JP5215166B2 - 光ファイバ心線対照方法および装置 - Google Patents
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Description
図において、局側終端装置OLT(Optical Line Terminal)とユーザ側終端装置ONU(Optical Network Unit) は、光ファイバを束ねた光ファイバケーブル50を介して接続される。作業対象の光ファイバ51に対して、OLT側の光カプラ52を介して心線対照用試験光源53から試験光を入射し、光ファイバ51のONU側で曲げ部54を用いて曲げを生じさせ、その曲げにより漏洩する試験光を光検出器(PD)55で検出する。ここで、OLTとONUとの間の通信光よりも長波長の試験光を用い、光ファイバ51の遠端(ONUの入力端)に配置した試験光遮断フィルタ56で試験光を遮断する構成により、通信光に影響を与えずに試験光を用いた心線対照が可能になっている。
1つは、光ファイバ運用の作業性を向上させるため、曲げに対して損失変動がほぼ発生しない、すなわち曲げによる漏洩光が発生しない光ファイバが用いられている。このような光ファイバとしては、光ファイバコアの周囲に空孔を設け、低屈折率のクラッド層により強い光閉じ込め効果を実現したホールアシストファイバ等が開発されている。この光ファイバは、従来の方法で曲げによる漏洩光を発生させることができないため、心線対照ができない。
図1は、本発明の光ファイバ心線対照装置の第1の実施形態を示す。
図において、局側終端装置OLTとユーザ側終端装置ONUは、光ファイバを束ねた光ファイバケーブル10を介して接続される。作業対象の光ファイバ11に対して、OLT側の光カプラ12を介して心線対照装置13の試験光源からパルス試験光を入射し、光ファイバ11のONU側で負荷装置14を用いて光ファイバの温度または歪みを変化させ、ブリルアン散乱光周波数シフト(以下「BFS」という)を変化させる。このブリルアン散乱光は、光ファイバ11、光カプラ12を介して心線対照装置13に入力する。心線対照装置13は、BFSの変化を観測して心線対照を行う構成である。ここで、OLTとONUとの間の通信光よりも長波長の試験光を用い、光ファイバ11の遠端(ONUの入力端)に配置した試験光遮断フィルタ15で試験光を遮断する構成により、通信光に影響を与えずにブリルアン散乱光を用いた心線対照が可能になっている。
L=1/2(v・t)
で求めることができる。なお、vは、光ファイバ中の光速度である。
図4は、負荷装置14の構成例1を示す。
図において、BFSを変化させる負荷装置14は、例えば光ファイバ11の長手方向に一様に加熱または冷却することで実現する。光ファイバケーブルの接続点で心線対照作業を実施する場合は、光ファイバテープまたは単心素線が露出した状態であり、余長は収容ケースにコイル状に収容されている。この光ファイバ11をコイル状にした部分を負荷装置14の中に収容し、例えばヒータ等の加熱部141を用いて加熱する構成とすることにより、コンパクトな構成で光ファイバ11の長手方向に一様に加熱することができる。また、曲げに強い光ファイバであれば、曲げによる物理的破壊限界の直径5mm程度にできるので、負荷装置14内の光ファイバ収容径を小さくでき、負荷装置14をさらに小型にできる。なお、加熱部141に代えてペルチェ素子等の冷却部を用い、気温より冷却する構成としてもよい。
図5は、負荷装置14の他の構成例を示す。
実際の光ファイバ線路では、光ファイバの長手方向に異なるピースの光ファイバケーブルが接続されたり、敷設されている状態で光ファイバの長手方向に歪みや温度の違いが存在すると、その位置でBFSの変化が生じ、負荷装置14を用いたBFSの変化と区別がつかず心線対照が困難になる。
図6は、本発明の光ファイバ心線対照装置の第2の実施形態を示す。本実施形態はPONシステムに適用したものである。
図7は、本発明の光ファイバ心線対照装置の第3の実施形態を示す。ここでは、作業者が現場で心線対照を行う場合の作業手順に基づいて説明するが、心線対照の基本的な原理については第1,第2の実施形態と同様であり、図1および図6に示す各部と対応するものは同一符号を付して説明を省略する。
ONU ユーザ側終端装置
11,31,33 光ファイバ
12,34 光カプラ
13 心線対照装置
14 負荷装置
141 加熱部
142,143 冷却部
144 伸縮部
15,35 試験光遮断フィルタ
20 強度検出器
21 試験光源
22,24,25 光カプラ
23 光スイッチ
26 光検出器(PD)
27 増幅器
28 ミキサ
29 局部発振器(LO)
30 ローパスフィルタ(LPF)
32 光スプリッタ
41 光スイッチ
42 信号制御・処理部
43 通信・表示部
44 通信ネットワーク
45 データベース
Claims (4)
- 複数の光ファイバの中から所定の光ファイバを特定する光ファイバ心線対照方法において、
前記所定の光ファイバの一端からパルス試験光を入力し、
前記所定の光ファイバに、当該光ファイバの温度を上げる加熱部と温度を下げる冷却部を所定の順番に配列した負荷手段を配置して当該光ファイバの温度を変化させ、
前記所定の光ファイバの一端で、前記加熱部および冷却部の配列に対応させて前記パルス試験光に対応するブリルアン散乱光の周波数変化と時間位置を観測し、前記温度を変化させた光ファイバを特定する
ことを特徴とする光ファイバ心線対照方法。 - 請求項1に記載の光ファイバ心線対照方法において、
前記負荷手段は、前記加熱部が配置される光ファイバの長手方向に歪みを生じさせる
ことを特徴とする光ファイバ心線対照方法。 - 複数の光ファイバの中から所定の光ファイバを特定する光ファイバ心線対照装置において、
前記所定の光ファイバの一端からパルス試験光を入力するパルス試験光入力手段と、
前記所定の光ファイバの温度を上げる加熱部と温度を下げる冷却部が所定の順番に配列され、当該光ファイバの温度を変化させる負荷手段と、
前記所定の光ファイバの一端で、前記加熱部および冷却部の配列に対応させて前記パルス試験光に対応するブリルアン散乱光の周波数変化と時間位置を観測し、前記温度を変化させた光ファイバを特定する心線対照手段と
を備えたことを特徴とする光ファイバ心線対照装置。 - 請求項3に記載の光ファイバ心線対照装置において、
前記負荷手段は、前記加熱部が配置される光ファイバの長手方向に歪みを生じさせる手段を含む
ことを特徴とする光ファイバ心線対照装置。
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JP2008328248A JP5215166B2 (ja) | 2008-12-24 | 2008-12-24 | 光ファイバ心線対照方法および装置 |
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JP2010151534A JP2010151534A (ja) | 2010-07-08 |
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