以上、400V以下とすることを挙げることができる。印加する電圧が400V以下である場合に、運動エネルギーを小さくすることができ、その結果マイグレーションエネルギーを適宜調整できるためである。これにより、ゆっくりと結晶成長をさせることができ、所望の結晶構造を有する金属薄膜を形成することができる。また、300V未満ではスパッタ放電が不安定になるために300V以上が好ましい。
手段2としては、成膜時の真空度を0.8Pa以上、10Pa以下、とすることを挙げることができる。真空度が0.8Paより小さい場合、は、金属薄膜の表面の算術平均粗さが1.5nm以上、5nm以下となるような金属薄膜を形成することができない。これは、運動エネルギーが大きくなることで、マイグレーションエネルギーが大きくなってしまい、所望の結晶構造よりもより安定した配向に結晶化してしまうためである。10Paより高い真空度ではスパッタ放電が不安定になるために好ましくない。
手段3としては、金属薄膜の成膜速度が0.5Å以上、5Å以下、より好ましくは、1.0Å以上、5.0Å以下となる条件で成膜する。成膜速度は、0.5Åより小さい場合には、成膜に要する時間が長くなりすぎて製造コストアップの要因となる。5Åを越える場合には、金属薄膜の表面の算術平均粗さが1.5nm以上、5nm以下となるような金属薄膜を形成することができない。成膜速度の制御は、手段1、2の他に、ターゲットと基板間の距離を適宜調整することで行うこともできる。
本実施の形態にかかる金属薄膜の製造方法では、手段1〜3のうち少なくとも1以上の手段を組み合わせて運動エネルギーを制御し、金属薄膜形成時のマイグレーションエネルギーが所望の範囲となるようにすることができる。
本実施の形態にかかる金属薄膜の製造方法によれば、1.1.の項で述べた新規な金属薄膜を形成することができる。
2.誘電体キャパシタおよびその製造方法
次に、本実施の形態にかかる誘電体キャパシタおよびその製造方法について図2を参照しつつ説明する。図2は、本実施の形態にかかる誘電体キャパシタを模式的に示す断面図である。図2に示すように、基体10の上に設けられた第1電極20、誘電体膜30および第2電極40を含むキャパシタ100を有する。基体10としては、上述した材質を用いることができ、キャパシタ100を構成する各部材については、後述の製造方法と併せて説明する。
まず、第1電極20について説明する。第1電極20としては、面心立方型結晶構造を有する金属を用いることができ、たとえば、Pt、IrおよびRuの群から選ばれた金属膜、あるいは、Pt、IrおよびRuの群から選ばれた2種類以上の金属からなる合金を挙げることができる。この第1電極20は、1.の項で述べた金属薄膜であり、(111)面に優先配向しており、その表面には、基体10の表面と平行でない(100)面が表出している。この第1電極20は、上述の1.2.の項で述べた形成方法により形成することができる。
また、第1電極20の表面の算術平均粗さは、1.5nm以上、5nm以下であることが好ましい。算術平均粗さが、1.5nm以下である場合には、基体10の表面に平行でない(100)面が第1電極20の表面に十分に表出した膜が得られていないこととなり、後述の誘電体膜30の形成の際に、所望の配向を有する誘電体膜30を形成することができない。また、算術平均粗さが5nmを越える場合には、誘電体膜30の膜厚によっては、第1電極20の凸部と第2電極40とが接触してしまうことがあり、リーク電流が大きくなってしまうことがある。
次に、誘電体膜30について説明する。誘電体膜30は、ペロブスカイト型の結晶構造を有する酸化物であることが好ましい。中でも、一般式AB1−Xで示され、A元素は、少なくともPbであり、B元素は、Zr、Ti、V、WおよびHfの少なくとも1つからなり、C元素は、La、Sr、CaおよびNbの少なくとも1つからなる誘電体化合物であることが好ましい。誘電体膜30は、良好な分極特性を引き出すために、(111)面に優先配向していることができる。
