JP2010151935A - 撮像レンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】回折光学面を用いることにより、色収差を良好に補正し、1群1枚の最小構成のレンズ系であって、広帯域光でかつ、広画角の物体を撮影するために最適な撮像レンズを提供する。
【解決手段】1枚構成のプラスチック製レンズL1の物体側に凹面R2、像点側に凸面R4を形成する。凹面R2と凸面R4のそれぞれを非球面とすると共に、凸面R4上に色分散機能を発揮する回折光学面R5を形成し、以下の条件式(1)(2)を満足する。条件式(1)0.45<L/R<0.95、条件式(2)−0.065<L’(1−n)/R’<0.035nL:主光線と光軸が交差する位置を絞り位置としたときの凸面頂点から見た見かけ上の絞りまでの距離、L’:主光線と光軸が交差する位置を絞り位置としたときの凹面頂点から見た見かけ上の絞りまでの距離、R:凸面の曲率半径、R’:凹面の曲率半径、n:レンズ材質の屈折率。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話等に搭載される小型の撮像レンズ、特に、白色光等の広帯域光で且つ広画角の物体を撮影するための撮像レンズに関する。
近年、撮像レンズは写真フィルムからCCDやCMOSなどの撮像素子への移行に伴い、小型化が急速に進み、携帯電話等への搭載が可能となり、大量消費による低価格化の要求が強まる一方、極端な薄型化や電子式受光素子独特の制約等の技術的な課題を満足しなくてはならない。
すなわち、近年では、携帯電話等に搭載される撮影レンズは、コンパクトでありながら、解像力や画像の品位の面で、さらに高解像の高い性能を要求され、こうような要望を満足するために、携帯電話等に搭載される小型の撮像レンズは、特許文献1〜3で示すように、2〜4枚構成のガラス又はプラスチック製レンズが主流となっている。
特開2007−298719号公報 特開2005−326682号公報 特開2005−284153号公報
前記特許文献1〜3に示す撮影レンズは、複数枚のレンズを組み合わせて、レンズの球面収差や像面湾曲を補正するものであるが、レンズの枚数が増える程、コストが嵩むとともに、コンパクト化を阻害する要因ともなり、さらには、生産性も低下することになる。一方、携帯電話等の普及が急速に進むにつれ、画質に関しては多少の妥協を行っても生産性に優れ、小型で低価格な撮像レンズの要望が強まってきており、コスト面では、レンズ枚数を減らしたほうがよりコスト面で有利であるから、この種の携帯電話等に搭載される撮像レンズにおいて、1枚構成の撮像レンズを採用すれば、よりコンパクト化が可能であるとともに、コスト面でも極めて有利となる。しかし、1枚構成の撮像レンズでは、色収差補正、像面湾曲補正や電子式受光素子のための入射光線角度の最適化に対しての自由度が殆ど無いのが実情であり、光学的性能を確保できない、といった課題を有していた。
本発明は上述した問題点に鑑みてなされたものであり、1枚の最小構成でありながら、色収差を補正すると共に、像面湾曲を許容できる範囲まで補正でき、かつ、受光素子への最適な入射角を得ることで、実用的な撮像レンズを提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の撮像レンズは、物体側から順に、レンズに入る光量を調整する制御部材と、1枚のプラスチック製レンズとを配置し、このレンズの物体側に凹面を、像点側に凸面をそれぞれ形成し、この各々の面を非球面で構成すると共に、前記凸面が色分散機能を発揮する回折光学面であることを特徴とする。
請求項2に記載の撮像レンズは、基準点から物体方向を負、像面方向を正とする座標系において、各光学要素が以下の条件式を満足するように構成されてなることを特徴とする。
(1)0.45<L/R<0.95
(2)−0.065<L’(1−n)/R’<0.035n
ただし、
L :主光線と光軸が交差する位置を絞り位置としたときの、凸面頂点から見た見かけ上の絞りまでの距離
