JP2010151879A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示素子を構成する複数の発光素子のうち一部の発光素子が動作しないことによる視覚的な妨害の程度を軽減することができる表示装置を提供する。
【解決手段】複数の表示素子を備えており、各表示素子は副画素を構成すると共に、複数の副画素から成る群によって1画素を構成し、第1の方向、及び、第1の方向とは異なる第2の方向に、2次元マトリクス状に画素が配列されており、表示素子は、複数の発光素子を備えており、複数の発光素子のうち一部の発光素子が動作しない表示素子を欠陥表示素子と表すとき、欠陥表示素子が属する画素の近傍の画素において、該欠陥表示素子と同色で発光する表示素子の輝度を低下させる輝度制御手段を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、表示装置に関する。より具体的には、表示装置を構成する各表示素子は、複数の発光素子から構成されており、表示素子を構成する複数の発光素子のうち一部の発光素子が動作しないことによる視覚的な妨害の程度を軽減することができる表示装置に関する。
発光部を備えた表示素子、及び、係る表示素子を備えた表示装置が周知である。例えば、有機材料のエレクトロルミネッセンス(Electroluminescence:以下、ELと略称する)を利用した有機エレクトロルミネッセンス発光部を備えた表示素子(以下、有機EL表示素子と略称する)は、低電圧直流駆動による高輝度発光が可能な表示素子として注目されている。
有機EL表示素子を備えた表示装置においても、駆動方式として、単純マトリクス方式、及び、アクティブマトリクス方式が周知である。アクティブマトリクス方式は、構造が複雑となるといった欠点はあるが、画像の輝度を高いものとすることができる等の利点を有する。アクティブマトリクス方式により駆動される有機EL表示素子にあっては、発光層を含む有機層等から構成された発光部に加えて、発光部を駆動するための駆動回路を備えている。
ところで、有機EL表示素子を製造する際に、例えば異物が発光部のアノード電極とカソード電極との間に付着し、アノード電極とカソード電極の間が短絡状態となる場合がある。このような場合には、発光部は発光せず、非発光状態となる。そして、表示装置の滅点不良として視認されてしまう。
このため、滅点不良の程度を軽減することができる構造を備えた有機EL表示素子が提案されている。例えば、特開2003−280593号公報(特許文献1)には、発光部と駆動回路とから成る発光素子を複数備えた、冗長性を有する有機EL表示素子が開示されている。
特開2003−280593号公報
表示素子を複数の発光素子から構成したとしても、或る表示素子において一部の発光素子が動作しない場合には、視覚的な妨害として視認されるおそれがある。
従って、本発明の目的は、表示素子を構成する複数の発光素子のうち一部の発光素子が動作しないことによる視覚的な妨害の程度を軽減することができる表示装置を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の表示装置は、
複数の表示素子を備えており、
各表示素子は副画素を構成すると共に、複数の副画素から成る群によって1画素を構成し、第1の方向、及び、第1の方向とは異なる第2の方向に、2次元マトリクス状に画素が配列されており、
表示素子は、複数の発光素子を備えており、
表示素子を構成する複数の発光素子のうち一部の発光素子が動作しない表示素子を欠陥表示素子と表すとき、
欠陥表示素子が属する画素の近傍の画素において、該欠陥表示素子と同色で発光する表示素子の輝度を低下させる輝度制御手段を有する。
本発明の表示装置にあっては、輝度制御手段は、欠陥表示素子が属する画素に対して第1の方向に隣接して配置されている画素及び第2の方向に隣接して配置されている画素において、該欠陥表示素子と同色で発光する表示素子の輝度を低下させる構成とすることができる。
あるいは又、本発明の表示装置にあっては、輝度制御手段は、欠陥表示素子が属する画素の周囲に隣接して配置されている画素において、該欠陥表示素子と同色で発光する表示素子の輝度を低下させる構成とすることができる。
あるいは又、本発明の表示装置にあっては、欠陥表示素子が属する画素の近傍の画素において、該欠陥表示素子と同色で発光する表示素子の輝度を低下させる程度は、欠陥表示素子が属する画素に近い画素ほど大きい構成とすることができる。
上述した各種の好ましい構成を含む本発明の表示装置にあっては、表示素子は、2つの発光素子を備えている構成とすることができる。
本発明の表示装置にあっては、輝度制御手段によって、欠陥表示素子が属する画素の近傍の画素において、該欠陥表示素子と同色で発光する表示素子の輝度を低下させる。これにより、視覚的な妨害の程度を軽減することができる。
上述した各種の好ましい構成を含む本発明の表示装置(以下、これらを単に、本発明の表示装置と呼ぶ場合がある)は、単純マトリクス方式であってもよいし、アクティブマトリクス方式であってもよい。画像の輝度を高いものとすることができる等の観点からは、アクティブマトリクス方式であることが好ましい。発光素子を構成する発光部として、電流を流すことにより発光する電流駆動型の発光部を広く用いることができる。発光部として、有機エレクトロルミネッセンス発光部、無機エレクトロルミネッセンス発光部、LED発光部、半導体レーザ発光部等を挙げることができる。これらの発光部は、周知の材料や方法を用いて構成することができる。カラー表示の平面表示装置を構成する観点からは、中でも、発光部は有機エレクトロルミネッセンス発光部から成る構成が好ましい。有機エレクトロルミネッセンス発光部は、所謂上面発光型であってもよいし、下面発光型であってもよい。
