JP4579796B2 - 撮像レンズ及びこれを備えた撮像モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像素子等、例えばCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)型イメージセンサ、C−MOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサの光学系に適した4枚構成の撮像レンズ及びこれを備えた撮像モジュールに関する。
近年、撮像素子として、C−MOSセンサ及びCCD等の固体撮像素子を使用した各種撮像装置が広く普及しており、CCD製造技術の発展によって、1画素の大きさが小さくなるとともに画素数が300万から500万のオーダに達する高密度なCCDが利用されるようになっている。これに従い、CCDカメラ用の撮像レンズには、高解像度で高性能なものが要望されている。
また、これらC−MOSセンサやCCDを用いた撮像装置においては、高性能化、小型化により携帯電話やパーソナルコンピュータ等にも搭載されるようになってきている。そして、これら携帯電話やパーソナルコンピュータの小型化或いは機能の増加による高密度化に伴い、これらの撮像装置の小型化を図るために当該撮像装置に搭載される撮像レンズへのさらなる小型化への要求が高まっている。
これらの要求に応える可能性がある撮像レンズとしては、従来、レンズ枚数を1枚〜2枚で構成したものがある。しかしながら、屈折面数が足りないため、軸上色収差と像面湾曲が両立せず高い性能は望めない。また、非球面形状をとることで、この問題を回避しようとすると、偏心感度が大きくなり製造上困難である。
そのため、高性能を満たすには3枚以上のレンズで構成することが望ましい。ところが、3枚で構成しても性能的な限界がある。例えば300万画素程度の高画素CCDカメラに使用すると、非球面を多用しても性能が不十分になってしまうことがある。
そこで、トリプレットの構成にさらに1枚増やして、4枚で構成することが考えられる。4枚で構成したレンズタイプとして、正、正、負、正とレンズが配置されたタイプが知られている。このような要望に対応するものとしては、例えば、特許文献1に記載された撮像レンズが知られている。このレンズは4群4枚構成で絞りが第2及び第3レンズの間に設けられた撮像レンズである。
特開2004−302057号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている撮像レンズは、諸収差、特に球面収差及び非点収差は補正されているが、Fナンバー(F値)が暗く、且つ全長が大きく小型化も達成できていなかった。また、このような撮像レンズを備えた撮像モジュールにおいても、高性能化が実現できず、小型化が困難になるという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、小型サイズでありながらも、4枚レンズ構成により、諸収差を良好に補正した撮像レンズ及びこれを備えた撮像モジュールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る撮像レンズは、
物体側から順に、絞り、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有する第1レンズと、物体側に凹面を向けた正の屈折力を有する第2レンズと、物体側に凹面を向けた負の屈折力を有する第3レンズと、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有する第4レンズが配置されてなる4枚構成の撮像レンズであって、
前記絞りから撮像面までの光軸上の距離をTL、前記第1レンズの焦点距離をf1、前記第2レンズの焦点距離をf2、前記第3レンズの焦点距離をf3、前記第4レンズの焦点距離をf4、前記第2レンズと前記第3レンズの光軸上の距離をD4、前記第3レンズと前記第4レンズの光軸上の距離をD6、前記第1レンズのアッベ数をν1、前記第2レンズのアッベ数をν2、撮像レンズの焦点距離をfとしたときに、下記の条件式(1)乃至(8)を満たすことを特徴とする。
1.8 < f1/f < 2.5 ・・・・・(1)
0.2 < f2/f < 0.4 ・・・・・(2)
0.1 < |f3|/f < 0.5 ・・・・・(3)
0.3 < f4/f < 2 ・・・・・(4)
f/TL < 0.7 ・・・・・(5)
0 < D4/f < 0.1 ・・・・・(6)
0 < D6/f < 0.1 ・・・・・(7)
0 ≦ ν1−ν2 ・・・・・(8)