L’: 主光線と光軸が交差する位置を絞り位置としたときの、凹面頂点から見た見かけ上の絞りまでの距離
R :凸面の曲率半径
R’:凹面の曲率半径
n :レンズ材質の屈折率
本発明の撮像レンズは、最小構成枚数でレンズ系を構成することで、コンパクト化が可能であるとともに、製造が容易でコストを削減できる。さらに、像面湾曲補正を目的として負のパワーをもった凹面を配置することによりペッツバール和を小さくし、絞りから像面方向に適宜離れた位置に正のパワーをもった凸面を配置することにより、レンズからの射出主光線角度を最適化することが可能になる。さらに、色分散機能を有する回折光学面を最適に配置することで、色収差を補正すると共に、像面湾曲を許容できる範囲まで効果的に補正できる。
また、絞りと凸面との距離には一定の最適値が存在し、この最適値は条件式(1)により定義される。見かけ上の絞り位置と凸面との距離Lと凸面の曲率半径Rの比率L/Rが0.45より小さくなると、軸上色収差と倍率の色収差を同時に補正することが困難になる。逆にL/Rが0.95より大きくなった場合、回折光学面による色収差補正に関しては余裕があるが、ディストーションが増加すると共に、光学系全体が長大となるのでコンパクト化の要求に逆行することになる。なお、回折光学面は回折効率の低下による2次および3次回折によるコントラスト低下が発生するが、光路差関数の最適化により設計基準波長以外の回折効率を最小にし、撮像素子以降の電気的な処理により、コントラスト改善を図ることが可能である。
また、絞りと凹面との距離には一定の最適値が存在し、この最適値は条件式(2)により定義される。条件式(2)は凹面と絞りの位置関係を表すものであり、コマ収差を良好に保ち、かつ全系の長さを小さくするための量である。条件式(2)は見かけ上の絞りまでの距離を屈折率で正規化し、凹面の屈折力で除したものであり、L’(1−n)/R’の値が0.035nより大きくなると、凹面に入射する軸外光線の入射角が大きくなるためコマ収差が増大する。また、同値が−0.065より負の方向に大きな値になると、収差補正上はより良好となるが、主光線射出角がより小さくなり、最適値から外れてくると共に、全系が長大となり、コンパクト化の要求に逆行することになる。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。先ず本発明の代表例として実施例1を詳細に説明する。以下の各実施例においては重複する説明を省略する。
図1及び図2は本発明の実施例1を示し、図1は撮像レンズの構成図、図2は収差図を示している。図1に示す通り、本実施例の基本構成は、物体側にレンズに入る光量を調整する制御部材として鏡枠R1を配置し、その背後に1枚構成の撮像レンズL1を配置する。撮像レンズL1は物体側に凹面R2と像点側に凸面R4をそれぞれ形成している。この凹面R2、凸面R4はそれぞれ非球面で構成され、かつ凸面R4が色分散機能を有する回折光学面R5で形成されている。また、撮像レンズL1は非球面形成を容易にするために材質にシクロオレフィン系のプラスチックを使用している。
また、本実施例においては、撮像レンズL1の凸面R4と結像面Sとの間に平行平面R6、R7で構成されるカバーガラスが配されている。また、図1においてd1、d2・・・d5は面間隔を、Xは光軸をそれぞれ表すと共に、主光線と光軸が交わる位置を見かけ上の絞り位置とし、これを仮想面R3と定義する。
前記撮像レンズL1の凹面R2、凸面R4を構成する非球面の非球面形状式を数1で示し、数2は光路差関数で、非球面の上に回折光学面R5として形成されている。
Figure 2010151935
Figure 2010151935
また、実施例1の撮像レンズL1は以下の数3の条件式(1)及び(2)を満足するような構成になっている。
Figure 2010151935
また、表1に、本実施例1の各レンズの曲率半径R(mm)、各面の光軸上の面間隔d(mm)、レンズ材質のd線における屈折率Nおよびアッベ数νを示す。また、表の下段に本実施例1の全系の焦点距離f、Fナンバー、半画角ω、ならびに条件式(1)および(2)に対応する値を示す。なお、表1及び以下の表において、各記号に対応する番号は物体側から順次増加するようになっている。
