JP2010157407A - 導線接合端子及びそれを適用した冷媒圧縮機 - Google Patents

導線接合端子及びそれを適用した冷媒圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2010157407A
JP2010157407A JP2008334502A JP2008334502A JP2010157407A JP 2010157407 A JP2010157407 A JP 2010157407A JP 2008334502 A JP2008334502 A JP 2008334502A JP 2008334502 A JP2008334502 A JP 2008334502A JP 2010157407 A JP2010157407 A JP 2010157407A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
lead wire
joint
joining
conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008334502A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5264472B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Shono
一弘 庄野
Ryohei Uno
良平 宇野
Koji Masumoto
浩二 増本
Taku Sekiya
卓 関谷
Kazuyuki Yamamoto
一之 山本
Takayuki Onihashi
隆之 鬼橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2008334502A priority Critical patent/JP5264472B2/ja
Publication of JP2010157407A publication Critical patent/JP2010157407A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5264472B2 publication Critical patent/JP5264472B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Abstract

【課題】仮成型工程をなくすとともに材料の使用量を低減可能にした導線接合端子を提供する。
【解決手段】導線接合端子1は、対向配置され、複数本の導線7が間に設置される一対の接合部2と、対向配置された一対の接合部2を繋ぐ断面U字形状の架橋部3と、架橋部3に開口形成され、複数本の導線7を保持する開口部4と、を有していることを特徴としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の導線を接合する際に使用する導線接合端子及びそれを適用した冷媒圧縮機であって、特に複雑な形状とすることなく、複数の導線を容易に接合可能にした導線接合端子及びそれを適用した冷媒圧縮機に関するものである。
従来から存在している導線接合端子の中には、U字形状となっており、U字形状の内側にロウ材等の接合助剤を設置するとともに端部にストッパーを形成したものがある(たとえば、特許文献1参照)。このような導線接合端子は、導線接合端子を導線に装着するために、複数の導線をくわえるように導線接合端子を押圧して仮成型を最初に行なうようになっている。その際、ストッパーの効果により端部から導線が側面にはみ出ないように保持されている。それから、両側から導線接合端子を電極で挟み、加圧しながら通電加熱する。これにより、導線接合端子が発熱し、導線の皮膜を炭化・排除しながら接合助剤が溶融する。接合助剤を溶融させることにより、導線の導体部と導線接合端子、及び、導線の導体部同士を接合するようになっている。
特許第3494052号公報(第1図)
特許文献1に記載のような従来の導線接合端子に必要とされる仮成型工程は、接合のための前処理であり、本来なくても良いはずのものである。この仮成型工程があるために、従来の導線接合端子は、仮成型装置と仮成型作業が必要となり、その分のコストが上乗せされ、製品価格が高くならざるを得ないという問題があった。また、従来の導線接合端子は、仮成型後に導線を整列保持できるだけの剛性が必要とされ、導線接合端子の厚みを厚くせざるを得ないという問題もあった。加えて、従来の導線接合端子は、加圧加熱通電の際にストッパー以外に導体を整列保持する構造がないため、加圧によりストッパーが変形して導線がはみ出ないようにストッパー部分の厚みも増加する必要があった。その結果として、導線接合端子の重量が増加し、材料に要するコストが増大してしまうという問題があった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、仮成型工程をなくすとともに材料の使用量を低減可能にした導線接合端子及びそれを適用した冷媒圧縮機を提供することを目的とするものである。
本発明に係る導線接合端子は、複数本の導線が間に設置され、対向配置された接合部と、前記対向配置された接合部を繋ぐU字形状の架橋部と、前記架橋部に開口形成され、前記複数本の導線が挿入されて整列保持される開口部と、を有していることを特徴とする。
本発明に係る導線接合端子は、複数本の導線が間に設置され、対向配置された接合部と、前記対向配置された接合部を繋ぐU字形状の架橋部と、前記接合部の一方の前記架橋部を形成した辺と直角な辺を延伸させた面を折り曲げて形成され、前記複数本の導線が挿入されて整列保持される開口部と、を有したことを特徴とする。
本発明に係る冷媒圧縮機は、分割コアに巻線を集中巻する集中巻方式の固定子を搭載した冷媒圧縮機であって、上記の導線接合端子を適用し、前記導線接合端子を前記巻線を構成する導線の先端に接合させていることを特徴とする。
本発明に係る導線接合端子によれば、複数本の導線を開口部に差し込むだけで整列保持できるので、仮成型工程が不要になる。その結果、仮成型工程に要していた手間及び費用を削減することができる。また、従来端子のような剛性が不要になり、その分厚みを薄くでき、構成素材の使用量を削減することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る導線接合端子1の全体構成を示す透視斜視図である。図2は、導線接合端子1に形成した開口部4の開口形状を示す概略図である。図1及び図2に基づいて、導線接合端子1の構成について説明する。この導線接合端子1は、複数本の導線を接合する際に使用されるものである。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
導線接合端子1は、1枚の金属板金(導体)を長手方向の略中心でU字形状に曲げて形成されている。図1に示すように、導線接合端子1は、金属板金の長手方向両端部に形成され、導線7が間に設置される一対の接合部2と、一対の接合部2を繋ぐ架橋部3と、で構成されている。つまり、導線接合端子1は、2つの接合部2を対向配置させるように架橋部3を断面U字形状に曲げることで構成されている。接合部2には、両端(導線接合端子1の短手方向側の両端)が曲げられた折り曲げ部6が形成されている。つまり、折り曲げ部6は、導線7の延伸方向に沿って形成されている。紙面上側の接合部2の折り曲げ部6は下向きに曲げられ、紙面下側の接合部2の折り曲げ部6は上向きに曲げられている。
架橋部3には、開口形状が略長方形状の開口部4が貫通形成されている。この開口部4は、図2に示すように複数本の導線7が整列保持できる開口形状を有するように形成される。つまり、開口部4のいずれかの辺(紙面下側の辺)が、いずれかの接合部2(紙面下側の接合部2)と略直線上に位置している。なお、架橋部3は、開口部4が形成できる大きさを有していれば、形状を特に限定するものではないが、架橋部3の断面積(架橋部3の電流が流れる方向に垂直な断面の面積)のうち最も小さい断面積の設計の仕方については後段で詳述する。たとえば、図1に示すように、架橋部3の接合部2と開口部4との間の短手方向の幅を、接合部2の短手方向の幅よりも狭くするように形成するとよい。