また、前記第2レンズ、第3レンズ及び第4レンズのいずれもが、少なくとも一方の面に非球面を有しているようにしてもよい。
また、前記第1レンズがガラス材料またはプラスチック材料、前記第2レンズ、前記第3レンズ及び前記第4レンズがいずれもプラスチック材料から構成されているようにしてもよい。
また、下記条件式(9)を満足するようにしてもよい。
0度≦αi<30度・・・・・・・・・(9)
但し、αiは最大像高における主光線の像面への入射角度である。
また、本発明の第2の観点に係る撮像モジュールは、前記撮像レンズを備えたことを特徴とする。
また、前記絞りの物体側に、前記撮像レンズに入射する光量を制御可能なセクタが配置されるようにしてもよい。
本発明によれば、小型サイズでありながらも、4枚レンズ構成により、テレセントリック特性が良好で、諸収差を良好に補正した撮像レンズ及びこれを備えた撮像モジュールを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る撮像レンズおよびこの撮像レンズを備えた撮像モジュールについて、以下図面を参照して説明する。なお、本発明の実施の形態に係る撮像モジュール1の構成例を示した図1〜図3において、Ri(i=1〜10)は、物体側より順に第i番目のレンズ等の光軸X上の曲率半径を表し、Di(i=1〜10)は、物体側より順に第i番目の光軸X上のレンズ等の肉厚またはレンズ等の間の距離を表している。
撮像モジュール1は、図1〜図3に示すように、レンズ10と、絞りSと、シャッタ15と、平行平板ガラス16と、固体撮像素子17とをケース(図示せず)内に備えている。また、レンズ10および絞りSにより撮像レンズ20を構成している。
被写体の光学画像を集光するレンズ10は、物体側から順に、光軸Xに沿って、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有する第1レンズ11と、物体側に凹面を向けた正屈折力を有する第2レンズ12と、物体側に凹面を向けた負の屈折力を有する第3レンズ13と、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有する第4レンズ14を配置するという構成を採っている。
このようにレンズ10の基本構成は、正の第1レンズ11、正の第2レンズ12、負の第3レンズ13及び正の第4レンズ14からなり、トリプレットレンズの構成に1枚のレンズを追加した構成になっている。このような構成をとることにより適切なバックフォーカスと、レンズ10の全長が短い薄型の撮像レンズ20を得ている。
レンズ10の枚数については、性能を最優先し、小型化も優先することを考慮した結果、4枚で構成されている。
レンズ10の枚数が2枚以下では像面湾曲を小さくすることは難しく、周辺性能が劣化する。レンズ10の枚数を3枚以上にすれば、性能が更に良好になることは明らかである。レンズ10の小型化を求めつつ周辺性能を良好にするために、像面湾曲及び歪曲収差を少なくすることが可能な最低枚数4枚としている。
レンズ10を構成する第2レンズ12,第3レンズ13及び第4レンズ14についてはいずれも、少なくとも一方の面(物体側か像面側か少なくともいずれか一方の面)に非球面を有するように構成されることが望ましい。
正の第1レンズ11には球面を用いて、第2レンズ12に正の屈折力を有した非球面を用いて、第3レンズ13に負の屈折力を有した非球面を用いて、更に、第4レンズ14に正の屈折力を有した非球面を用いることにより、諸収差特に、非点収差、歪曲収差の補正が行われ、かつ、レンズ系の全長を短くし、固体撮像素子17の撮像面への入射角度が30度以下である撮像レンズ20を得ることができる。
また、負の屈折力を有する第3レンズ13に非球面を採用し、第2レンズ12と第3レンズ13の間隔及び第3レンズ13と第4レンズ14の間隔を適切に配置することで、軸上光線と周辺光線で通過高さに差を生じることを利用し、光軸Xから離れた画面周辺部の諸収差(コマ収差,非点収差の補正及び歪曲収差)の補正を行うことができる。
また、レンズ10を構成する第1レンズ11はガラス材料により、第2レンズ12、第3レンズ13及び第4レンズ14はいずれもプラスチック材料により構成されることが望ましい。ガラス材料及びプラスチック材料により構成するレンズ10には、プラスチック材料の表面に反射防止や表面硬度向上を目的としたコーティング処理を施したものも含まれる。レンズ10は小型のレンズであり、小型レンズの生産では、ガラス材料よりも、プラスチック材料のほうが、射出成形等の製造方法を用いることができ、量産に向いている。また、プラスチックレンズは製造コストを抑えた大量生産に向いている。