1画素を構成する表示素子の数は、表示装置の設計に応じて適宜設定すればよい。1画素は、例えば、赤色を発光する赤色発光副画素、緑色を発光する緑色発光副画素、及び、青色を発光する青色発光副画素の3種類の副画素から構成されている。上述した3種の副画素に更に1種類あるいは複数種類の副画素を加えた1組(例えば、輝度向上のために白色光を発光する副画素を加えた1組、色再現範囲を拡大するために補色を発光する副画素を加えた1組、色再現範囲を拡大するためにイエローを発光する副画素を加えた1組、色再現範囲を拡大するためにイエロー及びシアンを発光する副画素を加えた1組)から、画素を構成することもできる。
表示装置の画素(ピクセル)の値として、VGA(640,480)、S−VGA(800,600)、XGA(1024,768)、APRC(1152,900)、S−XGA(1280,1024)、U−XGA(1600,1200)、HD−TV(1920,1080)、Q−XGA(2048,1536)の他、(1920,1035)、(720,480)、(1280,960)等、画像表示用解像度の幾つかを例示することができるが、これらの値に限定するものではない。
輝度制御手段は、例えば、各表示素子に対応した輝度の補正係数等が格納されている補正情報記憶手段、及び、補正情報記憶手段に格納されたデータ等に基づいて、表示素子に対応する信号の値を補正する演算処理回路から構成することができる。輝度制御手段を構成する補正情報記憶手段や演算処理回路は、周知の記憶手段や演算処理回路を用いて構成することができる。
本発明の表示装置をアクティブマトリクス方式の表示装置とする場合には、例えば、
(1)第1の方向にN個、第1の方向とは異なる第2の方向にM個、合計N×M個の、2次元マトリクス状に配列された表示素子、
(2)第1の方向に延びるM本の走査線、及び、
(3)第2の方向に延びるN本のデータ線、
を備えており、
第m行(但し、m=1,2,3・・・,M)、第n列目(但し、n=1,2,3・・・,N)の表示素子には、第m番目の走査線と、第n番目のデータ線が接続されており、
各表示素子は、複数の発光素子を備えており、発光素子は、発光部及び駆動回路から成る構成とすることができる。
走査線、データ線等の各種の配線の構成、構造は、周知の構成、構造とすることができる。また、発光部の構成、構造も、周知の構成、構造とすることができる。例えば、発光部を有機エレクトロルミネッセンス発光部とする場合には、アノード電極、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、カソード電極等から構成することができる。走査線に接続される走査回路、データ線に接続される信号出力回路、その他の各種の回路の構成、構造も、周知の構成、構造とすることができる。
発光素子を構成する駆動回路として、広く周知の駆動回路を用いることができる。駆動回路の構成は特に限定するものではない。所謂電圧書込み型の駆動回路であってもよいし、電流書込み型の駆動回路であってもよい。
駆動回路は、トランジスタや容量部等から構成することができる。駆動回路を構成するトランジスタの導電型は、特に限定するものではない。トランジスタは、例えば、薄膜トランジスタ(TFT)等から構成することができる。
駆動回路を構成する容量部は、例えば、一方の電極、他方の電極、及び、これらの電極に挟まれた誘電体層(絶縁層)から構成することができる。駆動回路を構成するトランジスタ及び容量部は、或る平面内に形成され、例えば、支持体上に形成される。発光部を有機エレクトロルミネッセンス発光部とする場合、発光部は、例えば、層間絶縁層を介して、駆動回路を構成するトランジスタ等の上方に形成されている。また、駆動回路は発光部の一端(発光部に備えられたアノード電極等)に接続されている。尚、半導体基板等にトランジスタを形成した構成であってもよい。
本発明の表示装置にあっては、輝度制御手段によって、欠陥表示素子が属する画素の近傍の画素において、該欠陥表示素子と同色で発光する表示素子の輝度を低下させる。これにより、視覚的な妨害の程度を軽減することができる。
以下、図面を参照して、実施例に基づき本発明を説明する。
実施例1は、本発明の表示装置に関する。図1は、実施例1の表示装置1の概念図である。図2は、実施例1の表示装置1を構成する表示パネル103の概念図である。図3は、画素PXと表示素子110との関係を説明するための模式的な平面図である。図4は、表示素子110の等価回路図である。
先ず、実施例1の表示装置1を構成する表示パネル103等について説明する。図2に示すように、実施例1の表示装置1を構成する表示パネル103は、
(1)第1の方向にN個、第1の方向とは異なる第2の方向にM個、合計N×M個の、2次元マトリクス状に配列された表示素子110、
(2)第1の方向に延びるM本の走査線SCL、及び、
(3)第2の方向に延びるN本のデータ線DTL、
を備えている。走査線SCLの一端は走査回路101に接続されており、データ線DTLの一端は信号出力回路102に接続されている。尚、図2においては、便宜のため、3×3個の表示素子110を示したが、これは単なる例示に過ぎない。尚、図2においては、後述する給電線PS2の図示を省略した。
第m行(但し、m=1,2,3・・・,M)、第n列目(但し、n=1,2,3・・・,N)の表示素子110には、第m番目の走査線SCLmと、第n番目のデータ線DTLnが接続されている。第m行、第n列目に位置する表示素子110を、以下、第(n,m)番目の表示素子110と呼ぶ。
実施例1の表示装置1は、複数の表示素子110(例えば、N×M=1920×480)を備えている、カラー表示の表示装置である。各表示素子110は副画素を構成すると共に、複数の副画素から成る群によって1画素を構成し、第1の方向、及び、第1の方向とは異なる第2の方向に、2次元マトリクス状に画素が配列されている。
各表示素子110は、複数の発光素子を備えている。実施例1においては、2つの発光素子、具体的には、第1発光素子1111及び第2発光素子1112を備えている。第1発光素子1111は、後述する第1発光部1131及び第1駆動回路1121から構成されている。第2発光素子1112は、後述する第2発光部1132及び第2駆動回路1122から構成されている。