また、開口部4の内周には、開口部4の内周の一部を残して形成された支持突起5が設けられている。支持突起5は、導線接合端子1の導線7への挿入を補助する機能を有し、一方の接合部2(ここでは紙面下側の接合部2)に水平となるように接合部2側とは反対側に突出するように形成されている。この支持突起5は、導線接合端子1の導線7への挿入を補助する機能だけでなく、図4で説明するように導線接合端子1の導線7の長手方向への動きを規制し、導線7を支持する機能も併せて有している。
図3は、導線接合端子1を導線7に挿入した状態を示す概略斜視図である。図3に基づいて、導線接合端子1を複数本の導線7に挿入した状態について説明する。図3に示すように、導線接合端子1には導線7(単線)が複数本(ここでは3本)、開口部4を通って設置されるようになっている。開口部4に複数本の導線7を通すことによって、導線7が整列することになり、また一方の接合部2(ここでは紙面下側の接合部2)の折り曲げ部6によって、導線7の整列状態を保持することになる。そして、導線7と接合部2(ここでは紙面上側の接合部2)との間には、板状のロウ材8が設置される。
このように、架橋部3に設けられた開口部4は、複数本の導線7の整列状態に近い開口形状を有するように形成されているため、導線7を開口部4に通すだけで導線7の端部を揃えて接合部2に設置することができ、導線接合端子1を導線7に容易に装着することができる。この状態で、ロウ材8を導線接合端子1の接合部2と導線7の間に差し込めば、導線接合端子1と導線7とを接合するための前処理が完了する。したがって、仮成型をすることなく、導線7を接合するための前処理が容易に完了することになる。なお、開口部4の大きさは、複数本の導線7がスムースに挿入可能なように複数本の導線7の径の総和に0.1〜0.3mm程度加えた寸法が望ましい。
図4は、導線接合端子1と導線7とを接合するための前処理を説明するための説明図である。図4に基づいて、接合前処理について詳細に説明する。また、図4(a)が導線7を開口部4に通された状態の側面図を、図4(b)が更にロウ材8が設置された状態の側面図を、それぞれ示している。導線7は、図4(a)に示すように、開口部4によって整列され、折り曲げ部6によって導線7の整列状態が保持されるようになっている。なお、開口部4の内周に設けた支持突起5が導線7の開口部4の挿入を補助することで、導線7をスムースに導線接合端子1に装着することができる。
図4(b)に示すように、ロウ材8を挿入することで、架橋部3の有する弾性力によってU字形状の導線接合端子1がUの字を更に開くように変形する。このとき、開口部4の内周に設けられた支持突起5の先端が、導線7に密着する方向に動くことになる。そのため、支持突起5の先端と導線7との摩擦力により、導線接合端子1が導線7の長手方向に動きにくくなる。つまり、支持突起5は、導線接合端子1の導線7への挿入補助機能を有するだけでなく、ロウ材8が挿入されることで、導線接合端子1の導線7の長手方向への動きを規制し、接合部の保持を安定化する機能も併せて有している。
なお、ロウ材8は、少量のため、軽く差し込むだけで容易に保持できるようになっている。支持突起5は、上記の機能を発揮するために、幅及び長さとも導線7の径と同等〜2倍程度の大きさとすることが望ましい。また、接合部2の両端部に折り曲げ部6を設けているので、ロウ材8が導線7の長手方向に直角な方向に対して安定する効果が得られる。もちろん、上述したように折り曲げ部6によって、導線7に対しても安定度が増し、装着作業が容易になる。折り曲げ部6は、高さが接合する導線7の径の0.6〜1倍程度、長さは接合部2の長手方向の長さと同等以下に設定するとよい。
以上のように、実施の形態1に係る導線接合端子1を用いれば、仮成型工程が不要になることがわかる。特に、圧縮機用のモータにおいては、高効率化を目指してモータの集中巻化、巻線の太線化が進んでおり、Φ1.0〜1.5mm程度の巻線が用いられることも多い。そこで、このようなモータに実施の形態1に係る導線接合端子を適用すれば、細い巻線を使用したモータに比べて開口部4と巻線間の隙間が相対的に小さくなるので、導線7への導線接合端子1の装着がより容易になり、かつ導線接合端子1の保持が安定する。
図5は、導線7の接合方法を説明するための説明図である。図5に基づいて、導線接合端子1と導線7との接合方法について詳細に説明する。図5に示すように、導線7と接合部2との間にロウ材8を設置した状態の導線接合端子1(図4(b)参照)を、1対のたとえば棒状電極9で挟持する。そして、電極9間に加熱電流を流すことで(矢印A及び矢印B)、加圧通電加熱を実施する。こうすることで、導線7に絶縁皮膜がついた状態では電極9間に流れる電流がブリッジ部3を介して流れ(矢印B)、導線接合端子1が加熱される。
導線接合端子1が加熱されることにより、導線7の皮膜が溶けて流れ、導線7が導線接合端子1(具体的には接合部2)やロウ材8と導通状態になる。そのため、電極9間に流れる電流がロウ材8を介して流れるようになる(矢印A)。加圧通電加熱を継続させると、ロウ材8が加熱されて溶けることになる。ロウ材8が溶けることで、このロウ材8により導線7と導線接合端子1、及び、導線7同士が接合される。
図6は、導線7と接合部2との間に設置したロウ材8の流れ方を説明するための説明図である。図6に基づいて、加熱して溶け出したロウ材8の流れ方について説明する。また、図6(a)が導線7と接合部2との間にロウ材8を設置した状態の導線接合端子1の縦断面図を、図6(b)がロウ材8が溶け、導線接合端子1と導線7とが接合された状態の導線接合端子1の縦断面図を、図6(c)が比較例として開口部を持たない導線接合端子1’を用いて導線7’が接合された状態の導線接合端子1’の縦断面図を、それぞれ示している。
図6(c)に図示する導線接合端子1’の場合、接合部の外部に導線7’の保持機構(導線接合端子1に設けた開口部4)を持たないので、折り曲げ部6’の剛性が低いと、電極による加圧により容易に変形し、導線7’が暴れ(整列状態を維持できない状態)、ロウ材8’が均等に行き渡らない状態が生じる。一方、図6(b)に図示する導線接合端子1の場合、接合部2の外部に、導線7を整列保持する開口部4を設けているため、接合時の加圧の影響を受けずに、導線7を接合部2の近傍で整列保持することができる。したがって、導線7の暴れが最小限に抑えられ、折り曲げ部6の変形の有無にかかわらず接合ができる。
このことから、導線接合端子1を構成する金属板金の厚みを薄くすることが可能になる。従来技術の導線接合端子(たとえば、図6(c)で示した導線接合端子1’)においては、接合する導線7’の径がΦ0.8mmの場合の導線接合端子厚みが0.9mmを使用しているのに対し、実施の形態1に係る導線接合端子1においては、接合する導線7の径がΦ1.0〜1.5mmの場合の導線接合端子1の厚みが0.6mm程度で接合できる。
なお、図5において、導線7の皮膜が除去されていない状態で接合を行う場合、架橋部3を介してのみ電流が流れる(矢印B)ため、開口部4を設けても架橋部3が爆飛しないように設計することが要求される。ただし、架橋部3の大きさを必要以上とすると、プレス時の打ち抜きサイズが大きくなり材料歩留まりが悪化するため、できるだけ小さくすることが望ましい。以下に、導線接合端子1の形状を設計する具体例について説明する。
具体的には、絶縁皮膜と接する部分の導線接合端子1の温度が、絶縁皮膜の融点より高くなったとき、架橋部3の温度が導線接合端子1の素材の融点未満であるよう導線接合端子1の形状を決めればよい。導体(導線接合端子1を構成する素材)に電流Iを時間Δt流した時の温度上昇ΔTは、電流が流れる方向の導体の断面積をS、長さをL、重量をm、抵抗をR、抵抗率をρ、熱容量をcとし、簡単のために抵抗が温度によらず一定とすれば下記式(1)となる。