絞りSは、固体撮像素子17の撮像面に達する被写体光量を調整するものである。絞りSは、レンズ10よりも物体側に配置されている。すなわち、撮像レンズ20は、物体側から順に、絞りS、第1レンズ11、第2レンズ12、第3レンズ13および第4レンズ14と配置されている。
撮像レンズ20において、最も物体側に絞りSを配置しているため、固体撮像素子17への入射角度が小さくなる。つまり、最も物体側に絞りSを配置すると、レンズとレンズとの中間に絞りを設ける中絞りタイプに比べると、結像面から射出瞳位置までの距離を長くとることができる。射出瞳が撮像面から遠くなると、レンズ10の最終面を射出した光束の主光線が固体撮像素子17に垂直に近い角度で入射するようになり、即ちテレセントリック特性を良好に確保でき、画面周辺部におけるシェーディング現象を軽減することができる。
なお、絞りSが物体側に近い第1レンズ11の前に配置されるため、周辺性能、特に倍率の色収差及び、歪曲収差の補正がやや難しくなるところを、正の第1レンズ11と正の第2レンズ12と、負の第3レンズ13と正の第4レンズ14のパワーを配置し、中心性能と周辺性能を良好に補正できる距離に各々のレンズを配置することにより、画面全体の性能を良好にしている。
また、撮像レンズ20は、以下の条件式(1)から(8)を満足するように構成されている。
1.8 < f1/f < 2.5 ・・・・・(1)
0.2 < f2/f < 0.4 ・・・・・(2)
0.1 < |f3|/f < 0.5 ・・・・・(3)
0.3 < f4/f < 2 ・・・・・(4)
f/TL < 0.7 ・・・・・(5)
0 < D4/f < 0.1 ・・・・・(6)
0 < D6/f < 0.1 ・・・・・(7)
0 ≦ ν1−ν2 ・・・・・(8)
但し、
f:撮像レンズ20全系の焦点距離
TL:絞りSから撮像面までの光軸X上の距離(絞りSから撮像面までの軸上厚)
f1:第1レンズ11の焦点距離
f2:第2レンズ12の焦点距離
f3:第3レンズ13の焦点距離
f4:第4レンズ14の焦点距離
D4:第2レンズ12と第3レンズ13の光軸X上の距離
D6:第3レンズ13と第4レンズ14の光軸X上の距離
ν1:第1レンズ11のアッベ数
ν2:第2レンズ12のアッベ数
である。
条件式(1)、(2)、(3)は、少ない枚数で構成された撮像レンズ20について良好な光学性能を得るための最適な屈折力配分を規定する。
本実施形態の撮影レンズ20のレンズ構成の基本的特徴は、大きな正のパワーを持つ第1レンズ11及び比較的小さな正のパワーを持つ第2レンズ12と、それに続く比較的大きな負のパワーを有する第3レンズ13、そして最も像面側に大きな正のパワーを有する第4レンズ14とからなり、正、正、負、正と正のパワーが先行する、いわゆる望遠タイプのパワー配置を持つことである。
さらに、色収差の補正のために、大きなパワーを持つ第1レンズ11、第2レンズ12及び第3レンズ13にて主な色消しを行うことを特徴としている。従って、第1レンズ11及び第2レンズ12にて主に光軸X上付近の球面収差、コマ収差、色収差を補正し、第4レンズ14にて、主に軸外収差である歪曲収差の補正、テレセントリック性を良好に保つなどの作用を有している。
また、第1レンズ11と第2レンズ12の屈折力が大きすぎると、非点収差の補正がアンダーになりすぎるため、それに応じた第3レンズ13の負の屈折力が必要となる。従って、本実施形態のレンズは条件式(1)から(3)の屈折力の条件を規制している。
条件式(1)は、第1レンズ11のパワーを規定する。条件式(1)の上限を上回ると、第1レンズ11のパワーが小さくなるため、レンズ系の全長が大きくなりコンパクト性を損ない、かつ、光線のコマ収差が大きくなり性能が劣化してしまう。また、条件式(1)の下限値を下回ると、第1レンズ11のパワーが大きくなり、上光線のコマ収差及び球面収差、色収差が大きくなり性能が劣化してしまう。
条件式(2)は、正の第1レンズ11のパワーとバランスを取るための第2レンズ12のパワーを規定するものである。条件式(2)の上限を上回ると、第2レンズ12の正の屈折力が弱くなり、正の第1レンズ11の屈折力のバランスを取ることができなくなり、光軸X上の色収差及び倍率の色収差が悪くなる。また、撮像面への入射角度が大きくなりすぎる。条件式(2)の下限値を下回ると、正の第1レンズ11のパワーが強くなりすぎるので、光軸X上の色収差及び倍率の色収差が悪くなる。また、像面湾曲が大きく発生するため好ましくない。さらには、倍率の色収差が発生する為、周辺性能が悪くなる。
