JP2010157150A - 紙幣自動取引装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】紙幣入出金口5は、内部に、紙幣を支える壁部材として、プールガイド14と、紙幣12をプールガイド14側へ押圧する第1のビルプレス15及び第2のビルプレス16とを備えており、紙幣室11は、プールガイド14と第2のビルプレス16との間に形成され、かつ、第1のビルプレス15は、出金時に、プールガイド14と第2のビルプレス16との間を移動することによって、紙幣室11内に集積される出金紙幣12bを、プールガイド14側と第2のビルプレス16側との複数の紙幣群に分割するための仕切り部材として機能する。
【選択図】図1
Description
分離搬送路21は、入金時に、入金紙幣12aを紙幣室11から図示せぬ鑑別部及び紙幣収納庫に搬送したり、出金時に、顧客が取り忘れた出金紙幣12bを紙幣室11から図示せぬ取り忘れ紙幣収納庫に搬送するための搬送路である。分離搬送路21は、その周囲に、ピッカローラ17、フィードローラ18、及び、ゲートローラ19が設けられている。ピッカローラ17とフィードローラ18とゲートローラ19は、入金紙幣12aを分離するための分離機構を構成している。
一方、放出搬送路20は、出金時に、出金紙幣12bを図示せぬ紙幣収納庫から紙幣室11に搬送したり、入金時に、顧客が投入した入金紙幣12aの中から図示せぬ鑑別部によって検知されたリジェクト紙幣(すなわち、顧客に返却すべき異常紙幣)12cを、鑑別部から紙幣室11に搬送するための搬送路である。
また、このプールガイド14と第1のビルプレス15の移動と同時に、ATM1は、第2のビルプレス16を、放出搬送路20側方向(図6に示す矢印B方向)に、リジェクト紙幣12cを集積するための集積用ポジション(図7参照)まで移動させる。
また、顧客は、例えば、一万円札と千円札というように、出金紙幣12bを金種毎に区分して管理したい場合がある。このような場合に、顧客は、出金紙幣12bの金種の境目を一目で見分けることができないため、顧客自身で出金紙幣12bの金種の境目を見つけて区分する作業を行う必要があった。この作業は、手間がかかるものであり、特に、ドル紙幣のように、紙幣サイズがどの金種も同じ場合に、一層手間がかかっていた。
そのため、ATM1は、出金後に、このような作業を行う顧客がいると、装置の利用率が低下していた。
したがって、ATM1aは、構成が従来装置の機構と同様になっているが、出金時の動作が従来装置の動作と異なる。
この後、制御部50は、一つ目の群の出金紙幣12b(以下、「第1群の出金紙幣12A」と称する)をプールガイド14と第1のビルプレス15との間に立位状態で集積させる。
この後、制御部50は、二つ目の群の出金紙幣12b(以下、「第2群の出金紙幣12B」と称する)を第1のビルプレス15と第2のビルプレス16との間に立位状態で集積させる。
また、第1のビルプレス15は、後記するように、紙幣室11から退避するための退避用ポジション(図4(c)参照)が予め設定されており、シャッタ13の開放時に、退避用ポジションに移動する構成にするとよい。なお、この場合、底板5bは、第1のビルプレス15が退避用ポジションに移動できるように、一部分が開放される構成とする。
S4の判断で、所定時間内に分割金額が入力されていない場合(“No”の場合)に、処理はS3に戻る。この場合、分割金額が入力されるまで、制御部50は、S3〜S4の処理を繰り返す。
一方、S4の判断で、分割金額が入力された場合(“Yes”の場合)に、制御部50は、第1群の出金紙幣12Aの受入準備として、まず、プールガイド14と第1のビルプレス15と第2のビルプレス16のそれぞれを分割時の第1群の集積用ポジション(図4(a)参照)に移動させる(S5)。