1画素は、走査線SCLの延びる方向に並んだ、赤色を発光する赤色発光副画素、緑色を発光する緑色発光副画素、及び、青色を発光する青色発光副画素の3種類の副画素から構成されている。表示装置1は、(N/3)×M個の画素PXを有する。具体的には、図3に示すように、第1の方向(走査線SCLの延びる方向であり、図においてX方向)にK個(但し、K=N/3)の画素PXが並び、第2の方向(データ線DTLの延びる方向であり、図においてY方向)にJ個(但し、J=M)の画素PXが並ぶ。尚、図3においては、便宜のため、3×3個の画素PXを示したが、これは単なる例示に過ぎない。以下、第j行(但し、j=1,2,3・・・,J)、第k列目(但し、k=1,2,3・・・,K)の画素PXを、第(k,j)番目の画素PX、あるいは、画素PX(k,j)と表す。
画素PX(k,j)は、第(3k−2,j)番目の表示素子110、第(3k−1,j)番目の表示素子110、及び、第(3k,j)番目の表示素子110から構成されている。第(3k−2,j)番目の表示素子110は赤色発光副画素を構成する。第(3k−1,j)番目の表示素子110は緑色発光副画素を構成する。第(3k,j)番目の表示素子110は青色発光副画素を構成する。
図4に示すように、表示素子110は、第1発光部1131及び第2発光部1132、並びに、第1駆動回路1121及び第2駆動回路1122を備えている。第1発光部1131及び第2発光部1132は有機エレクトロルミネッセンス発光部から成る。符号CEL1は第1発光部1131の容量を表す。符号CEL2は第2発光部1132の容量を表す。第1発光部1131と第1駆動回路1121とは接続されており、第1発光素子1111を構成する。また、第2発光部1132と第2駆動回路1122とは接続されており、第2発光素子1112を構成する。
第1駆動回路1121は、第1駆動トランジスタTRD1を備えており、第1駆動トランジスタTRD1にあっては、一方のソース/ドレイン領域は給電線PS1に接続されており、他方のソース/ドレイン領域は第1発光部1131の一端に接続されている。実施例1にあっては、第1駆動トランジスタTRD1及び後述する第2駆動トランジスタTRD2は、pチャネル型のトランジスタから構成されている。
第2駆動回路1122は、第2駆動トランジスタTRD2を備えており、第2駆動トランジスタTRD2においても、一方のソース/ドレイン領域は給電線PS1に接続されており、他方のソース/ドレイン領域は第2発光部1132の一端に接続されている。
第1駆動回路1121は、更に、書込みトランジスタTRW、及び、容量部C1を備えている。実施例1にあっては、書込みトランジスタTRWはnチャネル型トランジスタから構成されている。
書込みトランジスタTRWにあっては、ゲート電極は、走査線SCLに接続されている。一方のソース/ドレイン領域は、データ線DTLに接続されている。他方のソース/ドレイン領域は、第1駆動トランジスタTRD1のゲート電極及び第2駆動トランジスタTRD2のゲート電極に接続されている。
容量部C1の一端は、第1駆動トランジスタTRD1のゲート電極及び第2駆動トランジスタTRD2のゲート電極に接続されている。また、容量部C1の他端は、第1駆動トランジスタTRD1の一方のソース/ドレイン領域及び第2駆動トランジスタTRD2の一方のソース/ドレイン領域に接続されている。
上述したように、実施例1にあっては、第1駆動回路1121と第2駆動回路1122とにおいて、書込みトランジスタTRWや容量部C1が共通化されている。第1駆動回路1121と第2駆動回路1122とが、それぞれ個別に書込みトランジスタTRWと容量部C1を備えている構成に対し、トランジスタや容量部の個数が削減されている。
図4に示すように、表示素子110にあっては、第1発光部1131と第1駆動回路1121とが対応して対を成し、第2発光部1132と第2駆動回路1122とが対応して対を成す。第1駆動回路1121を構成する第1駆動トランジスタTRD1の他方のソース/ドレイン領域と、第1発光部1131の一端(アノード電極)とが接続されている。第1発光部1131の他端(カソード電極)は、共通の給電線PS2に接続されている。第2駆動回路1122を構成する第2駆動トランジスタTRD2の他方のソース/ドレイン領域と、第2発光部1132の一端(アノード電極)とが接続されている。第1発光部1131と同様に、第2発光部1132の他端(カソード電極)も共通の給電線PS2に接続されている。
共通の給電線PS2には、所定の電圧VCat(例えば0ボルト)が印加される。また、給電線PS1には、電源部100の動作に基づき、各走査線SCL毎に所定のタイミングで、駆動電圧としての電圧VCC(例えば20ボルト)が印加される。尚、電源部100から、初期化用等の電圧が印加されてもよい。
図5の(A)及び(B)、並びに、図6の(A)乃至(C)を参照して、表示素子110における、第1駆動回路1121及び第2駆動回路1122、並びに、第1発光部1131及び第2発光部1132の配置について説明する。
図5の(A)は、実施例1の表示装置1を構成する表示パネル103の模式的な一部断面図であり、後述する図5の(B)及び図6の(A)において破線で示した部分のA−A面に相当する一部断面図である。図5の(B)は、表示パネル103において、表示素子形成領域に対する駆動回路の配置を説明するための模式的な平面図である。図6の(A)は、表示パネル103において、表示素子形成領域に対する発光部の配置を説明するための模式的な平面図である。図6の(B)は、第1発光素子1111における駆動回路と発光部の接続を説明するための模式的な平面図である。図6の(C)は、第2発光素子1112における駆動回路と発光部の接続を説明するための模式的な平面図である。