条件式(3)は、第3レンズ13の負のパワーを規定する。第1レンズ11と第2レンズ12の正レンズで発生する収差を負の第3レンズ13のパワーで補正する必要がある。第3レンズ13の負のパワーを強くすると、負レンズの補正効果に対して過剰になってしまうので性能劣化してしまう。そのため、第3レンズ13の負のパワーは比較的弱くしておくのが好ましい。よって、条件式(3)を満たすのがよい。
本条件式(3)の上限値を上回ると、軸上収差と軸外収差の収差補正のバランスが崩れ、軸外収差の補正が良好にできなくなる。一方、条件式(3)の下限値を下回ると、全長が長くなり、周辺光束の光線高が高くなり、非点収差が補正不足になり、周辺性能が悪くなる。また、固体撮像素子17への入射角度が大きくなり、像面側でのテレセントリック特性の確保が難しくなるため好ましくない。
条件式(4)は、第4レンズ14のパワーを規定する。このレンズはトリプレットタイプに1枚追加した構成を採るため、第3レンズ13の負のパワーとのバランスが崩れると、結像光学系の全長が増大し、或いは性能が劣化してしまう。すなわち、条件式(4)の上限値を上回ると、正の第4レンズ14のパワーが弱くなりすぎて固体撮像素子17への入射角度が大きくなってしまったり、コマ収差、非点収差の補正が不十分になる。また、結像光学系の全長短縮に不利となる。一方、条件式(4)の下限値を下回ると、第4レンズ14のパワーが強くなりすぎ、それに伴い第3レンズ13の負のパワーも強くしなければならない。その結果、各レンズで発生する収差が増大となり、特に、コマ収差、非点収差の補正が過剰になってしまい、性能を確保するのが困難となる。
条件式(5)は、レンズ系の全長を規定するもので、条件式(5)の上限を超えるとレンズ全長が大となるので、コンパクト化を達成する事ができなくなる。従って、本条件式(5)を満足する構成によれば、撮像レンズ20の小型化、薄型化を容易に達成することができる。
条件式(6)は、第2レンズ12と第3レンズ13の間隔を規定するための条件式である。本条件式(6)の上限値を上回ると、軸上収差と軸外収差の収差補正バランスが崩れ、軸外収差の補正が良好にできなくなる。一方、条件式(6)の下限値を下回ると、像面湾曲が大きく発生し、非点収差が補正不足になるため、周辺性能が悪くなる。
条件式(7)は、第3レンズ13と第4レンズ14の間隔を規定するための条件式である。本条件式(7)の上限値を上回ると、軸上収差と軸外収差の収差補正バランスが崩れ、軸外収差の補正が良好にできなくなる。一方、条件式(7)の下限値を下回ると、像面湾曲が大きく発生し、非点収差が補正不足になるため、周辺性能が悪くなる。
条件式(8)は、正の第1レンズ11と正の第2レンズ12を構成する材料のアッベ数を規定するものである。本条件式(8)を満足することにより、光軸X上の色収差と倍率の色収差を補正することが可能である。
また、撮像レンズ20は、次式(9)を満足するように構成してもよい。
0度≦αi<30度・・・・・・・・・(9)
ただし、αiは最大像高における主光線の撮像面への入射角度である。
本実施形態の撮像レンズ20において、固体撮像素子17にCCD等を用いる場合に、結像光学系から射出された軸外光束が撮像面に対して大きな角度で入射すると、画像中央部と画像周辺部で画像の明るさが変化してしまう。また、撮像面に対する入射角度が小さいと、この問題は軽減はするが、光学系の全長が大きくなってしまう。そのため、条件式(9)を満足するのが良い。
シャッタ15は、開口151を有するシャッタ基板152と不図示のアクチュエータにより開口151を開閉するように進退可能なセクタ153とを有している。セクタ153を進退させて開口151の開口径を調整することにより、撮像レンズ20に入射する光量を制御することができる。シャッタ15は、第1レンズ11の物体側(絞りSの物体側)に配置されている。このように第1レンズ11の物体側にシャッタ15を配置する構成とすれば、撮像レンズ20系全体とシャッタ15の機構とを別々に構成することができるので、撮像モジュール1の組み立てが容易になるとともに、撮像モジュール1をより小型に構成することができる。
平行平板ガラス16は、フィルタやガラスブロックに相当するものである。平行平板ガラス16は、第4レンズ14の像面側に配置されている。固体撮像素子17は、撮像レンズ20により結像された被写体像を撮像して電気信号に変換するものである。固体撮像素子17は、例えばCCD型イメージセンサ、CMOS型イメージセンサ等により構成される。固体撮像素子17は、図示しない基板に電気的に接続されるとともに保持される。