式(1) ΔT=I2 ΔtR/mc=I2 Δtρ/ηcS2
(m=ηSL、R=ρL/S)
ここで、導線接合端子1の構成素材の融点をTcm、絶縁皮膜の融点をTpm、架橋部3の電流が流れる方向に垂直な断面の面積(その面積のうち最も小さい断面積)をSAmin、接合部2のうち絶縁皮膜に接している接合部2の架橋部3に向かう方向に垂直な断面の面積をSB 、架橋部3の温度上昇をΔTA 、接合部2の板状部の温度上昇をΔTB とすると、下記式(2)及び式(3)の関係を満たせばよい。

式(2) ΔTA =I2 Δtρ/ηcSAmin 2<Tcm
式(3) ΔTB =I2 Δtρ/ηcSB 2>Tpm
また、導線接合端子1の構成素材の使用量を少なくするためには、下記式(4)のように設定する必要がある。

式(4) ΔTA >ΔTB

そして、式(2)〜式(4)より、下記式(5)を得る。

式(5) SB >SAmin>SB Sqrt((Tpm−20)/(Tcm−20))
たとえば、導線接合端子1の構成素材を銅、絶縁皮膜をエナメル皮膜耐熱H種とすると、それぞれTcm=1080℃、Tpm=約400℃であるので、SB >SAmin>0.6SB となるように導線接合端子1の形状、具体的には架橋部3の断面積SAminを設計すればよい。このように、架橋部3の構成素材の断面積SAminを式(5)を満たすように設定することで、導線接合端子1の素材使用量を削減しながら、皮膜剥離をしていない導線7でも架橋部3の爆飛を避けることが可能な架橋部3を形成することができる。
以上のように、導線接合端子1は、接合部2に隣接する部分(架橋部3)に開口部4を形成することによって複数本の導線7を整列保持するようにしているので、導線接合端子1を導線7へ差し込むだけの簡易な作業で導線接合端子1を導線7に装着することができる。また、開口部4の内周に設けた支持突起5により、導線接合端子1にロウ材8を挿入するだけの簡易の作業で前処理が完了するので、従来導線接合端子で必要な仮成型工程を廃止することができる。さらに、接合部2の両端に設けた折り曲げ部6により、導線接合端子1及びロウ材8の装着が容易かつ安定に実行できる。
加えて、導線接合端子1は、従来導線接合端子のような剛性が不要なため、導線接合端子1の構成素材の厚みを薄くでき、構成素材の使用量を削減することができる。また、導線接合端子1は、架橋部3の断面積SAminを上記式(5)を満たすように設定することで、導線接合端子1の素材使用量を削減しながら、皮膜剥離をしていない導線7に装着する場合でも架橋部3の爆飛を避けることが可能になっている。なお、導線接合端子1の構成素材に銅を適用した場合を一例として説明したが、これに限定するものではなく、構成素材は導体であればよい。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2に係る導線接合端子1aを導線7及び被覆より線11に接合した状態を示す概略斜視図である。図7に基づいて、導線接合端子1aを用いて複数本の導線7及び被覆より線11を接合する場合について説明する。実施の形態1では、複数本の同一径の導線7(単線)を接合する場合を例に示したが、実施の形態2では、複数本の同一径の導線7(単線)及び被覆より線11に接合する場合を例に示している。なお、図7では、導線接合端子1を導線7及び被覆より線11に接合する前処理の段階を表している。また、実施の形態2では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
図7に示すように、導線接合端子1aの基本的な構成は、実施の形態1に係る導線接合端子1と同様である。被覆より線11は、一般的に絶縁被膜が全体に施されている。このような被覆より線11に導線接合端子1aを接合する場合には、被覆より線11の先端に施されている絶縁被膜を剥がし、そこにロウ玉12を取り付ける。そして、被覆より線11を導線接合端子1aの架橋部3が形成されていない側から挿入する。また、導線接合端子1aには、あらかじめ導線7を開口部4に通るように装着しておく。このように前処理を実行する。
図7のように、あらかじめ導線接合端子1aの開口部4を単線の導線7が通るように導線接合端子1aを装着し、そこへロウ玉12をつけた被覆より線11を反対側から挿入する。別途、被覆より線11の保持機構(自重を支えるだけでよい)を設ける必要があるが、導線接合端子1aの装着は基本的に実施の形態1と同様である。このような前処理を施してから、導線接合端子1aを電極9で挟持し、加圧通電加熱することで、導線7と被覆より線11の接合が完了する。
図8は、導線接合端子1aの前処理段階における接合部2の断面状態を示す縦断面図である。図8に基づいて、導線接合端子1aの特徴を更に詳細に説明する。図8に示すように、導線接合端子1aでは、接合部2(紙面上側、つまり被覆より線11側の接合部2、以下接合部20と称する)の板状部の短手方向の距離Wをロウ玉12の径Dより若干短くしている。また、導線接合端子1aでは、接合部20の折り曲げ部6の折り曲げ角度を60度程度に設定している。接合部20をこのような形状とすることによって、ロウ玉12のサイズがばらついてもロウ玉12の位置ずれが起こりにくいようにしている。
以上のように、実施の形態2に係る導線接合端子1aは、複数本の導線7の接合だけでなく、複数本の導線7と被覆より線11との接合も簡易に実行することができる。また、従来の導線接合端子と異なり、同時に導線7及び被覆より線11を直線状に接合することが可能となるため、導線7及び被覆より線11の長さを最短で接合でき、導線接合端子1aの構成素材である導体の使用量を削減できる。特に、圧縮機用の集中巻モータにおいては、実施の形態1で説明したようにΦ1.0〜1.5mm程度の太い巻線が用いられることが多く、太い巻線にあわせた太い被覆より線との組み合わせとなるため、導体の使用量削減効果が一層大きいものになる。