次に、第2電極40について説明する。第2電極40は、たとえば、Pt又はIr等の貴金属や、その酸化物(たとえば、IrOx等)を材料として用いることができる。また、第2電極40は、これらの材料の単層でもよいし、複数の材料からなる層を積層した多層構造であってもよい。第2電極40の成膜方法は、スパッタ法、真空蒸着、CVD等の公知の方法を用いることができる。
以上の工程により、本実施の形態にかかる誘電体キャパシタを製造することができる。
本実施の形態にかかる誘電体キャパシタおよびその製造方法によれば、ヒステリシス特性の良好な誘電体キャパシタ100を提供することができる。これは、誘電体膜30が、強く(111)面に優先配向しているためであると考えられる。ここで、本実施の形態にかかる誘電体キャパシタ100において、誘電体膜30が強く(111)面に優先配向させることができるのは、第1電極20の結晶構造に起因すると考察される。この考察について、誘電体膜30としてPZT系膜を適用した場合を例示して図3を参照しつつ説明する。
1.金属薄膜の項で説明したように、第1電極20は、(111)面が優先配向しつつ、その表面には、基体10の表面とは平行ではない(100)面が表出することで、凹凸を有している。図3(A)は、この第1電極20と、誘電体膜30との境界を拡大して示す図である。図3(A)に示すように、第1電極20の結晶系は面心立方型であり、結晶格子の3辺は、同じ長さ(a=b=c)を有している。一方、正方晶系(tetragonal)の結晶構造を有するPZT膜の場合、結晶格子の3辺は同一ではなく、a=b≠cの関係にある。本実施の形態にかかる誘電体キャパシタ100では、第1電極20の表面に露出している(100)面と、PZT膜の(001)面が格子整合して結晶化することができるのである。その結果、図3(B)に示すように、第1電極20と、PZT膜との幾何学的な関係からPZT膜は(111)面優先配向を示すことになるのである。
なお、上記の説明では、正方晶系のみではなく、菱面体型(rhombohedral)のPZT膜の場合であっても、同様に、(111)面に優先配向した誘電体膜30を形成することができる。以上のように、本実施の形態にかかる誘電体キャパシタ100によれば、(111)面に優先配向した誘電体膜30を形成することができ、ヒステリシス特性の良好なキャパシタ100を提供することができるのである。
3.実施例
3.1.キャパシタの形成
以下、本実施の形態にかかる誘電体キャパシタの実施例について図4を参照しつつ説明する。
(a)第1電極20の形成
まず、図4に示すように、基体10として、シリコン基板を準備した。この基体10の上に、膜厚が50nmのTiAlN膜22と、膜厚が50nmのIr膜24と、膜厚が80nmのIrO膜26とを順次積層する。これらの膜の形成は、スパッタ法で行った。ついで、Ir膜26の上に膜厚が100nmのPt膜28を形成し、4種の膜が積層されてなる第1電極20を形成した。以下に各膜の形成条件を記す。
TiAlN膜22:Ti−Al合金ターゲット(組成Ti60at%、Al40at%)をアルゴン(Ar)と窒素(N)の混合ガス雰囲気中でDCマグネトロンスパッタ法で基板温度400℃で成膜した。
Ir膜24は、Ar雰囲気中でIrターゲットからDCマグネトロンスパッタ法で成膜した。基板温度は、250℃で成膜した。
IrOx膜26は、Ir膜に引き続いて、Arと酸素(O)の混合ガス雰囲気中でIrターゲットからDCマグネトロンスパッタ法で成膜した。基板温度は、250℃で成膜した。
Pt膜28の成膜条件は、表1に示す通りであった。なお実施例では、Pt膜28の成膜条件が異なるサンプル1〜10と、比較例として、サンプル11とを形成した。
(b)誘電体膜30の形成
次に、(a)により形成されたサンプル1〜11のそれぞれについて第1電極20の上に、誘電体膜30としてPZT膜(以下、「PZT膜30」と記載する。)を形成した。PZT膜30は、スピンコート法でPZTのゾルゲル溶液を塗布/乾燥を3回繰り返し行い、その後、高速昇温加熱(RTA)処理を行い結晶化させた。結晶化温度は600℃、結晶化時間は5分、処理中の雰囲気は酸素である。結晶化後のPZT膜の膜厚は150nmであった。
(c)第2電極40の形成