このように本実施の形態の撮像レンズ及びこれを備えた撮像モジュールでは、絞りSを第1レンズ11の物体側に配置し、第2〜第4レンズに非球面レンズを用いるとともにパワー配分および面形状を適切に設定することにより、少ない枚数で簡易なレンズ構成でありながら、Fナンバーが明るくなる等、高性能を達成し、かつレンズ系自体をコンパクトに構成することができる。
また、本実施の形態では、絞りSから固体撮像素子17の撮像面までの距離(高さ)をほぼ8mm以下に短く抑えることができるので、小型化、軽量化及び、高画質の撮像が可能な携帯端末等のモバイル機器を実現することが可能である。
以下に、本発明を実施した撮像レンズ20およびこれを備えた撮像モジュール1の構成について、コンストラクションデータ、収差図を挙げて更に具体的に説明する。なお、撮像レンズ20および撮像モジュール1の構成は本実施例に限定されるものではない。ここで、各実施例に用いられる記号で、上記実施の形態で説明していない記号は、下記の通りである。
F:Fナンバー
TL:撮像レンズ20の全長
Nd:各レンズ等のd線での屈折率
νd:各レンズ等のアッベ数
また、各実施例において、非球面の形状は、面の頂点を原点とし光軸方向をX軸とした直交座標系において、以下の非球面式(9)で表される。
Z=C×h/{1+(1−K×C×h1/2}+A+A+A+A1010+・・・+A2n2n ・・・・・(10)
ここで、
Z:光軸Xから高さhの非球面上の点より非球面頂点の接平面(光軸Xに垂直な平面)に下ろした垂線の長さ
C:非球面の近軸曲率半径Rの逆数
h:光軸Xからの高さ
K:離心率
n:2以上の自然数
,A,A,A10,…,A2n:第4,6,8,10,…,2n次の非球面係数
上記実施の形態で図1〜図3に示した撮像レンズ20および撮像モジュール1の構成例が、実施例1〜3に係る撮像レンズ20および撮像モジュール1の構成例にそれぞれ対応している。
(実施例1)
表1は、実施例1のコンストラクションデータを示している。
Figure 0004579796
また、表2は、実施例1についての非球面係数、離心率を示している。
Figure 0004579796
図4は、表1に示した実施例1に係る撮像レンズ20の収差性能(球面収差、非点収差、歪曲収差)を示す。なお、各図は、d線、F線に対する収差を表す。
図4より、実施例1に係る撮像レンズ20が良好な光学性能を有していることがわかる。
また、後述するように、本実施例は上記条件式(1)〜(8)を満足する。
(実施例2)
表3は、実施例2のコンストラクションデータを示している。
Figure 0004579796
また、表4は、実施例2についての非球面係数、離心率を示している。
Figure 0004579796
図5は、表2に示した実施例2に係る撮像レンズ20の収差性能(球面収差、非点収差、歪曲収差)を示す。なお、各図は、d線、F線に対する収差を表す。
図5より、実施例2に係る撮像レンズ20が良好な光学性能を有していることがわかる。
また、後述するように、本実施例は上記条件式(1)〜(8)を満足する。
(実施例3)
表5は、実施例3のコンストラクションデータを示している。
Figure 0004579796
また、表6は、実施例3についての非球面係数、離心率を示している。
Figure 0004579796
図6は、表3に示した実施例3に係る撮像レンズ20の収差性能(球面収差、非点収差、歪曲収差)を示す。なお、各図は、d線、F線に対する収差を表す。
図6より、実施例3に係る撮像レンズ20が良好な光学性能を有していることがわかる。
また、後述するように、本実施例は上記条件式(1)〜(8)を満足する。
表7は、上記各実施例1〜3の撮像レンズ20における上記条件式(1)〜(8)に対応する値を示したものである。
Figure 0004579796
各実施例1〜3は、上記条件式(1)〜(8)について、すべて満足している。
以上、実施の形態および各実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態および各実施例に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、上記実施の形態および各実施例では、平行平板ガラス16を設ける例について説明したが、平行平板ガラス16を必ずしも設ける必要はない。また、上記実施の形態および各実施例では、シャッタ15と絞りSとを別に設ける例について説明したが、シャッタ15の開口151を絞りSの開口と同径にし、開口151を絞りとしてもよい。この場合、絞りSが設けられていた位置にシャッタ基板152を設ける。またシャッタ15には、撮像レンズ20に入射する光量を制御するための絞りSよりも小径の小絞り開口を形成したり、または、NDフィルタ等で光量を減少する小絞り機能を持たせてもよい。また、シャッタ15ではなくレンズバリアを設けてもよい。また、第1レンズ11はガラス材料ではなくプラスチック材料により構成するようにしてもよい。