実施の形態3.
図9は、本発明の実施の形態3に係る導線接合端子1bの全体構成を示す透視斜視図である。図9に基づいて、導線接合端子1bの構成について説明する。この導線接合端子1bは、実施の形態1に係る導線接合端子1及び実施の形態2に係る導線接合端子1aと同様に複数本の導線を接合する際に使用されるものである。実施の形態1及び実施の形態2では、開口部4を架橋部3に設けた場合を例に示したが、実施の形態3では、開口部4を架橋部3以外の場所に設けた場合を例に示している。なお、実施の形態3では実施の形態1及び実施の形態2との相違点を中心に説明し、実施の形態1及び実施の形態2と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
導線接合端子1bは、1枚の金属板金(導体)を完成した導線接合端子1bの短手方向の略中心でU字形状に曲げて形成されている。図9に示すように、導線接合端子1bは、導線を挟み込むための一対の接合部2bと、一対の接合部2bを繋ぐ架橋部3bと、で構成されている。つまり、導線接合端子1bは、2つの接合部2bを対向させるように架橋部3bを断面U字形状に曲げることで構成されている。架橋部3bは、2つの接合部2bの対向する辺(導線の延伸方向と平行な辺)に形成されている。また、接合部2bの側面を曲げて折り曲げ部6bが形成されている。紙面上側の接合部2bの折り曲げ部6bは下向きに曲げられ、紙面下側の接合部2bの折り曲げ部6bは上向きに曲げられている。なお、接合部2bの架橋部3bが形成されている側面の折り曲げ部6bは、架橋部3bにより分断されている。
また、導線接合端子1bでは、一方の接合部2b(紙面下側の接合部2b)の架橋部3を形成した辺と直角な辺を延伸させた面を折り曲げて開口部4bを形成している。この開口部4bは、導線接合端子1bの構成素材を略直角に折り曲げて開口形状が略長方形状となるように形成されている。この開口部4bは、複数本の導線が整列して挿入可能な開口形状を有するように形成される。なお、図では接合部2bと開口部4bとを繋ぐ部分の短手方向の幅を、接合部2bの短手方向の幅よりも狭くするように形成しているが、同じ幅でもよい。なお、導線の接合方法は、実施の形態1と同様であるが、水平方向から電極で挟持する場合でも、架橋部3bを下側に位置させれば、溶けたロウ材が流れ落ちるのを防ぐことができる。
以上のように、導線接合端子1bは、開口部4bを形成することによって複数本の導線を整列保持するようにしているので、導線接合端子1bを導線へ差し込むだけの簡易な作業で導線接合端子1bを導線に装着することができる。また、架橋部3bと開口部4bとを分けて形成したので、水平方向に設置された電極による接合でもロウ材が垂れることが無く、良好な接合が可能になる。なお、実施の形態2の特徴事項を組み合わせることで、導線接合端子1bを単線の導線だけでなく、被覆より線にも接合することができる。
各実施の形態においては、導線接合端子の構成素材を特に明記していないが、導体(たとえば、銅や銅合金、アルミ、アルミ合金、鉄、鉄合金等)であれば導線接合端子の構成材料に適用可能である。また、ロウ材(ロウ玉を含む)においても、特に明記していないが、導線接合端子に使用された構成素材の融点以下のものであればいずれも適用することができる。さらに、実施の形態1では、ロウ材8が板ロウである場合を例に示したが、これに限定するものではなく、板ロウ以外の形状でもよく、また導線接合端子の構成素材に予め張り合わされたクラッド板を使用してもよい。
実施の形態では、同一径の導線を3本使用した場合を例に示したが、これに限定するものではなく、異なる径の導線を複数本使用してもよく、また本数も3本に限定するものではない。その際、開口部は、異径の導線に応じた開口形状とすればよい。また、接合前の導線の被覆は、剥離の有無を問わない。さらに、開口部の内周側に設けられた支持突起の形状は、略長方形状以外の形状でもよい。またさらに、各実施の形態では、ロウ材の使用を前提として説明したが、ロウ材を使用しない熱かしめやフュージング等においても同様の効果を発揮することは言うまでもない。
実施の形態4.
図10は、本発明の実施の形態4に係る冷媒圧縮機100の断面構成の一例を示す縦断面図である。図10に基づいて、冷媒圧縮機100の構成及び動作について説明する。この冷媒圧縮機100は、スクロール式圧縮機である場合を例に示しており、たとえば冷蔵庫や冷凍庫、自動販売機、空気調和器、冷凍装置、給湯器等の冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)の構成要素となるものである。また、冷媒圧縮機100には、実施の形態1〜実施の形態3で説明した導線接合端子が適用されているものとする。
この冷媒圧縮機100は、冷凍サイクルを循環する冷媒を吸入し、圧縮して高温高圧の状態として吐出させるものである。そして、冷媒圧縮機100は、圧縮部105と駆動部106とに分類できる。この圧縮部105及び駆動部106は、密閉容器(シェル)102内に収納されている。この密閉容器102は、圧力容器となっている。図10に示すように、圧縮部105が密閉容器102の上側に配置され、駆動部106が密閉容器102の下側に配置されている。この密閉容器102の底部は、冷凍機油130を貯留する油だめ131となっている。また、密閉容器102には、冷媒ガスを吸入するための吸入側配管103と、冷媒ガスを吐出するための吐出側配管104とが連接されている。