Figure 2010151935
表2に本実施例1における非球面係数と回折光学面における光路差関数の各定数の値を示す。
Figure 2010151935
以上のように、本実施例においては、物体側に光量を調整する制御部材として鏡枠R1を配置し、その背後に1枚の撮像レンズL1を配した基本的構成を備えることにより、コンパクト化と製造コストの削減を図るものであるが、一般的に1枚構成のレンズL1で収差を最小にする場合、物体側に凸面を向けた平凸レンズに近い形状とし、絞りをレンズ内部に配置することが望ましいことはよく知られている。しかし、この構成では像面湾曲を小さくするには、レンズを構成するレンズの材質の屈折率を高くするしか方法は無く、画角が広くなると、撮像素子への光線入射角度の自由度がなく、シェーディングの問題が解決できない。
これらの問題を解決するために、像面湾曲補正を目的とした負のパワーをもった面を配置することにより、ペッツバール和を小さくし、絞りから像面方向に適宜離れた位置に正のパワーをもった面を配置することにより、レンズからの射出主光線角度を最適化することが可能になる。
しかし、主光線が屈折面に大きな入射角度をもって入射したり、大きな射出角度をもって射出したりすることは倍率の色収差を悪化させることになり、軸上色収差と共に、結像性能に悪影響を及ぼすことになる。そこで、本実施例は軸上色収差と合わせて、この問題を正のパワーをもつ凸面R4に、色分散機能を有する回折光学面R5を形成することで解決を図ったものである。
回折光学面R5は、光路差関数で定義される光路差を発生させるレリーフにより、構成されるものであり、通常ガラスの分散がd線のアッベ数で25から80であるのに対して同約−3.5と逆符号でおおよそ一桁大きな分散を示す性質がある。また、ガラス等の一般の光学材料で色収差を補正する場合、少なくとも2枚の分散の異なる材料でレンズを構成する必要があるが、回折光学面をレンズに1面配置するだけで、前述の大きな色分散機能を発揮し、効果的に色収差補正を実現することが可能である。
一方、回折光学面R5は設計基準波長に対しては回折効率が極めて高いが、設計基準波長を外れたり、光線入射角が大きくなると、回折効率が低下したりする欠点があるので、これらの欠点の影響が出来る限り小さくなるような設計が要求される。
回折光学面R5を用いない一般的なガラス等で構成されるレンズ系は色収差を補正する場合は、色収差補正に用いる要素が一枚の場合は絞りに比較的近い位置に配するのが一般的である。回折光学面R5も同様に絞りに近い位置に配することで軸上、軸外共に色収差補正が可能である。しかし、実施例1のように画角が大きくなると、光線入射角が大きくなるため、回折効率の急激な低下を招き、周辺部のコントラストを大きく低下させることになる。
そこで、本実施例では大きな画角に対応するために、仮想面R3(見かけ上の絞り)から最も離れた凸面R4に回折光学面R5を配することで、この問題の解決を図っている。物体側にレンズL1に入る光量を調整する鏡枠R1を配し、その直後に凹面R2を配することにより、主光線と光軸が交差する仮想面R3(見かけ上の絞り)としたときの、仮想面R3(見かけ上の絞り)の位置から凸面R4までの距離を最適に設定すれば、凸面R4への主光線入射角が一定の大きさに抑えられ、軸外光線についても光線入射角の変化による回折効率の低下を最小限に抑えることができる。
また、凹面R2と凸面R4の距離を大きくすることで相対的に各面R2,R4のパワーを強くすることが可能であり、結果としてペッツバール和が小さくなることで、像面湾曲が良好に補正することが可能である。しかし、凹面R2と凸面R4の距離が大きくなると、凸面R4の主光線通位置が光軸からより離れた位置になり、ディストーションが増加したり、電子受光素子への光線入射角度が小さくなりすぎることになるため限界がある。さらに、回折光学面R5により軸上光線に対して色収差補正を行ったときに、軸外光線に対しては非対称のレリーフが構成されるため、倍率の色収差と共に、波長別のコマ収差の発生量が偏り、良好な収差補正が出来なくなる結果となる。