図5の(A)に示すように、表示素子110は、ガラス等から成る支持体120の上に形成されている。支持体120の上には、薄膜トランジスタ(TFT)や容量部から成る第1駆動回路1121、第2駆動回路1122、及び、給電線PS1が形成されている。尚、給電線PS1と第1駆動回路1121との接続部分、及び、給電線PS1と第2駆動回路1122との接続部分、並びに、走査線SCL等は隠れて見えない。支持体120の裏面側は、例えば遮光層等で覆われている。
図5の(B)及び図6の(A)に示すように、各表示素子110は、支持体120上の所定の領域(表示素子形成領域)に配置されている。図5の(B)に示すように、各表示素子110において、表示素子形成領域に対する第1駆動回路1121と第2駆動回路1122の配置関係は同様である。また、図6の(A)に示すように、各表示素子110において、表示素子形成領域に対する第1発光部1131と第2発光部1132の配置関係も同様である。尚、図5の(B)及び図6の(A)においては、給電線PS1以外の配線等の図示を省略した。
そして、図6の(B)に示すように、第1発光素子1111は、第1発光部1131と第1駆動回路1121とが接続されて成る。また、図6の(C)に示すように、第2発光素子1112は、第2発光部1132と第2駆動回路1122とが接続されて成る。図6の(B)及び(C)に示す接続部は、図5の(A)に示す層間絶縁層121に設けられている図示せぬコンタクトプラグから構成されている。
図5の(A)に示すように、第1駆動回路1121及び第2駆動回路1122、並びに、給電線PS1を含む支持体120の全面が、層間絶縁層121によって覆われている。そして、層間絶縁層121の上には、第1発光部1131と第2発光部1132が形成されている。第1発光部1131は、アノード電極1221、カソード電極125、及び、アノード電極1221とカソード電極125との間に配された、発光層を含む有機層1241から構成されている。第2発光部1132は、アノード電極1222、カソード電極125、及び、アノード電極1222とカソード電極125との間に配された、発光層を含む有機層1242から構成されている。尚、便宜のため、図においては発光層を含む有機層1241,1242を1層として表した。カソード電極125を覆うように、例えばガラスから成る基板126が配されている。発光した光は、基板126を通過して、外部に出射される。実施例1の表示装置1は、所謂上面発光型の表示装置である。
層間絶縁層121の上には、アノード電極1221、1222の他、給電線PS2が形成されている。有機層1241,1242が形成されていない部分は、第2層間絶縁層123で覆われている。カソード電極125は、有機層1241,1242や第2層間絶縁層123の全体を覆うように、全面に形成されており、第2層間絶縁層123に設けられたコンタクトプラグを介して給電線PS2に接続されている。カソード電極125は光透過性を有し、金属薄膜や、インジウムとスズの酸化物(ITO)やインジウムと亜鉛の酸化物(IZO)等の透明導電材料から構成されている。尚、カソード電極125上に、有機層1241,1242への水分の到達防止を目的として、保護膜が形成されていてもよい。
図1に示す表示装置1の製造方法を説明する。先ず、支持体120上に、走査線等の各種配線、容量部を構成する電極、半導体層等から成るトランジスタ、層間絶縁層、第2層間絶縁層、コンタクトホール等を、周知の方法により適宜形成する。次いで、周知の方法により成膜及びパターニングを行い、第1発光部1131及び第2発光部1132を形成する。次いで、周知の方法により成膜を行い、アノード電極125を形成する。そして、上記工程を経た支持体120と基板126を対向させ周囲を封止し、表示パネル103を完成することができる。次いで、表示パネル103に、後述する輝度制御手段105を含む各種の外部回路を結線し、表示装置1を得ることができる。
図4に示すように、表示素子110にあっては、走査回路101の動作に基づき、走査線SCLからの信号によりオン状態とされた書込みトランジスタTRWを介して、信号出力回路102から所定の映像信号VSigが、第1駆動トランジスタTRD1のゲート電極と第2駆動トランジスタTRD2のゲート電極とに印加される。その後、書込みトランジスタTRWがオフ状態となっても、容量部C1により、トランジスタTRD1,TRD2のゲート電極とソース領域の間の電圧は、映像信号VSigに応じて或る所定の電圧に保持される。
表示素子110にあっては、第1発光部1131を流れる電流は、第1駆動トランジスタTRD1のソース領域からドレイン領域へと流れるドレイン電流Ids1である。第2発光部1132を流れる電流は、第2駆動トランジスタTRD2のソース領域からドレイン領域へと流れるドレイン電流Ids2である。第1発光部1131はドレイン電流Ids1の値に応じた輝度で発光する。第2発光部1132はドレイン電流Ids2の値に応じた輝度で発光する。
第1駆動トランジスタTRD1が飽和領域において理想的に動作するとすれば、電流Ids1は、以下の式(1)で表すことができる。
ds1=A1・μ1・(Vgs1−Vth12 (1)
但し、
μ1 :トランジスタTRD1の実効的な移動度
1 :トランジスタTRD1のチャネル長
1 :トランジスタTRD1のチャネル幅
gs1:トランジスタTRD1のゲート電極とソース領域との間の電圧
th1:トランジスタTRD1の閾値電圧
ox1:(ゲート絶縁層の比誘電率)×(真空の誘電率)/(ゲート絶縁層の厚さ)
1≡(1/2)・(W1/L1)・Cox1
とする。
同様に、第2駆動トランジスタTRD2が飽和領域において理想的に動作するとすれば、電流Ids2は、以下の式(2)で表すことができる。
ds2=A2・μ2・(Vgs2−Vth22 (2)
但し、
μ2 :トランジスタTRD2の実効的な移動度
2 :トランジスタTRD2のチャネル長