次に、(b)により形成された誘電体膜30の上に、第2電極40として膜厚が200nmのPt膜をDCマグネトロンスパッタ法で成膜した。成膜条件は、成膜温度は250℃、放電電圧は435V、成膜速度は、6.0Å/秒であった。その後、公知のフォトリソグラフィーおよびエッチング技術により、図4に示されるような誘電体キャパシタ100を形成した。
3.2.評価
まず、工程(a)までが終了した時点で、第1電極20の表面形状を原子間力顕微鏡(AFM)で調べた。AFM観察は、測定モードがタッピングモード、探針のスキャンスピードが1Hz、水平分解能が9bitで行った。サンプルNo1の第1電極20の表面のAFM像を図5に示す。また、エックス線回折(XRD)法で、第1電極20の結晶構造および配向性を調べた。サンプルNo1の第1電極20のXRDパターンを図6に示す。比較のために、サンプルNo11の第1電極20の表面のAFM像を図7に示し、XRDパターンを図8に示す。
図5から分かるように、サンプルNo1の第1電極20のPt膜28の表面には凹凸があり、この膜の表面の算術平均粗さは、1.8nmであった。また、図6から分かるように、サンプル1のPt膜28は、強く(111)面に配向していることが確認された。
これに対して、図5と図7とを比較しても分かるように、サンプルNo11にかかる第1電極20のPt膜28の表面は凹凸は小さく、算術平均粗さRaは、1.1nmであった。また、図8に示すように、Pt膜28は、(111)面配向しているが、サンプル1のPt膜に比べて(111)面からの回折ピーク強度は小さく、(111)面配向度が弱いことが確認された。
次に、実施例であるサンプルNo1について、工程(b)を終えた段階でのPZT膜30のXRDパターンを図9に示す。また。比較例であるサンプルNo11についてのPZT膜30のXRDパターンは図10に示す。図9に示すように、サンプルNo1のPZT膜30は、ペロブスカイト構造を有し、強い(111)面配向していることが確認された。一方、図10に示すように、比較例にかかるサンプルNo11のPZT膜は、(111)面に配向していることを示すピークが非常に小さいことが確認された。これらの結果より、第1電極20が111面配向しておりその算術平均粗さRaが所望の範囲にある場合、この第1電極20の上に形成されたPZT膜30は、強く(111)面配向を示すことが分かった。
また、サンプルNo1について、第1電極20とPZT膜30との界面における原子配列を電子顕微鏡で観察した。その結果を図11に示す。図11から分かるように、Pt膜28の(100)面と、PZT膜30の(001)面とが格子整合していることが確認された。そのため、本実施例にかかるPZT膜30は、幾何学的に、(111)面に強く優先配向することができるのである。以上のように本発明の金属薄膜は、(111)面が優先配向しつつ、その表面には、基体10の表面とは平行ではない(100)面が表出することで、凹凸を有している。また本実施例の誘電体キャパシタの誘電体膜は、ペロブスカイト型の結晶構造を有し、(111)面に優先配向した膜である。また電極の表面に表出している(100)面と、誘電体膜の(001)面とが格子整合している。
次に、実施例であるサンプルNo1の誘電体キャパシタのヒステリシス曲線を図12に示す。また、比較例であるサンプルNo11の誘電体キャパシタのヒステリシス曲線を図13に示す。図12と図13と比較すると分かるように、サンプルNo1の誘電体キャパシタは、印加電圧が3Vのときの残留分極(Pr)は、14.5μC/cm2であり、サンプルNo11の誘電体キャパシタの残留分極は、8.1μC/cmであった。実施例にかかる誘電体キャパシタは、比較例にかかる誘電体キャパシタと比して、大きな残留分極を有することが確認された。
以上述べたように、本実施の形態にかかる金属薄膜を誘電体キャパシタの下部電極として用いることで、PZT膜の結晶配向性を向上させることができる。その結果、大きな残留分極の誘電体キャパシタを得ることができる。
4.適用例
4.1.第1の適用例
次に、本実施の形態にかかる誘電体キャパシタを含む半導体装置について、説明する。なお、本実施の形態では、誘電体キャパシタを含む強誘電体メモリ装置を例に挙げて説明する。
