JP2010149709A - ステアリングコラム装置 - Google Patents

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達 坂田
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Abstract

【課題】チルト操作方向およびテレスコピック操作方向のいずれの方向に操作させた場合においても安定的に固定させることのできるステアリングコラム装置を提供する。
【解決手段】車体側ブラケット4の固定縦壁部41とステアリングコラム3に設けた可動縦壁部のうち固定縦壁部41に、テレスコピック操作方向に分離配置されてチルト操作方向に延在する一対の第1突部10,11を設けるとともに、可動縦壁部に、チルト操作方向に分離配置されてテレスコピック操作方向に延在する一対の第2突部12,13を設け、チルト操作範囲内およびテレスコピック操作範囲内において、一対の第1突部10,11のそれぞれを一対の第2突部12,13のそれぞれに当接させ、固定縦壁部41と可動縦壁部との固定をより確実に行うことができるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステアリングホイールのチルト操作およびテレスコピック操作が可能なステアリングシャフトを収容したステアリングコラム装置に関する。
自動車のステアリングホイールには、運転者の体格に合わせて上下調整するチルト操作および前後調整するテレスコピック操作が可能となったものがあり、それらステアリングホイールの上下調整位置および前後調整位置は、ステアリングシャフトを収容するステアリングコラムを車体側に支持する支持装置によって固定されるようになっている。
この支持装置は、前記ステアリングコラムの左右方向側部に配置される固定縦壁部を有する車体側ブラケットと、前記アウタチューブに設けられて前記固定縦壁部に対してチルト操作方向およびテレスコピック操作方向に相対移動自在な可動縦壁部と、を備えている。そして、操作レバーを操作し、締付け軸に締付け力を作用させて固定縦壁部と可動縦壁部とを圧接することでステアリングコラムを固定するとともに、圧接解除することでステアリングコラムの固定を解除するようになっている。
つまり、支持装置によってステアリングコラムを固定する際には、固定縦壁部と可動縦壁部との圧接による摩擦抵抗力で、それら両壁部の相対移動を阻止するようにしている。このため、固定縦壁部と可動縦壁部との圧接面積を大きく確保することが有利であるが、その場合、部材自体の歪みなどにより両壁部の平坦性の確保が困難になり、両壁部が意図しない部位で部分的に接触してしまうおそれがある。このように、両壁部が意図しない部位で部分的に接触してしまうと、固定縦壁部と可動縦壁部との当接箇所が安定しないため、支持剛性が十分に得られないおそれがある。また、車体からステアリングホイールに至る共振周波数のばらつきが個体間で発生し、所望の共振周波数が得られなくなり、アイドリング時にステアリングホイールが車体振動に共振して振動が発生するおそれがある。
そこで、可動縦壁部が固定縦壁部に当接する外側面に、ステアリングコラムの軸方向に延びる突出部を上下に形成し、その上・下突出部により両縦壁部を安定的に圧接させるようにした支持装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−223383号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のステアリングコラム装置は、固定縦壁部に可動縦壁部の上下部分を積極的に当接させるようになってはいるが、ステアリングコラムの軸方向に対しては、上・下突出部の軸方向の平坦性や固定縦壁部の平面性に大きく依存することになる。このため、ステアリングコラムの軸方向に対しては、やはり、上・下突出部や固定縦壁部の形成誤差や部材自体の歪みが大きく影響し、固定縦壁部と可動縦壁部との当接箇所が安定しないために支持剛性が十分に得られなくなったり、テレスコピックの操作位置によって共振周波数にばらつきが発生し、ステアリングホイールが車体振動に共振して振動したりする。
そこで、本発明は、チルト操作方向およびテレスコピック操作方向のいずれの方向に操作させた場合においても安定的に固定させることのできるステアリングコラム装置を提供するものである。