圧縮部105は、吸入側配管103から吸入した冷媒ガスを圧縮して密閉容器102内の吐出空間105に排出する機能を有している。この吐出空間105に排出された冷媒ガスは、吐出側配管104から冷媒圧縮機100の外部に吐出されるようになっている。駆動部106は、圧縮部105で冷媒ガスを圧縮するために、圧縮部105を構成する旋回スクロール116を駆動する機能を果たすようになっている。つまり、駆動部106がクランクシャフト110を介して旋回スクロール116を駆動することによって、圧縮部105で冷媒ガスを圧縮するようになっているのである。
圧縮部105は、旋回スクロール116と、固定スクロール121と、フレーム125とで概略構成されている。図10に示すように、旋回スクロール116は下側に、固定スクロール121は上側に配置されるようになっている。固定スクロール121には、一方の面に立設された渦巻状突起であるラップ部117が形成されている。また、旋回スクロール116にも、一方の面に立設され、ラップ部117と実質的に同一形状の渦巻状突起であるラップ部122が形成されている。旋回スクロール116及び固定スクロール121は、ラップ部122とラップ部117とを互いに噛み合わせ、密閉容器102内に装着されている。そして、ラップ部122とラップ部117との間には、相対的に容積が変化する圧縮室108が形成される。
固定スクロール121は、フレーム125に図示省略のボルト等によって固定されている。固定スクロール121の中央部には、圧縮され、高圧となった冷媒ガスを吐出する吐出ポート124が形成されている。そして、圧縮され、高圧となった冷媒ガスは、固定スクロール121の上部に設けられている吐出空間105に排出されるようになっている。旋回スクロール116は、固定スクロール121に対して自転運動することなく公転旋回運動を行うようになっている。また、旋回スクロール116のラップ部122形成面とは反対側の面(以下、スラスト面と称する)の略中心部には、中空円筒形状の旋回スクロールボス部118が形成されている。この旋回スクロールボス部118には、後述するクランクシャフト110の上端に設けられた偏心ピン部111が嵌入(係合)されているのである。
フレーム125は、密閉容器102の内周面に固着され、中心部にクランクシャフト110を貫通させるため貫通孔が形成されている。また、フレーム125には、旋回スクロール116のスラスト面119側から軸方向下側に貫通する排油穴126が形成されており、スラスト面119を潤滑した冷凍機油130を油だめ131に戻すようになっている。図10では、排油穴126が1つだけ形成されている場合を例に示しているが、これに限定するものではない。たとえば、排油穴126を2つ以上形成してもよい。なお、フレーム125は、その外周面を焼き嵌めや溶接等によって密閉容器102の内周面に固定するとよい。
駆動部106は、クランクシャフト110に固定された回転子129と、密閉容器102に収容され、固着保持された固定子(集中巻ステータ)109と、回転軸であるクランクシャフト110とで構成されている。回転子129は、クランクシャフト110に固定され、固定子109への通電が開始することにより回転駆動し、クランクシャフト110を回転させるようになっている。また、固定子109の外周面は焼き嵌め等により密閉容器102に固着支持されている。すなわち、回転子129及び固定子109でモータ(電動機)を構成しているのである。なお、電動機については、以下で詳細に説明するものとする。
固定子109は、固定子鉄心(図示省略)に複数相の固定子巻線(図11参照)を装着して構成されている。クランクシャフト110は、回転子129の回転に伴って回転し、旋回スクロール116を旋回させるようになっている。このクランクシャフト110の上端部は、旋回スクロール116の旋回スクロールボス部118と回転自在に嵌合する偏心ピン部111が形成されている。また、クランクシャフト110の内部には、上端面まで連通している給油流路114が形成されている。この給油流路114は、油だめ131に貯留してある冷凍機油130の流路となるものである。油だめ131に溜まっている冷凍機油130は、クランクシャフト110の回転に伴い、冷凍機油130を吸い上げて給油流路114を流れて圧縮部105に給油されるようになっている。
旋回スクロール116と固定スクロール121との間には、旋回スクロール116の偏心旋回運動中における自転運動を阻止するためのオルダムリング127が配設されている。このオルダムリング127は、旋回スクロール116と固定スクロール121との間に配設され、旋回スクロール116の自転運動を阻止するとともに、公転旋回運動を可能とする機能を果たすようになっている。つまり、オルダムリング127は、旋回スクロール116の自転防止機構として機能している。
ここで、冷媒圧縮機100の動作について簡単に説明する。
モータを構成する回転子129は、固定子109が発生する回転磁界からの回転力を受けて回転する。それに伴って、回転子129に固定されたクランクシャフト110が回転駆動する。旋回スクロール116は、クランクシャフト110の偏心ピン部111に係合されており、旋回スクロール116の自転回転運動がオルダムリング127の自転防止機構によって公転旋回運動に変換される。このクランクシャフト110の回転駆動によって、密閉容器102内の冷媒ガスが固定スクロール121のラップ部117と旋回スクロール116のラップ部122とにより形成される圧縮室108内へ流れ、吸入過程が開始する。
