JP2011140261A - ステアリング装置 - Google Patents

ステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011140261A
JP2011140261A JP2010001804A JP2010001804A JP2011140261A JP 2011140261 A JP2011140261 A JP 2011140261A JP 2010001804 A JP2010001804 A JP 2010001804A JP 2010001804 A JP2010001804 A JP 2010001804A JP 2011140261 A JP2011140261 A JP 2011140261A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
friction plate
column
telescopic
outer column
vehicle body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010001804A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5257368B2 (ja
Inventor
Tetsuro Arakawa
哲朗 荒川
Tadashi Hibino
正 日比野
Toru Matsushima
亨 松嶋
Masayoshi Mashita
正芳 真下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2010001804A priority Critical patent/JP5257368B2/ja
Publication of JP2011140261A publication Critical patent/JP2011140261A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5257368B2 publication Critical patent/JP5257368B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)

Abstract

【課題】摩擦板を車体取付けブラケットに組み付ける作業を容易にしたステアリング装置を提供する。
【解決手段】第1の摩擦板6及び第2の摩擦板7の取付箇所が、アウターコラム11側だけで済むので、第1の摩擦板6と第2の摩擦板7を、所定の向きに交互に重ね合わせて組み付ける作業が極めて容易となる。アウターコラム11がテレスコ方向に変位すると、締付けロッド5が第2の摩擦板7の丸孔721に挿通されているため、第2の摩擦板7はテレスコ方向には変位せず、締付けロッド5と共に、車体取付けブラケット3の側板33、34側に残る。
【選択図】図7

Description

本発明はステアリング装置、特に、運転者の体格や運転姿勢に応じて、ステアリングホイールの上下方向位置と前後方向位置の両方の位置を調整することができる位置調整式のステアリング装置に関する。
運転者の体格や運転姿勢に応じてステアリングホイールの上下方向位置と前後方向位置の両方の位置を調整する為の装置として、チルト・テレスコピック式ステアリング装置と呼ばれるステアリング装置がある。
このような位置調整式のステアリング装置では、所望の位置に調整したコラムを、車体取付けブラケットの側板に、締付けロッドを締め付けてクランプするクランプ装置が備えられている。このクランプ装置には、クランプ時のステアリング装置の剛性が大きく、クランプ力が安定し、アンクランプ操作が容易なことが要求されるため、摩擦板を介して、車体取付けブラケットの側板にコラムを締め付けてクランプする構造(特許文献1)が採用されている。
このような摩擦板を使用したクランプ装置は、大きなクランプ力を得るために複数の摩擦板を重ね合わせて使用している。特に、チルト方向のクランプ剛性とテレスコ方向のクランプ剛性の両方を大きくするために、チルト用摩擦板とテレスコ用摩擦板の両方を有するクランプ装置では、特許文献1に記載されているように、チルト位置調整方向に長いチルト用摩擦板を車体取付けブラケット側に固定し、テレスコピック位置調整方向に長いテレスコ用摩擦板をコラム側に固定している。
しかし、形状の異なるチルト用摩擦板とテレスコ用摩擦板を、所定の向きに交互に重ね合わせて組み付ける作業は熟練を必要とする。特に、チルト用摩擦板を固定する箇所が車体取付けブラケット側で、テレスコ用摩擦板の固定箇所がコラム側であって、チルト用摩擦板とテレスコ用摩擦板の固定箇所が異なると、チルト用摩擦板とテレスコ用摩擦板を組み付ける作業が特に難しくなる。
特開平10−35511号公報
本発明は、摩擦板を車体取付けブラケットに組み付ける作業を容易にしたステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、車体に取付け可能な車体取付けブラケット、上記車体取付けブラケットに、チルト位置及びテレスコピック位置が調整可能に支持されると共に、ステアリングホイールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支したコラム、上記テレスコピック位置調整方向に長く形成され、上記コラムに固定取付部によって相対移動不能に固定された第1の摩擦板、上記チルト位置調整方向に長く形成され、上記第1の摩擦板に重ね合わせて、上記コラムに摺動支持部によって摺動可能に支持された第2の摩擦板、所望のチルト位置及びテレスコピック位置で、上記車体取付けブラケットに上記コラムをクランプするために、互いに重ね合わされた上記第1の摩擦板と第2の摩擦板を介して、コラムを車体取付けブラケットに締付ける締付けロッド、上記第1の摩擦板に形成され、テレスコピック位置調整方向に長く形成されて上記締付けロッドが挿通されるテレスコ調整用長溝、上記第2の摩擦板に形成され、上記締付けロッドが挿通される丸孔を備えたことを特徴とするステアリング装置である。
第2番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記第1の摩擦板と第2の摩擦板が、上記車体取付けブラケットの側板の内側面とコラムとの間に挟持されていることを特徴とするステアリング装置である。