図14(A)および図14(B)は、本実施の形態にかかる誘電体キャパシタを用いた強誘電体メモリ装置1000を模式的に示す図である。なお、図14(A)は、強誘電体メモリ装置1000の平面的形状を示すものであり、図14(B)は、図14(A)におけるI−I断面を示すものである。
強誘電体メモリ装置1000は、図14(A)に示すように、メモリセルアレイ200と、周辺回路部300とを有する。そして、メモリセルアレイ200と周辺回路部300とは、異なる層に形成されている。また、周辺回路部300は、メモリセルアレイ200に対して半導体基板400上の異なる領域に配置されている。なお、周辺回路部300の具体例としては、Yゲート、センスアンプ、入出力バッファ、Xアドレスデコーダ、Yアドレスデコーダ、又はアドレスバッファを挙げることができる。
メモリセルアレイ200は、行選択のための下部電極210(ワード線)と、列選択のための上部電極220(ビット線)とが交叉するように配列されている。また、下部電極210及び上部電極220は、複数のライン状の信号電極から成るストライプ形状を有する。なお、信号電極は、下部電極210がビット線、上部電極220がワード線となるように形成することができる。
そして、図14(B)に示すように、下部電極210と上部電極220との間には、誘電体膜215が配置されている。メモリセルアレイ200では、この下部電極210と上部電極220との交叉する領域において、誘電体キャパシタ230として機能するメモリセルが構成されている。なお、誘電体膜215は、少なくとも下部電極210と上部電極220との交叉する領域の間に配置されていればよい。
さらに、強誘電体メモリ装置1000は、下部電極210、誘電体膜215、及び上部電極220を覆うように、第2の層間絶縁膜430が形成されている。さらに、配線層450、460を覆うように第2の層間絶縁膜430の上に絶縁性の保護層440が形成されている。
周辺回路部300は、図14(A)に示すように、前記メモリセルアレイ200に対して選択的に情報の書き込み若しくは読出しを行うための各種回路を含み、例えば、下部電極210を選択的に制御するための第1の駆動回路310と、上部電極220を選択的に制御するための第2の駆動回路320と、その他にセンスアンプなどの信号検出回路(図示省略)とを含んで構成される。
また、周辺回路部300は、図14(B)に示すように、半導体基板400上に形成されたMOSトランジスタ330を含む。MOSトランジスタ330は、ゲート絶縁膜332、ゲート電極334、及びソース/ドレイン領域336を有する。各MOSトランジスタ330間は、素子分離領域410によって分離されている。このMOSトランジスタ330が形成された半導体基板400上には、第1の層間絶縁膜420が形成されている。そして、周辺回路部300とメモリセルアレイ200とは、配線層51によって電気的に接続されている。
次に、強誘電体メモリ装置1000における書き込み、読出し動作の一例について述べる。
まず、読出し動作においては、選択されたメモリセルのキャパシタに読み出し電圧が印加される。これは、同時に‘0’の書き込み動作を兼ねている。このとき、選択されたビット線を流れる電流又はビット線をハイインピーダンスにしたときの電位をセンスアンプにて読み出す。そして、非選択のメモリセルのキャパシタには、読み出し時のクロストークを防ぐため、所定の電圧が印加される。
書き込み動作においては、‘1’の書き込みの場合は、選択されたメモリセルのキャパシタに分極状態を反転させる書き込み電圧が印加される。‘0’の書き込みの場合は、選択されたメモリセルのキャパシタに分極状態を反転させない書き込み電圧が印加され、読み出し動作時に書き込まれた‘0’状態を保持する。このとき、非選択のメモリセルのキャパシタには書き込み時のクロストークを防ぐために、所定の電圧が印加される。
この強誘電体メモリ装置1000において、誘電体キャパシタ230は、下部電極210として所望の配向の金属薄膜を用いているため、(111)面に強く配向したPZT系の誘電体膜215を含む。