2 :トランジスタTRD2のチャネル幅
gs2:トランジスタTRD2のゲート電極とソース領域との間の電圧
th2:トランジスタTRD2の閾値電圧
ox2:(ゲート絶縁層の比誘電率)×(真空の誘電率)/(ゲート絶縁層の厚さ)
2≡(1/2)・(W2/L2)・Cox2
とする。
ここで、第1トランジスタTRD1と第2トランジスタTRD1が同じ仕様で構成されており、上述した移動度やチャネル長等の値が同じであるとする。また、第1発光部1131と第2発光部1132が同じ仕様で構成されており、電流−輝度特性も同じであるとする。この場合には、電圧Vgs1と電圧Vgs2とが同じ値であれば、電流Ids1と電流Ids2も同じ値となる。図4に示す回路構成にあっては、電圧Vgs1と電圧Vgs2とは同じ値であるので、第1発光部1131と第2発光部1132とは同じ輝度で発光する。
次に、図1を参照して表示装置1の構成について説明する。表示装置1には、外部から、同期信号及び表示すべき画像に応じた入力信号が印加される。主制御回路108は、入力される同期信号に基づいて適宜制御信号を形成し、走査回路101、信号出力回路102、及び、電源部100、並びに、後述する輝度制御手段105の動作タイミングを制御する。
表示すべき画像に応じた入力信号として、各画素PXに対応する入力信号が順次印加される。具体的には、第(1,1)番目の画素PX、第(2,1)番目の画素PX、・・・、第(K−1,J)番目の画素PX、第(K,J)番目の画素PXという順番で、各画素PXに対応する入力信号が印加される。赤色発光副画素に対応する入力信号を信号RINと表し、緑色発光副画素に対応する入力信号を信号GINと表し、青色発光副画素に対応する入力信号を信号BINと表す。信号RIN,GIN,BINは離散化された信号である。
説明の便宜のため、信号RIN,GIN,BINの最小値は0、最大値は100であるとする。また、白表示状態においては、信号RIN,GIN,BINの値は100であり、黒表示状態においては、信号RIN,GIN,BINの値は0であるとする。また、後述する演算処理回路106が、信号RIN,GIN,BINの値を変えることなく信号ROUT,GOUT、BOUTとして出力する場合に、各表示素子110を構成する第1発光素子1111及び第2発光素子1112の輝度の最小値は0、最大値は100であるとする。
以下の説明において、画素PX(k,j)に対応する信号RIN、信号GIN、信号BINを、それぞれ、信号RIN(k,j)、信号GIN(k,j)、信号BIN(k,j)と表す場合がある。信号ROUT,GOUT、BOUTにおいても同様である。
輝度制御手段105は、演算処理回路106、及び、補正情報記憶手段107から構成されている。補正情報記憶手段107には、各表示素子110、換言すれば、各副画素に対応した輝度補正用データが格納されている。輝度補正用データについては後程詳しく説明する。
画素PX(k,j)に対応する信号RIN,GIN,BINが、演算処理回路106に印加されると、演算処理回路106は、補正情報記憶手段107に格納された画素PX(k,j)を構成する各副画素の輝度補正用データに基づいて、信号RIN,GIN,BINを補正する。そして、演算処理回路106は、補正後の信号を信号ROUT,GOUT、BOUTとして出力する。
表示パネル103における表示特性の非線形性を補償するために、信号ROUT,GOUT、BOUTは、ガンマ補正回路104によって補正された後、信号出力回路102に印加される。信号出力回路102は、ガンマ補正回路104を介して入力される信号ROUT,GOUT、BOUTに基づいて、各信号に対応する表示素子110を駆動するための映像信号VSigを生成し、所定のタイミングでデータ線DTLに映像信号VSigを印加する。そして、各副画素を構成する表示素子110は、例えば線順次駆動され、所定の画像が表示パネル103に表示される。
次いで、或る画素に属する表示素子110の1つが、表示素子110を構成する複数の発光素子のうち一部の発光素子が動作しない表示素子、即ち、欠陥表示素子である場合の動作について説明する。ここでは、或る画素PX(kD1,jD1)の緑色発光副画素を構成する表示素子110において、第2発光素子1112は動作するが、第1発光素子1111が動作しないとして説明する。
図7は、欠陥表示素子の等価回路図を示す。尚、図7は、第1発光部1131が動作不能状態にある場合の例である。
表示素子110を製造する際に、例えば異物が第1発光部1131のアノード電極とカソード電極との間に付着すると、アノード電極とカソード電極の間が短絡状態となる。模式的には、第1発光部1131の両端が短絡抵抗RSrtで接続されているとして表すことができる。この場合には、第1発光素子1111は動作しない。一方、第2発光素子1112は動作するので、完全な滅点状態となることを避けることができる。
尚、第1発光部1131が正常であっても、第1駆動トランジスタTRD1が動作不良であれば、第1発光素子1111は動作しない。この場合においても、第2発光素子1112は動作するので、完全な滅点状態となることを避けることができる。
図8は、演算処理回路106が、信号RIN,GIN,BINを補正することなくそのまま信号ROUT,GOUT、BOUTとして出力する場合に、表示装置1を白表示としたときの、画素PX(kD1,jD1)及びこれの近傍の画素PXの輝度の関係を説明するための模式的な平面図である。
この場合には、画素PX(kD1,jD1)の緑色発光副画素を構成する表示素子110において、第1発光素子1111は動作せず、その輝度の値は0である。一方、第2発光素子1112の輝度の値は100である。従って、画素PX(kD1,jD1)の緑色発光副画素の平均的な輝度の値は50である。一方、画素PX(kD1,jD1)の近傍の画素PXにおける緑色発光副画素の平均的な輝度の値は100である。この差分が視覚的な妨害として視認されるおそれがある。