圧縮室108内に冷媒ガスが吸入されると、偏心させられた旋回スクロール116の公転旋回運動で、圧縮室108の容積を減少させる圧縮過程へと移行する。つまり、圧縮部105では、旋回スクロール116が公転旋回運動すると、冷媒ガスが吸入口となる旋回スクロール116のラップ部122及び固定スクロール121のラップ部117の最外周開口部から取り込まれて、旋回スクロール116の回転とともに徐々に圧縮されながら中心部に向かうようになっている。なお、冷凍サイクルを循環してきた低圧状態の冷媒は、吸入側配管103から密閉容器102内に流入するようになっている。
そして、圧縮室108で圧縮された冷媒ガスは、吐出過程に移行する。つまり、冷媒ガスは、固定スクロール121の吐出ポート124を通過し、吐出空間105を経由してから冷媒圧縮機100の外部へと吐出されるのである。冷媒圧縮機100の吐出側配管104から吐出された冷媒は、高温高圧の状態となって、まず冷凍サイクルを構成する凝縮器に流入するようになっており、その後冷凍サイクルを構成する各機器を循環して、再度冷媒圧縮機100に吸入される。それから、固定子109への通電を停止すると冷媒圧縮機100は停止する。
図11は、冷媒圧縮機100のA−A断面の一例を示す平面図である。図11に基づいて、分割コアに巻線を集中巻する集中巻方式の固定子109の巻線を構成する導線を実施の形態1〜実施の形態3で説明した導線接合端子を用いて接合させる場合について説明する。この固定子109は、複数個の分割コア113と分割コアに集中巻された巻線120とで概略構成されている。この分割コア113は、外周部を構成する略円環状のコアバック123と、コアバック123の内周面側から半径方向に突出した複数のティース部115とで構成されており、各ティース部115の間にはスロット128が複数形成されている。
分割コア113は、略T字型形状をしており、各分割コア113が円環状に接続されている部分がコアバック123を構成している。そして、各分割コア113の内周部には、ティース部115が形成されており、隣り合うティース部115の間にスロット128が形成されている。そして、ティース部115に図示省略の絶縁物を介して集中巻方式の巻線120が施されるようになっている。このように構成された固定子109は、焼き嵌められることで密閉容器102の内壁面に固着支持されることになる。この固定子109は、たとえば3//Y結線された後、3相(UVW相)交流の電源(インバータを含む)に接続される。
分割コア113a、分割コア113d、及び、分割コア113gには、それぞれU相の巻線120aが巻かれている。分割コア113b、分割コア113e、及び、分割コア113hには、それぞれV相の巻線120bが巻かれている。分割コア113c、分割コア113f、及び分割コア113iには、それぞれW相の巻線120cが巻かれている。そして、巻線120a、巻線120b、及び、巻線120cを構成している導線の先端は、それぞれ導線接合端子を介してより線に接続され、より線の先端に設けられた接続端子を介して、U、V、W相の電源端子(図示省略)に接続されるようになっている。また、もう一方の導線先端は中性点として、U、V、Wの巻線が1本ずつ3本接続され、これが3箇所設けられる。
以上より、冷媒圧縮機100に搭載されている集中巻方式の固定子109においては、Φ1.0〜1.5mm程度の巻線(巻線120a、巻線120b、及び、巻線120c)が用いられることも多い。そこで、このような固定子109で構成されているモータに導線接合端子を適用すれば、細い巻線を使用したモータに比べて開口部と巻線間の隙間が相対的に小さくなるので、導線(巻線を構成している導線の先端)への導線接合端子の装着がより容易になり、かつ導線接合端子の保持が安定することになる。また、導線接合端子の素材の使用量を削減できるので、冷媒圧縮機100の小型化に寄与することにもなる。
実施の形態1に係る導線接合端子の全体構成を示す透視斜視図である。 導線接合端子に形成した開口部の開口形状を示す概略図である。 導線接合端子を導線に挿入した状態を示す概略斜視図である。 導線接合端子と導線とを接合するための前処理を説明するための説明図である。 導線接合端子と導線との接合方法を説明するための説明図である。 導線と接合部との間に設置したロウ材の流れ方を説明するための説明図である。 実施の形態2に係る導線接合端子を導線及び被覆より線に接合した状態を示す概略斜視図である。 導線接合端子の前処理段階における接合部の断面状態を示す縦断面図である。 実施の形態3に係る導線接合端子の全体構成を示す透視斜視図である。 実施の形態4に係る冷媒圧縮機の断面構成の一例を示す縦断面図である。 冷媒圧縮機のA−A断面の一例を示す平面図である。
符号の説明
1 導線接合端子、1a 導線接合端子、1b 導線接合端子、2 接合部、2b 接合部、3 架橋部、3b 架橋部、4 開口部、4b 開口部、5 支持突起、6 折り曲げ部、6b 折り曲げ部、7 導線、8 ロウ材、9 電極、11 被覆より線、12 ロウ玉、20 接合部、100 冷媒圧縮機、102 密閉容器、103 吸入側配管、104 吐出側配管、105 吐出空間、106 圧縮部、107 駆動部、108 圧縮室、109 固定子、110 クランクシャフト、111 偏心ピン部、113 分割コア、113a 分割コア、113b 分割コア、113c 分割コア、113d 分割コア、113e 分割コア、113f 分割コア、113g 分割コア、113h 分割コア、113i 分割コア、114 給油流路、115 ティース部、116 旋回スクロール、117 ラップ部、118 旋回スクロールボス部、119 スラスト面、120 巻線、120a 巻線、120b 巻線、120c 巻線、121 固定スクロール、122 ラップ部、123 コアバック、124 吐出ポート、125 フレーム、126 排油穴、127 オルダムリング、128 スロット、129 回転子、130 冷凍機油、131 油だめ。