なお、上記各実施例で挙げたデータは例示にすぎず、本発明の要件を満たすものであれば他の値をとりうる。
本発明の実施の形態に係る撮像レンズ及びこの撮像レンズを備えた撮像モジュールの構成図であり、実施例1に係る撮像レンズ及びこの撮像レンズを備えた撮像モジュールの構成図である。 本発明の実施の形態に係る撮像レンズ及びこの撮像レンズを備えた撮像モジュールの構成図であり、実施例2に係る撮像レンズ及びこの撮像レンズを備えた撮像モジュールの構成図である。 本発明の実施の形態に係る撮像レンズ及びこの撮像レンズを備えた撮像モジュールの構成図であり、実施例3に係る撮像レンズ及びこの撮像レンズを備えた撮像モジュールの構成図である。 実施例1に係る撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。 実施例2に係る撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。 実施例3に係る撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。
符号の説明
1 撮像モジュール
10 レンズ
11 第1レンズ
12 第2レンズ
13 第3レンズ
14 第4レンズ
S 絞り
20 撮像レンズ
15 シャッタ
153 セクタ
16 平行平板ガラス
17 固体撮像素子
X 光軸

Claims (6)

  1. 物体側から順に、絞り、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有する第1レンズと、物体側に凹面を向けた正の屈折力を有する第2レンズと、物体側に凹面を向けた負の屈折力を有する第3レンズと、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有する第4レンズが配置されてなる4枚構成の撮像レンズであって、
    前記絞りから撮像面までの光軸上の距離をTL、前記第1レンズの焦点距離をf1、前記第2レンズの焦点距離をf2、前記第3レンズの焦点距離をf3、前記第4レンズの焦点距離をf4、前記第2レンズと前記第3レンズの光軸上の距離をD4、前記第3レンズと前記第4レンズの光軸上の距離をD6、前記第1レンズのアッベ数をν1、前記第2レンズのアッベ数をν2、撮像レンズの焦点距離をfとしたときに、下記の条件式(1)乃至(8)を満たすことを特徴とする撮像レンズ。

    1.8 < f1/f < 2.5 ・・・・・(1)
    0.2 < f2/f < 0.4 ・・・・・(2)
    0.1 < |f3|/f < 0.5 ・・・・・(3)
    0.3 < f4/f < 2 ・・・・・(4)
    f/TL < 0.7 ・・・・・(5)
    0 < D4/f < 0.1 ・・・・・(6)
    0 < D6/f < 0.1 ・・・・・(7)
    0 ≦ ν1−ν2 ・・・・・(8)
  2. 前記第2レンズ、第3レンズ及び第4レンズのいずれもが、少なくとも一方の面に非球面を有していることを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
  3. 前記第1レンズがガラス材料またはプラスチック材料、前記第2レンズ、前記第3レンズ及び前記第4レンズがいずれもプラスチック材料から構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像レンズ。
  4. 下記条件式(9)を満足することを特徴とする請求項1乃至3記載のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
    0度≦αi<30度・・・・・・・・・(9)
    但し、αiは最大像高における主光線の像面への入射角度である。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載された撮像レンズを備えたことを特徴とする撮像モジュール。
  6. 前記絞りの物体側に、前記撮像レンズに入射する光量を制御可能なセクタが配置されたことを特徴とする請求項5に記載の撮像モジュール。
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