実施例1の表示装置1は、欠陥表示素子が属する画素PX(kD1,jD1)の近傍の画素において、該欠陥表示素子と同色で発光する表示素子110の輝度を低下させる輝度制御手段105を有する。実施例1にあっては、輝度制御手段105によって、欠陥表示素子が属する画素PX(kD1,jD1)に対して第1の方向(図においてX方向)に隣接して配置されている画素PX及び第2の方向(図においてY方向)に隣接して配置されている画素PXにおいて、該欠陥表示素子と同色で発光する表示素子110の輝度を低下させる。
具体的には、画素PX(kD1,jD1)に対してX方向に隣接して配置されている画素PX(kD1−1,jD1)と画素PX(kD1+1,jD1)、及び、画素PX(kD1,jD1)に対してY方向に隣接して配置されている画素PX(kD1,jD1−1)と画素PX(kD1,jD1+1)において、緑色発光副画素を構成する表示素子110の輝度を低下させる。
図9は、実施例1の表示装置1を白表示としたときの、画素PX(kD1,jD1)及び近傍の画素PXの輝度の関係を説明するための模式的な平面図である。
図10は、輝度制御手段105を構成する補正情報記憶手段107に格納されている輝度補正用データを説明するための表である。補正情報記憶手段107には、第(1,1)番目乃至第(N,M)番目の各表示素子110に対応して、輝度補正用データが格納されている。第(n,m)番目の表示素子110に対応する輝度補正用データを、第(n,m)番目の輝度補正用データと表し、格納されている値をData(n,m)と表す。
図3に示すように、画素PX(k,j)を構成する緑色発光副画素は、第(3k−1,j)番目の表示素子110から構成されている。よって、補正情報記憶手段107にあっては、
(1)画素PX(kD1,jD1−1)を構成する第(3kD1−1,jD1−1)番目の表示素子110、
(2)画素PX(kD1−1,jD1)を構成する第(3(kD1−1)−1,jD1)番目の表示素子110、
(3)画素PX(kD1+1,jD1)を構成する第(3(kD1+1)−1,jD1)番目の表示素子110、
(4)画素PX(kD1,jD1+1)を構成する第(3kD1−1,jD1+1)番目の表示素子110、
に対応する輝度補正用データに、補正係数として、例えば0.80という値が格納されている。
即ち、Data(3kD1−1,jD1−1)、Data(3(kD1−1)−1,jD1)、Data(3(kD1+1)−1,jD1)、及び、Data(3kD1−1,jD1+1)の値は0.80である。一方、他の表示素子110に対応する輝度補正用データには、補正係数として、1.00という値が格納されている。これらの補正係数は、例えば表示パネル103の検査において検出された欠陥表示素子の番号に基づいて、予め補正情報記憶手段107に書き込まれている。
画素PX(k,j)に対応する信号RIN,GIN,BINが、演算処理回路106に印加されると、演算処理回路106は、補正情報記憶手段107に格納された画素PX(k,j)を構成する各副画素の輝度補正用データに基づいて、
信号ROUT(k,j)=信号RIN(k,j)×Data(3k−2,j)
信号GOUT(k,j)=信号GIN(k,j)×Data(3k−1,j)
信号BOUT(k,j)=信号BIN(k,j)×Data(3k,j)
という演算を行い、信号を補正する。
これにより、第(3kD1−1,jD1−1)番目の表示素子110、第(3(kD1−1)−1,jD1)番目の表示素子110、第(3(kD1+1)−1,jD1)番目の表示素子110、及び、第(3kD1−1,jD1+1)番目の表示素子110にあっては、本来の信号GINの値の0.8倍で駆動される。従って、表示装置1を白表示としたとき、図9に示すように、画素PX(kD1,jD1−1)、画素PX(kD1−1,jD1)、画素PX(kD1+1,jD1)、及び、画素PX(kD1,jD1+1)を構成する緑色発光副画素の輝度の値は80となり、低下する。これにより、画素PX(kD1,jD1)を構成する緑色発光副画素の平均的な輝度との差が少なくなり、視覚的な妨害の程度を軽減することができる。
次いで、実施例1の変形例について説明する。上述した例では、画素PX(kD1,jD1)における欠陥表示素子である緑色発光副画素については特に信号の補正を行わなかった。しかしながら、場合によっては、画素PX(kD1,jD1)における欠陥表示素子において動作する発光素子の輝度を低下させることが好ましいといったことも考えられる。
図11は、画素PX(kD1,jD1)の緑色発光副画素についても、輝度を0.8倍としたときの、画素PX(kD1,jD1)及び近傍の画素PXの輝度の関係を説明するための模式的な平面図である。図12は、実施例1の変型例において、輝度制御手段105を構成する補正情報記憶手段107に格納されている輝度補正用データを説明するための表である。図12は、第(3kD1−1,jD1)番目の表示素子110に対応する輝度補正用データの値が、0.80である点が、図10と相違する。
実施例2も、本発明の表示装置に関する。実施例2は、実施例1の変型である。補正情報記憶手段に格納されたデータが相違する他は、実施例2の表示装置の構成は、実施例1において説明した表示装置1と同様であるので説明を省略する。
実施例2にあっては、欠陥表示素子が属する画素PX(kD1,jD1)の周囲に隣接して配置されている画素PXにおいて、該欠陥表示素子と同色で発光する表示素子の輝度を低下させる。
図13は、実施例2の表示装置を白表示としたときの、画素PX(kD1,jD1)及び近傍の画素PXの輝度の関係を説明するための模式的な平面図である。
具体的には、画素PX(kD1,jD1)を取り囲むように配置されている、画素PX(kD1−1,jD1−1)、画素PX(kD1,jD1−1)、画素PX(kD1+1,jD1−1)、画素PX(kD1−1,jD1)、画素PX(kD1+1,jD1)、画素PX(kD1−1,jD1+1)、画素PX(kD1,jD1+1)、及び、画素PX(kD1+1,jD1+1)において、緑色発光副画素を構成する表示素子110の輝度を低下させる。