第3番目の発明は、第2番目の発明のステアリング装置において、上記摺動支持部が、上記第2の摩擦板に車幅方向の内側に向かって突出して形成されたV形の凸部と、上記コラムの外周面に形成され、上記V形の凸部をテレスコピック位置調整方向に摺動可能に支持するV形の凹部で構成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第4番目の発明は、第3番目の発明のステアリング装置において、上記摺動支持部が、上記第1の摩擦板に車幅方向の内側に向かって突出して形成され、上記V形の凸部の車幅方向外側の凹面を、テレスコピック位置調整方向に摺動可能に支持するV形の凸部で構成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第5番目の発明は、第2番目の発明のステアリング装置において、上記摺動支持部が、上記第2の摩擦板に車幅方向の内側に向かって突出して形成された角形の凸部と、上記コラムの外周面に形成され、上記角形の凸部をテレスコピック位置調整方向に摺動可能に支持する角形の凹部で構成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第6番目の発明は、第5番目の発明のステアリング装置において、上記摺動支持部が、上記第1の摩擦板に車幅方向の内側に向かって突出して形成され、上記角形の凸部の車幅方向外側の凹面を、テレスコピック位置調整方向に摺動可能に支持する角形の凸部で構成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第7番目の発明は、第2番目の発明のステアリング装置において、上記摺動支持部が、上記第2の摩擦板に車幅方向の内側に向かって突出して形成された折り曲げ部と、上記コラムの外周面にテレスコピック位置調整方向に長く形成され、上記折り曲げ部をテレスコピック位置調整方向に摺動可能に支持する直線状リブで構成されていることを特徴とするステアリング装置である。
本発明のステアリング装置は、テレスコピック位置調整方向に長く形成され、コラムに固定取付部によって相対移動不能に固定された第1の摩擦板と、チルト位置調整方向に長く形成され、第1の摩擦板に重ね合わせて、コラムに摺動支持部によって摺動可能に支持された第2の摩擦板と、所望のチルト位置及びテレスコピック位置で、車体取付けブラケットにコラムをクランプするために、互いに重ね合わされた第1の摩擦板と第2の摩擦板を介して、コラムを車体取付けブラケットに締付ける締付けロッドと、第1の摩擦板に形成され、テレスコピック位置調整方向に長く形成されて締付けロッドが挿通されるテレスコ調整用長溝と、第2の摩擦板に形成され、締付けロッドが挿通される丸孔とから構成されている。
従って、第1の摩擦板及び第2の摩擦板の取付箇所が、コラム側だけで済むので、第1の摩擦板と第2の摩擦板を、所定の向きに交互に重ね合わせて組み付ける作業が容易となる。
また、コラムをテレスコ方向に調整すると、締付けロッドが第2の摩擦板の丸孔に当接して、第2の摩擦板がコラムに対して摺動支持部によって円滑に摺動し、コラムのテレスコ方向の調整を円滑に行うことが可能となる。摺動支持部を、第2の摩擦板に形成された角形の凸部と、コラムの外周面に形成された角形の凹部で構成すれば、角形の凹部と角形の凸部との間の車体上下方向の隙間を小さく設定できるため、コラム及び第2の摩擦板に製造誤差が有っても、コラムに対して第2の摩擦板の案内が確実に行われ、第2の摩擦板の摺動動作がさらに円滑になる。
また、摺動支持部を、第2の摩擦板に車幅方向の内側に向かって突出して形成された折り曲げ部と、コラムの外周面にテレスコピック位置調整方向に長く形成され、折り曲げ部をテレスコピック位置調整方向に摺動可能に支持する直線状リブで構成すれば、コラム及び第1の摩擦板の形状が簡単になるため、製造コストを低減することができる。
本発明の実施例1のステアリング装置の全体斜視図である。 本発明の実施例1のステアリング装置を車体後方側から見た分解斜視図である。 車体取付けブラケットを取り外した状態を示す図2のアウターコラムの側面図である。 図3のA−A断面図である。 本発明の実施例1の第2の摩擦板単体の部品図であり、(a)は第2の摩擦板の正面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は(a)の平面図である。 本発明の実施例1の第1の摩擦板単体の部品図であり、(a)は第1の摩擦板の正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は(a)の平面図である。 図2の摺動支持部の拡大分解斜視図である。 (a)は図4のP部拡大断面図、(b)は(a)のC−C断面図である。 本発明の実施例2のアウターコラムの側面図であり、実施例1の図3相当図である。 図9のD−D断面図である。 本発明の実施例2の第2の摩擦板単体の部品図であり、(a)は第2の摩擦板の正面図、(b)は(a)のE−E断面図、(c)は(a)の平面図である。 本発明の実施例2の第1の摩擦板単体の部品図であり、(a)は第1の摩擦板の正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は(a)の平面図である。 (a)は図10のQ部拡大断面図、(b)は(a)のF−F断面図である。 本発明の実施例3のアウターコラムの側面図であり、実施例1の図3相当図である。 図14のG−G断面図である。 本発明の実施例3の第2の摩擦板単体の部品図であり、(a)は第2の摩擦板の正面図、(b)は(a)のH−H断面図、(c)は(a)の平面図である。 本発明の実施例3の第1の摩擦板単体の部品図であり、(a)は第1の摩擦板の正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は(a)の平面図である。 (a)は図15のR部拡大断面図、(b)は(a)のJ−J断面図である。
以下の実施例では、ステアリングホイールの上下方向位置と前後方向位置の両方の位置を調整する、チルト・テレスコピック式のステアリング装置に本発明を適用した例について説明する。
図1は本発明の実施例1のステアリング装置の全体斜視図であり、コラムアシスト型ラックピニオン式パワーステアリング装置である。図1に示すコラムアシスト型ラックピニオン式パワーステアリング装置は、ステアリングホイール101の操作力を軽減するために、コラム105に取付けた操舵補助部(電動アシスト機構)102の操舵補助力をステアリングシャフトに付与し、中間シャフト106を介して、ラックピニオン式のステアリングギヤ103のラックを往復移動させ、タイロッド104を介して舵輪を操舵する方式のパワーステアリング装置である。
図2は本発明の実施例1のステアリング装置を車体後方側から見た分解斜視図、図3は車体取付けブラケットを取り外した状態を示す図2のアウターコラムの側面図、図4は図3のA−A断面図である。図5は本発明の実施例1の第2の摩擦板単体の部品図であり、(a)は第2の摩擦板の正面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は(a)の平面図である。図6は本発明の実施例1の第1の摩擦板単体の部品図であり、(a)は第1の摩擦板の正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は(a)の平面図である。図7は図2の摺動支持部の拡大分解斜視図、図8(a)は図4のP部拡大断面図、図8(b)は図8(a)のC−C断面図である。