そのため、誘電体キャパシタ230は、良好なヒステリシス特性を有することとなり、信頼性の高い強誘電体メモリ装置1000を提供することができる。
4.2.第2の適用例
次に、本実施の形態にかかる誘電体キャパシタを含む半導体装置の他の例について、図15を参照しつつ、その製造工程と構造について説明する。なお、本実施の形態では、誘電体キャパシタを含む強誘電体メモリ装置を例に挙げて説明する。図15は、第2の適用例にかかる半導体装置を説明するための断面図である。
図15(A)に示すように、半導体層であるシリコン基板501にMOSトランジスタを形成する。この工程の一例を以下に記す。まず、シリコン基板501に活性領域を限定するための素子分離膜502を形成する。ついで、画定された活性領域にゲート酸化膜503を形成する。ゲート酸化膜503上にゲート電極504を形成し、ゲート電極504の側壁にサイドウォール505a、bを形成し、さらに、素子領域に位置するシリコン基板501に、ソース及びドレインとなる不純物領域506a,506bを形成する。このようにして、シリコン基板501にMOSトランジスタが形成される。
次に、MOSトランジスタの上に、酸化シリコンを主成分とする第1の層間絶縁膜507を形成し、さらに、第1の層間絶縁膜507に、不純物領域506a及び506bへつながるコンタクトホールを形成する。これらコンタクトホールに、密着層508a,508b及びWプラグ509a,509bを埋め込む。ついで、第1の層間絶縁膜507の上に、Wプラグ509aに接続する強誘電体キャパシタ510を形成する。
強誘電体キャパシタ510は、下部電極510a、強誘電体層510b、上部電極510c、保護膜510dをこの順に積層した構造である。強誘電体キャパシタ510の形成方法は以下の通りである。下部電極510aとしてはTiAlN膜(100nm)、Ir膜(50nm)、IrOx膜(80nm)をこの順にスパッタ法で形成し、さらに本発明の方法でPt膜(100nm)を形成する。強誘電体層510bとしてはPZT膜を、スピンコート法でPZTのゾルゲル溶液を塗布/乾燥を3回繰り返し行い、その後、高速昇温加熱(RTA)処理を行い結晶化させて形成した。結晶化温度は600℃、結晶化時間は5分、処理中の雰囲気は酸素である。結晶化後のPZT膜の膜厚は150nmである。上電極510cとしてはPt膜(50nm)を形成した。その後に700℃、1時間、酸素雰囲気中の条件で熱処理を行い、さらに保護膜510dとしてIrOx膜(100nm)、Ir膜(70nm)をこの順に形成した。その後、公知のフォトリソグラフィーおよびエッチング技術により、強誘電体キャパシタ510を形成した。
ついで、図15(B)に示すように、強誘電体キャパシタ510上に、酸化シリコンを主成分とする第2の層間絶縁膜511を形成し、強誘電体キャパシタ510上に位置するビアホール、及びWプラグ509b上に位置するビアホールを形成する。これらビアホールに、強誘電体キャパシタ510に接続する密着層512a及びWプラグ513a、ならびに、Wプラグ509bに接続する密着層512b及びWプラグ513bを埋め込む。第2の層間絶縁膜511上に、Wプラグ513a,513bそれぞれに接続するAl合金配線514a,514bを形成する。その後、第2の層間絶縁膜511上及びAl合金配線514a,514b上に、パッシベーション膜515を形成する。
この強誘電体メモリ装置において、誘電体キャパシタ510は、下部電極510aとして所望の配向の金属薄膜を用いているため、(111)面に強く配向したPZT系の誘電体膜510bを含む。そのため、誘電体キャパシタ510は、良好なヒステリシス特性を有することとなり、信頼性の高い強誘電体メモリ装置を提供することができる。