上述した画素のうち、画素PX(kD1−1,jD1)、PX(kD1+1,jD1)、画素PX(kD1,jD1−1)、及び、画素PX(kD1,jD1+1)は実施例1において輝度を低下させた画素と同様である。実施例2にあっては、実施例1に加えて、
(1)画素PX(kD1−1,jD1−1)を構成する第(3(kD1−1)−1,jD1−1)番目の表示素子110、
(2)画素PX(kD1+1,jD1−1)を構成する第(3(kD1+1)−1,jD1−1)番目の表示素子110、
(3)画素PX(kD1−1,jD1+1)を構成する第(3(kD1−1)−1,jD1+1)番目の表示素子110、
(4)画素PX(kD1+1,jD1+1)を構成する第(3(kD1+1)−1,jD1+1)番目の表示素子110、
に対応する輝度補正用データにおいても、補正係数として、0.80という値が格納されている。
図14は、実施例2において、輝度制御手段105を構成する補正情報記憶手段107に格納されている輝度補正用データを説明するための表である。図14は、第(3(kD1−1)−1,jD1−1)番目の表示素子110、第(3(kD1+1)−1,jD1−1)番目の表示素子110、第(3(kD1−1)−1,jD1+1)番目の表示素子110、及び、第(3(kD1+1)−1,jD1+1)番目の表示素子110に対応する輝度補正用データの値が0.80である点が、図10と相違する。
実施例2にあっては、より多くの近傍の画素PXにおいて輝度の調整がされる。従って、視覚的な妨害の程度をより軽減することができる。尚、実施例1の変型例と同様に、実施例2においても、画素PX(kD1,jD1)における欠陥表示素子において動作する発光素子の輝度を低下させる構成とすることもできる。
実施例3も、本発明の表示装置に関する。補正情報記憶手段に格納されたデータが相違する他は、実施例3の表示装置の構成は、実施例1において説明した表示装置1と同様であるので説明を省略する。
実施例3にあっては、欠陥表示素子が属する画素PX(kD1,jD1)の近傍の画素において、該欠陥表示素子と同色で発光する表示素子の輝度を低下させる程度は、欠陥表示素子が属する画素に近い画素ほど大きい。
画素PX(kD1,jD1)と、画素PX(kD1,jD1)の近傍の画素PX(kD1+Δk,jD1+Δj)との離間量DISTを、以下の式(3)で定義する。
IST≡(Δk2+Δj21/2 (3)
実施例3にあっては、DIST=1である画素PXにおいては、補正係数として0.80という値を適用し、DIST=21/2である画素PXにおいては、補正係数として0.90という値を適用した。それ以外の画素PXにおいては、補正係数として1.00という値を適用した。
即ち、上述した構成にあっては、実施例1と同様に、
(1)画素PX(kD1,jD1−1)を構成する第(3kD1−1,jD1−1)番目の表示素子110、
(2)画素PX(kD1−1,jD1)を構成する第(3(kD1−1)−1,jD1)番目の表示素子110、
(3)画素PX(kD1+1,jD1)を構成する第(3(kD1+1)−1,jD1)番目の表示素子110、
(4)画素PX(kD1,jD1+1)を構成する第(3kD1−1,jD1+1)番目の表示素子110、
に対応する輝度補正用データに、補正係数として、0.80という値が格納されている。
一方、上述した構成にあっては、実施例2とは異なり、
(5)画素PX(kD1−1,jD1−1)を構成する第(3(kD1−1)−1,jD1−1)番目の表示素子110、
(6)画素PX(kD1+1,jD1−1)を構成する第(3(kD1+1)−1,jD1−1)番目の表示素子110、
(7)画素PX(kD1−1,jD1+1)を構成する第(3(kD1−1)−1,jD1+1)番目の表示素子110、
(8)画素PX(kD1+1,jD1+1)を構成する第(3(kD1+1)−1,jD1+1)番目の表示素子110、
に対応する輝度補正用データにおいて、補正係数として0.90という値が格納されている。
図15は、実施例3の表示装置を白表示としたときの、画素PX(kD1,jD1)及び近傍の画素PXの輝度の関係を説明するための模式的な平面図である。図16は、実施例3における輝度制御手段105を構成する補正情報記憶手段107に格納されている輝度補正用データを説明するための表である。
実施例3においては、欠陥表示素子が属する画素PX(kD1,jD1)に近い画素ほど、該欠陥表示素子と同色で発光する表示素子の輝度を低下させる程度が大きい。これにより、近傍の画素PXにおける輝度低下の程度がより目立ちにくくなるといった利点を備えている。
上述した例においては、DIST=1の関係にある画素PXと、DIST=21/2の関係にある画素PXにのみ輝度補正を行なったが、これに限るものではない。画素PX(kD1,jD1)を中心とした例えば5×5個の画素PXにおいて、上述した離間量DISTは、1,21/2,41/2,51/2,81/2という値を取る。例えば、DIST=1の関係にある画素PXの補正係数を0.80、DIST=21/2の関係にある画素PXの補正係数を0.85、DIST=41/2の関係にある画素PXの補正係数を0.90、DIST=51/2の関係にある画素PXの補正係数を0.95、DIST=81/2の関係にある画素PXの補正係数を0.99、これ以外の画素PXの補正係数を1.00とするといった構成とすることもできる。
尚、実施例1の変型例と同様に、実施例3においても、画素PX(kD1,jD1)における欠陥表示素子において動作する発光素子の輝度を低下させる構成とすることもできる。
以上、好ましい実施例に基づき本発明を説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。実施例における表示装置や表示素子の構成、構造、製造方法、表示装置や表示素子を構成する材料等は例示であり、適宜変更することができる。
実施例にあっては、表示パネル103における表示特性の非線形性を補償するために、信号ROUT,GOUT、BOUTを、ガンマ補正回路104を介して信号出力回路102に入力した。しかしながら、演算処理回路106において、表示パネル103における表示特性の非線形性を補償するように補正された信号ROUT,GOUT、BOUTを生成する構成であってもよい。この構成にあっては、図1に示すガンマ補正回路104を省略することができる。
図1は、実施例1の表示装置の概念図である。 図2は、実施例1の表示装置を構成する表示パネルの概念図である。 図3は、画素と表示素子との関係を説明するための模式的な平面図である。 図4は、表示素子の等価回路図である。 図5の(A)は、実施例1の表示装置を構成する表示パネルの模式的な一部断面図であり、後述する図5の(B)及び図6の(A)において破線で示した部分のA−A面に相当する一部断面図である。図5の(B)は、実施例1の表示装置において、表示素子形成領域に対する駆動回路の配置を説明するための模式的な平面図である。 図6の(A)は、表示パネルにおいて、表示素子形成領域に対する発光部の配置を説明するための模式的な平面図である。図6の(B)は、第1発光素子における駆動回路と発光部の接続を説明するための模式的な平面図である。図6の(C)は、第2発光素子における駆動回路と発光部の接続を説明するための模式的な平面図である。 図7は、欠陥表示素子の等価回路図を示す。 図8は、演算処理回路が、信号RIN,GIN,BINを補正することなくそのまま信号ROUT,GOUT、BOUTとして出力する場合に、表示装置を白表示としたときの、画素PX(kD1,jD1)及びこれの近傍の画素PXの輝度の関係を説明するための模式的な平面図である。 図9は、実施例1の表示装置1を白表示としたときの、画素PX(kD1,jD1)及び近傍の画素PXの輝度の関係を説明するための模式的な平面図である。 図10は、輝度制御手段を構成する補正情報記憶手段に格納されている輝度補正用データを説明するための表である。 図11は、画素PX(kD1,jD1)の緑色発光副画素についても、輝度を本来の0.8倍としたときの、画素PX(kD1,jD1)及び近傍の画素PXの輝度の関係を説明するための模式的な平面図である。 図12は、実施例1の変型例において、輝度制御手段を構成する補正情報記憶手段に格納されている輝度補正用データを説明するための表である。 図13は、実施例2の表示装置を白表示としたときの、画素PX(kD1,jD1)及び近傍の画素PXの輝度の関係を説明するための模式的な平面図である。 図14は、実施例2において、輝度制御手段を構成する補正情報記憶手段に格納されている輝度補正用データを説明するための表である。 図15は、実施例3の表示装置を白表示としたときの、画素PX(kD1,jD1)及び近傍の画素PXの輝度の関係を説明するための模式的な平面図である。 図16は、実施例3における輝度制御手段を構成する補正情報記憶手段に格納されている輝度補正用データを説明するための表である。
符号の説明
1・・・表示装置、100・・・電源部、101・・・走査回路、102・・・信号出力回路、103・・・表示パネル、104・・・ガンマ補正回路、105・・・輝度制御手段、106・・・演算処理回路、107・・・補正情報記憶手段、108・・・主制御回路、110・・・表示素子、1111・・・第1発光素子、1112・・・第2発光素子、1121・・・第1駆動回路、1122・・・第2駆動回路、1131・・・第1発光部、1132・・・第2発光部、120・・・支持体、121・・・層間絶縁層、1221,1222・・・アノード電極、123・・・第2層間絶縁層、1241,1242・・・有機層、125・・・カソード電極、126・・・基板、PS1,PS2・・・給電線、CEL1・・・第1発光部の容量、CEL2・・・第2発光部の容量、C1・・・容量、TRW・・・書込みトランジスタ、TRD1・・・第1駆動トランジスタ、TRD2・・・第2駆動トランジスタ、RIN・・・赤色発光副画素に対応する入力信号、GIN・・・緑色発光副画素に対応する入力信号、BIN・・・青色発光副画素に対応する入力信号、ROUT,GOUT、BOUT・・・補正後の信号

Claims (5)

  1. 複数の表示素子を備えており、
    各表示素子は副画素を構成すると共に、複数の副画素から成る群によって1画素を構成し、第1の方向、及び、第1の方向とは異なる第2の方向に、2次元マトリクス状に画素が配列されており、
    表示素子は、複数の発光素子を備えており、
    表示素子を構成する複数の発光素子のうち一部の発光素子が動作しない表示素子を欠陥表示素子と表すとき、
    欠陥表示素子が属する画素の近傍の画素において、該欠陥表示素子と同色で発光する表示素子の輝度を低下させる輝度制御手段を有する表示装置。
  2. 輝度制御手段は、欠陥表示素子が属する画素に対して第1の方向に隣接して配置されている画素及び第2の方向に隣接して配置されている画素において、該欠陥表示素子と同色で発光する表示素子の輝度を低下させる請求項1に記載の表示装置。
  3. 輝度制御手段は、欠陥表示素子が属する画素の周囲に隣接して配置されている画素において、該欠陥表示素子と同色で発光する表示素子の輝度を低下させる請求項1に記載の表示装置。
  4. 欠陥表示素子が属する画素の近傍の画素において、該欠陥表示素子と同色で発光する表示素子の輝度を低下させる程度は、欠陥表示素子が属する画素に近い画素ほど大きい請求項1に記載の表示装置。
  5. 表示素子は、2つの発光素子を備えている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の表示装置。
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