本実施形態では、図4(a)に示すように、制御部50は、第1群の第1金種紙幣12Aaとして、一万円券収納庫から45枚の一万円札を繰り出させるとともに、第1群の第2金種紙幣12Abとして、千円券収納庫から3枚の千円札を繰り出させ、紙幣室11内に搬送させて、それぞれを、第1群の出金紙幣12Aとして、プールガイド14と第1のビルプレス15との間に集積させる。
なお、紙幣収納庫から繰り出された紙幣12は、図示せぬ鑑別部を通過する際に、鑑別部によって鑑別される。このとき、「出金不能」と判断された紙幣12は、図示せぬ出金リジェクト庫に取り込まれる。そのため、「出金可能」と判断された紙幣12のみが、出金紙幣12bとして、紙幣室11に搬送される。
一方、S7の判断で、第1群の出金紙幣12Aの集積が完了した場合(“Yes”の場合)に、制御部50は、第2群の出金紙幣12Bの受入準備として、まず、プールガイド14と第1のビルプレス15のそれぞれを、図4(b)に示す矢印A方向に、分割時の第2群の集積用ポジション(図4(b)参照)まで移動させる(S8)。なお、このとき、プールガイド14と第1のビルプレス15は、第1群の出金紙幣12Aを挟持したままの状態で移動させられる。また、このときの移動量は、第1群として集積させている出金紙幣12Aの枚数(又は厚さ)に応じて、変化させるものとする。
本実施形態では、図4(b)及び図4(c)に示すように、制御部50は、第2群の第1金種紙幣12Baとして、一万円券収納庫から32枚の一万円札を繰り出させるとともに、第2群の第2金種紙幣12Bbとして、千円券収納庫から5枚の千円札を繰り出させ、紙幣室11内に搬送させて、それぞれを、第2群の出金紙幣12Bとして、第1のビルプレス15と第2のビルプレス16との間に集積させる。
一方、S10の判断で、第2群の出金紙幣12Bの集積が完了した場合(“Yes”の場合)に、制御部50は、図4(c)に示すように、プールガイド14と第1のビルプレス15と第2のビルプレス16とで第1群の出金紙幣12Aa,12Abと第2群の出金紙幣12Ba,12Bbとを挟持したままの状態で、プールガイド14と第1のビルプレス15と第2のビルプレス16とを紙幣受渡し用ポジションに移動させる(S11)。
このとき、制御部50は、図示せぬ手挿入検知センサによって、顧客による紙幣取り出し動作を検知する。なお、顧客は、出金紙幣12bが分割されているため、第1群の出金紙幣12Aa,12Abと第2群の出金紙幣12Ba,12Bbとを一度に取り出せないことがある。そこで、制御部50は、図示せぬ紙幣検知センサによっても、出金紙幣12bの取り出し状況を監視する。すなわち、制御部50は、紙幣検知センサから出力される信号に基づいて、出金紙幣12bが検知されているか否か(すなわち、出金紙幣12bが紙幣室11内にあるか否か)を判断する(S14)。
これにより、顧客は、第1群と第2群とに分割された出金紙幣12bを、容易に分けて管理できる。なお、顧客は、異なる金種の出金紙幣12bを出金した場合に、金種の境目を、出金紙幣12bを仕切る目安にすることができる。例えば、本実施形態のように、一万円札と千円札とがあれば、一万円札と千円札との境目を、出金紙幣12bの仕切る目安として、出金紙幣12を束ねることもできる。
一方、S16の判断で、タイムアウトである場合(“Yes”の場合)に、制御部50は、顧客が出金紙幣12bを取り忘れたものとして(すなわち、第1群の出金紙幣12Aa,12Ab及び第2群の出金紙幣12Ba,12Bbの一部又はすべてを取り忘れたものとして)、シャッタ13を閉じさせる(S17)。これにより、ATM1aは、悪意のある第三者による取り忘れられた出金紙幣12bの搾取等を防止する。なお、制御部50は、図示せぬ接近検知センサによって、顧客がATM1aから離れたことを検知した場合も、同様に、シャッタ13を閉じさせる。