10…基体、 20…第1電極、 22…TiAlN膜、 24…Ir膜、 26…IrOx膜、 28…Pt膜、 30…誘電体膜、 40…第2電極、 51…配線層、 100…キャパシタ、 100…キャパシタ、 100…誘電体キャパシタ、 200…メモリセルアレイ、 210…下部電極、 215…誘電体膜、 220…上部電極、 230…誘電体キャパシタ、 300…周辺回路部、 310…第1の駆動回路、 320…第2の駆動回路、 330…MOSトランジスタ、 332…ゲート絶縁層、 334…ゲート電極、 336…ソース/ドレイン領域、 400…半導体基板、 410…素子分離領域、 420…第1の層間絶縁膜、 430…第2の層間絶縁膜、 440…保護層、 450、460…配線層、 1000…強誘電体メモリ装置、501…シリコン基板、 502…素子分離膜、 503…ゲート酸化膜、 504…ゲート電極、 505a、b…サイドウォール、 506a、b…不純物領域、 507…第1の層間絶縁膜、 508a、b…密着層、 509a、b…Wプラグ、 510…強誘電体キャパシタ、 511…第2の層間絶縁膜、 512a、b…密着層、 513a、b…Wプラグ、 514a、b…Al合金配線、 515…パッシベーション膜

Claims (17)

  1. 所与の基体の上方に設けられた面心立方型結晶構造を有する金属の薄膜であって、
    前記薄膜は、(111)面が優先配向し、かつ、その表面には、前記基体の表面と平行ではない(100)面が表出している、金属薄膜。
  2. 請求項1において、
    前記面心立方型結晶構造を有する金属は、Pt、IrおよびRuの群から選ばれる少なくとも1つを含む、金属薄膜。
  3. 請求項1または2において、
    前記金属薄膜の表面の算術平均粗さ(Ra)は、1.5nm以上、5nm以下である、金属薄膜。
  4. 物理気相堆積法により金属薄膜を形成する方法であって、
    400V以下の電圧を印加して成膜を行う、金属薄膜の形成方法。
  5. 請求項4において、
    その成膜速度は、0.5Å/秒以上、5Å/秒以下である、金属薄膜の形成方法。
  6. 請求項4または5において、
    その成膜時の真空度は、0.8Pa以上、10Pa以下である、金属薄膜の形成方法。
  7. 物理気相堆積法により金属薄膜を形成する方法であって、
    その成膜速度は、0.5Å/秒以上、5Å/秒以下である、金属薄膜の形成方法。
  8. 請求項7において、
    その成膜時の真空度は、0.8Pa以上、10Pa以下である、金属薄膜の形成方法。
  9. 物理気相堆積法により金属薄膜を形成する方法であって、
    その成膜時の真空度は、0.8Pa以上、10Pa以下である、金属薄膜の形成方法。
  10. 請求項4ないし9のいずれかに記載の金属薄膜の製造方法により形成される、金属薄膜。
  11. 所与の基体と、
    前記基体の上方に設けられた請求項1ないし3および10のいずれかに記載の金属薄膜からなる第1の電極と、
    前記第1の電極の上方に設けられた誘電体膜と、
    前記誘電体膜の上方に設けられた第2の電極と、を含む、誘電体キャパシタ。
  12. 請求項11において、
    前記誘電体膜は、ペロブスカイト型の結晶構造を有し、(111)面に優先配向した膜である、誘電体キャパシタ。
  13. 請求項11または12において、
    前記第1の電極の表面に表出している(100)面と、前記誘電体膜の(001)面とが格子整合している、誘電体キャパシタ。
  14. 請求項11ないし13のいずれかにおいて、
    前記誘電体は、一般式AB1−Xで示され、
    A元素は、少なくともPbであり、
    B元素は、Zr、Ti、V、WおよびHfの少なくとも1つからなり、
    C元素は、La、Sr、CaおよびNbの少なくとも1つからなる、誘電体キャパシタ。
  15. 請求項1ないし3および10のいずれかに記載の金属薄膜を成膜し、第1の電極を形成すること、
    前記第1の電極の上方に誘電体膜を形成すること、
    前記誘電体膜の上方に第2の電極を形成すること、を含み、
    前記誘電体膜の形成は、物理気相堆積法、化学気相堆積法およびスピンコート法のいずれかの方法により行われる、誘電体キャパシタの製造方法。
  16. 請求項15に記載の製造方法により製造された誘電体キャパシタ。
  17. 請求項11ないし14および16のいずれかに記載の誘電体キャパシタを含む、半導体装置。
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