以上の性質から回折光学面R5を凸面R4に配することが必須となるが、仮想面R3(見かけ上の絞り)と凸面R4との距離には一定の最適値が存在することになる。この最適値は数3の条件式(1)により定義される。仮想面R3(見かけ上の絞り)と凸面R4との距離Lと凸面R4の曲率半径Rの比率L/Rが0.45より小さくなると、軸上色収差と倍率の色収差を同時に補正することが困難になる。逆にL/Rが0.95より大きくなった場合、回折光学面R5による色収差補正に関しては余裕があるが、ディストーションが増加すると共に、光学系全体が大きくなるのでコンパクト化の要求に逆行することになる。なお、回折光学面R5は、回折効率の低下による2次および3次回折によるコントラスト低下が発生するが、光路差関数の最適化により、設計基準波長以外の回折効率を最小にし、撮像素子以降の電気的な処理により、コントラスト改善を図ることが可能である。
数3の条件式(2)は凹面R2と仮想面R3(見かけ上の絞り)の位置関係を表すものであり、コマ収差を良好に保ち、かつ全系の長さを小さくするための量である。条件式(2)は仮想面R3(見かけ上の絞り)までの距離を屈折率で正規化し、凹面R2の屈折力で除したものである。L’(1−n)/R’の値が0.035nより大きくなると、凹面に入射する軸外光線の入射角が大きくなるため、コマ収差が増大する。また、同値が−0.065より負の方向に大きな値になると、収差補正上はより良好となるが、主光線射出角がより小さくなり、最適値から外れてくると共に、全系が長大となり、コンパクト化の要求に逆行することになる。
実施例1では凸面R4から仮想面R3(見かけ上の絞り)までの距離Lはd3に等しく、凹面R2から見かけ上の絞りまでの距離L’はd2に等しく、凸面R4の曲率半径R、凹面R2の曲率半径R’レンズ材質の屈折率nは条件式(1)および条件式(2)に規定される範囲にある。これにより、1枚という最小構成枚数で色収差およびその他の収差を実用的なレベルまで補正することが可能で、生産効率の高い、低コストのレンズを提供できる。特に、小型化、低価格化の要求が強い携帯電話搭載用の撮像レンズの分野では効果が大きい。
図3は実施例2の収差図を示しており、実施例2に係わる撮像レンズの構成は実施例1と略同様のレンズ構成となっており、重複する部分の詳細な説明を省略するが、レンズの中心厚が大きいにも関わらず、凸面と見かけ上の絞りまでの距離は短くなっている。
表3に、本実施例2の各レンズの曲率半径R(mm)、各面の光軸上の面間隔d(mm)、レンズ材質のd線における屈折率Nおよびアッベ数νを示す。また、表の下段に本実施例2の全系の焦点距離f、Fナンバー、半画各ω、ならびに条件式(1)および(2)に対応する値を示す。
Figure 2010151935
表4に本実施例2における非球面係数と回折光学面における光路差関数の各定数の値を示す。
Figure 2010151935
図4は実施例3の収差図を示しており、本実施例3に係わる撮像レンズは実施例1と略同様のレンズ構成となっているが、分散の大きなポリカーボネート系樹脂がレンズ材料に使われているにも関わらず、軸上色収差および倍率の色収差が良好に補正されている。
表5に、本実施例3の各レンズの曲率半径R(mm)、各面の光軸上の面間隔d(mm)、レンズ材質のd線における屈折率Nおよびアッベ数νを示す。また、表の下段に本実施例3の全系の焦点距離f、Fナンバー、半画各ω、ならびに条件式(1)および(2)に対応する値を示す。
Figure 2010151935
表6に本実施例3における非球面係数と回折光学面における光路差関数の各定数の値を示す。
Figure 2010151935