第1のビルプレス15の退避が終了したら、制御部50は、プールガイド14と第2のビルプレス16とで第1群の出金紙幣12Aa,12Abと第2群の出金紙幣12Ba,12Bbとを挟持したままの状態で、プールガイド14と第2のビルプレス16とを分離用ポジション(図7参照)に移動させる。そして、制御部50は、プールガイド14と第2のビルプレス16によって挟持されている第1群の出金紙幣12Aa,12Abと第2群の出金紙幣12Ba,12Bbとを、ピッカローラ17(図1参照)に押し付けさせて分離搬送路21(図1参照)に繰り出させ、図示せぬ取り忘れ紙幣収納庫に収納させる。これにより、ATM1aは、取り忘れられた第1群の出金紙幣12Aa,12Abと第2群の出金紙幣12Ba,12Bbとを一括して(併せて)、内部への取り込みと収納を行う(S19)。
なお、一つ目の紙幣群に対して定める設定値は、出金の金額又は紙幣枚数に応じて、変動するようにしてもよい。例えば、顧客が50万円以上100万円未満の出金を行う場合に、ATM1aは、一つ目の紙幣群を50万円の束とし、二つ目の紙幣群を残りの金額の束として集積するようにしてもよい。
2 カード挿入排出口
3 通帳挿入排出口
4 操作表示部
5 紙幣入出金口
5a 側板
5b 底板
6 硬貨入出金口
7 接客部
11 紙幣室
12(12a,12b,12c) 紙幣(入金紙幣,出金紙幣,リジェクト紙幣)
13 シャッタ
14 プールガイド
15 第1のビルプレス
16 第2のビルプレス
17 ピッカローラ
18 フィードローラ
19 ゲートローラ
20 放出搬送路
21 分離搬送路
Claims (6)
- 出金時に、出金紙幣を紙幣室に集積して、紙幣入出金口から放出する紙幣自動取引装置において、
前記紙幣入出金口は、内部に、前記紙幣を支える壁部材として、プールガイドと、前記紙幣を当該プールガイド側へ押圧する第1のビルプレス及び第2のビルプレスとを備えており、
前記紙幣室は、前記プールガイドと前記第2のビルプレスとの間に形成され、かつ、
前記第1のビルプレスは、出金時に、前記プールガイドと前記第2のビルプレスとの間を移動することによって、前記紙幣室内に集積される前記出金紙幣を、前記プールガイド側と前記第2のビルプレス側との複数の紙幣群に分割するための仕切り部材として機能する
ことを特徴とする紙幣自動取引装置。 - 請求項1に記載の紙幣自動取引装置において、
前記紙幣入出金口は、駆動源によって駆動されて開閉するシャッタによって構成されているとともに、内部に、四方の側面を形成する側板と底面を形成する底板とによって構成された箱体が設けられており、かつ、当該箱体の内部に、前記壁部材としての前記プールガイドと前記第1のビルプレスと前記第2のビルプレスとが配置されている
ことを特徴とする紙幣自動取引装置。 - 請求項2に記載の紙幣自動取引装置において、
前記箱体は、前記紙幣を装置内部に取り込む分離機構を備えており、前記出金紙幣の取り忘れが発生した場合に、当該分離機構によって、分割された状態の前記出金紙幣を一括して装置内部に取り込む
ことを特徴とする紙幣自動取引装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の紙幣自動取引装置において、
前記第1のビルプレスは、顧客からの要求に応じて、前記出金紙幣を、顧客から指定された金額単位、紙幣枚数、又は金種で、分割する
ことを特徴とする紙幣自動取引装置。 - 請求項2に記載の紙幣自動取引装置において、
前記第1のビルプレスは、前記プールガイドと前記第2のビルプレスとの間に形成された前記紙幣室から退避するための退避用ポジションが予め設定されており、前記シャッタの開放時に、当該退避用ポジションに移動する
ことを特徴とする紙幣自動取引装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の紙幣自動取引装置において、
さらに、前記出金紙幣が分割集積されていることを顧客に報知する報知手段を有する
ことを特徴とする紙幣自動取引装置。
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