請求項1の発明は、ステアリングホイールのチルト操作およびテレスコピック操作が可能なステアリングシャフトを収容するステアリングコラムと、前記ステアリングコラムの左右両側のうち少なくとも片側に配置される固定縦壁部を有する車体側ブラケットと、前記ステアリングコラムに設けられ、前記固定縦壁部に対してチルト操作方向およびテレスコピック操作方向に相対移動自在な可動縦壁部と、前記固定縦壁部と前記可動縦壁部とにチルト操作方向およびテレスコピック操作方向への相対移動が可能となるように挿通され、操作レバーの操作により前記固定縦壁部と前記可動縦壁部とを互いに近接方向に締付けおよび締付け解除する締付け軸と、を備えるステアリングコラム装置において、前記固定縦壁部と前記可動縦壁部のいずれか一方に、テレスコピック操作方向に分離配置されてチルト操作方向に延在する一対の第1突部を設けるとともに、他方に、チルト操作方向に分離配置されてテレスコピック操作方向に延在する一対の第2突部を設け、チルト操作範囲内およびテレスコピック操作範囲内において、前記一対の第1突部のそれぞれが前記一対の第2突部のそれぞれに当接するようにしたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1のステアリングコラム装置において、前記固定縦壁部と前記可動縦壁部とに形成される4箇所の当接部のうちの2箇所が前記ステアリングコラムの軸中心線上に配置されることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1のステアリングコラム装置において、前記締付け軸は、前記固定縦壁部と前記可動縦壁部とに形成される4箇所の当接部の中心に位置することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、車体側ブラケットの固定縦壁部とステアリングコラムに設けた可動縦壁部のいずれか一方に、テレスコピック操作方向に分離配置されてチルト操作方向に延在する一対の第1突部を設けるとともに、他方に、チルト操作方向に分離配置されてテレスコピック操作方向に延在する一対の第2突部を設け、チルト操作範囲内およびテレスコピック操作範囲内において、一対の第1突部のそれぞれを一対の第2突部のそれぞれに積極的に当接させたため、固定縦壁部と可動縦壁部とが必ず4箇所の当接部によって安定的に当接し、固定縦壁部と可動縦壁部との固定をより確実に行うことができる。これにより、ステアリングホイールをチルト操作方向およびテレスコピック操作方向のいずれの方向に操作させた場合においてもステアリングコラムの支持剛性が十分に得られ、安定的に固定することができる。
また、ステアリングコラムの共振周波数のばらつきをなくすことで、ステアリングホイールが車体振動に共振するのを防止することができる。
請求項2の発明によっても、請求項1と同様の効果を得ることができる。
請求項3の発明によれば、締付け軸を、4箇所の当接部の中心に位置させたので、締付け軸の締付け力を各当接部にほぼ均等に作用させることができ、より安定してステアリングコラムを固定することができる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
[第1実施形態]
図1〜図4は本発明にかかるステアリングコラム装置の第1実施形態を示し、図1はステアリングコラム装置の側面図、図2は図1中II−II線に沿った断面図、図3はステアリングコラム装置の平面図、図4は図3中IV部の拡大図である。
図1〜図4に示すように、本実施形態のステアリングコラム装置1は、図示省略したステアリングホイールのチルト操作およびテレスコピック操作が可能なステアリングシャフト2を収容するステアリングコラム3を車体側に支持するようになっている。ステアリングコラム3は、互いに軸方向移動可能に嵌合されるアウタチューブ31とインナチューブ32とを有し、それら両チューブ31、32の重なり部分がステアリングコラム装置1によって車体側に支持される。
ステアリングコラム装置1は、ステアリングコラム3の上述した重なり部分の車幅方向左側に配置される固定縦壁部41を有する車体側ブラケット4と、上述の固定縦壁部41に対してチルト操作方向(車両ほぼ上下方向)およびテレスコピック操作方向(車両ほぼ前後方向)に相対移動自在な可動縦壁部33を有するアウタチューブ31と、固定縦壁部41と可動縦壁部33とにチルト操作方向およびテレスコピック操作方向への相対移動が可能となるように挿通され、操作レバー6の操作により固定縦壁部41と可動縦壁部33とを圧接してステアリングコラム3を固定する締付け軸としてのクランプボルト7、を備えて概ね構成される。即ち、本実施形態のステアリングコラム装置1は、ステアリングコラム3の片側に固定縦壁部41および可動縦壁部33を設けた片持ちタイプとなっている。
車体側ブラケット4は、固定縦壁部41の上端に断面T字状に上側板42が固設され、その上側板42の車幅方向両端部に設けた支持部材43を介して、車体側ブラケット4が車体側である図示省略したステアリングメンバに結合される。
アウタチューブ31は、可動縦壁部33の上下両端に、ステアリングコラム3のインナチューブ32をほぼ半周に亘って覆う断面U字状の支持板34を一体に設けてある。
固定縦壁部41には、図2に示すように、上下長孔41hが設けられるとともに、可動縦壁部33には、上記上下長孔41hに対向する部位に前後長孔31hが設けられている。そして、それら上下長孔41hおよび前後長孔31hにクランプボルト7が挿通される。クランプボルト7は、チルト操作時には上下長孔41h内を移動し、テレスコピック操作時には移動せず、アウタチューブ31がクランプボルトに対して移動する。勿論、固定解除した際には、上下長孔41hによりステアリングコラム3の上下傾動(チルト操作)が可能であり、前後長孔31hによりアウタチューブ31とインナチューブ32とがステアリングシャフト2の軸長変化を伴いつつ軸方向に相対移動して、ステアリングコラム3の軸方向長さ調整(テレスコピック操作)が可能となる。
クランプボルト7のステアリングコラム3側(図2中右側)端部には、可動縦壁部33の内側に係止される鍔部71が形成される。一方、クランプボルト7が固定縦壁部41から可動縦壁部33の反対側(図2中左側)に突出する端部には、固定縦壁部41からカム部8、操作レバー6の順に挿通配置され、ナット72によってそれらが締付け固定される。
操作レバー6は、クランプボルト7と非円形嵌合されて回転方向に一体に回転される。カム部8は、上下長孔41hおよび前後長孔31hに対して相対回転が阻止される固定カム部材81と、クランプボルト7に非円形嵌合されて一体に回転される可動カム部材82と、で構成される。これら固定カム部材81と可動カム部材82の対向面には、操作レバー6のクランプ方向またはアンクランプ方向の回動操作、つまり、可動カム部材82の正・逆回転により、両カム部材81、82間の寸法を増大または減少するカム本体部が形成されている。即ち、図1に示すクランプ状態では、カム部8の両カム部材81、82間の寸法が増大しており、そのクランプ状態から操作レバー6を図中時計回り方向のアンクランプ方向に回動操作することにより、カム部8は、両カム部材81、82間の寸法が減少する。
従って、操作レバー6をクランプ方向に操作することにより、クランプボルト7にクランプ力が作用して鍔部71と固定縦壁部41との間に可動縦壁部33を挟圧して、アウタチューブ31を車体側ブラケット4に固定してアウタチューブ31を固定することができる。
ここで、本実施形態では固定縦壁部41と可動縦壁部33のうち一方の固定縦壁部41に、ステアリングコラム3の軸方向(テレスコピック操作方向)に分離配置されてチルト操作方向(図1中上下方向)に延在する一対の第1突部10,11を設けるとともに、他方の可動縦壁部33に、チルト操作方向に分離配置されてステアリングコラム3の軸方向(テレスコピック操作方向)に延在する一対の第2突部12,13を設けてある。
本実施形態では、第1突部10,11および第2突部12,13は、固定縦壁部41および可動縦壁部33をそれぞれ互いに対向する方向にプレス成形して突出させてある。そして、第2突部12は、クランプボルト7の中心を通ってステアリングコラム3の軸方向に延びる中心線C1上に配置されるとともに、第2突部13は、第2突部12を上記中心線C1に対して直角方向下方に移動した位置に配置されている。
さらに、本実施形態では、第1突部10,11および第2突部12,13は、チルト操作範囲内およびテレスコピック操作範囲内において、第1突部10,11のそれぞれが第2突部12,13のそれぞれに当接するように形成されている。
即ち、クランプボルト7が上下長孔41hの一端から他端までのいずれに位置していたとしても、第1突部10および第1突部11のそれぞれが第2突部12および第2突部13のそれぞれに当接するように、第1突部10,11を延在させるとともに、クランプボルト7が前後長孔31hの一端から他端までのいずれに位置していたとしても、第2突部12および第2突部13のそれぞれが第1突部10および第1突部11のそれぞれに当接するように、第2突部12,13を延在させることで、チルト操作およびテレスコピック操作を行うことのできる範囲内であれば、ステアリングホイールを如何なる位置で固定したとしても、固定縦壁部41と可動縦壁部33とが4箇所の当接部14で当接できるようにしている。
以上の本実施形態によれば、車体側ブラケット4の固定縦壁部41とステアリングコラム3に設けた可動縦壁部33のうち固定縦壁部41に、テレスコピック操作方向に分離配置されてチルト操作方向に延在する一対の第1突部10,11を設けるとともに、可動縦壁部33に、チルト操作方向に分離配置されてテレスコピック操作方向に延在する一対の第2突部12,13を設け、チルト操作範囲内およびテレスコピック操作範囲内において、一対の第1突部10,11のそれぞれを一対の第2突部12,13のそれぞれに当接させたため、固定縦壁部41と可動縦壁部33とが4箇所の当接部14によって安定的に当接し、固定縦壁部41と可動縦壁部33との固定をより確実に行うことができる。
これにより、ステアリングホイールをチルト操作方向およびテレスコピック操作方向のいずれの方向に操作させた場合においてもステアリングコラム3の支持剛性が十分に得られ、安定的に固定することができ、さらに、ステアリングホイールが車体振動に共振して振動するのを抑制する共振周波数の安定化を図ることができる。
[第2実施形態]
図5および図6は本発明の第2実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図5はステアリングコラム装置の側面図、図6は図5中VI−VI線に沿った断面図である。
図5および図6に示すように、本実施形態のステアリングコラム装置1Aが第1実施形態のステアリングコラム装置1と主に異なる点は、第2突部12の形成位置を、クランプボルト7の中心を通る中心線C1よりも上方に配置したことにある。
即ち、本実施形態では、固定縦壁部41と可動縦壁部33のうち一方の固定縦壁部41に、クランプボルト7を挟んでステアリングコラム3の軸方向(テレスコピック操作方向)に分離配置されてチルト操作方向(図5中上下方向)に延在する一対の第1突部10,11を設けるとともに、他方の可動縦壁部33に、クランプボルト7を挟んでチルト操作方向に分離配置されてステアリングコラム3の軸方向(テレスコピック操作方向)に延在する一対の第2突部12,13を設けることで、クランプボルト7を固定縦壁部41と可動縦壁部33との4箇所の当接部14の中心に位置させている。
以上の本実施形態によっても前記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態によれば、クランプボルト7を、4箇所の当接部14の中心に位置させたので、クランプボルト7の締付け力を各当接部14にほぼ均等に作用させることができ、ステアリングコラム3の支持剛性が十分に得られ、より安定的に固定することができ、ステアリングホイールが車体振動に共振して振動するのを抑制する共振周波数のより一層の安定化を図ることができる。
[第3実施形態]
図7〜図9は本発明の第3実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図7はステアリングコラム装置の側面図、図8は図7中VIII−VIII線に沿った断面図、図9はステアリングコラム装置の平面図である。
図7〜図9に示すように、本実施形態のステアリングコラム装置1Bが第1実施形態のステアリングコラム装置1と主に異なる点は、固定縦壁部41A、41Bおよび可動縦壁部31A、31Bをそれぞれステアリングコラム3の左右両側に設けた両持ちタイプとしたことにある。
即ち、本実施形態では、ステアリングコラム3の左右両側に固定縦壁部41A、41Bが配置され、それら両固定縦壁部41A、41Bの上端に断面逆U字状に上側板42が固設されることにより車体側ブラケット4が概ね構成され、その車体側ブラケット4は、第1実施形態と同様に上側板42の車幅方向両端部に設けた支持部材43を介してステアリングメンバに結合される。
また、各固定縦壁部41A、41Bのそれぞれの内側面にアウタチューブ31に形成された可動縦壁部31A、31Bが配置されている。また、アウタチューブ31には、インナチューブ32が摺動可能に支持されている。
そして、左右の固定縦壁部41A、41Bにそれぞれ上下長孔41hが形成されるとともに、左右の可動縦壁部31A、31Bにそれぞれ前後長孔31hが形成される。また、左右一対のクランプボルト7A、7Bが設けられ、一方のクランプボルト7Aは、左側の固定縦壁部41Aおよび可動縦壁部31Aに形成した上下長孔41hおよび前後長孔31hに挿通されるとともに、他方のクランプボルト7Bは、右側の固定縦壁部41Bおよび可動縦壁部31Bに形成した上下長孔41hおよび前後長孔31hに挿通される。
また、左右のクランプボルト7A、7Bに、固定カム部材81、可動カム部材82からなるカム部8がそれぞれ設けられるとともに、操作レバー6は、固定縦壁部41A、41Bの外側方向に配置される二股状の取付部6A、6Bが設けられ、一方の取付部6Aは一方のクランプボルト7Aに非円形嵌合されるとともに、他方の取付部6Bは他方のクランプボルト7Bに非円形嵌合され、操作レバー6の操作によってカム部8を介して両方のクランプボルト7A、7Bに同時に締付け力が発生されるようになっている。
そして、左右の固定縦壁部41A、41Bには、ステアリングコラム3の軸方向(テレスコピック操作方向)に分離配置されてチルト操作方向(図7中上下方向)に延在する一対の第1突部10,11をそれぞれ設けるとともに、左右の可動縦壁部31A、31Bには、チルト操作方向に分離配置されてステアリングコラム3の軸方向(テレスコピック操作方向)に延在する一対の第2突部12,13をそれぞれ設けてある。
このとき、第1実施形態と同様に、第2突部12は、クランプボルト7A、7Bの中心を通ってステアリングコラム3の軸方向に延びる中心線C1上に配置されるとともに、第2突部13は、第2突部12を上記中心線C1に対して直角方向下方に移動した位置に配置される。
以上の本実施形態によっても前記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態によれば、固定縦壁部41A、41Bおよび可動縦壁部31A、31Bをそれぞれステアリングコラム3の左右両側に設けて両持ちタイプとしたので、ステアリングコラム3の支持剛性をより高めて、共振周波数の更なる安定化を図ることができる。
[第4実施形態]
図10は本発明の第4実施形態を示し、前記第3実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図10はステアリングコラム装置の側面図である。
図10に示すように、本実施形態のステアリングコラム装置1Cが第3実施形態のステアリングコラム装置1Bと主に異なる点は、第2実施形態と同様に第2突部12の形成位置を、クランプボルト7の中心を通る中心線C1よりも上方に配置し、クランプボルト7を4箇所の当接部14の中心に位置させたことにある。
以上の本実施形態によっても前記第3実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態によれば、クランプボルト7A、7Bを、4箇所の当接部14の中心に位置させたので、クランプボルト7A、7Bの締付け力を各当接部14にほぼ均等に作用させることができ、ステアリングコラム3の支持剛性が十分に得られ、より安定的に固定することができ、ステアリングホイールが車体振動に共振して振動するのを抑制する共振周波数の更なる安定化を図ることができる。
ところで、本発明のステアリングコラム装置は上述した第1〜第4実施形態に例をとって説明したが、これら実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。
例えば、前記実施形態では、固定縦壁部41および可動縦壁部33をそれぞれプレス成形することで一対の第1突部10,11および一対の第2突部12,13を形成したものを例示したが、これに限ることなく、鋳造、鍛造等様々な方法で形成することが可能である。
さらに、一対の第1突部10、11と一対の第2突部12、13は、アウタチューブ31に一体成形された構造を示したが、上記突部をアウタチューブ31と別体で設けてもよい。
また、固定縦壁部41および可動縦壁部33の材質も様々なものを用いることが可能である。
本発明の第1実施形態にかかるステアリングコラム装置の側面図である。 図1中II−II線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態にかかるステアリングコラム装置の平面図である。 図3中IV部の拡大図である。 本発明の第2実施形態にかかるステアリングコラム装置の側面図である。 図5中VI−VI線に沿った断面図である。 本発明の第3実施形態にかかるステアリングコラム装置の側面図である。 図7中VIII−VIII線に沿った断面図である。 本発明の第3実施形態にかかるステアリングコラム装置の平面図である。 本発明の第4実施形態にかかるステアリングコラム装置の側面図である。
符号の説明
1、1A、1B、1C ステアリングコラム装置
2 ステアリングシャフト
3 ステアリングコラム
31A、31B、33 可動縦壁部
4 車体側ブラケット
41、41A、41B 固定縦壁部
6 操作レバー
7、7A、7B クランプボルト(締付け軸)
10、11 第1突部
12、13 第2突部
14 当接部

Claims (3)

  1. ステアリングホイールのチルト操作およびテレスコピック操作が可能なステアリングシャフトを収容するステアリングコラムと、
    前記ステアリングコラムの左右両側のうち少なくとも片側に配置される固定縦壁部を有する車体側ブラケットと、
    前記ステアリングコラムに設けられ、前記固定縦壁部に対してチルト操作方向およびテレスコピック操作方向に相対移動自在な可動縦壁部と、
    前記固定縦壁部と前記可動縦壁部とにチルト操作方向およびテレスコピック操作方向への相対移動が可能となるように挿通され、操作レバーの操作により前記固定縦壁部と前記可動縦壁部とを互いに近接方向に締付けおよび締付け解除する締付け軸と、
    を備えるステアリングコラム装置において、
    前記固定縦壁部と前記可動縦壁部のいずれか一方に、テレスコピック操作方向に分離配置されてチルト操作方向に延在する一対の第1突部を設けるとともに、他方に、チルト操作方向に分離配置されてテレスコピック操作方向に延在する一対の第2突部を設け、
    チルト操作範囲内およびテレスコピック操作範囲内において、前記一対の第1突部のそれぞれが前記一対の第2突部のそれぞれに当接するようにしたことを特徴とするステアリングコラム装置。
  2. 前記固定縦壁部と前記可動縦壁部とに形成される4箇所の当接部のうちの2箇所が前記ステアリングコラムの軸中心線上に配置されることを特徴とする請求項1に記載のステアリングコラム装置。
  3. 前記締付け軸は、前記固定縦壁部と前記可動縦壁部とに形成される4箇所の当接部の中心に位置することを特徴とする請求項1に記載のステアリングコラム装置。
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