図5及び図6は本発明の実施例4を示し、図5は撮像レンズの構成図、図6は収差図を示している。図5に示す本実施例4に関わる撮像レンズは実施例1と略同様のレンズ構成となっているが、撮影レンズL1の物体側に絞りR1’を備えると共に、仮想面(見かけ上の絞り位置)R3’が撮影レンズL1より物体側にあり撮影レンズL1の外に配置され、その仮想面(見かけ上の絞り位置)R3’は凹面R2により虚像となり、凸面R4の頂点からみたときに凹面R2より物体側0.1103mmの位置に形成されている。
表7に、本実施例4の各レンズの曲率半径R(mm)、各面の光軸上の面間隔d(mm)、レンズ材質のd線における屈折率Nおよびアッベ数νを示す。また、表の下段に本実施例4の全系の焦点距離f、Fナンバー、半画各ω、ならびに条件式(1)および(2)に対応する値を示す。
Figure 2010151935
表8に本実施例4における非球面係数と回折光学面における光路差関数の各定数の値を示す。
Figure 2010151935
なお、前記実施例1〜4の効果を数値的に明らかにするために、回折光学面の無い一般的な1枚構成のプラスチック非球面レンズについて、図7の撮像レンズの構成図、図8の収差図及び以下の表9、表10を参照して説明する。すなわち、図7の撮像レンズは、前記実施例4と類似の構成であるが、凸面R4は、回折光学面ではなく、数1に説明する一般的な非球面である。
表9は、各レンズの曲率半径R(mm)、各面の光軸上の面間隔d(mm)、レンズ材質のd線における屈折率Nおよびアッベ数νを示す。また、表の下段に全系の焦点距離f、Fナンバー、半画各ω、ならびに条件式(1)および(2)に対応する値を示す。
Figure 2010151935
Figure 2010151935
図8、図10に示すように、球面収差、像面湾曲、ディストーションは本発明に関わる実施例とほぼ同等レベルに補正されているが、軸上色収差、倍率の色収差共に本発明に関わる実施例1〜4に及ばないことが解る。
以上のように、本発明の撮像レンズによれば、回折光学面R5を最適な位置に配すことにより、1枚という最小構成枚数で、色収差およびその他の収差を実用的なレベルまで補正することが可能で、生産効率の高い、低コストのレンズを提供できる。特に、小型化、低価格化の要求が強い携帯電話搭載用の撮像レンズの分野では効果が大きい。
実施例1に関わる撮像レンズの構成図である。 実施例1に関わる撮像レンズの収差図である。 実施例2に関わる撮像レンズの収差図である。 実施例3に関わる撮像レンズの収差図である。 実施例4に関わる撮像レンズの構成図である。 実施例4に関わる撮像レンズの収差図である。 回折光学面の無い1枚構成の撮像レンズの構成図である。 回折光学面の無い1枚構成の撮像レンズの収差図である。 回折光学面の無い1枚構成の撮像レンズの構成図である。 回折光学面の無い1枚構成の撮像レンズの収差図である。
符号の説明
L1 撮影レンズ
R1 鏡枠(制御部材)
R2 凹面
R3,R3’ 仮想面
R4 凸面
R5 回折光学面
X 光軸
S 結像面

Claims (2)

  1. 物体側から順にレンズに入る光量を調整する制御部材と、1枚のプラスチック製レンズとを配置し、このレンズの物体側に凹面を、像点側に凸面をそれぞれ形成し、この各々の面を非球面で構成するとともに、前記凸面が色分散機能を発揮する回折光学面であることを特徴とする撮像レンズ。
  2. 基準点から物体方向を負、像面方向を正とする座標系において、各光学要素が以下の条件式を満足するように構成されてなることを特徴とする請求項1記載の撮像レンズ。
    (1)0.45<L/R<0.95
    (2)−0.065<L’(1−n)/R’<0.035n
    ただし、
    L :主光線と光軸が交差する位置を絞り位置としたときの、凸面頂点から見た見かけ上の絞りまでの距離
    L’: 主光線と光軸が交差する位置を絞り位置としたときの、凹面頂点から見た見かけ上の絞りまでの距離
    R :凸面の曲率半径
    R’:凹面の曲率半径
    n :レンズ材質の屈折率
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