Claims (9)

  1. 対向配置され、複数本の導線が間に設置される一対の接合部と、
    前記対向配置された接合部を繋ぐ架橋部と、
    前記架橋部に開口形成され、前記複数本の導線を保持する開口部と、を有している
    ことを特徴とする導線接合端子。
  2. 前記開口部の内周の一部から前記接合部側とは反対方向に突出させ、前記開口部に通された前記複数本の導線を支持する支持突起を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の導線接合端子。
  3. 対向配置され、複数本の導線が間に設置される一対の接合部と、
    前記対向配置された接合部を繋ぐ架橋部と、
    前記接合部の一方の前記架橋部を形成した辺と直角な辺を延伸させた面を折り曲げて形成され、前記複数本の導線を保持する開口部と、を有している
    ことを特徴とする導線接合端子。
  4. 前記接合部に設置された前記導線の延伸方向に沿うように前記接合部の両端を折り曲げた折り曲げ部を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の導線接合端子。
  5. 前記接合部の一方に設けた前記折り曲げ部の折り曲げ角度を略60°にしている
    ことを特徴とする請求項4に記載の導線接合端子。
  6. 前記複数本の導線と前記接合部の一方との間にロウ材が挿入可能になっている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の導線接合端子。
  7. 前記複数本の導線と前記接合部の一方との間に、前記導線とは別の導線が挿入可能になっている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の導線接合端子。
  8. 前記導線が絶縁皮膜つきのものであって、
    前記架橋部の電流が流れる方向に垂直な断面積の内、最も小さい面積をSAmin、前記接合部のうち前記絶縁皮膜に接する側の前記接合部の前記架橋部に向かう方向に垂直な断面の面積をSB 、構成素材の融点をTcm、前記絶縁皮膜の融点をTpmとしたとき、
    B >SAmin>SB Sqrt((Tpm−20)/(Tcm−20))を満たすように前記Saを決定する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の導線接合端子。
  9. 分割コアに巻線を集中巻する集中巻方式の固定子を搭載した冷媒圧縮機であって、
    前記請求項1〜8のいずれか一項に記載の導線接合端子を適用した
    ことを特徴とする冷媒圧縮機。
JP2008334502A 2008-12-26 2008-12-26 導線接合端子及びそれを適用した冷媒圧縮機 Expired - Fee Related JP5264472B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008334502A JP5264472B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 導線接合端子及びそれを適用した冷媒圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008334502A JP5264472B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 導線接合端子及びそれを適用した冷媒圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010157407A true JP2010157407A (ja) 2010-07-15
JP5264472B2 JP5264472B2 (ja) 2013-08-14