図2から図4に示すように、インナーコラム10の外周には、軸方向に摺動可能にアウターコラム11が嵌合している。アウターコラム11には、ステアリングシャフト12が回転可能に軸支され、ステアリングシャフト12の左端(車体後方側)には、図1のステアリングホイール101が固定されている。本発明の実施例では、アウターコラム11は、アルミダイカスト製の一体成型品であるが、鋼管にディスタンスブラケットを溶接したものであってもよい。また、軽量化を目的として、マグネシウムダイカスト製であってもよい。
アウターコラム11の右側(車体前方側)には、アウターコラム11を車幅方向の左右両側から挟み込むようにして、車体取付けブラケット3が取付けられている。車体取付けブラケット3は、車体41に固定されたアルミ合金製等のカプセル42を介して、車体前方側に離脱可能に取付けられている。
二次衝突時にステアリングホイール101に運転者が衝突して大きな衝撃力が作用すると、カプセル42から車体取付けブラケット3が車体前方側に離脱し、アウターコラム11は、インナーコラム10に案内されて車体前方側にコラプス移動し、衝撃エネルギーを吸収する。
インナーコラム10の車体前方側(右側)には、操舵補助部102(電動アシスト機構)のハウジング21の左端が圧入によって固定される。操舵補助部102は、電動モータ22、減速ギヤボックス部23等から構成されている。操舵補助部102は、図示しない枢動ピンを介して車体41にチルト可能に支持されている。
操舵補助部102は、ステアリングシャフト12に作用するトルクを検出し、電動モータ22を駆動し、図示しない出力軸を所要の操舵補助力で回転させ、中間シャフト106を経由して、ステアリングギヤ103に連結され、車輪の操舵角を変えることができる。
車体取付けブラケット3は、上板32と、この上板32から下方に延びる側板33、34を有している。上記アウターコラム11には、アウターコラム11の下方に突出して、ディスタンスブラケット13が一体的に形成されている。
車体取付けブラケット3の側板33、34には、チルト調整用長溝35、36が形成されている。チルト調整用長溝35、36は、上記した枢動ピンを中心とする円弧状に形成されている。ディスタンスブラケット13には、図4の左右方向に延びると共に、アウターコラム11の軸心方向に長く延びるテレスコ調整用長溝16、17が形成されている。
丸棒状の締付けロッド5が、上記チルト調整用長溝35、36及びテレスコ調整用長溝16、17を通して、図4の右側から挿入されている。締付けロッド5の右端には円筒状の頭部51が形成されている。締付けロッド5の頭部51の左端面が、右側の側板34の外側面342に当接している。
車体取付けブラケット3の側板33、34の内側面331、341とディスタンスブラケット13の側面14、15との間には、第1の摩擦板(図6参照)6と第2の摩擦板(図5参照)7が重ね合わせて挟持されている。第2の摩擦板7がディスタンスブラケット13の側面14、15に接触して配置され、第1の摩擦板6が第2の摩擦板7を車幅方向の外側から挟み込み、側板33、34の内側面331、341に接触して配置されている。
図5に示すように、第2の摩擦板7はT字形で、図5(a)の上方に、テレスコピック位置調整方向(図5(a)の左右方向)に長く形成された横長矩形部71と、横長矩形部71の下方に、チルト位置調整方向(図5の上下方向)に長く形成された縦長矩形部72が一体的に形成されている。縦長矩形部72には、丸孔721が形成されて、この丸孔721に締付けロッド5が挿通される。
横長矩形部71には、図5(b)で見て、右側に向かって突出して形成されたV形の凸部711が形成されている。V形の凸部711は、図5(a)で見て、横長矩形部71の左右方向の全長に渡って形成されている。
図7、図8に示すように、アウターコラム11の外周面には、アウターコラム11の軸心近傍の両側面に、アウターコラム11の中心軸線に直交する方向に、複数の縦リブ24が形成されている。図7、図8に示すように、縦リブ24は、アウターコラム11の右側面(車体後方側から見て)には3個形成されている。また、図3に示すように、アウターコラム11の左側面には4個形成されている。
各々の縦リブ24にはアウターコラム11の中心軸線に平行にV形の凹部241が形成され、このV形の凹部241が、第2の摩擦板7のV形の凸部711を、テレスコピック位置調整方向に摺動可能に支持する。従って、第2の摩擦板7は、アウターコラム11に対して摺動可能に支持されている。図8では、縦リブ24、V形の凹部241の形状を見やすくするために、第2の摩擦板7を2点鎖線で表している。
図6に示すように、第1の摩擦板6は、テレスコピック位置調整方向(図6(a)の左右方向)に長い矩形状に形成されている。第1の摩擦板6の下方には、テレスコピック位置調整方向(図6(a)の左右方向)に長いテレスコ調整用長溝61が形成されて、このテレスコ調整用長溝61に締付けロッド5が挿通される。第1の摩擦板6のテレスコ調整用長溝61は、上記ディスタンスブラケット13のテレスコ調整用長溝16、17と同一形状である。
第1の摩擦板6の上辺62、下辺63、右辺64、左辺65には、折り曲げ部(係合突起)621、631、631、641、651が形成されている。折り曲げ部621、631、631、641、651は、図6(a)で見て、紙面の奥側に向かって折り曲げられている。下辺63、右辺64、左辺65の折り曲げ部631、631、641、651は、図6(a)で見て、紙面の奥側に向かって直角に折り曲げられている。上辺62の折り曲げ部621だけは、紙面の奥側に向かって直角を超えて折り曲げられた後、上方に向かって円弧状に折り曲げられている。
図2、図3、図4、図7、図8に示すように、アウターコラム11の軸心近傍の側面には、矩形の凹部(係合凹部)19が形成されている。また、ディスタンスブラケット13の側面14、15の下端にも、矩形の凹部(係合凹部)131、131が形成されている。
第1の摩擦板6をディスタンスブラケット13の側面14、15に押し付けると、第1の摩擦板6の折り曲げ部621はアウターコラム11の矩形の凹部19に係合する。折り曲げ部621は、矩形の凹部19に係合すると、車体上方側に弾性変形して、矩形の凹部19に強く押し付けられる。第1の摩擦板6の折り曲げ部631、631は、側面14、15の矩形の凹部131、131に係合する。折り曲げ部641はディスタンスブラケット13の前面132に係合し、折り曲げ部651はディスタンスブラケット13の後面133に係合する。
従って、第1の摩擦板6は、アウターコラム11に対して、車体上下方向及び車体前後方向の移動が阻止されるため、アウターコラム11に対して相対移動不能に固定される。第1の摩擦板6は、ディスタンスブラケット13の側面14、15に押し付けるだけで、アウターコラム11に固定できるため、第1の摩擦板6の取付作業時間を短縮することができる。折り曲げ部621、631、631、641、651、矩形の凹部19、矩形の凹部131、131、前面132、後面133によって、第1の摩擦板6をアウターコラム11に相対移動不能に固定する固定取付部が構成されている。
第1の摩擦板6には、図6(b)で見て、右側に向かって突出して形成されたV形の凸部66が形成されている。V形の凸部66は、図6(a)で見て、第1の摩擦板6の左右方向の全長に渡って形成されている。第1の摩擦板6をアウターコラム11に対して固定すると、第1の摩擦板6のV形の凸部66が、第2の摩擦板7のV形の凸部711の車幅方向外側の凹面711Aに当接し、第2の摩擦板7をテレスコピック位置調整方向に摺動可能に支持する。第2の摩擦板7のV形の凸部711、アウターコラム11のV形の凹部241、第1の摩擦板6のV形の凸部66によって、第2の摩擦板7をアウターコラム11に対して摺動可能に支持する摺動支持部が構成されている。第2の摩擦板7のV形の凸部711、アウターコラム11のV形の凹部241、第1の摩擦板6のV形の凸部66の形状を、V形では無く円弧形にしてもよい。
上記したように、第1の摩擦板6及び第2の摩擦板7の取付箇所が、アウターコラム11側だけで済むので、第1の摩擦板6と第2の摩擦板7を、所定の向きに交互に重ね合わせて組み付ける作業が極めて容易となる。このようにして、アウターコラム11に第1の摩擦板6及び第2の摩擦板7を組み付けた後、車体取付けブラケット3の側板33、34の内側面331、341の間にアウターコラム11を挟み込む。次に、チルト調整用長溝35、36及びテレスコ調整用長溝16、17、第1の摩擦板6のテレスコ調整用長溝61、第2の摩擦板7の丸孔721を通して、図4の右側から締付けロッド5を挿入すれば、アウターコラム11と車体取付けブラケット3の組み付けが完了する。
図4に示すように、締付けロッド5の左端外周には、固定カム53、可動カム54、操作レバー55、スラスト軸受56、ナット57が、この順で外嵌され、ナット57の内径部に形成された雌ねじ(図示せず)が、締付けロッド5の左端に形成された雄ねじ58にねじ込まれている。固定カム53の右端面が、左側の側板33の外側面332に当接している。
固定カム53と可動カム54の対向する端面には、相補的な傾斜カム面が形成され、互いに噛み合っている。可動カム54の左端面に連結された操作レバー55を手で操作すると、可動カム54が固定カム53に対して回動する。
操作レバー55をクランプ方向に回動すると、固定カム53の傾斜カム面の山に可動カム54の傾斜カム面の山が乗り上げ、締付けロッド5を図4の左側に引っ張ると同時に、固定カム53を図4の右側に押す。
締付けロッド5の頭部51の左端面によって、右側の側板34が左側に押され、側板34を内側に変形させ、側板34の内側面341で第1の摩擦板6、第2の摩擦板7をディスタンスブラケット13の側面15に強く押しつける。
同時に、固定カム53の右端面によって、左側の側板33が右側に押され、側板33を内側に変形させ、側板33の内側面331で第1の摩擦板6、第2の摩擦板7をディスタンスブラケット13の側面14に強く押しつける。このようにして、第1の摩擦板6、第2の摩擦板7を使用して、アウターコラム11のディスタンスブラケット13を、車体取付けブラケット3に強固に締付けることができる。
従って、車体取付けブラケット3に対してアウターコラム11が固定され、アウターコラム11のチルト方向の変位及びテレスコ方向の変位が阻止される。アウターコラム11は車体取付けブラケット3に対して、第1の摩擦板6、第2の摩擦板7との間に働く大きな摩擦力によって、大きな保持力で、チルト締付及びテレスコ締付される。
次に、運転者が操作レバー55を締付解除方向に回動すると、車体取付けブラケット3の側板33、34が、挟持方向と反対の方向へそれぞれ弾性復帰するので、第1の摩擦板6及び第2の摩擦板7との間の摩擦力も解除される。
そこで、アウターコラム11は、車体取付けブラケット3の側板33、34に対してフリーな状態となるため、締付けロッド5を側板33、34のチルト調整用長溝35、36に案内させつつチルト方向に変位させて、ステアリングホイール101のチルト方向の調整を任意に行うことができる。第1の摩擦板6及び第2の摩擦板7は、アウターコラム11と一緒に、チルト方向に変位する。
また、前記締付けロッド5に沿って、第1の摩擦板6のテレスコ調整用長溝61、及び、ディスタンスブラケット13のテレスコ調整用長溝16、17を案内させつつ、アウターコラム11をテレスコ方向に変位させることで、ステアリングホイール101のテレスコ方向の調整を任意に行うことができる。第1の摩擦板6は、アウターコラム11と一緒に、テレスコ方向に変位する。
図3に示すように、アウターコラム11がテレスコ方向に変位すると、締付けロッド5が第2の摩擦板7の丸孔721に挿通されているため、第2の摩擦板7はテレスコ方向には変位せず、締付けロッド5と共に、車体取付けブラケット3の側板33、34側に残る。図3では、第1の摩擦板6及び第2の摩擦板7を、2点鎖線で示している。第2の摩擦板7のV形の凸部711、アウターコラム11のV形の凹部241、第1の摩擦板6のV形の凸部66によって、第2の摩擦板7をアウターコラム11に対して摺動可能に支持する摺動支持部が構成されている。
従って、アウターコラム11は、第2の摩擦板7を側板33、34側に残して、第2の摩擦板7に対して円滑に摺動し、アウターコラム11のテレスコ方向の調整を円滑に行うことが可能となる。図3で、側板33、34側に残る締付けロッド5を基準にして考えた時に、L1がアウターコラム11の車体前方側へのテレスコ調整長さ、L2がアウターコラム11の車体後方側へのテレスコ調整長さを示している。また、アウターコラム11を車体前方側のテレスコ調整端に変位させた時、及び車体後方側のテレスコ調整端に変位させた時の、第2の摩擦板7の位置を、各々2点鎖線で示している。
本発明の実施例のステアリング装置は、車体取付けブラケット3とアウターコラム11との間に、第1の摩擦板6と第2の摩擦板7が挟み込まれているので、車体取付けブラケット3から摩擦板が突出せず、運転者側への突出物を少なくできるため、ステアリンング装置の操作性が向上する。
次に本発明の実施例2について説明する。図9は本発明の実施例2のアウターコラムの側面図であり、実施例1の図3相当図、図10は図9のD−D断面図である。図11は本発明の実施例2の第2の摩擦板単体の部品図であり、(a)は第2の摩擦板の正面図、(b)は(a)のE−E断面図、(c)は(a)の平面図である。図12は本発明の実施例2の第1の摩擦板単体の部品図であり、(a)は第1の摩擦板の正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は(a)の平面図である。図13(a)は図10のQ部拡大断面図、図13(b)は図13(a)のF−F断面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例2は、第2の摩擦板をアウターコラム11に対して摺動可能に支持する摺動支持部を変更した例である。すなわち、図11に示すように、実施例2の第2の摩擦板7Aの全体形状は、チルト位置調整方向(図11の上下方向)に細長い矩形に形成され、その下方には、実施例1と同様に丸孔721が形成されて、この丸孔721に締付けロッド5が挿通される。実施例2の第2の摩擦板7Aの上端には、図11(b)で見て、右側(車幅方向の内側)に向かって90度折り曲げた折り曲げ部73が形成されている。
折り曲げ部73には、図11(a)の左右方向の両端に傾斜面731、731が形成され、図11(a)で見て、傾斜面731、731は左右方向の両端に行くに従って上方に傾斜している。図9、図10、図13に示すように、アウターコラム11の外周面には、アウターコラム11の軸心近傍の両側面に、アウターコラム11の中心軸線に平行に直線状リブ18、18が各々形成されている。各々の直線状リブ18には、アウターコラム11の中心軸線に平行な上面181が形成され、この上面181が、第2の摩擦板7Aの折り曲げ部73を、テレスコピック位置調整方向に摺動可能に支持する。
従って、第2の摩擦板7Aは、アウターコラム11に対して摺動可能に支持される。折り曲げ部73には、左右方向の両端に傾斜面731、731が形成されているため、第2の摩擦板7Aの折り曲げ部73は、直線状リブ18の上面181に引っ掛かることなく、上面181に沿って円滑に摺動する。図13では、直線状リブ18の形状を見やすくするために、第2の摩擦板7Aを2点鎖線で表している。
図12に示すように、実施例2の第1の摩擦板6Aは、その全体形状は実施例1の第1の摩擦板6と同一で、テレスコピック位置調整方向(図12(a)の左右方向)に長い矩形状に形成され、その下方には、テレスコピック位置調整方向(図12(a)の左右方向)に長いテレスコ調整用長溝61が形成されている。また、実施例1の第1の摩擦板6と同様に、実施例2の第1の摩擦板6Aには、折り曲げ部(係合突起)621、631、631、641、651が形成されている。実施例2の第1の摩擦板6Aには、実施例1の第1の摩擦板6に有るV形の凸部66は形成されていない。
第1の摩擦板6Aをディスタンスブラケット13の側面14、15に押し付けると、実施例1の第1の摩擦板6と同様に、実施例2の第1の摩擦板6Aの折り曲げ部621、631、631、641がアウターコラム11に係合し、アウターコラム11に対して相対移動不能に固定される。
第1の摩擦板6Aをアウターコラム11に対して固定すると、図13に示すように、第1の摩擦板6Aの車幅方向の内側面67が、第2の摩擦板7Aの車幅方向の外側面74に当接する。従って、第2の摩擦板7Aは、第1の摩擦板6Aの車幅方向の内側面67とディスタンスブラケット13の側面14、15との間に挟まれて、アウターコラム11に対してテレスコピック位置調整方向に摺動可能に支持される。第2の摩擦板7Aの折り曲げ部73、直線状リブ18の上面181によって、第2の摩擦板7Aをアウターコラム11に対して摺動可能に支持する摺動支持部が構成されている。
実施例2においても、第1の摩擦板6A及び第2の摩擦板7Aの取付箇所が、アウターコラム11側だけで済むので、第1の摩擦板6Aと第2の摩擦板7Aを、所定の向きに交互に重ね合わせて組み付ける作業が極めて容易となる。このようにして、アウターコラム11に第1の摩擦板6A及び第2の摩擦板7Aを組み付けた後、車体取付けブラケット3の側板33、34の内側面331、341の間にアウターコラム11を挟み込むことができる。
運転者が操作レバー55を締付解除方向に回動すると、車体取付けブラケット3の側板33、34が、挟持方向と反対の方向へそれぞれ弾性復帰するので、第1の摩擦板6A及び第2の摩擦板7Aとの間の摩擦力が解除される。
そこで、アウターコラム11は、車体取付けブラケット3の側板33、34に対してフリーな状態となるため、締付けロッド5を側板33、34のチルト調整用長溝35、36に案内させつつチルト方向に変位させて、ステアリングホイール101のチルト方向の調整を任意に行うことができる。第1の摩擦板6A及び第2の摩擦板7Aは、アウターコラム11と一緒に、チルト方向に変位する。
また、前記締付けロッド5に沿って、第1の摩擦板6Aのテレスコ調整用長溝61、及び、ディスタンスブラケット13のテレスコ調整用長溝16、17を案内させつつ、アウターコラム11をテレスコ方向に変位させることで、ステアリングホイール101のテレスコ方向の調整を任意に行うことができる。第1の摩擦板6Aは、アウターコラム11と一緒に、テレスコ方向に変位する。
図9に示すように、アウターコラム11がテレスコ方向に変位すると、締付けロッド5が第2の摩擦板7Aの丸孔721に挿通されているため、第2の摩擦板7Aはテレスコ方向には変位せず、締付けロッド5と共に、車体取付けブラケット3の側板33、34側に残る。図9では、第1の摩擦板6A及び第2の摩擦板7Aを、2点鎖線で示している。第2の摩擦板7Aの折り曲げ部73、直線状リブ18の上面181によって、第2の摩擦板7Aをアウターコラム11に対して摺動可能に支持する摺動支持部が構成されている。
従って、アウターコラム11は、第2の摩擦板7Aを側板33、34側に残して、第2の摩擦板7Aに対して円滑に摺動し、アウターコラム11のテレスコ方向の調整を円滑に行うことが可能となる。
本発明の実施例2のステアリング装置は、第1の摩擦板6Aには、実施例1の第1の摩擦板6に有るV形の凸部66が不要となるため、第1の摩擦板6Aの形状が簡単になる。また、アウターコタム11に、第2の摩擦板7Aを案内するためのV形の凹部241が不要となるため、アウターコタム11の形状も簡単になる。
次に本発明の実施例3について説明する。図14は本発明の実施例3のアウターコラムの側面図であり、実施例1の図3相当図、図15は図14のG−G断面図である。図16は本発明の実施例3の第2の摩擦板単体の部品図であり、(a)は第2の摩擦板の正面図、(b)は(a)のH−H断面図、(c)は(a)の平面図である。図17は本発明の実施例3の第1の摩擦板単体の部品図であり、(a)は第1の摩擦板の正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は(a)の平面図である。図18(a)は図15のR部拡大断面図、図18(b)は図18(a)のJ−J断面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例3は、実施例2と同様に、第2の摩擦板をアウターコラム11に対して摺動可能に支持する摺動支持部を変更した例である。すなわち、図16に示すように、実施例3の第2の摩擦板7Bの全体形状は、実施例1の第2の摩擦板7と同様にT字形で、図16(a)の上方に、テレスコピック位置調整方向(図16(a)の左右方向)に長く形成された横長矩形部71と、横長矩形部71の下方に、チルト位置調整方向(図16の上下方向)に長く形成された縦長矩形部72が一体的に形成されている。縦長矩形部72には、丸孔721が形成されて、この丸孔721に締付けロッド5が挿通される。
横長矩形部71には、図16(b)で見て、右側に向かって突出して形成された角形の凸部712が形成されている。角形の凸部712は、図16(a)で見て、横長矩形部71の左右方向の全長に渡って形成されている。
図14、図18に示すように、アウターコラム11の外周面には、アウターコラム11の軸心近傍の両側面に、アウターコラム11の中心軸線に直交する方向に、複数の縦リブ24が形成されている。図18に示すように、縦リブ24は、アウターコラム11の右側面(車体後方側から見て)には3個形成されている。また、図14に示すように、アウターコラム11の左側面には4個形成されている。
各々の縦リブ24にはアウターコラム11の中心軸線に平行に角形の凹部242が形成され、この角形の凹部242が、第2の摩擦板7Bの角形の凸部712を、テレスコピック位置調整方向に摺動可能に支持する。第2の摩擦板7Bとアウターコラム11との間の車体上下方向(図18の上下方向)の製造誤差は、丸孔721の直径寸法を締付けロッド5の直径寸法より若干大きく設定して吸収する。第2の摩擦板7Bとアウターコラム11との間の車幅方向(図18の左右方向)の製造誤差は、角形の凸部712の車幅方向の寸法を角形の凹部242の車幅方向の寸法よりも若干小さく設定して吸収する。
従って、実施例3では、第2の摩擦板7B及びアウターコラム11に製造誤差が多少有っても、角形の凹部242に角形の凸部712を嵌合させた時の、角形の凹部242と角形の凸部712との間の車体上下方向(図18の上下方向)の隙間を小さく設定できる。そのため、アウターコラム11に対して第2の摩擦板7Bの案内が確実に行われ、第2の摩擦板7Bの摺動動作が円滑になり、好ましい。図18では、縦リブ24、角形の凹部242の形状を見やすくするために、第2の摩擦板7Bを2点鎖線で表している。
図17に示すように、実施例3の第1の摩擦板6Bは、実施例1の第1の摩擦板6と同様に、テレスコピック位置調整方向(図17(a)の左右方向)に長い矩形状に形成されている。また、第1の摩擦板6Bの下方には、実施例1の第1の摩擦板6と同様に、テレスコピック位置調整方向(図17(a)の左右方向)に長いテレスコ調整用長溝61が形成されて、このテレスコ調整用長溝61に締付けロッド5が挿通される。また、実施例1の第1の摩擦板6と同様に、実施例3の第1の摩擦板6Bには、折り曲げ部(係合突起)621、631、631、641、651が形成されている。
第1の摩擦板6Bをディスタンスブラケット13の側面14、15に押し付けると、実施例1の第1の摩擦板6と同様に、実施例3の第1の摩擦板6Bの折り曲げ部621、631、631、641がアウターコラム11に係合し、アウターコラム11に対して相対移動不能に固定される。
第1の摩擦板6Bには、図17(b)で見て、右側に向かって突出して形成された角形の凸部68が形成されている。角形の凸部68は、図17(a)で見て、第1の摩擦板6Bの左右方向の全長に渡って形成されている。第1の摩擦板6Bをアウターコラム11に対して固定すると、第1の摩擦板6Bの角形の凸部68が、第2の摩擦板7Bの角形の凸部712の車幅方向外側の凹面712Aに当接し、第2の摩擦板7Bをテレスコピック位置調整方向に摺動可能に支持する。第2の摩擦板7Bの角形の凸部712、アウターコラム11の角形の凹部242、第1の摩擦板6Bの角形の凸部68によって、第2の摩擦板7Bをアウターコラム11に対して摺動可能に支持する摺動支持部が構成されている。
実施例3においても、第1の摩擦板6B及び第2の摩擦板7Bの取付箇所が、アウターコラム11側だけで済むので、第1の摩擦板6Bと第2の摩擦板7Bを、所定の向きに交互に重ね合わせて組み付ける作業が極めて容易となる。このようにして、アウターコラム11に第1の摩擦板6B及び第2の摩擦板7Bを組み付けた後、車体取付けブラケット3の側板33、34の内側面331、341の間にアウターコラム11を挟み込むことができる。
運転者が操作レバー55を締付解除方向に回動すると、車体取付けブラケット3の側板33、34が、挟持方向と反対の方向へそれぞれ弾性復帰するので、第1の摩擦板6B及び第2の摩擦板7Bとの間の摩擦力が解除される。
そこで、アウターコラム11は、車体取付けブラケット3の側板33、34に対してフリーな状態となるため、締付けロッド5を側板33、34のチルト調整用長溝35、36に案内させつつチルト方向に変位させて、ステアリングホイール101のチルト方向の調整を任意に行うことができる。第1の摩擦板6B及び第2の摩擦板7Bは、アウターコラム11と一緒に、チルト方向に変位する。
また、前記締付けロッド5に沿って、第1の摩擦板6Bのテレスコ調整用長溝61、及び、ディスタンスブラケット13のテレスコ調整用長溝16、17を案内させつつ、アウターコラム11をテレスコ方向に変位させることで、ステアリングホイール101のテレスコ方向の調整を任意に行うことができる。第1の摩擦板6Bは、アウターコラム11と一緒に、テレスコ方向に変位する。
図14に示すように、アウターコラム11がテレスコ方向に変位すると、締付けロッド5が第2の摩擦板7Bの丸孔721に挿通されているため、第2の摩擦板7Bはテレスコ方向には変位せず、締付けロッド5と共に、車体取付けブラケット3の側板33、34側に残る。図14では、第1の摩擦板6B及び第2の摩擦板7Bを、2点鎖線で示している。第2の摩擦板7Bの角形の凸部712、アウターコラム11の角形の凹部242、第1の摩擦板6Bの角形の凸部68によって、第2の摩擦板7Bをアウターコラム11に対して摺動可能に支持する摺動支持部が構成されている。
従って、アウターコラム11は、第2の摩擦板7Bを側板33、34側に残して、第2の摩擦板7Bに対して円滑に摺動し、アウターコラム11のテレスコ方向の調整を円滑に行うことが可能となる。
本発明の実施例3のステアリング装置は、第2の摩擦板7Bをアウターコラム11に対して摺動可能に支持する摺動支持部が角形であるため、第2の摩擦板7Bの案内が確実に行われ、第2の摩擦板7Bの摺動動作が円滑になる。
本発明の実施例では、第1の摩擦板と第2の摩擦板が各々1枚の例について説明したが、どちから一方を複数、または両方を複数にしてもよい。また、上記実施例では、第1の摩擦板と第2の摩擦板を、アウターコラム11の車幅方向の両側面に配置した例について説明したが、アウターコラム11の車幅方向の片側の側面だけに配置してもよい。さらに、本発明の実施例では、アウターコラム11側に第1の摩擦板と第2の摩擦板を取り付けているが、車体取付けブラケットの側板に第1の摩擦板と第2の摩擦板を取り付けてもよい。
101 ステアリングホイール
102 操舵補助部(電動アシスト機構)
103 ステアリングギヤ
104 タイロッド
105 コラム
106 中間シャフト
10 インナーコラム
11 アウターコラム
12 ステアリングシャフト
13 ディスタンスブラケット
131 矩形の凹部
132 前面
133 後面
14、15 側面
16、17 テレスコ調整用長溝
18 直線状リブ
181 上面
19 矩形の凹部
21 ハウジング
22 電動モータ
23 減速ギヤボックス部
24 縦リブ
241 V形の凹部
242 角形の凹部
3 車体取付けブラケット
32 上板
33、34 側板
331、341 内側面
332、342 外側面
35、36 チルト調整用長溝
41 車体
42 カプセル
5 締付けロッド
51 頭部
53 固定カム
54 可動カム
55 操作レバー
56 スラスト軸受
57 ナット
58 雄ねじ
6 第1の摩擦板
6A 第1の摩擦板
6B 第1の摩擦板
61 テレスコ調整用長溝
62 上辺
621 折り曲げ部
63 下辺
631 折り曲げ部
64 右辺
641 折り曲げ部
65 左辺
651 折り曲げ部
66 V形の凸部
67 車幅方向の内側面
68 角形の凸部
7 第2の摩擦板
7A 第2の摩擦板
7B 第2の摩擦板
71 横長矩形部
711 V形の凸部
711A 車幅方向外側の凹面
712 角形の凸部
712A 車幅方向外側の凹面
72 縦長矩形部
721 丸孔
73 折り曲げ部
731 傾斜面
74 車幅方向の外側面

Claims (7)

  1. 車体に取付け可能な車体取付けブラケット、
    上記車体取付けブラケットに、チルト位置及びテレスコピック位置が調整可能に支持されると共に、ステアリングホイールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支したコラム、
    上記テレスコピック位置調整方向に長く形成され、上記コラムに固定取付部によって相対移動不能に固定された第1の摩擦板、
    上記チルト位置調整方向に長く形成され、上記第1の摩擦板に重ね合わせて、上記コラムに摺動支持部によって摺動可能に支持された第2の摩擦板、
    所望のチルト位置及びテレスコピック位置で、上記車体取付けブラケットに上記コラムをクランプするために、互いに重ね合わされた上記第1の摩擦板と第2の摩擦板を介して、コラムを車体取付けブラケットに締付ける締付けロッド、
    上記第1の摩擦板に形成され、テレスコピック位置調整方向に長く形成されて上記締付けロッドが挿通されるテレスコ調整用長溝、
    上記第2の摩擦板に形成され、上記締付けロッドが挿通される丸孔を備えたこと
    を特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記第1の摩擦板と第2の摩擦板が、
    上記車体取付けブラケットの側板の内側面とコラムとの間に挟持されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項2に記載されたステアリング装置において、
    上記摺動支持部が、
    上記第2の摩擦板に車幅方向の内側に向かって突出して形成されたV形の凸部と、
    上記コラムの外周面に形成され、上記V形の凸部をテレスコピック位置調整方向に摺動可能に支持するV形の凹部で構成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項3に記載されたステアリング装置において、
    上記摺動支持部が、
    上記第1の摩擦板に車幅方向の内側に向かって突出して形成され、上記V形の凸部の車幅方向外側の凹面を、テレスコピック位置調整方向に摺動可能に支持するV形の凸部で構成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  5. 請求項2に記載されたステアリング装置において、
    上記摺動支持部が、
    上記第2の摩擦板に車幅方向の内側に向かって突出して形成された角形の凸部と、
    上記コラムの外周面に形成され、上記角形の凸部をテレスコピック位置調整方向に摺動可能に支持する角形の凹部で構成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  6. 請求項5に記載されたステアリング装置において、
    上記摺動支持部が、
    上記第1の摩擦板に車幅方向の内側に向かって突出して形成され、上記角形の凸部の車幅方向外側の凹面を、テレスコピック位置調整方向に摺動可能に支持する角形の凸部で構成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  7. 請求項2に記載されたステアリング装置において、
    上記摺動支持部が、
    上記第2の摩擦板に車幅方向の内側に向かって突出して形成された折り曲げ部と、
    上記コラムの外周面にテレスコピック位置調整方向に長く形成され、上記折り曲げ部をテレスコピック位置調整方向に摺動可能に支持する直線状リブで構成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
JP2010001804A 2010-01-07 2010-01-07 ステアリング装置 Expired - Fee Related JP5257368B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010001804A JP5257368B2 (ja) 2010-01-07 2010-01-07 ステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010001804A JP5257368B2 (ja) 2010-01-07 2010-01-07 ステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011140261A true JP2011140261A (ja) 2011-07-21
JP5257368B2 JP5257368B2 (ja) 2013-08-07

Family

ID=44456444

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010001804A Expired - Fee Related JP5257368B2 (ja) 2010-01-07 2010-01-07 ステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5257368B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013071723A (ja) * 2011-09-29 2013-04-22 Nsk Ltd テレスコピックステアリング装置
JP2013082331A (ja) * 2011-10-11 2013-05-09 Nsk Ltd テレスコピックステアリング装置
JP2013144533A (ja) * 2011-12-15 2013-07-25 Nsk Ltd テレスコピックステアリング装置
JP2014073835A (ja) * 2013-12-03 2014-04-24 Nsk Ltd テレスコピックステアリング装置
JP2014073834A (ja) * 2013-12-03 2014-04-24 Nsk Ltd テレスコピックステアリング装置
JP2014088174A (ja) * 2013-12-03 2014-05-15 Nsk Ltd テレスコピックステアリング装置
JP2015147576A (ja) * 2015-05-29 2015-08-20 日本精工株式会社 ステアリング装置
US9114828B2 (en) 2011-09-29 2015-08-25 Nsk. Ltd. Telescopic steering apparatus
CN114364594A (zh) * 2019-09-10 2022-04-15 株式会社万都 汽车驾驶杆
US11999406B2 (en) 2019-09-10 2024-06-04 Hl Mando Corporation Steering column for vehicle

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6147770U (ja) * 1984-09-04 1986-03-31 いすゞ自動車株式会社 チルトハンドルの固定装置
JP2008100597A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Nsk Ltd ステアリングホイールの位置調節装置
JP2008168892A (ja) * 2006-12-15 2008-07-24 Nsk Ltd ステアリング装置
JP2008207766A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Fuji Kiko Co Ltd ステアリングコラム装置
JP2010234907A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Yamada Seisakusho Co Ltd ステアリング装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6147770U (ja) * 1984-09-04 1986-03-31 いすゞ自動車株式会社 チルトハンドルの固定装置
JP2008100597A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Nsk Ltd ステアリングホイールの位置調節装置
JP2008168892A (ja) * 2006-12-15 2008-07-24 Nsk Ltd ステアリング装置
JP2008207766A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Fuji Kiko Co Ltd ステアリングコラム装置
JP2010234907A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Yamada Seisakusho Co Ltd ステアリング装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013071723A (ja) * 2011-09-29 2013-04-22 Nsk Ltd テレスコピックステアリング装置
US9114828B2 (en) 2011-09-29 2015-08-25 Nsk. Ltd. Telescopic steering apparatus
JP2013082331A (ja) * 2011-10-11 2013-05-09 Nsk Ltd テレスコピックステアリング装置
JP2013144533A (ja) * 2011-12-15 2013-07-25 Nsk Ltd テレスコピックステアリング装置
JP2014073835A (ja) * 2013-12-03 2014-04-24 Nsk Ltd テレスコピックステアリング装置
JP2014073834A (ja) * 2013-12-03 2014-04-24 Nsk Ltd テレスコピックステアリング装置
JP2014088174A (ja) * 2013-12-03 2014-05-15 Nsk Ltd テレスコピックステアリング装置
JP2015147576A (ja) * 2015-05-29 2015-08-20 日本精工株式会社 ステアリング装置
CN114364594A (zh) * 2019-09-10 2022-04-15 株式会社万都 汽车驾驶杆
CN114364594B (zh) * 2019-09-10 2024-05-10 汉拿万都株式会社 汽车驾驶杆
US11999406B2 (en) 2019-09-10 2024-06-04 Hl Mando Corporation Steering column for vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP5257368B2 (ja) 2013-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5257368B2 (ja) ステアリング装置
JP5333417B2 (ja) ステアリング装置
JP5626350B2 (ja) ステアリング装置
JP5321688B2 (ja) ステアリング装置
JP5375996B2 (ja) ステアリング装置
JP5293829B2 (ja) ステアリング装置
JP2013063724A (ja) ステアリング装置
JP5223838B2 (ja) ステアリング装置
JP2010089612A (ja) 衝撃吸収式ステアリングコラム装置
JP5304046B2 (ja) ステアリング装置
JP2008105610A (ja) ステアリング装置
JP5338766B2 (ja) ステアリング装置
JP5251850B2 (ja) ステアリング装置
JP5146407B2 (ja) ステアリング装置
JP2008273377A (ja) 車両用操舵装置
JP2013018471A (ja) ステアリング装置
JP2015205569A (ja) ステアリング装置
JP5321537B2 (ja) ステアリング装置
JP2009107540A (ja) 位置調整式ステアリング装置
JP5724636B2 (ja) 衝撃吸収式ステアリング装置
JP5664499B2 (ja) ステアリング装置
JP5712767B2 (ja) 衝撃吸収式ステアリング装置
JP2005329839A (ja) ステアリングコラム装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130408

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160502

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5257368

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees