JP2010151534A - 光ファイバ心線対照方法および装置 - Google Patents

光ファイバ心線対照方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 PONシステムにおける光スプリッタの下部側光ファイバが曲げに対して漏洩光を発生しない光ファイバであっても心線対照を可能にする。
【解決手段】 複数の光ファイバの中から所定の光ファイバを特定する光ファイバ心線対照方法において、所定の光ファイバの一端からパルス試験光を入力し、所定の光ファイバに配置した負荷手段で、光ファイバの温度または歪みの少なくとも一方を変化させ、所定の光ファイバの一端で、パルス試験光に対応するブリルアン散乱光の周波数変化を観測し、温度または歪みを変化させた光ファイバを特定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光線路の建設や保守作業時に、作業対象の光ファイバを特定するための光ファイバ心線対照方法および装置に関する。
従来の光ファイバ心線対照装置は、作業対象の光ファイバへ試験光を入射し、光ファイバに加えた曲げにより漏洩する試験光を観測し、当該試験光が検出されればその光ファイバを作業対象として特定する構成であった。これを「心線対照」という。
図8は、従来の光ファイバ心線対照装置の構成例を示す(特許文献1)。
図において、局側終端装置OLT(Optical Line Terminal)とユーザ側終端装置ONU(Optical Network Unit) は、光ファイバを束ねた光ファイバケーブル50を介して接続される。作業対象の光ファイバ51に対して、OLT側の光カプラ52を介して心線対照用試験光源53から試験光を入射し、光ファイバ51のONU側で曲げ部54を用いて曲げを生じさせ、その曲げにより漏洩する試験光を光検出器(PD)55で検出する。ここで、OLTとONUとの間の通信光よりも長波長の試験光を用い、光ファイバ51の遠端(ONUの入力端)に配置した試験光遮断フィルタ56で試験光を遮断する構成により、通信光に影響を与えずに試験光を用いた心線対照が可能になっている。
なお、光ファイバ心線対照装置は、所内装置として光カプラ52および心線対照用試験光源53と、所外装置として曲げ部54および光検出器55から構成される。作業者は、所内装置を用いて作業対象の光ファイバ51に試験光を入射し、所外装置を用いて光ファイバ51から漏洩する試験光を検出することにより、通信光が伝送中であってもサービスを中断することなく心線対照を行うことができる。
特開昭57−026807号公報
ところで近年、従来の方法では心線対照が困難な問題が生じている。
1つは、光ファイバ運用の作業性を向上させるため、曲げに対して損失変動がほぼ発生しない、すなわち曲げによる漏洩光が発生しない光ファイバが用いられている。このような光ファイバとしては、光ファイバコアの周囲に空孔を設け、低屈折率のクラッド層により強い光閉じ込め効果を実現したホールアシストファイバ等が開発されている。この光ファイバは、従来の方法で曲げによる漏洩光を発生させることができないため、心線対照ができない。
また、光通信サービスの線路形態として、設備ビル内のOLTとユーザ側のONUが1対1で接続されず、光を等分岐する光スプリッタを介して1つのOLTに複数のONUを収容するPON(Passive Optical Network) システムが主流になっている。PONでは、経済的な光サービスを提供するために、ユーザ宅近傍に光スプリッタを設置している。このようなPONに従来の光ファイバ心線対照方法を適用すると、心線対照用試験光が光スプリッタを介して下部側光ファイバに均等に分配されるので、下部側光ファイバを個別に対照することができない。したがって、作業場所では光スプリッタの直近で下部側光ファイバに付与した目印を頼りに心線対照を行っており、下部側光ファイバの端末では事実上心線対照ができないのが実情である。
本発明は、PONシステムにおける光スプリッタの下部側光ファイバが曲げに対して漏洩光を発生しない光ファイバであっても心線対照を可能にする光ファイバ心線対照方法および装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、複数の光ファイバの中から所定の光ファイバを特定する光ファイバ心線対照方法において、所定の光ファイバの一端からパルス試験光を入力し、所定の光ファイバに配置した負荷手段で、光ファイバの温度または歪みの少なくとも一方を変化させ、所定の光ファイバの一端で、パルス試験光に対応するブリルアン散乱光の周波数変化を観測し、温度または歪みを変化させた光ファイバを特定する。
第1の発明における負荷手段は、光ファイバの温度を上げる加熱部と温度を下げる冷却部を所定の順番に配列し、当該加熱部および冷却部の配列に対応させてブリルアン散乱光の周波数変化と時間位置を観測し、温度または歪みを変化させた光ファイバを特定する。また、負荷手段は、加熱部が配置される光ファイバの長手方向に歪みを生じさせるようにしてもよい。
第1の発明における光ファイバ心線対照方法において、複数の光ファイバは1つの光スプリッタに収容され、パルス試験光は該光スプリッタで分岐して複数の光ファイバに入力する構成であり、複数の光ファイバは、それぞれ固有周波数のブリルアン散乱光を発生する構成であり、パルス試験光を入力する光スプリッタの入力側で、光スプリッタに収容される複数の光ファイバの中の所定の光ファイバに対応する固有周波数のブリルアン散乱光の周波数変化を観測し、温度または歪みを変化させた光ファイバを特定する。
第1の発明における光ファイバ心線対照方法において、パルス試験光を出力し、ブリルアン散乱光の周波数変化を観測する心線対照手段と、光ファイバの温度または歪みを変化させる負荷手段との間で所定の通信を行う通信手段を備え、心線対照手段は、負荷手段からの指示によりパルス試験光を出力し、さらにブリルアン散乱光の周波数変化を観測したときにその通知信号を負荷手段に送信し、負荷手段は、心線対照手段にパルス試験光の出力を指示し、光ファイバの温度または歪みを変化させたときに、心線対照手段から通知信号を受信するか否かに応じて当該光ファイバの特定を行う。
第2の発明は、複数の光ファイバの中から所定の光ファイバを特定する光ファイバ心線対照装置において、所定の光ファイバの一端からパルス試験光を入力するパルス試験光入力手段と、所定の光ファイバに配置され、光ファイバの温度または歪みの少なくとも一方を変化させる負荷手段と、所定の光ファイバの一端で、パルス試験光に対応するブリルアン散乱光の周波数変化を観測し、温度または歪みを変化させた光ファイバを特定する心線対照手段とを備える。
第2の発明における負荷手段は、光ファイバの温度を上げる加熱部と温度を下げる冷却部を所定の順番に配列する構成であり、心線対照手段は、加熱部および冷却部の配列に対応させてブリルアン散乱光の周波数変化と時間位置を観測し、温度または歪みを変化させた光ファイバを特定する構成である。また、負荷手段は、加熱部が配置される光ファイバの長手方向に歪みを生じさせる手段を含む。
第2の発明における光ファイバ心線対照装置において、複数の光ファイバは1つの光スプリッタに収容され、パルス試験光は該光スプリッタで分岐して複数の光ファイバに入力する構成であり、複数の光ファイバは、それぞれ固有周波数のブリルアン散乱光を発生する構成であり、パルス試験光入力手段および心線対照手段を光スプリッタの入力側に接続し、心線対照手段は、光スプリッタに収容される複数の光ファイバの中の所定の光ファイバに対応する固有周波数のブリルアン散乱光の周波数変化を観測し、温度または歪みを変化させた光ファイバを特定する構成である。
第2の発明における光ファイバ心線対照装置において、パルス試験光を出力し、ブリルアン散乱光の周波数変化を観測する心線対照手段と、光ファイバの温度または歪みを変化させる負荷手段との間で所定の通信を行う通信手段を備え、心線対照手段は、負荷手段からの指示によりパルス試験光を出力し、さらにブリルアン散乱光の周波数変化を観測したときにその通知信号を負荷手段に送信する構成であり、負荷手段は、心線対照手段にパルス試験光の出力を指示し、光ファイバの温度または歪みを変化させたときに、心線対照手段から通知信号を受信するか否かに応じて当該光ファイバの特定を行う構成である。
本発明は、曲げによって漏洩光を生じさせない光ファイバでも、ブリルアン散乱光の周波数変化を観測することにより心線対照が可能になる。また、光スプリッタに収容される光ファイバにブリルアン散乱光の周波数を個別に割り当てることにより、各周波数のブリルアン散乱光の周波数変化を観測することにより、光スプリッタ収容の光ファイバの心線対照が可能になる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の光ファイバ心線対照装置の第1の実施形態を示す。
図において、局側終端装置OLTとユーザ側終端装置ONUは、光ファイバを束ねた光ファイバケーブル10を介して接続される。作業対象の光ファイバ11に対して、OLT側の光カプラ12を介して心線対照装置13の試験光源からパルス試験光を入射し、光ファイバ11のONU側で負荷装置14を用いて光ファイバの温度または歪みを変化させ、ブリルアン散乱光周波数シフト(以下「BFS」という)を変化させる。このブリルアン散乱光は、光ファイバ11、光カプラ12を介して心線対照装置13に入力する。心線対照装置13は、BFSの変化を観測して心線対照を行う構成である。ここで、OLTとONUとの間の通信光よりも長波長の試験光を用い、光ファイバ11の遠端(ONUの入力端)に配置した試験光遮断フィルタ15で試験光を遮断する構成により、通信光に影響を与えずにブリルアン散乱光を用いた心線対照が可能になっている。
図2は、心線対照装置13の構成例を示す。ここでは、ブリルアン後方散乱光をモニタし、BFSの変化を観測するブリルアン散乱光パルス試験器(BOTDR)を用いる例を示す。BOTDRは、パルス試験光を光ファイバに入射し、光ファイバ中で発生するブリルアン後方散乱光がBOTDRに戻るまでの時間、すなわちBOTDRからの距離と、BFSおよびブリルアン散乱光強度を測定する。作業者は、負荷装置14を用いて作業対象の光ファイバ11の温度または歪みを変化させ、BFSを変化させる。
図2において、試験光源21から出力する試験光(周波数ν0 の連続光)は、光カプラ22を介して光ファイバ11に送出する試験光とローカル光に2分岐される。試験光は、光スイッチ23でパルス試験光に変換されて光カプラ24から出力され、さらに光カプラ12を介して作業対象の光ファイバ11に送出される。光ファイバ11に接続される負荷装置14を用いて光ファイバの温度または歪みを変化させ、対応する周波数シフトνB が生じたブリルアン散乱光は、光カプラ12、光カプラ24を介して光カプラ25に入力し、ローカル光と合波して光検出器(PD)26に入力する。PD26は、周波数ν0 のローカル光と周波数ν0 ±νB のブリルアン散乱光に対応する周波数νB のビート信号を出力する。このビート信号は増幅器27で増幅され、さらにミキサ28で局部発振器(LO)29から出力される周波数νB に近い周波数のローカル信号と混合され、ベースバンド信号に変換される。このベースバンド信号は、ローパスフィルタ(LPF)30で高周波成分を除去して強度検出器20に入力し、周波数シフトνB のブリルアン散乱光の強度信号を得る。また、ブリルアン散乱光が戻る時間tに対して、BOTDRからの距離Lは、
L=1/2(v・t)
で求めることができる。なお、vは、光ファイバ中の光速度である。
ここで、ブリルアン後方散乱光は、図3に示すように、パルス試験光の周波数ν0 から約10GHz程度の周波数シフトした周波数(ν0±νB)となる。なお、試験光波長が1650nmであれば、その周波数シフトνB は光ファイバの歪み1%に対して約+500 MHz、温度1℃に対して約+1.08MHz変化する。
(負荷装置14の構成例1)
図4は、負荷装置14の構成例1を示す。
図において、BFSを変化させる負荷装置14は、例えば光ファイバ11の長手方向に一様に加熱または冷却することで実現する。光ファイバケーブルの接続点で心線対照作業を実施する場合は、光ファイバテープまたは単心素線が露出した状態であり、余長は収容ケースにコイル状に収容されている。この光ファイバ11をコイル状にした部分を負荷装置14の中に収容し、例えばヒータ等の加熱部141を用いて加熱する構成とすることにより、コンパクトな構成で光ファイバ11の長手方向に一様に加熱することができる。また、曲げに強い光ファイバであれば、曲げによる物理的破壊限界の直径5mm程度にできるので、負荷装置14内の光ファイバ収容径を小さくでき、負荷装置14をさらに小型にできる。なお、加熱部141に代えてペルチェ素子等の冷却部を用い、気温より冷却する構成としてもよい。
このような負荷装置14を用い、例えばBOTDRから5kmの地点で心線対照の光ファイバの温度を例えば気温25℃から100 ℃に加熱する。さらに、BOTDRのパルス試験光を当該光ファイバに入射し、光ファイバ長手方向のBFSの分布を観測すると、図1に示すように、ブリルアン散乱光スペクトラムピークが5km地点で約80MHz高周波側にシフトしていることが観測される。
作業者は、心線対照の光ファイバに送出したパルス試験光に対するBFSの変化を測定・検出することにより、漏洩光がほとんど発生しない光ファイバであっても、OLT〜ONU間の通信サービスを中断することなく光ファイバの心線対照が可能となる。また、パルス試験光を用いていることから、OTDRの手法で心線対照の位置を確認することができる。また、本実施形態では、シングルモードファイバでも同様に心線対照が可能である。ただし、コイル状に収容する場合には、曲げによる光ファイバ損失が生じることがないように、一般的には直径60mm以上の形状とする必要がある。
(負荷装置14の構成例2)
図5は、負荷装置14の他の構成例を示す。
実際の光ファイバ線路では、光ファイバの長手方向に異なるピースの光ファイバケーブルが接続されたり、敷設されている状態で光ファイバの長手方向に歪みや温度の違いが存在すると、その位置でBFSの変化が生じ、負荷装置14を用いたBFSの変化と区別がつかず心線対照が困難になる。
そこで、図5(a) に示すように、負荷装置14内に3つの光ファイバ11のコイル部を設け、例えば中央のコイル部に加熱部141を配置し、その両側に冷却部142,143を配置する。これにより、図5(b) に示すようにBFSが正方向と負方向に特徴的な変化を示し、負荷装置14を用いた心線対照が容易になる。
例えば、敷設された光ファイバ中に0.02%の歪みばらつきと、モードフィールド径 9.2±0.4 μmのばらつきをもつ光ファイバのコアに含まれるGeO2の濃度ばらつきを考慮すると、それぞれ10MHz、70MHzのBFSの変動を含むことになる。これに対して、加熱部141で 100℃、冷却部142,143で0℃に設定すると、BFSの変動が 108MHzとなり、容易に検出可能となる。
また、光ファイバの加熱は周波数シフトが大きくなる方向に作用するので、図5に加熱部141とともに、光ファイバのコイル部を内側から加圧する伸縮部144に巻き付けておき、加熱とともに加圧することにより、さらにBFSの変動を大きくすることができる。例えば、光ファイバ1本当たりに0.05%の歪み(0.45Nの張力/1心)を付与すると、BFSは25MHz大きくなり、さらに検出が容易になる。なお、加熱部141と冷却部142,143の数や配列は任意であり、特徴的な配列によりBFSの変化の検出をさらに容易にすることができる。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の光ファイバ心線対照装置の第2の実施形態を示す。本実施形態はPONシステムに適用したものである。
図において、PONシステムは、OLTに接続される光ファイバ31と、複数m個のONUにそれぞれ接続される光ファイバ33−1〜33−mが、m分岐の光スプリッタ32を介して接続される構成である。OLTと光スプリッタ32とを接続する光ファイバ31には光カプラ34が挿入され、光カプラ34の試験ポートに第1の実施形態と同様の心線対照装置13が接続される。心線対照装置13は、OLTとONU間の通信光とは異なる波長のパルス試験光を出力する。このパルス試験光は、光カプラ34から光ファイバ31に入射して伝搬し、光スプリッタ32で光ファイバ33−1〜33−mに分配される。光ファイバ33−1〜33−mの遠端(各ONUの入力端)には、通信光を透過しパルス試験光を遮断かつ反射する試験光遮断フィルタ35が挿入される。心線対照の光ファイバ(ここでは33−mとする)には、第1の実施形態と同様の負荷装置14が取り付けられる。
本実施形態の特徴は、光スプリッタ32に接続される光ファイバ33−1〜33−mとして、互いに固有のBFS(周波数ν1 〜νm )が得られるように、それぞれコアの添加物濃度を変えたものを用いるところにある(特開2006−140730号公報を参照)。
本実施形態の構成では、心線対照装置13からパルス試験光を送出すると、光ファイバ33−1〜33−mからブリルアン散乱光が重なって戻ってくるが、図6(b) に示すようにそれぞれ固有の周波数を割り当てているので区別することができる。さらに、図6(b) に破線で示すように、負荷装置14が取り付けられた光ファイバ33−mからのブリルアン散乱光周波数νm の変化を観測することにより、また図6(c) に示すようにブリルアン散乱光周波数νm のスペクトラムピークの変化を観測することにより、PONシステムであっても心線対照の光ファイバ33−mを容易に特定することができる。
(第3の実施形態)
図7は、本発明の光ファイバ心線対照装置の第3の実施形態を示す。ここでは、作業者が現場で心線対照を行う場合の作業手順に基づいて説明するが、心線対照の基本的な原理については第1,第2の実施形態と同様であり、図1および図6に示す各部と対応するものは同一符号を付して説明を省略する。
図7において、OLTには複数の光ファイバ31−1〜31−nが接続され、それぞれに光カプラ34が挿入される。図面では省略しているが、複数の光ファイバ31−1〜31−nにはそれぞれ光スプリッタ32が接続され、例えば光ファイバ31−1に接続される光スプリッタ32には複数の光ファイバ33−1〜33−mを介してONUが接続される。光スイッチ41は、心線対照装置13から出力されるパルス試験光を複数の光ファイバ31−1〜31−nにそれぞれ挿入された光カプラ34のいずれかに入力する。光スイッチ41は、信号制御・処理部42の制御により接続先の切り替えを行う。なお、光スイッチ41は所内の人の操作によってもよい。信号制御・処理部42と負荷装置14の通信・表示部43は、通信ネットワーク44を介して通信を行う機能を含む。なお、信号制御・処理部42と負荷装置14の通信形態は特に限定されるものではなく、既存の公衆無線通信システム等の利用が可能である
作業者は、現場で光ファイバ31−1に接続される心線対照の光ファイバ(ここでは33−m)に対して、負荷装置14を用いて温度変化または歪みを与えるとともに、通信・表示部43から通信ネットワーク44を介して信号制御・処理部42に、心線対照の光ファイバ情報および試験指示を送信する操作を行う。信号制御・処理部42は、通信ネットワーク44を介して負荷装置14からの信号を受信すると、光ファイバ31−1〜31−nに挿入された光カプラ34の試験ポートと光スイッチ41のポートの対応関係情報をもつデータベース45を参照し、心線対照の光ファイバ33−mの情報に基づいてパルス試験光を入力する光ファイバ31−1を特定し、光スイッチ41を制御してパルス試験光が光ファイバ31−1に入力されるように制御する。
次に、第1,第2の実施形態で説明したように、心線対照装置13は信号制御・処理部42の制御によりパルス試験光を出力してBFSの変化を観測し、さらにデータベース45を参照して変化したBFSに対応する光ファイバ33−mの心線番号を取得する。この心線番号の情報は、信号制御・処理部42から通信ネットワーク44を介して負荷装置14の通信・表示部43に転送され、光ファイバ33−mの心線番号を表示させる。これにより、作業者は、負荷装置14を用いてブリルアン散乱光周波数の変化を与えた光ファイバ33−mを識別することができる。また、パルス試験光を送出してからブリルアン散乱光が検出されるまでの時間から、負荷装置14を装着した位置を検出することができる。
なお、作業者が光ファイバ31−1に接続される光ファイバ33−mの心線対照を行う際に、間違えて例えば光ファイバ31−2に接続される光ファイバに負荷装置14を装着し、光ファイバ31−1に接続される光ファイバ33−mを心線対照として信号制御・処理部42に通知した場合には、次のようになる。心線対照装置13は、信号制御・処理部42の制御によりパルス試験光を光ファイバ31−2に送出し、そのブリルアン散乱光の変動をモニタする。しかし、作業者は、光ファイバ31−1に接続される光ファイバ33−mに負荷装置14を装着しており、光ファイバ31−2に接続される光ファイバには何らBFS変動を与えていないので、心線対照装置13ではブリルアン散乱光周波数の変化を観測できない。この場合には、信号制御・処理部42は負荷装置14に対して、試験を実施した光線路に心線対照の光ファイバが存在しないことを通知する。
本発明の光ファイバ心線対照装置の第1の実施形態を示す図。 心線対照装置13の構成例を示す図。 パルス試験光とブリルアン散乱光の関係を示す図。 負荷装置14の構成例1を示す図。 負荷装置14の構成例2を示す図。 本発明の光ファイバ心線対照装置の第2の実施形態を示す図。 本発明の光ファイバ心線対照装置の第3の実施形態を示す図。 従来の光ファイバ心線対照装置の構成例を示す図。
符号の説明
OLT 局側終端装置
ONU ユーザ側終端装置
11,31,33 光ファイバ
12,34 光カプラ
13 心線対照装置
14 負荷装置
141 加熱部
142,143 冷却部
144 伸縮部
15,35 試験光遮断フィルタ
20 強度検出器
21 試験光源
22,24,25 光カプラ
23 光スイッチ
26 光検出器(PD)
27 増幅器
28 ミキサ
29 局部発振器(LO)
30 ローパスフィルタ(LPF)
32 光スプリッタ
41 光スイッチ
42 信号制御・処理部
43 通信・表示部
44 通信ネットワーク
45 データベース

Claims (10)

  1. 複数の光ファイバの中から所定の光ファイバを特定する光ファイバ心線対照方法において、
    前記所定の光ファイバの一端からパルス試験光を入力し、
    前記所定の光ファイバに配置した負荷手段で、光ファイバの温度または歪みの少なくとも一方を変化させ、
    前記所定の光ファイバの一端で、前記パルス試験光に対応するブリルアン散乱光の周波数変化を観測し、前記温度または歪みを変化させた光ファイバを特定する
    ことを特徴とする光ファイバ心線対照方法。
  2. 請求項1に記載の光ファイバ心線対照方法において、
    前記負荷手段は、光ファイバの温度を上げる加熱部と温度を下げる冷却部を所定の順番に配列し、当該加熱部および冷却部の配列に対応させて前記ブリルアン散乱光の周波数変化と時間位置を観測し、前記温度または歪みを変化させた光ファイバを特定する
    ことを特徴とする光ファイバ心線対照方法。
  3. 請求項2に記載の光ファイバ心線対照方法において、
    前記負荷手段は、前記加熱部が配置される光ファイバの長手方向に歪みを生じさせる
    ことを特徴とする光ファイバ心線対照方法。
  4. 請求項1に記載の光ファイバ心線対照方法において、
    前記複数の光ファイバは1つの光スプリッタに収容され、前記パルス試験光は該光スプリッタで分岐して前記複数の光ファイバに入力する構成であり、
    前記複数の光ファイバは、それぞれ固有周波数のブリルアン散乱光を発生する構成であり、
    前記パルス試験光を入力する前記光スプリッタの入力側で、前記光スプリッタに収容される複数の光ファイバの中の所定の光ファイバに対応する前記固有周波数のブリルアン散乱光の周波数変化を観測し、前記温度または歪みを変化させた光ファイバを特定する
    ことを特徴とする光ファイバ心線対照方法。
  5. 請求項1に記載の光ファイバ心線対照方法において、
    前記パルス試験光を出力し、前記ブリルアン散乱光の周波数変化を観測する心線対照手段と、前記光ファイバの温度または歪みを変化させる負荷手段との間で所定の通信を行う通信手段を備え、
    前記心線対照手段は、前記負荷手段からの指示により前記パルス試験光を出力し、さらに前記ブリルアン散乱光の周波数変化を観測したときにその通知信号を前記負荷手段に送信し、
    前記負荷手段は、前記心線対照手段に前記パルス試験光の出力を指示し、前記光ファイバの温度または歪みを変化させたときに、前記心線対照手段から前記通知信号を受信するか否かに応じて当該光ファイバの特定を行う
    ことを特徴とする光ファイバ心線対照方法。
  6. 複数の光ファイバの中から所定の光ファイバを特定する光ファイバ心線対照装置において、
    前記所定の光ファイバの一端からパルス試験光を入力するパルス試験光入力手段と、
    前記所定の光ファイバに配置され、光ファイバの温度または歪みの少なくとも一方を変化させる負荷手段と、
    前記所定の光ファイバの一端で、前記パルス試験光に対応するブリルアン散乱光の周波数変化を観測し、前記温度または歪みを変化させた光ファイバを特定する心線対照手段と
    を備えたことを特徴とする光ファイバ心線対照装置。
  7. 請求項6に記載の光ファイバ心線対照装置において、
    前記負荷手段は、光ファイバの温度を上げる加熱部と温度を下げる冷却部を所定の順番に配列する構成であり、
    前記心線対照手段は、前記加熱部および冷却部の配列に対応させて前記ブリルアン散乱光の周波数変化と時間位置を観測し、前記温度または歪みを変化させた光ファイバを特定する構成である
    ことを特徴とする光ファイバ心線対照装置。
  8. 請求項7に記載の光ファイバ心線対照装置において、
    前記負荷手段は、前記加熱部が配置される光ファイバの長手方向に歪みを生じさせる手段を含む
    ことを特徴とする光ファイバ心線対照装置。
  9. 請求項6に記載の光ファイバ心線対照装置において、
    前記複数の光ファイバは1つの光スプリッタに収容され、前記パルス試験光は該光スプリッタで分岐して前記複数の光ファイバに入力する構成であり、
    前記複数の光ファイバは、それぞれ固有周波数のブリルアン散乱光を発生する構成であり、
    前記パルス試験光入力手段および前記心線対照手段を前記光スプリッタの入力側に接続し、前記心線対照手段は、前記光スプリッタに収容される複数の光ファイバの中の所定の光ファイバに対応する前記固有周波数のブリルアン散乱光の周波数変化を観測し、前記温度または歪みを変化させた光ファイバを特定する構成である
    ことを特徴とする光ファイバ心線対照装置。
  10. 請求項6に記載の光ファイバ心線対照装置において、
    前記パルス試験光を出力し、前記ブリルアン散乱光の周波数変化を観測する心線対照手段と、前記光ファイバの温度または歪みを変化させる負荷手段との間で所定の通信を行う通信手段を備え、
    前記心線対照手段は、前記負荷手段からの指示により前記パルス試験光を出力し、さらに前記ブリルアン散乱光の周波数変化を観測したときにその通知信号を前記負荷手段に送信する構成であり、
    前記負荷手段は、前記心線対照手段に前記パルス試験光の出力を指示し、前記光ファイバの温度または歪みを変化させたときに、前記心線対照手段から前記通知信号を受信するか否かに応じて当該光ファイバの特定を行う構成である
    ことを特徴とする光ファイバ心線対照装置。
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