Family

ID=42575156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008334502A Expired - Fee Related JP5264472B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 導線接合端子及びそれを適用した冷媒圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5264472B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6380492A (ja) * 1986-09-24 1988-04-11 京セラエルコ株式会社 コネクタの結線方法
JPH0273066U (ja) * 1988-11-25 1990-06-04
JPH07503808A (ja) * 1992-02-14 1995-04-20 ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニー ワイヤーコネクタ
JP2006014385A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Aichi Elec Co 電動機の固定子

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6380492A (ja) * 1986-09-24 1988-04-11 京セラエルコ株式会社 コネクタの結線方法
JPH0273066U (ja) * 1988-11-25 1990-06-04
JPH07503808A (ja) * 1992-02-14 1995-04-20 ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニー ワイヤーコネクタ
JP2006014385A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Aichi Elec Co 電動機の固定子

Also Published As

Publication number Publication date
JP5264472B2 (ja) 2013-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5115306B2 (ja) 電動圧縮機
JP5720715B2 (ja) 回転電機
US20160079822A1 (en) Electric fluid pump
US20070007834A1 (en) Method of manufacturing stator unit, and motor using the stator
JP5264864B2 (ja) 電動機の固定子及びモールド固定子及び電動機及び空気調和機
US20170045268A1 (en) Electric motor, hermetic compressor, and refrigeration cycle apparatus
JP5637112B2 (ja) 電動圧縮機
JP2000164043A (ja) 接合用電線およびその接合方法
US11750053B2 (en) Stator, motor, compressor, and air conditioner
KR102418941B1 (ko) 전동 압축기
JP5264472B2 (ja) 導線接合端子及びそれを適用した冷媒圧縮機
JP5713975B2 (ja) 電動機の固定子、電動機、密閉型圧縮機および回転機械
EP2930829A1 (en) C-shaped or U-shaped half-coil, rotor winding with such a half-coil and its manufacturing method
JP2013219900A (ja) 通電カシメした端子をコネクタ又は端子台にはんだ付けしたモータ構造
CN108475955B (zh) 电动机、压缩机、制冷循环装置及电动机的制造方法
US11005325B2 (en) Rotating electric machine, stator of rotating electric machine, and compressor
JP2015033158A (ja) 圧縮機用モータ及び圧縮機
JP5558204B2 (ja) 電動機及びそれを搭載した圧縮機
JP2001275292A (ja) 3相電動機
JP2014195384A (ja) 圧縮機用電動機、圧縮機及び冷凍サイクル装置
US20230307851A1 (en) Terminal connection structure of enameled wire of compressor motor
JP6406373B2 (ja) 圧縮機用電動機、圧縮機、冷凍サイクル装置及び圧縮機用電動機の製造方法
JP5645605B2 (ja) 電動圧縮機及びその制御装置
WO2016181445A1 (ja) 圧縮機
JP2021168562A (ja) 電動圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5264472

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees